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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

未来型田園都市構想

2014年01月15日 | 医療健康術

 

 

 

 

 

【フード・ファントム・メナス(9)】

 カニ

 ●ズワイガニは放射能汚染の心配がない

  ズワイガニは、地域ごとに名前が付いている。島根県、鳥取県、兵庫県、京都府で
 獲れると「松葉ガニ」、兵庫県でも津居山港で水揚げされると「津居山ガニ」、京都
 府
でも同人港に揚がると「間人ガニ」となる。福井県は「越前がに」、石川県は「加
 能
ガニ」である。
  これらのブランドガニは、その近くの海で獲れたカニだから、放射能の心配はない。
  ズワイガニは、茨城県から北の太平洋側でも獲れるが、ほんの少しだから、他の地
 域のスーパーで見かけることはない。
  国内の漁獲量4700tに対し、ロシアなどからの輸入は3000tを超えてい
 る。輸人物も、放射能汚染の心配はない。


 ベニズワイガニ

 
  ベニズワイガニもほとんどが日本海側で獲れる。ズワイガニより安いので、庶民が
 食べることが多いが、これも放射能の心配はない。
  ロシアなどから輸入されているベニズワイガニも放射能の心配はない。

 タラバガニ

  タラバガニの主産地はオホーツク海だから、放射能の心配はない。
 ロシア、アメリカ、ノルウェーからも輸入されているが、これらも心配ない。

 花咲ガニ

  花咲ガニは、ほとんどがオホーツク海から北に生息していた。ところが、稚ガニを
 放流して、釧路でも多く獲れるようになっている。
  釧路沖で獲れたマダラから低い値ではあるが放射能が検出されるようになっている
 ので、花咲ガニを買うときは産地を確認しなければならない日が来るかもしれない。

 毛ガニ

  毛ガニの産地は、春はオホーツク海、夏は内浦湾(噴火湾)、秋は根室・釧路沿岸、

 冬は十勝沿岸と変わっていく。今のところ毛ガニに放射能の心配はないが、太平洋に
 面している産地は、これからどうなるかわからない。
  消費量の半分はロシアからの輸人物だが、これも放射能の心配はない。


 ワタリガニ(ガザミ)

  ワタリガニは、日本中どこにでもいるカニで、かつては「カニ」といえばワタリガ
 ニを指していた。ところが生息地の海岸がコンクリートで固められて漁獲量が減り、
 カニといえば北海道がイメージされるようになった。
  ワタリガニは、関東や東北で獲れたものは、放射能の不安がある。


 ウナギ

 ●ネオニコチノイド系農薬がウナギを激減させている

  ウナギの値段が高騰して、ウナギ専門店が次々と廃業している。
  価格が上がった理由は、稚魚(シラスウナギ)が、日本で激減したからだ。
  1960年代には全国で220tを超えたこともある漁獲量が、80年には100
 tを割り、2010年からは10tを割り込んで、価格が高騰した。2011年の最
 高額は、シラスウナギー匹が1000円を超えた。
  これを買って育てるのが、ウナギの養殖だから、値上げは避けられない。
  シラスウナギは20年以上前からヨーロッパ産が輸入されている。味は問題なく、
 老舗のウナギ屋が、ヨーロッパ産のシラスウナギを自社の養鯉場で使っていたほどだ。
 ところが、ヨーロッパでも、シラスウナギが減少して、ワシントン条約で2007年
 に規制が決まり、2009年から輸出量が把握されるようになっている。
  中国でもシラスウナギが不足して同じくヨーロッパから輸入している。この中国か
 らウナギの成魚を輸入している日本は、今以上に輸入することはできない。
  本来なら天然ウナギを食べたいところだが、2012年7月に利根川で獲れたウナ
 ギから放射性セシウムが1㎏当たり二九ベクレル検出されている。今は、消費量の9
 9%以上が静岡県以西か輸入の養殖物なので、放射能汚染の心配はない。天然ウナギ
 の減少は、1960年代の後半にはすでに問題になっていた。
  当時は、合成洗剤の泡が多摩川から飛んでいて、合成洗剤がウナギを減少させてい
 た。川がきれいになると、一時期ではあるがシラスウナギも成魚も回復した。
  農薬によるウナギ減少説も当初からあった。ウナギが減り始めた1960年代は、
 何十年も残留する有機塩素系農薬の使用が日本では終焉を迎えようとして
 いた。
  1970年代からも、低毒性の有機リン系農薬が全盛になったが、この農薬は、魚
 への毒性が強いので、天然ウナギを減らす主原因の一つだったと考えられる。
  1990年代には、数ヵ月の残留性があり、毒性も浸通性もかなり高いネオニコチ
 ノイド系農薬が登場し、田畑や山林で使う量が急激に増えた。この農薬は魚への毒性
 が弱いので見逃されているが、ミツバチがいなくなっただけでなく、山や田畑に虫が
 いなくなったように、水生昆虫に決定的なダメージを与えている。
  水生昆虫がいなくなると、ウナギのエサが減るので、ウナギの成魚が減り、その結
 果、シラスウナギが減るという悪循環に陥る。
  ネオニコチノイド系農薬を禁止しないと、ウナギは成魚も稚魚も回復できない。
  天然ウナギの減少などは気にせず、全国の川をすみずみまで護岸工事し、コンクリ
 リートで固めて、海から日本列島に戻ったウナギを住みにくくしてきたことも、ウナ
 ギを食べられなくしている一因であることは疑う余地がない。
  ウナギを食べようと思うなら、ウナギの生育を阻害すると考えられるすべての要因
 を同時に取り除いていかなければ、ウナギが復活することはないだろう。


 ●養殖ウナギは、抗菌剤などの薬剤が怖い


  輸入ウナギからは、遺伝毒性と発ガン性があり、日本では使われなくなったニトロ
 フラン類が毎年、検出されている。
  ニトロフラン系の「合成抗菌剤」は、もともと日本で開発され、1974年までA
 F2という食品添加物として許可され、多くの食品に使われていた。この合成殺菌料
 は、将来にわたって日本人に遺伝病の被害を出すと遺伝学者たちが訴え、世論の支持
 を得て禁止に追い込んだのだが、まだ大きな問題が残っていた。
  家畜や養殖魚に、病気予防や肥育促進の効果があるとして、ニトロフラン系薬剤の
 使用は、70年代の末まで増え続けたのだ。
  その後、ニトロフラン系抗菌剤は遺伝的な影響があるとして、EUでは90年代に、
 アメリカでは2002年に家畜への使用が禁止された。
  それで、日本でも生産が中止されると、2003年6月に食品安全委員会が、「ニ
 トロフラン類の分解物が残留した食品を流通しないようにすること」と見解をまとめ
 て、2005五年から実態検査が始まった。
  すると、ウナギでは、中国産から二八件、台湾産から12件、ベトナム産から3件
 検出された。2006年から本格的に取り締まりが始まったが、それ以降も、少しだ
 がニトロフラン系の抗菌剤は検出され続け、2011年には韓国産のウナギからも検
 出されている。
  毎年ニトロフラン系の薬剤が検出されていることは、検査をすり抜けて、少しでは
 あるが、抗菌剤の残留したウナギが国内に出回っていることを意味する。
  中国のウナギ養殖場でエサに混ぜている薬剤のリストを見せてもらったら、他の抗
 菌剤が複数使われていたから、中国産ウナギは常に抗菌剤の不安がある。
  日本では、抗菌剤を使わないウナギ養端場がある。
  鹿児島県の山田水産は、豊富な伏流水を使って「無投薬」ウナギを生産している。
  このウナギは、イオンの「トップバリュ」「グリーンアイ」として販売されている。


 ヤマネ・イワナなどの川魚

 ●淡水魚がが出荷自粛になった地域では汚染が続いている

  淡水魚は、ミネラルの少ない淡水からミネラルを吸収しながら生きている。

  セシウムもストロンチウムもミネラルのI種なので、川や湖が放射性セシウムや放
 射性ストロンチウムで汚染されると、海の魚より汚染度がよりひどくなる。
  2012年4月から食品の新基準が適用されたときに、出荷を自主規制したり、出
 荷規制を受けたりしたのは、福島、岩手、宮城、千葉、茨城、栃木、群馬各県の主流
 河川や湖沼で獲れるヤマメ、イワナ、ウグイ、ワカサギ、コイ、フナ、ウナギだ。
  福島第コ原発から出た放射能は、風にのって飛びながら山の斜面にある森林で捕捉
 された。それが少しずつ流れ出て川や湖が汚染され続ける。特に湖は放射能がたまる
  一方だから、淡水魚はこれから長期にわたって汚染が続くことになる。
  川の先にある湾も、ひどい放射能汚染が起きている。淡水魚が出荷自粛になったと
 ころの下流の湾の魚介類も食べないようにしよう。 

 
 ホッケの開き

 ●調味料が注射針で注入されている

 ホッケの開きをフィルムで密着パックし、「天然物」「とろ」などと表示して売って

 いる。フィルムを取り除いてホッケを切り身にし、切り口を曲げると、液体がでてき
 て、ポタッ、ポタッと落ちた。
  このホッケには注射器で「調味液」が注入されていたからだ。
  調味液は、食塩水がベースで、還元水あめ、でんぷん、ゼラチン、リン酸塩、甘味
 料、pH調整剤、増粘多糖類、化学調味料、酸化防止剤、日本酒などが入っている。
  この液をタンクに入れ、魚に数百本の細い注射針を刺して注入すると、1~2割、
 増量できる。この「インジェクション処理」が、今では、広く行われている。
  焼いたホッケの背骨を取ろうとすると、注射針を刺したときに骨が折れているので、
 背骨は取れない。食べると「おいしい」と言う人もいる。化学調味料が入っているか
 らだが、ホッケ本来の味ではない。
  調味液の成分は、毒性がないものばかりだが、保温剤としてリン酸塩が使用されて
 いるから、ミネラル不足になって心身を病む危険性がある。
  サケ、サバ、アジ、サンマ、ツボダイ、ニシンなどの開きで、密着パックしたもの
 には、インジェクション処理がよく行われている。
  2012年6月に、北海道沖で獲れた真ホッケから、放射性セシウムが6ベクレル
 /㎏検出されているので、ホッケもだんだん安心できなくなっている。


 西京漬け 

 ●大切な微量栄養素を失った魚に

  「魚の○○漬け」も、よくインジェクション処理が行われている。
  大量の魚の切り身を味噌や粕床に漬け込むと、漬かり方にムラができやすい。そこ
 で、たくさんの注射針を剌してインジェクション処理し、パックに入れると、その中
 でなじんで、均一に味付けすることができる。短時間ですむから、効率もいい。
  しかし、切り身の魚を漬け込んだ商品には、栄養的には大きな問題がある。 
  冷凍魚をカットして身を穴だらけにするので、そこから魚の栄養素が溶け出してし
 まうのだ。
  冷凍したときに細胞膜が壊れるので、解凍したとき、細胞膜に含まれていて水に溶
 けやすいレシチンがまず溶け出す。それから、細胞内にあったミネラルなども溶け出
 る。
  焼く前に、健康のために必要な微量栄養素が失われた魚になっているのだ。
  栄養素の代わりに、化学調味料が入っているので、味はいい。しかし、魚の組織が
 壊れているので、魚とは思えないようなほぐれ方をする。
  私たちは、いつの間にかこんな魚を食べるようになっていたのである。
  サワラ、タラ、ブリ、ハマチなどの「○○漬け」は、インジェクション処理がよく
 行われているので、注意が必要だ。

                         小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.52-62



 ネオニコチノイド系農薬

有害性が問題視される有機リン系農薬に替わり、1990年代に日本でも登場し、近年多用さ
れている農薬、殺虫剤。タバコの有害成分ニコチンに似ているため、ネオニコチノイドと
いう名前がその由来という。




※ コンクリートで固めるという工法について

「コンクリートから人へ」というスローガンあるように、高度経済成長期の大規模な土木
工事をともなう公共事業のコスト・ベネヒット(費用便益分析)の悪さから否定される風
潮が定着したが、コンプリート工法は、そのの歴史は古く、紀元前には使用されていたこ
とが発掘された遺跡調査などから確認されている。ローマ帝国時代には、コンクリートは
革新的な建設材料として使用され、ローマ帝国の発展に大いに貢献していた。ローマ帝国
以前は気硬性(自然乾燥で硬化)の石灰は固まるのに時間がかかっていたが、ローマ人は、
紀元前2世紀頃にイタリアのポッツォリ近郊の火山性堆積物(ポッツォラーナ)などを使
用し水を混ぜるとすぐに固まる(水硬性)コンクリートを発見しことにはじまる。その利
便性利用上、生態系とのバランスを崩してきたことによる反省がある。しかし、生態系へ
のデメリット評価(事前調査)を工法に組み込むことで両立できるものだと考えている。
従って、「コンクリートから人へ」は「コンクリートの最適化」へ呼び変えるるべきだろ
う(→グリーンコリドー/ビオトープ)


 

こういったことを考えていたら『未来型田園都市』の構想(イメージ)を描いてみたくな
ったが、マルチメディア技術事典の掲載が終われば取り組むことに。


 

 

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量子スケールデバイス工学(1)

2014年01月14日 | デジタル革命渦論

 

 




【最新の量子スケールデバイス工学】


量子ドット太陽電池や量子ドットレーザの製造技術を量子効果とか、量子ドット、ある
は量子井戸とか、量子ナノエレクトロニクスなどと呼称されているが、ここでは量子ス

ールとの呼称を使う。さて、ナノメートルサイズの半導体微結晶の量子ドットは、通常

イズの半導体には見られないユニークな電気的・光学的特性を示すことから、単接合型

陽電池の限界を突破する有望な材料として研究されている。太陽電池やレーザーさらには
コンピュータといったデバイス次元での技術開発成果が相次いで報告されてきている。そ
のことをここでは、"量子ドット太陽電池元年"として表現してきた(『量子ドット太陽電
池元年
 』)。今夜は高輝度の半導体発光素子の株式会社東芝の新規考案を例に、量子スケ

ールデバイス製造技術進化の要点を確認してみよう。


●量子スケール設計とは、組成配合と空間パラメータの決定

まず、この発明の技術背景には、窒化物半導体を用いた半導体発光素子の発光ダイオード
(LED)は、表示装置や照明に。また、レーザダイオード(LD)は、例えば、高密度
記憶ディスクへの読み書きのための光源に用いられ、さらに高輝度化が求められているこ
とがある。窒化物半導体を含むn形半導体層とp形半導体層と、発光部を備えた発光素子
は下図のように構成されているが、n側障壁層と第1発光層、第1井戸層、第1障壁層の
間に設けられ、Alz1Ga1-z1N(0.25<z1≦1)を含む第1AlGaN(窒
化ガリウムアルミ)層と第1障壁層に接する第1窒化物半導体層で構成された発光部から
放出される光のピーク波長λpが515ナノメートルよりも長いという特徴もっている。

 

 【符号の説明】

10…基板、 10a…第1主面、 10b…第2主面、 10s…積層体、 11…バッフ
ァ層、 20…n形半導体層、 30…多層積層体、 40…発光部、 50…p形半導体層、
51…第1p形層、 52…第2p形層、 53…第3p形層、 70…n側電極、80…
p側電極、 110、111、112、119a~119d、120…半導体発光素子、
BL1~BLi…第1~第i障壁層、 BLN…n側障壁層、 EL…発光層、 EL1~
ELi、ELn…第1~第i発光層、第n発光層、 L0…中心条件線、 L1、L2…
第1、第2境界条件線、 ML…AlGaN層、 ML1~MLi…第1~第iAlGaN
層、 OP…出力パワー、 P0…点、 Q0…点、 SA…厚膜層、 SA1~SAi、
SAm、SA(m+1)…第1~第i厚膜層、第m厚膜層、第(m+1)厚膜層、SB…
薄膜層、 SB1~SBi、SBm…第1~第i薄膜層、第m薄膜層、 WL…井戸層、
WL1~WLi…第1~第i井戸層、 λp…ピーク波長


ここで長々と詳細を記載しても意味をなさいない。要点だけ下図で抜き書きするとこうな
る。この図は多層積層体30の構成を例示。多層積層体30は、n形半導体層20と発光
部40との間に設けられる。多層積層体30は、+Z方向に沿って交互に積層された複数
の厚膜層SAと複数の薄膜層SBとを含む。薄膜層SBは、厚膜層SAの厚さと同じ、ま
たは厚膜層SAよりも薄い厚さを有する。薄膜層SBは、厚膜層SAの組成とは異なる組
成を有することを表している。

 

例えば、複数の薄膜層SBは、第1薄膜層SB1~第m薄膜層SBmを含む。ここで「m」
は2以上
の整数で、複数の厚膜層SAは、第1厚膜層SA1~第m厚膜層SAmを含む。
複数の厚膜層
SAは、第(m+1)厚膜層SA(m+1)の範囲でも良く、多層積層体は
超格子構造をもつ。厚膜層SAの厚さは、例えば、1nm以上3nm以下である。薄膜層
SBの厚さは、例えば、1.5nm未満であり、かつ、厚膜層SAの厚さ以下であり、

例えば、厚膜層SAはGaN(窒化ガリウム)を含む。薄膜層SBは、InGaN(窒化
ガリウムインジウ
ム)を含む。 厚膜層SAには、例えば実質的にInを含まないGaN層
が用いられる。多層積層体に
含まれる層がInGaN層を含む場合、そのIn組成は、後
に成長する井戸層WLのIn組成より低いこ
とが良く、多層積層体は必要に応じて設けられ、
場合によっては省略もきる。半導体発光素子は、
発光部から放出される光のピーク波長λp
は、515nmよりも長い。すなわち、ピーク波長λpが515nmを超える場合において
井戸層WLと、その井戸層WLからみてp形半導体層の側に位置する障壁層BLとの間に、
Al組成比zが0.25よりも高いAlGaN層を設け、これにより高い輝度が得られる

この実験で、複数の半導体発光素子の発光のピーク波長λpを測定すると、複数の半導体
発光素子は、ピーク波長λpが異なっている。これは、

(1)井戸層WLにおけるIn組成比zのウェーハ面内の変動
(2)井戸層WLの厚さのウェーハ面内の変動

などに基づいている。これにより、異なるピーク波長λpを有する複数の半導体発光素子
が得られている。
AlGaN層MLにおけるAl組成比zを変更した試料も作製したとこ
ろ、AlGaN層のAl組成比zを0.09、0.14及び0.18としたものを、それぞ
れを参考例(半導体発光素子)とする。さらに、
AlGaN層MLを形成しない試料を、
井戸層WLの形成の後、連続してキャップ層を形成し障壁層BLを成長させ発光部を形成
させている。下図は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。つまり、これら
の図は、半導体発光素子、第1~第4参考例の半導体発光素子の特性の測定結果を示し、
横軸は、各半導体発光素子の試料におけるピーク波長λpに対応。縦軸は、出力パワーO
P(演算増幅器)に対応する(対数表示)。出力パワーOPは、20mAの電流を流した
時の値である。



この実験結果から、発光部40から放出される光のピーク波長λpが、515nmよりも
長い半導体発光素子において、AlzGa1-zN(0.25<z≦1)を含むAlGa
N層MLを用いる。このAlGaN層MLは、井戸層WLと、その井戸層WLのp形半導
体層50の側の障壁層WLとの間に設けられる。すなわち、第1AlGaN層ML1は、
第1井戸層WLと第1障壁層BL1との間に設けられる。これにより、高輝度が得られる。
実験のように高輝度が得られるのは、量子閉じ込めシュタルク効果による発光効率の低下
が抑制されたと考えているという。

つまり、輝度の向上が十分に発揮できるのは、AlGaN層MLにおけるAl組成比zが
0.25よりも高いときで、
AlGaN層MLにおけるAl組成比zが過度に高いと、結
晶品質に悪影響が生じる場合があり、Al組成比zが過度に高いと、電子の波動関数がシ
フトする効果が過度に生じ、正孔の波動関数との重なり積分値が逆に小さくなる傾向があ
り、その結果、発光効率が低下する。このように、ピーク波長λpと、AlGaN層にお
けるAl組成比zと、の間の適正な関係があると考えられる。このため、515nmより
長波長の領域では、AlGaN層におけるAl組成比zは、0.25よりも高く、0.5以
下に設定すればよい。その結果、高輝度で高効率の半導体発光素子が得られる。

この実験では、基板の主面は、c面であり、各結晶層(n形半導体層、発光層EL及びp
形半導体
層50など)の主面は、極性面であるc面となる。このとき、上記のようなピエ
ゾ電界による量子閉じ込めシュタルク効果が発生し易くなる。さらに、AlGaN層を用
いることでこの効果を抑制する。
なお、井戸層と、その井戸層WLのn形半導体層側の障
壁層との間に、AlGaN層を設ける構成が考えられるが、この構成では、電子の波動関
数のシフトする方向が逆になり、量子閉じ込めシュタルク効果による発光効率の低下の抑
制効果は得られない。
すなわち、例えば、第1発光層において、第1井戸層と接するn側
障壁層BLNには、Inx2Ga1-x2N(0≦x2<1)が用いられ、障壁層)には、
Inx1Ga1-x1N(0≦x1<1)が用いられることになる。

さて、上写真図は、実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する透過型電子顕微鏡写
真像。
半導体発光素子の結晶層(発光部)の断面の像である。図に表したように、半導体
発光素子は、AlGaN層は層状で、AlGaN層は、貫通した孔の領域や、大きく陥没
した領域は形成されていないAlGaN層の陥没や貫通孔などによって、井戸層の一部が
露出して障壁層と実質的に接することもない。また
、AlGaN層の各層において、原子
レベルでの平坦性が観察される。AlGaN層の厚さのRMS値は、0.5nm以下であ
る。
井戸層の上にAlGaNの中間層を設け、素子の閾値電圧または駆動電圧を下げる試
みがある。この場合に、AlGaNの中間層が、表面が陥没または貫通した複数の領域を
有する網目構造になる。陥没または貫通した複数の領域は、中間層の表面の10%以上で
ある。このような網目構造は、中間層を低温で形成し、その上の障壁層の成長温度まで温
度を上昇させたときに、中間層などが分解して形成されると考えられている。

これに対して、AlGaN層の上にキャップ層を形成し、このキャップ層の形成温度は、
AlGaN層の
形成温度と同程度で、そのキャップ層を形成した後に、温度を上昇し、高
い温度で障壁層を形成
するようなプロセスで、AlGaN層の一部が分解することなどが
抑制される。このため、実施形態においては、AlGaN層MLにおいては、成長させた
ときの状態である層状態が維持される。すなわち、網目構造ではない。実験では、
Al
GaN層で、陥没しているまたは貫通孔が設けられている領域の面積は、AlGaN層の
層面のうちの10%未満である。つまり、実質的にはそのような領域はないという。もし

キャップ層を設けない状態で、AlGaN層の上に高い温度で障壁層を形成するとAl
GaN層に
変形が生じる。そして、特に、Al組成比zが0.25よりも高い場合に、こ
の変形が顕著となると考えられる。
に、Al組成比zが0.25よりも高いAlGaN
層MLにおいて、AlGaN層MLが層状(平坦)である場合には、このようなキャップ
層を設けた上で、高温での障壁層を形成したと推定する。

また、上図は、実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
に表したように、半導体発光素子112においては、キャップ層が設けられる。例えば、
第1発光層は、第1AlGaN層と第1障壁層に接し、窒化物半導体を含む第1キャップ
層(キャップ層CL)を含み、第1AlGaN層で層状を維持が維持される。このキャッ
プ層は、電子顕微鏡観察などの解析手法により観察される場合もあり、観察されない場合
もあるという。
図に例示した半導体発光素子112はSQW構成を有しているが、MQW
構成を有する半導体発光素子において、キャップ層CLを設けても良い。
複数の発光層が
設けられる場合、第i発光層ELiは、第iAlGaN層MLiと第i障壁層BLiとに
接し、窒化物半導体を含む第iキャップ層CLiをさらに含むことができる。
これにより、
AlGaN層MLが層状となる(網目構造ではない)。例えば、AlGaN層の厚さのR
MS値は、0.5nm以下となる。この例では、AlGaN層の厚さは、約1.5nmで
あるため、厚さのばらつきは、AlGaN層MLの平均の厚さのプラスマイナス33%以
下(0.5nm/1.5nm)である
障壁層の成長温度は、井戸層の成長温度以上で、障
壁層の成長温度と井戸層の成長温度との差は、200℃以下が良い。障壁層の成長温度が、
井戸層の成長温度よりも低いと、障壁層にピットが発生し易い。障壁層の成長温度が井戸
層の成長温度よりも高く、障壁層の成長温度と井戸層の成長温度との差が200℃を超え
ると、井戸層が劣化し易い。
なお、n側障壁層BLNの厚さは、3nm以上20nm以下
が好ましい
。n側障壁層の厚さが3nm未満の場合は、表面の平坦性が十分でない。n側
障壁層の厚さが50nmを超えると、多層積層体による結晶の歪みの緩和の効果が低くな
ると共に、駆動電圧が高くなる傾向がある。n側障壁層の厚さが3nm以上50nm以下
のときに高い平坦性と高い結晶品質と高効率な発光とが得られる
n側障壁層の形成に、
サセプタの温度が900℃以上1000℃以下の範囲ではキャリアガスにはNが良い。
をさらに添加しても良い。ただし
、この場合には、Hの流量は、総ガス流量の半分以下
に設定され高い結晶品質を得易い。

下図は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図。この図は、図4に例示した実験のデ
ータ
を基にして描かれている。図の横軸は、ピーク波長λpである。縦軸は、AlGaN
層MLにおけるAl組成比zである。
図中の円形印は、Al組成比zが0.9、0.14、
0.18及び0.30のなかで、そのピーク波長λpにおいて高い出力パワーOPが得られ
るAl組成比zであることを示す。四角形印は、Al組成比zが0.9、0.14、0.18
及び0.30のなかで、そのピーク波長λpにおいて出力パワーOPが相対的に低くなるAl
組成比zであることを示している。


以上、量子スケールデバイスの設計に関する新しい知見を考察してきた。今後も、関連情
報をシ
リーズとして、適宜、適時。時宜を得て掲載していく。このように高性能(高変換
効率)太陽電池製造技術(工学)は地道にあるが着実な進歩を感じ取っている。これを実
現し世界展開することが、わたし(たち)の究極のゴールである。

                                    


それにしても、饗庭野の演習場が五月蠅くなっている(主にヘリ騒音?)。万が一、日中
間で戦端が切られたなら、その日本側の第一級戦犯者の名前を直ちに二名挙げることがで
きる。そのようにわたしたち勤労国民は情勢を冷静に見ている。

                                       
                                       


 

 

 

 

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羊毛のようなパジャマ

2014年01月13日 | WE商品開発

 

 

 


 

【フード・ファントム・メナス(8)】

チキンの抗生物質アレルギーで、日清の「カップヌードル しお」から、サンヨー食品
「麺の力 中華そば」に切り替えてみて要観察中だ。調理は彼女がしてくれたので、焼豚、
野菜沢
山の贅沢即席ラーメンを頂くこととなった。それにしても添加剤のオンパレードで
身元分からず不安だが、兎も角も試食期間に入る。味、食感は申し分ない。これで安全性
が担保されれば間違いなく、日本製即席麺は世界をリードする。また、超十兆円/年規模
の世界市場形成は夢でないだろう(世界人口に対し選択率10%、百円/食、昼食のみとして
計算)。


※鶏肉(チキンエキス)のアレルギーが「麺の力 中華そば」のアレルギー物質に記入さ
 れているので、やはり症状が出るかもしれない。発症すれば止める。


 

  


 ヒラメ・カレイ・スズキ

 ●小魚をエサにするので放射性物質を濃縮しやすい

 
  ヒラメ・カレイ・スズキは、福島県周辺の各県で非常に高い値が検出されているの

 に、岩手県以北、神奈川県以西のデータがほとんどない。小魚をエサにするヒラメ・
 カレイ・スズキは、放射性物質を濃縮しやすいので、関東、東北の太平洋産は避ける
 のが賢明だ。

 

 ホタテ

 ●安心して食べていい

  ホタテの輸入量は消費量の1%に満たないから、放射能の心配はない。国産の99
 %以上が北海道産で、0.5%青森産だから放射能の心配はない。寿司屋でホタテが
 出てきても、安心して食べていい。

 アサリ・シジミ

 ●東京湾が汚染されているので千葉県産は食べない

  アサリやシジミは、縄文時代の昔から、タンパク質やミネラルの摂取源として、日
 本人の健康を支えてきた。
  アサリは、1960年代までは、千葉県が日本一の生産量だったが、70年代に入
 ると減り始め、熊本県が1位になった。ところが、1980年代に熊本県を含めて日
 本全体で生産量が減り、現在は激減してしまった。
  シジミやアサリがすんでいる川と海の境や、遠浅の干潟を埋め立てた上、水生生物
 に対して毒性の強い合成洗剤の使用が増えたので、減るのは当然である。
  アサリは、国産と輸入物がともに3万t程度。2010年代の生産高順位は、愛知
 県、福岡県、熊本県、千葉県の順になっている。

  東京湾が放射能で汚染されているので、妊婦は千葉県のアサリを食べてはいけない。
  また、国産のアサリが減って価格が上がったので、輸人物が増え、今は中国からの
 輸入量が多い。中国産は、北朝鮮のアサリが中国を経由して輸入されたケースが多い
 といわれる。
  そして、輸入アサリを干潟に撒いて、数ヵ月たってから獲る「蓄養」が多くなり、
 それが国産として出荷されている。だから、スーパーなどで見かけるときは、国産が
 多いように見える。
  シジミの生産量は、国内で1万t。島根県の宍道湖、青森県の十三湖で全国シェ
 アの七割を占める。
  ただ、放射能汚染の心配がある東京都と茨城県のシェアを合計すると1割を超える
 ので、子どもや妊婦は、ここで獲れたシジミを食べてはいけない。
 シジミも、輸入量が5千tほどあり、中国から輸入されたものを国内で撒いて「蓄養」
 し、国内産に化けさせて出回っているケースが多いといわれる。


 カキ

 ●水ぶくれさせた増量カギが多い

  宮城県・岩手県産のカキは、津波の被害で獲れなくなった。この地域のカキが安全
 かどうかは、放射能のデータがそろって、数年の経過を見てからの判断になる。
  三陸の被害に伴い広島県産カキが値上がりしたので、韓国からの輸入量が増えてい
 る。韓国産のカキは小さくて昧が濃く、放射能の心配もないから、おすすめだ。
  韓国産の特徴の裏には、日本のカキの問題点が潜んでいる。
  カキは海水の中で育つ。そのカキを真水に浸けると、浸透圧の影響で水を吸い込み、
 大きくなる。
  この性質を利用してパック業者は、カキを真水に浸け、できるだけ大きくしてから
 パックし、カキが死なないように冷蔵して出荷する。
  消費者は、単なる水ぶくれとは知らないから、高くても立派に見える大きなカキを
 買う。都会には、カキ臭がすると言ってカキを嫌う消費者がいる。こういう消費者は、
 水ぶくれして味が薄くなった増量カキを「美味しい」と言って喜んで買うので、スー
 パーやデパートのパックされたカキは、水ぶくれの増量カキばかりになっているのだ。
  殼つきのカキも同様で、殼つきのまま真水に浸けて水ふくれさせているから、都会
 で美味しいカキを買うのは難しい。
  本物のカキを食べるには、魚屋でパックに入っていないカキを探すか、カキ産地の
 人が行っていような店で食べるしかないのが実情だ。
  冷凍カキフライは、増量した冷凍カキを、表面だけ解凍して粉をまぶし、どろどろ 
 のバッタ上肢につけて、パン粉をたっぷりまぶしたものだ。


 ウニ

 ●8割が輸入物、国産の半分が北海道産で心配ない

  2011年8月に、いわき市で獲れたキタムラサキウニから950ベクレル/㎏の
 放射性セシウムが検出されている。
  ウニの放射能汚染は、エサの海藻の汚染とともに周辺に広がっていく。関東東の太
 平洋産のウニは、データを見ながら、避ける地域を広げていくのがいい。

  ウニ消費量の8割は輸入物だから、放射能の心配はない。国産の半分は北海道産な
 ので、国産でも気をつけて選べば、ほとんど安心して食べられる。

 
 エビ

 
 ●プ
リプリにする添加物を使用している

 ●保水効果のある「リン酸塩」

  エビは「プリプリ」なのが、当たり前になっている。だが、プリプリなのは鮮度が
 いいからではない。保水効果のある重合リン酸塩(以下、リン酸塩)を用いて、エビ
 を水で満たしてプリプリにしているのだ。
  この食品添加物を用いれば、水を入れた分だけ重くなり、体積も増えるので増量で
 きて、食品業者の儲けが多くなる仕組みになっている。
  塩、砂糖、化学調味料をエビにしみ込ませているので、味もいい。
 「味がしみ込んでいて美味しい」というのは、昔は、じっくり調理したことへのほめ
 言葉だったが、今は、添加物による加工技術をほめることになる。
 「エビの食感がいい」と言って消費者が支持し、業界も儲けが多くなるリン酸塩だが、
 安全性の心配はないのだろうか。
  リン酸塩は、毒性がない食品添加物とされている。その理由は、胃腸で吸収されな
 いまま素通りして、排出されるからだ。
  だが、大きな落とし穴があった。リン酸塩は胃の中でミネラルと結合し、そのまま
 ミネラルも一緒に排出し、ミネラル不足にしてしまうのだ。
  リン酸塩は毒性がないので、使用量の制限がない。そのため、ありとあらゆる食品
 に使われるようになった結果、多くの現代人をミネラル不足に陥れている。
  カルシウム、マグネシウムは食品中に多く存在するので、リン酸塩で体外に持ちだ
 されても決定的な影響を受けないかもしれない。
  だが、亜鉛や鉄より少ない微量ミネラルは、リン酸塩の添加量より、食品中に存在
 する量の方がはるかに少ないから、体外に持ちだされると、摂取量がほとんどゼロに
 なってしまう。
  リン酸塩は、亜鉛の吸収を阻害し、骨粗しょう症や味覚障害を引き起こすと、19
 70年代から指摘されてきた。

  しかし、実際は、もっと多種類のミネラルを吸収できなくして、心身を異常にし、
 この20~30年間、増加を続けている病気の有力原因であることを、私は2010
 
年に『食事でかかる新型栄養失調』(三五館)で明らかにしている。
  増えている「病気」は、実は、ミネラル不足による症状で、新型の栄養失調だった
 のを、病気と勘違いしているケースが多いのだ。


 ●魔法の添加物「リン酸塩」

  リン酸塩は魔法のような薬剤で、エビの身をプリプリにするだけでなく、解凍した
 ときに身が崩れないようにしたり、透明感を持たせたりする効果もある。
  生のむきエビがパックに詰められて売られているが、元は冷凍した生むきエビを輸
 入したものだから、ほとんどはリン酸塩が用いられている。
  頭を落としたブラックタイガー、バナメイや、東南アジアやインド産の天然エビで
 も、冷凍生エビにはリン酸塩を用いているものがある。
  ボイルむきエビはリン酸塩を使用していないものがほとんどだが、ときには使用し
 ているものもある。生むきエビが売れ残った場合、ゆでてボイルむきエビにして売る
 からだ。
  尻尾がついたボイルむきエビにも、殼つきのエビにもリン酸塩が使用されているこ
 とがある。
  背ワタを取り除いてあるバナメイの冷凍生エビに「ポリリン酸ナトリウム」の表示
 があったので、殼をむいてミネラルを検査してみると、添加物表示のないバナメイの
 ボイルむきエビより、リンは三倍、ナトリウムは二倍多く含まれていた。タンパク質
 や脂肪の量に違いはなかったから、添加された「ポリリン酸ナトリウム」のリンとナ
 トリウムのために、これはどの差が出たといえる。


 ●「リン酸塩」の表示

 
  リン酸塩は表示されないことが多いので、使われていても、気づかない人が多い。
  食品添加物として認められているリン酸塩は二〇種類ほどあって、数が多すぎるか
 ら、「pH調整剤」などと一括名称で表示されるのが普通である。
  一括名称を使うときは、使えるリン酸塩に制約があるが、しかし、抜け穴だらけの
 規制なので、業者はリン酸塩を使っていることがわからないように表示している。
  そのため、本当はリン酸塩が使われているのに、消費者は「無添加」と思って買っ
 てしまうのだ。かくいう私も、これまで何度も無添加と思っていた商品にリン酸塩が
 使われていたことがある。
  エビにリン酸塩が用いられていても、表示がある場合と、ない場合がある。
  二種類のエビが売られていて、片方に「リン酸硲」という表示があり、もう一方に
 はこの表示がなかったとしても、プリプリした食感が同じなら、リン酸塩が使われて
 いる可能性がある。
  エビがプリプリしていなければ、リン酸塩が残留していても表示しなくていい。リ
 ン酸塩は洗い流されて、最終食品に少ししか残留していないから「加工前剤」の扱い

 となり、表示義務がなくなるのだ。
  エビがプリプリしていたら、どんなにリン酸塩の残留量が少なくても表示義務はあ
 る。ただし、それは建前で、どこから違法になるのか基準が決まっていないので、よ
 ほど大量に使っていなければ違反にはならない。
 非加熱の冷凍むきエビの原材料表示欄に、「調味料(アミノ酸等)」とあるのは化学
 調味料のことだが、「等」がリン酸塩と
 いうこともある。


 ●エビの食べ方

  本当に新鮮なエビは高価でめったに売られていないから、生きているエビを調理し
 て食べるのでなければ、プリプリしたエビでも新鮮とは思わない方がいい。
  冷凍生エビは、ゆでていない自然の素材だから、添加物も使っていないといメージ
 があるが、現実はそうなっていない。

  エビを食べるときは、ミネラルを補給できるとは思わず、体から持ちだされる方が
 多いと考えて、ミネラルの多い、丸ごとの小魚、ゴマ、海藻、種実類などを同時に食
 べてミネラルを補給する必要がある
  2012年7月に茨城県沖で獲れた伊勢エビから、放射性セシウムが1㎏当たり、
 3.9ベクレル、同年11月に千葉県で獲れた淡水エビから1㎏当たり75ベクレル
 
検出されている。だが、全体から見ればごく一部で、福島県沖でエビは獲られていな
 
いから、放射能汚染されたエビを避けるのは簡単である。


                   小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.41-50

 

ところで、地域生協の理事の経験(「暮らしと環境」担当理事)もあり、いつものように、
短期間ではあるが、食と安全の勉強はさせて頂いた経験があるが、"人工的食品添加物"
全般について拒絶するサイドには立たないことを基本としている。たた、科学の、言い換
えれば、対象意識の意識化の最大欠点は、対象外のものが含まれる誤謬が顕れるというこ
とにある。つまり、エラー発生時のフィードバック(帰還制御)が非常に大切になるとい
うことになる。"ここでは、チキンエキス"とは何か(由来)を、トレーサビリティが取れ
るのかを明らかにすることが大切であると。

 



【たこ焼き様のフードボール市場】

正月を通して気がついたことがあった。それはお餅の腹持ちの良さを再認識したことで、
素うどんにお餅を1つ入れれば、餅うどんが頂ける。なお、中学生のころは、放課後、狐
うどんか狸うどんを食べて帰っていたが、高校生になると大衆食堂で、この勝ちんうどん
(相撲力士の金星に由来)、餅うどんを食べて帰った記憶があるが、そこから、この日本
お餅を世界展開できないか考えていた。もっとも、かって、"フードボール"、つまり、た
焼きについて掲載したことあるが(『進化するお好み焼き』)、外皮は餅米でなくても
小麦やそば粉などなんでもよいが、内包の具材・餡がお好み焼き、たこ焼きでもなんでも
良いのだが、変なことに、鰯のつみれ、鶏のつみれなど考えてみたのだが、同軸ノズルで
二成分あるいは多成分を押し出し→連続カット→後工程で加熱・仕上げ→包装(多くは冷
凍)・出荷する多品種・適量生産するシステムを考えた。これだと、例えば彦根で生産し
無料の高速道路で搬送し、オンボード(海輸・空輸)し、世界中の消費者(顧客)へ届け
るというもの。これは、菓子類でも(例:雪見大福)いける。前述した即席麺ではないが
零からのスタートになるが、成功すれば大きな市場を形成できるだろう。

それで、同じような新規考案が提案されていないか調べてみると、同軸偏芯ポンプメーカ
の兵神装備株式会社から上図の考案が公開されている。ここはポンプだがインジェクショ
ンのようなものであっても構わない。細かいデザイン要点はここではしないが、投入する
具材の粘度(動粘性)の制御が主要因子となる。まぁ、何でもできますねぇ~と感心しな
がらこの件はここまでとした。

【シリーズ:こんなもの欲しいなぁ?!】

 

省エネ・冬の節電・ウォームビズ対策にワンピースパジャマがあればとネット検索してい
たらヒット、ビンゴー! 片面ファスナーを備えて、着心地がとて
も良いという。プレミ
アムコットン製だ。羊毛製のロングソックスとウォームスリ
ッパを履けば、股間も蒸れず、
首筋も温められ効果がありそうだ。これど、程良い羊毛様態パジャマというわけだ。

 

 

 

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より高きをめざし

2014年01月12日 | 近江歴史回廊

 

 

 


【フード・ファントム・メナス(7)】


 マグロ(鮪)

 ●太平洋でない海域で獲れたものを選ぶ

  マグロは、泳いでいないと酸素を取り込めないので、常に泳いでいる回遊魚だ。
 日本の近海だけを回遊するマグロもいるが、太平洋を横断するマグロもいる。した
 がって、獲れた海域だけで放射能汚染のレベルを推定すると、マグロでは間違いが
 起こる。それでも、マグロを買うときの情報は、獲れた海域、マグロの種類、赤身
 かトロか、天然か養殖か、生か解凍か、消費期限ぐらいしかないから、これらをも

 とに安全性の高そうなマグロを選ぶしかない。
  最も避けるべき魚は、福島県沖からハワイ沖にかけての桁違いに放射能レベルが
 高い海域を泳いでいた「太平洋産」のマグロだ。残念ながら、ここで多く獲れるの
 がクロマグロ(本マグロ)だ。

  2011年8月に、米サンディエゴ沖で獲れたクロマグロ15匹のすべてから、
 セシウム134とセシウム137が検出され、平均10ベクレル/㎏だった。
  幸いなことに、北太平洋以外の海域で獲れるマグロが多い。
  南太平洋には、1940年代から50年代にかけて核実験が行われた海域が多く、
 「バヌアツ産」のような放射能を連想させるマグロもある。しかし、もう放射能は
 拡散しているだろうから、気にしても仕方ない。
  チェルノブイリ原発事故は一1986年に起こり、今でもヨーロッパから輸入さ
 れるベリー類から放射能が検出されている。その地域の放射能が流れ込む地中海は、
 安全性がワンランク下がる。しかし、地中海産のマグロから放射能が検出されたと
 いう報告はないので、気にしない方がいい。
  ミナミマグロはインドマグロともいわれるように、インド洋で獲れる。インド洋
 では核実験の回数が少ないから、放射能の心配はまずない。天然の冷凍マグロで安
 心度が高いのは、「インド洋産」「ケープタウン産」「大西洋産」などだ。
  養殖マグロは、国内なら「和歌山県産」「奄美大島産」「沖縄県産」「長崎県産」
 だが、どれも、放射能汚染海域からは外れているので、放射能の心配はない。

  輸入の養殖物なら、南オーストラリアの海で畜養した「ミナミマグロ」や、「地
 中海産」「メキシコ産」などがある。もちろん安心して食べていい。
  天然の生マグロは、日本海側で獲れたものが売り出されたときに買おう

  
 天然ブリ(鰤)

 ●日本海産と瀬戸内海産は大丈夫

  ブリは季節によって生息域を変える回遊魚で、夏は北の海域で過ごし、冬は南下し
 て暖かい海域で過ごす。太平洋側と日本海側のブリは、回遊ルートが異なっているの
 で、選ぶときの目安にできる。
  日本海側で獲れる天然ブリは、東シナ海から日本海を北上し、北海道沖まで行くル
 ートを回遊している。夏を北海道沖で過ごし、冬になると南下して束シナ海に行く。

  日本海を南下するときに、富山湾の定置網にかかったのが、最高級とされる氷見の
 ブリだ。日本海と瀬戸内海のブリは放射能の心配はない。

  夏の間に、一部のブリは津軽海峡を通って太平洋に出るが、そのブリが日本海に戻
 ってきたとしても、放射能汚染度の低い海域を短い間、泳いでいただけだから、これ
 も心配はない。
  2011年9月、岩手県宮古市沖で獲れたブリから105ベクレル/㎏の放射性セ
 シウムが検出されている。やはり太平洋で獲れたものは避けた方がいい。太平洋産の
 ブリをいつから食べるかは、今後のデータを見ながら判断していくことになる。


 養殖ブリ・ハマチ

 ●刺身は1~2枚までにしよう  

 ブリの稚魚を養殖したものを、市場ではハマチという。だから、スーパーやデパー
 トで売られているハマチは、ほぼすべて養殖魚である。
  ブリ流通量の三分の二は養殖物。養殖は、暖かい海で行われている。最大の産地は
 鹿児島県、続いて、愛媛県、大分県、長崎県、宮崎県で多く生産されてたりの放射能
 汚染はたいしたことがないので、もう心配はない。

  ただし、エサの放射能汚染が不明なので、ここに不安がある。
  ブリの養殖には、配合飼料が用いられている。かつては魚粉が主成分だった。19
 90年代に入ると、イワシが獲れなくなったため、穀物の配合割合を増やした配合飼

 料が開発され、これで、養殖魚に特有の魚臭さがなくなった。
  それまで養殖魚は、魚臭さが嫌われていたのである。
  さらに、血合いの色が薄くなるように飼料成分の配合が変えられた。ブリの切り身
 には赤い血合いの部分が付いているが、この色が変色しやすいので、変色が目立たな
 いように最初から色を薄くしたのである。
  微量栄養素をおろそかにしている現代人より、養殖ブリの方が、きちんと栄養が摂
 れている。成長に合わせてビタミンやミネラルの必要量が計算されているのだが、早
 く太らせて重くするために、ブリが大きくなるにしたがって、油の多いエサを食べさ
 せる。魚体が大きくなってからは、配合された成分で一番多いのは「油脂」になる。
 それなのに、いけすが狭くて運動ができないので、養殖ブリは天然ブリよりはるかに
 太ってしまう。
  だから、脂がのって、身が柔らかく、味は薄い。生産者と販売者の都合に合わせて
 栄養がコントロールされているからだ。
  脂がのりすぎという批判に応えて、「脂肪分が少なく、身の締まりが良「仕上げ用」
 の配合飼料も開発されている。そういう飼料を用いても、天然ブリと比較して食べる
 と味の差は歴然としている。
  スーパーでは、養殖ブリしか手に入らないのが普通だから、養殖ブリはよく焼いて
 脂肪を落として食べよう。
  刺身用の養殖ブリは、1~2枚しか食べられないように、少量パックを買おう。少
 量なら、養殖ブリも美味しく食べられる。


 養殖タイ(鯛)

 ●瀬戸内で養殖するから、放射能の心配はまずない

  養殖タイも、ビタミン・ミネラルの要求量が研究され、成長時期に合わせて最適の
 栄養が配合飼料で供給されている。それどころか、天然ダイのきれいな赤色にするた

 め、藻類・酵母・バクテリアなどによるアスタキサンチン色素やカロチノイド色素を
 合む「色上げ用飼料」が開発され、光をさえぎって黒色色素を減らして、明るい赤色
 の天然ダイと大差ない色にできるようになっているのだ。
  養殖タイの国内生産の半分以上を占めるのが、愛媛県産だ。瀬戸内で養殖するから、
 放射能の心配はまずない。
  瀬戸内海・小豆島の小さな魚市場で天然のマダイを見かけたので、値段を聞くと、
 養端物と同じと言う。漁獲量が不安定で流通量が少ないから、島では値段が安かった
 のだ。
   ところが、流通のいい港に天然ダイが揚がると、値段は跳ね上がる。マダイの天
 然物はタイ流通量の二割に満たないので、都会の高級料亭や、ネタにこだわる寿司屋、

 高級居酒屋が高くても買うからだ。運良く寿司屋に天然ダイがあったので、食べてみ
 ると、旨味の濃さに驚かされた。

 カツオ(鰹)

 ●汚染水域で脂がのったカツオは食べない方がよい

  暖かい海にすみ、南洋では一年中獲れるが、日本近海では太平洋側の黒潮に沿って

 春に北上し、黒潮と親潮とがぶつかる三陸海岸沖あたりまで行って、秋には黒潮にの
  って南下する。



  その年に初めて水揚げされる「初ガツオ」は、放射能の蓄積が少ない。「もどりガ

  ツオ」は、汚染水域で脂がのったので、美昧しくてもリスクが高い。
  千葉県勝浦市沖で獲れたカツオから2011年9月に11ベクレルノ㎏の放射性セ
 シウムが検出されている。高齢者でも、この汚染レベルのカツオを食べ続けると、体
 のあちこちが痛くなる可能性がある。
  太平洋産のカツオを、妊婦や子どもは、食べてはいけない。
  放射能の心配がほとんどない南洋で獲れたカツオは、冷凍して運ばれ、静岡県と鹿
 児島県で水揚げされる。
  カツオ節の原料になるのは、このカツオだ。それを三枚におろして、約一時間水煮
 してミネラルなどを抜いている。だから、カツオ節は、放射能の心配をするより、ミ
 ネラル不足にならないように料理を工夫することの方が重要だ。
        
                    小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.26-34

 

 

【薄雪の法要記】

過日、寒波打ち寄せ雪がちらつく朝から、所用・諸事のため父親の十七回忌の供養を宗
寺で行う。いつものごとく奥の間に通され待機し、太鼓・木魚が敲かれる中本堂で竹
内禅
禅真住職の読誦に一時包まれた。最後に住職から「迷信」を排し「信」を極めるこ
とこそ
救済されるという説法を頂き、法要供養を終え、母のいる特別養護老人ホームさ
ざなみ苑
家族で見舞いに立ち寄り帰ってきた。


※『滋賀県百科事典』によると、「彦根市本町2丁目にある浄土宗の寺。弘誓山天白院
宗安寺(ぐせいざんてんびゃくいんそうあんじ)と称する。上野国(こうづけのくに)
箕輪において、井伊直政の室、東梅(とうばい)院のため成誉典応禅師を開山として建
立したが、井伊氏が1600年(慶長5)佐和山に封ぜられたとき、ともに移転した。さら
に、彦根城築城のさい、現在地にうつし、東梅院の父母の法名の一字ずつをとって宗安
寺と命名したという。以後井伊家内室の菩提寺としてつづく。将軍のかわるごとに朝鮮
より祝賀の使節一行数十名が来朝したおり高官の彦根宿泊はこの寺にきめられていたと
いう。また墓所には大坂夏の陣で戦死した木村長門守重成(ながとのかみしげなり)の
首塚がある。

※ 中陰法要(忌明け)後、命日から百日目に「百ヶ日」の法要が行われるが、この「
百ヶ日」と「一周忌」「三回忌」の三つの法要は、中国の儒教の祭祀の影響により加え
られたもので、これは、亡者が「初七日」「七七日(四十九日)」と「百ヶ日」を含め
た八つの忌日
と「一周忌」「三回忌」の二つの年忌の、合計十度の時点で、冥界の十人
の王に審判を受けるという「十王信仰」に基づいている。この、十王信仰は、仏教が伝
来した後に、中国で生まれた信仰であり、道教とも共有しているものである。その審判
の時に、遺族による追善供養による功徳で、亡者の審判に資することを期すのが、忌日
と年忌の法要の持つ意味合いとされる。また、神道では三十三回忌をもって荒御霊が和
御霊(祖霊)になるとするため、三十三回忌を区切りとし、日本の仏教の一部では、神
仏習合の影響により、三十三回忌・五十回忌をめどに「祖先神」として一体化すると考
えられている。さらに、上記以外の年忌も含め三ないし七にて勤めるのは、一般的に儒
家の三魂七魄に基づき、「十三回忌」は、十二支が一巡する事をもとに勤めると考え、
「二十五回忌」は十二支が二巡したとも五十回遠忌の半分とも考える。そして、普通五
十回忌からは遠忌(おんき)といわれる。


ところで、住職から頂いた法話は『選択本願念仏集』の「三心」に該当するのではと家に
帰り考えた。
 

 『観無量寿経』にのたまはく、「もし衆生ありてかの国に生ぜんと願ずるものは、三
 種の心を発して即便往生しなん。なんらをか三となす。一には至誠心、二には深心、
 三には回向発願心なり。三心を具すればかならずかの国に生ず」と。

                            法然『選択本願念仏集


法然上人は、念仏行者は必ず三心を具足していなければならない言う。三心を具足すると
いうことは、要は、深心すなわち本願を深く信ずる心がなければならない。この信心の有
無により、悟りの世界に入るか、迷いにとどまるかが別れると教える。そこで「信」「不
信」
の地平を往還する――西行、親鸞、良寛等の日本仏教思想を現代的な視座で論じ考察
た吉本隆明著『の構造Ⅰ』を思い出す。


 


 つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。 

 回向に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。往相とは、おのれが功徳を
 もつて一切衆生に回施したまひて、作願してともにかの阿弥陀如来の安楽浄土に往生
 せしめたまふなり。

 還相とは、かの土に生じをはりて、奢摩他毘婆舎那方便力成就することを得て、生死
 の稠林に回入して、一切衆生を教化して、ともに仏道に向らしめたまふなり。もしは
 往もしは還、みな衆生を抜いて生死海を渡せんがためにしたまへり。このゆゑに「回
 向を首として大悲心を成就することを得たまへるがゆゑに」とのたまへり」と。

                               親鸞『教行信証


吉本隆明の解釈によると、親鸞の教えの特徴は、(1)修行したら浄土、天国には行けな
いと言ったことにあり、(2)「浄土」、つまりキリスト教で言う天国は、実体としては
ないと言
ったことにある。つまり、ほとんど無信仰に近いところまで仏教を持っていき、
戒律もすべてやめた。ある意味で仏教にとどめを刺した。「善人が天国にいけるなら悪人

はなおさら行ける。だったら悪人になればいいじゃないか」。それに対し、親鸞は「じゃ
あ、いい薬があるからといってわざと病気になったり怪我をしたりするか。心ならずも悪
ことをしてしまったとか、ひとりでにこうなってしまったから悪人は必ず救われる。一
人のときにはたった一人も殺せないのに、戦争になると百人、千人殺すことはあり得る。
それはその人自身が悪くなくても、機縁によって千人も殺すということはある。だから、
悪だから救われない、善だから救われるという考え方は間違いだ」という思想を見いだす。
そこから、吉本にとって、最後の課題は、頂きを極め、その頂きに人々を誘って蒙をひら
くのではない。頂きを極め、その頂きから世界を見おろすことでもなく、頂きを
極め、そ
のまま寂かに向って着地することができればというのが
最後の課題であると導きそう説
いている。


さらに、法然と親鸞のちがいは、(「御計(おんはからひ)」をどう処理するかの一点に
あり、法然には成遂できなかったが、親鸞には成遂できた思想がの放棄の仕方に
あり、
然の教義をつきつめていけば、現世をいとい来世をもとめるという思想を徹底
化してゆく
よりほかはない言っている。熱心に原書を読んだことがないので、滑ってし
まうのが落
ちだが、例えば、法然がマルクスだとすれば、親鸞はレーニン、トロツキーの
ような立ち
位置に考えてみたことがある。余談だが、それじゃヨシフ・スターリンは誰だ
と言えば、
造悪論の立ち位置には麻原彰晃が該当するだろうか?もっとも、吉本は麻原彰
晃は持ち上
げたが、スターリンは酷評した。さてもこの様に、宗安寺本堂で貴重な経験を
し「信仰」
という行為を考えることとなった。





【今年の登山計画】

ことしの百名山踏破は次の五山とした。より高きをめざせと。

大峰山、甲斐駒ヶ岳、木曽駒ヶ岳、月山、霧ヶ峰 

 

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高性能小型モビリティ時代

2014年01月11日 | デジタル革命渦論

 

 

 

【滋賀放射線セシウム木屑のその後】

琵琶湖のすぐ近くの河川敷に不法投棄された木のくずから放射性セシウムが検出された事件
で、読売テレビのニュース番組tenで報道されていた。専門家の検査では高濃度のセシウムで、
セシウムの比率から福島県から運ばれてきたものだと断定された。最終的に滋賀県が委託し
た業者により処理が行われたが、業者や処理方法などは発表されず、さらには運搬する業者
はインタビューに応じず有耶無耶に終わり、不義と不安と不信を残す結末となった。つまり
「全国の廃棄物処理施設で、被災地で処理しきれない災害廃棄物を処理していただくことを
広域処理といいます。その作業に従事する人(8000ベクレル/kgの放射能濃度の災害廃棄物
や灰の最も近くにいる人が 1,000 時間労働した場合)が作業に伴い受ける被ばく線量は、1
mSv(ミリシーベルト)/年を下回ります。これは、一般公衆が受ける追加的年間線量の限度
として定められた値です。周辺の住民は、災害廃棄物や灰からの距離が作業従事者よりも離

れているため、被ばく量はさらに少なくなります」 (環境省)との説明は、内部被爆を恐
れる
国民の不安を払拭すものでないばかりか、終末処理方法の未確立にさまよえる ”放射
能汚染列島”
を浮き彫りにしていると思うが如何に?!

 


【フード・ファントム・メナス(6)】

 サケ(鮭)

 ●ノルウェー産などの養殖物なら放射能の心配なし

  日本近海で獲れるサケの多くは、北海道や東北地方で人工的に採卵・放流されたシ
 ロザケだ。このサケが、アリューシャン列島周辺、ベーリング海、アラスカ湾に行っ
 て成長する。六年ぐらいして成熟すると、日本に戻ってくる。今のところ北海道やロ
 シア産の紅鮭やシロザケ、カナダ産サーモンは、放射能の心配はない。
  放射能汚染海域は、福島県沖から移動して、2013年にカリフォルニア沖に達し、
 半分はそこからアラスカ湾沖に移動していく。だから、2014年以降は、アメリカ
 やカナダから輸入されたサケも放射能に汚染されている心配がある。
  放射能汚染のデータに気をつけていないと、食べてしまった後で、放射能汚染が発
 覚するかもしれない。
  今、気をつけるのは、宮城県で獲れたサケだ。女川湾沖で獲れたギンザケから20
 11年10月に114ベクレル/㎏の放射性セシウムが検出されている。
  チリ産、ノルウェー産の養殖物、それにタスマニア産のトラウトサーモン(ニジマ
 ス)は、放射能は大丈夫だ。ただ、養殖魚がトロなのは運動していないからであり、
 抗菌剤も用いられているので、私は原発事故前までは食べなかった。


 サバ(鯖)

 ●ノルウェー産を選ぼう

  太平洋産のサバは、伊豆半島沖から北海道沖を回遊している。
  夏に北海道沖で太ったサバは、一般的には9月ごろ南下を始める。この「秋サバ」
 が美味しいのだが、2011年9月に岩手県大船渡市沖で獲れたゴマサバから11ベ
 クレル/㎏の放射性セシウムが検出されている。岩手県から南の宮城県、千葉県、静
 岡県で獲れた秋サバを食べるときは、放射能汚染を覚悟しなければならない。
  安全なサバを食べるなら、長崎県、福岡県、島根県、鳥取県などの東シナ海、日本
 海産や、瀬戸内海産、それにノルウェー産がいい。
  関さば、岬のブランドサバは、瀬戸内海の入り口で獲れたものだから放射能の心配
 はない。


 アジ(鰺)

 ●太平洋産を避けよう

  アジは遠くまで回遊していかない魚だ。したがって、水揚げされた漁港の近くで
 育ったものが多い。
  千葉県銚子漁港で揚がったマアジから2011年9月に26ベクレル/㎏の放射性
 アジは遠くまで回遊していかない魚だ。したがって、水揚げされた漁港の近くで育っ
 たものが多い。
  千葉県銚子漁港で揚がったマアジから2011年9月に26ベクレル/㎏の放射性
 セシウムが検出されているから、やはり太平洋側のものを避けるのがいい。
  漁獲量の半分は鳥取県と長崎県だから、放射能の心配がないアジを選ぶのはたやす
 流通量の3%ほどは脂ののった養残物だ。この3%をあえて選ぶことをしないで、獲
 れた産地を見て、天然物を選ぼう。

 
 イカ(烏賊)

 ●太平洋産のイカの塩辛は危険です
 
  イカの身の放射能の検査結果はすべて検出限界以下である。数値の詳細はわからな
 いが放射能レベルは低い。
  ただし、内臓では、北海道の千歳市で2011年7月にコウイカから344ベクレ
 ル/㎏の放射性セシウムが検出されている。だから、太平洋産を原料としたイカの塩
 辛は避けよう。 

 
 タコ(蛸)

 ●妊婦は足の部分だけ食べよう

  タコは、放射能が検出されていないので大丈夫だが、妊婦は念のため、タコの頭や、
 丸ごと食べられるイイダコは避け、足の部分だけを食べよう。

 
 サンマ(秋刀魚)

 
 ●妊婦や子どもには食べさせないようにしよう

   サンマは移動している。2011年8月7日に獲れた釧路沖のサンマから七ベクレ
  ル/㎏の放射性セシウムが検出されている。南下するにしたがって汚染度は上昇する。
   2012年はサンマから放射能が検出されなくなっているが、その理由は、検査数
 を大幅に減らしたことによるので、妊婦や子どもは、十分に検査された上で「不検
 出」ばかりになるまでサンマは食べない方が無難だ。

                                                    小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.35-40



【高性能小型モビリティ時代】

株式会社村田製作所は、中期経営計画で注力市場と位置づける環境・エネルギー市場向け
の取り組みとして、コンパクト、高入出力、長寿命を実現した高入出力型ハイブリッドリ
チウムイオン蓄電池モジュールを開発。その特徴は、(1)高入力:超急速充電が可能。
分間の充電で約9割の充電量を確保 (2)高出力:コンパクトでありながら100Aまでの
電流放電が可能 (3)長寿命:期待寿命10年 (常温環境下において、充電・放電を1日
回行った場合) (4)異種電池との併用:エネルギー型リチウムイオン電池、リユース
電池
鉛蓄電池との併用が可能であるという。

WO2009096073

 特開2013-030353 


【符号の説明】 

 1:ラミネート型リチウムイオン二次電池、10:電極構造体、11:正極、12:負極、13:セパレータ、
20:外包材、30:正極端子、40:負極端子、50:電池保持ユニット、60:電解液注入ユニット、70,
130:圧力容器、80:案内レール、90:回転台、110,120:板部材。



『ガラパゴスが世界化?!』(「呼吸と疾病」)で掲載したが、自動車や様々な移動体が、
"環境リスク本位制仕様"に転換されていく過程を日々わたしたちは看ているのだが、従来サ
イズで残る機種もの残っていくが、圧倒的には、"デジタル革命渦論"の基本特性に従って、
高性能でいて(あるいは、高性能化がダウンサイジングを促進)、ダウンサイジングが進行
していくことは不可抗である。つまり、ここでも日本が世界をリードするしかないという再
認識に辿り着くというわけだ。
 

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桶川宿の紅花

2014年01月09日 | 医療健康術

 

 

【中山道仮想ローイング:桶川宿】

寒さが厳しとニュースは言う。いろんなニュースが流れた。その中には、あるチャンネル
では、滋賀県高島市の放射能汚染木くず撤去トラックの追跡報道や細川護熙元首相の脱原
発をめぐる都知事立候補の去就など話題盛り沢山な今日だった。さて、今日の仮想ローイ
ングは、中山道六十九次(木曽街道六十九次)のうち江戸・日本橋から数えて6番目の宿
場(武蔵国のうち、第6の宿場)の東海道武蔵国足立郡桶川郷桶川宿。現在の埼玉県桶川
市にあたる。日本の近世にあたる江戸時代に整備され、栄えていた宿場町。江戸・日本橋
を出立した旅人がおよそ1日歩き通して日暮れどきを迎え、宿を求めるのがここ桶川あた
りであった。「桶川」の地名の由来については諸説ある。 最も有力なのは「沖側(オキ
ガワ)」説で「オキ」を「広々とした田畑」の意とし、その「方向(ガワ)」である「沖
(オキ-ガワ)」が転訛したとするもの。 他にも、湿地が多い土地柄で、東に芝川、南に
鴨川の水源があることから、「川が起こる」意で「起き川(オキガワ)」とする説がある。
桶川宿は寛永12年(1635年)に設置。 当初わずか58軒に過ぎなかった宿内家数は「中山
道もの」といわれた紅花等の染料や食用農作物の集散地となっていた天保14年(1843年)
頃には347軒に達し、経済的にも文化的にも繁栄し宿内家数は347軒となる。

 

加賀前田家を始めとする参勤交代の大名の多くが、桶川宿の府川本陣を定宿。 水戸藩第
9代藩主・徳川斉昭も
足跡を残し、文久元年11月13日(西暦1861年1月2日)には、皇女・
和宮(親子内親王)が公武合体政策の一環で徳川将軍・家茂の御台所として降嫁すべく江
戸へ下向の際宿泊している。また、特産物の紅花は桶川宿を中心とした桶川郷一帯で盛ん
に栽培され、最上紅花に次いで全国第2位の生産量を誇った。紅花の栽培は、桶川郷内の
上村(桶川上村〈現・上尾市上地区〉)の農家の七五郎が、江戸の小間物問屋「柳屋」か
ら紅花の種を譲り受けて栽培したのが始まりであると、江戸の勘定奉行の記録に記されて
いる。出羽国最上郡こと村山地方に比べて気候温暖な桶川周辺の紅花は早く収穫できたた
め、紅花商人たちからは「早場もの」として喜ばれという。桶川は紅花がもたらす富によ
り大いに潤ったが、今も残る桶川祇園祭の山車の引き回しは京の都から、祭囃子は江戸か
ら採り入れ、桶川で独自に発展した行事である。しかし、明治維新後は化学的合成染料の
導入などから衰退し消滅。現在の自治体である桶川市では平成6年(1994年)以来、発展
をもたらした紅花を蘇らせ、街づくりのシンボルとする「べに花の郷づくり事業」を展開
する。なお、鉄道と駅(桶川駅)は、明治18年(1885年)3月1日の日本鉄道・品川 -
赤羽支線開業に始まる。現在の桶川市は、埼玉県の中東部にある人口約7万6千人の市。
かつての中山道の宿場町の一つの桶川宿から発展する。

 
桶川では、大麦や甘藷(かんしょ。さつまいも)など食用農作物のほか、「武州藍(ぶし
ゅう-あい)」と呼ばれた染料の藍、「桶川臙脂(おけがわ-えんじ)」と呼ばれた紅花な
ども取引された。藍の子美(たね)を焙じてお茶として飲めるということで、名産品とし
て再生することは可能だろう。藍の葉や藍の種は、古くから解熱剤や感冒薬として使われ
てきた。「和漢三才図絵」には、藍の実には諸毒を解し五臓六腑を整える薬効効果がある
と記されているというし、殺菌作用、消臭作用、止血作用は手ぬぐいや野良着、そして、

おむつや産着にも利用されているという。ただし、寒性もあるともあり体温を下げてしま
うので、商品開発には細心要注意だ。紅花は、中国の医学書『開宝本草』(973年)に「
紅藍花」という別名で薬として記載されているという。また、薬物書『本草網目』(1590
年)に同じく紅藍花という名で薬効がまとめられている。紅花は婦人病薬として主に血行
障害の治療、冷え性、更年期障害に応用されていきたが、現在も、民間薬、漢方薬として
紅花散、活血通経湯、治頭瘡一方、補陽還五湯などの方剤に配合されているという。山形
県衛生研究所の研究開発で、紅花のアルカンジオールに腫瘍抑制作用を確認している。

 宇部興産株式会社  WO20130737704A1

 

 

※ 「紅花の薬理学的研究―中枢に対する作用および抗炎症作用-」山形県衛生研究所 
笠原義正、久間木国男、佐藤孝男、片桐進 『生薬学雑誌』43(4),331~338(1989)

 

ということで、紅花の食品展開が考えられるが、山形県では大々的に研究開発が進んでい
るので、付加価値の高い医食同源産物のレシピとして研究開発し直す必要があるようだ。
また、生薬以外にマーガリン、サラダ油、染料も古くから開発されてしまっているので、
アルコール度の高い蒸留酒や醸造酒や地ビールの商品開発に絞るのも良いかもしれない。
それとも、紅花のドルチェ、スイートやジェラートに特化させるのもひとつの選択肢だろ
う。化粧品もや日用雑貨品もある。麺類に練り込めるものはもう開発されているので、こ
れ以上の高付加価値化は難しいかもしれない。ご当地ラーメンの麺に使用することはこれ
で決まりだから、本庄宿(『フード・ファントム・メナス(3)』)の鯰(キャット・フ
ィッシュ)をアラビアータ風にサンフラワーオイルで揚げ、紅花麺に薄づくり刺身を乗せ
た上から加熱スープ注ぎいただく桶川ラーメンとして出せばどうかと考えてみた。
さて、これで今月末までには江戸に到着できる。

 

   

 

 

【フード・ファントム・メナス(5)】

 ウインナー・ソーセージ 

 ●15~30%加水されている

  ウインナー・ソーセージを手作りするとき、原料に水や牛乳を加えると、やわらか
 くでき上がる。この加水は、肉の重量の10%まで。それ以上だともろくなり、水が
 出てまずくなる。
  食品添加物を使って加水率をさらに高め、増量したのが大手食肉メーカーのウイン
 ナー・ソーセージだ。肉重量の30%の水を入れ、でん粉を多く入れて加熱し、糊に
 して中身がバラバラになるのを防ぐ。ゼラチンを加えて、冷えたら固まってジューシ
 ーで滑らかな食感になるようにしたものが多い。
  さらに食品添加物を加えて、適度な硬さ、弾力性、保水性を持たせ、化学調味料や
 たんぱく加水分解物、酵母エキスで旨味を加え、それに水あめなどの糖類を加えて甘
 くし、塩分で味のバランスを調整する。
  原材料が薄まって腐りやすくなるため、クエン酸などの酸味料を加えて日待ちを長
 くする。
  こうして手軽な商品に仕上げられているが、高級品でも水を15%入れている。加
 水率の多い商品を見分けるには、原材料表示をよく見ることだ。原材料がたくさん書
 かれているウインナーは、ゼリーに近い食感になっていることが多い。
 「無塩せき」ソーセージは、添加物が少なく、加水率が低くて、いい商品である。

 ●「カルシウム入り」子どもソーセージも添加物だらけ

  子どもが喜ぶキャラクター商品のソーセージは、かつては原材料に気をつけ、添加
 物を減らしたいい商品だった。
  どの商品も、子どもに食べさせたくなるように「カルシウム入り」になっているが、
  今は、添加物だらけの商品があるので、油断は禁物だ。発色剤は必ず使われている
 がミネラルを奪うリン酸塩、合成保存料、化学調味料だけでなく、合成着色料の赤色
 102号を使用した商品もある。また、魚肉ソーセージは無添加に見えるが、リン酸
 塩入りの魚肉すり身を使用しているので、やはりミネラルを奪われる。


 ハム

 ●水あめ、砂糖などで2.2倍に増量されている
  
  豚肉に塩とコショウなどの香辛料をすり込むのが、古典的なハムの製法だ。手間ひ

 まかけて加工するから、ハムは値段が高くなる。
  ところが、ロース豚肉より安い?スハムが売られている。この矛盾した価格差が、
 ハムの問題点を象徴している。
  ヨーロッパで100年ほど前に、豚肉にたくさんの注射針を刺して、筋切をしなが
 ら、塩、コショウなどを注入する合理的な製造方法が編み出された。
  このインジェクション装置を使って、日本は増量ハムを作るようになったのだ。肉
 に、水あめ、砂糖、卵タンパク、食塩、香辛料、それに化学調味料、リン酸塩、亜硝
 酸塩などを混ぜ込んで、最大2.2倍にまで増量している。

  そして、この技術は、豚カツ用豚肉にも用いられるようになった。また、この装置
 で肉に油を注入すると、牛・馬肉の霜降り加工となる。

  ハムは、精製原料で増量した上に、リン酸塩でミネラルを奪うから、食べるとミネ
 ラル不足が深刻になってしまう食品だ。

 「無塩せき」と表示しているハムを選べば、増量もあまり行われていない。

                  小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.81-84

 

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エレミネ*ウェア融合

2014年01月08日 | デジタル革命渦論

 

 

マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場で製造された冷凍食品か
ら農薬が検出された問題が不安を投げかけている。長崎県は8日、回収対象のパイシートを
食べた壱岐市の主婦(29)と長女(5)に下痢や嘔吐の症状が出たと発表。体調不良の訴え
は、47全ての都道府県で確認されたということだ。このことと別に、『食べるな、危険!』
の「豚肉」の項に目を通す。 

 

【フード・ファントム・メナス(4):豚肉】

 ●抗生物質が効かない耐性菌を生み出している

  病院で、耐性菌に感染して高齢者や幼児が亡くなったニュースをよく耳にする。抗
 生物質が効かない「耐性菌」は、抗生物質を使っているところで生まれるから、病院
 で耐性菌が発生するのは仕方ない。できるだけ発生しないようにしながら、発生して
 も人が亡くならないように対処していくしかない。
  だが、病院で使われる抗生物質は一番多いわけではなく、実は、畜産で使われる抗
 生物質の方がはるかに多いのだ。中でも、養豚で抗生物質は多く使われている。畜産
 で発生した耐性菌が病院に入ってきて、病人を殺している可能性が高いのである。
 抗生物質が、どこでどのくらい使われているのか、それは10年ほど前までわかって
 いなかった。抗生物質製剤のいろんな数値が公表されているが、抗生物質の純末に換
 算していないので、数値は全容を把握するのに役立たなかったのだ。
  例えば、抗生物質を1%含む薬1㎏と、10%含む薬をI㎏が使われていると、純
 末換算で、110gの抗生物質が使われている。ところが、単純に合計して、抗生物
 質製剤が2㎏使われているという資料しかなかったのだ。
  そこで、私が佐藤謙一郎衆議院議員(現在は引退)にお願いして、厚生労働省と農
 林水産省からデータを取り出すことにした。国会で質問主意書を何度も出して圧力を
 かけ、議員室で議論したのだが、予想どおり官僚たちに強く抵抗された。
  帰ろうとする官僚を廊下で追いかけてつかまえ、佐藤議員に「数値がない」とウソ
 を言ったことを認めさせると、それからは、純末換算した数値が次々と出てきた。
  人用は500t(病院100t、外来処方を含むもの400tと推定)、家畜用1
 000t、養殖魚用200t、農薬(野菜・果物・稲など)は400tを一年間に使
 用していたことが判明した。これは10年前の数値だが、使用割合は大きく変わって
 いないだろう。
  人に用いる抗生物質は人命にかかわるので大きな改革は難しいが、家畜の方は、肉
 の価格が3~4割高くなることを我慢すれば、抗生物質を激減させることができる。
 食べて過ぎている肉を一口か二口減らせばすむ程度の努力で、入の命が守れ、病気が
 治りやすくなるのだから、「抗生物質不使用」の肉を選ぶべきだろう。

 ●「密飼い」で豚が病気になる

   養豚に抗生物質が使われるのは、過密に飼っている「密飼い」が最大の理由だ。
  豚が成長して大きくなると、豚舎で身動きができないほど過密な状態になり、豚は
 祈り重なって寝なければならなくなって、ストレスがたまり、衛生状態も悪くなって
 病気にかかるようになる。そこで、抗生物質を使って病気を抑え込む。
  すると、豚はむくんで体重が重くなるので、儲けが増えるのだ。密飼いした豚の肉
 はまずいが、化学調味料と砂糖たっぷりのタレをつければ、まずいかどうかはわから
 ない。
  さらに、運動していない豚の肉はやわらかい。日本人は、やわらかければいいと
 思っているから、問題は起きない。
  だが、運動できる場所があって、抗生物質不使用で育った豚の肉は、少し硬めだが、
 塩・コショウだけで感動するほど美味しく食べられる。価格は高くても、タレがいら
 ないから、安い肉よりトータルでは安上がりにできる価値ある肉なのだ。
 抗生物質不使用の養豚は、群馬県の「江原養豚」や、鹿児島県の「渡漫バークシャー
 純粋黒豚」が有名だが、北海道で国産飼料と赤身の牛肉にこだわる「興農
ファーム」、
 青森県で平飼い卵の生産を進める「トキワ養鶏」、山□県で薬剤不使用の鶏肉や卵を
 生産している「秋川牧園」も、抗生物質不使用の養豚を行っている。
  インターネットでも入手できるので、一通り食べてみれば、どれも抜群に美昧しい
 のに驚かれるだろう。
  福島県産以外の豚肉は、放射能の心配はもうなくなっている。

                   小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.74-77



※ 耐性菌対策の「防疫システム」に係わる法整備の見直しがいる。

 
2014年1月に米国で開催される世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「2014
International CES
」でも、心拍をモニタリングする水泳用ゴーグル、子どもを見守るスマー
トウオッチ、頭部への衝撃からスポーツ選手を守るキャップなど、さまざまなウェアラブル
機器が展示されれている。
英国の調査会社であるJuniper Researchでアナリストを務めるNitin
Bhas
は、2013年12月9日の週に発表したウェアラブル機器市場に関する予測リポートの中で
「サムスン電子やソニーなどの大手メーカーが流れに乗ってスマートウオッチ市場に参入し
たが、圧倒的な勝者が現れることはなかった。同市場は現在、やや混沌(とした状況に陥っ
ている」という。ウェアラブル機器市場は、まだ初期段階にあるため、市場予測や製品の定
義に関してもまとまりのない状態にあるいわれている。Juniper Researchが発表した最新の調
査結果によると、スマートウオッチやスマートグラスをはじめとするウェアラブル機器の出
荷数量は、2018年までに約1億3000万台
に達する見込みだという。2013年比では約10倍増加
すると予測している。





米国1月6日、LGエレクトロニクスは、リストバンド型のライフログツール Lifeband Touch
と、心拍計を内蔵したエクササイズ用イヤホン Heart Rate Earphones を発表(上写真クリッ
ク)。LG Lifeband Touch は、有機ELディスプレイを搭載したリストバンド型のライフログ
ツール。タッチ操作に対応しており、スワイプさせて表示が切り替えらる。取得したデータ
は、Bluetooth を介しAndroid端末や iPhoneと連携するほか、今回一緒に発表した Heart Rate
Earphones 
ともライフログデータの連携が可能です。通話やメール、音楽機能が Lifeband
Touch
側で確認できるほか、スワイプ操作で距離や速度、歩数、消費カロリーなどエクササ
イズ関連の情報も表示できる。Heart Rate Earphonesは、ペンダントタイプのBluetooth ヘッド
セットで音楽を楽しみながら、心拍数を計測できる。LG Lifeband touch のほか、こちらもス
マートフォンと連携する。同じ韓国メーカーのサムスンでは、ソニーのSmartWatchのような
腕時計型の情報端末 GALAXY Gearを発売中。LGは、Nike+ FuelBand のようなスポーティな
活動量計でウェアラブル端末に参戦するという。

ところで、有機エレクトロニクスのエレクトロルミネセンスの最新技術の動向はどうなって
いるのだろうか?電気を通すと有機化合物がきれいに発光する有機ELElectroluminescence)。
消費電力の少ない、次世代のディスプレイ、パネル素材として注目されていることは周知。
昨年、九州大学の研究グループが、遅延蛍光を利用した高効率有機発光ダイオードの開発に

成功したことが話題となった。有機ELが光る原理は、電気などによって、有機化合物が安定
した「基底状態」からエネルギーの高い、不安定な「励起状態」に移る現象が関係。有機物
はもとの安定した状態に戻る際、光などとしてエネルギーが放出するがこの光が有機ELの光。
電気を流すと再結合によって、有機EL材料は不安定な励起状態になるが、この励起状態にエ
ネルギーが高い「一重項励起状態」と、エネルギーが低い「三重項励起状態」の2種類ある
が、一重項励起状態、三重励起状態というのは、基底状態から励起状態になる電子のスピン
の向きで決まる。スピンには、磁石のS極、N極のように「上向き」「下向き」があり、基底
状態では、スピンは上向きと下向きがペアになって存在する。一重項励起状態は、元の軌道
に残った電子と、励起された電子の向きが逆向きで不安定。このため、短時間で基底状態に
戻り発光までの時間は短くなる。三重項励起状態は、励起された電子の向きが、元の軌道と
同じ方向で基底状態に戻りにくく、電子がそのまま居座ろうとし、励起状態が長くなり発光
する前に分子運動によりエネルギーが消費される。一重項励起状態と三重励起状態の間には、
大きなエネルギー差がありより高い一重項励起状態から低い三重励起状態に移動することは
あるが、その逆はほとんどない。これが、熱活性化遅延蛍光(TADF)。熱エネルギーで、
2つの励起状態のエネルギーギャップを乗り越え、寿命の長い励起三重項状態を経由し、発
光が遅れることから、熱活性化遅延蛍光と呼ばれる。九州大学の研究グループはここに注目。
統計学的には、電荷の再結合で、蛍光となる一重項励起状態、りん光となる三重項励起状態の
割合は、1対3だが、単純な蛍光材料では、エネルギーの25%しか取り出せない、三重項に
移ったエネルギーを、再び一重項の励起状態に引き上げるできる高効率の蛍光材料に着目する。



その成功の秘訣は、
一重項励起状態と三重項励起状態にはエネルギーギャップがある。この
ギャップをできるだけ小さくするような材料をつくることで、いったん三重項励起状態とな
ったものを、再び一重項励起状態に戻し、蛍光を取り出すことが可能になることに成功する。
これを可能にしたのは"波動関数"。これをもとに、電気励起したときの電子供与する部分(
HOMO=最高占有軌道)と、受け取る部分(LUMO=最低非占有軌道)の重なりを極力
小さ
くし、バランス良く配すること、励起状態の構造変化を抑制することで高発光効率のTADF
材料(カルバゾリルジシアノベンゼン誘導体(CDCB)に着目して設計)の開発に成功する。
また、これまで100%の内部量子効率(=20%の外部量子効率)は、イリジウムなどレアメタ
ルを含有するりん光材料でないと達成できないと考えられていたが、レアメタルを使わなく
ても、極めて高い有機ELが実現可能なことを実証。コストは従来の10分の1以下となり、有機
ELの材料が今後、第2世代のりん光材料から、第3世代のTADF材料に大きくシフトしていく
きっかけとなる
。有機化合物は無限の構造を作り出すことができる。分子設計次第では、色
合いがきれいなRGBなど三原色も作れるし、耐久性や耐熱性があるものも作れ、高性能で安
価な有機EL実用化も夢ではない。
 

 特開2013-258402


半導体エネルギー研究所の「特開2013-258402 発光素子、発光装置、表示装置、電子機器及
び照明装置」の新規考案では、九州大学の研究グループ(安達研)の発明を踏まえ、熱活性
化遅延蛍光を示す物質に効率的にエネルギー移動が可能なエネルギードナーとして、励起錯
体(エキサイプレックス)を用いた発光素子を提供。励起錯体は、2種類の物質から形成さ
れ、その一重項励起状態と、三重項励起状態とは近接しているため、エネルギーアクセプタ
ーである熱活性化遅延蛍光を示す物質の一重項励起状態の吸収である最も長波長側の吸収帯
に、励起錯体の発光を重ねることによって、励起錯体の一重項励起状態から熱活性化遅延蛍
光を示す物質の一重項励起状態へのエネルギー移動をより効率的に実現すると同時に、励起
錯体の三重項励起状態から熱活性化遅延蛍光を示す物質の三重項励起状態へのエネルギー移
動をもより良好な効率で可能とすることで、発光効率がより高い発光素子を提供する方法が
提案されている。

【符号の説明】

10 電極 11 電極 101 第1の電極 102 第2の電極 103 EL層 111 正孔注入層 112
正孔輸送層 113 発光層 113Ec 励起錯体 114 電子輸送層 115 電子注入層 400 基板 
401 第1の電極 402 補助電極 403 EL層 404 第2の電極 405 シール材 406 シール材 
407 封止基板 412 パッド 420 ICチップ 601 駆動回路部(ソース線駆動回路) 602 画素
部 603 駆動回路部(ゲート線駆動回路) 604 封止基板 605 シール材 607 空間 608 配線
609 FPC(フレキシブルプリントサーキット) 610 素子基板 611 スイッチング用TFT 612
電流制御用TFT 613 第1の電極 614 絶縁物 616 EL層 617 第2の電極 618 発光素子
623 nチャネル型TFT 624 pチャネル型TFT 625 乾燥材 901 筐体 902 液晶層 903
バックライトユニット 904 筐体 905 ドライバIC 906 端子 951 基板 952 電極 953
絶縁層 954 隔壁層  955 EL層 956 電極

以上、ウェアラブル機器の市場拡大に欠かせない有機エレクトロニクス、わけても、エレクトロルミネセンス(EL)
技術との融合の進展がかかせないことを了解し現状を確認した。これからも益々面白くなってきそうだ。
 






   あわれしる空も心のありければ 涙に雨をそふるなりけり     / 山家集

   ついにゆく道とはかねてききしかど、きのうけふとは思はざりしを / 古今和歌集 

         
   秋津打に朝いる雲の失せぬれぱ 昨日も今日も亡き人思ゆ      / 万葉集



桑名正博につづき家鋪 隆仁(”たかじん”の語尾にアクセントを付けて呼ぶのが大阪弁(
=河内弁*摂津弁))も逝ってしもた。淋しさと寒さが入り交じり何とも哀しい夜だ。

                                      合掌

 

 

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加速する地球温暖化

2014年01月07日 | 地球温暖化

 





【加速する地球温暖化】

2014.01.06のナショナルジオグラフィックでは海上の雲が減少することで温暖化が加速する
ことをテーマに報道している。これは、地道な観測とそこから導き出される仮説にもとづく
ものでありわたし(たち)が持ち続けてきた疑問(『エジプトで百年目の降雪』)に答える
ものでウエルカムな情報源となる。

気候科学の最新研究によると、複数の気候モデルが予測する海上の雲量の減少は、今世紀中
に3℃以上の地球温暖化をもたらすという。この上昇幅は、従来の地球温暖化の推定値の中
でも高いほうに属する。「このレベルの温暖化では、多くの熱帯地域に人間が住めなくなり、
低~中緯度にある森林の大半が別のものに変わってしまう」と、研究の主著者で、オースト
ラリアのニューサウスウェールズ大学のスティーブン・シャーウッド(Steven Sherwood)は
述べる。この変化は地球の「気候を恐竜時代に戻すか、それより悪化させる。それも、地質
学的にはごくわずかな期間、1本の樹木の寿命よりも短い期間のうちに」とシャーウッドと
語る。大気科学の分野では、温室効果ガスが倍増すると、大気温はどの程度上昇するのかと
いう疑問に長らく取り組んでいる。この「気候感度」の推定は、気候における重大な問題と
なり、今世紀中の温暖化の推定値は、低いものでは約1.5℃から、高いものでは4.5℃以上と
幅広い。推定値が上下する一方で、二酸化炭素濃度は上昇の一途をたどっており、20世紀の
産業革命以前の平均値から約40%増加している。主な原因は化石燃料の燃焼だシャーウッド
率いる国際チームが手がけた今回の分析では、雲量に関する物理学の精度を高めることで、
気候感度の推定値の幅を狭められると報告している。




●温暖化で雲量が減少

研究が取り上げた海上の雲は、空の低層で太陽光を反射するため、地球温度を下げる効果
ある。地球温暖化によって、今世紀は高温、低湿度の空気がより多く海上の雲と混じりあう
ため、雲量が減少し、その冷却効果も低下すると研究は示唆する。「これはエレガントかつ
重要な研究だ」と、ペンシルバニア州立大学の気候科学者マイケル・マン(Michael Mann)
は述べる。マンによると、この研究結果は大きな意味をもつという。なぜなら、気候変動に
関する政府間パネル(IPCC)の2013年の報告書は、気候感度の推定値の幅を広げ、2100年ま
での推定温度上昇幅の下限値をこれまでより下げたためだ。 過去の気候パターンから考えて
IPCCは判断を誤ったというのが私の見解だ」とマンは述べる。シャーウッドらの研究は、
「その理由を厳密かつ物理的に説明している」という。


●気候感度の論争に終止符?

「気候感度に関する長きにわたった論争は、これをもって終結すると宣言できるだろうか?」
と、今回の研究の付随論評において、日本の国立環境研究所に所属する気候科学者の塩竈秀
夫と小倉知夫は語る。「残念ながら、それはできない。シャーウッドらの研究は大きな進歩
ではあるが、それでもなお疑問が残る」。理由の1つとして、海上の雲量の予測精度が向上し
ても、それでは気候感度の推定値の変動幅の約半分しか説明できない。海氷や大陸上の雲が
もたらす冷却効果については、なお不確実性が残る。しかしマンは、気候変動科学の“不確
実性”は、人類に都合の良いことより悪いことのほうが多いのではないかという懸念は、今
回の研究によっていっそう増大すると述べる。「気候変動に絡むリスクを推し量るときには、
最悪のシナリオを考慮しなければならない」。

 

 

 

【部屋に散乱するアダプターは何とかならないか】 

 

2014年にFINsixから発売される世界一小さなラップトップアダプター。スマートフォン用の
充電器と同等のサイズを持って、65Wもの電力を供給することができて、ほとんどのノート
パソコンで使用することができ、従来のものより4倍小さく、6倍軽いという評判だ。

 US 8300438 B1

   US08542509-20130924

それにしても、電源アダプターの取り扱いは煩瑣で、美しくない。その意味では今回の商品
はダウンサイジング・デザインに成功しているようだが根本的ではない。電源アダプターは、
商用電源のコンセントより交流100Vを入力に使用して所定の直流電圧に変換後出力する
ものであり、端末に接続するための出力コードとその先端部に所定の端末接続用プラグが設
けられていて、この出力端末接続用プラグは、接続される機器の仕様、規格に従ったものが
個別に用意されている。例えば、電動歯ブラシなど1次電池で使用される機器、電気カミソ
リのように2次電池で使用される機器、その他にコンセントから電源を取り専用の電源アダ
ターで出力された規定の直流電圧で使用する機器と多種多様な電源形態が存在するが、こ
れらの小型の家電機器に使用される電源アダプターは機器ごとに異なった個別のものが用意
されている。

 特開2013-070544

【符号の説明】

10 非接触電力伝送電源アダプター 11 給電側ユニット 12 受電側ユニット 13 中空
部 14 連結ポスト 15 出力切り替えスイッチ 16 出力コード 17 端末接続プラグ
18 ブレード 21 交流・直流変換回路 22 発振回路 23 給電側コイル駆動回路 24
給電側コイル 25 受電側コイル 26 交流・直流変換回路 27 定電圧回路 28 出力電
圧制御回路


しかし、(1)電源仕様の統一が進めば電源アダプターを共通に使用可能となること、(2)
1次電池や2次電池を組み込まない構造が可能となることから、機器の簡素化と軽量化が可
能となり製品のコストダウンがもたらされる。そのためには広く利用を促進するために、使
用場所を限定しない例えば洗面所など水を使う場所でも安心して利用できる安全性と、旅行
先でも使用するために携帯が容易であるなど使用環境を選ばないでどこででも使用できる
源アダプター
が望まれている
。上図の電源アダプターの新規考案は、(1)非接触電力伝送
により受電側に電力を供給する。(2)給電側ユニットと受電側ユニットを構造的に分離さ
せ両者の間に中空の部分を設け電気的に両者が接続されていないことを目視確認できる構造
であり、(3)複数の異なる規格の出力を得るための切り替え手段を備え、使用電圧の異な
る複数の小型家電機器に共通して利用可能できる仕様が提案されている。 各構成回路はブラ
ックボックスになっているために、実用に耐えうるのか検証しえないが、理想的な電源アダ
プターに近い形態である。

 雨のちハレルヤ


いまごろ、紅白歌合戦のことをいうのも気が退けるが、最優秀歌は、ゆず『雨のちハレルヤ』
が圧倒していた。北島三郎の『祭』と比べてもぶっち切りだったと。

 

 

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フード・ファントム・メナス(3)

2014年01月06日 | 医療健康術

 

 



【一汁一菜を極める】

年頭の言葉を探した。大局観は「嵐」という言葉は、昨年と同じで当面変わりない。そこ
で、もう少し
焦点を身近に合わせ「極」という言葉を選択。これは、「極める」という意
味で自分にとって二つ意味する。それがセカンド・ライフにおける「健康進」と今抱えて
いる生涯の目標の「仕事」にかかわる。後者について言えば、基礎的な知識の集積にほと
んどの時間を割かざるをえず、ひたすら机に釘付け状態に終始。ことしもこれを続けるこ
とは自分の性格からどこかで破綻するだろうという鬱たる思いがあり、夏までにはこれを
極め、第二ステージに突入したいと願望、あるいは、を見極める、と。そう言う意味での
「極」である。さて、前者の「健康」あるいは「体力維持」のための「健康」というだが、
昨年、"和食"が世界無形文化遺産に登録したこともあり、特異なな加工方法・技法ではな
く、古来から日常的に食してきた素材のレシピに焦点を当てたいと考えている。年末も、
彼女に、朝食はご飯と香の物に、味噌汁と魚介類の干物をアレンジしてくれないか相談す
る(我が家は、厨房が狭いこともあり、"男子禁制"というタブーが布かれている)。そこ
で、今日は、"めざし"を考えてみる。まずは、『食べるな、危険!』から放射能汚染から
考察を始めた。

 

 

 ●太平洋が史上最大の放射能汚染

 
  福島第一原発から出た放射能のハ割が、太平洋を汚染した。
 過去にアメリカ、イギリス、フランスが行った核実験で南太平洋やインド洋が汚染
 されたし、それらの国の核兵器や核燃料の再処理工場も、放射能による海洋汚染を引
 き起こしてきたが、福島の事故が史上最大の海洋汚染となった。
  汚染された海水の塊は、福島県沖に高濃度の汚染地帯を残したまま、2010年夏
 にハワイの北側を通ってカリフォルニア沖に向かって移動している。ハワイ大学のシ
 ミュレーションでは、2014年にカリフォルニア沖から北半球の太平洋全域に汚染
 はゆっくり拡散していくと予想されている。
  海面に浮いている漂直物は、2013年にはカリフォルニア沿岸に続々と漂着して
 いくことだろう。
  セシウムー37の半減期は三〇年、ストロンチウム90の半減期は29年である。放
 射能が1000分の1になるまでに、300年かかるから、海産物の不安は長く続く。
 
放射能は海水中で拡散し、薄まっていくが、その一方で、海洋生物は海水中から放射性セシ
 ウムと放射性ストロンチウムを取り込んで濃縮する。

  この濃縮スピードと、海水中で薄まる速さと、魚の移動によって、どの海産物が、
 どのくらいの放射能濃度になるかに、大きな違いが出てくる。
  それがどうなるかを正確に予想できないので、サンプル調査などで、危なそうな海
 産物を見つけて、それを獲るのを自粛させているわけである。
  そうしていても、魚が予測とはまったく違う移動をして、予期しなかった放射性セ
 シウムや放射性ストロンチウムが検出されることがある。
  これからは、基準を超えた魚が見つかると、「先日、食べてしまった」と、がっか
 りさせられることがときどきあるだろう。
  高濃度に放射能汚染された海産物が出回っていることが、ある日、突然わかるのだ
 から、完全に避けることはできない。
  だから、汚染されていないと考えられる海域で獲れた海産物だけをできるだけ食べ
 るようにして、普段から自衛しておきたい。

 ●最大値はアイナメ

  2012年8月に福島県南相馬市の太田川沖合で獲れたアイナメ2匹から、1㎏当
 たり平均25800ベクレルの放射性セシウムが検出された。
  それまで、海の魚の最大値は2011年4月に獲れたコウナゴの14400ベクレ
 ルで、川魚では飯舘村のヤマメで18700ベクレルだったが、それらを更新してし
 まった。
  アイナメは海底近くにすむ魚で、この魚が獲れた状況から考えると、太平洋の魚の
 実態が見えてくる。
  2匹とも25mほどのアイナメで、1匹は38000ベクレル、もう1匹は930
 0ベクレルだった。
  同日、同地点で獲った魚で、次に高い値を示したのはコモンカスベの260ベクレ
 ル。最低値はガザミで22.7ベクレル。周辺の海水は0.1~0.01ベクレル
 った。

  1ヵ月ほど前に同地点で獲れたアイナメは、82ベクレルたった。
  これらをまとめると、
 
 
①同じ日に、同じ地点で、同じ魚種を獲ったのに、放射能値には四倍の差があった。
 ②魚種が違うと、同じ地点で同じ日に獲れても、放射能値に数千倍の差が出た。
 ③海水の放射能濃度は低いのに、非常に高い汚染度の魚がいた。
 ④1ヵ月ほどたつと、同じ地点で、同じ魚種から、500倍ほど多く検出された。
 
  これが実情なので、公表されている測定値が低くて安全に見えても、太平洋産の魚

 は、いつ危険が表面化するかわからないのである。
  魚を選ぶときに誤解されやすいのは、中国産だ。今や中国は北太平洋での漁獲量が
 日本より多くなっている。太平洋で獲れる魚は、中国産でも安心できない。
  淡水魚は、河川や湖沼のミネラルが少ない水からミネラルを取り込んで生きている。
  だから、体質的に放射性ミネラルを体内に取り込んで濃縮しやすい。
  山に落ちた放射能が少しずつ川に出てくるので、淡水魚からも長い間、放射能は検
 出され続けるだろう。だから、妊婦や、今後妊娠する可能性のある女性は、福島県、
 宮城県、岩手県、山形県、関東の川魚や、湖の魚を食べないようにするのがいい。

                  小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.15-19



 ●イワシ・煮干し 東シナ海、日本海、瀬戸内海産が安心

 
  1000年以上前から日本人が、動物性タンパク源として食べてきたのがイワシだ。
 江戸時代からは肥料としても利用されるほど大量に獲れていた。カルシウムなどのミ
 ネラルが全般的に豊富なだけでなく、血液をサラサラさせるDHAやEPAなどの不
 飽和脂肪酸も多く、肌の健康を維持する補酵素のコエンザイムQ10や、細胞膜の主要
 構成成分であるレシチンも豊富に含まれている。
  だから、イワシは日本人の健康を支えてきたといえるが、マイワシは1988年を
 ピークに漁獲量が減少し、少ししか獲れなくなってしまった。
  しかし、カタクチイワシとウルメイワシの漁獲量は減っていないので、煮干しがな
 くなることは今のところない。
  2011年10月には千葉県房総沖で獲れたマイワシから、11ベクレル/㎏の放
 射性セシウムが検出されている。だから、マイワシの刺身や、寿司屋のイワシは、こ
 の程度は放射能で汚染されていると覚悟せざるを得ない。
  煮干しは骨ごと食べるので、放射性セシウムだけでなく、放射性ストロンチウム汚
 染も心配だ。放射性ストロンチウムは骨に蓄積するので、怖い放射能だ。
  イワシは放射能汚染海域で漁獲されたものが多く、銚子漁港を筆頭に、千葉県と茨
 城県で多く水揚げされている。だから、100円寿司でも放射能が検出されている
  煮干しを食べるなら、東シナ海、日本海、瀬戸内海産にするのがいい。この産地の
 煮干しを関東以北で買おうとすると、少し探さないと見つけにくい。

                   小若順一 著 『食べるな危険!』、PP.36-37

 


【目刺しの食文化小史】

目刺(目刺し、めざし)は、干物の一種。カタクチイワシやウルメイワシなどのイワシ類
の小魚を塩水に漬けた後、目から下あごへ竹串やワラを通して数匹ずつ束ね、乾燥させた
もの。通常はそのままではなく、焼いて食べる。また「目刺」は春の季語のひとつでもあ
る。なかでも目刺しは「目を竹串や藁(わら)などで刺して干したもの」、頬刺し(鰓刺
とも)は鰓から口に竹串や藁(わら)を刺し通して干したもの」。目刺しは千葉県が代
表的な産地、頬刺しはもともとは九州を中心に作られたもの。千葉県で作られる目刺し・
頬刺しではマイワシは3尾、カタクチイワシは4尾で一串としたという。目刺しを含めた
干物の歴史を辿ると、奈良時代には、各地で作られた干物が、宮廷への献上品や租税とし
て納められている。交通も保存技術も発達していなかった当時、日本各地から奈良の都に
海の幸を運ぶには、干物に加工する必要があった。『正倉院文書』などの記録では、イワ
シなどの小魚の丸干しは「きたひ」、鮭やマス、スズキなど大きな魚の身を細く切って干
したものは「すわやり」と呼ばれていました。こうした記録から、このころすでに塩味を
つけて干したり、煮てから干すなど現在にも伝わる製法が確立していたことがわかってい
る。平安時代になると、漁獲量とともに干物の生産量も増え、京の宮廷では、干物を「ひ
もの」と読まずに「からもの」と読み、酒宴に欠かせない肴であった。『源氏物語』にも、
光源氏たち平安貴族が興じた宴の酒肴として「からもの」が登場する。これらは生鮮魚介
類の少なかった平安京ではたいへん珍重され、都の市には干し魚の店が出ていたと、古書
に掲載されている。そして、江戸時代には各地の名産干物が発展。当時地方の大名は、幕
府への献上品として、また藩の産業振興のためにも、競って名産品の製造を奨励したため
だ。元禄時代に編纂された『本朝食鑑』には、小田原のあじの干物を絶賛する記述もあり、
その他、明石の干しだこ、長崎のからすみなど、今に伝わる名産干物の多くは、各藩の努
力の賜物でもあった。食生活が豊かになっていった江戸時代には、干物は庶民の食卓にも
のぼるようになり、『東海道中膝栗毛』の弥次さん、喜多さんがお伊勢参りに行ったよう
に旅をする人も多く、日持ちのする干物は、当時から旅のみやげとしても人気だったとい
う。

【目刺しの栄養学】

カタクチイワシか小型のマイワシを食塩水に漬けた後、干したもの。通常4尾一単位で藁
か棒で刺し通してある。焼いて食べる。成分表では廃棄量15%となっているので頭は食べ
ない前提の成分値。 栄養成分は高たんぱくで脂質も多くビタミンD、ビタミンB6、ビタミ
ンB12、ナイアシン(ビタミンB3)、カルシウム、マンガンが豊富。いわし丸干しと比較す
るとたんぱく質が半分程度で脂質が三倍以上。塩分はいわし丸干しより少ないが干魚とし
ては多い方。 一尾3~20g程度。一尾 21.8Kcal、たんぱく質 1.5g。現在は塩を控えた生
干しが主流。現在も魚の干物は、ふだんのおかずにも、旅のみやげにも欠かせない存在。
大きく様変わりしたのは、塩をきかせてしっかり干したものよりも、塩を控えてさっと干
した生干しや一夜干しなどが主流になった。これには、保存技術や交通の発達で、生に近
い状
態でも流通するようになったことや、塩分を控えたいという健康志向も影響している。 
生干しや一夜干しは、干物とはいえ保存性はそれほど高くないので、要冷蔵か要冷凍保存。
また、干物の最大の敵は「油焼け」、つまり
脂質の酸化が進んで、風味が落ちる。これを防ぐ
には、ぴったりとラップをして空気に触れないように保存する。

 

 【アラカルト:めざしのおろし漬け】

 

骨粗鬆症撃退!!大根おろしにめざしを漬け込み、一晩。熱いごはんにのせていただきま
す-
カルシウム補給に効果があるとして紹介されているが(COOKPAD)、それによると、
おつまみ用めざし4~5匹に対し大根を用意。めざしにたっぷり大根おろしをのせて、ラ
ップをして、冷蔵庫で一晩置く。めざしがやわらかくなり、大根おろしにだしが出る。炊
きたてのご飯にのせるだけの簡単レシピが、ここにポン酢(食酢でもよい?)を降りかけ
てみたい。さらに、"焼き目刺しの酢漬け"も柔らかくできるので良いかも。
 
  
 
 

 
【仮想ローイングの旅 本庄宿】
 
肩の痛みを押して、ローイングを初めて見たら、以外と痛みが取れることに驚く。と、言
っても、完璧に痛みが取れたわけでない。そこで、中山道を急いで上ることに。今夜は本
庄宿の滞在となる次第。本庄宿は、中山道六十九次(木曽街道六十九次)のうち江戸から数え
10番目の宿場。武蔵国児玉郡の北部国境付近に位置し、武蔵国最後の宿場。現在の埼玉
県本庄市に当たる。江戸より22里(約88km)の距離に位置し、中山道の宿場の中で一番人
口と建物が多い宿場街。それは、利根川の水運の集積地としての経済効果もあった。江戸
室町にも店を出していた戸谷半兵衛(中屋半兵衛)家は全国的に富豪として知られていた。
市街地の北西端には、中山道と信州姫街道の追分がある。場所は、現在の千代田3丁目交叉
点付近。追分はT字路状で、江戸側から見ると、左折すれば信州姫街道、右折してすぐ左
折という枡形ルートで中山道京都方面となる。


元禄6年(1693年)頃では384軒ほどだったが、享保7年(1722年)には500軒となり、文化
8年(1811年)には1072軒、文政5年(1822年)には1088軒、天保14年になると1212軒とな
る。この天保14年をピークに、その後は次第に減少へ転じている(『武州本庄宿ふるさと
人物史1』より)。中山道では本庄宿に次いで大宿なのが、近江国の高宮宿(64番目)、武
蔵国の熊谷宿(8番目)、上野国の高崎宿(13番目)、美濃国の加納宿(53番目)となる。
現在の本庄市は、埼玉県の北西部県境に位置し、北に利根川が位置し、市内中央部にJR高
崎線が、南部に関越自動車道と上越新幹線が東西に横断している。市街地は本庄駅付近に
集中する。国道17号(本庄駅北側)より北部は畑が広がり、住宅密集地は本庄駅の南部方
面に広がっている。本庄北部は畑が広がっている為、風をさえぎる物がなく、秋冬では西
風が強い。内陸の台地で比較的安定した風土を保つ。旧市内域(児玉町合併以前)では、
3分の2が台地上に当たる。一方で、児玉南部方面は山麓地帯である為、夏場では山間独
特の湿度の高さがあり、土砂崩れも多いという。利根川に架かる坂東大橋が架け替えられ、
2004年3月6日に開通。また同年3月13日には、上越新幹線の本庄早稲田駅が開業した。


 
 
ところで、ご当地グルメとして、本庄の地粉と滋味豊かな地元野菜を使ったいわゆる「す
いとん」。「つみっこ」の呼び名は、養蚕の仕事である桑の葉を摘み取る様子と、小麦粉
を練ったものを手で「つみとる」ようにちぎって鍋に入れたことを言い表した本庄地方の
方言だという養蚕・機織りが盛んだった本庄市で、仕事の合間に食べられた繭の町本庄の
伝統を受け継ぐ庶民の味とか。そこで、恒例のご当地ラーメンの創作なのだが、さいたま
市はB級グルメで"豆腐ラーメン"が有名だとか。あっさりした鶏がらスープの醤油ラーメ
ンで、その上に醤油ベースのなめらかな絹豆腐と挽肉の餡がたっぷりかかった麺料理。餡
は見た目は麻婆豆腐に見えるが、辛さはそんなにない豆腐あんかけの縮れ麺が特徴。
 


地元志向で言えば、さっぱりとしたナマズの白身に衣つけ揚げ、鷹の爪の辛みを効かした南蛮漬
け風の餡のラーメンにアレンジしてはどうだろうか。勿論、豆腐にはこの際拘らない。さて、旅の先
を急がなければ!? 
 
 
 
 
 

 

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車両*太陽電池融合

2014年01月04日 | デジタル革命渦論

 



【車両と太陽電池融合時代】

2014年01月02日、米国の自動車メーカフォードは、ハイブリッド車の”C-Max Solar Energi" のコ
ンセプトを公表。このプラグインハイブリッド車の特徴は、太陽光発電パネルメーカのサンパワ
ー社の単結晶シリコン系X21モジュール(300~350キロワット/1.5平方メートル)をルーフトッ
プに搭載し、プラグイン機能不要をうたい文句としている。また。太陽光集光器と太陽追尾機構
(特許出願:下図参照)を装備した専用のテラス型(天蓋)車庫が含まれる。これにより毎日4
時間のバッテリー充電(8キロワット)、走行距離にして21マイル、家庭用消費電力の4ヶ月分
に相当(→二酸化炭素排出量を4トン削減)する電気が供給できるという。これは米国内のすべ
ての軽量車を"C-Max Solar Energi"に置き換えると年間の年間の温室効果ガスの排出量の約10億ト
ン削減の相当するという。

 




これをまともに受けて削減率を下グラフから計算すると約
18.5%となるから驚くべき数字だ。こ
れは下図のグラフの数字を引用しているが、ここで使用されている、サンパワー社のモジュール
(単結晶シリコンX21-345 型)の変換効率が21.5 %として計算されていると考えて、量子ドット
型太陽電池などの高性能・高変換効率が実用が実現したとして変換効率が2倍と仮定すれば、温
室効果ガス(=二酸化炭素)排出量の削減率は37%にもなる。この様に考えていくと、ハイブリ
ッド・電気自動車(軽量)と太陽電池が融合するように、電車やバス、トラックなど車両と、あ
るいは、住宅のルーフトップに太陽電池、ビルなどの建造物のウォールサイドと、あるいはロー
ド・トップと太陽電池が融合すれば、メガソーラーと合わせれば、もはや原子力発電が不要にな
るばかりか、蓄電設備能力を超えた余剰電力の使い道に困る問題が生じる事態も想定されるわけ
だ。

 

また、ルーフトップのに使用している太陽電池(サンパワー社の単結晶シリコンX21-345型モジ
ュール)は東芝に供給していものと同一タイプでメーカの公表データで変換効率は21.5%である
がその特徴は下図のような特徴をもつ。

 


ところで、日本ではまだ太陽電池搭載したハイブリッドや電気の軽量自動車の販売はなされて
ない。下図は、エアコンの作動が停止する車両停車状態に用いて、太陽光によりソーラパネル
によって発電された電力を温度上昇した車室内やバッテリを適切に冷却するためのトヨタ自動車
から提案されているの新規考案であるが、補助手段として使用するものとしている。

 

【符号の説明】

1 バッテリパック 2 エンジン 3 エアコン 10 コントローラ 11 バッテリケース 12
バッテリ 20 吸気管 21 吸気口
22 送風機 23 排気口 24 切替弁 25 ペルチェユニ
ット
26 循環ダクト 27 循環ブロワ 28 換気ファン 30 排気管 31 排気口 40 ソー
ラパ
ネル 41 選択スイッチ 50 ソーラ用バッテリ 60 補機バッテリ 70 電源切替スイッ
71 車外温度センサ 72 車室内温度センサ 73 吸気温度センサ 74 バッテリ温度セン
サ 75,76 スイッチ 77 ペルチェ用スイッチ 
81 吸熱ケース 82 排熱ケース 83 ペルチェモ
ジュール 83A モジュール本体 83B 吸熱側フィン 83C 排熱側フィン

 

    MR. LONELY

1962年にボビー・ヴィントンとジーン・アランによって作られた曲。1964年に全米チャート1位を
獲得。
ボビー・ヴィントンは米国ペンシルベニア州キャノンズバーグの出身、1960年にハイスクー
ルのバンド仲間とLPをリリース、
1962年には歌手として“涙の紅バラ”を発表し、同年夏にはチャ
ート第1位を記録。
その後、"ブルー・ベルベット"“ミスターロンリー”"こんなに愛しているのに”
"涙のくちづけ”
などヒット曲をリリース。反戦歌としてこの曲が米軍兵の間に広がったといわれる。
※自作のジョンレノンを追悼した「ジョンに捧げる歌(1981年)は、映画「アメリカン・バイオ
レンス
の主題歌としても注目された。

それにしも、透き通った高音の声とバイオリン演奏は郷愁を誘う。誘われたのはよいが、深く落ち
込んでしまい、これではいけない気を取り直しブログを打ち込む。
 

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鍼灸治療の科学

2014年01月02日 | 医療健康術

 

 

「量子の制御とコンピュータ 」


 表 量子コンピュータの候補と現状
 

  【量子コンヒュータの実用化】

量子コンピュータは、スーパーコンピュータでも数十億年かかる暗号の解読を数分で終える能力が
あるとされるが数年前までは実現性を疑われていたものだ。最近、ブレークスルーが相次ぎ本格的
な量子コンピュータの実用化が近づいたとされる。超電導回路、MRAMなどのメモリ、Si 半導体、
光伝送などの技術者が実現一番乗りを目指して走りだした。今、量子コンピュータ(QC)の開発
が大きな節目が今年だろうか。長く開発が続けられていたタイプのQCでいよいよ、実用化に向けた
動きが出てきたその一方で、新しい原理に基づくQCが登場し、一部は既に開発を終えて実用化さ
れてきたと言われる。従来からあるQCは「量子チューリング・マシン」とも言われ、問題に応じた
アルゴリズムに従って、そろばんをはじくように演算を進めていくタイプのQCである。この3年ほ
どで急速に実用化への道が開けてきた。「本格的QCはあと数年~10年で実現可能」。2012年2月、
QCの研究機関が相次いでこう主張し始めた。例えば、米IBM社は「我々は、QCを製造する間際にい
る」と発表。米University of California, Santa Barbara(UCSB)校でQCを研究するProfessorのJohn Ma-
rtinis
氏のグループも「技術的には10年以内に本格的なQCを実現できる」と述べた。数年~10年先と
いうのは遠い将来にも思えるが、数年前までは専門の研究者の中でさえ、「QCの実現は1000年先」
「単なるSF」という声が少なくなかった。それが、実現時期を見通せるほどに現実的になってきた
のである。一方で、新原理のQCの中には、「既に開発が終わり、発売を始めた」とするQCもある。
この新原理のQCでは、解くべき問題に応じたアルゴリズムを持たない。解くべき問題は、特定の物
理学の問題に翻訳し、その解は、一種の物理実験を通して得る。そしてその結果を解くべき問題に
対する回答として再翻訳するのである。カナダのベンチャー企業であるD-Wave Systems社は2007
年に、この“もう一つのQCの最初のプロセサを発表した。その後、システムを急速に拡大し、
2011年5月には最初の製品を戦闘機大手の米Lockheed Martin社に販売したと言われる。

  

ここまで、打ち込んでみて、一知半解以下であることを思い知らされる。知らされることには違い
ないが、科学技術進歩のテンポが半端じゃない。と、そんなことを考え、自分が納得できる程度ま
では基礎力を習得することに。



     


【山元新頭針療法とは】

鍼療法を受けた経験は、後にも先にも三十年前の一回きり。それも、毫鍼(ごうしん)治療と電気
鍼療法の二種類、治療大別でいうところの反射療法と物理(電気)療法。その治療目的といえば、
頸肩腕症候群(cervico-omo-brachial syndrome治療。ところが、双方とも軽度の吐き気を伴うこと
なりそれ以上続けることはなかった。つまり、効かなかったのだが、もっとも、ビタミンE服用の
学療法でも交感神経を高めてしまうということもあって、印象悪く記憶にとどまる。かといって
灸医療を否定してもいない。ようするに、定点皮下刺激療法の科学的根拠が曖昧・模糊として
信用できないという理由による。言い換えれば、『脳スキャナと倫理』のところでも触れたが「気」
「経絡」「経穴」の生理学的相互関係が見いだされていないのなら、定点皮下刺激を脳スキャナー
を介して生理学的相互関係を図像データ化する研究を行うなどに意味があると考えているが、ここ
では、その詳細方法は触れない(これが体系化できれば新たな産業構造(第5次産業)の創出に繋
がるのではと考えている)。

 

さて、東洋医学が西洋医学とは異なる特徴は3つあるといわれる。1つは、全身を見て治療を行う。
複数ある症状をもって「証」(いわゆる病名を)という概念で治療方針を決める。2つはめは、
間の心身がもつ自然治癒力を高めることで治療する(生薬の服用は許容される)。そして、3つ

は、体内の恒常性を乱すこと(侵襲)なく、望診、聞診、問診、切診の四診をもって診断すると

う特徴をもつ。中国では、清末以来の戦乱により、体系立った伝統医学などは残っておらず、老中
医にしても、ほとんどが家伝の生薬方なり鍼灸方なりを、各個伝えているだけで、これら個々の伝
統技術を統合する理論体系として戦後再構築される。ところで、中国の後漢(B.C.5世紀~A.D.3世
紀)を起源とし、その実態は身体へ加えた様々な物理刺激による臨床経験知の集積技術論とした技
法を「鍼灸」
と言われる。近世まで、生薬方と共に東アジア各国の主要な医療技術として発展。17
~19世紀の日本における鍼灸は独自発展を遂げ基盤形成。また、20世紀後半は欧米でも認識活用さ
れるようになり、1996年10月28日~11月1日、世界保健機関(WHO)は、セルビアで「鍼に関する
会議」を開催し、1999年、同機関は鍼治
療の基礎教育と安全性に関するガイドラインを提示。ユネスコ
は「伝統中国医学としての鍼灸」(Acupuncture and moxibustion of traditional Chinese medicine)を、
2010年11月16日
には無形文化遺産に指定する。 また、日本においては、生薬方を用いる医師と鍼
灸を用いる鍼灸医は、早い時代から分業化していたが、分業が決定的になったのは江戸時代の盲人
政策による。幕府の政策の「あんま(按摩)」を
盲人の鍼灸も職業となり、一般的な生薬を用いる
漢方医と、盲人による鍼を用いる鍼灸医が医療の
担い手となったという。ところで、鍼灸は種類が
多くどんな治療を受ければよいのか分かり辛いと
いう欠点をもつ。その種類は大まかに(1)伝統
鍼灸:『黄帝内経』『難経』という東洋医学・鍼
灸の原典である古医書をもとにし、陰陽、五行、
東洋医学の臓腑論などを利用して治療を行うもの。(2)現代鍼灸:現代の解剖学や生理学と言っ
たものを基本にした治療で、脈診などの伝統的な診
断方法よりも、現代の検査法などをより重視し
、鍼をするところも、幹部のある局所であることが
多く、電気(パルス)治療などの器具を使うと
ころも多い。(3)専門鍼灸:「美容鍼灸」「スポ
ーツ鍼灸」など、より専門性を追究した鍼灸。
方法論は伝統的なものよりも、現代的な鍼灸が多く、
身体全体の調整をしたり、体質改善をすると
いう効果よりも、特化したその分野により力を入れて
いるものに大別できるとされる。 次に、頭
鍼療法は頭皮上に治療を目的とする刺鍼点を定め(大脳皮質を頭皮上に想定して定める。





または、経絡・経穴を主体に組み合わせて定める)、その点から頭皮を切皮して頭蓋骨上の帽状腱
膜を必要な位置まで進鍼する方法。このような頭鍼療法は、特に脳血管障害の後遺症治療に応用さ
れている。頭鍼療法は、大脳皮質の機能局在を頭皮上に投影することで刺激(治療)領域を定めて
いる。これを「定位区」と言い、この定位区に帽状腱膜上を滑らすように刺鍼をして治療を行う。
例えば、刺鍼後1分間に200回の雀啄術(鍼を上下に動かす手技)を行う。上図のように、定位区
を取るために、2本の基本線をしっかり押さえ、その基本線が基準となり定位区が定める。頭鍼療
法の定位区は穴(つぼ)と違い、0.5センチメートル程の幅をもったライン状の領域で、刺入方法
はほぼ横刺(水平刺、15°~30°)にて行う。刺入ポイントは、しっかり切皮をし、極めて小さな
雀啄を行い、抵抗感がないことを確認(この時点で抵抗感があれば、刺鍼痛を伴うことが予想され
るので、無理に刺入しないこと)→左右に高速回旋を入れながら、手の重みだけを与えるように刺
入→刺入方向が疎性結合組織の中を通過していれば、スムーズに鍼先は流れるように進むが、その
方向に角度がつきすぎると、帽状腱膜上に絡み強い痛みが伴うため、鍼先の抵抗感に集中して刺入
操作する、と解説されている。
 





※鍼灸治療は保険点数化された「療養」とは規定されていないため、健康保険を適用する場合「療
養費」として請求する。「療養費」とは、保険医療機関における保険点数化された「療養」以外の
治療を保険医療機関以外の医療施設(鍼灸院、接骨院など)で受けた場合、その治療費を保険者に
請求できる制度のため、患者本人の負担率は保険医療機関において、通常の療養を受給した場合と
同様で
あるもの、その支給は、点数化された「療養」の支給は保険者の義務であるが、「療養費」
の支払
いは保険者の義務ではなく、それを支給するか否かは、各保険者の裁量に任されので、療
養費の請求が、本来は治療費をいったん全額負担した患者本人が保険者に請求を行なう償還払い制
度である。患者
本人に非常に煩雑な手続きを強いるため、慣例として「受領委任払い」が取られ、
治療院などが患
者の療養費請求を代行できる制度で「鍼灸院」「整骨院(接骨院)」がこれを行な
っている。






山元敏勝医師により確立された山元式新頭鍼療法とは中国式の頭鍼療法と全く異なる概念で考案された
診断・治療法が世界的な普及を見せているという。同じ頭鍼療法だが、首や肘にある診断点で、圧痛や
硬結といった反応を探り、その診断点に対応した頭部の治療点に刺鍼。その反応を取り除いていくことで、
症状を改善させていく。腰痛、肩こり、膝痛などの運動器疾患をはじめ、痛み、しびれ、めまいなどの神経
疾患、パーキンソン病、特に脳血管障害などの中枢神経疾患の治療に有効という。そこにはまだまだ解き
明かさなければならない謎が山積しているように思える。敢えて言えば、この謎解きにこそ次へのスプリン
グ・ボードが隠されている?と。 




ジムから帰ってきて暫くするとひどい頭痛だ。頭は混乱状態に落ち込む。ここは休むしかない。


                                                          



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