『TIME CRIMES タイム クライムス』
LOS CRONOCRIMENES(2007年スペイン)
監督:ナチョ・ビガロンド
脚本:ナチョ・ビガロンド
出演:カラ・エレハルデ
カンデラ・フェルナンデス
ナチョ・ビロガンド
パルバラ・ゴエナガ
■ストーリー■
エクトルは林の中の家に、妻と引っ越してくるが、何気なく覗いた林の中で美しい女性が服を脱いでいるのを見てしまう。エクトルは林の中に見に行くと、さっき見た女性が全裸で倒れていていた。そして、エクトルは、顔を包帯で覆った男にハサミで襲われてしまうのだった。
エクトルはその場を逃げ出し、柵を越えて何かの実験施設へ入り込んでしまう。その実験施設には、わずかな時間だけ過去に戻れるタイムマシンがあり、エクトルは乗り込んでしまうのだった。
■感想■
スペインのタイムトラベルを描いたSci-Fi映画。
主人公は知らずにタイムマシンに乗って時間旅行をすることに、、。
と言っても、すこーし前の1時間前の時間にですが、。
1時間前なので、当然、1時間前の自分がそこにはいます。
どうなるんだろうと思っていると、ドタバタしているうちに最後は無事解決みたいな、。
2009年当時、ハリウッドでリメイクが進んでいると言われていましたが、その後、どうなったんでしょうか??
フランス映画『ブルーレクイエム』(2004年)も、ハリウッドにリメイク化権が売れて『キャッシュトラック』(2021年)が作られるまで、すごーく時間がかかりましたから、気長に待つしかないですね。
裸の女性につられて、林の中に入っていったおじさんが、タイムマシンに乗っちゃって1時間前の自分を発見して、、、と、DVDのパッケージからハードなSci-Fi映画を想像していたら、なんとこじんまりとした登場人物4人の舞台劇のような作品でした。
包帯の男の正体とか、裸の女性が倒れているとかなど、ジグソーパズルのピースがはまるように最後の方ですべて回収されるので観てて気持ち良いです。
主人公が事態を収拾しようと動くたびに、こんがらがっていって思わず突っ込みたくなるような感じ。
現実だったら、こんな感じになっちゃうんでしょうけどねー。
ランニングタイム88分なので、あっという間に終わっちゃいます!!
こういう作品をTVの地上波で夜中とかに放映すれば良いのに、、。
観た人が話題にしてくれると思うんですが、、。
すごいですね、スペイン映画。
今作を最初、2009年頃に観たときは、
「スペイン映画のサスペンス系の作品って面白いなぁ!!」って、思っただけだったんですけど、その後、いくつものスペインのサスペンス映画を観て、スペインってサスペンス映画、面白すぎるのでは??と思うようになりました。
今、ちょこっと思いつくだけでも
『ロスト・アイズ』(2010年)
『ロスト・ボディ』(2012年)
『暴走車 ランナウェイ・カー』(2015年)
『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』(2016年)
等々、面白すぎな作品が多すぎ!!
これらの作品は海外でもリメイクされました。
リメイク作品を紹介すると、
『ロスト・ボディ』は、韓国で『死体が消えた夜』(2018年)としてリメイクされました。
『暴走車 ランナウェイ・カー』は、ドイツで『タイムリミット 見知らぬ影』(2018年)、韓国で『ハード・ヒット 発信制限』(2021年)、アメリカで『バッド・デイ・ドライブ』(2023年)としてリメイクされました。
『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』は、イタリアで『インビジブル・ウィットネス』(2018年)、インドで”Badla”(2019年)、韓国で『告白、あるいは完璧な弁護』(2022年)としてリメイクされました。
スペイン映画としては普通の『ロスト・ボディ ~消失~』(2020年)も他の国の映画だったら傑作って思ったかもしれないです。
観る前に期待しすぎでハードル上げすぎで観ちゃったのと、それに途中でネタがわかっちゃったんで自分的には『ロスト・ボディ ~消失~』は評価あまり高くないです。
スペイン映画をいくつか。
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