『マッド・スピード』
ROAD WARS(2015年アメリカ)
監督:マーク・アトキンス
脚本:マーク・アトキンス
出演:クロエ・ファーンワース
コール・パーカー
ジョン・フリーマン
■ストーリー■
水が汚染され、ゾンビのような者になってしまうウィルスが蔓延した近未来。
荒野でキレイな水資源を持つダラスのグループにある男がやってくる。
見張りは感染者と思い発砲するが、その男がしゃべり始めたので、感染者でないことが分かりグループの本拠地へ連れていくことになる。
発砲され撃たれた男は記憶がなく名前も思い出せずにいた。
記憶喪失の男は、ウィルスに感染しないという言い伝えの者ではないかと思われ、グループでは、その男の血で血清を作ろうとするのだが…。
■感想■
『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015年)の便乗作品。
製作は、ヒット作品の便乗作品や、低予算のエンターテイメント作品で映画ファンにお馴染みのアサイラム。
1980年代に流行した”マッドマックス2”系では芸がないと思ったのか、今作は”マッドマックス2”+”ゾンビ映画”風の味付けになっていますッ!!
ゾンビ風な味付けのところだけが今風と言えば、今風!!
最後にホンの少し、ゾンビ映画的なヒネリもあって、そこが面白いといえば面白いですが、逆にジャマといえばジャマな感じ。
終末Sci-Fiアクション映画を観たかったのに、なんか違う印象になってしまう展開!!
映画の冒頭、主人公の男が出てこないで、野生動物みたいなメイクをした女性が出てきますが、最後になって、この女性がヒロインだったのが分かります!!
「えー、主人公記憶喪失の男は主人公で無かったの??」
今作の原題は”ROAD WARS”。
ちなみに『マッドマックス2』(1981年)のアメリカ公開題は”ROAD WARRIORS”です。
こんなタイトル、みんなが考え付きそうなのに、誰もつけてこなかったんですね!!
タイトル負け、パッケージデザイン負けしないと良いなぁ~、、、。
と思って観ていたら、もともと期待していなかったせいか、けっこう楽しく観ることができました!!
けっこう楽しくと言っても、1980年代のイタリア映画のマッドマックス2もどきの『マッドライダー』(1983年)や『カーバイオレンス』(ビデオ題:『マッドファイター』)(1983年)の方が1000倍楽しく観れます!!
1980年代のイタリア映画といえば、まだまだ勢いがありましたからね!!
そんなイタリア映画のエンターテイメント作品と比べたら可哀想ですが、、、。
資源が枯渇した近未来、少人数の生き残りとかがチープな改造車で荒野を走る映画、けっこう好きなんで評価も甘いです!!
なんかスピードが全然出なさそうな、火炎放射器が天井についた車、けっこうカッコ良いです!!
”マッドマックス2”の便乗作品は絶対に観るという映画ファン向け!!
マッド・スピード [DVD] | |
クロエ・ファーンワース | |
アルバトロス |