『ナイフ』
ERROR IN JUDGEMENT(1998年アメリカ)
監督 スコット・リーヴァイ
脚本 ロバート・ウィノグロン
出演 ジョアンナ・パクラ
ジョー・マンテーニャ
スン・ハイ・リー
ケイト・ジャクソン
ポール・ドゥーリィ
■ストーリー■
精神科医のリズは、自殺未遂をした女流画家トニーを診察する。トニーの才能に目をつけたリズは、夫で画商エリックをトニーに紹介するのであった。
しかし、トニーにはエリックが自分の夫であることを黙っていた。エリックのギャラリーでトニーの個展は大成功するのであった。そんなある日トニーは、リズにある告白をするのであった。
■感想■
1998年のジョアンナ・パクラ主演のサスペンススリラー。
ジョアンンナ・パクラといえば、主な出演作をあげると
『ボディ・パズル』(1992年)
『殺意の瞬間<とき>』(1992年)
『殺しの前に口づけを』(1993年)
『捜査線上の女』(1993年)
『プライベート・レッスン』(1993年)
『トゥームストーン』(1993年)
『ザ・ハルマゲドン ワーロックリターンズ』(1993年)
『超常殺人者』(1995年)等々、A級作品から、B級作品までどんな作品にでも出演する女優さんというイメージです。
今作を観て、「あ~、やっぱりどんな作品にも出演しちゃうのね!!」って思っちゃいました。
もう、今作もジョアンナ・パクラ、ジョー・マンテーニャ出演という点を除けば、観終わった瞬間にどんな作品だったのか覚えていられないような作品でした。
今作の目玉は、何と言ってもスン・ハイ・リーの裸だけなんですから!!
それにしても、スン・ハイ・リーの裸だけなんて!!
ジョアンナ・パクラも脱いじゃえば良かったのに!!
今作って他に観るべきシーンが無いですから!!
あ、そういえば初代“チャーリーズ・エンジェル”ケイト・ジャクソンが出演してます!超脇役で。こんな役しか来ないんでしょうかね??
それにしても、ストーリーがほとんど無いです!日本の2時間サスペンスなみの内容です!!1980年代の日本の2時間サスペンスの方が100倍面白いのは確かです!!
あと、日本タイトルの“ナイフ”っていうのも意味が無さすぎ・・・。
同じタイトルの作品が1995年の作品があるのに。
原題がKNIFEならしょうがないですけど、“ERROR IN JUDGEMENT”がなぜ「ナイフ」になっちゃうの??
本当に淡々とストーリーが進んでいくだけで、驚けません!!
夫の浮気を心配したヒロインが探偵を雇って素行調査をしますけど、探偵が「浮気をしてない」って言ったら、普通「浮気してない」です!!
その後も心配しちゃって!!
探偵がでてくるミステリーと言って思い出すのは、「刑事コロンボ」のウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンが脚本、製作総指揮したTVムービー『謎の完全殺人』(1978年)ですね!!
この作品を観たときは、「探偵ってすごすぎ!!」って思わず思っちゃいました!!
『謎の完全殺人』もNHKで放送されたときのTVの吹替え音源つきでDVD化してくれないですかね!!どこかのメーカーさんお願いします!!
同じくウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンが脚本、製作総指揮した『殺しのリハーサル』(82年)もぜひ、TV放映版の吹替え音源つきでDVD再発して下さい!! 10点
『シックスティーン』
SWEET LITTLE SIXTEEN(1999年ドイツ)
監督 ベーター・バツァーク
脚本 ダヴィッド・ギルマン
出演 コスマ・シヴァ・ハーゲン
ハイッコ・ドイッチェマン
■ストーリー■
16歳の少女カレンがレイプされ殺され放置される事件が発生する。カレンが殺された晩に遊んでいたソフィーは1人で早くに父親トーマスに迎えに来てもらい帰っていた。
警察はカレンが何かを知っているのではないかと情報を得るためと身辺警護のため担当刑事のマイクを派遣するのだった。事件の第1容疑者として性犯罪歴のあるDJサテラーを捜査するが反撃に遭いマイクは、サテラーを撃ち殺してしまうのだった。
マイクは、なおも事件の捜査を続けるが、容疑者としてトーマスがあがるのだった。
□■□ネタバレあり!!□■□
■感想■
1999年のドイツ製のサスペンス映画。
ドイツ製のスリラー映画は、あんまり観ることは無いんですけど、イタリア映画やフランス映画、スペイン映画ばかりヒイキして観るのもどうかと思い鑑賞しました。
サスペンス映画として観ると、1970年代の作品なの??って思うくらい単純なストーリーですけど、どうにかこうにか楽しめる作品になってます。
ランニングタイムが95分なんですけど、少し長いです!!
中盤から後半にかけて犯人が分かってからの展開が、B級、C級作品のノリそのまんまでダルダルなんですから!!
1990年代後半に、こんなありきありな展開のクライマックスの映画を撮るなんて!!
登場人物が少ないので、怪しい容疑者がいないのが今作の難点ですね!!
だって父親が犯人だったらベタすぎですし、あとはソフィーの母親と刑事マイク、マイクの上司、情報を聞き出したオカマの美容師くらいしか事件に絡まないんですから!!
それにしても、ドイツの刑事は1人単独で捜査するんですか??だから、事件が起きてしまうのでは…??
自分は、今作も観ててすぐに犯人がわかっちゃいました!
「自分の夫が、娘の友達とつきあっていると勘違いした母親が嫉妬して殺したんだ!」
って、始まってすぐに分かっちゃいました!!
でも、母親が犯人のわけ無かったです!被害者がレイプされてました…。
あ~、勘違い!勘違い!
そうしたら、犯人はもう1人しかいないですよね。登場人物をもう1人増やしてミステリー映画として最後まで進んでくれたら良かったのに。途中から良くありがちなハリウッド製サスペンスアクション風の展開になってガッカリ!!
とにかく、裸の女性が踊っているようなところに16歳の少女を連れ出す刑事なんて、絶対に怪しい!!
最後の字幕の出方がテロップなんで、今作はTVムービーなんでしょうか??
TVムービーだとしたら、けっこう面白い方ですかね??少なくとも、日本の1990年代後半のサスペンス劇場の作品よりは面白いですね!!
でも、今作がTVムービーだとしたら、裸(上半身ですけど)はOKなんですかね??けっこうオッパイぽろりでしたよ!!
昔は日本のTVドラマでも、裸はOKだったのに、いつのまにか、お茶の間に映さなくなっちゃいましたもんね!
つまらない自主規制なんでしょうか??女性の裸くらいTVで映しても自分的には全然OKです!!
逆に隠そう!隠そう!ってする方がオカシイ気もしちゃいますけど。
もう裸でも、首チョンパでもTVでドンドン放映しちゃっても良いのに。番組を選ぶのは視聴者なんだから。
とにかく後半は、ありきたりな展開のサスペンス映画になっちゃっいました!! 40点
『NAKED ブービートラップ』
MANHUNT(2008年ノルウェー)
監督 パトリック・シヴェルセン
脚本 パトリック・シヴェルセン
ニニ・ブル・ロブサム
出演 ヘンリエット・ブルースガード
ヨルン=ビヨルン・フレール=ジー
ラッシー・ヴァルダム
■ストーリー■
1974年、山の中で逃げまどう女性が何者かに殺されるのだった。その後、カミッラをはじめ4人の若者が田舎の山にドライブにやってくるのだった。ガソリンスタンドの休憩所で車に乗せてって欲しいと若い女性に頼まれ彼女を乗せてドライブを続けるが、ささいなことでケンカを始めて山道で立ち往生してしまうのだった。
そんなとき、山の中から正体不明のハンターたちが現れドライブインで乗せた女性を殺してしまうのだった。
■感想■
ノルェー製のホラー映画。
作品には何の関連もないのにシリーズ扱いされている“NAKED”シリーズの1作です。
『NAKED マン・ハンティング』(2007年)がスペイン製ホラー。
今作がノルウェー製ホラー。と、国際的なシリーズになってきましたね!!
ランニングタイムが76分と短めなので、テンポ良くけっこう面白く観れます!!
でも、けっこう前半部分で4人の登場人物のうちの1人が殺されちゃって展開が早いのに、そこからが、けっこうダラダラな展開で遅くなっちゃいます!!
何の武器も持っていない主人公たちは逃げるしかできないうえに、追うハンターたちは完全武装ですからね。
ハンターたちが仕掛けたブービートラップにかかって死んじゃう人間もいるんで、ドンドン主人公たちのメンバーが減っていっちゃいます!!
あっという間に、ヒロインとヒロインの彼氏だけになっちゃいます!!
また、このヒロインの彼氏がイヤなやつなんで、早くいなくなっちゃえ!!と思っちゃうようなやつなんですから!!
ドライブインの休憩所、レストランみたいなところで地元の人間にケンカ売ったりして。
ヒッチハイクを依頼してきた、身元不明の女性を車に乗せることを勝手にOKしちゃうし!!
仲間のうち、2人が「やめた方が良い」って言ってるにも関わらずですからね!!
案の定、そのせいで事件に巻き込まれちゃうし!!
そんな展開、ホラー映画の定石の展開でしょ!!
ウェス・クレイブン監督のティーンホラー『スクリーム』(1996年)の登場人物の1人でホラー映画オタクのランディがいたら怒られちゃいますよ!!
「ヒッチハイカーを乗せたら事件に巻き込まれるのはホラー映画の法則通りだから止めよう!!」
とか言われちゃいますよ~!!
あと、こういう作品が好きなホラー映画ファンの多くが思うシーンがまたまた出てきます!!
犯人たちに反撃するチャンスがあるのに、ヒロインがナイフを刺すだけで逃げるシーンが出てきます!!
すでに、その段階でハンターたちを2名殺しているのに、そこで逃げるのか!!
「トドメを刺せ!!」
ホラー映画ファンが100人いたら、ほとんど100人が、そう思うはず!!
ラスト、道路まで逃げ延びたヒロインがガソリンスタンドの女性の運転する車に拾われますけど、「ハンターたちを殺した」って言ったら、顔色が変わりましたよね!!
あの女性が一味の仲間だったのか、それとも殺したってコトに反応したのか分かりませんけど。
まぁ、どっちの解釈にも取れる展開ですけど…。
あとガソリンスタンドで助けを求めるヒッチハイクを主人公たちに依頼する女性ですけど、なぜガソリンスタンドの電話を使わないんでしょうね??警察に電話すれば良いのに!!
舞台設定を1974年にしたのも理由が分からないです!
なぜ1974年なんでしょう??
トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』の製作年度からなんですかね??
それとも、ピーター・コリンソン監督の人間狩りサスペンス『ダーティハンター』の製作年度からなんでしょうかね??
『ダーティハンター』といえば、今作の冒頭で、被害者の女性がハンターたちに殺される場面が出てくるので、てっきり“人間狩り”を楽しむハンターたちを殺すために、冒頭の犠牲者の女性の父親が登場するのかと思っちゃいました!!
『ダーティハンター』も未だDVD化されていないですよね!!月曜ロードショー(だったような気が)で放映した2時間枠のTV放映音源の日本語吹替えつきでDVD化して欲しいです!!どこかのメーカーさん、お願いします!! 40点
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扶桑社ミステリーからスー・グラフトンの「ロリ・マドンナ戦争」が発売になりました!
タイトル通り、同名作品の映画の原作です。
『ロリ・マドンナ戦争』(1973年)はリチャード・C・サラフィアン監督、ロドニー・カー=スミス、スー・グラフトン脚本、ロッド・スタイガー、ロバート・ライアン出演のドラマです。
TV東京で以前は(と言っても、15年以上前かも??)放映されていたような気がしますけど、最近は1970年代の作品なんて、ほとんどTVの映画劇場で放映されないですもんね!!
お笑い番組ばっかり放映してるなら1970年代の映画でもTVで放映してくれれば良いのに…。
でも、こんな形で原作小説が日本で発売されるのはうれしいコトですよね。
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『13日の金曜日』
FRIDAY THE 13TH(2008年アメリカ)
監督 マーカス・ニスベル
脚本 ダミアン・シャノン
マーク・スウィフト
原案 ダミアン・シャノン
マーク・スウィフト
マーク・ホイートン
出演 ジャレッド・パダレッキ
ダニエル・バナベイカー
アマンダ・リゲッティ
トラヴィス・ヴァン・ウィンクル
■ストーリー■
クリスタルレイクのキャンプ場の湖で監視員が目を離したすきに少年ジェイソンが溺れ死んでしまう事件が起きる。一時閉鎖されたクリスタルレイクのキャンプ場だったが、1980年、クリスタルレイクのキャンプ場が再開される日がやってきた。怒った母親は、クリスタルレイクのキャンプ場の監視員を殺し始めるのだった。最後に生き残った女性の監視員はジェイソンの母親を返り討ちにするのだった。
十数年後、クリスタルレイクのキャンプ場でウィットニー、マイクたち若者がジェイソンに襲われるのだった。実はジェイソンは生きていて付近の若者たちを殺していたのだった。6週間後、またまたクリスタルレイクのキャンプ場にジェンナ、トレントたちの若者たちがやってくるのだった。また、行方不明となった妹ウィットニーを探すため兄のクレイがキャンプ場の付近に現れるのだった。
■感想■
1980年代に大ヒットしたスラッシャームービーのシリーズ「13日の金曜日」のリメイク。
1作目の『13日の金曜日』(1980年)だけでなく、その後のシリーズから色々なシーンをとりまぜてリメイクしてます。
ジェイソンの母親が殺されるシーン、ジェイソンの祭壇、行方不明の妹を探す兄のキャラクター等、オリジナル版を観ている人は、ニタニタ楽しく観れるはず。
でも、オリジナル版を観ていない人もちゃんと面白く観れるので安心を!!
実は、自分の好きな「13日の金曜日」シリーズで好きな作品は、ホラーから完全なミステリーになってしまった『新13日の金曜日』(1985年)、スラッシャームービーから完全なホラー映画になってしまった『13日の金曜日PART6ジェイソンは生きていた』(1986年)、超能力少女が出てくる『13日の金曜日PART7新しい恐怖』(1988年)とかです。
もちろん、本当の意味での完結編のような『13日の金曜日ジェイソンの命日』(1993年)も好きな作品の1本です!!
ところで、今作のDVDを日本語吹替えで観たんですけど、ヒロインっぽいジェナの恋人のトレントの声を吹替えていたのは誰ですか??
調べてみたら佐藤銀平さんという俳優さんでした!
アニメでもけっこう吹替えてるんですよね。
ちょっと気になっちゃったんで調べちゃいました!!
トレントの役は、別にメインのキャラクターでは無いんですけどね。けっこうセリフがある役なんですよね・・・。
あの声質は、金持ちのボンボンの嫌味なやつの声にあって無かったかも??
周りの登場人物の吹替えが普通に上手かったので気になっちゃっいました。
ところで、今作のラストは、お約束系な感じであんまり驚けませんでした!
オリジナル版のラストもビックリさせてやろう系の感じでしたもんね。でもオリジナル版のラスト、ヒロインが湖にボートを出して、ボートでぼんやりするシーンは『呪われたジェシカ』(1971年)へのオマージュなんですよね、確か。
あと、最後、ジェイソンをバラバラにしないのは続編への配慮ですかね??
「ヒットしたら続編作ろう!!」
ってコトでしょうか??もし、今作の続編を作るなら、今度は超能力少女や、ジェイソンを殺すことに執念を燃やす生き残りの青年なんかも出して下さい!! 60点
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『ラ・タービュランス』
LA TURBULENCE DES FLUIDES(2002年カナダ、フランス)
監督 マノン・ブリアン
脚本 マノン・ブリアン
出演 パスカル・ビュシエール
ジャン=ニコラス・ヴェロー
■ストーリー■
東京で地震の調査をするアリス・ブラッドリーはケベックのセントローレンス川の付近で潮の満ち干が無くなったことによって海が砂漠と化した町ベ・コモにやってくる。満ち干が無くなったのは地震の起きる前触れではないかと調査のためやってきたのだ。ベ・コモはアリスが生まれた土地なのだ。1年前に飛行機事故があった町ベ・コモでは住民たちが不思議な行動をしていたのだった。
■感想■
リュック・ベッソン製作のドラマ。
【モントリオール国際映画祭】オープニング作品
【トロント国際映画祭】特別招待作品
だそうです。
ビデオのパッケージと今作の予告を見て、てっきり終末SFだと思って観たんですけど、内容は、超安っぽいメロドラマでした…。
ビデオのパッケージの宣伝には
“人類に訪れる最期の瞬間を丹念な心理描写で描くミステリアス・サスペンス”
って書いてありますけど・・・。
田舎町を地震が襲うだけの映画です!
あとは、ヒロインの恋愛ドラマがダラダラ、ダラダラ、ダラダラ、ダラダラ、ダラダラ、ダラダラ、ダラダラ描かれているだけの普通のドラマでした!
まぁ、これは、普通のメロドラマをSF風に宣伝した会社が悪いんでしょうけど、ちょっとだまされちゃいました。
予告編も意味不明な感じでてっきり終末系な作品なのかな??って感じちゃったんで、今作の予告は「興味ない人に今作を見させた!」って意味でベストな予告かも!!
監督、脚本のマノン・ブリアンは終末SFを撮る気がなかったんんで責任は無いですよね!!期待して観ちゃった自分が悪いです。
地震をテーマにするなら、せめて、1974年のアメリカのTVムービー『大地震の襲った日』(別題:『地球の崩れる日 砂漠を襲う大地震』)くらい大げさな感じにしてくれたら笑って許せたのに…。
『大地震の襲った日』は、砂漠の中の小さな町(町にもなってなかたりして)に地震が襲うのを助けに行くってストーリーです。TVムービーで超低予算ですけど、予算をかけて地震のシーンが大都市を舞台にしていたらけっこう面白い作品になっていた作品です。
で、今作『ラ・タービュランス』ですが、まるっきり意味不明な作品でした!
ランニングタイム114分も長すぎ!長すぎ!長すぎ!
この内容なら60分でOKでしょ!
1人よがりな演出と脚本が意味不明でした!!
フランス映画は好きなんですけどね。
映画祭に出品した作品でも【モントリオール国際映画祭】とか【トロント国際映画祭】に出品するような作品を期待した自分がバカでした・・・。
【ジェラルメール国際映画祭】【シッチェス国際映画祭】【ファンタスポルト国際映画祭】とかでないとねぇ。 0点
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『レプティリア』
CROCODILE(2000年アメリカ)
監督 トビー・フーパー
脚本 アダム・ギーラッシュ
ジェイス・アンダーソン
マイケル・D・ウォレス
原案 ボアズ・デビッドソン
出演 マーク・マクラクラン
ケイトリン・マーティン
クリス・ソラソ
■ストーリー■
グレイディとクレアたち8人の大学生たちは休みを湖畔で過ごそうと、すぐに壊れそうなボートをチャーターして、ドンチャン騒ぎを始めるのだった。男子5人、女子3人で楽しく過ごすはずだったがその湖には、かつて巨大ワニが人々を惨殺したという言い伝えがあったのだった。そんな肝心ことを島に渡った夜に聞かされたんだよ!!
はっきり言ってそのタイミングじゃ、遅いし、どうかと思う!!何かあってからではどうするの??と考える間もなく、そんな若者たちの前にビックリ仰天、巨大なワニが出現するのだった。
■感想■
トビー・フーパー監督の動物パニック映画。
脚本はアダム・ギーラッシュ、ジェイス・アンダーソン、マイケル・ウェイス。
原案はボアズ・デビッドソン。
脚本のアダム・ギーラッシュ、ジェイス・アンダーソンは『ツールボックス・マーダー』(2003年)、『遺体安置室死霊のめざめ』(2005年)でもトビー・フーパー監督と組んでます。
『ツールボックス・マーダー』『遺体安置室死霊のめざめ』と比べても、今作が1番ダメダメな作品です。
動物パニック映画は、どんな作品でもそれなりに観れる作品が多いですけど、今作は面白くもなく、それほどひどいデキでもない感じです。
ワニ映画といって思いつくのは何と言っても、ルイス・ティーグ監督の『アリゲーター』(1980年)でしょう!!“ニューヨークの下水道にはワニが生息している”という都市伝説をもとに映画化した動物パニック映画です。
普通、動物パニック映画というと、山の中とか施設の中とか限られた空間の中で動物が人々を襲うことが多いですけど、『アリゲーター』では、なんと街中でワニが暴れまくります!!
ワニがいることが分かってすぐに警察とSWATが攻撃を始めるのも画期的な展開でした!!普通の動物パニック映画だったら、警察が動くのが遅すぎなの…。
クライマックスで、主人公の刑事がワニを対決するシーンなんか、まさに怪獣映画。
動物パニック映画の中で、自分の最も好きな作品の1本が『アリゲーター』です!!
サメの代わりにクマが襲ってくる『グリズリー』(1976年)もかなり好きな1本ですけど、やはり『アリゲーター』に比べると、面白さが少し落ちちゃいますかね??
今作『レプティリア』は動物パニック映画としては普通のデキです!!
監督がトビー・フーパーだと思って期待すると少しツライかもしれないですけど、普通に観る分には十分楽しめます!!
郊外に出かけた若者が、騒いでいるうちにワニに襲われて死んでいくだけですからね。颯爽と登場したワニハンターもあっさり退場しちゃうし!!
ワニハンターには『アリゲーター』でワニハンター役だったヘンリー・シルヴァでもキャスティングしてくれたらうれしかったのに…。 40点
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動物パニック映画といえば
アリゲーター [DVD]キングレコードこのアイテムの詳細を見る |
『レイザーバック』
RAZORBACK(1994年アメリカ)
監督 ラッセル・マルケイ
脚本 エヴェレット・デ・ロッシュ
原作 ピーター・ブレナン
出演 グレゴリー・ハリソン
ジュディ・モリス
ビル・カー
■ストーリー■
カンガルーハンターのジェイクの家が巨大なレイザーバックに襲われ預かっていた赤ん坊が連れ去られる事件が発生する。以後、ジェイクは巨大なレイザーバックに復讐するため執念を燃やすのだった。一方、ニューヨークのTVレポーター、ベスはカンガルーを虐殺しているという報道番組の取材でオーストラリアへやってくるのだった。カンガルーの肉を缶詰にしている工場に忍び込んだベスだったが、工場を運営するベイカー兄弟に見つかり荒野でレイプされそうになってしまう。と、そのとき、巨大なレイザーバックが現れるのだった。
■感想■
ラッセル・マルケイ監督の動物パニック映画。
第1回東京国際ファンタスティック映画祭正式出品作品です。
ラッセル・マルケイ監督の劇場長編作品のデビュー作ということで当時話題になった作品です。
あまり盛り上がらないですが、それなりに楽しめる動物パニック映画です。
でも、今作のランニングタイム95分は長すぎです!今作もあと15分くらい短かったらテンポが良くなって面白く観れたのに!!
デビュー作ということで力が入りすぎたのか、ベスの夫カールが砂漠で見る幻シーンとか必要無いのでは??
恐竜だかなんだかの骨が動くシーンとか迫力ありますけど、本筋と関係ないシーン!!
まぁ、本筋と関係ないシーンを入れるのを得意とするラッセル・マルケイ監督ですから、しょうがないんですけどね。
『ハイランダー 悪魔の戦士』(1986年)
『リコシェ』(1991年)
『ブルー・アイス』(1992年)
と、今作のあとも、しばらくはMTVのプロモーションビデオ系のシーンが入りまくりでしたからね。
ごくごく普通に演出してくれれば良いのに!!
1990年代中盤からはTVムービーやTVドラマを監督して、普通に撮るようになりましたけど、とにかく最初からの数作は本当に苦手な監督でした。
シリーズ3作目の監督に選ばれた『バイオハザードIII』(2007年)もどうなることかと思いましたけど、意外に普通に演出してたんで安心しました。
MTVのプロモーションビデオ風の映像を使ってしまうのがラッセル・マルケイ監督の最初のころの魅力といえば魅力ですけど、エンターテイメント作品には使わないで欲しいですね。
ところで今作『レイザーバック』ですけど、孫を殺されえた老ハンターが主人公でなくて、奥さんを殺されたニューヨーカーが主人公なんですよね。
これって、ドラキュラ物で吸血鬼を倒すのがヴァン・ヘルシング教授でなくて、ジョナサン・ハーカーが倒すような感じですよね。ドラマとして盛り上がらない!!
レイザーバックを倒すことに執念を燃やしている老ハンターが倒してこそ、映画としてカタルシスを感じれるのに、倒すのがなぜかニューヨーカーってどういうこと??
今作の場合、原作があるから、このストーリー展開は、原作通りなのかもしれないですけどね。30点
『ザ・フォール』
THE FALL(1999年カナダ、ハンガリー、イギリス)
監督 アンドリュー・ピディングトン
脚本 エマ・フロスト
原作脚本 マイケル・ウォーカー
出演 クレイグ・シェーファー
エレン・デ・フュージュロー
ユルゲン・プロウノウ
■ストーリー■
小説家志望のアダムは恋人の海外勤務に伴いブタペストにやってくる。ある日、アダムの部屋に男2人組みに追われた美女マルタが転がり込んでくるのだった。マルタは街の有力者コバーチに夫を殺され娘を誘拐され追われていたのだった。
■感想■
カナダ、ハンガリー、イギリス製のサスペンス映画。
1999年の作品ですけど、今さら、この内容なの??
って感じの作品でした。
登場人物が少ないのも災いしてか、途中でネタが割れちゃいます。
「う~ん、このネタなの??」
って感じの作品です。まるでオムニバス映画の1篇みたいなネタになるのがせいぜいの内容の作品です。
今作を作ったスタッフは何を求めてたんでしょうね??
衝撃のクライマックスを狙ったんでしょうけど、こんな内容で驚く人って、あんまり映画を観たコトが無い人だけじゃないでしょうか??
『生きていた男』(1958年)
『殺しのリハーサル』(1982年)
『消えた花嫁』(1986年)
とまでは行かなくても、観客を驚かすつもりなら、もうちょっとストーリーにヒネリを加えてくれないと。
これじゃ、ちょっとひどすぎですね!
せめて『テラー・トレイン』(1980年)の犯人くらいはビックリさせて欲しいです。
そういえば、『生きていた男』(58年)ってまだDVD化されていないですけど、こういう正統派の作品こそちゃんとDVD化して欲しいですよね。
『消えた花嫁』も『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向う側私の家に見知らぬもう一人の妻がいる』)(1975年)といっしょにBOXでDVD化して欲しいです。見比べて観るのも楽しいでしょ!!
こういう手に汗握るような傑作ミステリーは日本語吹替え音声で観たいですよね。『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』はTV放映版の吹替えだと90分枠(正確には85分枠)なので実質69~70分くらいの吹替え音声になってしまうので新録か欠落部分のみ新録追加で日本語音声つきでDVD化して欲しいです!!
まぁ、今作『ザ・フォール』は作っているスタッフたちもミステリーのつもりでなく単なるサスペンス映画のつもりで作っているんだから、ストーリーにヒネリを加えようなんて思ってもいないでしょうけどね。
サスペンス映画、スリラー映画を作るつもりで作ったにしても盛り上がらない展開です。
冒頭、ヒロインが追手2人から逃げて、カミソリで反撃するくらいまでの展開はなかなかだったのに、その後は、ユルユルで中だるみしちゃいますもんね。
スリラーとしても、ミステリーとしても中途半端な感じです!!
今作は劇場映画ですが、もし仮にTVムービーだったとしてもダメダメな感じです!!せめて、せめて、せめてもう少し驚かせて欲しかったです! 10点
PRESCRIPTION FOR MURDER(1995年アメリカ)
監督 キャサリン・シラン
脚本 サム・モンゴメリー
出演 アダム・ボールドウィン、ニーナ・シーマスコ、バーバラ・カレラ、ドン・ハーヴェイ、ドン・ストラウド
■ストーリー■
意識のある状態で麻酔をかけられ臓器を摘出され殺すという連続殺人事件が発生する。事件の捜査にあたったミラー刑事は、被害者に残された外科手術の縫合痕から、犯人は医師希望の者ではないかと推理するのだった。
■感想■
『殺人療法』(95年)から始まった「殺人療法」シリーズの1本。
シリーズといっても全て無関係の作品なんですけどね。
今作『殺人療法2』の他に
『殺人療法 臓器強奪』(95年)
『殺人療法 シャナン・ドハーティインボンテージ』(94年)がありますけど、全部の作品が関係無い作品という良くあるシリーズ物ですね。
B級作品をいくつも観てますけど、久々に観ました!
本当にヒドイ作品を!!
ストーリーがメチャクチャです!
まぁ、ストーリーは良くあるサイコキラーと警察の対決を描いた作品なんですけど、細かいところがスゴイです。
被害者に外科手術のような縫合痕があるからって、犯人は医者を目指しているヤツだ!!って断定しちゃって、その通りの展開!!
いくらなんでも、この推理は乱暴すぎでしょ!
その後は、ダラダラ、ユルユルの警察物の捜査シーンと殺人シーンが描かれるだけ!!捜査シーンといっても入学事務局の受付のヒロインに書類をもらうだけですけどね。
最後の方でヒロインが犯人に襲われて気を失って、次のシーンでヒロインが気がついたら病院の手術台の上っているってどういうコト??
犯人にさらわれたのは、同じ場所にいたバーバラ・キャレラとヒロインの恋人なんですけど、その説明も一切無し!!サイコキラーなんだから、ヒロインのことも誘拐すると思うんですけどね。
なぜ犯人がヒロインを誘拐しなかったのか一切説明なし!!ヒロインが病院の手術台に載せられていたのかも説明なし!!
「えっ、これってどういうコト??」
これって、冷凍室に閉じ込められたマイケル・ケインとキャサリン・ロスが次のシーンになったら、どうやって冷凍室から脱出したのか説明が一切無いまま病院で起きるシーンになっていた『スウォーム』(78年)なみの疑問です!!
犯人がつかまったあと、主人公の刑事がヒロインに渡す紙の説明もないし、なぜ??なぜ??それくらい説明してくれても良いのに!!それより、なんでヒロインが犯人に誘拐されなかったのかの方が理由を知りたいですけどね。
クライマックスで主人公の刑事が現場にたどりつく前に、ヒロインが犯人に反撃してほとんど戦意喪失してます。最後も襲ってきた犯人にとどめの一発を撃つのもヒロインだし。なぜ??主人公の刑事がほとんど活躍してないのも。わざと観客に肩透かしを食らわせるためなんでしょうかね??
低予算のホラー映画なんで、登場人物が少なかったり、画面が暗いのとかはしょうがないですけど、観てる人間が、「えっ、何??何??」って思っちゃうようなシーンの連続!!ある意味記憶に残る作品にはなってますけどね。
それにしてもこんな低予算のストーリーのいい加減な作品がランニングタイム93分は長すぎ!!せめてあと20分くらい短ければガマンも出来ますけどね。 20点
COLD NIGHT INTO DAWN(1997年アメリカ)
監督 サージ・ロドナンスキー
脚本 サージ・ロドナンスキー
出演 マイケル・アイアンサイド、トニー・ロ・ビアンコ、アンソニー・マイケル・ホール、カウェーナ・シャルロット
■ストーリー■
離婚したてのFBI捜査官フランク・パーは13年来のパートナーが引退後、女性捜査官モリーとコンビを組み、シカゴで発生した武器強奪事件を捜査する。捜査中、偶然、武器を入手しようとしていた元ベトコンと遭遇するのだった。その男は中国の核研究所にいた男で、ベトナムでの恨みを晴らそうと、核爆弾でシカゴの街を破壊しようとしていたのだった。
■感想■
マイケル・アイアンサイド主演のアクション映画。
シカゴの街を核爆弾で破壊しようとする元べトコンの凶行を阻止しようとする捜査官の活躍を描いています。
1997年の作品なんで、今作ってミミ・レダー監督、ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン出演のアクション映画『ピースメーカー』(97年)の影響で作られたんでしょうかね??大作の影響で作られた柳の下の何匹目かのドジョウってことなんでしょうけど、ヒドイ!ヒドイ!ヒドイ!
しばらくぶりに観ました!こんなB級映画!
イヤ、B級じゃなくて、C級、D級、Z級って感じの作品です!
“なんか素人がカメラ回してチョチョイのチョイで作っちゃいましたよ”って感じの作品よりかはまだマシですけど、それにしてもヒドイ!!
まず、冒頭の武器強奪事件が本編のストーリーのメインにからまないですから。冒頭の武器強奪犯のキャラクターって、武器を欲しがっているホアンが、偶然、主人公たちのFBI捜査官と出遭うためだけに用意されたキャラクターなんですから。だったら、冒頭の強奪シーンなんか要らないでしょ!!
主人公が新人(多分、そんな感じ)の女性捜査官と組まされて、上司にグダグダ文句を言うシーンとかもいらないでしょ。その後、女性捜査官に命を助けられて彼女のコトを見直すシーンとかも刑事物の定番中の定番の展開で観ているこっちが恥ずかしかったです…。
主人公が新人と組む設定とか、離婚した設定とか、全然必要ないでしょ!!キャラクターを掘り下げるためなんでしょうけど、こういうZ級アクション映画にそんな設定、不必要でしょ!!Z級映画だからこそ、そういう設定を盛り込んじゃうんでしょうけどね。
とにかく、全てのシーンが不必要なシーンに感じられる作品です!無駄なカーチェイスや銃撃戦の数々!!それも全然盛り上がらないダラダラな自主映画のような銃撃戦!!今作が1970年代の映画だったら、まだ許せますけど、1997年の作品でコレはヒドイ!!
あと時代錯誤なのが、最後の爆弾解除のシーン!「黄色いコードと赤いコードとどっちを切る??」っていつの映画??って感じです。なんで90年代後半にそんなシーンをクライマックスシーンにもってきちゃうの??
今作の日本版タイトル『パニックメーカー』ですけど、ビデオを観ているこっちには“早送り”ボタンを押させたくなるような“早送りメーカー”って感じです。
アクション映画ギライを増やすための作品なの??
ランニングタイム91分が2時間にも3時間にも感じられるダラダラ!今作の内容と演出だったら、70分くらいでちょうど良かったのに。まぁ、70分じゃ公開しずらいだろうから75分くらいなんですかね??
でも、こんな作品にマイケル・アイアンサイドやトニー・ロ・ビアンコが出演してるんですから、ある意味、それが1番の驚きかも!!なんで出演しちゃったんでしょうねぇ~??
でも、そんな今作ですけど、見所もあります!それは、元ベトコンっていう設定のホアンのキャラクターです。とにかく殺しまくり!!
“お前はジェイソンか!”
っていうくらいドンドン殺しまくりで、ある意味気持ち良かったかも。
映画の中の犯人とかテロリスト役はこうでないとね。まぁ、どんなエンタメ映画にも良いところはあるってことですかね?? 20点
SWIMMING POOL(2001年ドイツ)
監督 ボリス・フォン・シコウスキー
脚本 ロレンツ・スタッセン
ボリス・フォン・シコウスキー
出演 クリステン・ミラー、エレナ・ユーリグ、ジェームズ・マカヴォイ
■ストーリー■
サラたち金持ちグループはプラハ国際高校に通う高校生。彼らは、卒業試験を終えて学校主催のパーティを終え自主的に2次会のパーティをプールのあるスポーツ施設で開こうとしていた。しかし、そんなときマスクをした殺人鬼が現れ、サラの仲たちをが1人1人殺されていくのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
2001年のドイツ製スラッシャームービー。
ジェームズ・マカヴォイが出演してます。
もう、このキャスティングだけでマスク姿の犯人が分かっちゃいました!
「ジェームズ・マカヴォイが犯人だ!!」
「あれ、死んじゃった!!」
「分かった、コンドーム男だ!!」
「あれ、死んじゃった!!」
登場人物を覚える間もなく、どんどんキャラクターたちが死んでいきます!!
最後の方で犯人が分かっても、「あれ、こんな人、いたっけ??」っていう感じの犯人でした!!
本国ドイツでは大ヒットしたらしいですけど、登場人物が覚えられない!!
ウェス・クレイブン監督の『スクリーム』(96年)系のティーンホラーを狙ったんでしょうけど、面白さが全然違います!!
映画の冒頭で殺されるカップルがいますけど、その2人を殺した理由を犯人がヒロインに説明するシーンがありますけど、そんなシーンで殺されるキャラクターの名前なんて普通は覚えてないでしょ!!
脚本家は今作の脚本を書いてるから覚えてるでしょうけど、映画を観てる人はそんな登場人物たちの名前を覚えてないのが普通!!
「そんなコトも分からないの??」
分からないから、こんな映画になってしまったんでしょうけど・・・。
あまり面白くなくても耐えられるはずのスラッシャームービーですけど、妙に盛り上がらないのは、犯人にマスクをつけさせ、ミステリーの要素を入れてしまったからかな??
ランニングタイム89分の作品なのに、登場人物が多すぎて覚えられない!!
登場人物を減らして、あと15分くらい短い作品にしたら、もう少し面白く感じれたのに!!
もっと登場人物を減らすとか、覚えやすいキャラクターを増やすとかしないと登場人物たちを覚えられない!!
被害者がもっと少なくて良いから、もっともっと単純なスラッシャームービーにしちゃえば良かったのに!!
犯人の動機もちょっと分からないし!!冒頭のカップルとヒロインのサラ、サラの恋人のグレッグだけを狙うならまだしも、関係無い人、殺しすぎ!!
まぁ、これだけ殺せば「心神喪失」になって病院送りでしょうけど!!
「自分は頭がおかしいんだ!!病院送りなんだ!!」
とか言って、ブロンソンに頭をぶち抜かれて殺されるつもりなんでしょうか??
あ、それは違う作品でした!!
あまりのダラダラ、ユルユル感にそんなコト考えちゃいました!!久々につまらないスラッシャー映画を観ちゃいました!! 25点
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1980年代の傑作刑事アクション!!
TV題『真夜中の野獣刑事』
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THE MUTILATOR(1984年アメリカ)
監督 バディ・クーパー
脚本 バディ・クーパー
出演 マット・ミトラー、ルース・マルティネス、ビル・ヒッチコック、コニー・ロジャース
■ストーリー■
エドは父親の誕生日の祝いに銃の手入れをしようとするが、誤って銃を発射してしまい母親を殺してしまうのだった。その後、エドは成長して大学生になるが、海辺の別荘の手入れを父親から頼まれるのだった。実は妻を殺された父親は、エドを殺そうとしていたのだった。
■感想■
1980年代に流行したスプラッター映画の1本。
犯人の父親は、妻を殺され実の息子を殺そうとしてますけど、なんで、大学生になるまで待ってたの??子供のころでなく、なぜスプラッター映画の被害者にありがちな若者になるまでほおっおいたの??まぁ、子供のころに殺しちゃったら映画にならないんですけどね。
なぜ、大学生になってからなんでしょうね??そこは説明抜きなのもB級ホラー映画の良いところ!!今作の場合はB級っていうよりC級、Z級って感じの作品ですけどね。
ところで、殺人鬼の父親なんですけど、冒頭のあたりで「時々、変になる」ってセリフで、一応殺人鬼に変貌しそうな設定の説明ありますけど、これじゃ変になりすぎ!!
無関係な息子の友人たちまで殺しまくってます!!
友人たちどころか、パトロールしている島の警官まで殺してます!!
その凶暴さといったら、ジェイソンか、バンボロなみ!!
凶暴さ以外に怪力なのもジェイソンなみ!!片手で若い女性を軽々持ち上げてます!身体が半分になっても斧を振り回していたし、スプラッター映画ファンだったら、少しは楽しめる作品になってます!!
ところで、主人公エドとヒロインのパムなんですけど、中盤でベッドから起きるシーンがあるんですけど、なぜか2人とも私服のまま寝てます!ジーンズにシャツで寝るのかーッ??
最初に殺されるカップルも塩素いっぱいのプールに入っちゃいますけど、今作の設定は冬になる前の秋休みっていう設定ですよね!!どう考えても凍えちゃうでしょ!!
スプラッター映画だし、「若いコが裸になって泳ぐシーンを入れちゃおう」ってコトなんでしょうけど、いくらなんでもこのシーンはオカシすぎ!!撮影したのが秋だったから映画の設定も秋なんでしょうけど、だったらプールのシーンを入れなければ良いのに…。まぁ、低予算の映画だから文句も言えないんですけどね。
今作ですけど、わずか6人の男女とパトロール警官を殺すためだけにランニングタイム90分は長すぎです!!13人くらい殺すんだったら90分使っても良いですけどネ。同じ内容でも75分くらいのランニングタイムだったら、テンポが良くて良かったのに…。
でも『13日の金曜日』(80年)とか『バーニング』(81年)とか『血のバレンタイン』(81年)とか『鮮血!悪夢の卒業式』(81年)とかとか、1980年代初頭はちょっと思い出すだけでもいくつものスプラッター映画が思い出されるくらいの大ブームだったから、こういう作品がブームに乗って作られてもおかしくは無いですよね!!
今作の監督、脚本のバディ・クーパーは今作のあと、映画は作ってないようなんですけど、今作は低予算のホラー映画としては、それなりには出来ていたんで、もう少しいくつかのホラー映画を撮って欲しかったような気もしないでも無いですけどね。
だって、凶器の斧と言い、普通のオヤジのはずなのに不死身で怪力だという犯人のキャラクターと言い、映画のキャラ作りとしてはそれなりだったんでね。 40点
RRVELATION(2001年イギリス)
監督 スチュアート・アーバン
脚本 スチャアート・アーバン
原案 スチュアート・ファルコ
出演 ジェームズ・ダーシー、ナターシャ・ワイトマン、ウド・キアー、テレンス・スタンプ
■ストーリー■
大富豪のマーテル卿は、“ロキュラスの箱”を手に入れるが、プラエヌンティウス率いる騎士団の組織から箱を守るために元の場所へ返すよう部下に指示を出すのだった。一方、ハッキングの罪で服役していた息子のジェイクにロキュラスの箱に刻まれた文字の解読を依頼するのだった。マーテル卿が集めた学者、科学者、錬金術師たちは文字の解読を急ぐのだった。
しかし、プラエヌンティウスはマーテル卿から箱を奪うために、ある夜、襲撃を仕掛けるのだった。襲撃され学者たちが殺されていく中、ジェイクは錬金術師ミラとともに屋敷から脱出に成功し、箱のありかへと向かうのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
2001年製作のSFアドベンチャー系のサスペンス映画。
日本版のタイトル“ゴッド・クローン”で内容が全て表されていちゃってます!!
「エ、エーッ、タイトルでネタバレ??」
原題の“REVERATION”は「ヨハネの黙示録」とか「啓示」って意味だろうから、映画の内容をうまく表しているのに、日本版のタイトルはちょっとネタをバらしすぎでしょ!!
「だったら、どんなタイトルが良かったの??」って突っ込まれそうですけどね。内容を表さないタイトルだと、たとえリリースされても作品の存在に気づきそうに無いですしね。
映画の内容的には、良くありがちなSF系かオカルト系の内容です!!1970年代のオカルト映画ぽい感じで、それなりに面白く観れます!!
ランニングタイムが111分とちょっと長すぎなのが難点ですけどね。この内容ならあと20分くらい短くても十分な感じです。
いくらなんでも111分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!!
最後も、尻切れトンボ的な感じでストレスが溜まる感じです!!
まるで連載打ち切りが決まったコミックの最終回って印象を受けちゃいます。
映画的には、今後の展開は、観客がそれぞれ各自想像して下さい!ってコトなんでしょうけど、ここからが、面白くなりそうなストーリーなだけに惜しいです!!
でも、説明が無さすぎなのも、けっこう良い感じです!!
まず、キリストを刺した“槍”の存在。死の確認のためにわき腹に刺した槍なのかどうかは、画面上では良く見えませんでした。
ヨハネが黙示録を書いたパトモス島とか説明なし!!
最後の方で流れる3つの流れ星とか説明なし!!
キリスト教に興味が無かったら意味不明なシーンの連続!
説明しすぎで、ミステリー要素がカケラも無いような『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)よりははるかに面白いですけどね。
いやいや、それどころか『ダ・ヴィンチ・コード』も今作のようなエンターテイメント作品的な要素に満ち溢れていたら良かったのに…。
『ダ・ヴィンチ・コード』ってマジメすぎて、まるでない教科書みたいな映画でしたからね。
それにしてもウド・キアー演じる枢機卿の組織が各国に入り込んでいるのも、闇の組織の強大さを出すのに成功してます。こんな組織に狙われたらどうしようも無い感が出てます。でも良く考えたら、この組織がロキュラスの箱を狙っているのを知ってたんだから、箱を返さないで最初から処分しちゃえば良かったのに…。
まぁ、そうしたら映画にならないんですけどね。
1970年代のオカルト映画系が好きな映画ファンは必見の1本です!! 50点
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MILANO PALERMO IL RITORNO(2007年イタリア)
監督 クラウディオ・フラガッソ
脚本 ロッセラ・ドルーディ
音楽 ピノ・ドナジオ
出演 ジャンカルロ・ジャンニーニ、ラウル・ボヴァ、エンリコ・ロー・ヴェルソ
■ストーリー■
組織の会計士レオフォンテは、スカリアファミリーから5億ユーロの金を奪い11年の刑に服していたが、釈放される日がやってきた。レオフォンテは、自分の護送を娘のキアラの恋人で刑事のニーノ・ディベナンツィオに頼むのだった。娘のキアラは父親に会うためにホテルにやってくるがスカリオファミリーの襲撃に遭いキアラは撃たれ、キアラの息子ステファノが誘拐されてしまうのだった。
■感想■
ジャンカルロ・ジャンニーニ主演の犯罪物のイタリア映画。
実は今作は1995年の“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の続編です。“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”の監督は続編の今作と同じくクラウディオ・フラガッソ。脚本も今作と同じくロッセラ・ドルーディです。1980年代に日本でも公開されたB級作品の脚本を数多く手がけたクラウディオ・フラガッソですけど、こんなにマジメな作品が撮れるなんて、ちょっと驚きでした!!
クラウディオ・フラガッソといえば、ゾンビ映画ファンだったらすぐに思いつく『サンゲリア2』(88年)の脚本や『ゾンビ4』(88年)の監督ですからね!
その他の作品も『ストライク・コマンドー2』(88年)、『エイリアンネーター』(89年)の脚本等々でイタリアのエンターテイメント映画ファンだったらお馴染みのB級系の作品の監督ですからね!
それにしても今作は、かつての1970~80年代のイタリアのアクション映画のように銃撃シーンがハデです!
ホテルでの銃撃戦!
料金所での銃撃戦!
埠頭での銃撃戦!
ハデ!ハデ!
ドンパチ!ドンパチ!アクション映画ファンも大満足の銃撃戦!!
ところでフェリーの中での、主人公の刑事と同僚のダラダラ会話のシーンって何ですか??
「俺は独身だが、みんなには家族がいる」とか
「キアラを守ると言ったのに・・・」とか
「ステファノが俺に心を閉ざしてるんだ」とか
TVシリーズだったらまだしも、こんなお涙頂戴のホームドラマみたいなシーンて劇場作品には無駄なシーンのように思えるんですけど、どうなんでしょう??
おかしいと言えば、組織のボスのロッコ自ら誘拐事件を起こしたり、襲撃事件の現場にいるのってどうなんですか??刑事たちに顔を見られてるし、5億ユーロを取り返しても、犯罪者として逮捕されちゃいますよね!!さすが、そういうところはイタリア映画ですよね!!
クライマックスで組織の部下たちが逮捕されて、そのあとロッコを逮捕するっていう展開より、ロッコごと皆殺しにした方がアクション映画的に素直な展開になるからなんでしょうけど、ボス自ら犯罪の実行犯っておかしすぎ!!
ピノ・ドナジオの音楽がやたら立派で、数倍面白い作品に感じられます!!イタリア映画はマカロニウエスタンを例に持ち出すまでもなく音楽が素晴らしい作品が多いですけど、今作も音楽が最高です!!
オープニングから中盤まで“犯罪物”のように展開していく今作ですけど、なぜか途中から“ポリツィエスコ(警察物)”になってしまう展開も○です!!主人公って、出所した組織の元会計士のジャンカルロ・ジャンニーニじゃなくて、刑事のラウル・ボヴァだったんですね!!ポリツィエスコと思って観れば、中盤のフェリーの刑事たちの私生活の苦労話も必要になってきますよね!!
まさにクライマックスからエンディングなんか、本当に警察物状態ですもんね!!エンディングのクレジットが流れるときの主人公たちの姿、カッコ良すぎです!!
ハッキリ言って普通に面白いです!クラウディオ・フラガッソ監督の作品と思えないくらい演出もストーリーもしっかりしてるし!イタリア映画、最高です!!イタリア映画ファンはすでにチェック済みなんでしょうけど、イタリアエンタメ映画ファン必見の1本かも!!
イタリア映画の“警察物”ってことで、プラス10点で 80点
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