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『危険を買う男』 観た記憶があいまい、、、。

2021-07-21 23:30:23 | 犯罪/アクション

危険を買う男
L'ALPAGUEUR(1976年フランス)
 監督:フィリップ・ラブロ
 脚本:フィロップ・ラブロ
    ジャック・ランツマン
 出演:ジャン=ポール・ベルモンド
    ブリュノ・クレメール
    ジャン・ネグロニ羽
    ヴィクロール・ガリヴィエ
    パトリック・フィエリ

 ■ストーリー■
 政府高官に金で雇われた身元不明の一匹狼”ハンター”はロッテルダムで麻薬組織を一網打尽にする。また、ルカ―トの港町ではガヴァルニ警察署長とで売春組織を壊滅させるのだった。
 ハンター”が次に与えられた仕事は若者を使って強盗を行い、犯行後は仲間の若者を殺すという”タカ”と呼ばれる強盗犯だった。ハンターは”タカ”と仕事をしたものの殺されずに逮捕され刑務所にいる若者コスタに近づくために、刑務所に潜入するのだった。

 ■感想■
 ジャン=ポール・ベルモンド主演の1976年のフランス映画。
 キングレコードから2021年5月17日にTV放映時の日本語吹替音声つきでブルーレイとDVDが発売になったので鑑賞!

 作品の雰囲気からTBS系「月曜ロードショー」かTV朝日系「日曜洋画劇場」で放送したもののと思い込んでましたが、ウィキペディアによると、TV放映は1981年10月17日の「土曜映画劇場」のようです、、。
 その時間だと観ていない確率が高いんですが、観た記憶があるんですよねー、、。
 自分の映画を観たノートによると、そのあたりでTV放映した地上波(当時は地上波しかありませんでしたが、、)の映画枠を調べると、10月18日はTV朝日「日曜洋画劇場」では時間枠延長で『ナイル殺人事件』(1978年)、10月23日はTBS「金曜ロードショー」では『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(1972年)を放送してます。
 
 その周辺のデータもあったのでいくつかあげると、
 10月25日TV朝日「日曜洋画劇場」『2001年宇宙の旅』(1968年)
 10月26日TBS「月曜ロードショー」『ファンタズム』(1979年)
 10月30日TV東京で午前中『濡れたウィークエンド女子学生寮半裸惨殺死体の謎』(1978年)
 11月6日フジテレビは深夜に『怪盗軍団』(1975年)

 良い時代でした、、、。
 今、同じラインナップで放送されたら、ブルーレイレコーダー動きっぱなしです!!

 とにかく面白い映画が放送しまくりだったから、今作はエアチェックもせず、リアルタイムで観ていたんでしょうか??記憶では観たことがあるんですが、、、。
 でも、40年前の記憶、、、。
 それに「土曜映画劇場」で放送されたとしたら、実質本編70分なので40分カット版ということになりますね、、。

 1976年の作品なので、今観ると、すこーしだけ古さを感じますが、それなりに面白く観れました!!ジャン=ポール・ベルモンドが追うにしては、”タカ”がかなり小物感たっぷりですが、、。警察が捜査すれば良いのでは??
 ”タカ”もわざわざ若者を使って犯行に及ぶ意味が良くわからないですが、そうしないと、刑務所への潜入のシーンとかなくなっちゃうので、しょうがないんでしょうけど、、。

 ジャン=ポール・ベルモンドのファンは必見!!

 

 

 

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『必殺処刑人』

2021-05-17 10:12:41 | 犯罪/アクション

必殺処刑人
THE OUTLAW(2007年イギリス)
 監督:ニック・ラヴ
 脚本:ニック・ラヴ
 出演:ショーン・ビーン
    ボブ・ホスキンス
    ダニー・ダイア

 ■ストーリー■
 イラク戦争から帰ってきたブライアントは、自分がいない間に妻が不倫していて絶望感を味わう。ホテルの警備員サイモンから悪人を処刑するように誘われるのだった。事故を起こしギャングに殴られたジーン、裁判で事件から手を引くよう脅されるものの脅しに負けなかったために妻をギャングに殺されてしまった検事セドリック、チンピラのような若者たちから顔を傷つけられたサンディーたちと処刑人のチームを組むことに。
 セドリックの妻を殺したギャングの組織の麻薬密売人を襲撃するのだが、、

 
 ■感想■
 今作も、いつか記事にしよう、いつか記事にしようと思いつつ、記事にするのを先送りにしていて野放しになっていた作品の1本。
 それは、なぜでしょうか?
 思っていたような作品でなく、観て後悔した作品だったから、、、。

 ショーン・ビーン主演なんで、てっきリショーン・ビーンと仲間たちが悪人相手にポール・カージーのように暴れまわるような作品だと思っていたら、まるで違う、、。
 
 イタリア映画のエンツォ・G・カステラッリ監督、ファビオ・テスティ主演のアクション映画『ビッグ・バイオレンス』(1977年)みたいな作品を想像していたのに全然違ってました。
 
 『ビッグ・バイオレンス』のストーリーは、ギャングが町の店やレストランからみかじめ料を取っていて、それを断ると、とてつもない仕返しされるということに対して、主人公の刑事ファビオ・テスティが、被害にあった町の住人たちと協力してギャングと戦うというものだったはず、、、。1970年代のイタリア映画なのでバイオレンス描写も凄すぎ!当然、警察は何もしてくれない!
 確か『ビッグ・バイオレンス』は、1970年代後半に日本テレビで土曜14:30~に放送されたような気がするんですが、記憶があやふやなんで、どうだったでしょう??
 土曜日のお昼にこんな楽しい作品を放映??でも、実は同じくエンツォ・G・カステラッリ監督、フランコ・ネロ出演の『アベンジャー』(ビデオ題:『復讐の銃弾』)(1974年)と観た(放映した)日時の記憶がゴッチャになってあやふやなのでもしかしたら放映時間が違っているかも??確か『アベンジャー』はTV東京で放映していた記憶があるのですが、こっちはもっと記憶があやふやー。

 と、まるっきり違う作品のことを書いて字数かせぎ!!

 『ビッグ・バイオレンス』、どこかのメーカーさんブルーレイやDVD発売してくれないでしょうか??

 ところで、今作『必殺処刑人』ですが、予告やDVDパッケージやタイトルから、すごーいアクション映画だと思っていたら全然違う!!
 イギリス映画ということもあり、アクション度はかなり低めの、なおかつ主人公たちが素人の集まりだから、ウダウダ、グチグチの悩みタラタラ、、、(だったはず、、。)
 B級を超えてZ級に近いストーリー!!
 ショーン・ビーン、ボブ・ホスキンス、ダニー・ダイアと出演者が豪華なのだけが救い、。
  
 アクション度     ★
 ビッグバイオレンス度 ★
 狼よさらば度     ★

 

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『KILLERMAN キラーマン』

2021-04-01 23:18:39 | 犯罪/アクション

KILLERMAN キラーマン
KILLERMAN(2019年アメリカ)
 監督:マリク・ベイダー
 脚本:マリク・ベイダー
 出演:リアム・ヘムズワース
    エモリー・コーエン
    ダイアン・グレーロ
    スラッコ・ブリイチ

 ■ストーリー■
 組織の資金洗浄を行う宝石商モー・ダイアモンドと相棒のスカンクは、突然、取引が延期になってしまうのだった。叔父が組織のボスであるスカンクは預かったボス金を使ったもうけ話があると言い出し、ナイジェリア人のデーボと麻薬取引をすることに。しかし、取引は汚職警官の罠で2人は殺されそうになるのだった。万が一のときにのためにつれてきていた仲間の狙撃者スズキのおかげでその場を逃げ出すものの、汚職警官に追われ大事故を起こしてしまいモーは病院へとかつぎこまれるのだった。しかし、モーは記憶喪失になってしまうのだった。


 □■□ネタバレあり□■□

 ■感想■
 毎日、記事を更新しようと思っていましたが、ここのところ忙しく映画が観れず記事を更新できませんでした!!

 別に、最近観た作品でなく、昨年とか1作年に観た作品を記事にすればいいだけというコトなんですが、、、。

 で、今回の記事は、リアム・ヘムズワース出演の犯罪物のアクション映画。
 2019年の作品と思えないようなかにも1980年代風のB級映画の犯罪物のような作品です。
 1980年代風とまでいかなくても1990年代風かも??
 そんな風にいうと期待させちゃうかもしれないのですが、ほめてないです!!とにかく、現代的な雰囲気には思えませんでした!!

 絶対にトラブルになるに決まっているのに、叔父のボスの金で麻薬取引をしてしまう主人公の相棒のスカンク!!こういう映画だったら100%トラブルになる定番の展開!!
 まぁ、トラブルに巻き込まれないと映画にならないですけど、、。
 そして、主人公たちを追ってくるのは、フランス映画のように悪徳警官たち!!

 ところで、主人公の名前ですけど、モー・ダイアモンドって、呼び名ですよね??
 あと、フランク・キラーマンって、この名前も??
 キラーマンっていう名前って、本当にあるんでしょうか??

 主人公が潜入捜査官だったとかいう設定必要だったんでしょうか??あまり必要性感じなかったんですが、、、。
 資金洗浄のギャングの設定のままで良かったのでは??
 
 ランニングタイム112分も長すぎ!!
 90分くらいだったら、テンポが良くてもう少し面白く観れたかもしれないです、、。
 決して、ダメダメな作品ではないのですが、大傑作でもない、、。

 自分はダメでしたけど、1980年代の犯罪物が好きだったりすると、けっこう面白く観れるかも??

 投げっぱなしのようなラストも何??主人公たちのその後は想像してね、、、みたいな。

 


 

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『VETERAN ヴェテラン』

2021-03-11 23:09:01 | 犯罪/アクション

VETERAN ヴェテラン
VFW(2019年アメリカ)
 監督:ジョー・ベゴス
 脚本:マックス・ブラリエ
    マシュー・マカードル
 音楽:スティーヴ・ムーア
 出演:スティーヴン・ラング
    ウィリアム・サドラー
    マーティン・コーヴ
    フレッド・ウィリアムソン
    デヴィッド・パトリック・ケリー
    シエラ・マコーミック

 ■ストーリー■
 近未来、アメリカでは、オピオイド危機により薬物常用者は俗称”ハイプ”に流れた。都市は交戦地帯と化し、地域社会は崩壊、警察は撤退した。麻薬ディーラーは需要を満たそうとするが、ハイパーは手段を選ばず、、。
 フレッドは、海外派兵退役軍人会(VFC)のバーを営んでいたが、ある夜、ギャングに追われた若い女性リザードがバーに逃げ込んでくる。リザードを追ってきたギャングに常連客のダグが斧で斬られ重体に。
 フレッドはショットガンでギャングを撃退するも、次から次へとギャングが襲ってくるのだった。リザードは姉が麻薬組織のボス、ボズに殺され、怒ったリザードはボズから麻薬を奪って逃げてきたのだった、、、。

 ■感想■
 スティーヴン・ラング、フレッド・ウィリアムソン出演のアクション映画。

 監督は実話を映画化した(という字幕の説明がある)『人間まがい』(2013年)、超能力映画『マインズ・アイ』(2015年)のジョー・ベゴス。

 スティーヴン・ラングも『ドント・ブリーズ』(2016年)以降、『ワイルド・ブレイブ』(2017年)や今作など怖いおじいさん役が多いですね。やっぱり『ドント・ブリーズ』の印象が強かったですね。
 アクション映画といえば未だに現役で活躍しているフレッド・ウィリアムソンも出演しています!!
 
 襲ってくるギャングにバーに籠城した主人公たちが立ち向かう、籠城アクション映画です。

  『ジョン・カーペンターの要塞警察』(TV題:『要塞警察 ウォリアーズ夜の市街戦』)(1976年)
 とリメイク『アサルト13 要塞警察』(2005年)
 『真夜中の処刑ゲーム』(1982年)
 『ブロンド・イグニッション』(1996年)(これは未見です、、)
 『スズメバチ』(2002年)等々、、
 あれ、けっこうあると思ったら、これくらいしか思いつかなかったです、、、。

 アクション映画でなく、ゾンビ映画の方が多いんでしょうね、、、。今作のバーを襲ってくる麻薬常習者たちも、ほとんどゾンビのような描写だし、、。

 VFCのバーにいるのがもスティーヴン・ラングとフレッド・ウィリアムソンにウィリアム・サドラーと豪華なメンバーですが、バーの常連客にチャック・ノリスやドルフ・ラングレン、スティーヴ・オースティン、デイヴ・バウティスタ、スコット・アドキンス、ジェイソン・ステイサムとかがいなくて良かったですね。
 エクペンダブルズ2状態のギャングがやられまくりの弱いものいじめ状態に、、、。

 チャック・ノリスとかは出演していませんが、今作はスティーヴン・ラング、フレッド・ウィリアムソンたちだけですが、当然、ギャングがやられまくりの展開に!!

 

 

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『ドラッグ・ウォー 毒戦』

2020-12-11 23:39:45 | 犯罪/アクション

ドラッグ・ウォー 毒戦
毒戦 DRUG WAR(2012年香港、中国)
 監督:ジョニー・トー
 脚本:ワイ・カーファイ
    ヤウ・ナイホイ
    チャン・ワイパン
    ユー・シー
 出演:スン・ホンレイ
    ルイス・クー
    ホァン・イー
    ラム・シュー
    ロー・ホイパン

 ■ストーリー■
 中国、津海で工場で爆発が起きる。工場から逃走したテンミンは事故を起こして病院に運び込まれるのだった。
 麻薬を追う中国公安警察の警部ジャンは、香港から来たテンミンを捕え、中国本土では大量の麻薬製造は死刑になると教え、引き換えに捜査への協力させようとするのだった。テンミンの手引きで、ジャンは麻薬組織のメンバーになりすまし商談を進めるのだが、、、。


 □■□ネタバレしてます□■□

 ■感想■
 ジョニー・トー監督の麻薬捜査を描く香港ノワール。
 今作は、中国本土でのロケを実施した作品です。

  今作を観たのは2014年くらいで、すでに6年前、、、。当時、いつも行っているTSUTAYAでなかなか最新作から、7泊8日にならないので、ず~ッと、ず~ッと待っていたのに、2か月くらい経っても最新作のままだったので、違う店舗に行って借りた記憶が、、、。
 で、またまた、ずっと前に観た作品を記事にするのでなく、今回は新たに観直しました、、、。

 なぜ、観直したのかというと、今作のリメイクを韓国で作ってリリースされたというので、リメイク『毒戦 BELIEVER』(2012年)を観る前にオリジナルを観てみようと思い鑑賞!!
 
 以前のように地上波で映画枠があって、毎日毎日、映画を放送していたときは、同じ作品を観るということが多かったんですが、最近は映画を観ようと思ったら、レンタルするか、配信サービスを利用するしかないので、ワザワザ感があって、同じ作品を2度3度と観るコトがスッカリ無くなっちゃいました、、、。

 『マシンガン・パニック 笑う警官』(1973年)
 『狼よさらば』(1974年)
 『続荒野の用心棒』(1966年)
 『ダーティハリー』(1971年)
 『暴走特急』(1995年)
 TV放映版ですが、何回観たことでしょう??
 
 地上波で映画枠がなくなって、映画を観るのがレンタルが主流になってからは2度観た作品って、、、。
 数少ない映画枠の「金曜ロードSHOW」で放送される「ハリー・ポッター」シリーズやジブリのアニメや「名探偵コナン」のような作品は放映されるたびに時間が許せば観てるので、今でも何回も観ちゃう作品があることにはあるのですが、、、。

 本当に好きな作品はソフトを購入しちゃって安心して観ないし、面白くなかった作品はもう1回レンタルして観ようと思わないし、、、。

 とにかく、同じ作品をレンタルで借りることってあまりないかもしれないです、、。

 でも、今回は2度目の鑑賞。
 前回、観たときはジョニー・トー監督作ということで期待度がすごく高すぎたせいもあり、「普通、、、」だったんですが、改めて観ると、「けっこう面白いかも??」って、、。
 最初観たときは、感情移入できるキャラクターもいないし、、、ルイス・クーも嫌なやつだし、、。と乗れなかったんですが、今回はストーリーが分かっているだけに、
  公安の刑事が主人公でストーリーが進んでいきますが、実質的には工場から逃走したテンミン(ルイス・クー)が主人公みたいなと落ち着いて観れました。

 「犯罪者が警察に協力してバディ物みたいになるのかな??」みたいに軽く観ていると、中盤から後半にかけてルイス・クーの暴れっぷりがすごいコトに!!
 警察のジャン警部中心で観ないで、ルイス・クーを中心に観たせいか、けっこう、はまっちゃいました!!
 死刑がなるのを避けるための必死さが伝わってきます。
 やっぱり、ジョニー・トー監督の作品は面白いですね。

 中国映画ということもあって、犯罪者のテンミンは逃げられるずに死刑になっちゃいますが、自分的には、『ダーティメリー クレイジーラリー』(1974年)や『メナース』(1977年)のような展開の方が映画的には面白かったのでは??と思っちゃうんですがどうでしょう??逃亡に成功するわけじゃないので良いとおもうのですが、、、。

 

 

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『フェイク・コップ 哀しき抗い』 フェイク・コップってニセ警官のコト?

2017-03-24 22:07:49 | 犯罪/アクション

フェイク・コップ 哀しき抗い
ALPHA(2013年スペイン)
 監督          ホアン・クトリーナ
 脚本          アントニ・ソーレ
             ザヴィ・ラウシ
 原案          アントニ・ソーレ
 出演          ミケル・フェルナンデス
             アレックス・バラオナ
             ファン・カルロス・ベイード
             イレーネ・モンターラ

 ■ストーリー■
 武装し強盗に入ったトム、トニ、エリックたち。しかし、逃走するときに反撃にあいエリックは銃弾を受けその場に残り逮捕されてしまう。
 8年後、刑期を終え、エリックが出所してくる。かつての仲間のトムはギャングで大物になり、トニは足を洗い、刑事になっていた。親の死に目にも会えなかったエリックは堅気の世界で生きようとしていたが、トムは仲間にならないかと誘いの手を差し伸べるだった。
 

 ■感想■
 スペインの犯罪映画。

 3人の若者が事件を起こし、1人が捕えられ、1人がギャングに、1人が刑事になるという、こういう作品が好きな人なら何回も観たり、聞いたり、読んだりしたことがあるような定番のストーリー。

 何回どころか、何十回も何百回も聞いたコトがあるかも??

 なんで今さらこんなストーリーの作品撮っちゃったの??

 と、言いたいところですが、登場人物たちもしっかり描かれていますし、クライマックスにはハデな銃撃戦まで用意されていて、それなりに楽しめる作品になっているかも??

 でも、今作の独自の魅力と言えるところもないのが難点かもしれないです。ストーリーにヒネリみたいなところもないですしね。ストーリーが単純すぎ。

 ランニングタイム116分、何とか楽しみながら観れるギリギリな感じ。
 あと20分くらい短くした方が良かったでしょうに!!


 必見!とまではいかないものの、ギリギリ及第点って感じでしょうか??

 フレンチノワールのように暗くもなく、ハリウッド製の作品のように明るくもなくちょうどいい感じです。

 本当は、もう少しB級アクションに振ってイタリア製だったら、すごく好きになれたかも?

 まぁ、こういう作品をあまり観たコトがない映画ファンで、犯罪物が好きな人はどうぞって感じです。50点

 

フェイク・コップ 哀しき抗い [DVD]
フアン・カルロス・ベイード,ミゲル・フェルナンデス,アレックス・バラオナ,イレーネ・モンターラ
トランスワールドアソシエイツ
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『アナーキー』シェークスピアを現代に…。

2015-10-15 00:29:22 | 犯罪/アクション

アナーキー
CYMBELINE(2014年アメリカ)
 監督          マイケル・アルメレイダ
 脚本          マイケル・アルメレイダ
 原作          ウィリアム・シェークスピア
 出演          エド・ハリス
              ペン・バッジリー
              イーサン・ホーク
              ミラ・ヨヴォヴィッチ
              ジョン・レグイザモ
              ダコタ・ジョンソン

 ■ストーリー■
 ギャングのボス、シンベリンは、娘のイノジェンがポステュマスと結婚したことに激怒する。後妻クイーンの息子クロートンと結婚させようと思っていたからだった。シンベリンは、ポステュマスを追い出してしまうのだった。また、シンベリンは警察と良好な関係を築いていたが、クイーンの影響でワイロをやめ、全面抗争に突入するのだった。
 
 ■感想■
 ウィリアム・シェークスピアの「シンベリン」の舞台を現代にして、ギャングと警察に置き換え映画化した犯罪物。

 「え~ッ、ムリムリ!!」

 設定に無理がありすぎ!!
 現代に置き換えるのでなく、いっそ、未来の宇宙にでもしてSF映画にすれば良かったのに。
 警察とギャングが殺し合いしてたのに、最後は何事もなかったかのように解決って、ありえない!!

 監督&脚本のマイケル・アルメレイダは、基本的に犯罪物とか全然興味がない人なんでしょうねぇ。シェークスピアを現代に置き換えて、自分てすごいでしょみたいな…。

 現代に舞台に置き換えて何がしたかったんでしょう??
 その他にも、違和感ありまくりな設定の登場人物たちが出てきて、なんか置いてけぼり感たっぷり状態でした。シンベリンが息子たちのことを忘れているとか、今の時代にありえないでしょう。
 
 ほとんど、B級アクションをはるかに超えてC級クラスの作品になってます。
 なのに、やたら豪華な出演者たち!!
 エド・ハリス!
 イーサン・ホーク!
 ミラ・ヨヴォヴィッチ!
 ジョン・レグイザモ!   
 みんな、こういう作品に出演したかったんでしょうか??  0点



アナーキー [Blu-ray]
イーサン・ホーク,エド・ハリス,ミラ・ジョヴォヴィッチ,ジョン・レグイザモ,ペン・バッジリー
Happinet(SB)(D)

 

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『メキシコ 地獄の抗争』コメディ→シリアス

2015-03-28 08:51:29 | 犯罪/アクション

メキシコ 地獄の抗争
EL INFIERNO(2010年メキシコ)
 監督          ルイス・エストラーダ
 脚本          ルイス・エストラーダ
              ハイメ・サンピエトロ
 原案          ルイス・エストラーダ
              ハイメ・サンピエトロ
 出演          ダミアン・アルカサル
              ホアキン・コシオ 
              エルネスト・ゴメス・クルス
              マリア・ロホ

 ■ストーリー■
 アメリカで成功する約束をして、メキシコの故郷サンミゲルを後にしたベンハミン(ベニー)・ガルシアは20年後、強制送還でサンミゲルへと帰ってくる。ベニーがいない間に町は麻薬抗争で日常茶飯事に人が殺される場所に変わっていた。また、弟のペドロはレイエス一家に身を置き”ディアブロ”と呼ばれるギャングになって6年前に抗争で殺されていたんだった。
 ペドロの愛人だったルピタと親しくなったベニーは、甥っ子のために金が必要になり、麻薬の仕事に手を染めることに。


 ■感想■  
 メキシコの麻薬抗争を描いた犯罪ドラマ。
 ランニングタイム149分という長さの作品ですが、すごく面白く観れました!
 
 メキシコの明るい音楽に乗っかって、コメディタッチでストーリーが進んでいきます!
 今作で描かれるメキシコの治安の悪さは、それだけでコメディとも言えますが…。
 『エル・マリアッチ』(1992年)も真っ青な治安の悪さ!!
 とにかく、人がバンバン死んでいきます!
 これでもか、これでもかというくらいに、軽いノリで!!

 とにかくコメディタッチなので、悲惨とか、陰惨な印象はありません!!

 途中までは!


 しかし、中盤すぎに、対立する組織との抗争が激化して、仕事の仲間に元軍人の軍曹”がストーリーに絡んできてからは、徐々に、シリアスに!!

 「今までの明るい軽いノリはどうしちゃったんだぁ?」

 と、思っている間もなく、ストーリーは、徐々にシリアス、シリアスに…。
 まるで、状況が悪化する主人公が置かれているような感じで、観ている観客も、コメディタッチの作品から、陰惨な犯罪物を見せられることに。
 
 前半と後半で、まるで違う作品を見せられている感じになります!!
 
 殺しのシーンも、それまでは、あっさり気味に描かれていたのに、陰惨な描かれ方に変わっていきます!!

 こういう仕事に関わった人間の末路は暗いあろうなぁと、想像はしていたものの、状況はどんどんヒドくなり、追い詰められていく主人公ベニー。

 最後、窮地に陥ったベニーは、以前もらっていた連邦警察に助けを求めます。
 そういえば、中盤で、名刺もらっていました。すっかり忘れていました。映画が余りにも面白かったので、つい忘れてました。
 
 「いや~、面白い!!」

 今作は、メキシコの【アリエル賞】、スペインの【ゴヤ賞】、その他の映画祭で賞を受賞、ノミネートされています!!

 【アリエル賞】
 作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、音響賞、美術賞、メイク賞、特殊効果賞を受賞。
 脚本賞、撮影賞、助演男優賞(エルネスト・ゴメス・クルス)、助演女優賞(マリア・ロホ)、コスチュームデザイン賞でノミネートもされました。
 
 【ゴヤ賞】
 スペイン語外国映画作品賞でノミネート
 
 【ハバナフィルムフェスティバル】
 美術賞、音楽賞、コスチュームデザイン賞、作品賞、美術監督賞を受賞
 
 【メキシカン・シネマ・ジャーナリスト賞】
 作品賞、監督賞、主演男優賞、編集賞、助演男優賞(ホアキン・コシオ、エルネスト・ゴメス・クルス)、小さな役男優賞(ダゴベルト・ゲマ)、脚本賞、音楽賞を受賞。
 主演女優賞をノミネート
 
 【サンディエゴ・ラティオ・フィルム・フェスティヴァル】
 作品賞受賞

 犯罪物や、アクション映画好きは、チェックした方が良いかも!! 70点

メキシコ 地獄の抗争 [DVD]
ダミアン・アルカサル,ホアキン・コシオ,エルネスト・ゴメス・クルス,マリア・ロホ,エリザベス・セルバンテス
アムモ98


                  

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『ケープタウン』

2015-03-25 00:00:15 | 犯罪/アクション

ケープタウン
ZULU(2013年フランス、南アフリカ共和国)
 監督         ジェローム・サル
 脚本         ジュリアン・ラブノー
             ジェローム・サル
 原作         キャリル・フェリー
 出演         オーランド・ブルーム
             フォレスト・ウィティカー
             コンラッド・ケンプ
             ジョエル・カイエンベ

 ■ストーリー■
 南アフリカのケープタウン、元人気ラグビー選手の娘ニコールが植物園で死体が発見される。強行犯撲滅課のズールー族の警部アリは、上司からあまり良く思われていない白人刑事ブライアンと、ダンとチームを組み捜査を開始するのだった。ニコールがいたと思われる浜辺で聞き込みを始める彼らに、突然ギャングが襲ってくるのだった。

 ■感想■
 ケープタウンを舞台にした犯罪アクション。

 主人公は、幼いころに父親を殺され、また犬に急所を噛まれ性的に不能な警部アリと、妻と別れ酒びたりで子どもにも愛想をつかれているブライアン。もう1人チームに刑事ダンがいるんですが、早々と退場!

 あまりに突然のギャングの暴れ具合に、観ている自分はかなりショック!
 『ロボコップ』(2014年)でも、警官殺しは一生追われるからと悪人が躊躇してましたが、南アフリカ共和国では、そんなコトないみたいです!
 相手が警官だろうが、容赦ない!!
 あまりの出来事に、「南アフリカ共和国では命が安い」と思っちゃいました。

 とにかく、ゴア描写がすごいです。被害者の描写とかも容赦ないです。
 現実的と言えば現実的ですが、軽い気持ちで刑事物を観るつもりだと、死体の描写や、救いのない展開に暗い気持ちに。

 アクションシーン自体は多くないですが、どのシーンも、最近のフランスのアクション映画っぽく、とてつもなく暴力的です!
 
 ストーリーも暗く、フォレスト・ウィテカー演じる警部アリのキャラクターの設定も暗く、最後も救いがないので、観終わったときには、どんよりした気分に。
 現実的なストーリーで進んでいくのに、事件の発端ともいえる麻薬に含まれる新しい成分の正体が、兵器会社が開発していた化学兵器がもとになっっているという急展開。どう驚けばいいのか分からない。
 

 ハードなアクション!暗いストーリー!
 1回観ればおなか一杯に。
 何回も観たいとは思わない作品です。

 アパルトヘイト時代に、黒人にひどいコトをしてきた人種差別主義者の警察署長とも、普通に仕事をしているアリですが、ラスト、あることをきっかけに復讐の鬼に!
 今まで、復讐とは無縁の「相手を赦す」ことで生きてきたようなアリですが、最後にスイッチが入っちゃいます!!まぁ、当然、復讐スイッチが入っちゃうような出来事が起こるんですが。

 ハードな刑事もの好きな映画ファンは必見。 60点

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『ダウンフォール NO SAINTS FOR SINNERS』アメリカC級アクション

2014-03-31 23:22:41 | 犯罪/アクション

ダウンフォール NO SAINTS FOR SINNERS
NO SAINTS FOR SINNERS(2011年アメリカ)
 監督          ナタン・フランコフスキー
 脚本          クリス・ベンゾーニ
              リック・クロフォード
              ナタン・フランコフスキー
 原案          リック・クロフォード
              マット・チャンドラー
 出演          リック・クロフォード
              ケイト・トムリンソン 
              コリン・サットン
              キース・デヴィッド

 ■ストーリー■
 元IRAのミッキーとマーサーは、イギリスとの停戦により、今は借金取りとなっていた。ある晩、車と積み荷を盗んだ若者を生かしておくか、殺すかで争いになり、ミッキーは、相棒のマーサーを殺してしまうのだった。
 ミッキーはロサンゼルスに逃亡しバーテンダーとして生きていた。ある日、恋人ニーナの弟ジミーが起こした麻薬トラブルで、麻薬をさばいて10万ドルの現金を用意することになってしまうのだった。

 ■感想■
 元IRAの主人公がアメリカのロサンゼルスで巻き込まれる犯罪アクション。 
 主人公の設定が元IRAっていうから、てっきり、イギリス映画か、アイルランド映画かと思ったら、完全なアメリカ映画でした!
 イギリス映画だと思ったら、アメリカの低予算のアクション映画だった!この差は大きいです!!

 すっかり騙されちゃいました!
 ちゃんと調べないで観る自分が悪いんですけどね。
 
 イギリスのアクション映画のイメージって、自分の中では、全体的には地味なのに、アクションシーンはハリウッドの5倍くらい過激で、ドラマがしっかり描かれているってイメージがあるので、今作がアメリカ製の低予算のアクション映画だったんで、かなりガッカリしちゃいました…。

 でも、アメリカの低予算のアクション映画として観れば、ごくごく普通のデキの作品でした!
 低予算なのは、しょうがないですけど、ストーリーがアクション映画ファンだったら、もう見たくもないようなどこかで見たコトあるようなシーンの連続。
 ワケありの過去を持った主人公が、逃げ隠れた新たな場所で、またトラブルに巻き込まれてしまうという定番の展開に、逆に新鮮さを感じちゃうくらい!
 B級どころか、C級っていう感じです!
 1年後には観たという記憶しか残らないような作品でした。 

 なぜ、今作をリリースしちゃったんでしょう??
 未公開作品でも、もっと有名な作品や面白い作品があるでしょうに…。10点
 

ダウンフォール ~No Saints For Sinners~ [DVD]
リック・クロフォード,マーティ・マグワイア
オデッサ・エンタテインメント


             

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『ビトレイヤー』プロモーションビデオ的アクション!

2014-02-06 01:03:32 | 犯罪/アクション

ビトレイヤー
WELCOME TO THE PUNCH(2013年イギリス、アメリカ)
 監督          エラン・クリーヴァー
 脚本          エラン・クリーヴァー
 出演          ジェームズ・マカヴォイ
              マーク・ストロング
              アンドレア・ライウズブロー
              ピーター・ミュラン

 ■ストーリー■
 刑事マックスは、大物の犯罪者ジェイコブ・スターンウッドを追跡するも、ひざを撃たれ逃走されてしまうのだった。
 3年後、外国で暮らすスターンウッドは、息子のルアンが空港で捕えられたことを知り、ロンドンへと舞い戻ってくるのだった。3年前のスターンウッドを捕り逃したことをずっと心の悩みとして抱えていたマックスはスターンウッドがロンドンに入ったことを知り、逮捕に執念を燃やすのだが・・・。

 ■感想■
 リドリー・スコットが製作総指揮した犯罪アクション。
 
 刑事と、彼が追う犯罪者が共通の敵を見つけ、コンビになって敵を追い詰めていくノワールアクション!コンビと言っても、ハリウッドのエンターテイメント作品に良くあるようなバディ物にはなっていないところがいかにもイギリス映画です!

 今作の予告を観たときに、あまりにもスタイリッシュで、カッコ良いシーンばかりだったので、すごく期待して観たんですが、期待の方が大きすぎた感じになっちゃいました・・・。
 確かにどのシーンをとっても、すごくスタイリッシュでカッコ良いのは、確かなんですが、ただカッコ良いだけで、映画的に盛り上がらない作品でした。
 まるで、ミュージシャンのプロモーションビデオでも見せられているかのような99分!
 
 「エラン・クリーヴァー監督はアクション映画が好きなんでしょうか??」

 アクション映画というより、エンターテイメント作品が好きじゃないのでは??とも思っちゃうくらい盛り上がらない!
 『コロンビアーナ』(2011年)『96時間リベンジ』(2012年)のオリヴィエ・メガトン監督よりも、アクション映画に向いていないのでは??と自分的には思います!
 面白い題材でも、凝った映像や細かいカットばかり使って、面白さを半減させてしまうようなオリヴィエ・メガトン監督の方が100倍良いです!

 

 今作は、確かに予告編を作るには、こんな素晴らしい作品はないくらい、どのシーンを選んでも間違いないくらいスタイリッシュでカッコ良い!でもストーリーも淡々と進んで行って、ハデなシーンもあるのに、だれてしまう感じ!
 イギリスのアクション映画的に敵の人数も少なくて、武器商人対犯罪者スターンウッドとのプロ同士の対決が描かれれば当然盛り上がりそうなのに、全然観ていても普通のドラマでも観ているかのような雰囲気で終わっちゃいます!
 今作はストーリーは普通なので、エラン・クリーヴァーは脚本だけにして、監督はもっとエンターテイメント系の監督に撮ってもらった方が良かったかも・・・。40点

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『クリーンスキン 許されざる敵』地味、長すぎイギリスアクション

2013-10-02 22:50:52 | 犯罪/アクション

クリーンスキン 許されざる敵
CLEANSKIN(2012年イギリス)
 監督          ハディ・ハジェイグ
 脚本          ハディ・ハジェイグ
 出演          ショーン・ビーン
              シャーロット・ランプリング
              アビン・ガレヤ
              タペンス・ミルトン
              ジェームズ・フォックス

 ■ストーリー■
 イギリスのエージェント、イワンは、警護の任務に失敗、警護していた人物は殺され、爆破物も奪われてしまうのだった。その後、その爆破物が使用されたと思われる爆破テロが起き犠牲者が出る事件が起きるのだった。任務の失敗したイワンは、若いエージェント、マークとコンビを組まされ、捜査を開始するのだった。一方、数年前、弁護士を目指すイスラム教の青年アッシュはイギリス人の恋人とケンカ別れをして傷ついているところにイスラム教徒と思われる人物が接近してくるのだった。

 ■感想■
 ショーン・ビーン主演のテロの脅威を描く犯罪ドラマ。
 主人公ショーン・ビーンの活動とともに、テロリストになっていく青年アッシュが延々と描かれていきます。こういう犯罪・アクション系の作品としては、このドラマ部分を、ちょっと丁寧すぎるくらいに描いているために、映画がだれる原因になっています。
 
 ただ、今作の原題は“cleanskin”だし、監督&脚本のハディ・ハジェイグは、この青年アッシュを描きたかったんでしょうねぇ。
 ちなみに、cleanskinとは、英語で前科のない者のことだそうです。前科の無い青年が、組織に選らばれ、徐々にテロリストになっていく過程を描きたかったんでしょうねぇ。

 それにしても、この内容でランニングタイム100分は長すぎ!
 この内容なら、せめて70分くらいにしないと・・・。
 70分でも長い気がしますけどね。
 
 青年アッシュを描きたかったんでしょうけど、アッシュを描く時間が長すぎて、今作がドラマなのか、犯罪物なのか、アクション映画なのか、良く分からなくなってしまう感じ!
 1970年代後半から1980年代前半まで本国イギリスで放映された傑作TVシリーズ「特捜班CI☆5」の1エピソードの方が、1000倍面白くて、テンポが良くて面白いです!
 「特捜班CI☆5」だったら、この内容+もう少し見せ場があって、50分ですんじゃいますからね!

 う~ん、監督のハディ・ハジェイグは若そうだから、「特捜班CI☆5」とか知らないかもしれないですけど、今作はテンポ悪すぎでランニングタイム長すぎ!
 

 あと30~35分カットして!!長すぎ!! 


 主人公のショーン・ビーンも冒頭から警護の任務に失敗しちゃうあたり、こういう作品の主人公に向いていないです!こんな仕事が出来ない主人公、アクション映画の主人公としてイヤだなぁ。
 結局、ストーリーはいつものイギリス映画と同じく、悪いヤツは自分の上司みたいな展開も、オーソドックスすぎ! 30点


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ショーン・ビーン,シャーロット・ランプリング,アブヒン・ガレヤ,トゥペンス・ミドルトン,ピーター・ポリカープー
アメイジングD.C.

 

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『PARKERパーカー』ステイサム地獄の分け前

2013-07-20 19:19:12 | 犯罪/アクション

PARKERパーカー
PARKER(2013年アメリカ)
 監督          テイラー・ハックフォード
 脚本          ジョン・J・マクロクリン
 原作          リチャード・スターク
 出演          ジェイソン・ステイサム
              ジェニファー・ロペス
              マイケル・チクリス
              ボビー・カナヴェイル
              ニック・ノルティ
              ダニエル・バーンハード

 ■ストーリー■
 昔からの仲間のハーレーから紹介された仲間4人と組んで、催事場から現金強奪したパーカーだったが、4人組は、今回の資金を元に新たな強奪計画を進めていた。話が変わったことや、犠牲者を出すようなやり方に反発したパーカーは今回の分け前をよこすよう話すが、4人組はパーカーを撃ち道ばたへと放り出すのだった!
 通りかかりの家族に助けられ、九死に一生を得たパーカーは、今回の分け前と、4人組に復讐しようと計画を練るのだった!

 ■感想■
 ドナルド・E・ウエストレイクがリチャード・スターク名義で書いた「悪党パーカー」シリーズの映画化作品。
 最近ではメル・ギブソンが主人公を演じた『ペイバック』(1999年)も「悪党パーカー」シリーズの映画化作品でした。
 主人公の名前はポーターに変更されていました。
 『殺しの分け前 ポイント・ブランク』(1967年)では、リー・マーヴィンが主人公ウォーカー。
 『汚れた七人』(1968年)では、ジム・ブラウンがマクレーン。
 『組織』(1973年)では、ロバート・デュバルがアール・マクリン。
 『スレイグラウンド』(1983年)では、ピーター・コヨーテがストーン。
 と、なかなかパーカーの名前を使えなかった映画化作品でしたが、今回晴れて、パーカーの名前を使うコトができました!

 監督のテイラー・ハックフォードも、ラッセル・クロウとメグ・ライアンの不倫騒動で映画がうまく作れなかった『プルーフ・オブ・ライフ』(2000年)のときとは打って変って、普通に演出していて楽しく観るコトができました!
 『愛と青春の旅だち』(1982年)、『プルーフ・オブ・ライフ』の2作品しかテイラー・ハックフォード監督の作品を観たコトがなかったので、余りにも普通の犯罪アクションになっていたので、けっこう驚いちゃいました!
 キャスティング的には、パーカーを狙う殺し屋にダニエル・バーンハードが出ていて、アクション映画ファンの自分はニンマリしちゃいました!ただし、パーカーを演じているのがジェイソン・ステイサムなんで、あんまり危機感は感じなかったですけどね。
 悪党パーカーというより、ジェイソン・ステイサムの印象の方が強すぎって感じでした!「悪党パーカー」の映画化っていうより、ステイサムのいつものアクション映画って感じでした!

 小説「悪党パーカー」シリーズのファンは、今作をどう観るんでしょうかね??アクション映画ファンとして観て、自分はけっこう楽しく観れました!
 主人公が悪党っていうより、普通の犯罪映画の主人公って感じですけど、ジェイソン・ステイサムで「悪党パーカー」シリーズを映画化してみては?? 70点

PARKER/パーカー ブルーレイ&DVDセット (2枚組)(初回限定生産) [Blu-ray]
ジェイソン・ステイサム,ジェニファー・ロペス,マイケル・チクリス,ニック・ノルティ
ワーナー・ホーム・ビデオ

原作小説はハヤカワ・ミステリ文庫から

悪党パーカー/地獄の分け前 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
Richard Stark,小鷹 信光
早川書房


 

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『テイカーズ』時間をテイカーズ

2012-05-05 01:40:36 | 犯罪/アクション

テイカーズ
TAKERS(2010年アメリカ)
 監督          ジョン・ラッセンホップ
 脚本          ピーター・アレン
              ガブリエル・カソーズ
              ジョン・ラッセンホップ
              エイヴリー・ダフ
 出演          マット・デュロン
              ポール・ウォーカー
              イドリス・エルバ
              クリス・ブラウン
              ティップ・“TI”・ハリス
              ヘイデン・クリステンセン
              ジェイ・ヘルナンデス
              ゾーイ・サルダナ

 ■ストーリー■
 ゴードンたち5人の強盗グループは、年に1度、仕事をし、優雅な生活を送っていた。ある日、刑務所に入っていた昔の仲間の“ゴースト”が出所し、近づいてくるのだった。ゴーストは、大仕事としてある計画を持ちかけるのだった。一方、ゴードンのグループを追う刑事ジャックは、捜査の末、徐々に彼らに近づきずつあった。


 ■感想■
 アメリカでスマッシュヒットした犯罪物。
 マット・デュロン、ポール・ウォーカー、ヘイデン・クリステンセン、クリス・ブラウンとイケメンをキャスティングしています。
 まぁ、キャストのファンには良いですけど、それ以外の映画ファンには訴えかけるものが無い・・・。
 ストーリーもありがちで、目新しいものでないし、何も印象に残らない作品でした!

 大体、キャスティングに頼りすぎで、登場人物のキャラクターが描かれていないので、誰にも感情移入出来ない!!感情移入出来る登場人物がいなくても、ストーリーが面白ければ、全然OKですけど、ストーリーも全然面白く無い!
 犯罪アクションを観ている映画ファンほど、どこかで観たことがあるような映像を見せられているような印象を受けちゃうかも??

 主人公は一応、刑事のマット・ディロンなんでしょうかね??マット・ディロンのキャラクターって、子持ちの刑事で、仕事一筋の刑事って、1970年代の警察物のキャラクターみたいです!まさに、こういう作品なら、どこにでもいそうなキャラクターです。
 また、マット・ディロン演じる刑事の相棒のエピソードもありがちな感じで、「だから、何??」って感じです。本当は、この相棒のエピソードとか、けっこう盛り上げたいんでしょうけど、全然盛り上がらないまま。
 犯罪物として、以前どこかの映画で観たことあるようなシーンを集めてきて、有名な俳優を出演させて、ちょっと作っちゃいました!みたいな印象しか受けないんですけど、これは、映画を観る自分の感受性が鈍くなっているせいなんでしょうか??

 本国アメリカでは、こんな、可も無く、不可も無いような犯罪アクション映画が、スマッシュヒットしちゃうんですね。公開された時期も良かったんでしょうかね??

 リメイクでも、原作物の映画化でない今作みたいなオリジナルな作品には、頑張って欲しいんですけどね。ランニングタイムも107分と少し長めなのもアウトな感じです!ダラダラしている感じはそんなには無いですけど、107分も使っている割には、強盗団のメンバーのキャラクターが全然描かれていないまま。
 今作が、あと25分くらい短くて、80分強の作品だったら、少しは評価が高くなるんですけどね。


 強盗シーンとかも、細かなカット割りが多くて、何がなんだか分からないです!細かいカット割りの乱用で、目が疲れちゃいました。10分程度のプロモーションビデオでもないんだから、今どきこんな細かすぎるカット割りは止めて欲しいです。少なくとも、今作の監督のジョン・ラッセンホップには、今後、エンターテイメント作品は撮って欲しくないです。

 こんなに、いくらでも面白くなりそうなテーマの作品なのに、観るのが苦痛だった作品は久々でした。  20点


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『狼たちの処刑台』マイケル・ケイン・オブ・リベンジ

2011-05-06 00:16:20 | 犯罪/アクション

狼たちの処刑台
HARRY BROWN(2009年イギリス)
 監督      ダニエル・バーバー
 脚本      ゲイリー・ヤング
 出演      マイケル・ケイン
          エミリー・モーティマー
          チャーリー・クリード・マイルズ
          リーアム・カニンガム
          イアン・グレン

 ■ストーリー■
 かつてIRAと戦った元軍人のハリー・ブラウンは、今は入院の妻を看病し、友人レナードとチェスをすることを楽しみに生きていた。そんなとき、妻が危篤との連絡を受けるが、近所の不良が巣食うトンネルを避けて病院に向かい妻の死に目には会えなかった。そしてまた、ある日、レナードが近所の不良に殺される事件が発生するのだった。ハリーは、警察にそのことを訴えるが、捜査は遅々として進まなかった。
 パブからの帰り道、不良の1人にナイフで脅されたハリーは反撃して、その不良を倒してしまうのだった。そのことをきっかけにして、ハリーは不良どもを血祭りにあげていくのだった。

 ■感想■
 イギリスの名優マイケル・ケイン主演のヴィジランテ映画!
 この作品のテーマは、ヴィジランテ!
 チャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」シリーズ同様のテーマです!
 
  タイトルはB級アクション映画のような「狼たちの処刑台」になっています!1970年代のブロンソンの映画のようなタイトルに!!
 タイトルは“ハリー・ブラウン”のままでも良かったような気もするんですけどね。
 
 拳銃が手に入りやすいアメリカと違い、舞台がイギリスなので主人公マイケル・ケインは拳銃を入手するのも一苦労!!
 そのシーン以降は、マイケル・ケイン、暴走状態で、チンピラどもを倒していきます!!
 
 友人レナードから「人を殺したコトがあるんだろ?」と聞かれた、主人公ハリーが
 「そんな質問するなよ…」と、パブで穏やかに答えていたのに、ナイフで脅してきたチンピラを返り討ちにして殺して、家に帰ってシャワーを浴びて1晩寝たら、まるで別人になってしまうあたり、アクション映画ファンは「待ってました!」って言いたいくらいの変貌ぶり!!
 その後、拳銃を入手するため、拳銃を密売しているジャンキーに、「銃の扱いがなっていない」と教えてあげるシーンはかなりの迫力!!
 ただ、銃を密売しているジャンキーを倒すシーンと、そのあと不良の1人からレナードのコトを聞くシーンが今作の1番の見せ場で、そのあとは、普通の老人に戻ってしまうあたりが、ちょっと寂しい印象を受けちゃいます!!
 でも、そこは、ハリウッドでなくイギリス映画!妙にリアルで、マイケル・ケインが老けている設定なので、アクション映画の主人公のように不死身じゃないので、少し走ると息の絶え絶えに…。それどころか、肺気腫で入院しちゃいます!!
 そのあたりはアクション映画ファンとしては、少し物足りない気もしちゃいます。

 ラストに向けての展開もいかにもイギリス映画的。
 「もう少しアメリカのB級アクション映画風でも良かったのでは??」とは思っちゃいました!
 B級というよりC級のウィリアム・ラスティグ監督、ロバート・フォスター主演の『報復軍団ヴィジランテ・フォース』(TV題:『ニューヨークの暗黒世界に挑戦 報復軍団ヴィジランテ・フォース』)(1983年)のラストの方が100倍くらい痛快なんですよね。
 
 不良が殺された事件を捜査する女刑事が、マイケル・ケインを怪しいと報告しますが、上司が「あの老人が??」って相手にされないシーンがありますけど、主人公がマイケル・ケインっていうのは、絶妙なキャスティングですよね!
 映画好きには、元海兵隊役の設定のマイケル・ケインっていうだけで強そうな印象がありますけど、普通に考えたら町にいる人の良さそうな老人って感じがしちゃいますもんね!!若いころのマイケル・ケインが主演した『狙撃者』(1971年)って、未見なんですけど、どこかのメーカーさん、DVD化してくれないですかね??
 未DVD化作品といえば、マイケル・ケインがやり手のスパイを演じた『第四の核』(1986年)もまだDVDになっていませんね。もっとマイケル・ケイン主演映画がDVD化されるとウレシイんですけどね。


 今作が主演がマイケル・ケインが主人公でなく、チャック・ノリスや、シルヴェスター・スタローンが主演だったら、町の不良も、簡単には襲って来ないでしょうね!そのときは、もちろん舞台はアメリカになっちゃうでしょうね。アメリカだったら拳銃を入手するのも簡単でしょうしね!拳銃を入手シーンでは盛り上げられないでしょうね。
 っていうより、チャック・ノリスやシルヴェスター・スタローンが主人公だったら、部屋の隠し扉の倉庫に、武器がいくつも置いてありそうですね。

 今作はイギリスの映画誌「エンパイア」主催でエンパイア賞で最優秀作品賞を始めロンドン映画批評家協会賞でノミネートされるなど、本国イギリスでは、かなり評価されているようです!!
 今作はマイケル・ケインのファンのための映画って感じでしょうか!マイケル・ケインのファンは必見!!エンターテイメント映画ファンで、マイケル・ケインのファンじゃない人はあんまりいないでしょうけど…。
70点

 

狼たちの処刑台 [DVD]
ゲイリー・ヤング
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