『アナザー・エフェクト 11:59』
11:59(2005年アメリカ)
監督 ジャミン・ウィナンズ
脚本 ジャミン・ウィナンズ
出演 レイモンド・アンドリュー・ベイリー
B・アンソニー・コーエン
■ストーリー■
少女連続殺人事件の容疑者を警察が追っているという情報を上司のアデルから得て、キャスターのリサとカメラマンのアーロンは容疑者を追うのだった。警察は容疑者を捕り逃しそうになるが、リサとアーロンの車の前に容疑者のヘースティングスが現れ、アーロンのカメラにおさめることが出来るのだった。
TV局では、スクープをモノにしたアーロンは一躍、TV局内でもスターになるのだった。が、しかし、その晩、気を失ってしまうのだった。
アーロンが目覚めると郊外の荒野に寝ている自分に気づくのだった。アーロンは気を失って、まる1日、時間が経っていたのだった。そして、その間に容疑者ヘースティングスが裁判所前で殺されるという事件が起きていたのだ。映像記者のチーフへの出世コースに乗ったと思われたアーロンだったが、今回の件でヒスパニック系の少年殺人事件の取材に回されてしまうのだった。取材中、アーロンは少年の殺人事件の犯人が、少女連続殺人と同じ犯人ではないかと思うようになるのだった。
ヘースティングスは、選挙活動中の州知事候補ヘンソンの広報を一時やっていたので、今回の事件が州知事選挙のために作られたものではないかと疑うのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
タイムスリップしてしまったカメラマンを描くサスペンス映画。
ごくごく普通のデキの作品です。もっとすごい陰謀があるのかと思いきや、主人公が気づいたとおり、選挙戦にからんだ陰謀があるだけの作品でした。
TVムービーでも良いくらいのデキの作品です。
サスペンス映画好きな映画ファンが観ればそれなりには楽しく観れるとは思いますけど、わざわざ観るほどかというと、ちょっと考えちゃいます。
主人公がタイムスリップした原因もわからないですしね。普通、こういう作品だと「なぜ、タイムスリップしちゃったの??」っていうことに対して、それなりの説明があるのに、今作の場合、その辺りの説明が一切無いですからね!!
映画的に面白そうだから、「主人公のカメラマンをタイムスリップさせみようか??」みたいな感じです。
でも、今作から“タイムスリップ”の要素を取ったら、全然魅力が無い作品になっちゃいますね。
自分も今作から、そういう“タイムスリップ”の要素が無かったら観てないかも??
ランニングタイム105分もエンターテイメント作品的には、ちょうど良い長さなんですけど、今作も内容的に言ったら長すぎです!長すぎ!長すぎ!あと15分くらい短くても全然OKです!本当は80分くらいでも良いと思うんですけどね。
1970年代のアメリカのTVムービーの方が断然面白いです。同じくタイムトラベルを描いた作品だったらアーウィン・アレンが製作した『SFタイムトラベル シカゴ大火に遭った男たち』(1976年)とかの方が10000000倍面白いです。原案がアーウィン・アレンとロッド・サーリングなんだから当たり前といったら当たり前なんですけどね。ちなみに脚本は「刑事コロンボ」で多くの脚本を書いたジャクソン・ギリスです。
事件もウィルスに襲われた現代を救うためにシカゴ大火があった時代にタイムトラベルするというスケールの大きい作品ですしね。オリジナルのランニングタイムも78分と短めで、すごく面白い作品です。TV放映時の日本語吹き替え付きでDVD化されないでしょうかね??
まぁ、『SFタイムトラベル シカゴ大火に遭った男たち』は、リメイク版の『タイムマシン』(2002年)よりも10000000倍面白いんだから、今作と比べたらかわいそうですよね。
というより、今作『アナザー・エフェクト11:59』の方が、リメイク版『タイムマシン』よりかは、はるかに面白かったです!!
今作も、あと1ヒネリ、2ヒネリくらいしてくれたら良かったのに、中盤から後半にかけての展開が良くありがちな作品になっちゃっているのが少し残念かも・・・。 50点
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