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『アナザー・エフェクト11:59』アナザータイムスリップ

2008-05-31 21:20:46 | サスペンス

アナザー・エフェクト 11:59
11:59(2005年アメリカ)
 監督          ジャミン・ウィナンズ
 脚本          ジャミン・ウィナンズ
 出演          レイモンド・アンドリュー・ベイリー
              B・アンソニー・コーエン

 ■ストーリー■
 少女連続殺人事件の容疑者を警察が追っているという情報を上司のアデルから得て、キャスターのリサとカメラマンのアーロンは容疑者を追うのだった。警察は容疑者を捕り逃しそうになるが、リサとアーロンの車の前に容疑者のヘースティングスが現れ、アーロンのカメラにおさめることが出来るのだった。
 TV局では、スクープをモノにしたアーロンは一躍、TV局内でもスターになるのだった。が、しかし、その晩、気を失ってしまうのだった。
 アーロンが目覚めると郊外の荒野に寝ている自分に気づくのだった。アーロンは気を失って、まる1日、時間が経っていたのだった。そして、その間に容疑者ヘースティングスが裁判所前で殺されるという事件が起きていたのだ。映像記者のチーフへの出世コースに乗ったと思われたアーロンだったが、今回の件でヒスパニック系の少年殺人事件の取材に回されてしまうのだった。取材中、アーロンは少年の殺人事件の犯人が、少女連続殺人と同じ犯人ではないかと思うようになるのだった。
 ヘースティングスは、選挙活動中の州知事候補ヘンソンの広報を一時やっていたので、今回の事件が州知事選挙のために作られたものではないかと疑うのだった。 
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 タイムスリップしてしまったカメラマンを描くサスペンス映画。
 ごくごく普通のデキの作品です。もっとすごい陰謀があるのかと思いきや、主人公が気づいたとおり、選挙戦にからんだ陰謀があるだけの作品でした。
 TVムービーでも良いくらいのデキの作品です。
 サスペンス映画好きな映画ファンが観ればそれなりには楽しく観れるとは思いますけど、わざわざ観るほどかというと、ちょっと考えちゃいます。
 主人公がタイムスリップした原因もわからないですしね。普通、こういう作品だと「なぜ、タイムスリップしちゃったの??」っていうことに対して、それなりの説明があるのに、今作の場合、その辺りの説明が一切無いですからね!!
 映画的に面白そうだから、「主人公のカメラマンをタイムスリップさせみようか??」みたいな感じです。
 
 でも、今作から“タイムスリップ”の要素を取ったら、全然魅力が無い作品になっちゃいますね。
 自分も今作から、そういう“タイムスリップ”の要素が無かったら観てないかも??
 ランニングタイム105分もエンターテイメント作品的には、ちょうど良い長さなんですけど、今作も内容的に言ったら長すぎです!長すぎ!長すぎ!あと15分くらい短くても全然OKです!本当は80分くらいでも良いと思うんですけどね。
 
 1970年代のアメリカのTVムービーの方が断然面白いです。同じくタイムトラベルを描いた作品だったらアーウィン・アレンが製作した『SFタイムトラベル シカゴ大火に遭った男たち』(1976年)とかの方が10000000倍面白いです。原案がアーウィン・アレンとロッド・サーリングなんだから当たり前といったら当たり前なんですけどね。ちなみに脚本は「刑事コロンボ」で多くの脚本を書いたジャクソン・ギリスです。
 事件もウィルスに襲われた現代を救うためにシカゴ大火があった時代にタイムトラベルするというスケールの大きい作品ですしね。オリジナルのランニングタイムも78分と短めで、すごく面白い作品です。TV放映時の日本語吹き替え付きでDVD化されないでしょうかね??
 まぁ、『SFタイムトラベル シカゴ大火に遭った男たち』は、リメイク版の『タイムマシン』(2002年)よりも10000000倍面白いんだから、今作と比べたらかわいそうですよね。
 というより、今作『アナザー・エフェクト11:59』の方が、リメイク版『タイムマシン』よりかは、はるかに面白かったです!!

 今作も、あと1ヒネリ、2ヒネリくらいしてくれたら良かったのに、中盤から後半にかけての展開が良くありがちな作品になっちゃっているのが少し残念かも・・・。 50点

ANOTHER EFFECT 11:59AMG Entertainmentこのアイテムの詳細を見る

  

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『L.A.コンフィデンシャル』DVD再発!

2008-05-28 21:27:10 | DVD新譜の記事
 長らく廃盤だった『L.A.コンフィデンシャル』のDVDが東北新社さんから2008年6月13日に「L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念」として再発されます。
 たしか以前の日本ヘラルド映画さんのDVDの発売が1999年だったので9年ぶりの発売です。一時、秋葉原で中古で売っていたんですけど、買わないままだったんでスゴク楽しみです。
 メーカーさんが良くやる「初回限定版」らしいので、欲しかった人は早めに購入するか予約をした方が良いかも!!しばらくしたら、廉価版が出るかもしれないですけど、東北新社さんはすぐには廉価版を出さないと思うので、購入しておいた方が安心かも!!
 自分は予約しちゃいます!『L.A.コンフィデンシャル』は最も好きなサスペンス映画の1本です!題材的に違うので単純には比べられないですけど、ブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア』よりも好きかもしれないです。
 まさに、まるっきりムダの無い超エンターテイメント作品が「L.A.コンフィデンシャル」です!ランニングタイム138分と決して短くない長さの作品ですけど、一切退屈しないですから!!
L.A.コンフィデンシャル 製作10周年記念 (初回生産限定版)

東北新社

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 監督のカーティス・ハンソンと言えば『窓ベッドルームの女』(86年)や『激流』(94年)で、サスペンス、スリラー映画を得意として撮ってきたのに、最近はなぜか普通の映画『イン・ハー・シューズ』(05年)を監督して、@KOBA的にはかなりショックでした!
 実は『イン・ハー・シューズ』の前には、2002年に音楽を題材にした『8 Mile』を監督してるんですけどね。自分は「音楽」が全然分からないので観てないんですよね。観ずキライは良くないと『イン・ハー・シューズ』も「観よう!観よう!」と思っているうちに後回しになってどんどん時間ばかり経っちゃってます!!なんてたってランニングタイムが131分もあるんで、どうしても先送りになっちゃってます。いつか観たら記事にします!!


“ヒッチコックも悲鳴をあげる…”が宣伝コピーの傑作スリラー!!
日本語吹き替えつきで発売して欲しかったです!!
ベッドルームの女「窓」 (ユニバーサル・セレクション2008年第5弾) 【初回生産限定】

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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ゆりかごを揺らす手

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なぜ、『イン・ハー・シューズ』なの??
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『プラネット・テラー』片足マシンガンガール

2008-05-27 02:23:37 | SF

プラネット・テラー
PLANET TERROR(2007年アメリカ)
 監督          ロバート・ロドリゲス
 脚本          ロバート・ロドリゲス
 出演          ローズ・マッゴーワン
              フレディ・ロドリゲス
              ブルース・ウィリス

 ■ストーリー■
 テキサスの田舎町のそばの軍事基地で秘かに作られた化学兵器が流出してガスが降り注いだ。ガスを浴びた住民はゾンビとなり人々を襲い始めた。ダンサーのチェリーはゾンビに襲われ片足を食いちぎられてしまう。チェリーは彼氏のレイは生き残った人々と町を脱出しようとするのだった。

 ■感想■
 クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲス監督が、B級、C級映画を2本立て、3本立てしていた「グラインドハウス」にみたてて作り上げた競作映画『グラインドハウス』のロバート・ロドリゲスの監督作。
 オリジナル版より再編集で長くなったバージョンです!10分ほど長くなって、長編化して各国で上映された版が今作です。

 「ゾンビ」
 「片足がマシンガンのヒロイン」
 「謎のヒーロー」
 
 と、エンターテイメント映画ファンが喜ぶ要素をたっぷり入れて作り上げてます。
 
 「どうだ!面白いから楽しんで観て!」って感じです。
 C級エンターテイメント作品を目指して作ってますけど、やっぱりというか、ロバート・ロドリゲス監督は、マジメな映画監督なんで、かなりマジメな完成した作品になっちゃいました。
 優等生が一生懸命、勉強が出来ないフリをしてる感じな印象を受けちゃいます!!
 
 
 
 映画を低予算で安く作るコトに定評のあるロバート・ロドリゲス監督なんで、それなりに制作費を抑えてあるんでしょうけど、どうしても大作の雰囲気がプンプン漂ってきます。それに、ブルース・ウィリスも出演してるんで、ギャラとかでもけっこうかかってる印象を受けちゃいます。

 フィルムに傷を入れたり、途中で1巻分紛失してストーリーをつながらせなくしたり、かつてのB級映画の上映作品の雰囲気を出しているんでしょうけど、余りにも、わざとらしくて、逆にちょっと引いちゃいました。そこまでしなくて良いのに!!

 宣伝でも、片足がマシンガンのヒロインが前面に出てましたけど、今作の魅力はローズ・マッゴーワン演じるそのヒロインの存在です!!でも、彼女以外でも、バーベキューソースにこだわるダイナーの店主と保安官の兄弟とか、正体不明の謎のヒーローとか、注射器をいくつも持っている医者とか魅力あるキャラクターが何人も出てきます!
 もう、そういったキャラクターだけでも、こういう映画ファンが喜んじゃいます!!特に、ヒロインの元彼の謎のヒーローが保安官に正体を明かすシーンがフィルムが1巻ごと欠落してて飛んでて、結局、観てる人に正体が分からないようになっているところも、こういう映画ファンが喜んじゃうんですよね。

 今作は、余りにも“B級っぽさ”を演出するために作りがふざけてるので、ちょっとマイナスで40点

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ユマ・サーマン,ルーシー・リュー,ヴィヴィカ・A・フォックス,ローズ・マッゴーワン,フレディ・ロドリゲス
ジェネオン・ユニバーサル
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『キングダム 見えざる敵』FBI・イン・サウジ

2008-05-25 20:37:49 | アクション

キングダム 見えざる敵
THE KINGDOM(2007年アメリカ)
 監督           ピーター・バーグ
 脚本           マシュー・マイケル・カーナハン
 出演           ジェイミー・フォックス
               クリス・クーパー
               ジェニファー・ガーナー
               ジェイソン・ベイトマン
               アシュラフ・バルハム
 
 ■ストーリー■
 白昼、サウジアラビアのリヤドにある石油会社の外国人居住区にテロリストが侵入しソフトボールで遊ぶ外国人たちを銃撃した。そしてもう1人のテロリストが自爆テロを起こした。捜査に当たった警察が現場を囲む中、もう1回爆発が起こり、死者100名、死傷者は200名以上の事件になるのだった。
 事件の第1容疑者はアブ・ハムザだったが、両国の外交上、アメリカ人の捜査は許可されなかった。爆発で仲間のFBI捜査官を失ったフルーリーは駐米サウジ大使サマー王子にスキャンダルをネタにサウジに行ける様に依頼するのだった。フルーリーは、3名の仲間とともにサウジに向けて飛びたつのだった。

 ■感想■
 ジェイミー・フォックス主演のアクション映画。
 舞台はサウジアラビアで、テーマもテロに対する報復という今風の作品になってますが、作りがいかにも1970年代風のアクション映画になってます。
 オープニングのサウジアラビアとアメリカ合衆国の関係を表したクレジットから思わず画面に引き込まれます。
 良く出来たオープニングです。

 オープニング後に始まる外国人居住区におけるテロのシーンのアクションシーンもすごいです!まるで戦争映画でも観てるみたいです!!とにかく、実際にテロが行われているかのようなイヤなシーンが延々と続きます。
 銃撃で住民を殺すだけでなく、自爆テロのおまけつき!そして、その後も捜査にあたる捜査官や警察、救急隊員たちを狙った爆発テロとテロリストの思う壺にはまっちゃいます。その爆発で仲間の捜査官を殺されたFBIがムリにサウジまで行っちゃいます!!
 
 でも、捜査に許された時間が5日間って何??5日間じゃ何も出来ないでしょ。今作の場合、アメリカ人がやってきて、テロリストの方から手出ししてきたからなんとかなりましたけど、普通5日間なんてすぐに過ぎちゃうでしょう。
 主人公のジェイミー・フォックスと一緒に来るメンバーが、ジェイミー・フォックスを入れて4名って何??
 
 「少ない!!4名じゃ何も出来ないでしょ!!」

 でも、今作、最大の突っ込みどころはそういうところじゃないです!!仲間の1人を誘拐されたジェイミー・フォックスたちが、犯人を追って危険区域に足を踏み入れますが、そこでの銃撃戦です!!
 4人はFBIの捜査官なのに、まるでデルタフォースやシールズの隊員たちみたいな活躍です!!全然FBI捜査官にみえないです!!戦場での周りを囲まれてのあの反撃!!どう考えても、「特捜班CI★5」のメンバーか、イギリスの特殊部隊S.A.S.の隊員たちのような活躍です!!
 あの活躍は、どうヒイキ目で見てもオカシイです!!いくらアクション映画だと考えてもオカシイです。まるで、スティーヴン・セガールや、チャック・ノリスが3名いるみたいな感じです。
 敵は皆殺しなのに、味方は無傷です!!あの状況では、反対でしょ。味方が皆殺しになっちゃうでしょ、普通だったら。それをあそこまで反撃できちゃうんだから、あの主人公たちがFBIっていう設定にムリがありすぎ!!
 
 どうせだったら、主人公たちは、デルタフォースとかいう設定にすれば良かったのに!!
 「あれ、それじゃ、現場でサウジの警察以上に捜査が出来ないですよね」
 軍人には、あんな捜査が出来るわけないですもんね」
 「う~、困った」
 やっぱり、想像上の捜査班とかの設定とかにした方が良かったのに!!

 サウジに行っても大して活躍出来ない主人公たちなんで、あんまりアクション映画的じゃないんですけど、このクライマックスの銃撃戦のシーンのおかげで一気にハードアクション映画になってます。
 でもやっぱりランニングタイム110分は長すぎでしょ!最初のテロのシーンとクライマックスの延々と続く銃撃戦のシーンがほとんど時間を使ってるんですけど、アクションシーンを少なくしてでも、ランニングタイムを100分くらいにして欲しかったです!!
 とにかく、主人公たちが、ほとんど何もしない中盤シーンとかも含めて、もう少しテンポの良い作品にして欲しかったです!!

 ラストのアメリカ側とテロリスト側のお互いの思わせぶりなセリフや、地味な感じな全体の雰囲気がいかにも1970年代的なんで、なおさら、この110分がおしいです!!あと10分くらい短かかったらもっともっと面白く観れたのに!!
 あの後味の悪いお互いに「皆殺しにしてやる」というセリフにもっと重きを置いて、報復は報復を生む連鎖をもっと表に出した方が良かったのにね。どうせっだたらもっともっと後味の悪い作品にして欲しかったです!! 60点

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『ケイヴ・フィアー』1970年代チックホラー

2008-05-21 00:10:20 | ホラー

ケイヴ・フィアー
ABOMINABLE(2006年アメリカ)
 監督          ライアン・シフリン
 脚本          ライアン・シフリン
 原案          ジェームズ・モリソン
              ライアン・シフリン
 出演          マット・マッコイ
              ランス・ヘンリクセン

 ■ストーリー■
 プレストン・ロジャースは、険しい岩山“自殺岩”でのロッククライミング中の事故で妻を亡くし、自分も車イスの生活となってしまう。リハビリのため看護士オーティスと妻と過ごした山の中の別荘にやってくる。また、同じころ、隣の別荘に若い女性5名が遊びにやってくるのだった。そこでプレストンは、双眼鏡で外の景色を見ているときに偶然、外で電話をしていた隣の別荘の女性メンバーの1人カレンがさらわれるのを目撃してしまうのだった。しかし、オーティスは外出中であり別荘には電話もなく、警察へはEメールでしか通報できない状況だったのだ。

 ■感想■
 『ディセント』(2005年)もどきのパッケージで、てっきり洞窟探検ホラー??と思わせるホラー。
 
 音楽と言い、作品の雰囲気と言い、まるっきり1970年代の作品みたいなホラー映画です!それも、かつてTV東京で火曜にあった90分の映画枠の「火曜ロードショー」で放映してしまうような作品です!これってすごくホメテるかも??
 本作は94分の作品ですけど、あと15分くらいカットしたらもっともっと楽しめたのに!!ちなみに「火曜ロードショー」は本編68~69分くらいだったから、もし放映するなら20分はカットになっちゃいますね!!
 途中、主人公と看護士オーティスとのやりとりでダレルところがありますけど、そのシーンとかバッサリやったら丁度良いかも!!

 向かいの家との距離とかが分からないんですけど、最後の方になって女性グループのメンバーが主人公の家に逃げ込んでくるシーンがあるんですけど、本当に近い距離だったんですね!!なんか30メートルくらいしか無いんですね!!アメリカの山の中だからてっきり、すごく離れてるのかと思っちゃいました。あの距離で、双眼鏡で覗いてたら、確かに痴漢と思われちゃいますよね!!

 あと、ちょっとだけランス・ヘンリクセンが出てくるんで、もっと活躍するのかな??と思っているとスグに画面から退場しちゃうんでガッカリでした!もう少し活躍して欲しかったですけどね!!それにしてもランス・ヘンリクセンもどんな映画にも出演してくれるんですね。

 監督のライアン・シフリンは、映画やTVの音楽でお馴染みのラロ・シフリンの息子さんだそうです!そんなコト、DVDのパッケージにはどこにも書いてないんですけどね!!でも、最近の映画ファンには「ラロ・シフリンの息子」って書いてもインパクトがあんまりないんでしょうかね??でも、でも、そんな情報こそ、自分的には、DVDのパッケージに書いていて欲しかったです!!

 ライアン・シフリンは、1999年に“EVIL HILL”、2007年に“KING OF THE BOX”を監督してますけど、2作品ともどうやら短編のコメディ映画みたいなんで、今作が唯一の長編映画ってコトになりますね。今作を観るかぎり、コメディとかの方が向いているのかも??ホラー映画としても十分面白いですけど。

 主人公と看護士との、どうしようもない日常的なやりとりとかがかなり長めなのに、それに比べて、向かいの家の女性が“雪男”に襲われるシーンなんか、異常にアッサリしてますもんね。ホラー映画大好き監督だったら、女性が襲われるシーンとかは、逆にしっかりとゴアシーンとして描きますもんね。
 まぁ、そうは言っても、低予算の作品なんで、女性が襲われるシーンとかを描くのはムリだったのかもしれませんけどね。限られた舞台設定と、少ない登場人物、モンスターの造形とかもいかにもな感じで、低予算なところは丸出しですけど、そこが今作の1番の魅力かも!!自分的には1970年代チックな音楽が1番でしたけどね!!

 『ディセント』もどきのDVDパッケージにしないで、もう少し雪男物って宣伝した方が良かったかも!!
(「裏窓」+「雪男」) ×1970年代風”とかって宣伝した方がホラー映画ファンには受けたかも!!B級映画ファン必見のホラー映画です!! 65点

ケイヴ・フィアー [DVD]
マット・マッコイ
ARC

 

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映画の製作年度

2008-05-20 22:51:36 | ホントの日記
 昨日、東京のAM放送のラジオ局文化放送の午後(夕方)の番組「玉川美沙たまなび」を仕事中に聴いていたら、17:13くらいに始まるクイズコーナー「クイズ5ドアーズ」で映画のタイトルを当てる問題が出題されました。
 ちなみに「クイズ5ドアーズ」は、あるモノについて5個のヒントが出て答えを当てるというクイズです。1個目のヒントで正解すると10000円、2個目のヒントで当てると8000円、3個目のヒントで当てると6000円、4個目のヒントで当てると4000円、5個目のヒントで当てると2000円の賞金がもらえるクイズです。

 で、昨日のクイズなんですけど、1個目のヒントは
 「その映画は1976年の作品で、ジョン・G・アビルドセン監督の作品で第49回アカデミー賞で作品賞を受賞した作品です」みたいなヒントでした。
 
 ラジオを聴きながら「エーっ、1個目のヒントなのに、そんなに優しいの??」って思わず突っ込んじゃいました。
 監督がジョン・アビルドセンで76年の作品っていうだけで、わかっちゃいました!!

 世間的には、それだけのヒントだけだと厳しいんでしょうね。映画好きならすぐにわかるような問題なのに。

 そのクイズを聞きながら、思ったのは、そういえば映画の製作年度って記憶に残る作品とかってけっこう覚えてますよね!!
 
 『2001年宇宙の旅』と同じ年に作られた『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は1968年。同じ年なんで、すごく覚えやすいでしょ。
 
 「リング2」にも影響を与えた究極のオカルト映画『エクソシスト2』が1977年。
 同じ1977年に『スター・ウォーズこれも同じ年と思うと覚えやすいでしょ。覚え方としては「エクソシスト」(73年)から4年後って覚えればOKです。『エクソシスト2』の宣伝コピーは“あれから4年、彼女は何をおぼえていたのか?”ですから)
 
 ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』は1978年。(覚え方は「スター・ウォーズの翌年です)

 自分が最も好きな映画の1本『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』は1982年。これは覚えてました。
 同じく最も好きな映画『ラ・バランス愛しきは女』が1983年。これも好きな作品なんで覚えてました。
 同じく大好きな作品、ロバート・リテル原作「チャーリー・ヘラーの復讐」の映画化作品のエスピオナージュスリラー『ザ・アマチュア』が1981年。これも覚えてました。
 あれれ、みんな1980年代までの作品でした。90年代、2000年代の作品は全然分からないです。

 車が人を襲うオカルト映画『ザ・カー』が1977年等々70年代の作品はけっこう覚えてるんですけどね。まぁ、他にも覚えてる作品はけこうあるんですけど、世界史や日本史の年号とかもこれくらい覚えられたらテストで良い点数とれたのにね。
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『地球爆破作戦』DVD発売!日本語吹き替えつき!

2008-05-18 21:47:11 | DVD新譜の記事
 大ニュース!大ニュース!大ニュース!なんと1971年のSF映画の大傑作『地球爆破作戦』のDVDが2008年8月7日にユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンさんから発売になります!
 しかも日本語吹き替えつき!!でも、どの音源を使用しているんでしょう??テレビ朝日系の「日曜洋画劇場」(月曜ロードショー」だったかな??ちょっと自信無いです)で2時間枠で放映された版ならいいですけど、最近では深夜の映画劇場の90分枠でしか放映されていませんでしたからね。それも15年くらい前だったような気が。あ、ちなみに関東地区での話しですけどね。地方ではもっと最近に放映されてるのかもしれないですけど。
 
 かなり前に観たんで、忘れてましたけど、主人公エリック・ブリーデンの声って山田康雄さんだったんですね。とにかく1分でも長い版の日本語吹き替えをつけて欲しいです。
 
 冷戦時代、アメリカ合衆国が軍事目的で巨大コンピュータコロッサスを開発、軍事のすべてをコロッサスにゆだねるが、ソビエトも同じく巨大コンピュータ、ガーディアンを開発していたっていうストーリーです。ネタバレになっちゃうので、これ以上書きませんが、すごく面白い作品です。

 ところで、『地球爆破作戦』は、ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンさんの「リクエストMOVIE」として発売されます。“ユニバーサル映画でDVD化して欲しいリクエストが多かったタイトルを続々発売”というのがうたい文句です!!
 
 「えーっ!すごく期待しちゃいます!!」

  
地球爆破作戦 (リクエスト・ムービー 第1弾)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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 今回、同時発売になるのはポール・ニューマンの『レーサー』(69年)、スピルバーグ監督の作品ながらあまり話題にならない『1941』(79年)です。『レーサー』も日本語吹き替え付きです。ポール。ニューマンの声は、もちろん川合伸旺さんです。『1941』は日本で劇場公開した118分版でなく145分版です。
 今後の「リクエストMOVIE」楽しみです!!

レーサー (リクエスト・ムービー 第1弾)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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1941 (リクエスト・ムービー 第1弾)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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 ところで、同じくユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパンさんから「ユニバーサル・ザ・ベスト第4弾」としてジョン・カーペンター監督のSFアクション『ニューヨーク1997』(81年)、カルト作品として有名で最近もニコラス・ケイジ主演でリメイクされた『ウィッカーマン』(73年)、名作のリメイクの大作『キングコング』(76年)もDVDが1800円で再発売されます。
 
 『ニューヨーク1997』はなぜか日本語吹き替えがついていません!!前回の東北新社さんからの発売のときも付いていませんでしたけど、今回も日本語吹き替え無し!!
「なぜ、日本語吹き替えをつけてくれないんでしょう!!」TVの映画劇場で何回も放映されてるんだから、日本語吹き替えをつけて欲しかったです!1800円なんて言いませんから3800円で良いから日本語吹き替えを付けて欲しかったです。

ニューヨーク1997 (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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ウィッカーマン (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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『キングコング』も世間の評判ほどキライではないです。
日本語吹き替えがフルでついていたら「買い」なんですけどね。TVで初放映したのがかなり前だから厳しいですよね。
日本語新録でもつけてくれないですかね。
キングコング (1976) (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第4弾)

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『ジョシュア悪を呼ぶ少年』退屈を呼ぶ長さ

2008-05-15 22:13:12 | サスペンス

ジョシュア悪を呼ぶ少年
JOSHUA(2007年アメリカ)
 監督          ジョージ・ラトリフ
 脚本          デビッド・ギルバート
              ジョージ・ラトリフ
 出演          ヤコブ・コーガン
              サム・ロックウェル

 ■ストーリー■
 ブラッドとアビーの夫婦は、9歳の息子ジョシュアと生まれたばかりの娘と幸せに暮らしていた。しかし、生まれたばかりの娘の泣き声等で、アビーがノイローゼになるのだった。また飼っていた愛犬が急死するなど不気味なことが、連続して起こり始めるのだった。

 ■感想■
 純真そうな少年が起こす事件を描くスリラー。
 この日本タイトルのサブタイトル「悪を呼ぶ少年」って、すでにタイトルでネタバレでしょう!!
 別にそこは重要なミステリー要素になっているわけではないですけど、ちょっとネタバレすぎかも。
 たしか、マコーレー・カルキン主演の『危険な遊び』(1993年)とかも同じようなテーマの作品じゃなかったでしたっけ??

 このテーマで大した事件も起きないです。
 
 「エンターテイメント映画的にしてはっ!」って意味です。

 実際には、こんなコトが起きたら大変ですけど。どうしようも無いし!!
 実際に起きたら、すごく怖い事件を描いている作品ですけど、映画的には、いかにも事件的に魅力が薄いです。普段、自分が観る作品が殺伐とした作品が多いためか、自分はあんまり怖くないかも??
 山犬の子どもでもないし、悪魔がのり移ったワケでもないですしね。

 最近は物騒な事件が多いですし、現実の世界で起きている事件の方が怖い気もしますしね。
 でも、本当にこんなコトが起きたら、どうしようもなくて困っちゃいますよね!!なんてたって、相手が子どもですからね!周りの人間たちは、正直に話しても絶対に信じてくれないでしょうしね。でも今作の少年ジョシュアも9歳ですからね。9歳といえば、それなりに大人ですし、もしかすると、主人公のブラッドは信用されるかもしれないですけどね。
 弁護士にペリー・メイソンかペトロチェリーを雇わなければいけないでしょうけどね。

 とにかく、この内容で、ランニングタイム106分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!長すぎ!長すぎです!
 あと30分くらい短くてよかったかも。
  
 丁寧に作っているのは分かりますけど、ちょっと丁寧すぎです。
 丁寧すぎてサスペンス映画やスリラー映画の演出としては、向いてないかも。ホラー映画、スリラー映画初心者向けって感じの作品に思えてきちゃいます。サンダンス映画祭や他の映画祭で絶賛されたらしいですけど、一般的には、そんなに絶賛するほどの作品なんでしょうか??
 「シチェス国際ファンタスティック映画祭」や「ジェラルメールファンンタスティック映画祭」や「ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」とかで絶賛とか言われたら、それなりに意識して観るんですけどね。

 自分的には、全然、面白く感じることが出来ませんでした!日本劇場未公開もしょうがない感じですかね??なんか1970年代のホラー映画を観ている気分になるような既知感たっぷりな作品です。ここで、いう1970年代風は、良い意味じゃなくて、悪い意味ですからね。
 2007年の作品としての魅力を出して欲しかったです。2007年の作品として、もう1ヒネリ、2ヒネリしたストーリーで見せて欲しかったです。
 実は、おかしいのは、ジョシュアでなくて、姑だったとか、父親のブラッドが勘違いしていただけとか、もう少し考えて欲しかったです。
 
 でも、なんで、サンダンス映画祭以外の色んな映画祭で絶賛されたんでしょうね??多分、ホラー映画やサスペンス映画をあんまり上映されないような映画祭だったんでしょうかね??

 サスペンス映画を見慣れていない人はどうぞ!!10点

ジョシュア 悪を呼ぶ少年20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンこのアイテムの詳細を見る
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『地球外生命体捕獲』エイリアン捕獲!

2008-05-14 00:52:39 | SF

地球外生命体捕獲
ALTERED(2006年アメリカ)
 監督          エドゥアルド・サンチェス
 脚本          ジェイミー・ナッシュ
 原案          ジェイミー・ナッシュ
              エドゥアルド・サンチェス
 出演          アダム・カウフマン
              キャサリン・マンガン
              ブラッド・ウィリアム・ヘンケ

 ■ストーリー■
 田舎町の森の中でデューク、コディ、オーティスの3人の男たちがエイリアンを捕獲する。彼らは子どものころエイリアンに拉致された経験があったのだ。それ以来エイリアンに復讐しようと計画していたのだった。3人は同じくエイリアンに拉致されたワイアットのところに、このエイリアンを連れて行くことにするのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)の監督の1人エドゥアルド・サンチェス監督の描くSFホラー。
 脚本は日本未公開の“TWO FRONT TEETH”(2006年)の監督、脚本のジェイミー・ナッシュ。
 子どものころにエイリアンにアブダクションされた4名の青年を描く低予算スリラー映画です。
 ランニングタイム88分と、最近のメジャー作品に比べたら、全然短いんですけど、まだまだダラダラな感じが。あと10分くらい短かったら、テンポも良くなってかなり面白かったのに。
 
 今作も、1980年代前半に、ビデオが普及する前に、TVの映画枠で90分枠で放映されたら、かなり面白く観れたかも??今作が75分くらいの作品だったら、すごく面白いような気がするんですけど。

 ところで、今作のキャラクターなんですけど、エイリアンを捕獲した3人なんですけど、子どものころエイリアンに誘拐されたことがあるのに、かなり準備が悪いです。
 大体、エイリアンを捕らえた後、どうするつもりだったんでしょうか??
 捕らえることが出来たあとで、「ワイアットが自分たちよりエイリアンに詳しいから連れて行こう」って、余りにも泥縄式でしょ!
 
 「考えてなかったのかよ!!」
 
 って、思わず突っ込んじゃいました!
 まぁ、ストーリーのそういうところが、B級C級映画の良い所なんですけどね。多分、実際にはエイリアンを捕まえられると思ってなかったんでしょうね!!

 どこから来るのか知らないですけど、はるか宇宙の彼方から地球までやってくる科学力がある相手に、地球が勝てるわけが無いでしょ。地球は、いまだ、火星にだって有人宇宙船を飛ばすことも出来ないんだから。
 まぁ、そうはいっても、地球の侵略や破壊にやってこられたら困るんで、あういうエイリアンを捕まえたんなら、すぐに空軍にでも連絡しないとダメなんじゃないんでしょうかね??
 
 軍でエイリアンの研究をすすめても、誰かがエイリアンに噛まれたりして犠牲者が増えそうですけど。それに軍隊に連絡したら、エイリアンを観たってことで、主人公たち3人は空軍の施設にでも軟禁されちゃいそうですもんね。エイリアンにアブダクションされた過去があるんで、あの3人も実験台にされちゃいそうですもんね。

 それにしても今作も舞台が限定されてるし、登場人物も少ないし、かなり低予算なんでしょうね!!ほとんど舞台劇のような展開!!お金が無ければアイデアで勝負みたいな感じで、そういう製作姿勢は、好感がもてます!あんまり好きな展開の作品じゃないですけど、プラス10点です!!

 アメリカ人がいかにも考えそうな感じですけど、結局、エイリアンも拳銃には勝てないんですね!!
 「おいおい、科学力は凄くても、エイリアンそのものはあんまり強くないのね」
 思わず突っ込みたくなりました!だって、人を操れたり、鎖を断ち切ったり出来るんだから、エイリアンそのものもかなり強いんじゃないの??って思ってたから、あのラストの方で、エイリアンを拳銃で殺しちゃう辺り、あまりのアッサリさにかえってビックリ!!
 もっともっと強いのかと、勝手に思い込んでました!だって、拳銃とか向けられても、そんなにビビッて無かったでしょ!ワイアットの恋人のホープを操って何とかしようとは思ってたみたいですけどね。でも、自分で脱出できるんだから、あそこでわざわざホープを操ってカッターでテープを切らなくても良かったのに!!
 まぁ、そこは映画ですからね!中だるみしないように「見せ場」を用意しないといけないですからね。

 あんなエイリアンなら、空飛ぶ円盤(宇宙船)に大した武器が無ければ、勝てるかも??でも、長く誘拐されてたワイアットが、エイリアンを殺したら、人類皆殺しとか言ってたんで、空飛ぶ円盤とかには、なんかスゴイ武器があるんでしょうね!!
 低予算のSF映画としては及第点です!! 50点

地球外生命体捕獲 [DVD]
キャサリン・マンガン,アダム・カウフマン,ブラッド・ウィリアム・ヘンケ
アミューズソフトエンタテインメント
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『ラスト・アンドロイド』オーストリアSF

2008-05-13 01:12:24 | SF

ラスト・アンドロイド
AINOA(2005年オーストリア)
 監督          マルコ・カランタリ
 脚本          マルコ・カランタリ
              ニーナ・ムンク
 出演          サイモン・ライト
              ベレーナ・ブラッティ
              ガブリエラ・ベネッシュ
              フォーレンティン・グロル
              マリア・ビル
              エドムンド・ジャガー

 ■ストーリー■
 2014年世界は核戦争に突入しようとしていた。ケレンスキー博士は戦争に勝つための革新的な技術を発明した。博士は自分の発明した技術が恐ろしくなり地下壕へ避難するのだった。未来からデータを送ることができるアンドロイドを発明したのだった。
 人類存続は博士の2世代後の子孫の手にかかっていた。64年後、2078年生き残った人々のあるグループは、データを送信できるアンドロイド、アイノアを奪い過去を変えようとしていた。歴史を変えるには、アイノアを使い、過去の博士に出会い、博士の計画が間違いだと確信させるしかないのだ。博士からの伝言によりユーリ・ケレンスキーはアイノアを連れトゥリアコンの神託所へ向かうことになるのだが、神託所へ行くためにはまず道案内のノークのところへと行かなければならなかった。

 ■感想■
 珍しいオーストリアのSF映画です!オーストラリアでなく、オーストリアです!!オーストリーです。
 ヨーロッパの2005年のSF映画が観れるなんてすごく幸せな感じ!!でも不安度も200%ですけど!!
 小難しいSFじゃないと良いんですけどね!!
 
 アルバトロスフィルムなんで「岩波ホール」系の眠くなるような文芸作品でないとは思うんですけどね!!
 ヨーロッパの映画って、イタリアやフランスのエンターテイメント作品以外は、観客置き去りの小難しい作品を普通に作りそうですもんね。
 まぁ、イタリア映画のエンターテイメント監督ブルーノ・マッティ監督のB級、C級作品もある意味、観客置き去りって感じですけど。

 それにしても、アルバトロス・フィルムはスゴイですね!
 フランスの女流ミステリ作家フレッド・ヴァルガス原作の『サイン・オブ・デス』(『逃げろ!いつか戻れ』)(2006年)、スウェーデン製のミステリー映画『ポゼッション』(2004年)、今作といい世界中のエンターテイメント映画を公開してくれてウレシイです!!

 今作は、さすがヨーロッパ映画ですね。
 ユーリとアイノアを追ってきた軍隊の追っ手がアイノアのいる建物に入るシーンが描かれて、その後、心配して助けに行ったユーリが建物に入ると、次のシーンで映ったのは軍隊の追っ手の死体の山!!
 直接的な戦闘シーンなんか一切無し!!
 ハリウッドだったら、ここで意味のない格闘シーンとかが絶対に入るのに!!
 このシーンの見せ方ひとつでセンスを感じさせます。それに直接的なシーンが無い方が、アンドロイド、アイノアのすごさを感じさせますもんね。
 ヴィジュアル的には、キレイな山の風景の中に突然死体が1人転がったりして良く出来てます。死体はたった1人なのに、危険な場所(か、戦争のときの死体か分からないんですけど)というのを分からせるシーンになってます。観客の想像をかき立てさせてくれます。

 ところでヨーロッパの人にとって、核の脅威ってこれくらいなんですか??ケレンスキー博士のセリフで「50億の人々が死んだ!!」って言ってますけど、それだけ??64年後の世界ではシェルターから出てきたユーリが普通に歩いてるんですけど。あとユーリの姉のキイも普通に暮らしてるし。
 たった64年で致死量の放射線が消えるとは思えないんですけど・・・。
 風景からみて標高の高い地域が舞台みたいですけど、いくら山の上だろうと下だろうと放射線の影響で歩けないと思うんですけど。
 それとも風とかの関係で大丈夫な地域があるっていう設定なんでしょうか??
 途中からユーリがマスクをつける場面があるんで。でもしばらくするとマスクをすぐに取っちゃいます。

 ところで、DVDスルーの作品にありがちなんで驚かないですけど、DVDのパッケージと作品の雰囲気が違いすぎです。今作はヨーロッパ映画にありがちな地味地味地味な作品ですから!
 戦闘シーンや未来の国の景色等は、観てる人が勝手に想像してね!って感じで描かれています。
 自分は、ヨーロッパのエンターテイエンメント作品の、低予算作品のそういうところが好きなんですけどね。オーストリアの珍しい作品が観れてすごくウレシイです!
 最後もハッピーエンドっぽいですけど、良く考えると前の歴史の人たちを考えると、素直にハッピーにはなれない印象です。まぁ、エンターテイメント作品だから、そんなに深く考えないでOKなんでしょうけど。  65点 

ラスト・アンドロイド
クリエーター情報なし
メーカー情報なし



フランスの女流ミステリ作家、フレッド・ヴァルガス原作のミステリー
フランス映画祭では「逃げろ!いつか戻れ」のタイトルで公開しました。

サイン・オブ・デスアルバトロスこのアイテムの詳細を見る



スウェーデン製のミステリー映画。
イタリアのジャッロの影響というより、アメリカ映画「スクリーム」の影響の方が強い??

ポゼッションビデオメーカーこのアイテムの詳細を見る

 

  

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「ダーティハリー」DVD発売!吹き替えつき

2008-05-12 02:00:53 | DVD新譜の記事
 もう、すでにネット上や、DVDソフトの情報誌で話題になっているのでご存知の方も多いんでしょうけど、クリント・イーストウッドの代表作のシリーズの「ダーティハリー」シリーズが「アルティメット・コレクターズ・エディション」として再発売されます!ブルーレイでも新発売です!!
 なんと、山田康雄さんのTV吹き替え音源つき!

 でも、でも、でも、『ダーティハリー4』(83年)って、どの吹き替え音源を使用するんですか??
 『ダーティハリー4』はTBS系の「月曜ロードショー」で初回に放映されたときは30分時間枠延長して放映されたんで、ほとんど(というか完全にかな??)ノーカットで吹き替え音源があるはず!!!オリジナルのランニングタイムが117分だから、ほとんどノーカットですよね!!

 本当のコト言うと、1作目の『ダーティハリー』だって放映されたバージョンで多少カットされたシーンが違うような気がしたんですけど、どうでしょう?? 
 TV朝日の「日曜洋画劇場」で放映されたバージョンとTBSの火曜日の映画劇場枠(映画劇場の名前忘れました。)で放映されたバージョンって違う気がすんですけど、ちょっと自信無いんですけど、確かそんな気が…。
 
 『ダーティハリー2』(73年)は、時間延長枠でTVで放映されたことない気がするんで、30分くらいは字幕のシーンになっちゃうんでしょうね!!『ダーティハリー3』(76年)や『ダーティハリー5』(88年)はもともとのランニングタイムが90分強なんで、ほとんどノーカットで問題無いんでしょうけどね。
 
 ここはやっぱり、DVDには、いくつも日本語吹き替えがつけられるんだから
 
 ①TVの映画劇場の吹き替え音源
 
 ②TVの映画劇場の吹き替え音源+吹き替え音源無い部分の新録
 
 ③新録
 
 の3種類くらいつけて欲しいです。この方法だったら、TV放映版の吹き替えにこだわる映画ファンも納得するはず!!
 自分は、吹き替え→字幕→吹き替えって場面ごとに変わるのけっこうイヤなんですよね。もちろん、字幕のみよりはよっぽど良いですけどね。大手のワーナーさんなんだから、これくらいやって欲しいです!!もう同じようなコトを何回も記事にしてるんですけど、ここまで吹き替えをつけてくれることって少ないんですよね。 
【初回限定生産】ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション(7枚組)

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『バイオ・クライシス人類最後の敵』スペイン製SF

2008-05-11 09:19:30 | SF

バイオクライシス
THE DARK HOUR(LA HORA FRIA)
 監督          エリオ・キロガ
 脚本          エリオ・キロガ
 出演          シルケ
              ペポ・オリバ
              オマー・ムニョス
              ナディア・デ・サンチャゴ

 ■ストーリー■
 最終戦争が起き、生き残ったわずかの人々は地下のシェルターに逃げのびた。かつては大勢いた人々も、今は8歳の少年ジーザス、パブロとマリア、ルカとマテオ、天文学者マグダ、少女アナ、かつてリーダーだった元軍人ペドロ、皆と離れて暮らすユダの9名になっていた。地上には兵器により感染したミュータントがあふれ、シェルター内にも夜は毎晩のように怪物がやってくるのだった。そんな中、毎晩訪れる怪物のため飼っていた鳥が死ぬ事態が発生していた。薬と食料がつきかけていたメンバーは、ミュータントのいる倉庫にいくことにするのだった。

 □■□ネタバレあり!本当にしてます!□■□ 
 
 ■感想■
 最終戦争後のシェルターに生き残った人々を描くスペイン製SF映画。
 ハリウッドとまるで違うアプローチのSF映画です!
 「暗い!暗い!暗い!
 
 最初から最後まで、なんの救いも無い展開のSF映画です。
 万人受けを狙っているハリウッドのメジャー作品と違って、ヨーロッパ映画なんでまさにSF映画ファン&スリラー映画ファンへの限定状態です。
 
 特に、爽快なシーンもないですし、アクションシーンもほとんど無いにも関わらずランニングタイム93分、全然退屈しません。大した見せ場も無いのに退屈させないのは、けっこう面白いのかも??でも、本当は、あと10分くらい短くても良かったかも!!
 
 いつものように、こういう閉じ込められた空間に少人数がいる中で、仲間割れみたいな感じで、暴れだすメンバーがいます!!観てる人のほとんどの人が想像するどおり、もちろん軍人のペドロが協調性無しの足手まといになっちゃいます!!こういう風に狭い空間に閉じこもるスリラー映画だと、絶対に軍人が自分勝手な行動をとって悪い状況にもってちゃうんですよね。でも、今作の場合は、メンバーが2人死んだくらいですんでます。でも2名って言っても、9名中の2名ですからね。
 それに、ペドロが暴れなくても、最後は冷凍モンスターが地下壕にやってきて、同じ状況になっちゃうんですもんね。CGでしょうけど、こんな風にちゃんとモンスターが出てくる作品だと思ってなかったんでビックリです!!

 映画が始まって、4日前、3日前、2日前とカウントダウンしていくんで、「どうなるんだろう??」って思ってると、まさに驚きの展開!!“なんてシリアスな展開!!”
 今作も90分枠の映画枠とかで1980年代にひっそりとTVの映画劇場で放映されたら、隠れた名作になったんでしょうけどね。こんな風な正統派SF作品だとは思ってませんでした。救いの無い展開がまさに正統派のSF映画って感じです。
 最後の本当のオチは、SF映画ファンが喜びそうな感じの展開で、それなりにインパクトがありますけど、それより何より、まるっきり救いの無いストーリーの方がインパクトが強すぎで、このラストのオチ的なシーンが、逆に驚かせる印象が薄いラストのオチになっちゃてます!!
 登場人物の名前が、ジーザス、マリア、ペドロ、ルカ等、「聖書」の中の人物と同じ名前なんで、ラストは、もっと救いのある展開になるのかな??とか思ったんですけど、甘かったです!!
 
 ハリウッド映画に慣れてるせいで、こういう展開にはビックリしちゃいます。
 
 シェルター物としては、良くありがちなオチですけど、『大襲来!吸血こうもり』(1974年)や、『恐怖の地下壕』(1976年)みたいな作品になのかな??と勝手に思い込んでいたので、正統派終末SFだったんで驚いちゃいました!!
 
 1970年代や1980年代くらいまでは、ホラー映画やSF映画は、そのジャンルのファン向けだけに製作さえれていたから、こういう観客を突き放したような展開の作品が多かったですけど、まさか、いまどき、こういう作品を見せられるとは!! 60点

バイオ・クライシス -人類最後の敵- [DVD]
アルフォンス・コンデ,マルコ・ゴンザレス,ホルヘ・カサルデュエロ,ナディア・デ・サンチャゴ,カローラ・マンザナレス
ビデオメーカー
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『タロットカード殺人事件』恐怖!タロットカードキラー

2008-05-08 21:46:25 | コメデイ

タロットカード殺人事件
SCOOP(2006年アメリカ、イギリス)
 監督          ウディ・アレン
 脚本          ウディ・アレン
 出演          ウディ・アレン
              スカーレット・ヨハンソン
              ヒュー・ジャックマン
              イアン・マクシェーン

 ■ストーリー■
 ロンドンに休暇でやってきたニューヨーク出身のジャーナリズム専攻の女子大生サンドラは、マジックショーで、シドニー・スプレンディーニのマジックでアシスタントに選ばれる。人が箱の中で消える「分子分解装置」のマジックに参加したサンドラは、箱の中で3日前に死んだジャーナリスト、ジョー・ストロンベルの幽霊に出会い世間を騒がせている連続殺人事件「タロットカード連続殺人事件」の犯人がピーター・ライモンだと聞かされるのだった。マジックのあと、サンドラはシドに幽霊に遭ったことを話すが信用されなかったが、2人の前にジョーの幽霊が現れ、犯人の名前はピーター・ライモン、ライモン卿の息子でハンサムで有能な実業家であることを伝えるのだった。「タロットカード連続殺人事件」とは黒いショートヘアの娼婦が12人も殺されている事件でロンドン市民にとっては「切り裂きジャック」以来の事件といわれてる事件だった。相手はセレブで証拠も無しに捕まえることは出来ないうえに、秘書も彼が犯人であることに気がつき毒殺された可能性があることを伝えるのだった。
 サンドラは、ジョーに言われたまま、この大スクープをモノにしようと、嫌がるシドニーとともに、ピーターに接近していくのだった。

 ■感想■
 ウディ・アレン脚本、主演の犯罪コメディー。

 前作『マッチポイント』(2006年)に引き続き、ヒロインにスカーレット・ヨハンソンが出演。
 『マッチポイント』では、ウディ・アレンは監督のみで、出演してませんでしたけど、今回は自ら出演してます。
 スカーレット・ヨハンソンが、前作『マッチポイント』の撮影のときに、ウディ・アレンと話して、アレンのコメディ作品に出演したいと言ったみたいですね!
 スカーレット・ヨハンソンにそんなこと言われたら、ウディ・アレンでなくても、すぐに新しい脚本とか書いちゃいますよね!!
 もう2作でも、3作でも、競演できるし、尊敬されそうだし、もし自分が映画監督だったら、どんどん映画を作っちゃいますよ!!

 『マッチポイント』みたいなマジメな作品も良いですけど、やっぱりウディ・アレンはこういう軽快なコメディ系な作品が最高ですね!!
 十分笑えるコメディですけど、ミステリーとしても十分楽しめる作品になってます。ジャンル的には“ユーモアミステリー”ってことになりますね。
 
 日本語吹替えの羽佐間道夫さんの声とマッチして、もう観ている間、ずっとニタニタ、ニヤニヤして観てました!!
 ウディ・アレンに羽佐間道夫さんの声って最高ですね!うれしいです!羽佐間道夫さんの声で面白い映画が観れるなんて!
 そういえば、ウディ・アレンの『さよなら、さよならハリウッド』(2002年)のウディ・アレンの声は角野卓造さんでした!別に合わないとは言いませんけど、羽佐間道夫さんの声で観たかったです!!もう羽佐間道夫さんが吹き替えをしてるだけで、プラス10点!!って感じです。いや、プラス10点どころかプラス20点でも良いくらいです。
 
 羽佐間道夫さんの日本語吹き替えとかで今作を観てると、もう作品の魅力がはるかにアップします!!本当に外国映画のエンターテイメント作品の吹き替え文化を守っていって欲しいって思っちゃいます!!
 変なタレントを使って話題つくりをする作品がいくつもありますけど、そういう変な吹き替え版を作ろうって企画を考える人って、映画好きでも何でも無い人が多いんでしょうね!(商売でイヤイヤやってる人もいるでしょうから、しょうがないんでしょうが)

 ウディ・アレンの軽快なコメディってクセになりますよね!!
 
 それにしても、ウディ・アレンの映画も、最近はレンタルビデオ屋にあんまり揃ってないですよね!!韓流やハリウッドのメジャー作品ばかり品揃えしないで、ウディ・アレンの映画も1本づつで良いから、ちゃんと揃えて欲しいです。
 ところで、ヒュー・ジャックマンの秘書を殺したのって誰なんですか??  65点 

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スカーレット・ヨハンソン,ヒュー・ジャックマン,イアン・マクシェーン,フェネラ・ウールガー,ケヴィン・R・マクナリー
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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『ソウ4』いつまで続く??

2008-05-07 23:05:37 | スリラー
ソウ4
SAW Ⅳ(2007年アメリカ) 
 監督  ダーレン・リン・バウズマン
 脚本  パトリック・メルトン
      マーカス・ダンスタン 
 原案  トーマス・フェントン
      パトリック・メルトン
      マーカス・ダンスタン 
 出演  リリク・ベント、スコット・パターソン、トビン・ベル  

 ■ストーリー■  
 大掛かりな仕掛けを使い猟奇的な殺人を繰返す連続殺人犯ジグソウの遺体の胃からカセットテープが発見される。ジグソウが死んでもゲームは終わっていなかったのだ。
 そんなとき、ジグソウの捜査に当たっていた女刑事ケリーが殺される事件が起きる。S.W.A.T.の隊長リッグはジグソウ逮捕に執念を燃やすのだった。また、FBIの捜査官ストラムとペレーズもジグソウ事件の捜査を始めるのだった。  

 ■感想■  
 連続殺人鬼“ジグソウ”の凶行を描く「ソウ」シリーズの4作目。 
 前作の『ソウ3』(2006年)で、ジグソウが死んだので、どういう展開になるのか期待してたんですけど、ジグソウが生まれた「エピソード1」的な内容とジグソウが生前に仕掛けた罠が描かれていきます。 
 
 でも、今作が描かれる時間軸って、余りにも観客をだましすぎ。
 最初のジグソウの解剖シーンと、リッグ刑事がジグソウの罠にはまるシーンの時間軸が逆になってるとは思いもよらなかったです。
 でも、それが作品的に全然効果をあげていないのが難点かも??  
 
 リッグ刑事も、ジグソウから「執念をかけるな」とか忠告されているのに、なんでドンドン深みに、はまっていくの??
 前作『ソウ3』をしっかり観ていた人だったら、リッグ刑事は何もしないのが1番!!って気づくはず。 
 自分が、そういうコトに気づいたからってわけじゃないですけど、「ソウ」シリーズでは、この4作目が1番面白かったです。 
 
 「ソウ」シリーズでも、今作4作目はランニングタイムが普通の長さで助かりました!
 1作目の『ソウ』(2004年)がランニングタイムが103分!
 2作目の『ソウ2』(2005年)が93分!
 3作目の『ソウ3』(2006年)が113分!
 で、この4作目『ソウ4』は2作目と同じく93分!!

 ランニングタイムが短いおかげでそれなりに楽しく観れました。映画は長ければ良いってもんじゃ無いですからね。
 3作目の『ソウ3』なんてディレクターズカット版は121分もありますからね!!
 
 4作目の今作だって本当は、あと5分くらい短くい方が良かったんですけどね。  でも、あまりにも観客をビックリさせるストーリーを展開させるのに力を注ぎすぎて、肝心なストーリーには突っ込みどころがいくつか。
 まずリッグ刑事の部屋にいた女性が聞いたマイクロカセットテープが証拠が残ってるはず。FBIの捜査官って何やってるの??
 そのテープを聴けばリッグ刑事が罠にはまってることがすぐに分かるはずでしょう。
 あと、ホテルでもリッグ刑事が聞いたカセットテープがあるはず。それとも、リッグ刑事が持っていっちゃったの?? あと、ジグソウの倉庫にFBI捜査官のストラムもなんで単独行動してるの??一応、捜査本部に連絡入れるシーンがありますけど、FBIの捜査って単独で動くんですか??
 リッグ刑事も今回初めてジグソウの罠にはまるからしょうがないですけど、ジグソウって、ゲームを始めるときに「ヒント」を出してくれるから、ちゃんとヒントを聞かないと!

 今回で言うと「執念があっちゃ、いけないのね!!」って感じで、リッグ刑事はバスルームで起きた段階で、すぐに警察に電話しないと。自分だったら、絶対に90分間何にもしないです!!今まで捜査して救出出来なかったんだから、少しあきらめの気持ちも入って、ジグソウにも警告されてるんだから、捜査本部にすべて任せちゃいます!(それじゃ、映画にならないですけど)  
 ジグソウが死んで、弟子のアマンダが死んだんで、ジグソウに変わる新たなキャラクターが登場しますけど、まだまだシリーズを続ける気ですね!!
 でもこの4作目を観る限り、よっぽどヒットしないと5作目、6作目はストーリー的に厳しいかもしれないですね!!4代目ジグソウ!5代目ジグソウ!とか出てきちゃいそうな勢いです!!
 自分的には、もうお腹いっぱいなんで、シリーズはこれで終了して欲しいんですけど、この展開だと5作目は作られそうですね。
 
 完成して公開されたら、もちろん観ちゃうんでしょうけどね。 面白さ的には60点くらいの作品ですけど、1作目からちゃんと観てないと分からないシリーズなんで、今作はシリーズ4作目ということもあってマイナス10点で50点
ソウ4 DTSエディション

角川エンタテインメント

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『NEXTネクスト』予知能力が欲しい!

2008-05-06 23:09:43 | SF
NEXTネクスト
NEXT(2007年アメリカ)
 監督 リー・タマホリ
 脚本 ゲイリー・ゴールドマン、ジョナサン・ヘンズリー、ポール・バーンバウム 
 原案 ゲイリー・ゴールドマン
 原作 フィリップ・K・ディック
 出演 ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、トーマス・クレッチマン、ピーター・フォーク、

 ■ストーリー■
 ラスベガスのマジシャン、クリス・ジョンソンは、2分先の未来を予知できる能力を持っていた。クリスが未来を予知できると確信したFBI捜査官カリーは、クリスに捜査の協力を依頼するのだった。テロリストが、核爆弾をアメリカ国内に運び込んだという情報を得たためだった。カリーはクリスが未来を予知できると確信していたが、クリスの未来予知の力はクリス自身が関わることだけだったのだ。
 
 ■感想■
 ニコラス・ケイジが主演、製作のSFアクション映画。
 原作は、映画化作品の原作にひっぱりだこのフィリップ・K・ディック。
 監督は『007ダイ・アナザー・デイ』(02年)リー・タマホリ。
 原案、脚本は『トータル・リコール』(90年)のゲイリー・ゴールドマン。その他の脚本は『セイント』(97年)、『パニッシャー』(04年)のジョナサン・ヘンズリーと『ハリウッドランド』(06年)のポール・バーンバウム。
 原作の短編「ゴールデン・マン」からは超能力を持ったミュータントっていう設定だけをとって、まるっきり違うストーリーの作品にしてます。原作があるのに、SCREEN STORYってクレジットが!!
 
 「なんで、フィリップ・K・ディックの短編原作にしてるんでしょう??ここまでストーリーが違うんなら、オリジナルと言っても全然OKなのに!!」まぁ、でも“原作フィリップ・K・ディック”のクレジットがあった方が、観客にインパクトがあるんでしょうねぇ。でも、原作と違いすぎです!
 でもなんだかんだ言って、結局、自分も「フィリップ・K・ディック原作」っていうところに惹かれちゃったんですよね!!

 今作の主人公のニコラス・ケイジが持っている予知能力!便利ですよね!ジェシカ・ビールとまんまとベッドインしちゃって!うらやましい能力です!あんな能力ホントにあったら絶対に欲しい能力です。日常生活にすごく役立ってますよね!
 幼いころに何があったのか分からないですけど、別にラスベガスのマジシャンとかにならなくても良かった気もするんですけど。あんなに便利な超能力があったら、どんな仕事でもウマクできそうですけど。
 それにしてもラスベガスのカジノも、あれくらい勝っただけのニコラス・ケイジをイカサマだと疑うなんてセコ過ぎ!
 ニコラス・ケイジもカジノから逃げるときに車を乗り逃げしちゃダメでしょ!!自動車窃盗の犯罪者です!自動車窃盗しなければ、言い逃れ出来たのに!!

 あと、超能力で事件を解決しようなんて、ジュリアン・ムーアも、ちょっと飛びすぎかも。映画だからしょうがないですけど、FBI公認の透視能力を持った捜査官っていないんですか??なんか日本のTV番組にたまに出てくるような「超能力捜査官」とかって。
 予知能力が本当にあるんなら、FBIじゃなくて、CIAとかが調査に出てきそうですけどね!ジュリアン・ムーアがなんであんなにニコラス・ケイジにこだわるのかがわからないです!!普通だったら、上司に怒られそうですけどね。
 「超能力者になんか関わってる場合か!!」とかって言われちゃいそう。
 FBIが、関心を持っているからって、テロリストまで、ニコラス・ケイジにこだわるのが分かりません。ジュリアン・ムーアが、なんでニコラス・ケイジにこだわってるのか理由も分からずに、テロリストたちまで、ニコラス・ケイジを追っているんですから。
 
 でも、2分先が分かるといっても、ケンカに強かったり、ガケから落っこちてくる大木などをかわしながら逃げ切れるなんて、身体能力まで超能力者なのには、「やりすぎ」って感じですけどね。エンターテイメント作品だから、全然OKですけど、余りにも、アクション映画のヒーローすぎ!!
 
 最後の方の展開には、賛否両論になりそうですけど、自分はけっこう楽しめました!ニコラス・ケイジが「間違えた!」って言ったあとの展開には、思わずビックリ!!こういう作品で、こういうオチを持ってくるとは思いませんでした!
 ランニングタイムが95分と、短めの作品で、面白く観れただけに、あのラストは、ちょっとマイナスかもしれませんけど、今作の魅力といえば魅力になってますもんね。自分は好きです!こういう作品。70点 

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