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映画感想のブログ!!
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『ホワット・ライズ・ビニーズ』ホラーorサスペンス??

2008-06-29 10:16:34 | サスペンス

ホワット・ライズ・ビニーズ
WHAT LIES BENEATH(2000年アメリカ)
 監督          ロバート・ゼメキス
 脚本          クラーク・グレッグ
 原案          サラ・ケルノチャン
              クラーク・グレッグ
 出演          ハリソン・フォード
              ミッシェル・ファイファー
              ジェームズ・レマー
              ミランダ・オットー
              ダイアナ・スカーウィッド
 
 ■ストーリー■
 研究所に勤めるノーマン・スペンサーは美しい妻クレアと湖畔の家に住んでいた。大学に入学した娘ケイトリンが独立したため、2人で過ごしていた。クレアは1年前に交通事故を起こし、情緒不安定だった。そんなとき、隣人が引っ越してくる。隣人の夫婦の様子がおかしいことを気にするクレアだったが、ある日から隣人の妻がいなくなったことに気づくのだった。

 □■□ちょっとだけネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ハリソン・フォード、ミッシェル・ファイファー主演のサスペンス映画。
 監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)のロバート・ゼメキス。
 
 TV東京の「午後のロードショー」でつい最近、放映していたんですよね!ランニングタイム130分の作品なんで40分くらいカットされているんでしょうけどね。今作は、もうすでにゴールデンタイムに放映したことがあるんですけど、まで観たことありませんでした。
 今作も観よう!観よう!と思っているうちに時間ばかりたって、まだ観てませんでした。自分が観ている地区ではTV東京が映らないんで、前に買ってあった中古ビデオを引越しの段ボールから探しだしてきて鑑賞しました!!
 「TV東京」が映るところへ行きたいです!!

 なんで、観ていなかったかというと、やっぱりこの長さですよね。なんと130分!!この長さは観るのに勇気が要る長さです!!『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)のような面白い作品だったら138分でも全然短いと思うんですけどね。『L.A.コンフィデンシャル』だったら、あと15分くらい長くても良かったのに!!
 あとスティーヴン・ハンター「極大射程」の映画化作品『ザ・シューター 極大射程』(2007年)の126分も短すぎです!あと20分くらい長くても良いのに!!
 「もっと長くても良い」って思う作品が思う作品がある反面、今作のようなこういうホームドラマ的なサスペンス映画で130分は長すぎ!!

 実際、長かったです!!映画が始まって100分くらいのところでネタばれしちゃうんですけど、そこからがまた長い!!
 長い!長い!長い!」
 本当に長かったです。
 この作品、ビデオではラストは「衝撃的」みたいに宣伝されてましたけど、普通のラストでした。
 ミステリー映画の傑作『生きていた男』(1958年)とか、「刑事コロンボ」のクリエイター、ウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが脚本を書いたTVムービー『殺しのリハーサル』(1982年)くらいだったらそれこそ「衝撃的」なラストですけど、これくらいの作品で「衝撃的」なんて言われても困っちゃいますよ。
 
 別に「衝撃的」なラストでなくても、ストーリーが面白かったら良いんですけど、今作はごくごく普通のストーリーなんですよね。これで100分くらいの作品だったら、まだガマンの範囲内ですけど、130分も使ってこれくらいの内容だとかなりガッカリ状態。
 
 今作最大のトリックは、今作が「サスペンス映画」なのか「ホラー映画」なのか、最後の方まで良く分からないところです。どっちのジャンルにも入る作品という感じもしますけど、どちらにも入るといことは「ホラー映画」なんでしょうね。
 自分的には「ホラー映画」の要素は、出来るだけ無くして「サスペンス映画」として作って欲しかったですけどね!!
 最近でも「ホラー映画」の続編なのに、なぜか殺人劇にしちゃった『ブギーマン2憑依』(2007年)がありました。観終わったときに「ホラー映画(オカルト)じゃなかったの??」って思わず突っ込んじゃいました。このトリックはけっこう気に入ってます。でも同じトリックは2度と使わないでね。

 話題が違う作品のことばかりでずれまくりですけど、ヒマなときなら観てみても良いかも。それくらいには面白いです。TVの2時間枠だと、どんな作品になっていたんでしょうね??40分近くもカットしちゃって違う印象の作品になっちゃってるんでしょうけど、オリジナル版を作ったスタッフには申し訳ないんですけど、逆に気になっちゃいます。
 50点

 廉価版のDVDも発売中なんで買っても良いかもしれないですけどね。

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面白い作品は、もっともっと長くても良いのに!!

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廉価版でなくて良いから、「日本語吹き替えつき」で発売して欲しいです!!
「NHK」と「TV東京」で放映してるから、もし万が一、会社に音源が残って無くても、エアチェックした映画ファンが持ってるはず!

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『Mr.BOO!花嫁の父』渡る世間にBOO!

2008-06-28 16:04:41 | 香港映画

Mr.BOO!花嫁の父
煎釀三寶 THREE OF A KIND(2004年香港)
 監督          ジョー・マ
 脚本          ジョー・マ
              マット・チョウ
              サニー・チャン
              ルーン・ホン・モン
 出演          マイケル・ホイ
              ミリアム・ヨン
              ラウ・チンワン

 ■ストーリー■
 「武侠」小説家のフェイは、スランプに落ち13年間も新しいアイデアが思いつかなかった。ある日、娘ソフィの勤める会社の社長フランキーが家に転がり込んでくるのだった。プレイボーイのフランキーは、フェイを心配させないよう女性をフェイの家に呼びパーティを始めるのだった。
 多くの女性たちとのパーティを楽しむフェイは、フランキーを数日間泊めることをOKするのだった。そんなある日、ソフィが新しくきた庭師とソフィがデートすることになるのだった。いつのまにかソフィのことが気になっていたフランキーはソフィを尾行するのだった。

 ■感想■
 「Mr.BOO」シリーズのマイケル・ホイ主演の香港コメディ。
 
 競演は『サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋』(2003年)、『風雲!格闘王』(2003年)のミリアム・ヨン。
 2004年に「Mr.BOO!」シリーズの最新作『新世紀Mr.BOO!ホイさま カミさま ホトケさま』でMr.BOOを演じたラウ・チンワン。
 
 字幕でマイケル・ホイ演じるフェイが書いてる小説が「カンフー小説」になってますけど、どう考えても「武侠小説」ですよね。新しい小説のアイデアでも「ギロチン」とかって言ってるし、マイケル・ホイの部屋に飾ってある武器とか見てもそうですよね。
 
 最後の方では「神彫侠侶」の歌まで出てきちゃって!!
 笑うシーンなんだか、感動的なシーンなんだか、とにかくニコニコしながら観ちゃいました!歌の中で「東邪」や「西毒」とか歌詞の中に出てきちゃって、香港じゃ武侠小説が、すごく一般的なんでしょうね!!TVドラマでも「武侠物」がけっこうやってますもんね!!最近は日本でもDVDになったり、スカパーで放映されてるみたいですしね!!

 ところで、今作なんですけど、タイトルにあえて「Mr.BOO!」ってついてますけど、往年の「Mr.BOO!」シリーズを想像すると、あまり(というか全然)ドタバタ調なシーンがなくて、普通なホームドラマでも観てるみたいな印象を受けちゃいます。
 前半と後半に出てくる「毒」ネタとか、もっともっと笑えそうなシーンなのに、なんか“ほのぼの”としたシーンになってます。
 あとマイケル・ホイの小説のファンが、どこまでもマイケル・ホイを追い回すところも「笑える」シーンのはずなのに、なぜか後半の「フェイランド」での感動的なシーンなための伏線になっちゃってます!

 それにしても13年間も新作を書いていないのに、あんなに裕福な生活をして、マイケル・ホイが書いた「武侠小説」って、すごくヒットしてるんでしょうね!!
 最後の方の感動的なシーンのためにも、もっともっとバカバカしい「笑える」ドタバタチックなシーンをたくさん入れていて欲しかったです。そうしたら、最後のシーンで、より一層感動できたのに!!

 ラウ・チンワンも、当初、結婚しても、ミリアム・ヨンと一緒に住まないと言っていたのに、なんか騒動が起きているうちに、最後は、ずっとそばにいることに!!こういういい加減な設定も大好きな香港映画!!
 残念なのは、今作は日本語吹き替えがついていないコトです!
 広川太一郎さんの声ではもう吹き替えで観ることは出来ませんけど、こういうコメディみたいな作品こそ日本語吹き替えで観たいのにっ!!でも字幕でもけっこう面白く観れますよ!!
 香港映画のコメディには甘いんで 60点            

Mr.BOO!花嫁の父 [DVD]
マイケル・ホイ.ミリアム・ヨン.ラウ・チンワン
(株)イーネット・フロンティア

 

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『トランス・ミッション』デンマーク製アクション

2008-06-25 01:08:45 | サスペンス

トランス・ミッション
DEN SORTE MADONNA(2007年デンマーク)
 監督          ラッセ・スパン・オルセン
 脚本          ラッセ・スパン・オルセン
              ニコライ・ペイグ
 出演          ツーヴァ・ノヴォトニー
              モルテン・グルンワルド

 ■ストーリー■
 ポーランドではモナリザなみの知名度を持つ肖像「黒い聖母」が白昼、輸送車が襲われ盗まれる事件が起きた。強盗犯の1人クルト・ハルトマンは仲間たちを裏切り、「黒い聖母」を娘のマリアに郵送するのだった。偶然、強奪現場のそばにいた刑事グスタフは、クルトを逮捕するが、アリバイがあり釈放されるのだった。強盗の依頼主イゴールのもとに出向いたクルトは、「黒い聖母」を娘のマリアの元に届けたことを伝えるが、マリアの家にはすでにグスタフが行っており、イゴールは「黒い聖母」が警察の手に渡ったと思い込みクルトを殺そうとするのだった。殺されそうになったその瞬間、クルトと連絡を取ったマリアは、金のために「黒い聖母」をカリーニングラードまで届けることになるのだった。

 ■感想■
 珍しいデンマーク製のサスペンス映画。
 ブロックの玩具「レゴ」の国のデンマークの映画です。
 DVDのパッケージを見るとアクション映画風な感じですけど、ユルユルなコメディチックな作品でした。でもデンマーク映画、コメディチックなユルユルのシーンの中にもハードな銃撃戦も用意されてます。
 でも、ここまで、DVDのパッケージと作品の内容が違いすぎると、逆に楽しくなっちゃいます!!

 コメディ系なシーンをいくつかあげると、何度もスタンガンでショックを受けるグスタフ刑事とか、息をしないとか言われるシーンとか、マリアを追って、刑事のグスタフもフェリーから飛び降りようとして、余りの高さに思いとどまろうとした瞬間、滑ってフェリーから落ちるシーンとか、とにかく脱力系のユルユル系のシーンがこれでもかと続きます。
 そういった脱力系のシーンもそうですけど、ストーリーもユルユル、音楽もユルユル系でノンビリと見ていられます!!

 なのに、フェリーの港での銃撃戦、激しいカーチェイス等が突然、挿入されるので油断できません!!
 
 デンマーク映画、あなどれません!!面白すぎ!!
 
 でも、自分の得意じゃない監督ラース・フォン・トリアーもデンマーク出身の監督さんなんですよね!絶対に観る気のしない『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)とかもデンマーク映画なんですよね!喰わずキライで申し訳ないですけど『エレメント・オブ・クライム』(1984年)も『ドッグヴィル』(2003年)も『マンダレイ』(2005年)も未見のままなんですよね!
 「『ドッグヴィル』とかは観てみてもいいかな??」ってちょっとは思ったんですけど、観ないまま過ごしてます!
 ラース・フォン・トリアー監督のせいであんまりイメージの良くなかったデンマーク映画ですけど、今作のような軽めのエンターテイメント作品を観ると、イメージもずいぶん変わってきます!!

 でも、その他の有名なデンマーク映画も、青春物の『ディア・ウェンディ』(2005年)とか、ドラマ『アフター・ウェディング』(2006年)とか、どうもマジメな作品の印象があるんですよね!!
 
 マジメな作品ばかりで、あんまりエンターテイメント作品が思いつかないですけど、ありました、ありました!!1988年の作品で、オムニバス映画みたいな吸血鬼物『ヴァンパイア黙示録』がありました!!
 面白さはごくごく普通のB級ホラー映画でしたけど珍しいデンマーク製のホラー映画がありました!!

 ところで、今作『トランス・ミッション』は、あんまり印象に残らない作品かもしれないですけど、全体的にユルユル系にも関わらず、けっこう人が死にまくりですし、ちゃんとアクションシーンも用意されてて楽しめるんで、アクション映画ファン的には、疲れているときに観るには最適の1本かも!!
 自分は、けっこう好きです!こういう未公開映画を観たときは、なんか得した気分になります!!ヨーロッパのエンターテイメント映画ファン必見!!60点 

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『ジェイド・ウォリアー』フィンランド製ファンタジー

2008-06-24 00:38:55 | ファンタジー

ジェイド・ウォリアー
JADESOTURI 玉戦士(2007年フィンランド、オランダ、中国、エストニア共和国)
 監督          アンティ=ジョッシ・アニラ
 脚本          アンティ=ジョッシ・アニラ
              ペトリ・ジョキランタ
 出演          トミー・エロネン
              マルク・ペルトーラ
              チャン・チンチュー
              クリアウタ・コソーネン

 ■ストーリー■
 叙事詩カレワラによるとある鍛冶が幸せを産む機械“サンポ”を作った。中国の伝説では魔女ノクトレスの息子の悪魔ががサンポを手に入れたとある。フィンランドと中国の伝説の2つの伝説の接点はカレワラの中には描かれなかった鍛冶の息子である。
 フィンランドのカレルヤ東部の青銅器時代の遺体が見つかった。ともに見つかった副葬品の器は非常に高い技術を示すものだった。その最古の王朝以前の器表面には漢字が刻まれていた。これは鍛冶氏の息子の持ち物であり絶望的な状況で開くと書かれていた。すべての希望がついえたときに。
 「恐れ」「痛み」「狂気」「醜さ」「色情」「憎しみ」「強欲」「無知」それらは、魔女の8人の息子たちの名前だった。9人目の息子には名前がついていなかった。その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた。鍛冶の息子は魔女の9人目の息子を殺すまで輪廻転生を繰り返すのだ。
 骨董品屋に屋根裏で見つかったという器が若い女性ローニャから持ち込まれた。鍛冶屋の彼氏のカイの持ち物だったが、町を出て行くので売りに来たのだった。その器を見た骨董屋は、カイが鍛冶屋センプーの子孫だと確信するのだった。骨董屋はカイにサンポを作るように指示するのだった。 

 ■感想■
 フィンランドに独特に伝わる伝説を元にした叙事詩「カレワラ」を元にしたファンタジー。
 
 フィンランドにある「カレワラ」ってみなさん、ご存知でしたか??フィンランドに伝わる叙事詩のことを自分は、全然知りませんでした!
 自分は本当にこの「カレワラ」知らなかったんで、この「カレワラ」を元ネタにしたような今作の内容が全然、チンプンカンプンでした!!
 
 果たして「カレワラ」を知っている人には面白いんでしょうか??
 
 現代と過去を行ったり来たりするところも、分かりづらいですし、ただでさえ意味不明なストーリーがより一層、意味不明に!!
 「武侠映画」のようなアクション映画を想像していたら、かなり愕然とする内容の作品でした。

単なるメロドラマなの??
 まぁ、武侠映画の本場の中国のチャン・イーモウ監督の『LOVERS』(2004年)も「単なるメロドラマ」といえば、それこそ「メロドラマ」ですけどね!!

 大体、魔女の9番目の息子は
“その9人目の息子は地上を地獄に変えると言われていた”
 
とか言ってるくせに、その説明を完全に無視した展開!!
 あまりの唐突なラストに向けての展開に突っ込む気もしませんでした!!思わせぶりも良いところすぎ!!誇大広告みたいです!
 
 最後は世界の運命をかけて、主人公と、9番目の息子が戦う映画だと思ったのに、なぜかストーリーは恋愛映画モードになって、戦いも和解方面に!!
 よっぽどスゴイアクションシーンでも待ち受けているのかと思いきや、最後は戦うのを止めちゃうような展開!!
 
 「な、な、なんで??」
 
 フィンランド、オランダ、エストニア共和国、中国合作の映画なんで、こういうマジメっぽい作品になっちゃうんでしょうね!!
 これが、香港映画だったら、すごいアクション映画になったような気もするんですけどね。でも、香港映画向きなテーマでは無いのかも。もし香港映画だったら、アクションシーンに次ぐアクションシーンで、アクションシーン以外、記憶に残らない作品になっちゃいそうですもんね。題材は面白そうなのに、ちょっともったいない作品でした。でも、ハリウッドでリメイクしないで良いですからね!!20点

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チャン・イーモウ監督の描くキレイな映像の「武侠」作品

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日本語吹き替えもっとつけて②!!

2008-06-21 19:56:58 | 映画、DVDに関する雑記
 前回の記事に引き続いて、DVDの音声仕様の日本語音声について記事にします!!
 前回の記事でも何作か、ビデオ版には「日本語版」の音声があるにも関わらず、DVDには日本語音声がついていない作品をあげましたが、まだまだそんな作品があります!!
 前回の記事でも『ダークマン』(90年)、『スクリーマーズ』(96年)、『トレマーズ』(89年)のDVDに日本語音声が付いてない!!って書きましたけどなぜなんでしょうね??
 サム・ライミ監督が描いたオリジナルなヒーロー物『ダークマン』はファンも多い作品なんで今さら書くまでもないでしょうけど、なんでこの傑作に日本語音声を付けてくれないんでしょう??廉価版なんか出さなくて良いから、ちゃんと日本語音声を付けてDVD化して欲しいです!!
 傑作アクション映画『アサインメント』(97年)のクリスチャン・デュゲイ監督のSF映画の傑作『スクリーマーズ』も日本語音声がついていないままです!!
 今作は、原作フィリップ・K・ディックのSF作品です。脚本もダン・オバノン(ミゲル・テハダ=フローレスと共同脚本です)で、フィリップ・K・ディック原作の映画化作品の中ではかなり成功した映像化作品だと思うんですけどね。特に中盤、子どもの姿に変形したスクリーマースたちが大量に軍団となって基地を襲うシーンのビジュアルはかなり衝撃的で好きな作品なんですけどね!原作がある作品だと思うと、少し点数を差し引かなければならないかもしれませんけど、映画としては十分合格点でしょう!!
 田舎を舞台にしたモンスター物『トレマーズ』もなぜか日本語音声がついていないまま!!今作は関東地方なら、まだTV東京の「午後のロードショー」で放映してくれるから、エアチェックすれば良いんでしょうけど、どうせならDVDとして日本語音声つきで再発して欲しいです!!

 前回の記事を書いたあと、「そういえば!!」と思い何作か思いついたので、またまた記事にします!!
 香港映画のアクション映画の傑作『オン・ザ・ラン非情の罠』(90年)も日本語音声がついていません!!アルフレッド・チョン監督が描く傑作ノワールです!!自分の妻を殺した殺し屋と逃げることになる刑事を演じるユン・ピョウの現代物では今作が最高傑作かも??凄腕の殺し屋を演じるパット・ハーもカッコ良すぎ!!
 特に、パット・ハーと、ユン・ピョウの娘との「ド・レ・ミ」のゲームが、後のアクションシーンに生きてくるあたり最高です!このシーンだけでもプラス10点!!最後の最後のテロップで後味悪い作品になってますけど、このテロップが無ければ本当に最高の作品なんですけどね!!ビデオ版に「日本語版」があるんだから、ぜひ日本語音声をつけて!!
オン・ザ・ラン 非情の罠

パイオニアLDC

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 また、劇場公開したときに話題になった作品で、何回もゴールデンタイムにTVの映画劇場で放映されている作品『レッド・ブル』(88年)も日本語吹き替えがつかずにDVD化!!大して話題にのぼるコトも多くないですけど、アクション映画大好きな@KOBAとしては、はずせない作品の1本です!!
 
 
レッドブル

パイオニアLDC

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 また、香港映画は、なぜか日本語音声がつかずにDVD化されることが最近多いと思うんですけど、どうなんでしょう??クエンティン・タランティーノ監督の『レザボアドッグス』(91年)の元ネタとしても有名な『友は風の彼方に』も日本語吹き替えが付いていないです!

友は風の彼方に (龍虎風雲)

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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 本当に、いろんな作品が日本語吹き替え無しのままDVD化されていて悲しいです!!
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日本語吹き替えもっとつけて!!

2008-06-19 21:10:45 | 映画、DVDに関する雑記
 以前も1回記事にしましたけど2008年7月9日に、ワーナー・ホーム・ビデさんから『ダーティハリー』のアルティメット版と銘打った7枚組みのDVD-BOXが発売になりますけど、“アルティメット版”の割には、日本語吹き替えがTVの映画劇場の音源のそのままなんでしょうね!!
 ちょっと自信ないんですけど、シリーズ1作目の『ダーティハリー』と2作目の『ダーティハリー2』って、放映されてバージョンで、ちょっと編集が違ってませんでしたか??
 クリント・イーストウッドの声は山田康雄さんですけど、周りの登場人物の声優さんが違ってるから、いくつものバージョンの日本語音声を編集してちょっとでも長い吹き替え音声をつけるのは厳しいんでしょうけど、自分的には、そうして欲しかったです。
  
 山田康雄さんの声が無い部分を、ルパンの栗田寛一さんが声をあてるわけにはいかないんでしょうね!!山田康雄さんのTVの映画劇場の吹き替え音声以外にも、そういうバージョンの吹き替え音声を第2の日本語吹き替え音声でつけても良かったかも??でも、山田康雄さんの声のファンが怒るんでしょうね。
 『オリエント急行殺人事件』のDVDみたいに、日本語音声の欠落部分を違う声優さんで新録した音声はつけて欲しいですね。

 ①山田康雄さんの日本語音声
 ②山田康雄さんの日本語音声に、欠落部分を違う声優さんで!

 こういた日本語音声仕様なら、山田康雄さんの声にこだわる映画ファンも怒らないと思うんですけどね。
【初回限定生産】ダーティハリー アルティメット・コレクターズ・エディション(7枚組)

ワーナー・ホーム・ビデオ

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 ちなみに、シリーズ4作目の『ダーティハリー4』は、TVの「月曜ロードショー」(TBS系)で初放映したときは30分時間枠を延長したんで、そのときの初放映版の吹き替え音源を使ってくれれば、ほとんどノーカットのはずなんでしょうけど、どうなんでしょうね?? ワーナーさんのホームページを見ても、日本語音声が何分か書いていないし、どうなんでしょう??
 もし、吹き替え音源が残っていないのなら、持っている一般の映画ファンにまで声をかけて、音源を確保して欲しかったですね!!もし、ノーカットで日本語音声がついていたら、ごめんなさい!!
 
 それにしても、ワーナーさんは、古い作品に吹き替えをつけるときは、TV音源を使用するだけなんでさみしい限りです!90分くらいの作品なら良いんですけど、どうしても長い作品になると、字幕と吹き替えが交互になって画面に入り込めないんですよね!!
 
 TVの吹き替え音源以外にも、新録や、欠落部分の新録とかで日本語音声をつけて欲しいですね。

 ワーナーさんだとメル・ギブソンの傑作アクション『リーサル・ウェポン』(87年)は日本語吹き替えが無いですし、シリーズ2作目『リーサル・ウェポン2炎の約束』(89年)は、メル・ギブソンの声が世良正則の声だし、本当に吹き替えに真剣じゃ無いではない印象を受けちゃうんですよね!!
 『13日の金曜日』(80年)とかもTVの2時間枠の吹き替え音源で良いから日本語音声がついてたら、絶対に「買い!!」なのに!!
 最近、発売された『ブレードランナー』もファイナルカット版くらいには日本語音声を新録でつけて欲しかったです!! 
 欲しいと思う作品も、日本語吹き替え音声がついているかいないかで、買うか買わないかを決める映画ファンって多いと思うんですけどね!!

 
 日本語音源がビデオ版にはあるのに、なぜか、DVDには日本語吹き替えがついていないDVDを何作かまとめてみました!! 
ダークマン (ユニバーサル・セレクション2008年第6弾) 【初回生産限定】

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スクリーマーズ

松竹ホームビデオ

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トレマーズ (ユニバーサル・セレクション2008年第4弾) 【初回生産限定】

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「スパイ大作戦 シーズン4」DVD発売!

2008-06-17 07:38:03 | DVD新譜の記事
 パラマウント・ホーム・エンタテイメントジャパンさんから発売されている「スパイ大作戦」のDVD-BOXですけど2008年8月22日に「シーズン4」が発売になります!
 前シリーズまでのIMFで変相が得意技のメンバーがマーティン・ランドーから、レナード・ニモイに変わったシーズンです。マーティン・ランドー、バーバラ・ベインが抜けたシーズンですけど、この第4シーズンってけっこう好きなんですよね!!
 シーズン1も2も3も記事にしてなかったんですけど、この第4シーズンだけは記事にしちゃいます!!それは大傑作エピソード「海の底で口を割れ!」が、第4シーズンにはあるからです!!
 まさに、1960~1970年代のアメリカのTVシリーズのエピソードといった感じの面白さの作品で、最近のドンデン返しやサスペンスを「売り」にした劇場映画よりも面白い作品です!!

 数ある「スパイ大作戦」のエピソードの中でも、最も好きなエピソードの1本です!!「スパイ大作戦」の面白さを知る上で、このエピソードを観れば、面白さが120%伝わるエピソードです!!

 この1つのエピソードで、DVD-BOXの18600円が高いのか安いのかどうかと聞かれると、ちょっと返事に困っちゃいますけど、その他のエピソードも1970年代のアメリカのTVドラマなんで十分面白いです!
スパイ大作戦 シーズン4<日本語完全版>

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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第1シーズンから第3シーズンも発売中です!
第1シーズンは、ピーター・グレイブス演じるフェルプスは出てきません!スティーブン・ヒル演じるブリッグスがリーダーです!
スパイ大作戦 シーズン1

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スパイ大作戦 シーズン2(日本語完全版)

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スパイ大作戦 シーズン3<日本語完全版>

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『ボディ・アーマー』未公開のままでいいのに。

2008-06-16 22:11:01 | アクション

ボディ・アーマー
BODY ARMOUR(2007年アメリカ、オーストラリア、スペイン、ドイツ、イギリス)
 監督          ジェリー・ライブリー
 脚本          ジョン・ワイドナー
              ケン・ランプルー
 出演          ティル・シュバイガー
              チャズ・パルミンテリ

 ■ストーリー■
 共和党の大統領候補ロンズデール知事がロサンゼルスの演説中に何者かに襲われる。警護に当たっていたジョン・リドリーは狙撃犯を始末するものの、もう1人犯人がおり、知事は殺されてしむのだった。また同僚のボイドも殺され、リドリー自身も犯人に撃たれてしまうのだった。
 3年後、知事を殺されたリドリーはボクシングジムで働いていたが、彼の元に仕事の依頼が舞い込んでくるのだった。その仕事とは、スペインのバルセロナでの一流の殺し屋を警護する仕事だった。殺し屋は裁判での証言を3日後に控えていたのだった。しかし、その殺し屋とは、3年前、ロンズデール知事を殺した男だったのだ。
 
 ■感想■
アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリア、スペイン製のアクション。
 主演はティル・シュバイガー。
 かつてのボディガードの仕事を失敗したときの、宿敵の暗殺者をボディガードすることのなった主人公の活躍を描くアクション映画なんですけど、全然盛り上がらないです!!
 
 まず、主人公にまるっきり魅力を感じないです。
 また、組織に命を狙われているからといって、かつての暗殺の標的をボディガードしていた主人公に仕事を依頼する殺し屋の存在も、ありえないですしね。
 それなりに銃撃戦とか、見せ場は用意されているのに、全然、盛り上がらないです。組織に不利な証言をする殺し屋が余命が余り無いとかも、逆に余計な要素に感じちゃいます。
 なんか、TVの2時間サスペンスドラマでも観る感じで観る分には、十分ですけど、アクション映画として観ると、どうも魅力不足に感じちゃいます。
 

 2007年の作品だから、こういう平凡な作品でも、DVDでリリースされたと思うんですけど、もう少し古い作品の未ソフト化作品、未公開(ビデオでも、TVでも未公開)作品のちゃんとした話題作くらいはリリースして欲しいです!!
 
 作品数の多い「香港映画」の「武侠映画」や「ノワール物」までチェックするのは厳しいでしょうけど、ヨーロッパのエンターテイメント作品くらいは、昔の作品でもリリースして欲しいですね!!
 いくつか思いつく作品をあげてみます!! 

 まず、ぜひ、観てみたいのが、A・J・クイネル原作のアクション小説「燃える男」の映画化作品でイタリア、フランス合作の“MAN ON FIRE”(UN UOMO SCOTTO TIRO)(1987年)が観たいです!!
 主人公のクリーシーにスコット・グレン。競演にジョー・ペシ、ブルック・アダムス、ジョナサン・プライス、ダニー・アイエロとやたら豪華な出演者の作品なのに、なぜか未公開のままです!!
 最近作られたトニー・スコット監督のリメイク版の『マイ・ボディガード』(2004年)があまりのひどいデキだったんで、今作と見比べてみたいんですよね!!あまり話題にならなかったですけど、あのラストの展開は『アイ・アム・レジェンド』なみにヒドイ改悪ですよね!!いや、もしかすると『アイ・アム・レジェンド』よりヒドイ改悪かも??

 あと、もう1本観たい作品は、アラン・コルノー監督、イヴ・モンタン、ジェラール・ドパリュドュー、カトリーヌ・ドヌーヴ出演のフランス映画の犯罪物のノワール映画“CHOIX DES ARMES”(1981年)です!!今作もいまだに日本未公開、未ソフト化のままです!!なんでリリースされないんでしょうね??超大作のフランス映画なのに!!ところで、今作は、リリースするときは、フランスで公開されたオリジナル版の135分版をリリースして!!アメリカ公開版は115分のカット版ですからね!!


 話題がずれまくりでした!!とにかく、『ボディ・アーマー』は、未公開のアクション映画だったら、どんな作品でも観ると決めている映画ファン向きの作品です!!全然感想が思いつかないです!!10点

ボディ・アーマーNikkatsu =dvd=このアイテムの詳細を見る
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『無影剣SHADOWLESS SWORD』韓国時代劇

2008-06-15 20:06:06 | アクション

無影剣SHADOWLESS SWORD
無影剣(2005年韓国)
 監督          キム・ヨンジュン 
 脚本          キム・テグァン
              シン・ジュネ
 出演          イ・ソジン
              ユン・ソイ
              チェ・ジウ

 ■ストーリー■
 西暦926年、契丹のクン・ファピョン率いる刺客団は渤海に攻め入り、王子たちに契丹につくように命令するのだった。それを断った王子たちは、皆殺しにされていた。かつての政変により中原に追放されていた王子テ・ジョンヒョンがまだ生きていることを知った渤海は、最強の剣士ユン・ソハを派遣するのだった。一方、ジュンヒョンがいることをしった刺客団は女剣士メ・ヨンオクを送るのだった。

 韓国映画ファンは読まないでね!!読んでも怒らないで!!

 ■感想■
 韓国の時代劇。
 てっきり香港映画の「武侠映画」のような作品かと思って借りてきて観たんですけど、やはりというか、想像通りの作品でした。
 監督や脚本家たちは「武侠映画」を作る気で製作したんでしょうけどね・・・。(多分)
 
 登場人物たちの行動が、「武侠映画」っぽく無いんですよね。ヒロインと敵の女性だけは、それっぽいですけど、あとの登場人物の男たちが女々しい感じなんですよね!!それに、どちらかというと、最後の方では「歴史物」のような雰囲気まで漂ってきて格調高すぎ!!
 監督が『アウトライブ』(2000年)のキム・ヨンジュンだから、期待した自分が悪いんですけどね!それでも『アウトライブ』よりかは少しは面白くなってる気がしないでも無いですけどね。

 それにしても、ランニングタイム117分って何???????
 香港映画だったら、この内容だったら80分くらいに出来るのに!!もちろん、見せ場もあと数箇所多くて!!
 韓国映画って苦手なんですよね!!あんまり多くの作品を観たことないから断言するのも失礼なんですけど、「しつこい!」「長い!」「盛り上がらない!」って印象なんですよね。
 
 今作に限って言うと、大体、ストーリーが面白くない!!
 主人公とヒロインのやりとりが、さっぱりしてないし、グダグダ、ネトネト、だから何??みたいな感じです!!
 渤海に帰るなら帰る!逃げるなら逃げる!さっさと決めて行動して欲しいです!ワイヤーアクションを使ったアクションシーンがどんなに素晴らしくても、そこに行くまでのストーリーが全然盛り上がらないので、見せ場がもったいないくらいです!!
 とにかく117分は長すぎで「早く終われ!」「早く終われ!」って思いながら観てました!!本当に長い!!
 あと30分くらいカットしても長すぎかも!!もう少しテンポを考えて欲しかったです!劇場映画なんだから!TVドラマじゃないんですからね!!
 出演している女優さんは、すごいキレイなのに、ホントにもったいないですよね。けっこう頑張ってアクションシーンを見せてくれてるのに、このストーリーでは全然盛り上がらないです!!

 ハリウッドも今作に投資しているんですよね。「韓国映画」に投資しても良いですけど、ハリウッドも香港映画にでも投資して「武侠映画」を作って欲しいです。

 それにしても、いくらブームとはいえ「韓流」の映画ばかりリリースしてないで、もっともっと違う作品もリリースして欲しいです!!

  台湾映画や香港映画の「武侠映画」をどんどんリリースして欲しいです!
 大傑作『空飛ぶ十字剣』(1976年)や『邪剣迫る!死守せよ少林寺秘伝』(1976年)とかを、TV放映時の日本語吹き替えつきでDVDリリースして欲しいなぁ!!

 香港映画の未公開のアクション時代劇でも、観たいと思う作品はいくつも!!
“盲女匂魂剣”(1970年)、“鐵旗門”(1978年)“血芙蓉"(1978年)とかとか!!
 日本未公開の面白そうな作品もいくらもあるんだし、昔の作品も、しっかりとリリースして欲しいですね!!
 香港映画と韓国映画では、全然違うから、今回の記事で書くのも変なんですけど、同じ時代劇ということで書いちゃいました。

 どうしても「韓国映画」で時代劇が観たいって人向けですかね??10点

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『コントラクト』ポール・ナッチー主演ホラー!

2008-06-10 22:35:54 | ホラー

コントラクト
ROJO SANGRE(2004年スペイン)
 監督          フェラン・モンジュ
 脚本          ハシント・モリナ(ポール・ナッチー)
 出演          ポール・ナッチー
              ビビアナ・フェルナンデス
              メン・ワイ

 ■ストーリー■
 かつて大俳優だったパブロ・テヴネは、今は役に恵まれずに、映画のオーディションを受ける日々だった。しかし、オーディションにも受からずエージェントからも見放されていた。
 エージェントから紹介された最後の仕事として、クラブの入り口の人間彫刻のドアマンの仕事を紹介されるのだった。クラブで、仕事を依頼してきたドラ・グリゼルという女性と会い、仕事の内容を聞いたパブロは渋々ながら、ドラの上司レフィカルと会い、この仕事を引き受けることにするのだった。レフィカルから紹介された道具屋でナイフを手に入れたパブロは、徐々に常軌を逸していくのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 ポール・ナッチー主演のホラー映画。
 2007年8月にリリースされていたんですけど、全然気がつきませんでした。
 レンタルビデオ屋(DVD屋)の準新作コーナーにまぎれて置いてあったんで、手に取ったらスペイン製のホラー映画だったので、レンタルして鑑賞しました。
 
 映画が始まってすぐに、タイトルの前に出演者のクレジットが出て、そこになんと「ポール・ナッチー」の名前が1番最初に出てきました!!!
 
 今作の出演者も見ずにDVDを借りてきたんで「超驚き!!」でした。

 「えーっ!ポール・ナッチー主演のホラー映画だったの!!
 
 完全にチェック漏れでした。ポール・ナッチー主演の映画の新作をチェック漏れするなんて、ショックです!!
 アルバトロスさんも「ポール・ナッチー主演!!」って大きくDVDのパッケージに書いてくれれば良いのにッ!!
 タイトルの前に「ポール・ナッチーの」って入れないとダメですよね!

 スペイン映画のホラー映画っていうだけで借りてきたので、すごく驚いちゃいました!!
 ポール・ナッチー主演って分かって借りたら、もっともっとワクワクしながら借りたのに!!
 
 映画雑誌は、「映画秘宝」とかはチェックしてるんですけど、今作のってリリースされた頃、記事になってましたっけ??
 「キネマ旬報」で今作のことを載せてくれなんて言わないですけど、「映画秘宝」では記事になったんでしょうか??今や「映画秘宝」くらいしかエンターテイメント作品のことを記事や宣伝してくれる映画雑誌って今は無いですからね。「スターログ」も「ファンゴリア」も、今や無いですからね!!
 最近、「宇宙船」が新たに復刊されましたけど、本当に映画雑誌って無くなっちゃいましたよね。「ファンゴリア」とか、また復刊されないでしょうかね??

 いつも色んな役を演じることの多いポール・ナッチーですけど、切り裂きジャック、イワン雷帝、ラス・プーチン、青髭と人間彫刻と殺人鬼の役で、いくつもの役を演じてます。今作の製作年度が2004年の作品だから、ポール・ナッチーは70歳くらいでしょうけど、本当にスゴイです。真剣にホラー映画で主役を演じていて感動しちゃいます!!
 
 中盤から後半にかけて、良くわからない展開になって、ラストなんてほとんど意味不明なんですけど、どういう意味なんでしょうね??ポール・ナッチーは殺されても魂が生き残って殺しを続けているっていう展開なんでしょうかね??
 まぁ、意味不明でもそれなりに面白く観れたんで良しとしなくちゃいけないんでしょうけど、もう少し意味が分かるラストにして欲しかったです。
 ポール・ナッチーもサタンの息子っていう設定なのに、殺されちゃってるし、本当に良く分からない設定です!ポール・ナッチーを雇うレフィカルの名前の由来の件は、すごく面白かったですけどね。単純なアナグラムなのに全然気が付きませんでした。今まで他の映画でも使われそうな感じな、ただ逆から読むだけの簡単なアナグラムなのに・・・。
 自分はこの名前が使われるのは初めて観ました。ということはレフィカルの部下のドラ・グリゼルもアナグラムなんですよね!!
 
 映画的には、ごくごく普通のオカルト映画ですけど、ポール・ナッチー主演なのと、未公開作品ということでプラス15点で 65点
 

コントラクトアルバトロスこのアイテムの詳細を見る
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『ナンバー23』トホホン・ミステリー

2008-06-08 00:37:00 | ミステリー

ナンバー23
THE NUMBER 23(2007年アメリカ)
 監督          ジョエル・シューマカー
 脚本          ファーンリー・フィリップス
 出演          ジム・キャリー
              ヴァージニア・マドセン
              エド・ローター

 ■ストーリー■
 野犬捕獲の仕事をしているウォルターは、妻から「ナンバー23」というミステリーをもらう。だが、その本を読み始めて、ウォルター自身がモデルになったのではと思う描写があることに気づくのだった。そしてまた、その本に書かれている「23」という数字に、世の中のすべてのが支配されているという脅迫観念に襲われるのだった。
 
 ■感想■
 ジム・キャリー主演のミステリー映画。
 
 監督は、なんでもそつなく監督する職人監督のジョエル・シューマカー。
 あんまり特長が無く何でもソツなくこなす職人的な印象の監督です!自分の好み的には、悪い意味で職人って印象なんで、自分はあんまり好きな監督さんじゃないです。
 でも、なぜか、なぜか、なぜかジョエル・シューマカーって、作品には恵まれているんですよね!!
 ラリー・コーエン原案のタイトな傑作スリラー『フォーン・ブース』(2002年)をはじめ、「バットマン」シリーズの『バットマン・フォーエバー』(1995年)、『バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲』(1997年)、クリス・ロック、アンソニー・ホプキンス主演のアクション『9デイズ』(2002年)等、色んなエンターテイメント映画を撮っています。
 どの作品もそれなりに「観れる作品」にするので、けっこう重宝されるんでしょうね。
 エンターテイメントがまるっきり分かっていない監督よりは、いくらかマシですけど、だからといって積極的にジョエル・シューマカーに監督して欲しいとは思わないんですけどね。
 
 でも、さんざん言っていますけど、今作の場合は、映画的に、かなり中身の無いどうしようも無い作品なんで、ジョエル・シューマカーに監督してもらって全然OKなんです!!
 こういう作品を撮るにはうてつけの「職人監督」ですよね!!
 ちょっとしたアイデアだけの中身の無い作品はこれからも、ジョエル・シューマカーに監督してもらいたいですね!!
 
 偶然、入手したミステリー小説を読んで、すべてのものが「23」という数字に支配されてると思うなんて、頭がオカシイとしか思えないです。
 今作の主人公に、普通の観客なら、まるっきり感情移入できないと思うんですが、どうなんでしょう??
 それに、今作を観て「すごいミステリーだなぁ!!」なんて思う映画ファンはいるんですかね??

 周りの人間が「そんなの偶然」って言ってるのに、取り付かれたように「23!」「23!」「23!」ってオカシイでしょ!!
 何かが起きたのが、23日とか2月3日とかならわかりますけど、
 10を引いたら23とか、5を足したら23とか、それって、もう23じゃないでしょ!!オカシイ!!オカシイ!!
 
 登場人物もおかしければ、この脚本を書いた人間もおかしいし、今作にOK出した製作者もおかしいでしょ!!
 ジム・キャリーが演じた主人公もおかしければ、息子まで「23」「23」って「23」にこだわりだしちゃって!!
 今作が、メジャーな俳優も出演しない、80分弱くらいのマイナーな作品ならまだしも、メジャーな作品で、この脚本!!ダメダメ!!
 実際、今作もランニングタイムが99分しかないのに、120分くらいに感じる長さ!!あと20分くらいカットして欲しいくらいです!!
 主人公が、数字の“23”にこだわるのもオカシイですけど、今作のオチのトリックも、いつも通りのオチでガッカリ!!10点
 

ナンバー23 アンレイテッド・コレクターズ・エディション [DVD]
ジム・キャリー
角川映画




ジョエル・シューマカー監督作なら、ラリー・コーエン脚本の『フォーンブース』を!

フォーン・ブース [DVD]
ラリー・コーエン
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
フォーン・ブース [Blu-ray]
コリン・ファレル,キーファー・サザーランド,ラダ・ミッチェル,フォレスト・ウィテカー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

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『エシュロン 対NSA網浸入作戦』イタリア製マジメエンタ

2008-06-07 14:36:45 | サスペンス

エシュロン 対NSA網浸入作戦
THE LISTENING(2006年イタリア)
 監督          ジャコモ・マルテッリ
 脚本          ジャコモ・マルテッリ
              イニゴ・ドミンゲス
              リカルド・ブラン
 原案          ジャコモ・マルテッリ
 出演          マイケル・パークス
              マヤ・サンテ
              アンドレヤ・ティドナ
              ジェームズ・パークス
              テレンス・ビーズリー

 ■ストーリー■
 受話器をしたままの固定電話機や、電源の切れた携帯電話を使った盗聴システム「タンブルウィード」がNSAや世界各国の大使館で案内されていた。しかし、イタリアでタンブルウィードの情報の入ったバッグが盗まれてしまうのだった。泥棒は単純な窃盗犯で、バッグの中身を確認し、そのまま捨ててしまうのだった。
 そして、偶然通りかかったイタリア人の若い女性フランチェスカがそのバッグを拾うのだった。その夜、フランチェスカが友人としている会話から、NSAはフランチェスカが「タンブルウィード」の操作マニュアルを拾ったことを知るのだった。フランチェスカはそのバッグを警察に届けようとしたため、タンブルウィードを開発した企業ウェンデルクランショーはフランチェスカからバッグを回収するが、マニュアルが1冊抜けてていたため、フランチェスカは、産業スパイと疑われ拷問されるのだった。
 盗聴活動をしてフランチェスカが産業スパイでないことを確信したNSAの職員ジェームズ・ワグリーは、なんとか彼女を助けようと動き出すのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 イタリア製の超マジメなスパイ映画。
 NSAに疑われた女性の恐怖の体験を描いています。
 主演は『キラー・ビーズ』(1976年)のマイケル・パークス。
 
 イタリアに渡ったマイケル・パークスが、どうするのかと思いきや昔の知り合いのイタリア人ジャンニに会いに行きます。
 「やっぱりコネって大事なのね!!ジャンニがいなかったらどうするの??」
 って感じです。
 
 かつて、ローマにいたときに上司のために愛したイタリア人の民間の女性と別れた主人公が、またまた民間の女性のために立ち上がります。
 それにしても、怖い作品です!全然救いが無い展開になっていきます。
 4億ドルの国家秘密を知ったかもしれないって理由で、同盟国の民間の女性を拷問する展開が描かれるなんて、やっぱりヨーロッパの作品ですよね!
 現実的にはこういうことがあっても、ハリウッドではなかなか正面きって描かれないですからね!
 それに、これがハリウッドのエンターテイメント作品だったら、スーパーヒーローが登場したりするんですけど、そこはイタリアのマジメなエンターテイメント作品、普通の内勤のスパイしか出てきません。
 どう考えても、分が悪いです!!
 
 民間の女性を助けようとした主人公や、主人公の上司、どう見てもまともな行動を取る登場人物たちが、ひどい目に!
 一方、NSAに出入りする企業や、その企業にコビをうるようなNSAの職員は、最後まで良い目に!!なんて現実的なの??
 
 みんなが好きで観るハリウッド的な作品も、子どもじみててイヤですけど、こういうマジメな展開のエンターテイメントも、ちょっとだけ暗い気持ちに!!
 最後の最後だけ、ちょっとだけ救いのある展開になりますけど、それにしても暗い!暗い! 

 イタリア人っていうのは、怖いマフィアがいるし、警察も信用されていないし、基本的に組織とかを信用していないんでしょうね!!
 イギリス人ほどじゃないでしょうけど、イタリア人も国家とか組織とかに批判的なんでしょうね。
 今作は、とうていハリウッドでは作られない作品です!さすがヨーロッパ映画です! 

 “エシュロン”については、ピーター・バラカンが司会をしている関東のTBSで放送されていた「CBSドキュメント」で放送されていたんで、数年前に観たときに
 「これって、本当??」
って思ったもんですけど、このエシュロンを題材にして、本当に面白く作ってあります!!
 今作以外でも、さいとうたかおのコミックの「ゴルゴ13」でもこのエシュロンをテーマにした作品がありましたよね。
 マット・デイモンの『ボーン・アルティメイタム』(2007年)でも普通にこのシステムが出てきましたね。観たときに「何の説明も無いや!!」って思ったんですけど、スパイ映画を観る人間は「エシュロン」については当然知っているってコトなんでしょうね。
 「エシュロン」について、何の知識も無い人は、軽く調べて、少しだけ予備知識をつけてから、今作を観た方が、より一層、今作を楽しく観れるはず!!
 
 ところで「CBSドキュメント」ってTBSでしか放送されないんですか??つまらない地方の番組を放映してるんなら、地方局も、こういうマトモな番組を放送してくれないですかね??

 でも、イタリア映画のこういうエンターテイメント作品を観れるだけでウレシクなっちゃいます。DVDスルーでかまわないから、もっともっともっともっともっとたくさんのイタリアの作品を公開して欲しいです。
 でも最近の作品でなくて、『ナポリ犯罪ルート』(1976年)とかを、フジTVのTV放映時の日本語吹き替えつきでDVD化してくれないですかねぇ??
 それにしても、こんな地味系なエンターテイメント作品を良くリリースしてくれましたね!!70点

 今作の教訓:落し物には注意!!

エシュロン -対NSA網侵入作戦-ビデオメーカーこのアイテムの詳細を見る
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『逃亡者スチール・イン・ザ・ダーク』スペインTV作品

2008-06-06 00:21:55 | サスペンス

逃亡者スチール・イン・ザ・ダーク
MAR ROJO(2005年スペイン)
 監督          エンリケ・アルベリッチ
 脚本          ホアン・M・エルナンデス・ガスコン
 出演          マリベル・ヴェルドゥ
              アレックス・ブレンデムール
              オラジャ・エスクスバノ

 ■ストーリー■
 ストリッパーのジュリアは、仕事帰りに運転中、後の席から銃を突きつけられる。ドアの鍵を閉めないためにジュリアの車に男が乗っていたのだ。その男は、白昼起きた百貨店の強盗犯だったのだ。警備員に銃撃された強盗犯は瀕死の重傷でジュリアに銃を突きつけたもののすぐに倒れこんで死んでしまうのだった。
 ジュリアは、男のそばにあった大金の入ったバッグを見つけると、死体を捨て大金を奪うのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 『パンズ・ラビリンス』(2006年)のマリエル・ヴェルドゥ主演のスリラー映画。
 どうやらスペインのTVムービーのようです。
 ランニングタイム96分というエンターテイメント作品としてちょうど良い長さの作品ですけど、全然退屈しません!
 TVムービーでも丁寧に作ってあるので、すごく楽しめる作品になってます!
 裸あり(ちょこっとだけ)、銃撃戦あり、殺しありと日本の2時間サスペンも見習って欲しいほど!!
 スペインのTV、恐るべし!!
まぁ、TV作品だけあって、あるていど「ユルユル感」漂う作品なんですけど、TV作品でこれだけの作品が観れれば十分でしょう!
 現在の日本の2時間サスペンスで、ソフト化してまで観たいと思う作品なんて無いんでしょうからね。
 1980年代の「土曜ワイド劇場」とか「火曜サスペンス」とかだとソフト化してでも観たい作品がいくつもあるでしょうけど!実際、天知茂の「江戸川乱歩」シリーズとかはソフト化されてますもんね。
 「火曜サスペンス」で放映された「殺したくないのに 私の中には危険な殺人者がひそんでいた!! 」(1982年)とかって、ソフト化されないですかね??バリ・ウッド原作のモダンホラー「殺したくないのに」の映像化作品です。出演は中村敦夫、大原麗子、監督は恩地日出夫、脚本は永原秀一です。80年代は、映像化する作品の原作を選定する段階でもかなりエンターテイメント作品に対して前向きでしたよね。

 話題を、今作『逃亡者 スチール・イン・ザ・ダーク』に戻すと、こういう犯罪物のクライムドラマとしては、テーマ的には良くあるストーリーの作品です。
 偶然、事件に関わった大金を手に入れたシングルマザーが、それによって事件に巻き込まれるってストーリーは、定番のストーリーです!
 
 普通は強盗の生き残りに追われるっていうパターンが多いですけど、今作では、ヒロインを追い詰めていくのは、保険会社に雇われた男です。でも、その男が、強盗のように凶悪です。とにかく無関係(ベビーシッターは無関係とはいえないですけど)の人間を殺しまくりです!!発覚したら罪重いでしょう!!
 
 殺しまくりといえば、リストラされそうな保険会社の男も、平気で殺人を犯すし、出てくる人間がおかしすぎ!!リストラと殺人犯なら、リストラの方が良いと思うんですけど、どうなんでしょう??
 あと、ヒロインの設定なんですけど、ストリッパーに娼婦(多分)っていうところがスゴイですよね。直接的なシーンは無いものの、日本では、そういう設定自体、今の日本ではOUTでしょう!!スペインのTVドラマって健全ですよね。
 日本のドラマって、健全そうな設定の人たちばっかり出てきて、逆にさめちゃいます。
 
 それぞれのシーンとかは、迫力の無い百貨店の強盗シーンとか「ご愛嬌」としても、丁寧に作ってあるので面白く観れます。
 ヒロインのジュリアとダイナーのオーナーのルイスとの関係とかも安心して見ていれます。観てる人の想像とおりの展開になっていきます。でも、保険会社に雇われた男と保険会社の男がやりすぎ!簡単に人を殺しすぎです!!
 劇場映画だって、もっと考えて人を殺すだろうに、ヒロインをおびき出すためだけに友人を殺すなんてやりすぎでしょ!!情報提供者のベビーシッターとかも簡単に殺しちゃうし、スペインのTVって過激なんですね。そういうところがサスペンス作品として面白いんですけどね。
 
 劇場未公開作品で、これくらいの水準の作品が観れたら、「大満足」です。何回も観るかと聞かれたら、ちょっと返事に困っちゃいますけど、1度観るだけなら十分楽しめるはず!
 サスペンス映画好きなら1度は観てみてもいいかも。 60点

MAR ROJO

トランスワールドアソシエイツ

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『ディスタービア』ティーンエイジャー“裏窓”

2008-06-05 02:36:53 | サスペンス

ディスタービア
DISTURBIA(2007年アメリカ)
 監督          D・J・カルーソ
 脚本          クリストファー・ランドン
              カール・エルスワース
 原案          クリストファー・ランドン
 出演          シャイア・ラブーフ
              キャリー=アン・モス
              デビッド・モース
              サラ・ローマー

 ■ストーリー■
 ケールはスペイン語教師にバカにされ、襲い掛かり暴行を働いたバツとして3ヶ月の自宅謹慎を言い渡されるのだった。そんなとき、隣の家にアシュリーというコが引っ越してくるのだった。町では赤毛の女性を狙った連続殺人事件が起きていた。ヒマを持て余したケールは双眼鏡で隣のアシュリーの生活を覗いていたが、ふと向かいの家のターナーが、連続殺人鬼の容疑者が乗っていたムスタングに乗っていることに気づくのだった。

 ■感想■
 『THE SALTON SEAソルトン・シー』(2002年)、『テイキング・ライブス』(2004年)のD・J・カルーソ監督の、ティーンエイジャーを主人公にした「裏窓」系サスペンス映画。
 「裏窓」系というより、もろに「裏窓」です!!

 今作は、全米のBOX OFFICEで確かけっこう成績良かったんですよね。良かったのは、初登場した週とその翌週くらいだったかもしれないですけど、けっこう気になってた作品でした。
 アメリカの映画ファンってこういう軽いティーンエイジャー向きな作品が好きなんですね。若い映画ファンが、気軽にサスペンス系のエンターテイメント映画を観にいくことが多いんでしょうね。
 一時、低迷していたホラー映画に再ブームを呼び起こした「スクリーム」シリーズだって、良く考えると(良く考えなくても)ティーンエイジャーを主人公にしたシリーズでしたもんね。

 軽い気持ちで観れる作品ですけど、いかんせんランニングタイムが104分と少し長すぎなんで、少しダレちゃいます。あと20分くらい短くて良いのに!85分くらいだったら同じ内容でも、引きしまってかなり面白く見れたのに。
 内容的には、隣に引っ越してきた美人と仲良くなる主人公が、アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(1954年)系のサスペンスに巻き込まれるだけの作品です!中身があんまり無いんで、この内容で104分は長すぎでしょ!
 ポップコーンを食べながら何にも考えずに観るには最適な内容なんですけどね。
 
 いくらでも、刈り込んでもっともっと短く出来るのに、なんであえて104分も使っちゃって普通のありがちなサスペンス映画っぽく作っちゃうんでしょうね??
 作品のノリが軽くて良い感じなのに・・・。

 『テイキング・ライブス』も少しだけ間延びした感じで、重たい雰囲気の作品だったし、D・J・カルーソ監督って、間延びした感じが好きなんでしょうね。

 今作のようなティーンエイジャーを主人公にしたサスペンス映画やスリラー映画って、特にそのジャンルが得意な監督って特に思い浮かばないですね。
 ブライアン・デ・パルマ監督が今作を監督したら、絶対に「R指定」の血みどろ、エロチックな作品になっちゃいますからね!
 『窓・ベッドルームの女』(1986年)、『LAコンフィデンシャル』(1997年)のカーティス・ハンソン監督が撮っても、すごく重厚なスリラー映画になりそうですもんね。
 『ロードキラー』(2001年)のジョン・ダール監督とかが監督しても面白い作品になりそうな気はするんですけどね。それでも、けっこう残酷な作品になっちゃいそうな気もしちゃいますけど。 
 

 なんだかんだ言って、「誰が監督したら面白くなるだろう??」そんなことを考えながら観ても、それはそれで楽しいですね。考え事しながら観ても、そんなにストーリーは進まないですしね!! 
 とにかく、ポップコーンでも食べながら観るのには最適な1本です。主な登場人物たちも、そんなに被害に遭わないですし、もともと今回の騒動も主人公たちの行動が呼び起こす騒動ですもんね。まぁ、でも、近所に「赤毛連続殺人鬼」が住んでたらイヤですけどね。 50点

ディスタービア角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る
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『ブギーマン2 憑依』なぜ続編??

2008-06-04 00:27:48 | ホラー

ブギーマン2 憑依
BOOGEYMAN 2(2007年アメリカ)
 監督          ジェフ・ベタンコート
 脚本          ブライアン・シーブ
 出演          ダニエル・サヴレ
              マット・コーエン
              トビン・ベル

 ■ストーリー■
 ヘンリーとローラの兄妹は幼いころ両親をブギーマンに殺され、それ以来ブギーマン恐怖症になっていた。兄のヘンリーは病院で治療を受け、ローラの元に帰ってくるのだった。ヘンリーは就職のために遠くに出かけることになり、暗闇を恐れたローラはヘンリーが入院していた病院に治療のために入ることにするのだった。
 暗闇を恐れる者、狭い場所を恐れる者、細菌恐怖症の者、色んな患者がいるが、ローラが来た日から、次々と患者が殺されていくのだった。院長は事故だというが、ローラは今回の事件がブギーマンが行っているのではないかと疑うのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 2005年にサム・ライミ製作でヒットしたホラー映画『ブギーマン』の続編。
 劇場映画でなく、本国アメリカでもオリジナルビデオとして作られた作品のようです。
 
 オリジナルビデオの作品でも、それなりに観れる作品にしてしまうハリウッドの力ってすごいなぁ!!と思う反面、前作とまるっきり関係ない作品に「パート2」のタイトルをつけちゃうのは、かなり反則かな??って印象です。
 
 前作『ブギーマン』が、暗闇に潜むブギーマンの恐怖を描くモンスターの登場する正統派ホラー作品だったのに、続編の今作は単純な殺人劇を描くスリラー映画でした。
 それも、余りにも単純なオチのスラッシャームービーでした!!
 モンスターの出てくるホラー映画の続編なんで、今作もテッキリ、ホラー映画かと思ったら、ミステリー系の殺人映画でした。
 しかも「犯人が誰か??」は重要なポイントではない軽いミステリーです!!

 今作、最大のトリックは、観客にホラー映画と思わせておいて、殺人劇を描くスラッシャームービーなところです!!
 オカルト映画でなく、殺人ミステリー!!

 これって、「エクソシスト4」とか「オーメン5」とかいうタイトルの映画がオカルト映画でなくてミステリー映画とかスラッシャー映画になるようなことですもんね。
 はっきり言って「だまされました!!」単純なオチなのに、ずっとオカルトチックな作品だと思っていたんで犯人が分かりませんでした!!
 
 「やられたーッ!!」
 
 脚本家と監督のアイデア勝ちですね!!

 ところで、ヘンリーとローラの兄妹が子どものころ、彼らの両親を襲った犯人って誰だったんでしょう??犯人はブギーマンじゃなくて、単なる殺人鬼だったんですよね。ブギーマンに殺されたと思ったんで警察の捜査が不十分でも何とも思わなかったですけど、単なる殺人事件だったら、
 「警察は何をやっていたの??」
 って思っちゃいます!!
 警察の捜査している描写がまるっきり無いのも不親切ですよね。
 
 前作『ブギーマン』では、オカルト映画なのに主人公の家族を殺した犯人が主人公だと思われてたりして、それなりに説明的なシーンがあったのに、単純なサスペンス映画の今作には説明が無いなんて!!なんか不思議な感じです!!

 決して面白い作品では無いですけどミステリー映画としては、タイトルの『ブギーマン2』を含めてかなりウマクできてるかも??
 だって、誰もスラッシャー映画だなんて思ってもいないですからね!!
 でも、ミステリー映画としては、こういうタイトルのトリックは1度しか使えないトリックですよね!!
 それなりに面白ければ、こういうサスペンス作品でも良いですけどね!
 特別面白いってわけでも無かった前作『ブギーマン』の続編ですけど、前作以上に、面白くない作品になってます。
 ランニングタイム93分も、長すぎです。この内容ならあと10分くらい短くても良かったのに。

 1980年代に量産されたスラッシャー映画の方が全然面白いです!!
 ありえない展開で突っ込みどころ満載な『血のバレンタイン』(1981年)や、良く分からないオチ(意味不明って意味では無いです)の『誕生日はもう来ない』(1981年)の方がミステリーとしても断然面白いです!
 
 前作の熱狂的なファンにもオススメできないですし、スラッシャー映画ファンにもオススメできないですけど、ホラー映画ファンなら観てもいいかも!!でも、ほとんど反則技のこの続編なのにジャンルが違うと言うタイトルトリックはもう使わないでね!!40点

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誰が犯人でもOKな展開に、ちょっとだけ驚きの『誕生日はもう来ない』
日本語吹替え音声がついていたら購入するんですけどね。

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コメント
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