『サイバーロボ』
ROBOWAR(1988年イタリア)
監督:ヴィンセント・ドーン(ブルーノ・マッティ)
脚本:ロッセラ・ドルーディ
原案:クラウディオ・フラガッソ
ロッセラ・ドルーディ
出演:レブ・ブラウン
キャサリン・ヒックランド
メル・デヴィッドソン
マックス・ローレル
クライド・アンダーソン
アラン・コリンズ
■ストーリー■
人間型の秘密兵器”オメガ・ワン”が制御不能になり回収命令が出され、マーフィ・ブラック少将を隊長とする6人の特殊部隊パムが編成される。パムは、オメガ・ワンがいるカンボジアの森林に向かうのだが、、、。
■感想■
ブルーノ・マッティ監督が描く低予算アクション映画。
回収指示されるのが人間型の兵器アンドロイドなので、ジャンルはSci-Fi映画ということになるんでしょう、。
実は、最後に判明するんですが、アンドロイドでなくサイボーグなんですが、、。
『エイリアンネーター』(1989年)、『食人族3 食人族vsコマンドー』(2004年)、『ゾンビ2009』(2007年)と”エイリアン2”にインスパイアされたような作品を撮りまくったブルーノ・マッティ監督ですが、、今回は”プレデター”系の作品でした、、。
”エイリアン2”系の作品をたくさん撮ったような気がしてましたが、わずか3作品でした、、。
自分が知らないだけとか、日本未公開とか、、まだまだあるんでしょうか、、?
”プレデター”系作品も東南アジアの林の中でロケするだけなんで、低予算で製作できたんでしょうねぇ、、。
今作の主演のレブ・ブラウンもイタリアのアクション映画に出演しまくっていたような印象持ってましたけど、、全然そんなコトありませんでした、、。
『未来から来たハンター ヨオ』(1982年)、『ストライク・コマンドー』(1986年)、『リゲイン 奪還!地獄のコマンド』(1989年)と今作の4本だけ、、。少なかったです、、。
しかも、『未来から来たハンター ヨオ』は、『地獄の7人』(1983年)よりも前に製作された出演作でした、、。
TVムービー『爆走ライダー!超人キャプテン・アメリカ』(1979年)で主人公演じたあと、マジメな作品やイタリア映画、ホラー映画いろんな作品に出演しまくりでした、、。
『爆走ライダー!超人キャプテン・アメリカ』は、続編”Captain America II: Death Too Soon”(1979年)がありますが日本未公開のままでした、。クリストファー・ロー、コニー・セレッカと共演者も豪華なのに、。
いつもの感想同様、作品のコトに全然ふれず、違う作品のことばかりの記事ですいません、、。
ところで、今作『サイバーロボ』は、なんと地上波で(深夜枠でしたけど、、)なんと吹替で放送されているはず、、TV朝日の「ウィークエンドシアター」で確か吹替版で、、。
TV東京の「木曜洋画劇場」でなく、、。
当時は映画枠も多かったから、いつものB級映画放映してるなぁ、、くらいの印象でしたけど、、地上波の映画枠がほとんどなくなってしまった今だったら大事件(良い意味で)!!
TV朝日の「日曜洋画劇場」も”バイオハザード”シリーズばかり放送しないで、今作とかをゴールデンタイムで再放送すれば良かったのに、、。「うーん、、でも、視聴率が、、見込めないかも??」
今作とかはムリでも、『真夜中の殺人パーティ』(1982年)とか『ナイアガラ殺人事件』(1979年)とか『リレントレス 若妻誘拐』(1977年)とか放送すれば良かったのに、、。
『真夜中の殺人パーティ』と『ナイアガラ殺人事件』は「日曜洋画劇場」で初回放送。『リレントレス 若妻誘拐』はTV朝日金曜夕方放送(関東地区)でした、、。
あ、『ストライク・コマンドー』(TV題:『地獄のバトル・コマンドー』)もTV朝日の「日曜洋画劇場」で放送してました、、。
プレデター度 ★★★★★
地上波で再放送して欲しい度 ★★★★
最後のオチ必要?度 ★★★
『人喰いシャーク バミューダ魔の三角地帯の謎』(別題:『ザ・シャーク』)
THE SHARK'S CAVE(1978年イタリア、スペイン、メキシコ)
監督:アンソニー・リッチモンド(トニーノ・リッチ)
脚本:フェルナンド・ガリアナ
マウリシオ・メルキオーレ
トリーノ・リッチ
音楽:ステルヴィオ・チプリアーニ
出演:アンドレス・ガルシア
アーサー・ケネディ
ジャネット・アグレン
ピノ・コリッツィ
マキシモ・ヴェルヴェルデ
■ストーリー■
バミューダ海域で6ケ月間行方不明だったダイバー、アンドレスが発見された。記憶喪失になったアンドレスは、記憶を無くした期間を思い出そうとするのだが、、。
アンドレスは海底に沈んだ飛行機から荷物を引き揚げる仕事を受けるのだが、その場所はは記憶を無くした場所だった、、、。
■感想■
トニーノ・リッチ監督の海洋動物パニック映画風のタイトル風のSci-Fi映画。
テレビ東京の90分枠で初回放送されたときのタイトルが『人喰いシャーク バミューダ魔の三角地帯の謎』、リピート放送のときが『ザ・シャーク』で、あくまでも動物パニック映画風のタイトル、、。
テレビ東京の放映タイトル、Sci-Fi映画っぽさが全然ない!!
イタリアでの原題も”Bermude la fossa maledetta”なんでSci-Fi映画風のタイトルでないし、、英語題もイギリスでは”The Shark's Cave”、アメリカ合衆国では”Cave of the Sharks”なんで、、テレビ東京での日本タイトルも特にサメにこだわったわけではないんでしょうけど、、。
同じくトニーノ・リッチ監督の『宇宙への旅立ち』(1979年)も観てみたい、、。
とにかく、ストーリーがちゃんとしている作品ばかりで、オチがちゃんとしている作品が普通だった1970年代後半の作品としては、驚天動地のラスト!!
TVで観ていて、あまりのラストに、、しばらく呆然とした記憶が、、。
「ヒットしたら続編を作ろう」みたいな気が全然無いような作品でありえないラスト!!
一応、完結すると思って観ていたら、第3作目に続く!で終わった『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980年)を観たときくらいのショックでした!!
まさかのオチ度 ★★★★★
動物パニック度 ☆
イタリア映画度 ★★★★★
『電脳戦士サイ・ウォーリアー』
CY WARRIOR SPECIAL COMBAT UNIT(1989年イタリア)
監督:ジャンネット・デ・ロッシ
脚本:ジャンネット・デ・ロッシ
デヴィッド・パーカー・Jr(ダルダーノ・サケッティ)
出演:フランク・ザカリーノ
ヘンリー・シルヴァ
シェリー・ローズ
ブランドン・ハモンド
ジェームズ・サマース
■ストーリー■
カードゲームの最中のいざこざで兵士が装置にぶつかったショックで軍が開発中の兵器CY-Wが船での移送中に起動してしまい、CY-Wは逃走してしまうのだった。秘かに理想の兵士のアンドロイドを開発していたことがばれると米ソ関係にヒビがはいることに、、。
秘密裏に処理するためハマー大佐の元、チームが編成されるのだった。武器を使うなとの指示だったが埒があかないとの判断で早速命令無視で破壊しようと動きだすのだった、、。
CY-Wは街中でハマー大佐の部隊に追いつめられ橋から飛び込み逃げるのだった。地元の少年ブランドンは森の中で足を痛めたCY-Wを発見し、自宅へと連れ帰るのだった、、。
■感想■
ビデオレンタル屋がたくさんあった時代、けっこう色んなレンタル屋に置いてあったイタリア製のSci-Fi映画。
監督は、特殊メイクのジャンネット・デ・ロッシ。
今作以外では『キラー・クロコダイル 怒りの逆襲』(1990年)を監督しています。
ジャンネット・デ・ロッシは、『サンゲリア』(1979年)のメイクでホラー映画ファンには超有名、、かな?
『地獄の謝肉祭』(1980年)、『ビヨンド』(1981年)の特殊メイクもやっています。
『ターミネーター』(1984年)系のアクション中心のSci-Fi映画かと思いきや、ストーリーはあくまでもスーザン、ブランドンの姉弟とのふれあいがメイン!!
「ファミリー映画だったのかー?」と思っていると、ヘンリー・シルヴァ率いる部隊が一般人の犠牲なんか全然無視で銃乱射、、しかも目標のCY-Wに当たっていない、、
ワイドショーが1週間くらい報道しまくるような事件平気でおこしています!!
ファミリー映画路線で進んでいくのに、このアンバランスさ!!
さすが、イタリア映画!!
大体、逃げ出したアンドロイドを破壊する意味が分からない!!
すごーく開発費かけたんだろうから、捕まえれば良いだけでは??
しかも、アンドロイドが暴れて一般人に犠牲者を出したわけでなく、姉弟と平和的に過ごしていただけなのに、、。
思いつきで脚本を書いちゃったんでしょうか??
ダルダーノ・サケッティもたくさん脚本書きすぎてワケわかんなくなっちゃったんでしょうか??
日本で公開されている作品の主な作品だけでも1988年には
『地獄のレイダース』『キラー・クロコダイル』『オウガー』『バイ・バイ・ベトナム』『エンジェル・ミッション 戦場のショーガール』『バンパイア 最期の晩餐』『怒りのサンダー 最期の決戦』などなど脚本書いてます、、。
多すぎではないのでしょうか??
関係ない人退場しまくりでファミリー映画路線でもなく、”ターミネーター”みたいなSci-Fi映画でもない、、誰を対象にしているのか良くわからない!!
1980年代のイタリア映画好きなんで、こういう作品も好きです!!
最後はなぜか感動的に、、。
ファミリー映画度 ★★★
アクション映画度 ★
Sci-Fi映画度 ★
『ブロンクスからの脱出』
ESCAPE FROM THE BRONX(1983年イタリア)
監督:エンツォ・G・カステラッリ
脚本:ティト・カルピ
エンツォ・G・カステラッリ
原案:ティト・カルピ
音楽:フランチェスコ・デ・マージ
出演:マーク・グレゴリー
ヘンリー・シルヴァ
ヴァレリア」・ドビチ
パオロ・マルコ
ティモシー・ブレント(ジャンカルロ・プレト)
アントニオ・サバト
トーマス・ムーア(エンニオ・ジロラーミ)
■ストーリー■
前作”ブロンクス・ウォリアーズ 1990年の戦士”から数年後(多分)、ジェネラル建設はニューヨークのブロンクスを再開発しようと住民を立ち退きを行っていた。そして、立ち退きに従わなかった住民者たちは殺しまくっていた。
ジェネラル建設に発見された指名手配犯のトラッシュはヘリを撃墜するも、建設会社の別の部隊に家族を殺されてしまうのだった。復讐を誓うトラッシュは、立ち退きの手段をかぎつけた女性記者やブロンクスのギャングたちと協力し、ジェネラル建設の社長クラークをさらうことにするのだった。
副社長ホフマンは、これをチャンスと考えフロイド・ラングラーと組み社長のクラークもろとも殺そうとするのだった、、。
■感想■
エンツォ・G・カステッラリ監督、マーク・グレゴリー主演のポストアポカリプス映画『ブロンクス・ウォリアーズ1990年の戦士』(1982年)の続編。
タイトルからも分かるようにジョン・カーペンター監督の傑作Sci-Fiアクション映画『ニューヨーク1997』(1984年)の亜流作品です、、。
正確には亜流を目指した作品です、、、。
全然、亜流になっていなくて、完全にオリジナルアイディアの作品になっちゃってます。
当時、イタリアでは『マッドマックス2』や『ニューヨーク1997』のヒットを受けてエピゴーネンの作品が多く製作されました。その他『ブレードランナー』の要素も加わり、イタリアでのポストアポカリプスSci-Fi映画は独特の世界観を形成して1つのジャンルになるくらいに、、、。
このジャンルの作品については、最近記事にしているので細かく書きませんが、『ブロンクス・ウォリアーズ 1990年の戦士』『ブロンクスからの脱出』以外で日本公開(ビデオスルー、TVのみも、、)された作品を、いくつかあげると、、、
『ニューヨーク2109』(VHSソフト題:『サイボーグ・ハンター ニューヨーク2019年』)(1983年)
『カー・バイオレンス』(VHSソフト題:『マッド・ファイター』(1983年)
『核戦士シャノン』(1983年)
『未来帝国ローマ』(TV題:『ローマ2072年 虐殺のグレディエーター』)(1983年)
『近未来戦士テキサス2020年』(1983年)
『ラスト・ソルジャー』(VHSビデオ題:『ザ・エクスキューター』)(1983年)
『レプリコップ未来警察』(DVD題:『未来警察サイボーグコップ』)(1985年)
『マッドライダー』(1983年)
『アーバンウォーリアーズ 人類最後の都市』(1987年)
『ラッシュ 地獄からの脱出』(1983年)等々、、。
イタリアで多くの作品が作られSci-Fi映画の1つのジャンルになったのか、このジャンルの作品はアメリカでも製作されることに、、
『近未来戦争 オメガ帝国の崩壊』(1985年)
『ステール・ドーン 太陽の戦士』(1987年)
『バトルトラック2053』(1991年)(カナダと合作)
フィリピンでは
『最後のアマゾネス』(VHSソフト題:『ストライカー』)(1983年)
『ファイヤー・マックス』(1984年)
『未来戦士スレイド』(1987年)(アメリカと合作です)、、、。
イタリアのブームとは別で『マッドマックス2』のオーストラリアの近隣、ニュージーランドでは『バトルトラック』(1982年)が作られました。
自分がふっと思いつくだけでもこれだけあるので、どれだけの作品が作られたのでしょうか??
原案、脚本は『テンタクルズ』(1977年)『カー・バイオレンス』(1983年)『ライト・ブラスト』(1985年)のティト・カルピ。
主演は前作に引き続き、トラッシュ役にマーク・グレゴリー。
今回は、イタリアの俳優を中心にキャスティング。前作のヒットからすぐに作られた続編なんで揃えられなかったんでしょうか??
国際的なキャストでは、ヘンリー・シルヴァが出演しています。
アメリカ映画、イタリア映画、カナダ映画、オーストラリア映画、色んな作品に出演しています。
『皆殺しハンター』(1972年)『ザ・ボス 暗黒街の標的』(1973年),『マンハント』(1975年)、『恐怖のマンハント』(VHS題:『コンバット 恐怖の人間狩り』)(1976年)、『吸血の館』(1979年)、『アリゲーター』(1980年)、『メガフォース』(1982年)、『ラスト・ターゲット 狙われたスパイたち』(1984年)、『地獄のボンバー 史上最強のワンマン・アーミー』(1984年)、『パリ警視J』(1984年)、『刑事ニコ 法の死角』(1988年)、『リベンジャー 殺しの特訓』(1988年)、『電脳戦士サイ・ウォリアー』(1989年)、、、。
メインな役から脇役まで、大作から低予算の作品まで、本当に色んな作品に出演しています、、。まだまだありますが書ききれません、、。
確か、前に読んだ記事では、食事ができて、新しい服が着れて、ギャラがもらえるから色んな作品に出演するそうです。
前作は、色んな作品の要素があったごった煮のような作品で、そこが魅力になっていましたが、今作はオリジナリティあふれる普通のSci-Fiアクション映画に、、。まとまりは今作の方がありますが、自分は前作の方が好きだったりして、、、。
今作は、日本ではTV放送されていないと思うのですがどうなんでしょう??
字幕で良いので、ブルーレイ化お願いします。
『ブロンクス・ウォリアーズ 1990年の戦士』(TV題:『ブロンクス・ウォーリアーズ』)
1990 THE BRONX WARRIORS(1982年イタリア)
監督:エンツォ・G・カステラッリ
脚本:ダルダーノ・サケッティ
エリサ・ラビア・ブリガンティ
エンツォ・G・カステラッリ
原案:ダルダーノ・サケッティ
音楽:ウォルター・リッツァッティ
出演:マーク・グレゴリー
ヴィック・モロー
クリストファー・コネリー
フレッド・ウィリアムソン
ステファニア・ジロラーミ
ジョージ・イーストマン
ジョン・シンクレア
■ストーリー■
1990年市当局はブロンクスを特別危険区域に指定した。法と秩序の回復は不可能となっていた、、。
そんなある日”ライダー”ズ”の領域にマンハッタン・コーポレーションの跡を継いだアンが逃げ込むのだった。”ライダー”のリーダートラッシュに助けられたアンは”ライダーズ”に仲間になりつきあい始めるのだった。
マンハッタン・コーポレーションは世界の60%の兵器を作る軍需産業で、アンをブロンクスから連れ戻すためブロンクス出身のハマーを雇うのだった。
ブロンクス出身の賞金稼ぎハマーを雇い救出を命じるのだった。ハマーは”ライダーズ”のメンバーを殺しグループ同士で争わせ混乱させ、アンを取り戻そうとしていた。そしてアンは”スカベンジャー”に連れ去られてしまうのだった。
そして、ハマーに買収された”ライダーズ”の1人アイスアンはアンをマンハッタン・コーポレーションに返すよう”スカベンジャー”のリーダーゴランを説得していた。
一方、トラッシュはブロンクスのリーダー、オグルと合流、アンを救出するため”ゾンビ”の領域を抜け”スカベンジャー”の元へと向かうのだった、、、。
■感想■
エンツォ・G・カステラッリ監督のイタリアの近未来Sci-Fi映画。
出演者も超豪華で(もちろんイタリアのエンターテイメント作品としては)、ヴィック・モロー、クリストファー・コネリー、フレッド・ウィリアムソン、ジョージ・イーストマン。
イタリア映画ファンだったら知っている方も少なくないと思いますがヒロインのステファニア・ジロラーミは、エンツォ・G・カステラッリ監督の娘さんです。
主演のマーク・グレゴリーは1965年生まれなので今作当時17歳でした。今作のあと、続編『ブロンクスからの脱出』(1983年)、『アダムとイブVS食人族』(1983年)、「ランボー」のイタリア版「サンダー」シリーズ3作。『情無用の戦士』(1987年)、『デルタ・フォース・コマンド』(1988年)等々に出演しています。
”マッドマックス2””や”ニューヨーク1997””のヒットを受けて作られたポストアポカリプスのジャンルの1本です。
今作は『ウォリアーズ』+『ニューヨーク1997』で1本作っちゃいました系です。
自分的には『ウォリアーズ』より好きです!!ウォルター・ヒルのファンの方と『ウォリアーズ』ファンの方すいません、、、。
ポストアポカリプス系ですが、意外に”マッドマックス2”や”ニューヨーク1997”の要素は低いです。
ポストアポカリプス度 ★★★
ウォリアーズ度 ★★★★
ニューヨーク1997度 ★★
すいません、、好きな作品でついストーリーかなり後半まで書いちゃいました、、、。
マンハッタン・コーポレーションの跡取りになるのを嫌がってブロンクスに逃げ込んだヒロインを奪い返そうとする会社側ですが、映画の後半、クライマックスで突然の焼き討ち作戦に!!
エンターテイメント作品としては、普通の展開ですが、良く考えると今までのストーリーはなんだったの??(良く考えなくてもですが、、、。)
アンを会社に連れ戻さなくて良いの??え、どういうこと??
『怒りの荒野』(1967年)で突然、リー・ヴァン・クリーフが悪党になるくらいの急展開!!
最後は主人公以外、主な登場人物たち皆殺しで結局何も解決していない!!
でも、イタリア映画、音楽がホントに映画を盛り上げてくれます!!この音楽だけでプラス10点!!
「面白すぎ!!」
イタリアでは、このジャンルの作品が数多くの作品が作られましたが、本当に傑作ばかり!!
なんで、こんな面白い作品がブルーレイ化されないんでしょう??TV放映時の吹替音声つきで、どこかのメーカーさんブルーレイ化して下さい!!
『未来手国ローマ』(TV題:『ローマ2072年虐殺のグラディエーター』)
ROME,2072 A.D. THE NEW GLADIATORS(1983年イタリア)
監督:ルチオ・フルチ
脚本:エリザ・ブリガンティ
ダルダーノ・サケッティ
チェザーレ・フルゴーニ
ルチオ・フルチ
原案:エリザ・ブリガンティ
ダルダーノ・サケッティ
音楽:リズ・オルトラーニ
出演:ジャレッド・マーティン
フレッド・ウィリアムソン
ハワード・ロス
アル・クライヴァー
エレノア・ゴールド(エレノア・ブリリアドリ)
■ストーリー■
2072年、イタリアのローマでは、ライバル局SSTVの番組”殺人バイク”視聴率に手を焼いていたWBSテレビのコルテスは、上司サムの指示で実際の「殺人競技」を番組を制作、放映することに。
各国から集められた20人の死刑囚たちが参加させられ、優勝者には特赦が与えられることになっていた。
ライバル局の番組”殺人バイク”のチャンピオン、ドレイクを参加させるため、ある計画を実行する。ドレイクの妻のスーザンを殺し、妻を殺した犯人を殺し死刑囚となったドレイクに釈放を条件に”殺人競技”に参加させるのだった。
一方、ドレイクの妻殺しの犯人を殺したときの記憶の映像から、WBSの社員サラは、ドレイクが罠にはめられたことを知り1人調査を始めるのだった、、、。
■感想■
ルチオ・フルチ監督のイタリアのSci-Fi映画。
イタリアでは、当初の”マッドマックス2”+”ニューヨーク1997”の世界が独特に発展、近未来Sci-Fi映画のジャンルを作りました。
その1本が今作。
自分は、イタリアのこのジャンルの映画が好きなんです!!
セルジオ・マルティーノ監督が描く傑作『ニューヨーク2019』(VHS題:『サイボーグ・ハンター ニューヨーク2019年』(1984年)。
ジョー・ダマト監督の近未来の殺人ゲームを描くはずがミュータントを助けるストーリー『核戦士シャノン』(1983年)。
エンツォ・G・カステラッリ監督の”マッドマックス2‟”物『カーバイオレンス』(VHS題『マッド・ファイター』)(1983年)。
ロモロ・グェッリエリ監督、ウッディ・ストロード大活躍の『ラスト・ソルジャー』(VHS題『ザ・エクスキューター』)(1983年)。
エンツォ・G・カステラッリ監督の”ウォリアーズ”+”ニューヨーク1997”『ブロンクス・ウォーリアーズ』(VHS題『ブロンクス・ウォリアーズ1990年の戦士』)(1982年)。とその続編『ブロンクスからの脱出』(1983年)。
ジョー・ダマト監督の『近未来戦士テキサス2020年』(1983年)
『ラスト・ソルジャー』のフィルム使い回しのみ有名な『レプリコップ 未来刑事』(1985年)
劇場公開された『マッドライダー』
アイデア豊富なイタリア映画なので、今作も殺人ゲームがメインと思いきや、濡れ衣を着せられた主人公のことを調査するヒロインが、TV局の重役失脚を狙った陰謀にたどり着きます、、、。
と思わせて、人類を支配しようとする感情を持ったコンピュータ”ジュニア”の陰謀にまでストーリーが膨らんでいきます。
単純なアクション映画が観たいのに、、、。
今作ですが、どうしようもないくらいヒドイ特撮(レーザー光線??)、いかにもミニチュアな飛行物体、スピード感のないアクションシーンの連続ですが、、、
それを補ってあまりある魅力の数々!
素晴らしい音楽!
不必要なまでのゴアシーン!
複雑なストーリー!
バラエティ豊かなキャラクターたち!すばらしすぎ!イタリアのエンターテイメント作品!!
監督は『サンゲリア』(1979年)以降ホラー映画で有名になってしまったルチオ・フルチ。もともと何でも撮る監督なので、今作でも手堅く演出しています。
脚本は『マッドライダー』、『暗闇の殺意』(1986年)のエリザ・ブリガンティと、『サバイバル・ショット恐怖からの脱出』、『呪いの迷宮ラビリンス・イン・ザ・ダーク』(1998年)のチェザーレ・フルゴーニと、数多くの脚本を手掛けているダルダーノ・サケッティ。アイデアが出すぎたのかすごく複雑で、最後は本格Sci-Fi映画に!!
今作もどこかのメーカーさん、ブルーレイ化してくれないでしょうか??
でも自分的には、TV吹替音源つきで『カーバイオレンス』『ニューヨーク2019』『ブロンクスウォーリーアーズ』と、字幕のみですが『核戦士シャノン』を優先的にブーレイ化でお願いします、、、。
『エイリアンドローム』
CONTAMINATION(1989年イタリア、ドイツ)
監督:ルイジ・コーツ(ルイジ・コッツィ)
脚本:ルイジ・コーツ(ルイジ・コッツィ)
エリック・トメック
原案:ルイス・コーツ(ルイジ・コッツィ)
音楽:ゴブリン
出演:イアン・マッカロック
ルイーズ・マーロー
ジークフリート・ラウヒ
マリノ・マッセ
ジゼラ・ハーン
■ストーリー■
マンハッタンの沖合で連絡がつかず漂流中の貨物船が発見される。検疫で船に入った調査隊は船長を始め、船員たちの死体を発見する。船倉では、聞いたことがないコーヒーのブランドのダンボールに積まれていたが、そのダンボールからはカボチャ大のアボカドのような謎の卵状の物体が出てくるのだった。その中の1個だけこぼれ落ち、熱の通るパイプのそばで熟していた。その謎の物体を触ると爆発、爆発したときに出た液に触れた者も身体が爆発してしまうのだった。
大統領直属の第5特別師団のステラ・ホームス大佐がこの件の捜査にあたることに。調査の結果、卵状のものは菌の培養液であることが分かる。また熱反応で爆発することが判明するのだった。
船荷の受取人は、1人生き残った警部補トニー・アラスとともに船荷の受取人の倉庫へ向かうが、倉庫の係は発砲してくるのだった。強行突入すると倉庫の中には、大量の謎の卵が、、、。
菌の培養学の権威と調査の結果、卵状の物体は珪素からできており、地球上のものでないと分かるのだった。この卵が偶然に地球に飛来したものでなく、種を持ち込んだのではとの結論に。
倉庫にいた手下がどう見ても人間だったことから、ある宇宙飛行士の言葉を思い出すのだった。
火星探検に行ったイギリスの宇宙飛行士ハバート中佐は、火星で卵を見たと言ったが誰にも信じてもらえず、異常者だと判断されていたのだ。ハバートがおかしくなったと言った同僚の宇宙飛行士ハミルトンがウソをついていたに違いないということになるが、ハミルトンは6か月前に死んでいた。
ステラ、アラス、ハバートの3人は荷物が出荷された南米のコーヒー園へと向かうのだったが、、、。
■感想■
ルイジ・コッツィ監督&脚本のSFスリラー映画。
ルイジ・コッツィ監督は、今作以外にも、『スタークラッシュ』(1978年)、『バガニーニ・ホラー呪いの旋律』(1988年)、『デモンズ6最終戦争』(1990年)等々を監督していましたが、いまはダリオ・アルジェントのショップ、”PROFONDO ROSSO”の店長に。
今回もストーリーをダラダラ書いたら、けっこう後半くらいまで書いちゃいました。
実は、アクションの要素はほとんどなく、どちらかというとミステリー、サスペンス映画のノリで進んでいきます。
主人公は、船に乗り込む刑事(警部補?)と思っていると、いつのまにか途中から出てきた火星探検した宇宙飛行士にバトンタッチしています、、、。
イタリア映画なんで、こういうところも愛嬌ですんじゃいます。
良く考えたら、アメリカの危機どころか、地球の危機なのに、大佐と刑事と元宇宙飛行士の3人で怪しそうな場所へ乗り込んでいきます。
いくらなんでも少なすぎでは??
エイリアンが弱すぎるとか!
ストーリーが無いとか!
エイリアンの目的が不明とか!
色々ありますが、Sci-Fiホラー映画の雰囲気だけ楽しむ感じの作品です。
VHSソフトは、「にっかつ」からリリースされていました。
ルイジ・コッツィ監督は『エイリアン』+「007映画」を目指して今作を作ったらしいでしいです。
ストーリーは大してないですが、確かに『エイリアン3』よりは、はるかに面白いです。単調になりがちなストーリーに、ところどころスプラッターなゴアシーンを入れて間を持たせています。
最後はすごくあっけなく終わりますが、結局、エイリアンはあの1匹だけだったんでしょうか??不安をあおるようなホラー映画定番の終わり方で気になっちゃいます。
イアン・マッカロックは、今作の前後に『サンゲリア』(1979年)、『人間解剖島ドクター・ブッチャー』(1981年)にも出演し、イタリアのホラー映画に出演しまくるのかと思ったら、それ以後は、イギリスに帰ってTVドラマ等に出演しました。
日本で放映されたドラマでは「特捜班CI★5」の傑作エピソード「ミックスダブルス殺し屋vsボディガード」や「悪魔の異形」に出演したようです。
出演していたようですと言うのは、昔すぎて、すでに記憶が、、、、。
『アーバンウォーリアーズ 人類最後の未来都市』
URBAN WARRIORS(1987年イタリア)
監督:ジョゼフ・ウォーレン(ジョゼッペ・ヴァリ)
脚本:ピエロ・レニョーリ
出演:カール・ランドレン
アレックス・ヴィターレ
デボラ・キース
ブリジッテ・ポルシェ
■ストーリー■
3人の技術者が地下の研究所で仕事をしていると、地上で核爆発が起きる!3人は地上に出て生存者を探すのだが、地上では野蛮なミュータントと化した暴徒が暴れまわっていた…。
映画のラストに触れています!!
■感想■
前回に続き、またまた未DVD化、古い作品の感想を記事に、、、。
しばらくこんな感じで記事をアップしていきます。
ジョゼッペ・ヴァリ監督、ピエロ・レニョーリ脚本の”マッドマックス2”系イタリアのSF映画。
ピエロ・レニョーリは数多くの作品の脚本を書いているので、イタリアのエンターテイメント映画ファンは、彼が脚本を書いた作品を少なからず観ているはず!!
マカロニウエスタン、感動物、マフィア物、ホラーと多くの作品の脚本を書いています。
主な作品をあげると
『帰ってきたガンマン』(1966年)
『さすらいのガンマン』(1966年)
『白い牙』(1973年)
『新ゴッドファーザー』(1978年)
『ゾンビ3』(1979年)
『ナイトメア・シティ』(1980年)
『レプリコップ未来刑事』(1985年)
『ルチオ・フルチの新デモンズ』(1990年)
『ルチオ・フルチの地獄の門2』(1992年)等々。
監督もベテランのジョゼッペ・ヴァリですが、全然盛り上がらないに突っ込みどころ満載の作品になっています!!
核爆発後、主人公たち3人は地下の研究所からすぐに地上に出てきたのに、なぜか地上には誰もいません!
死体も無い!!無い!無い!!
作品の主な舞台は、なぜか、採掘場みたいな場所でウダウダしているだけ!!
どこが街??
核爆発や放射線から生き残ったミュータントは普通の人たち!!
町の中にどこにでもいるような人たちばかり!!
低予算映画はキライではないですが、今作は節約しすぎ!!
節約といえば、主人公たちとは別に、山に囲まれた谷にいたために生き残った(←おいおい、つっこんじゃいます)人々をミュータントが襲う回想シーンが出てきますが、このシーン、『ラスト・ソルジャー』(ビデオ題:『ザ・エクスキューター』)(1983年)のシーンの使い回し!!
『レプリコップ未来刑事』以外にも『ラスト・ソルジャー』のシーンが使われていたとは知りませんでした!!
しかも、映画のデキが、ロモロ・グェッリエリ監督の『ラスト・ソルジャー』が名作に思えてくるくらいグダグダの展開!!
「本当に真剣に映画を作っているの??」と思ってしまうくらいのユルユル度!!
クライマックスは時速15キロくらいで走る車に飛び乗る主人公!!実際は、危険なスタントなんでしょうが、映画的には、そう見えない!!迫力が全然ない!!
最後は、主人公が絶対絶命の危機に、敵のボスのような筋肉男をヒロインが後から銃で撃っておしまい!! 「えーっ、何それ??」
同じような展開なら、ウッディ・ストロードが突然出てきて、撃って欲しかったです!!