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『隣のヒットマンズ全弾発射』 続編は面白い!

2005-03-28 23:56:38 | コメデイ

隣のヒットマンズ全弾発射
THE WHOLE TEN YARDS (2004年 アメリカ)
 監督          ハワード・ドゥイッチ
 脚本          ジョージ・ギャロ
 原案          ミッチェル・カプナー
 出演          ブルース・ウィリス
              マシュー・ペリー
              アマンダ・ピート
              ナターシャ・ヘンストリッジ
              ケヴィン・ポラック
 
 
 ■ストーリー■
 マフィアのボス、ラズロが仮出所することになった。ラズロは伝説のヒットマン、ジミーに殺されたヤンニの父親だった。前作のラストで死んだことになっているジミーが生きているだろうと疑うラズロは、ジミーの居場所を探ろうと、ジミーの死亡の証拠になった歯の記録を書いたオズを襲うのだった…。

 ■感想■
 アメリカではヒットしたアクションコメディ『隣のヒットマン』(2000年)の続編。
 出演は前作に引き続きブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、アマンダ・ピート、ナターシャ・ヘンストリッジ。
 
 前作は「平和に暮らすごくごく普通の歯科医の隣の家に伝説のヒットマンが引っ越してくる」っていう内容だけ知ってて観たので、かつてのアメリカンTVシリーズのシットコム(シチュエーションコメディのことです)みたいなコメディかな??って観ちゃったんですよね。
 シットコムといえば「かわいい魔女ジニー」とか「ラバーン&シャーリー」とか、有名どこでは「奥様は魔女」がありましたね。

 「シットコムみたいな映画かな??」って勝手に想像して期待してたもんだから、「あれれ…」とか思ってる内にドンドンとストーリーが進んでいって行って、笑えない間に、殺しのシーンがあって、いつの間にか、終わっちゃった感じだった記憶しかないんですよネ。
 だから感想が、「笑えない作品で今ひとつだった!」っていう記憶しかないんですよネ。
 変な期待した自分が悪いんですけど…。

 でも、続篇の今作はまるっきり期待しないで観たせいか、十分面白いです!
 でも、ちょっと言わせてもらうとラズロが出所した後、ジミーとシンシアの電話のやり取りのシーンとかはない方が良かったんじゃなかなあ。
 それともあったほうがコメディーだし親切??
 この作品で1番面白かったのはラズロの息子ストラボが「車のトランクにいる」ってラズロに伝えたら
 ラズロ 「お前らが閉じ込めたのかッ?」
 オズたち「いや、自分で入ったんだ」
 ラズロ 「ならばわかる」
 ってやりとりけっこう好きです。いかにもコメディでバカバカしくてネ。今作には十分笑わせて頂きました。ニヤニヤレベルですけどね。 60点

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『沈黙の聖戦』 セガール絶好調!

2005-03-27 00:23:08 | アクション

沈黙の聖戦』 
BELLY OF THE BEAST (2003年 カナダ、香港、イギリス)
 監督          チウ・シウトン 
 脚本          ジェームズ・タウンゼント
 出演          スティーヴン・セガール
              バイロン・マン
              モニカ・ロー
              トム・ウー

 ■ストーリー■
 タイを旅行中のアメリカ人の2組のカップルがタイのテロリストグループ、アブカラフに誘拐された。男性2人はその場で殺され(おいおい、人質だろーッ)女性2人を人質に、捕われた仲間の開放を要求してきた。
 しかし、アメリカ人女性の1人は上院議員の娘であり、救出のためCIAが動き出した。そして、もう1人の人質ジェシカは元CIAエージェント、ジェイク・ホッパーの娘だったのだ!10年前までタイで活動していたジェイクは単身タイに乗り込み救出活動を始めるのだった。

 ■感想■
 スティーヴン・セガール主演のおなじみアクション映画!
 もう・スティーヴン・セガールが乗り込んだんだから、ストーリーはいつもの展開、次から次へと現われる敵を倒していきます!
 “歩く暴力”とばかりに国際問題もなんのその、外国行って暴れまくり、殺しまくり、ちょっとヤバイくらいに・・
 
 もう最初から暴れまくり!空港からタクシーに乗って町まで行こうとしたら罠が待ちうけ、市場をぶっ壊し!クラブに行けば、店員のお姉ちゃんにからんでる素人をバキバキと倒して、警察署に連行されても、余裕シャクシャク!

 『コマンドー』のアーノルド・シュワルツェネッガーも娘を誘拐されて暴れてたけど、あれはまだ、途中まではアメリカ国内でしたもんね…。
 スティーヴン・セガールは、カッコよすぎっていうより、チョット心配になるくらい暴れまくりです!!
 
 まあ、スティーヴン・セガールの娘を誘拐したのがいけないんですけどねぇ。今回は舞台がタイっていうこともあって、スティーヴン・セガールのいつもの“東洋趣味”も、全然気になりません!
 っていうより、ストーリーに馴染んでます。
 いつもの作品だと、「拳銃があるのになぜ素手で戦うんだっ!」って突っ込みもありそうですけど、今回は敵の殺し屋が刀を両手に持って襲ってきて、それに素手で戦うシーンがあっても、全然違和感ないですからね!
 お得意の合気道の見せ場も最後にあって、アクション派のチウ・シウトン監督と相性良いんでしょうね。
 チウ・シウトン監督が、どう思ってるかは知らないけどネ。
 
 今回、バイロン・マン演じる元相棒スンティがけっこう大事な役を演じてて、ある意味セガールなみに目立ってるんですけど、それが全然、セガールの見せ場の邪魔になってないのも好印象!!!
 今までのセガール映画だと完全な添え物って感じの相棒も多かったんですけどね。
 安心して見ていられる至福の90分間!(for セガールファン)  60点

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『ザ・ワン』 とことんジェット・リー!

2005-03-24 23:46:00 | SF

ザ・ワン
THE ONE (2001年アメリカ)
 監督          スティーブン・ウォン 
 脚本          グレン・モーガン
              ジェームズ・ウォン
 出演          ジェット・リー
              カーラ・グギーノ
              ジェイソン・ステイサム
              デルロイ・リンドー

 ■ストーリー■
 宇宙には125のパラレルワールドによって成り立っていた。そして、パラレルワールドの自分が死ぬと他のパラレルワールドの自分にパワーが分散されていくのだった。多元宇宙局MVAをもつ世界のユーロウは、このシステムを利用しパラレルワールドの自分を殺し始めた。殺すたびにパワーを得て全能のパワーを手に入れようとしていた。

□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■ 
 ジェット・リー主演のパラレルワールドSF。
 TVの洋画劇場でやってたので、DVD持ってるのに、また見ちゃいました。

 「なんて面白いんだ。もうB級センスあふれる面白さ!!!

 何回でも見たくなる映画ってありますけど、この作品がまさにこれ!!ランニングタイムは87分で、なんと90分を切る長さ!!やっぱりエンターテイメント映画はこのくらいの長さじゃないとね。発想の単純さにバンザイ!SF映画嫌いの映画ファンが見ても十分楽しめます。ほとんどジェット・リー出ずっぱりのアクション映画ですからね。

 “125人のジェット・リー!!!”って、期待して見始めたら、
「あれ122人すでに死んでるの?なんでーっ!125人のジェット・リーを見たかったのに!」

 な~んて思ってるヒマもなくドンドン、ストーリーは進んでいきます。
 なにせランニングタイム87分ですからね。
 気がついたら、残りはユーロウと主人公ゲイブの2人のみ!ユーロウにパワーがいっているってことはゲイブにもエパワーがいっているってことなので、2人ともメチャクチャ強い!ストーリーもアクションシーン以外にも、ユーロウの起こした犯罪がゲイブに着せられてしまい(なんせ同じ顔だし)、けっこう盛り上がります。また、ユーロウを捕らえるため多次元宇宙局の捜査官もからんで、ストーリーは複雑に…なりません。
 中学生が見ても楽しめるSFアクションだからね。もちろん“SF<アクション”重視です。
 
 なーんて思ってると、ゲイブの奥さんがッ!なんでここだけハードなの??もう元の世界に帰れないよ~!って感じです。

 出演はもちろん『少林寺』(1982年)、「ワンス・アポン・ア・タイム・インチャイナ」シリーズ、『ターゲット・ブルー』(1994年)等香港時代から、最近の『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001年)までアクション映画に出続けるスーパースター、ジェット・リー。
 共演がカーラ・グギーノ、ジェイソン・ステイサム、デルロイ・リンドー。
 
 最初から最後までジェット・リーを楽しめる、しかも悪いジェットと、良いジェットで。タイヤキにたとえるなら、アンコが尻尾と口からはみ出してます。
 それにしても最後の最後、戦い続ける悪のユーロウ、なんか楽しそうだなぁ 80点

ザ・ワン スペシャル・エディション [DVD]
ジェット・リー,カーラ・グジーノ,デルロイ・リンド,ジェイソン・ステーサム
ポニーキャニオン
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『影狩り』血まみれ傑作時代劇

2005-03-23 00:04:42 | 日本映画

影狩り
(1972年 日本)
 監督        舛田 利雄 
 脚本        池上 金男 
 出演        石原 裕次郎
            成田 三樹夫
            内田 良平


 ■ストーリー■ 
 徳川幕府は財政の破綻から逃れようと諸大名の藩を取り潰して領地の没収をしていた。幕府は数多くの隠密、忍者を放ち、諸大名のささいな落ち度を暴こうとした。世人はこの忍者、隠密を影といって恐れた。諸大名のとる策は潜入してくる影を殲滅することだった。ここに影を狩ることを商いとする浪人たち影狩りがいた。
 
 5万8千石の弱小藩但馬出石藩は隠れ金山を持っていたが、影に見つけられ取り潰されようとしていた。だが出石藩には家康公から拝領した永代本領安堵があった。老中田沼意次はお国変えを指示、出石藩がお国変えを断るため永代本領安堵を江戸へ運ぶまでに奪おうというのだ。影狩り3人は江戸までを運ぶ仕事の依頼をうけるのだった。

 ■感想■ 
 さいとうたかおの同名コミックの映画化。
 ストーリーは、原作と同じく外様の藩を潰そうとする幕府の「影」と、「影」に怨みを持つ3人の影狩りが「影」の陰謀を打ち破るという物です。とにかく、全編、影と影狩りの戦いだけが描かれます!!
 映画の冒頭のシーンから、石原裕次郎の主題歌をバックに金山で血まみれの死体の山が転がってます!
 石原裕次郎のノンビリとした主題歌と、画面に映し出されるシーンとの雰囲気が全然あってないです!!死屍累々の金山をバックに、ノンビリとした歌謡曲のような主題歌!!もうそこだけで、つっこみたくなっちゃいます!!
 その後、隠し金山の証拠の金を手に3手に分かれて江戸に向かう影を影狩りが待ち伏せ。石原裕次郎、成田三樹夫、内田良平の3人の影狩りの前に影は皆殺しにされます。3人とも化け物みたいに強いのでもちろん影は皆殺しに!!
 化け物みたいに強いというのは、ちょっとほめすぎでした!時代劇のヒーローとしては普通でした。3人とも空飛べないですしね。時代劇のヒーローも、武侠映画のヒーローみたいに、強くなると、ほとんど空を飛んでますもんね。武侠映画のヒーローのように何百メートルも空飛びませんけど、5メートルくらいはジャンプしてますもんね!!

 影狩りの3人が強すぎるので、まるで弱いものいじめに見えちゃいます。強いといえば、石原裕次郎演じる室戸十兵衛は剛剣で石の灯篭もぶった切っちゃいます。(←えーッ!)影の頭領が首を斬られて、首から上が空中に舞って飛んでって竹に刺さり血がプシューッ!こういう演出大好きです!!舛田利夫監督も『必殺5黄金の血』でもこれくらい血まみれのシーン連続で、作品を監督してくれれば良かったのに!!とにかく次から次へと影が襲ってきますけど、3人の前に皆殺し状態!!
 斬りあいのシーンでは、この時代の作品らしく相変わらず斬られるとプシュー、プシューッ!と血が!この時代はこんな作品ばっかりで観てて楽しくなります。まぁ、でも最初の方で影の頭領の首が竹に突き刺さるのとかはちょっと引きました。もっと引くのが月光がセミヌードの女性の影を斬るシーン!目そむけました・・こんなに斬ったら影がいなくなるんじゃないのっていうくらい斬りまくりです。 
 
 最後の方で、今作の影のボスが、短筒かまえて、影狩りの室戸十兵衛に向けると、
十兵衛が「弾は1発、撃っても残りの者がお前たちを斬るぞ」って言うと、影のボスが「残りとは?」みたいなこと言うと、ピンチを抜け出してきた日光と月光が現われるシーン!思わずシビレちゃいます!すごくカッコ良い!!
 まぁ、このシーンで影のボスが「仲の良い事だ」なんて言ってますけど、ハッキリ言って余裕かましてる場合では無いでしょ!!
  
 こういうやりとりなんかも最高に好きです!あと江原真二郎演じる高坂蔵人との斬り合いとかチャンバラシーンはかなり見ごたえあり!の1本です。
 時代劇ファン必見の作品です。DVD化されないでしょうかね!! 90点

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『ムービングターゲット』さすがウォン・ジン!

2005-03-22 00:17:58 | 香港映画

ムービングターゲット
MOVING TARGET 2004新紮師兄(2004年香港)
 監督        ウォン・ジン
 脚本        ウォン・ジン
 出演        ニコラス・ツェー
            エディソン・チャン
            ジリアン・チュン
            サイモン・ヤム

 ■ストーリー■
 警察学校の同期フォン、キット、コウ、ホウの4人は食事中、偶然強盗事件に巻き込まれ激しい銃撃戦になる。強盗団をたおし手柄をたてた4人のもとにやってきた新しい上司はキットと彼の母親を幼い頃捨てて出て行った父親だった。銃撃戦の後、病院に行った4人の前にキットの母親とキットのいとこのウィンチーがやってくる。フォンはウィンチーが好きだったが、ウィンチーはキットと付き合っているのだ。その後、フォンは義理の父親の件でマフィアに目をつけられてしまうのだった…。

 ■感想■ 
 王昌(ウォン・ジン)が監督、脚本、製作の香港映画お得意の刑事アクション映画です。今作の宣伝コピーは“愛を守り、悪に染まった元刑事 愛を失い、正義に縛られた刑事”です。イヤが上ででも期待せずにはいられないです。
 
 ところで、↑↑のストーリーって、実は映画が始まってから確か10分くらいの展開です!!
 いくら香港映画でも、ストーリー展開が早すぎます!!
 それは、今作が香港のTVドラマ「新紮師兄」のリメイクだかららしいです。どう考えてもランニングタイム的なムリがあるでしょう。ランニングタイム94分におさめるには内容が濃すぎです!!
 
 タダでさえ展開の早い香港映画ですけど、今作はそれよりも10倍早いです。コーヒーに例えたら、普通の香港のアクション映画がアメリカンコーヒーだとしたら、今作『ムービングターゲット』はエスプレッソコーヒーの100倍濃いです!!
 内容はなんでも入れてるから展開早すぎ!年末とかに放送されるNHKの大河ドラマ総集編なんてもんじゃないです!!1瞬のシーンが変わるごとに展開が変わってますから。

 もう展開が早すぎて
おいおいって突っ込む時間もないです!!
 ホンの1瞬たりとも気が抜けないです!!

 でも、さすがウォン・ジン!
 展開が早くても手抜きは一切ないです。当然、TVドラマ版を観た事がない自分が観てもちゃんとそれなりにわかるようになってます。
 総集編を見せられているような感じはありません。
 時間の経過を表す表現方法の演出はさすが!!!警察学校時代から始まって、映画の中での時間経過は5年間(イヤ、もっとかな)くらい描いてるんですけど、90分強のランニングタイムでうまく演出してます!ハリウッドだったら2時間超えの内容(ヘタしたら3時間超え??)なのに90分強で表現するなんて!!
 
 主人公の1人フォン役に『インファナル・アフェア無間序曲』のエディソン・チャン。
 監督がウォン・ジンなんで、てっきり『インファナル・アフェア』(2002年)のパクリ系なのかな??と思ったんですけど、ちゃんとしたアクション映画でした。
 原作のドラマは、香港では有名なTVドラマなんですかね??

 『インファナル・アフェア』もどきを期待すると、肩透かしをくらう感じになりますけど、いかにも香港アクション映画らしい展開で、最後の最後までドラマチックにみせてくれます。
 悪いヤツの行動が今一意味不明だけど、最後の展開はドラマチックです!!見終わった後の爽快感には少し欠けるものの映画としては十分面白いです。映画は短い方が(80~100分)良い!って常々思ってますけど、今作に関しては逆!あと15分くらい長くても良いのに!!
 いや、もっと長くても全然OKです!! 80点

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『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀』名作のリメイク

2005-03-20 22:10:15 | ホラー

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世紀
NIGHT OF THE LIVING DEAD(1990年アメリカ)
 監督          トム・サヴィーニ
 脚本          ジョージ・A・ロメロ
 出演          パトリシア・トールマン
              トニー・トッド
  
 ■ストーリー■
 兄と一緒に田舎まで母親の墓参りにやってきたバーバラは墓場で死体に襲われる。兄は殺されるが、バーバラは一軒家に逃げ込む。がその家にも血まみれの男たちがいて彼女を襲ってくる!と、そこへ黒人青年ベンが逃げ込んでくる。死体が生き返って<ゾンビ>となって襲ってくるのだ!その後、逃げて来た5人と一緒になり一軒家に篭城することになる…。
 
□■□ネタバレあり!□■□ 
 
 ■感想■ 
 ジョージ・A・ロメロ監督の低予算ホラーの超名作『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生』(1968年)のリメイクです。オリジナル版のロメロ監督自ら今回は製作総指揮、脚本に当たってます。今作の監督はロメロ監督作の常連のメイクアーティストのトム・サヴィーニ。
 
 ストーリーも1968年版とほぼ同じ展開で進んでいきますが、今作は22年後のリメイクなので時代を反映してか、リメイクするにあたって、最初に襲われるバーバラのキャラクターがかなり変わってます。
 オリジナル版では、単なる足手まといの被害者のキャラクターだったバーバラですけど、女性の時代を反映してか、強い女性キャラに変更されてます。
 『ターミネーター』(1984年)、『エイリアン2』(1986年)を例に出すまでもなく、ホラー、SF&ファンタジー映画でも強い女性の映画が当時ブームでしたからね。
 『13日の金曜日』(1980年)に代表されるような、スラッシャームービーだって、最後、1人生き残ったヒロインが殺人鬼と戦うっていうパターンが多かったですからね。
 あれだって、追い詰められてるとはいえ、強い女性ですからね。

 あと、オリジナル版よりも登場人物たち同士の争いがより鮮明になってる気もします。実際こういう状況になったら冷静になってらんないだろうけど、映画の中の登場人物が争ってばかりですからね。

 これじゃ、ゾンビよりも人間のが恐いよ!て、これがジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッドシリーズの1つのテーマでした。

 オリジナル版のファンのために、ある“サプライズ”も用意されてます。オリジナル版が良いか、リメイク版が良いかっていうのは好みの問題って感じですかね。 オリジナル版は超低予算ですけど、全体的に切羽詰まった雰囲気が、画面からにじみ出ててホラー映画としてはもう名作中の名作、古典中の古典の1本になってますもんネ。
 一方、リメイク版は、90年代初頭の良質のちょっとだけゴア系のホラー映画って感じで完成されてますもんね。
 でも、ゾンビ物ですけど、目を覆うようなゴアシーンもないし(←こういうホラー映画ファンにとってのって意味です)、まあ、オリジナル版とセットでの鑑賞を薦めます!
 最近は、ランニングタイムの長い映画が多いですけどエンドクレジット入れて90分弱なんであっという間に観れますし。80点

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トニー・トッド,パトリシア・トールマン,ウィリアム・バトラー,トム・トールズ
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『無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた』完結編が見たい...

2005-03-19 19:54:30 | 日本映画

無宿人御子神の丈吉 牙は引き裂いた
(1972年日本)
 監督        池広 一夫
 脚本        石松 愛弘
 出演        原田 芳雄
            中村 敦夫
            松尾 嘉代
 
 ■ストーリー■
 凄腕の渡世人御子神の丈吉は、足の怪我を手当てしてもらった縁で宇都宮の茶屋の娘お絹と知り合う。しかし、手当中お絹を以前から物にしようとする如来堂の久兵衛とその子分が現われる。流れからお絹を助けた丈吉は久兵衛たちから追われることに。丈吉とお絹は土地を逃れ、カタギとして夫婦になり3年、子供までもうけるのだが。
 その後、3人は幸せに暮しました、めでたし、めでたし...だと映画にならないので(世の中にはそういうホームドラマが好き、なぁ~んて方々もいますけどね)仕事で宇都宮に行くことになった丈吉は久兵衛一家に見つかり捕らえられる。左手の指2本を砕かれても家族のことを思い耐える丈吉。仕事の帰り道、開雲の長五郎の子分が待ち構えていた。リンチに耐える丈吉だったが、ふと悪い予感がよぎる。家に急ぐ丈吉。お絹は犯され殺され、息子も殺されていた。渡世人にもどり復讐に燃える丈吉!丈吉を見張っていた久兵衛の部下からお絹を犯し殺した犯人の名を聞く。久兵衛、長五郎、そして国定忠治!
 
 ■感想■
 原田芳雄主演のハードアクション時代劇。
 とにかく、原田芳雄が、敵をぶった切る!!
 まず、仇の1人、九兵衛のところに殴りこんで、その子分を殺しまくり!!斬って斬って斬って斬って、斬りまくる!!それでも斬りまくる!
 
 「あれ~、丈吉強すぎ!」 
 
 もはや、本来の設定の渡世人っていうより、刺客かターミネーター状態です!!殴りこみをかけたその場は、久兵衛一家に客人となっていた疾風の伊三郎がいたので久兵衛は助かりますけど、この設定は、どう考えてもおかしいです!!
 「久兵衛、あんたアホなの??」
 って言いたくなります。あんなに強い丈吉の家族にあんなことしたら、必ず復讐されるのに決まってるのにっ!!あまりにも行動するときに考えなさすぎです!!。丈吉が泣き寝入りすると思ったんですかね??
 
 まるで、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』(2000年)で、主人公のマキシマス将軍を殺しそこなって、なおかつマキシマスが行方不明になってんのに、マキシマスの家族を殺しちゃう皇帝コモドゥスくらいに考えなしです。まぁ、あっちは皇帝だから、まだ、護衛がたくさんいるでしょうからある程度理解できますけど、今作の悪党たちは余りにも考えなしの行動です!!
 原田芳雄が絶対に復讐にくるのがわからないんでしょうか??
 絶対に復讐する度1000%でしょ!!
 自分だったら、家族の面倒、手厚くみちゃいます。
 復讐に来たとき許してもらえるかもしれないですからね。
 
 原作は笹沢佐保の渡世人時代劇です。この映画、若山富三郎の『子連れ狼』シリーズみたいに、海外でもビデオ化されてるんでしょうか??日本人の血圧高いと思われちゃうでしょ、刀で斬られたら血が出ます、プシューって。プシュー!プシュー! 
 このころの時代劇は本当に良かったです!『あずみ2Death or Love』(2005年)の金子修介監督もこういう時代劇を観て、勉強してから監督すればよかったのに!!
 
 丈吉の旅は今作のあと、
 『御子神の丈吉 川風に過去は流れた』(1972年)
 『御子神の丈吉 黄昏に閃光は飛んだ』(1973年)へと続くんですけど
 「敵は3人、映画も3作なんで1人づつ1作づつ仇を倒していくんだな」と思うんですけど、そうはなりません!!
 今作もシリーズ化を目指したのね。特に3作目。完全にサイドストーリー的展開。1970年代前半の東宝時代劇映画として  80点   
 
 

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『悪魔が最後にやって来る!』なぜDVD化されないんだ!

2005-03-15 23:19:08 | なんでDVD化されないんだ!

悪魔が最後にやって来る!
HOLOCAUST 2000(1977年イタリア、イギリス)
 監督          アルベルト・デ・マルティーノ
 脚本          セルジオ・ドナティ
             アルベルト・デ・マルチーノ
             マイケル・ロブソン
 原案          セルジオ・ドナッティ
             アルベルト・デ・マルチーノ
 音楽          エンニオ・モリコーネ
 出演          カーク・ダグラス
             サイモン・ウォード
             アゴスティーナ・ベリ
             アンソニー・クエイル
             ヴァージニア・マッケンナ

 ■ストーリー■
 サハラ砂漠に7つの塔を持つ大型原子力発電所を建設しようとする会社の社長ケインは、原発建設反対派から、建設しようとしている原発はヨハネ黙示録に登場する7つの頭を持つ怪物だと言われる。
 始めは耳を貸さなかったケインだが、次々とおこる不可思議な新約聖書「ヨハネの黙示録」との一致から、反キリストの存在を徐徐に信じるようになるのだった。

 ■感想■
 『エクソシスト』(1973年)の大ヒットによって、1970年代に大ブームになったオカルト映画は、その後色んな作品を作り出すことに!!
 
 その中の1つで2006年にもリメイクされた『オーメン』のオリジナルシリーズへの、イタリア映画界からの挑戦(返答)のような作品です!!
 「オーメン」シリーズは1作目『オーメン』(1976年)『オーメン2ダミアン』(1978年)『オーメン最後の闘争』(1981年)とTVムービーの『オーメン4』(1991年)がありますが、今作はシリーズ2作目『オーメン2ダミアン』よりも前に製作されました!!
 
 イタリア映画お得意の2匹目のドジョウですけど、オリジナルの『オーメン』シリーズより
 100000000000倍面白い傑作ホラーです!!

 オリジナルのシリーズが2作目が公開される前に3作目まで越えてしまったストーリー!!


 イタリア映画お得意のパクリ??
 製作の大元の企画の段階では、パクリでしょうが、オリジナルをはるかに超える面白さとスケール感!!

 オリジナルシリーズで悪魔がすることは身の周りの人間たちを、ジェイソンみたいに1人づつ殺していくのに、今作の反キリストは、さっさとサハラ砂漠の原子力発電所建設にとりかかります!!
 ストーリーの規模が違いすぎ!!
 
 さすがイタリア映画!正確にはイギリスとの合作ですけど。
 作るの早すぎ!
 いや、いや、もしかしたら『オーメン最後の闘争』が今作をパクッてるのかも!
 でも、結局、『オーメン最後の闘争』でも人数が増えただけで、そんなにやることは変わっていない??
 
 テーマも、壮大なイメージも、スケール感も、今作の方が良く出来てます!
 新約聖書の最後に書かれた「ヨハネの黙示録」の要素を「オーメン」シリーズより、うまくエンターテイメント映画の要素として取り入れています!

 
 
 監督のアルベルト・デ・マルティーノといえば
 『ゴッドファーザー』(1972年)がヒットしたと思えばスグに『シシリアン・マフィア』(1972年)『続シンジケート』(1973年)を作って、『エクソシスト』(1973年)がヒットすれば、すぐ『レディ・イポリタの恋人夢魔』(1975年)を作った職人監督っていうイメージが強かったですが、今作『悪魔が最後にやって来る!』を観ると、超エンターテイメント作品に才能ある天才監督と思っちゃいます!!
 
 本当に、今作『悪魔が最後にやって来る!』これ1本、監督しただけで、エンターテイメントホラー映画史に名前が残っちゃいます!!
 なんてたって、今作は“オカルト映画ベスト10”に入る面白さですから!!
 
 でも、実は自分は『続シンジケート』も大好きです!!

 マカロニウェスタンの時代から、オリジナルをはるかに越えるアイデアにあふれているのがイタリア映画の良い所ですからネ!
 今回もオカルト映画ファンが喜びそうな要素がいくつも入ってます。
 
 キリストと反キリストは、すべて逆さまっているのとか。
 
 ◆キリストの使徒が12人なので、反キリストの部下は21人とか。
 ◆悪魔の印の《2√231》とか。なぜこの数字が反キリストのマークかというと…。
  紙に書いて紙の反対側から読んで見てね。JESUSになります。
  ビックリです!良く思いつきましたネ!
 
 あと、まだまだ、細かいところにもアイデア詰まっててけっこう考えてるな!って感心します!
 ヘリコプターのプロペラシーンも『ゾンビ』(1978年)より早いでしょ。

 

 エンニオ・モリコーネの音楽も感動的です。最後も感動的です!ちょっと血のシーンが多いのが難点だけど。
 でもこんな面白い作品がなぜDVD化されないの??
 どこかのメーカーさんがDVD化してくれないのかなぁ。でも、アメリカ版のインターナショナル版はDVD化しないでね、イタリア版をDVD化してください。ラストが違いますからネ。  120点


 ★★★★★

 アイヴィーシーよりDVDが2012年9月28日に発売になりましたが、なんと恐れていたカーク・ダグラスが恋人のもとに帰るシーンで終わるアンハッピーエンディング版でした!!(世間的にはハッピーエンド版とも言われているのインターナショナル版
 人類にとって、最悪のアンハッピーで終わるエンディング!子どもの顔見て喜んでいる場合ではない!!

 なのでリンクしません!!

 どこかのメーカーさん、イタリア版を発売して下さい!!

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『あずみ2 Death or Love』 2作目は普通の時代劇!

2005-03-15 00:03:58 | 日本映画

あずみ2 Death or Love
(2005年日本)
 監督:金子 修介
 脚本:川尻 善昭
    水島 力也
 原作:小山 ゆう
 出演:上戸 彩
    小栗 旬
    北村 一輝、
    平 幹二郎
    永澤 俊矢
     
 ■ストーリー■
 あずみとながらの2人は爺や仲間たちを失いながらも残る標的の真田幸村を追っていた。一方、主君、加藤清正を殺された井上勘兵衛もあずみたち2人を刺客軍団“羅刹烏”と追っていた。

 ■感想■
 2003年のコミック原作の傑作時代劇映画『あずみ』の続編。
 2年ぶりの続編です!
 監督は北村龍平から金子修介へバトンタッチ。脚本も北村監督とコンビを組んでいる桐山勲から川尻善昭へとバトンタッチしてます。
 プロデユーサーの山本又一郎が今作でも脚本で引き続き参加してます。
 イヤ~、このスタッフの変更である程度、予感はしていたんですが、、、。
 
 ハッキリ言って、今作『あずみ2Death or Love』も北村龍平が監督した作品で観てみたかったです!!!!!!!!

 『あずみ』(2003年)のあと、北村龍平監督が

 「1作目が200人斬りだったから、2作目は400人斬りだぁー!

 って言っていたのに残念です!!

 主人公の敵が強そう(強い)なのをわからせてくれないとダメダメ!
 それよりも、主人公あずみはもっと強い!っていうのがあってドラマが盛り上がるのに、今作では敵が、すごい弱そう!!やたらハデなカッコしてるだけです。
 1作目の加藤清正の忍者軍団とかオダギリジョーが演じた最上美女丸が強いのを見せてくれたあとに、ちゃんとヒロインとの対決が控えているので、対決シーンが盛り上がったのに!!

 殺陣だって前作のクライマックスシーンで、刀に火がついたまま振り回す演出とかけっこう好きだったのに、、。今作は普通の時代劇になってます。
 
 多分、金子修介監督は“血まみれ&血しぶきチャンバラ時代劇”が好きじゃないんじゃないんでしょうね、、。
 

 あずみの活躍を期待して見に来てるのに、最初からピンチ、ピンチの連続で、あずみが全然、強く見えないです。あと敵のキャラクターの六波と土蜘蛛って何?あんなかっこして。あんなカッコしてたら目立ちすぎ!!逆に弱そうです!!全然強そうに見えないです!!アニメのキャラクターみたいな、、、。 
 あんなのにやられる服部半蔵配下の伊賀忍者が逆に弱く見えちゃうだけですよ。はっきりいってオーソドックスなかっこうの真田幸村、服部半蔵、井上勘兵衛とかのが遥かに強そうです!!
 
 なんか“羅刹烏”の集団も金角、銀角の夜盗集団にやられちゃうし、残念!!羅刹烏もそんなに弱いの??って感じです。金角、銀角が強いのを前半で見せてくれていれば、そんな風に思わないですむのにね。もったいない!せっかく原作の後半から、キャラクターを借りてきたのに。

 ストーリーの決着は、この2作目で一応ついてるけどPART3も見たい!北村監督で3作目を撮って下さい、期待してます!

あずみ 2

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『あずみ』平成血まみれ時代劇!

2005-03-13 22:38:07 | 日本映画

あずみ
(2003年日本)
 監督:北村 龍平
 脚本:水島 力也
    桐山 勲
 原作:小山 ゆう
 出演:上戸 彩
    原田 芳雄
    オダギリ ジョー
    北村 一輝
    佐藤 慶

 ■ストーリー■
 関が原の戦いが終わり天下は徳川によって統治されるようになったが、いまだ、徳川の天下を認めず豊臣家の復興を願う者たちがいた。2度と戦乱を起こさない為、南海坊天海は小幡月斎にいずれ反乱を起こすであろう者たちを抹殺するための刺客を育てるよう命じるのだった。戦乱で親を失った子供たち、あずみ、なち、ひょうがたち10名の子供たちは小幡月斎に拾われ山奥で刺客として育てられるのだった。そして、10数年たったある日、とうとう山を降りる日がやっくるのだった。徳川に謀反を起こそうと戦を始めようとする浅野長政、加藤清正、真田昌幸の3名を殺すよう使命を受けるのだが・・・ 


□■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 小山ゆう原作の人気コミックの映画化。
 監督は『VERSUS』(2000年)、『ALIVE』(2002年)の北村龍平。
 原作はすでに莫大な量なので、最初の方を映画化してます!
 映画が始まって早々、原作とおりのサプライズが用意されてます!
 あずみたちは、使命を果すために山を降りることになるんですが、今まで苦労して育ててきた10人に最後の試練が待ってるんですよね。
 
 10名を2名づつ仲の良い者を組ませ5組にして、爺は言う

「刺客というものは相手を選ぶことは出来ぬ。幼き者も、また人望厚き者も使命とあらば斬らねばならぬ。鋼の心をもって鬼と化す。これが刺客の道だ。最後の試練だ。今組んだ者どおし斬り合え!友を殺せぬ心なき者も使命を果せぬ!始めーッ!」
 
 ってわかったようなわからんような理論で殺し合わせるんだから!!
 あんたそりゃムチャでしょ!仲の良い者組ませてどうすんの?
 思った通り、1番、2番に強いなちとあずみが組んじゃったじゃない!!
 これから使命を果すときに人数を半分にしてどうすんの?
 100人が50人になるんじゃないよ~、10名が5名になっちゃうンですよ!
 
 原作は連載物だしそれなりの事情もあるだろうけど、映画で同じ展開にしたらいかにもバカって感じになっちゃいますよ。
 1番強い者と、2番目に強い者を斬り合わせてどうすのッ!
 5名だから、その後の展開であんなに苦労するんだ!爺のバカ??

 まず浅野長政を軽く仕留めた後、加藤清正を狙うのだが、これが大変!
 影武者を用意していたり、忍者軍団が襲ってきたりして、全編これアクション、アクション!チャンバラ!チャンバラ!
 それも血まみれの!いや血しぶきあげてます!!

 斬って斬って斬りまくる!!

 あずみたちも強いですけど、敵の忍者軍団も強い!
 あずみたちも、空を飛べますけど、敵も空を飛べます!
 忍者だけでなく、加藤清正の腹心の井上勘兵衛まで空飛んでます!崖10メートル位飛び降りてくるんですけど…。
 まぁ、香港の武侠映画の登場人物の英雄たちも“気”を使ってホントに空飛んでるんだから、それに比べたら、あずみの登場人物なんてみんなジャンプしてるくらいだもんね。カワイイもんです。
 さすが北村監督はアクション映画がわかってる!!!

 北村監督は「時代劇の『マッドマックス』目指しました。」って言ってます。←ってそれってホント?だったら感性とイマジネーションはスゴイ、スゴすぎ。
 1970年代の時代劇『子連れ狼』(←劇場版の方です。もちろん若山富三郎版の方です。)とか『影狩り』(←石原裕次郎のです)とかを目指したんじゃないの??ホントは。
 アイドル映画にそういった映画のエッセンスがつまってます。
 
 「『子連れ狼』目指しました」なんて、そんなこと言えないだろうけど。
 
 面白すぎの2時間20分!あっという間に過ぎるんだから、あと20分長くて全然OKです!

 それにしても、血まみれのチャンバラがイヤっていうほど見れます!アイドルの上戸彩ちゃんがのっけから、なちをきって返り血浴びて血まみれ状態。
 村に下りれば夜盗が村人を襲うのを主人公たちが見てみぬふり。
 その後の任務のときは敵を斬って斬って斬りまくって、返り血浴びまくり状態。
 スタッフも北村監督の常連で固めて、やりたい放題のアクション時代劇!
 
 あと、最後、はりつけにされた爺を助けにあずみが登場して敵を斬りまくって、爺の方へ向かってくるとき、強い敵が現われて美女丸が飛び跳ねて喜んでるシーンなんて最高!!!

 

 

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『フレイルティー妄執』20年に1本の名作ホラー!

2005-03-09 01:23:49 | スリラー

フレイルティー妄執
FRAILTY(2001年アメリカ)
 監督         ビル・パクストン
 脚本         ブレント・ハンレイ
 出演         ビル・パクストン
             マシュー・マコノヒー
             マット・オリアリー
             パワーズ・ブース

 ■ストーリー■
 「神の手」というメッセージを残す連続殺人犯を追うFBIのダラスの捜査本部に、ある嵐の夜、犯人を知っているという若者フェントンがやってくる。犯人は弟のアダムだという。犯行後、アダムは自殺したという。そして捜査本部のドイル捜査官になぜアダムが殺人犯になったのかを語りだす。それは兄弟が子供のころまでさかのぼる話になるのだった…
 兄弟がまだ幼いころ、ごく普通の優しい父親が、神のお告げを受けたから父子3人で悪魔を殺そうというのだ!(←んなムチャな)で「悪魔を倒す聖なる武器も授かったぞ!」って手に入れたのが農場に忘れ去られたような斧と手袋!兄のフェントンは人を殺しちゃダメだと思うのだが弟のアダムは父親の影響をうけていく…
 
□■□ネタバレあり!□■□
 

  ■感想■
 ビル・パクストンが監督、主演のホラー映画です!父親役を演じてます。
 いかにも普通の人そうなビル・パクストンが父親役だと、今作のように、おかしなコト言い出しても

 「正気を取戻して、早くこっちの世界に返ってきて!!」って思いますもんネ。
 
 これが父親役にキャスティングされたのがジャック・ニコルソンだったら

 「あッ、もうムリムリ!!絶対ムリ!!向こうの世界に行っちゃって、絶対にこっちには戻って来ないヤ、ハハハ」って思っちゃいますもんね。

 このキャスティングだけでも、今作はもうかなりのレベルで成功してます!!!ビル・パクストンみたいな普通の人に見える人が父親役じゃないと、主人公の兄弟に感情移入出来ないですもんね。
 
 ところで、今作のうたい文句は 
“ホラーの帝王、スティーブン・キングが絶賛し、死霊のはらわたのサム・ライミが驚愕した禁断のショッキングホラー!”
 ですけど、
 この宣伝コピーに、一切偽りなしの面白さです!!!
 
 まぁ、でも人気作家スティーブン・キングって基本的には“THE B級ホラー映画大好き”だから、普通の映画ファンには、あんまり当てにならないんですけどネ(←ホメテますヨ~)。
 
 『羊たちの沈黙』(1990年)以降、ブームになった良くありがちなサイコスリラーなのかなぁ??な~んて油断して観てると、ラストで、メチャクチャなカウンターパンチに出くわします!!   
 

  こういうサイコスリラー的な映画やらオカルトホラー映画やらが好きな人で、察しのいい人は途中で、
 
 「もしかするとそうなのかなぁぁ?
 とか思うだろうけど、ホラー映画じゃなくて
「まさかネ、ごくごく普通のサイコスリラーだもんねぇ」

 とか思って観てる方が、勝手に自分の中で否定しちゃうんですけど、サイコスリラーじゃなくて、ラストに向かって行くと、まさかのホントのオカルトホラーになってしまうんだから超超超ビックリ!!
 サイコホラーと思わせておいて、ホントのオカルトホラーだとはッ!
 
 “神のお告げ”や“天使”や"聖なる武器”がホントだなんて誰が想像できるんだ!っていう感じです!!!超ビックリ!!もう低予算ホラー映画のお手本みたいな作品です。お金が無いならアイデアで勝負しろ!!って感じです!
 
 今作の場合、最後の最後まで、父親やフェントンたちが正しかったのか、それともおかしい人たちだったのかわからないままにしておくというストーリー展開もアリですけど、今作のように、ちゃんとタネ明かししちゃった方がインパクト1000倍強くて良いです!!!
 聖なる武器が“うす汚れた斧と汚い手袋と縄”だとか、父親が見る天使がスゴイ形相してたりしてて、また、その天使が父親の見た幻なのか本物なのかわからないようにしてるあたりとか、観てる観客をだますように良く良く出来てます!!
 
 いくつもミスディレクションをかいくぐってこういう展開になるなんて思った人は、よっぽどヒネクレ者でしょ。
 駐車場で普通のおじさんを誘拐するとき、父親が兄弟に「正しいことをしているから目撃されない!」とかいう意味のこと言いますけど、それがFBI捜査本部のビデオテープの映像が聖なる力が働いて画像が乱れることで証明されるんですからネ。そういう伏線もバッチリです!!
 ミステリー映画ファンにもおすすめの1本。100点

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『ターミネーター3』T2の感動はどこへやら・・

2005-03-06 22:11:26 | SF

ターミネーター3
TERMINATOR 3 RISE OF THE MACHINES(2003年アメリカ)
 監督:ジョナサン・モストウ
 脚本:ジョン・ブランカトー
    マイケル・フェリス
 出演:ニック・スタール
    クレア・デーンズ
    アーノルド・シュワルツェネッガー
    クリスタナ・ローケン
 
 ■ストーリー■
 スカイネットが送り込んだターミネーターの襲撃をかわし未来を変えてから10年。ジョン・コナーはボンヤリと(多分)その日暮らしをしていた。そんなある日、スカイネットは究極のターミネーター“T-X”が未来から送り込まれてくる。T-Xは、ある人物たちを殺し始めた。同級生のケイト・ブリュースターといたジョン・コナーはT-Xに襲われる。とそこへT-800が現われるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■ 
 ジェームズ・キャメロン監督の大ヒットSFアクション映画「ターミネーター」シリーズの3作目!
 先日、TVの地上波の映画劇場で放映してたので、つい観ちゃいました。
 “つい観ちゃいました”という表現がピッタリの第3作目です。
  シリーズ4作目の『ターミネーター4』(2009年)まで入れてもシリーズ中、1番観やすい作品です!!ランニングタイム110分もちょうど良い長さかも??

 劇場でも観てるんですけど、つい観ちゃいました。
 Sci-Fi映画の大傑作『ターミネーター2』(1991年)も1年に1回くらいTVで放映するたびに観ちゃうンですけど、何回でも観ちゃう映画ってあるんですよね~。
 今作もそうなるんでしょうか??
 
 ところで、今作『ターミネーター3』なんですけど、シュワルツェネッガーがターミネーター役で登場なんですが、前作『ターミネーター2』でT-1000にあんなに苦戦してたのに、未来のジョン・コナーの奥さんは、またまた旧型を送り込んできたのか!って感じです。
 だって、今回、スカイネットが送り込んできたのはT-1000より強力なT-Xだっていうのに!
 一応、シュワルツェネッガー演じるターミネーターもT-800からT-850へと進化はしてるんですけど、やっぱり不安は拭えないです!

 今回、スカイネットが送り込んできたターミネーター、T-Xの目的は未来の人類軍の幹部たちを殺すコト。

 スカイネットが送り込んできたT-Xなんですけど、いくつもの武器を備え、機械も自由に操れるスーパーターミネーターです。
 どう考えてもシュワルツェネッガー扮する旧型では分が悪いです。
 アクションでは新型ターミネーターに苦戦シーンが続くんで、シュワルツェネッガーは、今回は笑いのシーンを担当って感じでしょうか!!
 登場してから、おかしなサングラスをかけるシーンや、セリフのやりとりで中盤の墓地のシーンくらいまで笑わせてくれます!!
 
 笑わせてくれるのはシュワルツェネッガーだけでなく、T-Xが広告を見て胸を大きくするシーンや、トレーラーのドライバーがT-Xが火炎放射器を使うのを見て逃げ出すシーンとか、シリーズ屈指の笑いのシーンの連続!!
 
 アクション映画としても、前半のクレーン車を使ったカーチェイスシーンなんて迫力満点で十分すぎり迫力!!
 単純に面白さだけでいえば、今作は80点くらいのデキなんだけど。
 この作品はあの感動的な大傑作『ターミネーター2』の続編なんですよね。

あの大感動作の続きがコレ??

 って感じです。 
 
 笑いのシーンが多すぎなのに、このラスト!!とてつもないラスト!
 2作目であんなに感動させてくれたのに、全てをぶち壊す展開。
 
 途中、アーノルド・シュワルツェネッガーから「ジャッジメントデイは、先に延びただけって!」って説明はあるものの。まさかの展開!!ハリウッドのポップコーンでも食べながら楽しく観てね!って感じが一瞬で裏切られるラスト!!

 「未来は変えられるんじゃなかったのかッ!」どころでない展開!!
 この容赦ない展開の衝撃は大きすぎ!!
  
  衝撃度    ★★★★
  続編度    ★★
  アクション度 ★★★

 あと、第3作目に出演しなかったリンダ・ハミルトン扮するサラ・コナーは死んじゃってるっていう設定はどうなんでしょう??前作までの出演者が出てくれないときの続編にはありがちな設定ではありますが。  

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2004年ゴールデンラズベリー賞、授賞式にハル・ベリー出席!

2005-03-05 19:03:53 | 映画、DVDに関する雑記
 毎年恒例、その年の最低映画に送るゴールデンラズベリー賞が今年も、アカデミー賞前夜に行なわれた模様。
 作品賞『キャットウーマン』主演女優賞に『キャットウーマン』ハル・ベリー!なんと彼女授賞式に出席したらしい。2001年に『チョコレート』でアカデミー賞取ってるけど、その後は『007ダイアナザーデイ』、続編の『XMEN2』ホラー『ゴシカ』よく分けのわからないサスペンス『ソードフィッシュ』等、完全にエンターテイメント系。それにしてもラジー賞授賞式に出るくらいユーモアがあったのか!
 
 ラジー賞といえば『ショーガール』でポール・ヴァホーヴェン監督が授賞式に出席して「蝶がイモ虫になった気分だ」ってスピーチして大喝采を受けたのが有名だけど、ハル・ベリーも喝采を浴びたらしい・・・
 これって授賞式に出ちゃうのも1つの手だよね、いい宣伝になるし。ノミネートの常連ベン・アフレックも出席すればいいのにネ。彼にはそんなユーモアないかな・・・
 
 でも、ラジー賞って、けっこうそれなりの作品が選ばれるんだよね。ホントのZ級作品やら誰も見てないような作品の駄作はノミネーションされないもんね。
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『テイキングライブス』テイキングノヴェルス

2005-03-01 22:33:30 | ミステリー

テイキングライブス
TAKING LIVES(2004年アメリカ)
 監督         D・J・カルーソ
 脚本         ジョン・ボーケンキャンプ
 原作         マイケル・パイ
 出演         アンジェリーナ・ジョリー
             イーサン・ホーク
             ジャン=ユーグ・アングラード
             キーファー・サザーランド
             ジーナ・ロランズ
        チェッキー・カリョ、オリビエ・マルチネス

 ■ストーリー■
 モントリオールで他殺体が発見される。FBIから派遣されたプロファイリング捜査官イリアナこの犯人が、他人を殺して、代わりの人生を過ごして、ヤバクなったらまた違う人生をやり直す“ヤドカリ”サイコキラーであるということを知る。イリアナは、この異常なシリアルキラー、マーティン・アッシャーの目撃者コスタに惹かれていくのだが…。

 ■感想■
 マイケル・パイ「人生を盗む男」(徳間文庫)の映画化作品。
 
 主演は、ヒロインにアンジェリーナ・ジョリー。
 共演者は犯人の目撃者コスタに『ガタカ』(1997年)のイーサン・ホーク。
 容疑者に『ダークシティ』(1998年)、『霊視』(1999年)、TVシリーズ「24」のキーファー・サザーランド。
 アンジェリーナ・ジョリーの同僚の刑事に『ニキータ』(1990年)、『マキシマム・リスク』(1996年)のジャン=ユーグ・アングラード。
 アンジェリーナ・ジョリーの上司にチェッキー・カリョと出演者がやたら豪華な作品です!!
  
 他人になりすまして、なりすました人間を殺していく“ヤドカリ”サイコキラーの話なんて、面白そうな話なんだろうって思って期待して見たんですけど、盛り上がりにちょっと欠ける設定だけは面白いという期待はずれな作品になっていました。
 
 いくらでも面白くなりそうな設定のストーリーに、その上、ジャン=ユーグ・アングラード、チェッキー・カリョ、ジーナ・ローランズと超有名俳優が大勢出演してるのに、一切伏線なし、観ている観客には誰でも犯人が分かるのに、登場人物たちは、誰も犯人が分からないというミステリー映画としては、大はずれな作品になっちゃってます!!
 大体、怪しい登場人物が少なすぎ!もう、このキャスティングを観ただけで犯人が分かっちゃいます!
 まるで、日本の時代劇か2時間サスペンスみたい!!
 ミステリ映画としては、大失敗でしょう。

 ちなみにマイケル・パイの原作「人生を盗む男」は映画とはまるっきり違う作品です。
 映画と小説は違いますからね、それはそれでOKですけどね。
 
 これって「マジメに劇場用長編映画を作ってるの??」って思うくらいオーソドックスな展開です。日本のTVの2時間サスペンスなみに淡々とした展開です。
 映画的な盛り上がりに欠けまくりです。それでも無意味に派手な爆発シーンやら、SEXシーンとか用意してるんだけどネ。
 でも、爆発シーンやSEXシーンがあるから何なんだ!って感じです。

 このストーリーだと、犯人は小学校6年生にもわかるぞ!!って感じです!

 この内容で、ランニングタイム103分は、かなり長すぎです!この内容ならあと15分カットして!!
 いやいや、あと25分くらいカットしたらテンポが良くなって、もっともっと面白くなるのかもね。

 どうせ設定のみを原作からテイキングするんだったら、もっともっともっと大幅に脚色すれば良かったのに。
 TVシリーズ「刑事コロンボ」のウィリアム・リンクとかをアドバイザーにすればよかったのにね。それじゃ超本格ミステリになっちゃうか??
 ミステリー映画ファンには、ちょっとおすすめ出来ない感じです。25点 

テイキング・ライブス ディレクターズカット 特別版 [DVD]

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人生を盗む男
Michael Pye,広津 倫子
徳間書店
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