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『New York スクイズゲーム』アントニオ・マルゲリティ監督犯罪物

2010-08-30 23:25:28 | 犯罪/ノワール
New York スクイズゲーム
SQUEEZE(1978年イタリア、ドイツ)
 監督    アントニオ・マルゲリティ
 脚本    ジョバンニ・シモネーリ
 出演    リー・ヴァン・クリーフ、エドワード・アルバート
        ライオネル・スタンダー、カレン・ブラック
 
 ■ストーリー■
 凄腕の金庫破りのクリス・グレチコは、引退してレイ・スローンとして牧場でひっそりと生活していた。しかし、昔の仲間のオラフソンの息子ジェフがやってきて助けを求めるのだった。ドイツ人のグループに仕事を頼まれてやってきたのだ。最初は、仕事の依頼を断るグレチコだったが、依頼を断ったら、ジェフの命が危ないと知り、1回だけの仕事として復帰するのだった。

 ■感想■
 アントニオ・マルゲリティ監督の犯罪物。

 主演は、マカロニウエスタンで一躍、大スターになったリー・ヴァン・クリーフ。
 共演に、ライオネル・スタンダー、エドワード・アルバート、カレン・ブラック。
 
 リー・ヴァン・クリーフは、アントニオ・マルゲリティ監督と『ワイルドトレイル』(1975年)、『真・西部ドラゴン伝』(1976年)、『ジャングル・レイダース 黄金のレジェンド』(1983年)でも組んでます!
 相性が良かったんでしょうかね??
 
 
 ミニチュアを使った特撮が好きなアントニオ・マルゲリティ監督なんで、今作でも中盤に、ミニチュアを使ってます!
 主人公を追うドイツ人のグループが列車にぶつかって大爆発を起こすシーンです!
 こんな作品にまでミニチュアを使った特撮!!
 “なぜ、こんなに大爆発なの??”
 って感じですけど、ミニチュアシーンを入れたかったんでしょうね、多分!
  無意味なミニチュアシーンかもしれないですけど、アントニオ・マルゲリティ監督のファンなら逆に喜んじゃいます!!監督のこだわりですね!

 アントニオ・マルゲリティ監督が、自分の撮った作品の中でも、好きな作品というコトですが、1970年代のイタリア映画の犯罪物としては、普通な感じのデキです!!
 でも、さすが1970年代のイタリア映画、展開が早い!早い!
 
 冒頭、映画が始まってすぐ、エドワード・アルバートの依頼を断ったリー・ヴァン・クリーフが、「もし、断ったら、お前はどうなるんだ??」みたいなことを言ったら、「殺される」って返事が!!
 なんと、次のシーンでは、なんとリー・ヴァン・クリーフは、金庫破りをするために仕事の準備を始めてます!
 「エ~ッ!展開が早過ぎ!」

 さすが、イタリア映画のエンターテイメント作品は、すごいです!展開の早さ以外でも、予測のつかない展開で、観客を退屈させません!
 依頼主のドイツ人グループが、やばい連中とわかると、さっさと、600万ドルのダイヤを横取りしようとする主人公!
 展開が、早いといえば、ドイツ人にダイヤを盗まれたボスが、これまた、すぐに犯人を割り出しちゃいます!
 ドイツ人グループのカールが関わっていると犯人を割り出して、用心棒を向かわせます!
 「おいおい、分かるような相手から泥棒するな!!」
 って感じですけど!
 
 あと、金庫を破った犯行現場で、すぐに邪魔者を殺そうとするし、それってオカシイでしょ!死体を置いていく気だったの??
 でも、良いです!
 イタリア映画だし!
 1978年の作品だし!
 アントニオ・マルゲリティ監督の作品だし!
 もう、何でも許しちゃいます!

 戦争映画、ホラー映画、SF映画、アドヴェンチャー映画とエンターテイメント系の色んなジャンルの映画を撮ったアントニオ・マルゲリティ監督ですけど、犯罪物も最高です!
 まるっきり展開の読めない犯罪物『キラーフィッシュ』(1978年)より、今作の方が面白いですかね??

 1978年の作品だから、しょうがないんですけど、リー・ヴァン・クリーフが、昔の仲間のライオネル・スタンダーと連絡がしばらくつかないシーンが出てきます!今だったら、ケータイ電話で、すぐに連絡がつくのにね!
 ケータイ電話が、サスペンスの要素まで様変わりさせちゃいましたね!まさか、1人1台ケータイ電話を持つ時代が来るなんて思わないですよね!
 1970年代のイタリアのエンターテイメント作品こそどんどんDVD化されると良いのに!70点
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『月に囚われた男』ダンカン・ジョーンズ監督SF

2010-08-28 22:59:15 | SF

月に囚われた男
MOON(2009年イギリス)
 監督          ダンカン・ジョーンズ
 脚本          ネイサン・バーカー
 原案          ダンカン・ジョーンズ
 出演          サム・ロックウェル
             ドミニク・マケリゴット
             カヤ・スコデラーリオ

 ■ストーリー■
 地球の資源が枯渇した未来、人類は月に資源を求め資源採掘を行っていた。ルナ産業に3年契約したサムは月で、資源採掘をする日々を送っていた。サムはコンピュータのガーティと孤独な生活を送っていたが、地球へ帰る日まで2週間と迫ったある日、月面の作業中に事故にあってしまうのだった。

□■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 デヴィッド・ボーイの息子ダンカン・ジョーンズ監督の描くSFスリラー。
 色んな映画祭で賞をとったSF映画です。

 【ナショナル・ボード・オブ・レヴュー】
  新人監督賞 受賞
 【ブリティッシュインディペンデントフィルムアワード】
   作品賞 受賞
   新人監督賞 受賞
 【シッチェス国際映画祭】
   作品賞 受賞
   主演男優賞 受賞
   美術賞 受賞
   脚本賞 受賞 
 【シアトル映画祭ゴールデンスペースニードル賞】
   男優賞 受賞
 【ディナードブリティッシュ映画祭】
   シルバーヒッチコック賞 受賞
 【エスポーシネ国際映画祭ヨーロッパ・ファンタジー映画】
   金賞グランドプライズ賞 受賞
 【エジンバラ国際映画祭】
   新人作品賞 受賞
 【アテネ国際映画祭】
   ゴールデンアテネ賞 受賞
 【英国アカデミー賞】
   作品賞・監督賞・脚本賞・視覚効果賞・音響賞
   編集賞・美術賞・撮影賞・音楽賞・主演男優賞 10部門ノミネート 
 【ロンドン映画批評家協会賞】
    新人監督賞・監督賞 2部門ノミネート 
 【シカゴ批評家協会賞】
    新人監督賞 ノミネート   
 【第36回サターン賞】
   SF映画賞ノミネート
   主演男優賞ノミネート

 いや~!賞を獲りすぎ!
 そういえば、最近、こんなに正統派のSF映画無かったから、受賞しちゃったんでしょうかね??
 いかにも1970年代チックなSF映画です。低予算だけど、ていねいに製作しているところを含めて、『スターウォーズ』以前の1970年代のSF映画っぽいです!
 製作年度を知らずに鑑賞したら、1974年くらいの作品と思ってしまいそうです!!まさに、そんな作品です。

 ところで、月面の基地内で、サム・ロックウェル演じる主人公が2人になって、クローン人間だってコトが分かった時点で先が読めちゃいました!
 
 ていねいに作りすぎです!!
 SF映画を多少観なれている映画ファンだったら、クローン人間の存在が分かった時点で、先の展開が少し読めてしまうのが難点です!!
 でも、たまにはこういう地味でマジメなSF映画も良いですね。
 
 主人公の労働拘束期間が、3年間って言うので、てっきり主人公たちは、3年間しか生きられないなかな??と思ったんですけど、そんなオチでも無かったです。つい考えすぎちゃいました。

 主人公(2番目のサム・ロックウェル)が地球に着いたら、破壊された自由の女神が砂浜にあったりとかするのかな??とも思ったんですけど、そういうコトも無かったです。
 とにかく、ひねったオチとか、ドンデン返し系のオチもなく、マジメに淡々と主人公を描いていくのに、退屈させないのは、さすがなんですけどね。

 今作は、なんだかんだ言っても「宇宙を舞台にしたSF映画を観るのも良いな」って思わせるだけのパワーはあります!
 退屈はしませんでしたけど、でも、この内容でランニングタイム97分は少し長すぎかも???あと15分くらい短かい方が良かったのに。
 1970年代のSF映画ファン必見。             70点

月に囚われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
ケヴィン・スペイシー(ガーティの声),サム・ロックウェル
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
『月に囚われた男』『地球に落ちて来た男』DVD-BOX
サム・ロックウェル(月に囚われた男),デヴィット・ボウイ(地球に落ちて来た男)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
月に囚われた男 [Blu-ray]
ケヴィン・スペイシー(ガーティの声),サム・ロックウェル
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

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『アンボーン』D・S・ゴイヤーなのに…。

2010-08-21 20:52:42 | ホラー

アンボーン
THE UNBORN(2008年アメリカ)
 監督         デヴィッド・S・ゴイヤー
 脚本         デヴィッド・S・ゴイヤー
 出演         オデット・ユーストマン
            ゲイリー・オールドマン
            ミーガン・グッド
            カム・ジガンディ
            ジェームズ・レマー
            ジェーン・アレクサンダー
            イドリス・エルバ

 ■ストーリー■
 ケイシーは、ベビーシッターのバイト先で、4歳の子供マティが赤ん坊を鏡で映して遊んでいるのを注意して、鏡でたたかれるのだった。そのとき、マシューは「ジャンビーは生まれたがっている」という謎の言葉を発するのだった。
 その後、自分が双子であることを知ったケイシーは、出生を探るうちに、自分の祖母に関して、ある秘密があることを知るのだった。それは、第2次世界大戦のナチスドイツの人体実験にからむ事柄だったのだ。


 ■感想■
 デヴィッド・S・ゴイヤー、脚本、監督のホラー映画。

 デヴィッド・S・ゴイヤーといえば、エンターテイメント作品に数多く関わっている才人です!
 もう脚本や監督した作品の主だった作品の名前をあげるだけでも、すごすぎなラインナップ!
 『ブレイド』(1998年)脚本
 『ダークシティ』(1998年)脚本
 『ブレイド2』(2002年)脚本
 『フレディVSジェイソン』(2003年)脚本
 『ブレイド3』(2004年)監督、脚本
 『バットマンビギンズ』(2005年)脚本、原案
 『臨死』(2007年)監督
 『ダークナイト』(2008年)原案
 もう、SF、ホラー映画ファンが喜ぶ作品ばかり!

 そんなデヴィッド・S・ゴイヤーが脚本、監督をしたオカルトホラー作品なんで、どんな作品かと期待しちゃったんですが、今作は、ごくごく普通のオカルト作品でした。
 霊が、ナチスドイツの実験によって、現世に現れた!っていう設定は面白かったんですが、そこだけが面白かったっていう感じです。
 あとは、どこかで観たことがあるようなシーンや設定って感じですが、ホラー映画としては良く出来ています。 
 
 ホラー映画ファンだったら、想像がつく展開なんで、ちょっと残念な感じです!
 普通に鑑賞するなら十分面白いんですけど、期待しちゃうとちょっと厳しいかもしれないですね。

 “監督、脚本がデヴィッド・S・ゴイヤーなのに!”
 
 って、つい思っちゃいます!

 ナチスドイツの実験、双子を通して甦ろうとする悪霊、悪魔払い、ヒロインの出生の秘密、いくつもの要素が重なり合って、複雑なストーリーを作っていきます!
 監督、脚本がデヴィッド・s・ゴイヤーで無ければ、すごい高評価なんですけどね。

 デヴィッド・S・ゴイヤー監督には、オカルトホラーよりも、コミックの映画化やSF作品の方が合うと思うんですが、みなさんどうでしょう??
 でも、2007年にスェーデン映画“DEN OSYNLIGE”(2002年)を『臨死』としてリメイクしてるんで、けっこうオカルト系の作品が好きなのかもしれないですね。
 
 今後も、こういうジャンルで脚本、監督作に期待しています! 60点

アンボーン [DVD]
ゲイリー・オールドマン,ミーガン・グッド,オデット・ユーストマン,イドリス・エルバ,ジェーン・アレクサンダー
ジェネオン・ユニバーサル

 

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『プロジェクトBB』ジャッキー、ホイ、クー

2010-08-18 23:58:12 | 香港映画

プロジェクトBB
ROB-B-HOOD BB計劃(2006年香港)
 監督          ベニー・チャン
 脚本          ジャッキー・チェン
             ベニー・チャン
             アランユエン
 原案          アラン・ユエン
 出演          ジャッキー・チェン
             ルイス・クー
             マイケル・ホイ
             ユン・ピョウ
             カオ・ユアンユアン
             テレンス・イン
             ダニエル・ウー

 ■ストーリー■
 ギャンブル好きな「サンダル」、女好きな「フリーパス」、病気な奥さんをかかえる「大家」の泥棒3人組は、昔ながらの泥棒。
 強盗や誘拐はせず金品のみを盗むスタイルを守って仕事をしていた。ある病院で薬を盗んだときにも誘拐されそうになった赤ん坊を助けるのだった。そんなある日、金に困った3人組みはルールを破り、肉親からの依頼だと信じて赤ん坊の誘拐をしてしまうのだった。しかし、その誘拐は、赤ん坊が自分の孫ではないかと疑っている悪党からの依頼だったのだ。

 ■感想■
 ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ、ルイス・クー主演のコメディ。
 
 2007年にDVDで鑑賞したものの、記事にしていなかったら、本日(2010年8月18日)のTV東京の「水曜シアター9」で放映されました!
 「水曜シアター9」の先週は『香港国際警察NEW POLICE STORY』(2004年)で、今週が『プロジェクトBB』!
 ジャッキー特集と同時に、ベニー・チャン特集ですね!
 
 お昼の「午後のロードショー」でも日本のJホラーなんて放送しないで、ベニー・チャン監督の作品を特集で放映すれば良かったのに!
 『ジェネックス・コップ』(1999年)
 『ジェネックス・コップ2』(2000年)
 『ヒロイック・デュオ英雄走査線』(2003年)
 『ディバージェンス 運命の交差点』(2005年)
 とかを今週の「午後のロードショー」で、放映したら、すごく濃くて良かったのに!!


 今作は、ジャッキー・チェン、ルイス・クー、マイケル・ホイの主人公たち以外に、ジャッキーの幼なじみの警官役でユン・ピョウも競演してます。
 
 今作の最大の話題は『キャノンボール』(1980年)以来のジャッキー・チェンとマイケル・ホイの競演!それと、日本語吹き替えがジャッキー・チェンが石丸博也、マイケル・ホイが広川太一郎だということ!
 
 広川太一郎の吹き替え!これにつきます!1つのシーンを例にとると、ギャンブルで捕まったジャッキーを警察まで引き取りに行ったマイケル・ホイの吹き替え。
 
「もうギャンブル大将は卒業しろって言ったろう。夜中に警察に引き取りにいくのはゴメン、六面、七面どうくさい!」

 ってな感じで、まるで「Mr.BOO!」シリーズのTV放映のときのような吹き替え!
 広川太一郎と石丸博也のかけあいを聞くだけで大満足の1本です!
 もちろん映画そのものも面白いです!赤ちゃんをバスの中に置きっぱなしにしちゃうルイス・クーのボケッぷりとかもおかしい!でも笑えたのは、その赤ちゃんを置き去りにしたことに気づいて、探して発見したときあまりのうれしさに通りを横切ろうとして、バスに轢かれそうになってルイス・クーが地面に倒れるシーンかも。
 
 前半から中盤までの、いつもの香港映画っぽいコメディタッチのドタバタは、好調なんですが、後半、悪人のアジトに行ってからの騒動は、なぜか、アクション映画風で、最後は、超マジメなドラマに!
 自分的には、最後まで香港映画お得意のコメディタッチで行って欲しかったんですけどね。

 ところで、今作は、ランニングタイム126分と香港映画としては、かなり長めの作品になっています。DVDのディレクターズカット版は134分です!
 「水曜シアター9」は2時間枠だから、30分以上カットされたバージョンなんですけど、香港映画が、お茶の間で観れるのはウレシイです!これで、香港映画ファンが増えてくれればウレシイんですけどね!
 ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ、ルイス・クーのファンは必見です!!70点

プロジェクトBB ディレクターズ・カット デラックス版 [DVD]
ジャッキー・チェン;ルイス・クー;マイケル・ホイ;マシュー・メドヴェデフ;カオ・ユェンユェン;チェン・バオグオ;ユン・ピョウ
ジェネオン エンタテインメント
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『ウルフ・ウォーズ』史上最低の狼男軍団

2010-08-17 22:36:33 | ホラー

ウルフ・ウォーズ
WAR WOLVES(2009年アメリカ)
 監督          マイケル・ワース
 脚本          マイケル・ワース
 出演          マイケル・ワース
             ジョン・サクソン
             フランク・バーグマン
             エイドリアン・バーボー
             ナターシャ・アラム
 ■ストーリー■
 中東での任務中にジェイクの部隊は“狼男”たちに襲われ、狼男に傷つけられてしまうのだった。ジェイクの部隊はアメリカに帰国するが、部隊の1人、ソールが数週間前に自殺する事件が発生するのだった。その事件をもとに、体調の変化を起こすことを知ったフォード大将は部下を連れ狼男狩りを始めるのだった。一方、ジェイクのいる町へと、狼男になったクレイ、エリカたちが向かっていた。

 ■感想■
 主演のマイケル・ワースが監督、脚本のホラーアクション映画。
 
 共演は、ジョン・サクソン、エイドリアン・バーボーと、B級アクション映画、ホラー映画ファンならニンマリのキャスティング。
  
 でも、今作の目玉は、ジョン・サクソンとエイドリアン・バーボーが出演しているトコロだけ!

 その他には、何も無い…。

 今作は、どうやらTV作品らしいのですが、それなりにホラー映画的な残酷描写があるんで、ケーブルTV用の作品なんでしょうか??
 TVムービーなら、「つまらなければチャンネルを変えられちゃうから、それなりに面白い作品だろうなぁ」と安心して観たんですけど、すごくすごくつまらない!
 TVムービーということと、共演者のジョン・サクソン、エイドリアン・バーボーということに期待して観ちゃいました!
 
 でも、この2人のキャスティングはウマイです!
 ジョン・サクソンは、ベトナム帰還兵の狼男ハンターとして、それなりの役を演じていますが、エイドリアン・バーボーなんて何のために出てきたの??って役を演じています!!
 
 「出演者で観てしまうなんて、製作者たちの思う壺!!」
 
 こんな作品がTVムービーとして成り立つなら、今後はTVムービーでも、かなりつまらない作品があるようで油断出来ないですね!
 B級、C級を通りこして、Z級作品なみのデキ!

 冒頭、戦地で狼男に襲われた米軍のチームのシーンのつぎのシーンが、なぜかアメリカに。
 そのチームのメンバーが狼男になって、人々を襲うシーンやら、狼男ハンターの元軍人が狼男を追うシーンやら、色んなシーンが何の説明も無くゴタゴタと描かれていつの間にかラスト!
 すべてのシーンが、説明不足!!監督&脚本家のデヴィッド・ワースの自己満足の104分!!
 今作も30分もカットすれば、テンポが良くなってそれなりに面白いのかもしれないですけど、104分も使って、何もかもが中途半端!
 狼男も拳銃で撃たれれば死ぬみたいだし、だったら、そんなに大騒ぎしないでも良さそうだし!また、主人公ジェイクも、狼男に変身しないように努力してるような設定ですけど、その設定も何も生きず、最後は狼男同士の対決になっちゃうし。
 ラストは、主人公と彼女が最後、どうなったのかも説明無いし、久々に観て後悔しちゃいました!
 
 “「狼男映画」だったら、どんな映画でも観る!”っていうホラー映画ファン向きの1本!0点

ウルフ・ウォーズ [DVD]
ジョン・サクソン,ティム・ソマーソン,マイケル・ワース,ナターシャ・アラム,クリスティ・クライノス
角川映画

 

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『エンド・オブ・フューチャー』エンド・オブ・ムービー

2010-08-16 23:07:32 | SF

エンド・オブ・フューチャー
EDEN LOG(2007年フランス)
 監督          フランク・ヴェスティエル
 脚本          フランク・ヴェスティエル
             ピエール・ボルタージュ
 出演          クロヴィス・コルニアック
             ヴィラー・ポンズ
             ゾアール・ウェクスレル
             シフォン・シャオ

 ■ストーリー■
 地球上では資源が枯渇し、密かに樹の樹液からエネルギーを採取する実験が行われていた。地下に送られた労働者たちは樹木にエネルギーを与えていたが、樹木は自衛手段としてエネルギーを逆流させ、労働者たちは、ミュータントと化していた。ある日、労働者たちと技師が反乱を起こすのだった。

 ■感想■
 フランスのSF映画
 映画の冒頭、暗闇のシーンが、延々と、延々と、延々と、延々と、延々と、5分近く流れます!
 クレジットのタイトル“EDEN LOG”が出るまで6分40秒!
 その後も、建物の中の、ワケのわからないようなシーンの連続で8分使っちゃいます!
 ランニングタイム99分の映画で8分も!!
 この8分が重要か??って聞かれたら「NO!」と言わざるを得ないです!
 その後も、汚い建物の中を主人公が彷徨うシーンが延々と、延々と、延々と、延々と、続きます!!
 建物の中を歩き続けるシーンで、費やしたあとも延々と汚い建物の中を歩き続け、守衛から逃げ出すもの、植物学者に捕らえられるまで37分!

 その後、植物学者から少しだけ状況説明があります!

 監督の頭の中で描いたワケの分からないイマジネーションたっぷりの映像に付き合わされるのに嫌気が…。
 でも、こんなワケの分からないというより、ワケは分かりやすいのに、映像だけ凝ったSci-Fi映画ですが、色んな映画祭に出品しています。

 【ブリュッセル国際映画祭】
 【トロント国際映画祭】
 【グラスゴー映画祭】
 【オースティンファンタスティック映画祭】

 絶対に賞は獲ってないでしょうね!!

 「う~、つまらない!」
 ストーリーが全然無い!
 ランニングタイム99分がもったいない!時間の浪費です!こんな作品でも70分弱くらいにすれば、それなりに見れる作品になるんでしょうけど、それにしても、ひどすぎ!
 監督やスタッフの1人よがりな観客置き去りみたいな作品に99分!長すぎ!
 っていうより、製作しないで良かったのに…。 0点

エンド・オブ・フューチャー [DVD]
クロビス・コルニアック/ビマーラ・ポンズ/ゾーハー・ウェクスラー/サイフォン・シャオ
ビデオメーカー
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『トレイター 大国の敵』傑作未公開

2010-08-14 10:14:36 | サスペンス

トレイター大国の敵』    
TRAITOR(2008年アメリカ)
 監督          ジェフリー・ナックマノフ
 脚本          ジェフリー・ナックマノフ 
 
原案          ジェフリー・ナックマノフ
              スティーヴ・マーティン
 出演          ドン・チードル
              ガイ・ピアース

              ジェフ・ダニエルズ
              サイード・タグマウイ

              ニール・マクドノウ
              アーチー・パンジャビ
              アルイ・カーン


 ■ストーリー■
 中東イエメンで、武器証人サミールは爆弾の起爆装置の取引の商談中に捜査班が突入され、逮捕されるのだった。FBIの捜査官クレイトンから尋問され情報を流すようもちかけられるが断り刑務所へと送られるのだった。 
 刑務所の中で、テログループのオマールと知り合い、親交を深めていくのだった。オマールの信頼を得たサミールは、脱獄する計画だったオマールとともに刑務所から脱出し、テログループへ合流するのだった。 

 
 
 ■感想■
 ドン・チードル、ガイ・ピアース主演の中東とアメリカのテロを描いたサスペンス映画。

 
 ドン・チードル、ガイ・ピアース主演でも劇場未公開になってしまうんですね…。

 内容も、ものすごく面白い“犯罪・アクション”になっているのにッ!

 一言で感想を言えば

 「面白すぎ!
 「超面白い!
 「未公開とは思えない面白さ



 “全米興行収益、初登場5位に飛び込んだ”というのも納得できる面白さ!!


 これだから、未公開映画を観るのを止められないんですよねぇ~!!

 劇場未公開なのが残念!!
 こんなに面白い作品が劇場未公開だなんて!

 2008年の作品がやっと、DVD化されました!
 知能指数を100下げるような日本映画を劇場公開するんなら、こういうマジメで面白いエンターテイメント作品を劇場公開して欲しいです!!
 
 「インターフィルム、2010年度の“一押し”作品」の謳い文句の通りの、面白さ!
 本当に面白い!面白い!面白い!
 
  監督、脚本のジェフリー・ナックマノフは、ローランド・エメリッヒ監督『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)の脚本家です。
 『デイ・アフター・トゥモロー』のときの、知能指数0みたいな作品の脚本を書いた反動からか、ハリウッド作品とは思えないほど地味で重みのあるマジメな作品になっています!
 イギリス映画って言ってもいいくらいの地味さ!

 
 爆発シーン!銃撃シーン!とかもそれなりに用意されているんですけど。


 FBI捜査官が中東に行って、勝手に捜査をしちゃう『キングダム見えざる敵』(2007年)を観たときに
 
 「なんでFBIが海外で捜査しちゃうの??」

 
 って思ったんですけど、今作でも同じようなことを描いているんで、FBIが海外で活躍っていうあるんですね!

 
 映画の冒頭、ドン・チードルの父親がテロか何かで殺されてしまうシーンが描かれているので、その後の展開も自然な感じで受け入れられるようになっています!
 
 この冒頭のシーンが、“ある”or”無し”で、そのあとの展開の印象が変わってきちゃいますからね。このドン・チードルが武器商人になったことに影響を及ぼしたと想像させる冒頭シーンは良く出来ていますね!


 でも、こういう作品を良く観る映画ファンには、この冒頭シーンのせいで、ドン・チードルがどういう人物なのか想像がついちゃうんですよね~。
 
 特に映画全体でも、テロの仲間になるドン・チードルと、FBI捜査官ガイ・ピアースのシーンのバランスが悪いかも??

 ドン・チードルとガイ・ピアースで映画の中での重きは、8:2って印象なので、より一層、ドン・チードルは「もしかするとテロの仲間では無い」のでは??って思わせてしまいます。

 ドン・チードルの正体が分かるまでは、ガイ・ピアースの登場シーンのバランスは6:4くらいの方が、追いつめられる者と、追いつめる者をバランス良く描いた捜査物みたいで良かったかもしれないですね

 まぁ、でもなんだかんだ言っても、映画の中盤で、ドン・チードルの正体は、観客にはバレちゃうんですけどね。ドンデン返しがメインの作品じゃないですから、これはこれでOKなんでしょうね。

 今作は、いかにも、普通の市民のような役が多いドン・チードルが主人公を演じているコトが重要なポイントですね。
 

 アクション映画ファン、サスペンス映画ファン披見の1本!! 80点

<声の出演>
ドン・チードル(サミール)            かとうかおる
ガイ・ピアース(クレイトン)           斉藤 亮太
ニール・マクドノウ(アーチャー)        静 玄太郎
サイード・タグマウイ(オマール)        阿部 晋一
アルィ・カーン(ファリード)            佐藤 宇
アイズーン・アブデルカデール(アハメッド) 加藤 優季

ラーマン    田中 光陽
ワディ     出月 勝彦
サミール母   大垣 理香
サミール妻   東堂 みふね
FBI捜査官   鳥飼 愛美
キャスター   渋谷 美貴

トレイター [DVD]
ドン・チードル,ガイ・ピアース,ジェフ・ダニエルズ,サイード・タグマウイ,ニール・マクドノー
Happinet(SB)(D)
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『ツインズ・ミッション』サモ・ハンVSユン・ワー

2010-08-13 10:21:48 | 香港映画
ツインズ・ミッション
双子神偸 TWINS MISSION(2007年香港)
 監督    コン・トーホイ
 脚本    ツイ・シウミン
        フォン・サイキョン
 原案    ツイ・シウミン
 出演    シャーリーン・チョイ、ジリアン・チョン、サモ・ハン
        ウー・ジン、ユン・ワー、サム・リー

 ■ストーリー■
 ラックとヘイらは、チベットの秘宝「仏陀の天珠」を護送していたが、謎の強盗団に襲われるのだった。間一髪、ラックの行動により「天珠」は奪われずにすんだものの、「天珠」は香港へ向かうトラックに紛れ込んでしまうのだった。
 ラックは強盗団が双子のグループだったことから「双子門」に関係していると推理し、双子門の塾長チョウを訪れるのだった。チョウの弟が双子門を利用して盗賊になったのをキッカケに10年前にチョウは双子門から離れていたことがわかるのだった。チョウは事情を知り、弟から逃れさせた数組の双子のグループと「天珠」を捜すために行動を起こすのだった。


 ■感想■
 香港の人気アイドルユニット「TWINS」出演のアクション映画。
 
 でも、本当の映画の実質の主人公は、ウー・ジン、サモ・ハン、ユン・ワーの3人で、ストーリー的にも、見せ場的にもTWINSの2人は、ちょっとした脇役といったところです。
 
 このキャスティングだったら、当然、多くの香港映画ファンが見たがるであろう
 “サモ・ハンのクンフー”シーンが、ちゃんとメインになっています!
 でも、香港映画って、アイドル映画のふりして、ちゃんとしたクンフー映画を作り続けているのがスゴいですよね。
 
 最近、DVDスルーを含めて、ソフト化される作品が少ないような気がするんですけど、もう韓流ブームもそろそろ終わって、香港映画がまたまたブームとまでは行かなくても、普通に作品をリリースして欲しいんですけどね。
 もちろん、洋画だってどうしようもない作品も、もう少し考えてリリースして欲しいんですけどね。

 韓国映画のすべてを否定するわけじゃないですけど、アクションにしろ、恋愛にしろ、コメディにしろ、香港映画に比べたら、それこそ、日本映画とハリウッドの作品くらい開きがあるでしょ!
 いくら日本映画のまるっきり中身の無い“難病物”とか“感動させよう動物物”と比べたら、韓国映画の方が面白いからって、韓流ブームで何でもかんでも、リリースしすぎじゃないですか??

 韓国映画でも、本当に面白い作品ならどんどんリリースしてOKですけど、映画のみならずドラマまでリリースして!

 それに引き換え、香港映画は、今やほとんど観れなくなって、本当に悲しい状況です!に!!

 そんな中、DVD化された今作ですけど、DVD化されたのは「TWINS」効果なんでしょうか??だったら、「TWINS」もハードなアクション映画やノワール物にどんどん出演して下さい!!
 今作の場合、原題の英語題の“twins”の文字は、シャーリーン・チョイ、ジリアン・チョンの人気ユニット“TWINS”と、映画の中の重要なテーマの双子の両方にかかっているんですよね!!うまいタイトルです!!

 1949年生まれのサモ・ハン主演でアクション映画を作っちゃうあたりも香港映画、超カッコ良い!香港映画大好きです!
ツインズ・ミッション [DVD]
シャーリーン・チョイ,ジリアン・チョン,サモ・ハン,ユン・ワー,サム・リー
タキ・コーポレーション
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『恐怖の獣人』恐怖のヴィレッジ

2010-08-12 13:16:54 | ドラマ

恐怖の獣人
TEENAGE CAVEMAN(1958年アメリカ)
 監督          ロジャー・コーマン
 脚本          R・ライト・キャンベル
 出演          ロバート・ヴォーン
             サラ・マーシャル
             レスリー・ブラッドリー
             フランク・デ・コヴァ

 ■ストーリー■
 ある原始人の集落では川を越えてはならないという掟があった。また、川を越えると触られただけで死をもたらす神が現れるということが伝えられていた。森の中での猟では食料がまかなえないと、ある若者が川を越えようとするのだが…。

 □■□ネタバレあり!□■□
 シャマラン監督の『ヴィレッジ』についても言及しているので、未見の方は観てから読んで下さい!

 ■感想■
 ロジャー・コーマン監督の1958年の原始人映画。
 『恐怖の獣人』はAIPを立ち上げたサミュエル・Z・アーコフの名前をとって「アーコフライブラリー 怪奇モンスターセレクションDVD-BOX」としてDVD化されています。
 DVD-BOXIに収録されている作品は
 『恐怖の獣人
 『原子怪獣と裸女』(1956年)
 『悪魔と魔女の世界』(1956年)
 『女バイキングと大怪獣』(1957年)
 DVD-BOXIIに収録されている作品は
 『巨人獣プルトニウム人間の逆襲』(1958年)
 『吸血原子蜘蛛』(1958年)
 『海獣の霊を呼ぶ女』(1956年)
 『女黄金鬼』(1957年)
 BOXに収録されているのは、1950年代の作品群です!
 
 サミュエル・Z・アーコフが関わった作品をもう少しあげると
 『黒死館の恐怖』(1959年)製作
 『地球最後の男』(1964年)製作総指揮
 『襲い狂う呪い』(1965年)製作総指揮
 『モルグ街の殺人』(1971年)製作総指揮
 『マッドハウス』(1974年)製作総指揮
 『未来世界』(1976年)製作
 『怒りの日』(1975年)製作
 『恐竜の島』(1974年)製作
 『続恐竜の島』(1977年)製作総指揮
 『巨大生物の島』(1976年)製作総指揮
 『巨大蟻の帝国』(1977年)製作総指揮
 『ドクターモローの島』(1977年)製作総指揮
 『空の大怪獣Q』(1982年)製作総指揮
 とにかく、エンターテイメント作品ばっかり!

 なんか、DVD化して欲しい作品がいくつも!
 ①『ウェストワールド』(1973年)の続編にも関わらず、まるっきり違うアプローチで大傑作の続編になった『未来世界
 ②バート・I・ゴードン監督の動物パニック(怪獣パニック)映画『巨大蟻の帝国』(日本テレビの「水曜ロードショー」の吹替え音声つきでぜひ)
 ③ラリー・コーエン監督の変則怪獣映画『空の大怪獣Q』(これもTV放映の吹替え音声つきで)
 等々!


 ところで、今作『恐怖の獣人』は、M・ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』(2004年)のパクラレネタとしても有名な作品です!
 『ヴィレッジ』はひどすぎ!
 『ヴィレッジ』は最後のドンデン返しのネタだけの作品なのに、『恐怖の獣人』よりもインパクトが少ないという逆の意味で驚きの作品!
 
 1958年の65分の超低予算映画の方が、2004年のメジャー作品よりも100倍もインパクトが強いなんて!!
 『恐怖の獣人』が素晴らし過ぎ!ってコトもあるんでしょうけど。
 でも、Z級作品の評価なのか、『恐怖の獣人』は、IMDbのユーザーからの評価では2.4点と点数が低いんですよね~。『ヴィレッジ』でさえ6.6あるのに。まぁ、投票している人も圧倒的に少ないのも原因なんでしょうけど。

 SF映画ファン、エンターテイメント映画ファン必見の作品です。
 あっと驚くラストのオチとかを目玉にしている映画や小説を良く見かけますけど、『恐怖の獣人』くらいのオチを用意して欲しいですよね! 70点 

アーコフ・ライブラリー 怪奇モンスターセレクションDVD-BOX I
サミュエル・Z・アーコフ,ルー・ラソフ
バップ
アーコフ・ライブラリー 怪奇モンスターセレクションDVD-BOX II
サミュエル・Z・アーコフ
バップ
ドクター・モローの島 [DVD]
バート・ランカスター,マイケル・ヨーク,バーバラ・カレラ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

巨大生物の島 TREASURED COLLECTION [DVD]
バート・I・ゴードン,マージョー・ゴートナー,パメラ・フランクリン
スティングレイ
地球最後の男 [DVD]
ヴィンセント・プライス,エマ・ダニエリ,ジャコモ・ロッシ=スチュアート,クリスティ・コートランド,フランカ・ベットーヤ
有限会社フォワード
ヴィレッジ [DVD]
M.ナイト・シャマラン,M.ナイト・シャマラン
ポニーキャニオン
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『最狂強奪人 欲望のダイアモンド』アクション→オカルト

2010-08-11 23:44:46 | アクション
最狂強奪人 欲望のダイアモンド
BLACK(2009年フランス)
 監督    ピエール・ラファルグ
 脚本    ルシオ・マッド
        ガボー・ラッソヴ
 原案    ルシオ・マッド&マルコ・シェルキ
 セリフ   ピエール・ラファルグ
 出演    MC・ジーン・ガブ’1、カロル・カレメラ、フランソワ・レヴァンタル
        アントン・ヤコヴレヴ、クリストフ・アキロン

 ■ストーリー■
 フランス、パリ18区で現金輸送車が襲撃される事件が起きる。ガードマンと警察に反撃され襲撃犯たちは返り討ちにあい、ブラックのみ逃げることに成功するのだった。
 そんなブラックのもとにダカールにいるいとこから連絡があり、西アフリカ銀行に麻薬密売のダイヤモンドがあることが分かり、強奪を持ちかけられるのだった。ブラックは、早速、仲間を集めダカールへと向かうのだった。一方、ダイヤモンドが金庫に眠っていることを知った傭兵たちが同じくダイヤモンドを強奪しようとしていた。

 ■感想■
 銀行を襲おうとする犯罪者を描くフランス製の犯罪アクション。

 主演のMC・ジーン・ガブ’1は、どうやらラッパーの方らしいです。
 音楽関係は弱くて全然知らないんですよね。

 ランニングタイム110分と少し長めの作品ですが、アクションシーンに次ぐアクションシーンで、退屈しません!少なくともラスト20分くらいまでは!!
 そこまで、犯罪アクションとして、快調に飛ばしてきたのに、なぜか、そこから意味不明のオカルト映画になっちゃいます!
 
 『怪奇!吸血人間スネーク』(1972年)の変身途中みたいなヘビ男が出てきたりして
 「なぜ??」
 「なぜ??」
 って頭の中は混乱状態のまま、意味不明の状態で、終りを迎えます!!

 アクション映画を撮りたかったろうに、なぜ最後はオカルト映画??
 それも真剣にオカルト映画になるならまだしも、超中途半端な、ヘビ男vsライオン男の対決!
 意味不明!
 意味不明!

 映画の冒頭、SF映画でもないのに、ハイウェイのシーンでBGMで「ツァストラはかく語りき」が堂々と流れるシーンからして意味不明なんですけどね…。オープニングの大して意味の無いシーンでなぜ“ツァストラはかく語りき”なの??

 フランス映画ファンが減りそうな感じの作品です!傑作ノワールを製作されている反面、コメディでもアクションでも、「誰が喜んで観るの??」って思ってしまうような作品が多いフランス映画ですけど、今作もそういった作品の1本に加わるような作品というコトですね。

 輸送車襲撃シーンや、銃撃戦などのアクションシーンが良かっただけに、ちょっと残念な感じです。
 それにしても、脚本家や監督は何が作りたくて今作を作ったんでしょう??

 ラスト20分のオカルト映画的展開にマイナス20点35点!

  
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『レイトン教授と永遠の歌姫』謎より冒険

2010-08-08 23:22:17 | アニメーション
レイトン教授と永遠の歌姫
(2009年日本)
 監督    橋本 昌和
 脚本    松井 亜弥
 声の出演 大泉 洋、 堀北 真希、 水樹 奈々
        渡部 篤郎、 相武 紗季

 ■ストーリー■
 レイトン教授に、かつての教え子でオペラ歌手のジェニスから依頼がくる。その依頼とは行方不明だった親友のミリーナが、7歳の少女となって自分の前に現れたというのだ。レイトンは助手のルーク、レミを連れ調査に乗り出すのだが…。


 ■感想■
 人気携帯ビデオゲーム「レイトン教授」の映画版。
 レイトン教授と助手ルークが始めて冒険の謎解きをしたときの出来事を映画にしています。
 「謎とき」がメインのゲームの映画化らしく、いくつかの“謎”は出てくるんですけど、謎の数が少なすぎ!
 メインターゲットが若い子供だからなのか、謎解きよりも、冒険や活劇風がメインになっています。特に悪役デスコールが操る巨大メカでの活劇シーンは長すぎ!長すぎ!
 自分的には、映画っぽい活劇シーンはカットしてでも、謎解きを増やして欲しかったです。

 ハッキリ言って

 「う~ん、ゲーム版の面白みが失われている気が…」

 ゲーム版と同じくレイトン教授の声は、大泉洋。ルークは堀北真希。
 「うまい!うますぎ!」
 なんで、こんなに吹替えがうまいの??
 
 ルークがナレーションするシーンがありますが、さすがに、ちょっとだけ違和感がありましたけど、セリフのシーンは全然大丈夫です!
 堀北真希さん、なんでこんなに吹替えがうまいの??

 あんまりセリフが無いのに、作品のバランスを壊している『キャビン・フィーバー』(2002年)の原史奈とか『エラゴン遺志を継ぐ者』(2006年)の小雪とかとは大違い!
 

 いや~、本当にうまい!
 ゲームとかアニメだとうまく合っちゃうもんなんでしょうか??本当にうまいんで本当にビックリです!映画版だけでなくゲーム版でもうまかったから想像できたんですけどね!

 ところで、レイトン教授が「冒険野郎マクガイバー」みたいにありあわせの物で飛行機を作ってしまうのは、「あ~、アニメだからね」って感じちゃいました!あういう風に逃げないで、謎解きでデスコールの城までたどりついて欲しかったです。
 ゲーム版が好きな映画ファンは観ても良いかも! 55

映画レイトン教授と永遠の歌姫 グレッセン・ヘラー・カレッジ リミテッドエディション [DVD]
大泉洋,堀北真希,水樹奈々,渡部篤郎,相武紗季
ポニーキャニオン
映画 レイトン教授と永遠の歌姫 スタンダードエディション [DVD]
大泉洋,堀北真希,水樹奈々,渡部篤郎,相武紗季
ポニーキャニオン
レイトン教授と悪魔の箱 フレンドリー版
レベルファイブ
レベルファイブ
レイトン教授と不思議な町 フレンドリー版
レベルファイブ
レベルファイブ
レイトン教授と最後の時間旅行(特典無し)
レベルファイブ
レベルファイブ

セカンドシーズンの始まり。レイトン教授とルークとの出会い。
レイトン教授と魔神の笛(特典無し)
レベルファイブ
レベルファイブ
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『サマーウォーズ』

2010-08-07 23:13:44 | アニメーション
サマーウォーズ
(2009年日本)
 監督    細田 守
 脚本    奥寺 佐渡子
 声の出演 神木 隆之介、桜庭 ななみ、仲 里依沙
        

 ■ストーリー■
 数学の才能を持っているが内気な高校生、小磯健二は、魅力的な先輩、夏希に連れられ彼女の田舎長野にやってくる。しかし、それは夏希の曾祖母を安心させるため、健二を自分のフィアンセのふりをさせるためだったのだ。その晩、健二のケータイに数学クイズが送られてくるが、答えを返信するのだが、それは、仮想都市OZ(オズ)を支配しようとするラブマシーンの罠だったのだ。

 ■感想■  
 2009年の日本のアニメーション。
 仮想都市オズが人々の生活に入り込んだ世界での、パニックを描いています!
 2010年8月6日日本テレビ「金曜ロードショー」で2時間枠で放送されたので鑑賞しました!

 サイバー系SFなんでしょうけど、もう単語がカタカナで、まるっきり意味不明でした…。
 まるっきり同じ内容でも、実写での映画化だったら、ディズニー製作の1982年の『トロン』みたいで、それなりに評価できますけど、アニメなんで、ちょっとついていけなかったです。
 
 なぜアニメ??
 
 実はアニメーションはあんまり得意な分野ではないんですよね。
 出だしの主人公が、憧れの先輩からフィアンセのふりをして田舎に帰るっていう設定は、いつの時代の物語??って思わず叫んじゃいました!1970年代のラブコメみたいな設定!!

 ところで、日本のアニメーションで、自分が好きな長編アニメといえば
 『ゴルゴ13』(1983年)
 『ゴルゴ13 QUEEN BEE』(1998年)
 『SPACE ADVENTURE コブラ』(1982年)
 『ルパン三世』(1978年)
 くらい。

 本当は『SPACE ADVENTURE コブラ』は主人公コブラの吹替えを松崎しげるの破壊的な吹替えで、評価的には、今一つって感じなんですけどね。主人公コブラの声は、TVシリーズ「スペースコブラ」と同じく野沢那智さんでやって欲しかった~ッ!!
 自分的には、「特捜班CI☆5」でのボーディ役のルイス・コリンズを吹替えていた若本規夫さんなんかでも、主人公コブラの声を聞いてみたかった気もするんですけどね。

 ところで、今作『サマーウォーズ』は若手俳優が吹替えをやっていましたけど、作品の内容が内容なだけに、あんまり気にならなかったです。
 調べてみたら、主人公の神木隆之介さんは、日本のアニメでは『ハウルの動く城』(2004年)、『ピアノの森』(2007年)、『ドラえもん のび太の恐竜2006』(2006年)等で吹替えをいくつもやっていて、海外作品でも『皇帝ペンギン』(2005年)、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』(2009年)の吹替えをやていました。
 その他の若い俳優の方も、洋画の面白い作品の吹替えは気になりますけど、こんなアニメでならどんどん吹替えて下さい。

 まぁ、アニメ自体、観ている本数が少ないので、面白い作品はもっともっとあるのかもしれないんですけど、アニメーションだけはあんまり観る気がおきないんですよね。それこそ自分にとって“アニメ”は“恋愛映画よりはマシ”ってレベルです!

 こんなアニメが好きでない自分が今作の感想を言っても、しょうがないんですけど、どうも今一つ、二つ、三つな感じの内容でした!
 アニメファンのためのアニメ映画って感じの作品でした…。

 仮想世界が人々の生活に浸透した世界ってコトで、今作の舞台は、ちょっとだけ未来なのか、パラレルワールド的な世界なんでしょうけど、仮想都市オズでなら何でもアリみたいな感じみたいに展開していたのに、現実世界では、突然、人工衛星の落下までからんだ大パニック映画的な内容になって、全然ついていけませんでした。
 これだけぶっとんでいるのは、(悪い意味で)アメリカのC級アクション映画なみの設定!

 オリジナルのランニングタイムが114分の作品なので、「金曜ロードショー」での放映版は20分くらいカットしたバージョンなんでしょうけど、短くなってて良かったです!TVで放映されなかったら観なかったですしね。
 それに、今作をTVでみて、ちゃんと観たいと思った方はレンタルかDVDを購入すればOKですしね。アニメ映画ファン以外にはオススメできないかも?? 30点

サマーウォーズ [DVD]
神木隆之介,桜庭 ななみ,富司純子,谷村美月,斎藤歩
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神木隆之介,桜庭ななみ,谷村美月,富司純子
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『ソルト』ソルト、イヴリン・ソルト!

2010-08-01 22:49:35 | アクション
ソルト
SALT(2009年アメリカ)
 監督   フィリップ・ノイス
 脚本   カート・ウィマー
 出演   アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、キウェテル・イジョホー
       ダニエル・オルブリフスキー、アンドレ・ブラウアー、オーガスト・ディール

 ■ストーリー■
 2年前、北朝鮮での活動がばれ捕獲され拷問を受けるが、恋人マイクの嘆願書が通りスパイ交換で保護されたCIAの工作員イヴリン・ソルト。そんな彼女は帰国後、マイクと結婚し幸せな生活を送っていた。マイクとの結婚記念日を祝おうとして帰ろうとした日、ロシアからの亡命者という男が、ソルトたちが働くCIAの隠れみのに使っている会社リンク石油に情報があるとやってくるのだった。ロシアで育成したスパイたちがアメリカ人として生活しているが、今般、アメリカにやって来るロシア大統領を暗殺しようとしているとういうのだった。亡命者が言うには、大統領暗殺の任務を受けたロシアのスパイの名前は「イヴリン・ソルト」だと言うのだった。

 ■感想■
 アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイアクション。
 今どき珍しい、外国映画やクラシックな作品のリメイク作品でも無く、コミックの映画化でもない、ハリウッドオリジナルの脚本作品です!

 観終わった感想は
 「オリジナル脚本でもすごく面白い作品が作れるじゃない!さすがハリウッド!」
 
 すご~く、面白かったです!!
 本当に面白かった!!

 でも、
 でも、
 エンドクレジットで流れるスタッフを見たら、監督フィリップ・ノイス!脚本カート・ウィマーの文字が!
 
 監督が『今そこにある危機』(1994年)のフィリップ・ノイス!
 脚本が『リベリオン叛逆者』(2002年)監督&脚本、『リクルート』(2003年)脚本、『ウルトラヴァイオレット』(2006年)監督&脚本、『フェイクシティ ある男のルール』(2008年)脚本のカート・ウィマーでした!

 「なんで??」
 「なんで??」
 なんでアンジェリーナ・ジョリー主演っていうコトばかり宣伝しちゃったの??
 少しはカート・ウィマー脚本っていうコトで宣伝して欲しかった!!
 でも、今作では、アンジェリーナ・ジョリーは“ガン=カタ”は使わないですからね!
 “ガン」=カタ”を使わなくても、面白い!
 カート・ウィマーだから面白くて当たり前でした!

 事前に作品の情報を得ないようにしていたら、監督と脚本までノーチェックでした!スタッフくらいは、これからはチェックした方が良いですね!!

 前半から中盤にかけては、トラックの屋根づたいにアンジェリーナ・ジョリーが逃げるシーンや、パトカーごとハイウェイから一般道に落っこちて脱出するシーンなど見せ場の数多くが予告等で見せられていたので、
 「ふ~ん、予告で見たシーンばかり!」
 って感じで今一つ盛り上がらなかったんですけど、クライマックスに向けてのストーリー展開にはビックリ!まるで想像できない展開に、劇場で喜んじゃいました!

 やっぱり映画はこうでないと!!
 ソルトの正体は??
 犯人の目的は?? 
 夫マイクの運命は??
 まるっきり先の読めない展開に、ニコニコしながら観ちゃいました!!

 映画の冒頭、北朝鮮で拷問を受けるシーンから始まるので、てっきり『007ダイ・アナザー・デイ』(2002年)なの??って感じなんですけど、何でも今作は、アンジェリーナ・ジョリーが「007」をやりたいって言ったコトが作品制作に影響しているようなんで、007風なオープニングでも全然OKです!
 皮肉にも、リアル路線に転向しちゃった本家007の『007カジノ・ロワイヤル』(2006年)、『007慰めの報酬』(2008年)より、全然面白い!
 エンターテイメント作品のスパイアクション映画として『007慰めの報酬』より50000倍面白いです!!
 アンジェリーナ・ジョリー主演“ソルト”!世界中でヒットして、シリーズ化して欲しいですね!! 90点

 
ソルト デラックス・ディレクターズ・コレクション [DVD]
アンジェリーナ・ジョリー,リーヴ・シュレイバー,キウェテル・イジョフォー,ダニエル・オルブリフスキー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ソルト ブルーレイ&DVD セット [Blu-ray]
クリエーター情報なし
メーカー情報なし
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