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『ギリシャに消えた嘘』パトリシア・ハイスミス原作映画化

2015-11-14 12:14:36 | サスペンス

ギリシャに消えた嘘
THE TWO FACES OF JANUARY(2014年イギリス、フランス、アメリカ)
 監督          ホセイン・アミニ
 脚本          ホセイン・アミニ
 原作          パトリシア・ハイスミス
 出演          ヴィゴ・モーテンセン
              キルスティン・ダンスト
              オスカー・アイザックス

 ■ストーリー■
 1962年、ギリシャを旅する裕福そうなアメリカ人の夫婦チェスターとコレット。観光地でツアーガイドをしているライダルは、どことなく父親に似ているチェスターに興味を持つのだった。偶然知り合ったライダルは2人の旅行ガイドになることに。
 しかし、ある晩、夫婦のもとに探偵が現われ、チェスターに金を要求するのだった。実は、チェスターは、アメリカで投資家たちの金を騙して持ち逃げしていたのだった。

 ■感想■
 パトリシア・ハイスミス「殺意の迷宮」(創元推理文庫)の映画化。
 パトリシア・ハイスミスといえば映画ファンには『太陽がいっぱい』(1960年)『アメリカの友人』(1977年)『リプリーズゲーム』(2002年)などのトム・リプリーのシリーズでお馴染みの作家ですね。
 アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画のクラシックの名作『見知らぬ乗客』(1951年)の原作もパトリシア・ハイスミスです。

 現代劇にはしたくなかったのか、1960年代初頭を舞台にしています。
 原作の雰囲気をそのまま映像化したかったんでしょうね。
 舞台も1960年代なら、演出も1960年代チックで、原作小説の映画化としては正しいんでしょうが、ミステリー、サスペンス映画として観ると、自分的には少し物足りない気もしちゃいました。

 確かに1960年代初頭の作品としてみれば、こんな感じにあるんでしょうねぇ。

 ギリシャの美しい景色を見ながら、ノンビリ観るのがぴったりみたいな、サスペンス映画の雰囲気を楽しめばいいんでしょうねぇ。

 今のサスペンス映画や、ミステリー映画だったら、何か二転三転するようなドンデン返しも用意するんでしょうが、それもなくごくごく普通に展開していって、エンディングへ。

 たまには、こういう作品も良いかもしれないですね。時間に余裕があるときなら、特に!!

 パトリシア・ハイスミスの映像化作品を観たいという映画ファンには楽しめるかも。 40点

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パトリシア・ハイスミス原作小説の映画化作品。

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『フロム・ザ・ダーク』アイルランド製Z級ホラー

2015-11-12 00:53:38 | ホラー

フロム・ザ・ダーク
FROM THE DARK(2014年アイルランド)
 監督          コナー・マクマーン
 脚本          コナー・マクマーン
 出演          ニアム・アルガー
              スティーヴン・クロムウェル


 ■ストーリー■
 アイルランドのオファーリー州の田舎で夕方、土を掘り返していた男が、埋まっていた何かを発見するのだった。その物体は、起き出しその男を襲うのだった。
 その日の早い時間、ドライブを楽しむサラとマークのカップルは、道に迷いなおかつタイヤが溝にはまり大弱り!近くの民家に助けを求めるのだが…。

 ■感想■
 アイルランド製のホラー映画。
 土に埋まっていたクリーチャーに襲われるカップルを描いています!!

 怖そうなパッケージの作品ですが、画面が暗すぎて何が起きているのか良く分からない!!
 「あ、クリーチャーだッ!」でも、画面暗すぎ!!
 「逃げろ!」でも画面暗すぎ!!
 「あ、またクリーチャーだ!!」でも画面暗すぎ!!
 「あ、恋人の様子がおかしくなってきた・・・」でも画面暗すぎ!!
 とにかく、暗くて良く分かりません。

 多分一軒家でロケしてるんでしょうけど、明るくすると全然恐怖感が出ないんで、暗闇を多用したんでしょうが、これじゃ、観づらくて逆効果では??
 製作費はいくらだったんでしょう??登場人物も3人とクリーチャーだけだし、超手予算映画ですよね~。

 監督は誰??新人??
 
 と思ったら、『ミート・オブ・ザ・デッド』(2004年)『道化死てるぜ!』(2012年)のコナー・マクマーンでした。
 日本未公開作では”THE DISTUBED”(2009年)というホラー映画も監督しています。

 ホラー映画をいくつか撮っている監督なんで、演出上、狙って暗くしたんでしょうねぇ。
 暗すぎです!!もう少し明るくないと、怖いとも思わせられないです!!
 『道化死てるぜ!』は、けっこう良く出来てましたけど、今作の演出はまるで『ミート・オブ・ザ・デッド』まで戻ってしまったかのよう。

 ランニングタイム90分も長すぎ!!あと15分くらい短ければテンポも良くなったのに…。画面がもう少し観やすく明るくなって、75分くらいだったら、それなりに楽しめたのに、残念!!  20点

フロム・ザ・ダーク [DVD]
ニアム・アルガー,ステフェン・クロムウェル
ポニーキャニオン



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『ジョーカー復讐の切り札』ドイツ製B級アクション

2015-11-11 00:40:42 | アクション/刑事・探偵

ジョーカー復讐の切り札
JOKER(1987年西ドイツ)
 監督          ピーター・パザック
 脚本          ピーター・パザック
             ジョナサン・キャロル
 出演          ピーター・マーフィ
             ターニー・ウェルチ
             エリオット・グールド
             マイケル・ヨーク

 ■ストーリー■
 ハートのカードが添えられた死体が発見され、刑事ジャンは捜査にあたるが、爆破に遭い車椅子の生活に。車椅子を使った生活での特訓をはじめるジャンの前に謎の殺し屋が現れ、なぜか協力関係になるのだが…。

 ■感想■
 事件を捜査する刑事が車イスの身になりながら、組織の殺し屋と協力して黒幕を追い詰めていく刑事アクション。
 1980年代後半では珍しい西ドイツ製のアクション映画です。
 今でこそ、山ほど(大して山ほどでもないですが)公開されるドイツ製のエンターテイメント作品ですが、このころは、まだまだ珍しかったです。しかも、今作は劇場公開までされています。

 題材的には、すごく面白くなりそうなプロットだし、出演者もエリオット・グールド、マイケル・ヨーク、ターニー・ウェルチと有名俳優が脇を固めているし、すごい作品になりそうなのに、全然そうならない!!
 アクション物なのに、主人公の活躍があまりなく、地味地味!!
 ストーリー展開も、ダラダラ、ユルユル。まるで、2000年代の日本の2時間サスペンス(そんなひどくもないですが…)
 
 「なぜ??」
 「なぜ??」
 「なぜ??」

 なんで、こんな映画にみんな出演しちゃったの??出演する前に、脚本読まなかったの??それともギャラが良かったの??

 監督&脚本のピーター・パザックはTVを中心にしているものの、多くのTV作品を監督しています。劇場作品で、エンターテイメント系の作品だと

 モーガン・フェアチャイルド出演のスリラー”killing blue”(1988年)
 フランコ・ネロが出演した犯罪物”Die 8. Todsünde: Das Toskana-Karussell”(2002年)等々の作品も監督していますが、日本未公開なので、どんな作品かは不明です。

 ところで、今作ですが、車イスで活躍している主人公が、あっという間に足が治っちゃいます!!
 
 「エーッ、車いすの設定って必要だったの??」

 って感じです。しかも、その後の活躍もグダグダ系で、おいしい役はマイケル・ヨークにすべて持っていかれちゃって、良いところ無し状態。こんなアクション映画、観たいと思う刑事アクション映画のファンはいるんでしょうか?? 

 設定とか良いのに、もったいない…。  30点
 

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『100歳の華麗なる冒険』必見100歳の冒険!!

2015-11-10 20:44:18 | ドラマ

100歳の華麗なる冒険
THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMBED OUT THE WINDOW AND DISAPPEARED(2013年スウェーデン、ロシア、イギリス、フランス、スペイン)
 監督          フェリックス・ハーングレン
 脚本          フェリックス・ハーングレン
             ハンス・インゲマンソン
 原作          ヨナス・ヨナソン
 出演          ロバート・グスタフソン
             イヴァル・ヴィクランデル
             ダーヴィッド・ヴィーベリ
             ミア・シャーリンゲル
             アラン・フォード

 ■ストーリー■
 100歳の誕生日のお祝いの日に老人ホームを逃げ出したアランは、バスに乗って旅に出発する。バスを降りた駅で、トイレに行くギャングの若者から大金の入ったスーツケースを預かったことから事件に巻き込まれていくのだった。

 ■感想■
 世界40か国で翻訳され、800万部を超えるヨナス・ヨナソンのベストセラーを映画化した100歳の老人の旅を描くドラマ。
 日本でも「窓から逃げた100歳の老人」(西村書店)として原作が邦訳、出版されています。

 主人公のアランが、施設に入れられた理由が、飼い猫をキツネに殺されその復讐に”爆殺”したからという理由ですから、これだけでもアランがただ者でないことが垣間見えてきます。
 
 その後も回想シーンで、ちょこちょこ語られるアランの幼いころから今に至るまでの人生がすごすぎ!!
  
 もう観ている間、ずっとおかしくてニヤニヤしちゃいました!笑いの感じが”ゲラゲラ”って感じでないところも良い感じ!!

 とにかく1人でも多くの映画ファンに観てもらいたいエンターテイメント作品です!!

 まだ未見だったら、何の情報もなく観るのが1番です!!

 自分的には、超オススメの1本です!!

 おかしくてニヤニヤしながら、あっという間に最後まで一気に行ってしまう面白さ!!

 もう少し長く観ていたかったかも??
 
 超マジメな芸術映画を観るような映画ファンや、難病物を観て感動するような映画ファンにはオススメしませんが、エンターテイメント作品が好きなら、要チェックです!!

 何かを書いてもネタバレになっちゃうので、あまり多くのことを記事にしないので、エンターテイメント映画に興味ある方はぜひ鑑賞を!! 80点

100歳の華麗なる冒険 [DVD]
ロバート・グスタフソン,イヴァル・ヴィクランデル,ダヴィド・ヴィバーグ,ミア・シュリンゲル
KADOKAWA / 角川書店
100歳の華麗なる冒険 ブルーレイ [Blu-ray]
ロバート・グスタフソン,イヴァル・ヴィクランデル,ダヴィド・ヴィバーグ,ミア・シュリンゲル
KADOKAWA / 角川書店

原作も発売中!

窓から逃げた100歳老人
Jonas Jonasson,ヨナス ヨナソン,柳瀬 尚紀
西村書店
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『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』だから何??

2015-11-04 00:59:33 | ドラマ

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分
LOCKE(2015年イギリス、アメリカ)
 監督          スティーヴン・ナイト
 脚本          スティーヴン・ナイト
 出演          トム・ハーディ

 ■ストーリー■
 明日に大事な仕事を控えた現場監督のロックはあることが原因で仕事を休むことに。また、家族が待つ家にも帰らずロンドンへと向かうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 あと、今作が好きな方は、ほめていないので今回の記事は飛ばしてください。


 ■感想■
 スティーヴン・ナイト脚本&監督のドラマ。
 『堕天使のパスポート』(2002年)『イースタン・プロミス』(2007年)の脚本を書いて、最近では『ハミングバード』(2012年)の脚本&監督をしたスティーヴン・ナイトが、主演にトム・ハーディを迎え、たった1人の登場人物が車を運転するだけという作品を作り上げました!

 自動車の中からの電話の会話で何が起きているのかが、徐々に観客に分かってくるようにドラマが進んでいきます。

 「えっ、でも何???」

 「だから、何???」

 わざわざ劇場映画で、この内容??

 遠くの職場に行っている間に、秘書とHしちゃって子どもができちゃった!!それで、その彼女が出産したので病院に行くよ!!

 っていうだけのストーリーです!!

 これって、TVドラマの1エピソード??(それでも内容なさすぎですが…)
 劇場作品で、こんなの作って楽しいの??悪い意味で10年後も、20年後も語られる作品を作りたかったの??

 主な登場人物が1人だけっていう作品、今作が初めてでもないし、実験的な作品って意味でも価値があるのかどうか??
  
 今作『オン・ザ・ハイウェイ その夜86分』ですが、実際に当事者だったら、本当に大変なコトでしょうが、映画的には全然面白くない…。
 大体、電話で浮気したこと、奥さんに報告しないでしょ!!
 ありえない…。
 「愛していない過ちの相手の子ども認知するよう」とかって、奥さんも子どももかわいそすぎ!!
 仕事を放りだして、クビになるのも自業自得!!

 こんなホームドラマの中の1要素みたいな内容で映画作らないで欲しかったです。

 0点

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 [DVD]
スティーヴン・ナイト,スチュアート・フォード,デヴィッド・ジョーダン,スティーヴン・スクランテ
アルバトロス
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『リメイニング』そして誰もいなくなる??

2015-11-03 04:26:36 | ドラマ

リメイニング
THE REMAINING(2015年アメリカ)
 監督          ケイシー・ラ・スカラ
 脚本          ケイシー・ラ・スカラ
             クリス・ダウリング
 原案          ケイシー・ラ・スカラ
 出演          アレクサ・ヴェガ
             ショーン・サイボス
             ジョニー・ペイカー
 
 ■ストーリー■
 ダンとスカイラーの結婚式呼ばれた友人たちは、祝福ムードでいっぱい。しかし、突然人々が倒れ、生き残った人々たちはその場から逃げ出すのだったが…。

 ■感想■
 『カンパニー・マン』(2002年)製作のケイシー・ラ・スカラが脚本&原案&監督したドラマ。
 POV形式と普通の撮影方式を両方とりいれた良いとこどりを目指しています。
 自分はPOV形式は観にくいだけと思っているので、全然効果的とは思いませんが、こういうのをやりたかったんでしょう!!

 パニック映画かホラー映画のように始まる今作ですが、すぐにキリスト教的な宗教色に染まって、最後は立派な宗教映画になってしまいます。
 クリスチャンが多い国では受けるのかもしれませんが、キリスト教が生活に根づいていない国では受けるんでしょうか??
 
 ヨハネ黙示録が始まったと言って、平和な風景から90分弱で人類絶滅間際に!!

 いくら何でも展開早すぎで観ている観客も、アッと言う間のラストで置いてけぼりでは??
 でも、宗教色の強い作品なんで、延々と続くより今作くらいの長さがちょうど良いのかも。

 ホラー映画、スリラー映画を観るつもりで観た人は、神様や信仰心のコトを考えさせられ、しんみりとした気分に。

 エンターテイメント映画風に見せておいて、実は、”しっかり生き方を考えて下さいね”映画は、ちょっとイヤかも??

 まぁ、こんな映画があっても良いですけど、もう少しマジメ風なエンターテイメントでない作品で作って欲しかった気もしないではないです。でも、エンターテイメントのジャンルのホラー映画で作った方が観る人が多いのも確かですからね。 30点

リメイニング [DVD]
アレクサ・ヴェガ,ショーン・サイポス,ジョニー・ペイカー,イタリア・リッチ
TCエンタテインメント
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『ハーモニー・オブ・ザ・デッド』ゾンビ発生から9年後…。

2015-11-02 00:33:02 | ホラー/ゾンビ

ハーモニー・オブ・ザ・デッド
EXTINCTION(2015年スペイン、ハンガリー、アメリカ、フランス)
 監督          ミゲル・アンヘル・ビバス
 脚本          アルベルト・マリーニ
             ミゲル・アンヘル・ビバス
 原作          ファン・デ・ディオス・ガルドゥーニョ
 出演          マシュー・フォックス
             ジェフリー・ドノヴァン
             クイン・マッコルガン
             クララ・ゴル

 ■ストーリー■
 謎のウィルスにより感染した者は凶暴になり、人々を襲い始めるのだった。感染した者に襲われ噛みつかれた者もまた新たな感染者になってしまうのだった。
 バスでの移送中、感染者の集団に襲われたジャックとパトリックとエマは何とか脱出しようとするのだが…。
 

 ■感想■
 ゾンビに襲われ文明が破壊されてから9年後の世界を描くホラー映画。
 ゾンビではなく、ウィルスに感染した人間かもしれませんが…。
 でも、感染者の見た目や、感染者に噛まれた人間が感染してしまうところとか、どうみても”ゾンビ物”です。

 スペイン映画のスタッフが作った映画ですが、製作者の1人に『アンノウン』(2011年)『フライトゲーム』(2014年)のジャウマ・コレット=セラが名を連ねています。
 それで、日本でソフト化されたのかは不明ですが、最近はけっこう有名で海外で話題になった作品もなかなか公開されないので、こういう作品がソフト化されるのは、すごくウレシイです。
 
 クレジットを見ると、原作小説があるようです。原作があるからなのか、なかなか見ごたえのある面白いホラー映画になています!!

 ゾンビ映画ファンはもちろん、普通のホラー映画ファンが観ても楽しめる作品になっていると思うんですが、どうでしょう??

 自分は、すごく面白かったです!!

 映画の冒頭のゾンビ襲撃シーンは、ゾンビ映画お馴染みの展開ですが、あっという間に9年後に!!
 なぜか、氷河期のように全面氷に覆われた世界になっています。
 
 あれ?ゾンビは??
 多分、食料がなくなって死んだんでしょうが、説明が無い…。
 セリフでさえ説明が無い。
 

 生き残ったのは男性2人と、9年前に赤ん坊だった少女の3人だけ??
 奥さんはどうしちゃったの??
 少しづつその当たりだけは説明されていきます。

 9年間分の食料は何とか缶詰等で間に合わせるコトができたんでしょうか??
 9年間といったら、すごい量だと思うんですが…。

 でも、氷河期とかの説明は一切なし!
 ちなみに怪物のような存在がゾンビか、感染者かの説明さえなかったです!!まぁ、そんなのホラー映画ファンだったら、勝手に想像してってコトなんでしょう。

 ところで、今作の生き残りの男性たちですが、不用心すぎでは??家とかもっと強固にガードできるように改築する気はなかったんでしょうか??怪物が現れてから木の板を窓や戸に打ち付けているのは遅すぎでは??

 あと、銃と弾薬ももう少し多く手に入らなかったんでしょうか??銃の方はけっこうあったみたいですが、弾薬が少なすぎ。9年間、食料を何とかできるくらい入手出来たんだから、銃の弾薬も何とか入手できたはず!!
 娘に練習させたり、自分が練習するくらいだったんだから、それなりに弾薬はあったはずなのに、クライマックスでは、ちょっとあぶなそうな感じでした。
 まぁ、弾薬が潤沢にあったら、クライマックスは全然盛り上がらないで、エンターテイメント映画的にならないですけどね。

 製作費700万ユーロの低予算映画にしては、かなり楽しく観るコトができました!!70点
 

ハーモニー・オブ・ザ・デッド [DVD]
マシュー・フォックス,ジェフリー・ドノヴァン,クイン・マッコルガン,クララ・ラゴ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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『夜ごとの殺人』カナダ製ミステリー

2015-11-01 00:44:12 | ミステリー

夜ごとの殺人』(TV題:『マーダー・バイ・ナイト』)
MURDER BY NIGHT(1989年カナダ)
 監督          ポール・リンチ
 脚本          アラン・J・マッケルロイ
 出演          ロバート・ユーリック
             ケイ・レンツ
             マイケル・アイアンアサイド
             ジム・メッツラー

 ■ストーリー■
 この3週間で3人がハンマーによって殺される連続殺人が起きていた。3人目の被害者が襲われるときにジョギングをしていて事件を目撃したアラン・ストロングは車の爆発に巻き込まれ頭を打って記憶を失ってしまうのだった。警察署所属の心理学者カレンが記憶を戻すため担当となった。

 ■感想■
 ロバート・ユーリック、ケイ・レンツ、マイケル・アイアンサイド出演のミステリーのTVムービー。
 TV題は『マーダー・バイ・ナイト』として日本でも放送しています。
 自分は、TVで放送していたのはチェックもれしていたので、VHSで鑑賞しました。

 カナダの1980年代後半のTVムービーですが、良く出来ています。
 ちょこっとしたドンデン返しもあって、楽しく観れる作品になっています。

 楽しく観れると言っても、3年後にはどんな内容だったか細かいところは忘れてしまうような面白さです!!
 観終わった瞬間に、どんな映画だったかわすれてしまう作品の100倍は面白いというレベルです。

 日本のどうしようもない2時間サスペンスを放映するなら、こういう作品を放送しておけば良いのに。
 それでも、ゴールデンタイムとかは厳しそうですから、深夜枠とかでも良いから地上波でこういうメジャーでない作品を日本語吹替で放送して欲しいです。
 地上波では、TV東京の「午後のロードショー」以外、コンスタントに洋画を放送する映画枠がなくなって、たまに放送するのは同じ作品ばかりなので、こういう普通に楽しめる作品を放送して欲しいです。

 脚本家のアラン・B・マッケルロイは『バリスティック』(2002年)『クライモリ』(2003年)『THR3E影なき爆殺魔』(2006年)の脚本家です。基本的にはアクション映画もホラー映画も何でもありの脚本家のようです。
 監督のポール・リンチはTV界で主に活躍しているようですが、有名な作品ではシャノン・トゥイード出演のアクション映画『ハードネス』(1994年)を監督しています。

 今作の当然のように未DVD化作品ですが、こういうちょっとした作品が日本語吹替え音声つきで1000円くらいなら良いのに!! 50点

 

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