DJINNS(2010年フランス、モロッコ)
監督 ユーグ・マルタン
サンドラ・マルタン
脚本 ユーグ・マルタン
サンドラ・マルタン
出演 グレゴワール・ルプランス=ランス
ティエリー・フレモン
サイード・タグマウイ
シリル・ラファエリ
■ストーリー■
1960年、アルジェリア、砂漠で行方不明になった輸送機を捜すために、ある部隊が派遣される。軍人のミシェルは、記録係として同行するのだった。行方不明になった輸送機は、ほどなく発見されるが、10名いた人間のうち8名は遺体になっていた。ランジェ将軍をと工兵2名が行方不明のままであった。部隊は、重要書類の入ったケースを回収するが、そのとき、敵のテロリストに発見され攻撃を受けるのだった。なんとか敵からの攻撃をかわすものの、その後、砂嵐に襲われ、部隊はアトミスという村に辿り着くのだった。そこで、ランジェ将軍と工兵が埋葬されている事実が判明し、将軍の探索は打ち切られるのだった。しかし、彼らを襲う何者かが迫っていたのだった。
■感想■
フランス、モロッコ合作のホラー映画。
ホラーといっても、正体不明の伝説の霊ジンが、フランスの軍人に、幻を見せるだけで、直接的に襲ってはきません。襲われるのが軍人なので、てっきり、軍隊の部隊とモンスターが戦うようなアクション映画風のホラー映画かと思ったんですけど、全然違いました!
ダラダラな感じで、ランニングタイム104分は少し長すぎでしょうか??あと25分くらい短かければ、それなりにテンポ良く楽しめる作品になっていたかもしれないですけどね。
土地を守る精霊“ジン”がなぜ、フランス軍の部隊を襲うかというと、それは、途中(というかラスト)に判明します。でも、ジンの力でも、阻止することが出来ずに、実験が行われちゃいます。なんか、後味が悪い印象です。結局、精霊の力、及ばずってコトなんですよね。
ジンって、人間に幻を見せて、お互いに争わせるという地味な方法しか取れないんですよね。こういう展開じゃ、映画的には、盛り上がらないですよね!人間同士を争わせるなんて、どこかで観たコトあるような手段ですもんね。B級ホラーやC級ホラーで、何回も、何回も、何回も観たことがあるような…。
今作の大事なオチなんですけど、DVDの紹介とかでネタバレしちゃってるサイトとか多いんですよね。重要書類のケースの中身を言っちゃたら、面白さが半減どころか、すべて無くなってしまうようなものなのにねぇ~。ミステリー映画のトリックを、事前に紹介しちゃうようなもんですよね。少なくとも、公の販売サイトとかでの紹介で、ネタを書いちゃうのはダメですよね…。
こんなフランス、モロッコ製の、今作のようなC級ホラー映画をDVD化するなら、もっと話題になった作品とか名作とかをソフト化して欲しいですね~。
◆刑事アクションの傑作『愛しきは女 ラ・バランス』(1983年)
◆ミッシェル・ビアニー監督、脚本、リシャール・ベリ主演の刑事アクション『フレンチポリス殺しのムーブメント』(1985年)
◆ジャン=ポール・ベルモント主演のハードアクション『プロフェッショナル』(1981年)
◆イヴ・モンタン主演のノワール『真夜中の刑事パイソン357』(1976年)
◆アラン・ドロン主演、ジャン=パトリック・マンシェント原作のアクション『必殺ビッグガン最後の標的』(1982年)
等々、フランス映画で、未ソフト化の作品でDVD化して欲しい作品はいくらでもあるのに…。10点
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