@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
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来年もヨロシクお願いします!!

2005-12-31 11:47:41 | ホントの日記
 今から、実家(東京)に帰ります。
(↑ってゼンゼン近いじゃないかッ!!って突っ込まれそうですけど…。)

 当ブログ「@KOBAのムービー!ムービー!」に来ていただいている読者のみなさん!ありがとうございました。
 来年も更新がんばりますので、もし良かったら来年からも来て下さい

 で、歳の瀬なので、2005年見た映画のマイベスト10とかも記事にしたかったんですが
実は、映画の鑑賞をビデオ(DVD)でしているので、どうしても6ヶ月くらい映画を見るのが遅れちゃうンですよねェ~。ピーター・ジャクソン監督の『キング・コング』も観てないし…。(これは観る予定です)
 
 その他、今年公開された作品でも観たかったのに見逃してる作品といえば『デアデビル』(03年)からのスピンオフ作品『エレクトラ』(05年)、ジェット・リーのアクション『ダニー・ザ・ドッグ』(05年)、日本のコミックの映画化の香港映画『頭文字D THE MOVIE』(05年)、アメリカンコミックの映画化『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』(05年)、ツイ・ハーク監督の武侠映画『セブンソード』(05年)等々が!!
 ざっと思いつくだけでもこんなに気になる作品を見逃してるんですよネ
そういった作品がソフト化されるのが来年初めから2月くらいなので、2月くらいに2005年度の見た映画ベスト10やります。って、それじゃ、正確には@KOBAが2005年に見た映画じゃないじゃん!!(←って突っ込まないでネ)
 
 まぁ、なるべく2005年に公開した作品に近づけようというコトで許してネ。映画以外のこと記事にしようとして結局映画ネタかぁ??

  ◇◇◇    ◇◇◇    ◇◇◇    ◇◇◇    ◇◇◇
 
 で、来年見たい映画の主な作品は…。(タイトルは違うかもしれないのでよろしく。公開ももっと先かも??

■デビッド・クロネンバーグ監督のアクション『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05年)
 ヴィゴ・モーテンセンが主演で良かった~。彼が主演っていうだけで公開されるもんネ。原作はグラフィックノベルらしいです。

■レニー・ハーリン監督の『マインドハンター』(04年)。
 FBIのプロファイリングの実習生たちに襲いかかる殺人犯を描くスリラーです。これって05年公開予定じゃなかったでしたっけ??2月ころ公開するみたいですね。

■レイ・ブラッドベリ原作のタイムトラベル物『サウンド・オブ・サンダー』(05年)
 監督は何でも職人監督ピーター・ハイアムズ(←今回“職人”はほめ言葉です)。脚本家が多いのが気になりますが…。3月公開予定です。

■シリーズ第3弾『MI:3』(06年)
 トム・クルーズのファンでは無いですけど(でも、嫌いでもないです…)

■人気ホラーゲームの映画化『サイレント・ヒル』(06年)
 『クライングフリーマン』(96年)、『ジェヴォーダンの獣』(01年)のクリストフ・ガンズ監督がどう映画化するのか超超超楽しみ!!!

■ブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア
 デ・パルマ!デ・パルマ!デ・パルマ!デ・パルマ!デ・パルマ!

 ということで、来年もヨロシクお願いします
コメント (2)
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スタジオ・クラシックシリーズ予告DVD!

2005-12-30 18:36:32 | 映画、DVDに関する雑記
 本日、20世紀フォックスの「スタジオ・クラシック・プレミア・クラブ」のメンバーズカードと特典の予告編を集めたDVDが来ました~。

 予告は何が入ってるのか楽しみでしたけど、ハリウッドの名作ばかり22作品でした。同じ作品でもヴァージョン違いも入っててのべならもっとです。

 『夕陽のガンマン』とか『続夕陽のガンマン』とか『暗闇でドッキリ』、『飛べ!フェニックス』、『バンドレロ!』とかが入ってるのかな??なんて甘い考えでいたんで少しガッカリ!!(まぁ、タダでもらって文句言っちゃいけないですけど…)

 20世紀フォックスのスタジオ・クラシック・シリーズのキャンペーンで5枚買うと1枚プレゼント!ってあるんですけど、5枚も欲しいの無いなぁ~。
 『夕陽のガンマン』とか『続夕陽のガンマン』もこういう形で再発されるとわかっていたら、アルティメットエディションで買わなかったのにーッ!!
 DVD買う基準は特典よりも「日本語吹替え」がついているかが大きいポイントだから、吹替えつきで再発するなら高いのは買わないのに!!

 スタジオ・クラシック・シリーズでも日本語吹替え付きならスグ買うのが何本もあるのにね。(ちなみに日本語吹替えはTV音源でなく新録して下さい。字幕になったり吹替えになったりコロコロ切り替わるのもイヤですからね)
 
 『ヴェラクルス』(54年)、『追跡者』(70年)、『奴らを高く吊るせ!』(68年)、『飛べ!フェニックス』(65年)(←これだけはTV音源では吹替えついてますけど)とかとか。
 ジョン・ウェインの『アラモ』(60年)とかも日本語吹替えが付いていたら購入を考えちゃうのに!!

 ↑↑って『飛べ!フェニックス』以外、西部劇ばっかりじゃないかッ何本もあるっていってギリギリ5本でした。
 ちなみにスタジオ・クラシック・シリーズで今回購入したのは、ピーター・セラーズの『暗闇でドッキリ』だけでした。これもいづれ記事にします。TVのオンエア見たのいつだったかもう覚えてないくらい昔なので、見直してから記事にします。 
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トム・サヴェージの本、見つけた!

2005-12-28 23:21:47 | 映画以外の日記
 最近は(ってここ2~3日??)映画観ていなくて、記事にすることもないので
初めて、本(小説)の話題で日記を…。

 この前、大型チェーン店系の古本屋があったんで、別に買いたいものが無かったんだけど、ふと立寄って「文庫コーナー」をブラブラしてると
 
 見覚えのある著者の文庫が!!

 著者の名前は「トム・サヴェージ」
 本のタイトルは「愛をこめて、ヴァレンタイン」(ハヤカワ ミステリアスプレス文庫)VALENTINE

 って、日本で邦訳されてたのね…、忘れてました。

 トム・サヴェージの小説は「捕食者の貌」(ハヤカワ文庫)しか読んだことなかったんですけど、けっこう面白かったんでトム・サヴェージの名前は覚えてたんですヨ。あとがきで「捕食者の貌」以前に出版された作品の邦訳版についてふれてなかったような気がしてたんですけど(う~ん、勘違いかな??)
 ↑↑↑勘違いでした!!同じ早川書房だから書いてないなんてことはないですよね…。すいません!
 「捕食者の貌」のあとがきにそれ以前に邦訳されたトム・サヴェージの小説のことも、「愛をこめて、ヴァレンタイン」がジェイミー・ブランクス監督で映画化されることも詳しく書いてありました。

 で、「愛をこめて、ヴァレンタイン」なんですけど、これってジェイミー・ブランクス監督、デニース・リチャーズ主演のスラッシャームービー『バレンタイン』(01年)の原作じゃないかッ!!!(←ってこれも「捕食者の貌」のあとがきで知っていたんですね。DVDの紹介のときにはメインに原作のこと触れてるわけないですもんね。重ね重ね申し訳ありませんでした)
  
 映画『バレンタイン』は『スクリーム』(96年)以降、ちょっとブームになったティーン向けスラッシャームービーの1本っていう印象しかなかったですけどネ。期待した割りに印象が薄い!薄い!原作がトム・サヴェージっていうんで観る前に妙に期待し過ぎちゃったっていうのもありましたけど…。
 
 「愛をこめて、ヴァレンタイン」のあらすじ読むと映画版とは少し設定違うみたいです。(原作と映画は違うから良いんですけどネ。でも最近の映画化でビックリするほどヒドイ映画化はA・J・クイネルのアクション小説「燃える男」(集英社文庫)の映画化の『マイ・ボディガード』(04年)ですかネ~)。
 閑話休題、「愛をこめて、ヴァレンタイン」に話を戻すと、主人公は女性人気ミステリ作家みたいです。
 あらすじは人気ミステリ作家ジリアンのもとにある日不気味なバレンタインカードが送られてくることから起こるスリラー(ミステリー)小説のようです。映画版の主人公は若いティーンが主人公だったような気が。原作は面白そうです!!あ、映画もそんなにつまらなくないですけど…。(イヤ、でも面白くもなかったかな??)

 まぁ、映画と違って本を読むのは遅い方なんで感想は、かなり、かなり、かなり、あとになりますけど、いづれ記事にしま~す(映画の『バレンタイン』もいづれ記事にします)今後は本の記事も少しづつ書いていきま~す。
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『トリプルXネクスト・レベル』アメリカン007!ネクスト

2005-12-25 23:59:49 | アクション
トリプルXネクスト・レベル
xXx STATE OF THE UNION(2005年アメリカ)
 監督    リー・タマホリ
 脚本    サイモン・キンバーグ
 キャラクター  リッチ・ウィルクス
 出演    アイス・キューブ、サミュエル・L・ジャクソン
        ウィレム・デフォー、ピーター・ストラウス
        スコット・スピードマン、ノーナ・ゲイ
        サニー・メイブリー・マイケル・ルーフ

 ■ストーリー■
 ヴァージニアのNSAの支部が完全武装した謎の集団に襲われ支部が破壊されNSAのエージェントも16人が犠牲になるのだった。支部にいたギボンズは辛くも襲撃から逃れるのだった。また、世界中のギボンズの部下も殺されたり行方不明になっていた。ギボンズは次のXXX(トリプルX)を探すべく重犯罪人軍刑務所に向かうのだった。

 ■感想■
 2002年にスマッシュヒットしたアクション映画の佳作『トリプルX』の続篇です。

 主演は前作ヴィン・ディーゼルからアイス・キューブにバトンタッチ。
 続篇の出演契約していたにも関わらず、出演をことわったヴィン・ディーゼルはストーリー上、おッ死んでます。さすが、こうすれば主人公が代わっても、なんの問題も無いですもんね!
 こういうアクション映画は、ストーリーが、しっかりしていれば、主演の俳優は誰でもOKですからね!実際、主人公のトリプルXが、ヴィン・ディーゼルからアイス・キューブに代わっても良いじゃない!!
 でも、製作者たちは、やっぱりアイス・キューブじゃ、ヴィン・ディーゼルよりも魅力不足と思ったのか、上司役のサミュエル・L・ジャクソンが、主人公の分まで大暴れです!!

 ジェームズ・パターソン原作のアレックス・クロスシリーズ2作目『スパイダー』(2001年)や、007映画の20作目(20作目っていうのは『カジノ・ロワイアル』や『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を除けばですが)の『007ダイ・アナザー・デイ』(2002年)と、続篇やらシリーズ物の登板が多いリー・タマホリが監督してます。
今回も続篇です!
 
 出演は『ゴースト・オブ・マーズ』(2001年)、『ボクらのママに近づくな!』(2005年)のアイス・キューブ。
 上司ギボンズ役にサミュエル・L・ジャクソン。
 大統領役に『スペースハンター』(1983年)のピーター・ストラウス。
 国務長官に『スパイダーマン』(2002年)のウィレム・デフォー。

 ランニングタイムは101分の作品ですけど、エンドクレジットが延々と延々と流れてるんで、実質97分くらいの短い映画です。エンターテイメント系の作品としては、ちょうど良い長さの作品です。
 
 前作は、ワールドワイドなまさに現代的な、良い意味でも、悪い意味でもハリウッド的なアメリカンな感じの007的なスパイ映画でした。しかし、続編の今作は、舞台がアメリカ合衆国内の1部地域限定で、ストーリーもこじんまりな作品になっています!
 ストーリーも、アクション映画に良くある定番のストーリーです。
 
 まぁ、こんな感じだと、劇場未公開もやむを得ないですかね~??
 劇場公開するのかビデオ(DVD)スルーなのか、丁度迷うようなデキです!!自分的には、1作目よりも、この2作目の方が好きですけどネ。

 「XXX(トリプルX~)?Hビデオみたいな名前だな

 ってアイス・キューブに、上司のギボンズが突っ込まれてました。みんな突っ込んじゃまずいかなぁ~っ??て、ず~ッと思っていたのに…!!でも笑えました。
 
 笑えると言えば、ダリアスが
 
「9年間刑務所にいて、出所して1番したかったことわかってるだろうなぁ!!」

 とか言って、何をするのかもお楽しみ!!

 前作と比べるとどうしても“こじんまり感”が拭い切れませんけど、ごくごく普通のアクション映画として観れば十分面白いデキの作品になっています!
 キャスティングがグリーンゴブリンより素顔の方が怖いウィレム・デフォーと、なんか裏がありそうなピーター・ストラウス。
 どうせどっちかが、もしかしたら、2人ともかもしれないですけど、悪いヤツなんじゃないの~??って、こういうジャンルの映画が好きなファンなら思うはずですけど、果たしてどうでしょう??
 でも、実は、ココは2人とも“良い人”っていうのが、サプライズで良いのに!!それは観てのお楽しみに…。でも、中盤ですぐネタバレしちゃいます。

 ビデオ(DVD)スルーでもしょうがないかな??って書きましたけど、ホントはこういう肩の凝らないアクションエンターテイメントが劇場公開されると良いのに!!
 最近のハリウッドのアクション映画の中では、面白い方です。 65点

トリプルX ネクスト・レベル コレクターズ・エディション [DVD]
ロブ・コーエン,マルコ・ベルトラミ,サイモン・キンバーグ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
トリプルX:ネクスト・レベル [Blu-ray]
ノーナ・M・ゲイ,ウィレム・デフォー,アイス・キューブ,サミュエル・L・ジャクソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
1作目も。
トリプルX [DVD]
リッチ・ウィルクス
ポニーキャニオン
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『ボクらのママに近づくな!』面白ホロリ…

2005-12-24 19:17:16 | コメデイ
ボクらのママに近づくな!
ARE WE THERE YET?(2005年アメリカ)
 監督    ブライアン・レヴァント
 脚本    スティーヴン・ゲリー・バンクス
        クローディア・グラジオソ
        J・デヴィッド・ステム
        デヴィッド・N・ワイス
 原案    クローディア・グラジオソ
        スティーヴン・ゲリー・バンクス
 出演    アイス・キューブ、ニア・ロング
        ジェイ・モーア、アレイシャ・アレン
        M・C・ゲイニー

 ■ストーリー■
 スポーツ関係のカードやプレミアムグッズを販売するスポーツ用品店に勤めるニックは、向かいのパーティ企画会社に勤めるスザンヌに一目ぼれ!
 しかし、彼女には2人の子供がいることが分かり、さっさとあきらめるのだった。ニックは子供嫌いだったのだ!そんなある日、雨の夜、バッテリーが上がって立ち往生しているスザンヌを助けたことから、翌日から彼女を送り迎えすることになるのだった。友達の関係から進展しないニックだったが、ある日、突然スザンヌの元夫が子供たちと会えなくなり、ニックは成り行きでバンクーバーまでの500kmをスザンヌの元へ、彼女の子供のリンジーとケビンを連れて行くことになるのだった…。

 ■感想■
 アイス・キューブ主演のコメディ映画。
 
 以前、TV東京の情報番組「SHOWBIZ COUTDOWN」(日曜深夜0:00~)で、今作の作品紹介をされていて、少し面白そうだと思っていた作品が今作です。
 日本劇場未公開ですが、ジャンルが日本では受けないと言われてるコメディだからしょうがないですね。
 今作といい、同じくアイス・キューブ主演のアクション映画『トリプルXネクスト・レベル』(2005年)といい、ケイト・ハドソン主演のスリラー『スケルトン・キー』(2005年)といい、けっこう面白い作品がビデオ(DVD)スルーなんですよネ。
 スティーヴン・スピルバーグ監督の作品だったら、拡大ロードショーとかいってシネコンとかでもバリバリ時間ずらして上映するのにね~。まぁ、上映する方も営利目的だからしょうがないけですけどネ…。
 
 強面のアイス・キューブが2人の子供の母親のシングルマザーに恋するハリウッドお得意のドタバタコメディです。
 ドタバタシーンで笑わせておきながら、ところどころに感動させるシーンやらホロリとさせるシーンをちりばめてるハートウォーミング系コメディです!!
 主演のアイス・キューブが製作もやってます。
 共演は『ビッグ・ママス・ハウス』(2000年)のニア・ロング。
 『ピクチャー・パーフェクト彼女が彼に決めた理由』(1997年)のジェイ・モーア。

 今作も、「SHOWBIZ COUNTDOWN」で面白いシーンを、バリバリ紹介してたんで、そんなに笑えませんでした。コメディなのに、笑いのシーンが事前にわかっているとねぇ~。あと、前述の『トリプルXネクスト・レベル』のDVDで、今作の予告を観ちゃったんで少し忘れかけていた笑いのシーンを思い出しちゃいました。
 予告とかで、あんまり笑いのシーン紹介するのやめて欲しいです。でも今作は紹介し切れない笑いのシーンとかが、けっこうあったんでまだ良かったですけど・・。
 でも、「SHOWBIZ COUNTDOWN」で紹介されてなかったら、今作を観ていないですけどね。
 
 それでも、薬局のガラス越しのシーンや、相撲のシーンとか、鹿のシーンはクスりと出来ました。でも、コメディ映画でも今作は、笑いのシーンよりもホロリの要素の方が強いですね。
 自分は、恋愛物は、あまり観ないですけど、コメディ色のおかげで、最後まで楽しく楽しく観れました!面白かったです! 65点

ボクらのママに近づくな! [DVD]
フィリップ・ボールデン,アレイシャ・アレン,ニア・ロング,アイス・キューブ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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『ワイルドシングス3』エロエロミステリーパート3

2005-12-22 00:09:25 | ミステリー
ワイルドシングス3
WILD THINGS3(2005年アメリカ)
 監督    ジェイ・ロウイ
 脚本    アンディ・ハースト
        ロス・ヘルフォード
 出演    サラ・レイン、サンドラ・マッコイ
        リンデン・アシュビー、ディナ・メイヤー
        ロン・メレンディス

 ■ストーリー■ 
 母親が遺産として遺した高価なダイヤをめぐり、高校生のマリーは義理の父のジェイと争っていた。そんなとき、ジェイはマリーの同級生で保護監察中のエレナからレイプされたと訴えられてしまう。貧乏なエレナは金を要求してくるはずだと、マリーは拘留中のジェイにエレナに金を渡すようアドバイスし、ダイヤを換金するためダイヤを相続するのだった。エレナに金を渡し裁判での証言を取り消させるはずだったジェイだったが、エレナはジェイに不利な発言をするのだった。しかし、エレナの発言から、保護監察官クリステンはエレナのレイプ事件が偽証ではないのかと感じるのだった。

 ■感想■
 1998年の傑作エロチックミステリー『ワイルドシングス』の第3弾です。
 シリーズといっても毎回毎回独立したストーリーのエロチックなミステリー映画です。
 あと、シリーズ3作目と言っても、1作目の面白さを期待すると、かなりガッカリします。
 1作目とはまるっきり別物のミステリーです。
 どれくらい違うかと言えば
 日本のTVドラマのサスペンス物と「弁護士ペトロチェリー」くらい違います。
 「太陽にほえろ」と「特捜班CI☆5」くらい違います。
 「サンゲリア2」と「サンゲリア」くらい違います。
 それくらい違うので、注意!注意! 
 
 1作目は、脚本がミステリ作家スティーブン・ピータース、出演はネーブ・キャンベル、ケビン・ベーコン(製作総指揮も彼です)、マット・ディロン、テレサ・ラッセル、デニース・リチャーズと、スタッフ、キャストともに豪華なちゃんとした劇場作品でしたけど今作は、どうやらTVムービーのようです。
 エロチックなシーンも用意されているので、ケーブルTV用の作品なんでしょうね。
 でも、まぁ、でもそんなアドバイスは要らないですね。
 今作を観る映画ファンは、当然、シリーズ2作目の『ワイルドシングス2』(2003年)も観ているでしょうからネ。
 『ワイルドシングス2』は、どんな作品だったか観終わった瞬間に、内容を忘れてしまうような作品でしたからね。
 『ワイルドシングス2』を観ていれば、このシリーズは、
 1作目とはストーリーも面白さもまるっきり別物の作品だとそれなりの覚悟して見るでしょうからネ
 でも、何の期待もしないで観るには十分面白い作品です。1980年代の「土曜ワイド劇場」とか「火曜サスペンス」のレベル以上には楽しめるハズ!
 
 このシリーズの目玉のシーンの、エロエロシーンがほんの少しだけ過激なので、小さなお子さんと家族みんなで楽しみながら見るというわけには行きませんけどね~。

 でも、観てる方も、「どうせ、ストーリーも、クライマックスで2転3転するんだろうなぁっ」て思って観てるんで、よっぽどのことが無い限り、サプライズ出来ないです!
 案の定、ビックリ出来ないストーリー!!特に目新しいトリックもオチも無いですしね。
 誰が1番悪いヤツで、得をしてもビックリしないでしょ。でも、2作目よりは面白いかも??どんな作品だったか観終わったあとも覚えられる分だけですけど…。
 今作『ワイルドシングス3』は、PART3というより、1作目の『ワイルドシングス』の出来の悪いリメイクって感じでした。 50点


ワイルドシングス 3 [DVD]
サンドラ・マッコイ,サラ・レイン,ブラッドジョンソン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ワイルドシングス エロティック・バージョン [DVD]
ケビン・ベーコン,デニース・リチャーズ,マット・ディロン,ネーブ・キャンベル
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ワイルドシングス エロティック・バージョン [Blu-ray]
マット・ディロン,ネーブ・キャンベル,デニース・リチャーズ,ケビン・ベーコン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ワイルドシングス [DVD]
ケビン・ベーコン,マット・ディロン,ネーブ・キャンベル,デニース・リチャーズ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ワイルドシングス 2 [DVD]
アイザイア・ワシントン,ジョー・マイケル・バーク,スーザン・ウォード,レイラ・アルシーリ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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『ルール封印された都市伝説』封印しといて…。

2005-12-20 00:46:16 | ホラー
ルール 封印された都市伝説
URBAN LEGENDS:BLOODY MARY(2005年アメリカ)
 監督    メアリー・ランバート
 脚本    マイケル・ドハティ
        ダン・ハリス
 出演    ケイト・マーラ、ロバート・ビット
        ティナリフォード、エド・マリナロ

 ■ストーリー■
 1969年のソルトレイクシティー、高校のパーティでアメフト部のウィリーたちに誘われたメアリーたちは睡眠薬を飲まされ犯されそうになる。メアリーは1人逃げ出すが、追ってきたウィリーにつかまり争っているうちに倒れて打ち所が悪く死んでしまうのだった。ウィリーは死体を隠す。そして、死体は、今も、その高校にあるという。
 メアリーの事件の都市伝説が、サマンサの通う高校にはあるのだった。アメフト部のふざけた写真を学校新聞に載せたサマンサたち3人組は、パーティに参加することが出来なかったが、その夜、行方不明になってしまうのだった。サマンサたちは州立公園そばの工場で発見されるのだが、発見された3人からは睡眠薬が検出されるのだった。3人は、暴行されたあとがないことから、今回の行方不明の事件は、目立つための狂言ではないかと周囲は思うのだった。

■□■ネタバレあり!■□■

 ■感想■
 数多くの都市伝説をうまくスラッシャームービーのテーマにした『ルール』(1998年)と『ルール』のヒットを受けて作られた続編『ルール2』(2000年)の正式な第3弾です。
 途中に、関係ないのにタイトルがつけられた『ルール3』(2001年)やら、TVシリーズの再編集版の映画『ルール4』(2001年)がありましたけど、今作がシリーズ3作目になります!
 でも、今作は、ヒットした映画の続編として作られたオリジナルビデオです。同じようなオリジナルビデオとしては『トレマーズ3』とか『トレマーズ4』とか『ワイルドシングス2』とかがあります。
 オリジナルビデオの今作は、全然『ルール』と関係無い作品でした!!!
 『ルール』の魅力って、「13日の金曜日」系のスラッシャームービーに、都市伝説を取り入れたところなのに、今作はまるっきり違う雰囲気の作品になっちゃってます。

 まぁ、今作もブラッディメアリーの都市伝説が、ストーリーにからんでるですけどね。
 ブラッディメアリーの都市伝説って、アメリカにはあるんでしょうかね??
 都市伝説をうまく映画のメインのモチーフに持ってきて、成功した作品といえば、実は『ルール』よりも『夕暮れにベルが鳴る』(1979年)と『アリゲーター』(1980年)です!
 『夕暮れにベルが鳴る』は、“ベビーシッターが子守をしていると、変質者からの電話がかかってくると、実は、変質者が家の中にいた”っていう都市伝説をうまくストーリーに組み込んでいました!
 『アリゲーター』は、“ニューヨークの下水には、捨てられたペットのワニが成長して棲んでいる”という都市伝説をテーマに、動物パニック映画の傑作に、仕上げていました。

 そういえば、『夕暮れにベルが鳴る』って、TVの映画劇場でオンエアする予定が特番だかスポーツ中継のせいで、急遽オンエア中止になったんじゃなかったでしたっけ??その後、TVで放映されたんですか??日本語吹替えつきでDVD出ないですかねぇ??
 
 
 『ルール3』ですが、シリーズの1作目も2作目も登場人物がほんの少しかぶってる以外はストーリーはまるっきり関係無い作品でしたけど、“13日の金曜日”系のスラッシャームービーっていう共通項はあったのに、今作はスラッシャームービーではなく完全なホラームービーでした。
 ホラーといっても、現実的な殺人鬼が出てくるホラー映画でなく、オカルト系ホラー(幽霊)映画でした…。
 「ビデオのパッケージで気付け!」って言われそうですけど、ビデオのパッケージは登場人物の夢のシーンとか幻のシーンかな??って勝手に思っちゃいました。
 1作目、2作目と全然関係ないどころか、映画のジャンルが違うじゃないか!!!
 それでも、面白ければ良いんですけどね。はっきり言って、10000回くらい使い古されたテーマの普通のオカルト映画でした。
 「別に同じホラーだから良いでしょ。そこそこヒットした『ルール』のタイトルつけちゃおう
 だったら余りにも大ざっぱです!ヒドイ!!ヒド過ぎ!!

 観始めて、30分くらいして超自然的現象が出てきたんで
 「あれ~ッ、オカルト映画だぁ~!」
 って。
 あと、残りの60分間を観るのつらかったです。ランニングタイム93分が長く感じました。こんな単純な幽霊話、今さら観たくないです。
 1980年代にあった「土曜ワイド劇場」の怪談シリーズみたいな感じですかね。 10点

ルール 封印された都市伝説 [DVD]
マイケル・ドーティ
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ルール デラックス版 [DVD]
ジャレッド・レト,アリシア・ウィット
ジェネオン エンタテインメント
ルール2 デラックス版 [DVD]
ジェニファー・モリスン,マシュー・デイヴィス,ロレッタ・デヴァイン
ジェネオン エンタテインメント
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『フォース・エンジェル』アマチュア対プロ

2005-12-18 00:58:00 | アクション
フォースエンジェル
(TV題:『エグゼキューター復讐の黙示録』)
THE FOURTH ANGEL(2001年カナダ、イギリス)
 監督    ジョン・アービン
 脚本    アラン・スコット
 原作    ロビン・ハンター
 出演    ジェレミー・アイアンズ、フォレスト・ウィッテカー
        シャーロット・ランプリング、ジェイソン・プリーストリー
        イアン・マクニース

 ■ストーリー■
 経済雑誌の記者のジャック・エルギンはインドへの取材旅行を兼ねて、久々に家族旅行をしようとしていた。だが、計器不良のため立寄ったキプロスの空港でテロリストたちが武器を載せ旅客機をハイジャックしてしまうのだった。身代金は支払われるものの、その後、警察隊との激しい銃撃戦になり、銃撃戦の巻き添えで、ジャックは妻のマリアと2人の娘を殺されてしまうのだった。しかし、政治的駆け引きでテロリストは釈放されてしまうのだった。そんなときジャックは友人からテロリストのアジトの場所のヒントを聞くのだった…。

■□■ネタバレあり!■□■
 ■感想■
 ロビン・ハンターの「復讐の天使」(角川文庫)の映画化です。
 監督はジョン・アービン。ジョン・アービンといえば、フレデリック・フォーサイスの『戦争の犬たち』(1980年)や、劇場未公開の幽霊物『ゴースト・ストーリー』(1981年)の監督です。
 その他の監督作というと、潜入捜査しているくせに結局、最後は、アーノルド・シュワルツェネッガーが暴れまくる『ゴリラ』(1986年)(潜入捜査の意味ないゾ!)やら『パトリック・スウェイジ復讐はわが胸に』(1989年)と、コンスタントにエンターテイメント作品を撮り続けてます。

 ジェレミー・アイアンズ扮するアマチュアが、復讐のため、テロリストたちを追いつめていくアクション物です。
 最初のテロリストのアジトでの銃撃戦は、まさに巻き込まれた感じで、ついうっかり始めてしまいますけど、実は、このアクションシーンが、今作の中で1番派手なシーンになっています。
 テロリストたちは、意気揚揚として、アジトに潜入してきた侵入者を追いつめようとして逆にジェレミー・アイアンズにやられちゃいます!!
 「エーッ!そんな!!」
 主人公ジャックを演じるのが、ジェレミー・アイアンズなんで、ぜんぜん普通の職業の人間に見えません。
 ジョン・マクレーン刑事に追われている犯罪者にしか見えないです。
 どう見ても、経済雑誌の記者には、みえません。不気味なオーラ発しまくりです。
 映画版の主人公の設定は、元特殊部隊とかいう設定でもないのに、ジェレミー・アイアンズのキャスティング!
 アマチュアのジェレミー・アイアンズがどんどん、テロリストを殺しまくり!!っていうのがちょっと??な感じですけど、アクション映画だし、良いです、良いです。
 ランニングタイム96分もこういうエンターテイメント作品にはちょうど良い長さです。

 昔は、プロ対プロみたいな映画が好きだったんですけど、年齢のせいか、素人がこうやって緊張しながら、敵を倒していく作品も好きになってきました。
 
 チャールズ・ブロンソンがポール・カージーを演じてライフワークのようになってしまったDEATH WISHシリーズの1作目『狼よさらば』(1974年)の脚本を、ブロンソンが読んだ時、
 
 「主演は自分じゃなくてダスティン・ホフマン向きの映画じゃないか??」

 って、思ったらしいですけど、確かに、チャールズ・ブロンソンじゃ、普通のオジサンには見えないですもんね。犯人より強そうで怖そうですからね!

 この映画のジェレミー・アイアンズも普通の職業の人間に見えるかどうか?っていうところが、この作品にノレるかどうか大事なポイントですね。
 最後の車のシーンも『ダーティハリー2』(1973年)のハリー・キャラハンの行動よりハデです…。
 まぁ、そういう所に疑問に思わなければ、かなり面白く観れる作品になっています! 70点

フォース・エンジェル

ポニーキャニオン

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原作は角川文庫
復讐の天使

角川書店

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『ポワゾン』明るくなるまでこの映画を…

2005-12-15 23:42:48 | ミステリー
ポワゾン
ORIGINAL SIN(2001年アメリカ)
 監督    マイケル・クリストファー
 脚本    マイケル・クリストファー
 原作    ウィリアム・アイリッシュ
 出演    アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー
        トーマス・ジェーン、ジョーン・プリングル
        アリソン・マッキー

 ■ストーリー■
 19世紀後半のキューバ。コーヒーの輸出業で成功したルイスは、写真による見合いでアメリカ人女性ジュリアとの結婚を決意する。しかし、港に迎えに行ったルイスの前に現われたジュリアは写真と似ても似つかぬ美女だった。

 ■感想■
 コーネル・ウーリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)の「暗闇のワルツ」の映画化です。
 1969年にジャン・ポール・ベルモンド、カトリーヌ・ドヌーブ主演、フランソワ・トリフォー監督で『暗くなるまでこの恋を』として1度映画化されてます。なので、今作はリメイクってことになりますネ。
 でも、1969年版はフランス映画ですし、30年以上前の作品なんでネタ切れハリウッドとしてのリメイクも、今回はアリでしょう。だって、古いフランス映画なんて、よっぽどフランス映画好きでもない限り観ないでしょうからね。
 
 舞台も、19世紀のキューバに移して、まるっきり違う印象の映画になってます。どちらかというと気侯やら雰囲気が寒くて暗い印象の『暗くなるまでこの恋を』でしたが、リメイクの今作は、舞台がキューバということで南国の映画になっています。
 
 今作も観よう、観ようと思いつつ観ていなかったですけど、本日(2005年12月15日)、TV東京の木曜洋画劇場で放映されたんで鑑賞しました。TVの映画劇場のオンエア版なんでカット版ですね。ランニングタイム116分の作品なんで20分くらいカットされているんでしょうね。

 出演は、濃い濃いアントニオ・バンデラスと濃い濃いアンジェリーナ・ジョリーに、
『ドリームキャッチャー』(2003年)、『パニッシャー』(2004年)のトーマス・ジェーン。
 監督は、『イーストウィックの魔女たち』(1987年)、『虚栄のかがり火』(1990年)の脚本のマイケル・クリストファー。
  TV情報誌「TVブロス」の映画紹介欄見たら、本作って公開時R18だったんですね。TV版で観たからわからないですけど、そんなにHでした??

 『暗くなるまでこの恋を』はフランス映画らしく、上品なロマンチックな作品で、ウジウジ、イジイジ映画でした。フランス映画というより、フランソワ・トリフォー監督だからってことですね。
 リメイクの今作は、良い意味でも、悪い意味でも、いかにもハリウッド映画らしい作品になっています。今作の場合、悪い意味の方が強い印象ですけど…。
 「え”~ッ、そんな!!」みたいなラストまで、まぁ退屈しないで、観れることは確かです。
 特に『暗くなるまでこの恋を』を観ていた映画ファンには、超驚きのラスト!
 本格的なミステリー映画としてではなく、TVの2時間ミステリーを観るような感覚で観るならかなり楽しめる作品です!! 50点

ポワゾン [DVD]
マイケル・クリストファー,ウィリアム・アイリッシュ
松竹
暗くなるまでこの恋を [DVD]
フランソワ・トリュフォー,ウィリアム・アイリッシュ
20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
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『マッドマックス2』近未来SFカーアクションのマスターピース

2005-12-14 02:39:05 | SF

マッドマックス2
MADMAX2(1981年オーストラリア)
 監督         ジョージ・ミラー
 脚本         テリー・ヘイズ
            ジョージ・ミラー
            ブライアン・ハナント
 出演         メル・ギブソン
            バーノン・ウェルズ
            ブルース・スペンス
            マイケル・プレストン
            ヴァージニア・ヘイ

 ■ストーリー■
 世界は2大強国の争いにより石油が枯渇した時代となっていた。残り少ない石油をめぐって人々は争いを繰り返していた。生き残ったのは残忍な人々だけだった。
 前作から数年、元警官のマックスも改造したスーパーチャージャーV8のスーパーマシン、インターセプターで荒野を駆っていた。マックスは、ガソリンを持ちコミュニティを築くグループと、ガソリンを奪わんとする暴走族との争いに巻き来れることになるのだった。

 ■感想■
 メル・ギブソン主演のオーストラリア製の近未来SFアクション。
 
 1979年のアクション映画『マッドマックス』の続編です!!前作『マッドマックス』は、本国オーストラリアと日本では大ヒットし、続編が作られました
 
 近未来を舞台にしながらも、ほとんど殺伐としたアクション映画だった前作に対し、今作は荒廃した荒野を舞台にした完全なるSF映画になりました!!
 前作もオープニングで“A FEW YEARS FROM NOW”っていう字が出るんで、近未来を舞台にした作品ではあるものの、刑事アクションみたいな作品でしたが今作はまさにSF映画!!

 今作は、世界中でヒットして、数多くの映画に影響を与えました。
 
 まさに、荒廃した荒野を舞台にした近未来カーアクションSFのマスターピースです!

 
 1980年代の映画で、他の数多くの映画に最も偉大な影響力を与えた映画といえば本作『マッドマックス2』と、ジョン・カーペンター監督の近未来SF『ニューヨーク1997』(1981年)、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の“剣と魔法”物『コナン・ザ・グレート』(1982年)でしょう。
 他の作品への影響というのは、もちろん、便乗した亜流作品を多く生み出したって意味です!!

 本作『マッドマックス2』と『ニューヨーク1997』の影響下に作られた作品といえば、ちょっと思いつくだけでも、

 ★石油の代わりに“水”を求める人々を描いた低予算マカロニ風『マッドライダー』(1983年)。
 
 ★ニュージーランド映画の『バトルトラック』(1982年)
 
 ★ウッディ・ストロードが出演した『ザ・エクスキューター』(TV題:『ラスト・ソルジャー』)(1983年)
 
 ★エンツォ・G・カステラーリ監督の『カー・バイオレンス』(ビデオ題:『マッド・ファイター』)(1983年)

 ★セルジオ・マルテーノ監督の傑作SFアクション『ニューヨーク2019』(ビデオ題:『サイボーグハンター ニューヨーク2019年』)(1984年)

 その他にも『レプリコップ未来刑事』(1985年)『ラッシュ地獄からの脱出』(1983年)等々!!

 1990年代に入ってもアメリカ・カナダ映画で『バトルトラック2053』(1991年)、ビデオ作品の『ラスト・フロンティア失われた聖地』(1994年)とかがありました。
 
 昨日(2005年12月13日)、TV東京の「午後のロードショー」で放映してたんで、ビデオにエアチェックしたのを観始めたら、あまりの面白さについつい画面に引き込まれて最後まで観ちゃいました。
 ランニングタイム95分なんでほとんどノーカットでしょう。95分間、まるっきりムダがありません。ムダが無い、無い、全然無い!!
 
 もう少し長くても良いのに!
 
 監督のジョージ・ミラーと、製作の故バイロン・ケネディのコンビも、こういうアクション映画にピッタリと息が合ってたんでしょうね。
 
 ところで、今作の“吹替え”は良いですネ。メル・ギブソンの声はベテラン、山寺宏一さんでした!ピッタリ!カッコよすぎ!
 もう何回も何回もTVでオンエアされているから、余計なコメントしませんけど、とにかく面白いです。
 世界中に数多くのエピゴーネンを生み出したのもわかります。
 
 最初から最後まで、ホッとするシーンが1度もない緊張感あふれる近未来アクションSF映画です!!
 最初の時代設定のナレーションで流れるのは、記録映画か古い映画のシーンをしてますけど、効果的に活きてます!!
 映画は見せ方です!お金をかければ良いってもんじゃないですよ。
 
 製作がオーストラリアで、1981年の作品ということもあって、主人公マックスの性格がカッコ良いです。いかにもハリウッド的な万人受けするキャラクターじゃないのも最高です。
 前作のオーストラリア国内での大ヒットを受けての続篇なんで、予算も大幅にアップした他にも、脚本もかなり練っています。
 日本のサムライ映画(時代劇)やら、イタリアのマカロニウエスタンを見てストーリーを練ったらしいです!!
 
 時代設定を開拓時代にして、車を馬に代えれば、まさに無法地帯の殺伐としたスパゲッティ風の西部劇になっていますもんね。
 
 ところで、今作はワーナーからDVDが発売されてますけど、日本語吹替えがついていないんですよね~。柴田恭平とジョニー大倉の吹替え付けられても困るけど…。
 その後、Blu-rayで日本語吹替え音声付きで発売されました!! 120点
 

マッドマックス2 [DVD]
メル・ギブソン,ブルース・スペンス,ヴァーノン・ウェルズ,ヴァージニア・ヘイ
ワーナー・ホーム・ビデオ


Blu-rayは日本語吹替えつき!

マッドマックス2 [Blu-ray]
メル・ギブソン,ブルース・スペンス,ヴァーノン・ウェルズ,エミール・ミンティ
ワーナー・ホーム・ビデオ

1作目の安原義人で新たに吹替えたバージョン収録のスーパーチャージャーエディション(Blu-ray)
『マッドマックス2』は、山寺宏一版&鈴置洋孝版も収録
『マッドマックスサンダードーム』も安原義人新緑と岡本富士太版収録

マッドマックス トリロジー スーパーチャージャー・エディション ブルーレイ版 スチールブック仕様(3枚組) [Blu-ray]
メル・ギブソン,ジョアンヌ・サミュエル,ヒュー・キース・バーン,スティーブ・ビズレー,ブルース・スペンス
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『新世紀Mr.BOO!ホイさまカミさまホトケさま』BooBooリメイク!

2005-12-13 00:51:17 | 香港映画
新世紀Mr.BOO!ホイさまカミさまホトケさま
鬼馬狂想曲 FANTASIA(2004年香港)
 監督    ワイ・カーファイ
 脚本    ワイ・カーファイ
        オー・キンイー
 出演    ラウ・チンワン、フランシス・ン
        セシリア・チャン、ルイス・クー
        ジョーダン・チャン、シャーリーン・チョイ(TWINS)
        ジリアン・チョン(TWINS)、アンディ・ラウ
        マイケル・ホイ

 ■ストーリー■
 1969年の香港、701探偵社の探偵(社長)マイケルは部下のサムとフグは骨董屋の警備をするが、相変わらずのドジで大失敗!後日、サムとフグは骨董屋から黙って借りてきたランプを魔法のランプとして遊んでいるとマイケルに見つかりランプを捨てられてしまうのだった。そんな時、マサチューセッツにいるフグの彼女ジェーンがおかしくなってしまいフグは旅立ってしまう。しかし、さっき捨てたランプからホントに魔法学校の生徒ハミー・ポッポーが現われ、ご主人様に3つのお願いをかなえると伝えるのだが、マイケルとサムはハミー・ポッポーをジェーンだと勘違いして取り合わないのだった。しかし、ポッポーは3つの願いをかねないと魔法学校に帰れないのだった。

 ■感想■
 香港の人気ベタベタなコメディシリーズ「Mr.BOO」シリーズを、ラウ・チンワンを主演にリメイクした、やはりベタベタの香港コメディです!!!
 
 「Mr.BOO」シリーズのバカバカしさと、大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」の要素まで取り入れて、おなじみ香港コメディをやってます!!!
 もともとは2003年の“SARSに負けるな!香港”みたいな短編集「1:99電影行動」の1篇が評判を呼んで、長編リメイクになったようです。
 
 でも「Mr.BOO」シリーズを見ていないと、200%楽しめないのが難点!
 日本のTVの洋画劇場じゃ、もう「Mr.BOO」のどの作品も放映されませんもんね。
 みんなに!そんなに!TVの洋画劇場で『天使にラブソングを』や『ビバリーヒルズコップ3』が観たいの~??同じ作品ばかり放映していないで「Mr.BOO」シリーズみたいな作品もTVの映画劇場で放映して欲しいです!
 
 どうしても、本作を200%楽しみたいなら、オリジナル版「Mr.BOO」シリーズをDVD買うか借りるかするしかないですね。
 自分は元ネタわからないシーンの方が多かったです。なんか前に観たことあるようなシーンもありますけど。
 映画館のシーンとか…。
 「Mr.BOO」シリーズは、はるか昔に観たんで忘れちゃいました。
 
 本作を思う存分楽しみたいなら、やっぱり『Mr.BOO!ミスター・ブー』(1976年)、『Mr.BOO!ギャンブル大将』(1976年)、『新Mr.Booアヒルの警備保障』(1981年)、『新Mr.Boo鉄板焼』(1985年)くらいは、事前にチェックしておいた方が楽しめますね。

 とは、言いつつ元ネタわからなくても、十分に面白いです。
 麻雀のシーンとかは、かなり笑えます。本当に笑えます!
 
 マイケルとサムの2人が、腕に包帯巻いて事務所で大騒ぎするところとか、怪獣バグと厨房で争うシーンとかホントにバカバカしくておかしいです。

 もうバカバカバカバカバカバカしい!!

 ストーリーはあって無いようなもんなんで、ギャグを書いちゃうとネタばれになっちゃいますネ。でも、演技派のフランシス・ンやセシリア・チャンのオバカ演技も最高です!

 監督は長らくジョニー・トゥと組んでいたワイ・カーファイ。
 『ターンライト・ターンレフト』(2002年)、『アンディ・ラウの麻雀大将』(2002年)の監督です。
 主演は『ロンゲストナイト暗花』(1997年)、『デッドポイント黒社会捜査線』(1998年)、『ヒーロー・ネバー・ダイ』(1998年)のラウ・チンワン。
 その他の出演者に『OVER SUMMER爆裂刑事』(1999年)、『ゴッドギャンブラー東京極道賭博』(2000年)のルイス・クー。
 『スパイチーム』(2000年)、『ブラックシティ黒白森林』(2003年)のジョーダン・チャン。
 『喜劇王』(1999年)、『エブリデイイズバレンタイン』(2000年)、『ワンナイトインモンコック』(2004年)のセシリア・チャン。
 フランシス・ンや人気アイドルTWINSなどなど。
 とにかくオールスターキャストでバカやってます。
 
 日本語吹替え版見たんですけど、広川太一郎さんの吹替え最高です!!!
 ラウ・チンワンとマイケル・ホイと同じ場面で話してます
 よく話題集めか、何かのために、ワケの分からない素人みたいなタレントを使った吹替え版ありますけど、同じ話題作りでも、こういうプロを使った本格的な日本語吹替えは大賛成です!!! 広川太一郎さんの吹替えにプラス10点で80点

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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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『山猫は眠らない3』ダンゼンB級ムード満点!

2005-12-11 17:01:54 | アクション
山猫は眠らない3 決別の照準
SNIPER 3(2004年アメリカ)
 監督    P・J・ピース
 脚本    J・S・カーダン
        ロス・ヘルフォード
 キャラクター マイケル・フロスト・ベックナー
          クラッシュ・レイランド
 出演    トム・ベレンジャー、バイロン・マン
        ジョン・ドーマン、デニス・アーント
        トロイ・ウィンブッシュ

 ■ストーリー■
 海兵隊のベテランスナイパー、トーマス・ベケットは、右手の負傷から手が震えるようになっていた。しかし、ある日国家安全保障局NSAのエイブリー副局長から極秘任務が命ぜられる。ベトナム戦争でサイゴン陥落直前CIAに雇われた男で、その後ベトナムに残り国境付近の山岳地帯で麻薬の売買、武器の横流し、イスラム過激派とも接触している男だというのだ。しかし、その男とはベトナム戦争でベケットの命を助けてくれたポール・フィネガンだった。

■□■ネタばれあり!■□■

 ■感想■
 トム・ベレンジャーが凄腕のスナイパー、トーマス・ベケットを演じるアクションシリーズ第3弾!
 でも、この展開だと第4弾は厳しそうかも??
 でも、続編が出来たら、自分は観ます!4作目だろうと、5作目だろうと…。

 1作目は『山猫は眠らない』(1992年)
 2作目は『山猫は眠らない 狙撃手の掟』(2002年)
 今作が3作目となります!

 1作目『山猫は眠らない』は、南米を舞台にした緊張感あふれるアクション作でした。
 10年ぶりの続篇『山猫は眠らない2 狙撃手の掟』は、オリジナルビデオ作品というコトもあり、B級路線になっちゃいました。
 今作も、2作目同様オリジナルビデオ作品なんで、当然B級作品です。
 
 ランニングタイムが90分なんでテンポ良く、それなりに楽しく観れる作品にはなっているんですけどね。
 2作目は、敵方にもスゴいスナイパーがいて、クライマックスの対決シーンが、盛り上がりましたけど、今作ではアクションシーンは現地の連絡員役のバイロン・マンに任せて、主人公の見せ場は、最後のゴルゴ13並みのトリッキーショットのシーンです。
 「いや~、もうほとんど神業です!」
 このショットだけでも、この作品を観る価値あります!
 アクション映画ファン必見!

 ところで、中盤、ベケットをライフルで狙っているヒットマンを、なんと拳銃で撃ち殺しちゃいます!!!
 何メートル離れているかわかりませんけど、画面上でみるかぎり100メートル以上離れているように見えるんですけどネ~。1発で仕留めちゃいました。ありえないッ!!
  ゴルゴ13かッ!!
 はたまた
『リーサル・ウェポン』(1987年)のマーチン・リッグスかッ!!
 思わず突っ込んじゃいました!
 
 あと、今作の標的って、1人戦地に残って、地元の人々を従えて巨大な組織を作り上げてるっていう設定なんですけど、カーツ大佐??アメリカ人はこういう設定が好きなんでしょうか?
 
 主人公ベケットって、なぜかホテル暮らしで1人で酒飲みながらTVで『戦場にかける橋』見て泣いてます。なんか前作より生活がすさんでます!!!ハードボイルド度が、上がってますけど、なぜ、こんな生活??

 監督は『フロム・ダスク・ティル・ドーン3』(2000年)のP・J・ピース。
 脚本は前作『山猫は眠らない2 狙撃手の掟』の製作総指揮や『ヴァンパイア・ハンター』(2001年)の監督、脚本のJ・S・カーダンと『ワイルドシングス3』(2005年)のロス・ヘルフォード。

 今作は、ハデなアクション編というより、ベケットが命の恩人を撃てるのか!というのがテーマになっています!
 そのテーマと、先にも触れたクライマックスのトリッキーなショットが、最大の見せ場です!
 また今回は、命の恩人ポールの息子の結婚式で祝辞読んだりするシーンや、ポールの奥さんとの関係とかドラマ部分が出てきます!低予算な部分をドラマで埋めようってことですね。アイデア的には分かるんですけど、アクション映画的にはどうなんでしょうね??
 ずっと指を曲げて撮影していたトム・ベレンジャーに5点プラスで 65点

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『エコーズ』R・マシスン!

2005-12-10 01:53:31 | ホラー
エコーズ
STIR OF ECHOES(1999年アメリカ)
 監督    デビッド・コープ
 脚本    デヴィッド・コーブ
 原作    リチャード・マシスン
 出演    ケヴィン・ベーコン、キャスリン・アープ
        イレーナ・ダグラス、ザカリー・デビッド・コープ
        ケビン・ダン

 ■ストーリー■
 ある日、配線工のトムは義理の姉リサから催眠術をかけられる。しかし、その日からトムは不思議な光景を目にするようになる。また、トムの息子ジェイクはいるはずのないサマンサという女性と家の中で話をしていた。そんな時、トムと妻のマギーが外出するため雇ったベビーシッターの姉のサマンサが半年前から行方不明になっていることを知るのだった。

 ■感想■
 リチャード・マシスン原作「渦巻く谺」の映画化作品。
 長らく!長らく!本当に長らく未公開だったオカルト映画です。
 とうとう、2005年9月に日本で劇場公開されました。
 「なぜ、いまさら??」
 って感じですけど…。
 期待が高かったせいかもしれないですけど、日本未公開もやむを得ないデキですか??
 オカルト映画として、しっかりと作ってはいるんですけどネ!どちらかといえばビデオスルー向きなんですね??
 
 今作の原作者リチャード・マシスンといえば、映画ファン向けにいうと「吸血鬼」「地獄の家」を書いたベテラン作家です。
 「吸血鬼」は、『地球最後の男』(1964年)、『地球最後の男オメガマン』(1971年)として2度映画化されました!
 「地獄の家」は、もちろん究極の“幽霊屋敷ホラー映画”『ヘルハウス』(1973年)の原作です。
 
 原作が映画化されるだけでなく、数多くのTVムービーの脚本も書いています!
 有名な作品では、ジョナサン・モストウ監督の傑作スリラー『ブレーキ・ダウン』(1997年)に多大な影響与えているであろうTVムービー『恐怖のレストラン』(1973年)の脚本を書いています。
 また、TVシリーズ「事件記者コルチャック」のパイロット版『事件記者コルチャックナイト・ストーカー』(1971年)の脚本も書いています!!タイムトラベルSci-Fiの佳作『ある日どこかで』(1980年)は原作と脚本を書いています。
 TVシリーズ「ミステリーゾーン」の数多くの作品の脚本を書いています。

 原作がリチャード・マシスンって言うんで、スゴ~ク期待しちゃいましたけど、普通のオカルト映画でした…。
 別に期待して観なければ、それなりに十分面白いんですけどね。
 
 ベビーシッターが駅に向かうシーンくらいまでは、ストーリーがどっちに進んでいくんだ??って感じでスゴク期待しちゃったんですけど。
 なぜか、そこからは、普通の作品同様、ストーリーが良くある方向へと行っちゃうんですよネ!!
 
 でも、ストーリーは、ごくごく普通でも、最初から最後まで緊張感のあるサスペンス十分の作品にはなっています!
 ランニングタイムも99分と短めなんで退屈しませんが、あと10分くらい短くても良かったかも。

 原作は未読なんでわからないですけど、同じ展開なんでしょうか??
 ホントにストーリー的には良くあるストーリーです。
 ていねいに、ちゃんと作られた劇場用作品なんで
 「なんだ!これはッ」
 って怒るほどじゃないけど、
 「大傑作!」
 ってほどでもないって感じ。

 ちょっと中途半端な感じです。
 昔ながらのホントに良くある話って感じですかね??でも、今作の原作は1958年の作品なんで、ストーリー的にはオーソドックスなストーリーでもしょうがないんでしょうかね??

 ストーリーを楽しむ作品というより、作品全体の雰囲気を楽しむ作品なんでしょうね。

 『スパイダーマン』(2002年)の脚本家デビッド・コープが古本屋で見つけた原作にほれこんで映画化したそうです。原作のドコにほれたんでしょうかね??
 アメリカ人にとっての“ホラー物”って、ドラキュラとかフランケンシュタインモンスターみたいなモンスター系か、キリスト教的な悪魔とかがメインで、“幽霊物”の発想ってあんまり無いからなんでしょうか??
 
 リチャード・マシスンって映画化権を、普通に売っちゃいそうですもんね。
 自作のSF風吸血鬼物の小説「吸血鬼」がチャールトン・ヘストン主演のアクション風SF映画『地球最後の男オメガマン』になっても文句言わなかったくらいですしネ!!
 「あれ、当時、皮肉っぽくイヤミを言ってましたっけ??」
 
 今作の出演はミステリー映画に数多く出演するケヴィン・ベーコン。
 ケヴィン・ベーコンの主なフィルモグラフィーを見ると
 『激流』(1994年)
 『ワイルドシングス』(1998年)(製作総指揮も)
 『コール』(2002年)と、本当にミステリー系のジャンルの作品に出演してますからね。

 ミステリー好きなケヴィン・ベーコンが出演していて、リチャード・マシスンが原作の割りには、普通の作品だと思うと、どうしても評価が厳しくなっちゃいます! 60点

エコーズ デラックス版 [DVD]
デヴィッド・コープ,リチャード・マシスン
ジェネオン エンタテインメント
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『シシリアン・マフィア』70年代イタリアン・アクション

2005-12-09 00:52:05 | イタリア映画
シシリアン・マフィア
THE NEW MAFIA BOSS
(a.k.a.I FAMILIARI DELLE VITTIME NON SARANNO AVVERTITI)(1972年イタリア)
 監督    アルベルト・デ・マルチーノ
 脚本    ルチオ・マンリオ・バティストラーダ
        アルベルト・デ・マルチーノ
 出演    アントニオ・サバト、テリー・サヴァラス
        パオラ・テデスコ、ジュリアーノ・ペルシコ
 
 ■ストーリー■
 裏切り者ヴィトの息子アントニオ・マンクーゾはドン・ニーノの依頼で殺しを引き受けるが、それは私怨にみせた使い捨てのヒットマンにされたのだった。アントニオは弟のニコラと別のボス、ヴィンチェンゾに取り入りヴィンチェンゾの組織の中でのし上がって行くのだが…。

 ■感想■
 『グラン・プリ』(1966年)、『地獄のガンマン』(1967年)のアントニオ・サバト主演のイタリアンマフィア物です。
 共演はアメリカのTVシリーズ「刑事コジャック」のテリー・サヴァラス。
 監督はアルベルト・デ・マルチーノ。
 
 ストーリーは、あって無いような物で、主人公のチンピラがトントン拍子に組織の中で成り上がっていく物語です。
 定番中の定番のストーリーで、特に新味はないですけど、1970年代の作品ですし、イタリア映画だし、超エンターテイメント作品になっています。こういう映画が好きな映画ファンには、たまらない作品になっています!!
 
 新聞記者を映画から退場させるシーンとかは、けっこうビックリです!
 「イタリア映画だからバッタ物だもんね~」なんて、軽い気持ちで何気なく画面を観てると、
 突然、ドカ~ン!!! 
 ですからネ。
 
 監督のアルベルト・デ・マルチーノといえば、
 『ゴッドファーザー』(1972年)が、世界中でヒットしたと思えば、すぐに今作や『続シンジケート』(1973年)を監督。
 『続シンジケート』って言っても、チャールズ・ブロンソンの刑事物『シンジケート』とはモチロン関係ありません!!
 そういえば『シンジケート』も『続シンジケート』もソフト化されてないですよネ!!『シンジケート』の方はTVで放映された記憶もないです!ここ10年、いや、20年くらいの記憶ですけど。なんか放映禁止な理由でもあるんでしょうかね??

 アルベルト・デ・マルチーノ監督ですけど、『エクソシスト』(1973年)が、ヒットしたと思えば、今度は『レディ・イポリタの恋人夢魔』(1974年)を監督してます。
 「オーメン」シリーズがヒットしたと思えば、今度は『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)を監督した職人監督です!!
 “さすが、イタリアの映画監督!”って思っちゃいます!

 どの柳の下の2匹目の作品(3匹目、4匹目のどじょうなのかな??)もオリジナルには無い魅力をプラスして、オリジナルの作品を超えるような娯楽作を作ってる監督です。
 本当に、オリジナルより、面白い作品ばかりです!!
 
 その他、アルベルト・デ・マルチーノ監督が、ハリウッドの作品のバッタ物系以外に撮った作品といえば、アクション映画と思いきや、イタリア映画お得意のミステリー映画『ビッグ・マグナム77』(1976年)や、1980年代に突然(とは言っても、日本での公開は、って意味です)のジャッロ映画『サイコキラー』(1985年)や、正統派SF『怒りの標的』(1987年)などを監督してます。

 いや~、それにしても、1970年代はイタリア映画にパワーがありました!とにかく今作も銃撃戦やら殺しのシーンやらもう迫力満点!もう戦争映画並みにマシンガン撃ちまくってます。
 ヴィンチェンゾに反旗をひるがえしたアントニオたちに花束が届くシーンは、爆弾と思って、すぐに花束を窓から捨てて皆が隠れるシーンとかは、さすがアクション映画がわかってるって感じです。
 ハリウッド映画だったら「爆弾だ!」とかいうセリフを入れたあと、2~3人が大騒ぎして説明的なシーンを入れちゃいますもんネ!70点
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『ミート・ザ・ペアレンツ』アメリカン、コメディ、アメリカン!

2005-12-08 02:59:52 | コメデイ
ミート・ザ・ペアレンツ
MEET THE PARENTS(2000年アメリカ)
 監督    ジェイ・ローチ
 脚本    ジェームズ・ハーツフェルド
        ジョン・ハンズバーグ
 原案    グレッグ・グリエンナ
        メアリー・ルース・クラーク
 出演    ベン・スティーラー、ロバート・デ・ニーロ
        テリー・ポロ、ブライス・ダナー
        オーウェン・ウィルソン

 ■ストーリー■
 ナースのグレッグは恋人のパムにプロポーズしようとするが、パムの妹が結婚することになり、結婚式に出席するためにパムの実家へ行くことになる。かつて花屋をやっていたパムの父親ジャックからの許可をもらおうとするのだが、実はジャックは元CIAの頑固オヤジだったのだ…。

 ■感想■
 『ロッキー&ブルウィンクル』(2000年)、『アナライズ・ユー』(2002年)、『ショウタイム』(2002年)と、最近はコメディ映画に出演し続けるロバート・デ・ニーロ出演の大ヒットコメディ映画。
 アメリカ人が、いかにも好きそうな内容のコメディです!
 笑いも下品な笑いも多です!
 この作品も、観よう!観よう!と思っていたんですが、ついこの前の土曜の深夜(2005年12月3日深夜)、TBSで放映されたんで鑑賞しました。
 今回の以前に、すでにテレビで放映してるんですよね。TV情報誌「TVブロス」の映画紹介欄に「初」マークがついてなかったです。知らなかったです。
 
 ベン・スティーラーの映画なんで、ギャグのレベルが小学校3年生レベルです。
 プールのシーンや、屋根の上のシーンとかは、それでもついニタリとするくらいはおかしかったですけどね。
 でも、こういった特に笑えるシーンはお馴染み「SHOWBIZ COUNTDOWN」(TV東京 日曜24:00~)の作品紹介でやってました。「SHOWBIZ COUNTDOWN」の紹介シーンを観たのが、ずいぶん前だったので、忘れてたんで笑えましたけどね。
 いつものことながら「SHOWBIZ COUNTDOWN」で紹介されるコメディ映画って、特に面白いシーンを紹介しちゃうから、「すごく面白い作品なんだろうな」って、勝手に思っちゃうんですよね。
 実際は、紹介されたシーンが1番笑えるシーンだったりしてネ。

  
 ところで、今作のロバート・デ・ニーロって、世間一般では頑固親父っていうんですか??なんか物分りの良いオヤジさんだと思うんですけどねぇ~。
 自分がベン・スティーラーの立場だったら元CIAのジャックみたいな義理の父親だったらゼンゼンOKですけど。CIAっていう所はちょっと引きますけどネ。
 逆に、ジャックの立場だったらベン・スティーラーみたいな彼が娘との結婚申し込みに来たらイヤだなぁ、なんかいいかげんそうだし。
 シッポにペンキ塗ってもごまかせるわけないだろ!!
 まぁ、オーウェン・ウィルソンよりはいいけどね。なんか映画を観る視点が、完全にロバート・デ・ニーロ側になってます!! 40点

ミート・ザ・ペアレンツ [DVD]
ロバート・デ・ニーロ,ブライス・ダナー,ベン・スティラー,ジェームズ・レブホーン,テリー・ポロ
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
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