ZONE OF THE DEAD(2009年イタリア、スペイン、セルビア)
監督 ミラン・コニェヴィッチ
ミラン・トドロヴィッチ
脚本 ミラン・コニェヴィッチ
出演 ケン・フォーリー、クリスティナ・ケルベ、エミリオ・ロソ、ミオドラグ・クロストヴィッチ
■ストーリー■
1985年、ユーゴスロヴィアのパンチェボ工業地区で4体の白骨死体を発見する。トルコ人の墓場であったと思われる場所で発見された白骨体は疫病で死亡したものと思われた。不思議なことに白骨体の腐敗のスピードが異様に遅い状態だった。また、発見者の1人が骨でケガをしたのだが救急隊がきたときにはすでに死亡していた。死亡した発見者が起き上がり襲ってくるのだった。
現代、セルビアのパンチェボでは軍事演習が行われようとしていた。演習場のそばの駅で、演習を抜け出した軍人たちと駅員がささいなことでケンカになり銃を発砲してしまうのだった。その発砲で駅に入ってきたタンクローリーに穴があき、中から謎のガスが噴出してしまうのだった。そのガスにより駅員や兵隊たちはゾンビと化してしまうのだった。
一方、女性捜査官ミーナ・ミリアスの初仕事として、インターポールの伝説的な捜査官モーティマー・レイエスと一緒に囚人611号の護送することとなる。ミーナとレイエスが囚人をベオグラードまで運ぶ途中、パンチェボ地区を通ったとき、ゾンビと化した住民たちに襲われるのだった。ミーナたちは、近くの警察署に逃げ込むのだったが…。
■感想■
ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(78年)のケン・フォーリー出演のゾンビ映画。
セルビア初の“ゾンビ映画”だそうです!!
正確にはセルビア、スペイン、イタリア合作のようです!!
“ゾンビ映画”はお手の物のイタリアが製作に関わっているおかげか、かなり面白い手堅いB級ゾンビ映画になっています。
ゾンビが出現する原因等とかあまり良く語られないですけど、映画の冒頭のシーンで古い白骨体の腐敗が異様に遅いとかって説明してるから大丈夫でしょ!!ってあたりがいかにもB級映画っぽくて良いです!!
ケン・フォーリーが出演しているのだけが特長の作品かと思いきや、見せ場、見せ場の連続で、ゾンビ映画としてかなり楽しく観れる作品になっています!!
ケン・フォーリー、女性捜査官、護送されていた囚人と謎の軍人とかが拳銃や日本刀でゾンビをバッタバッタとブチ殺していくシーンは爽快感たっぷり!!
でも、B級ゾンビ映画として突っ込みどころもちゃんと用意されています!!まぁ、わざと突っ込まれようとしているワケじゃないんでしょうけどね!!
なぜ人間を“ゾンビ化”させてしまうような危険な毒ガスが演習場にやってくるのか??とか、警察署から逃げたくないといった大学教授の頭を突然拳銃でぶち抜くのかとか、警察署に逃げ込んだもののパニックにおちいってゾンビが襲ってくる方に逃げる女性とか、さすが、B級ゾンビ映画と思わせるシーンの連続!!
中でも、「拳銃の弾が残り少なくて、あと3発しかない」とかいっているそばから、ゾンビの集団が現れたら、拳銃撃ちまくり状態には、思わず「なぜだ~ッ!!」って画面に突っ込んじゃいました!!
一緒にいた捜査官をだますために、「3発しかない」って言ったの??なぜ??なぜ??なぜ??撮影したあと映画を編集している段階でおかしくなっちゃったんでしょうか??
あんなに撃ちまくるんだったら、「弾が残り少ない」なんて言うシーン必要なかったんだから、いっそのことカットしちゃえば良かったのに…。
でも、数多いリビングデッド系のゾンビ映画の中でも、かなり面白い作品です!!ゾンビ映画の多くは観終わったあとで後悔しないことの方が少なく無いですからね!!ハッキリ言って、メジャーな作品以外で、このデキなら十分でしょ!! 65点
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