『ウェイクアップ・デッドマン奇跡の朝』(劇場公開題:『奇跡の朝』)
LES REVENANTS(2004年フランス)
監督 ロバン・カンピヨ
脚本 ロバン・カンピヨ、ブリジット・ティジュー
出演 ジェラルディン・ペラス、ジョナサン・ザッカイ、フレデリック・ピエロ、ヴィクトール・ガリヴィエ、カトリーヌ・サミー
■ストーリー■
ある日、死者が生前の姿で甦った。全国で7000万人以上の者になり、その状態が2時間続いたあと始まったときのように終わるのだった。甦った者たちは、近年に亡くなった者たちで、ここ10年以内に死んだ者たちだった。彼らは、ケガもしていず、健康状態も良かった。市として受け入れる施設を確保したが、突然の事態に、周りの人々は混乱していた。
■感想■
「もし死んだ者が、生前の姿で帰ってきたら」というフランス製のファンタジー系のドラマです。
“死んだ者が帰ってきたら”なんていうので、サスペンス映画か、スリラー映画かと思って観てたら、マジメなドラマでした。死んだ人が帰ってきたら、周りの人たちは、彼らをどう受け入れるのか??っていうのが、今作のテーマになってます。
実は、フランス映画で、死者が甦ってくる映画があるっていうんで、ずっと気になってた作品が本作です。ユーロスペースで昨年公開されたときにも、「行きたいなぁ。でも遠いし(ってそんなに遠くないんですけど)」って思って見逃していました!ビデオになったら観ようと思っていたので、早速鑑賞!
今作の日本の劇場タイトル『奇跡の朝』って、かなりセンス良いかも!ビデオ題の『ウェイクアップ・デッドマン奇跡の朝』って副題は同じにしても、この“ウェイクアップ・デッドマン”のところが、いかにも、ホラー映画か、スリラー映画みたいですよ!まぁ、「奇跡の朝」だけじゃ、レンタル、セルビデオの場合、いかにもインパクトが弱いですけどね。
ところで、死者が甦ったのって、あの町だけだったんですか??全国で7000万人って、字幕にあった気がするんですけど、同じようなコトが、他のところでもあったってコトですよね。
いかにもフランス映画っぽい、重厚なマジメな作品として作ってます。これがハリウッドだったら、生き返ってきた死者たちが何かを企んでるとかっていうストーリーにしちゃいますもんね。こういう事件らしい事件が起きない映画も良いですね!本当にフランス映画っぽい作品です。
ランニングタイム103分なんで、決して短い時間の作品でも無いのに、事件が特に起きないで、この周りの人たちの反応を描くだけの作品なのに飽きさせないのは、すごいかも!でも、ハリウッドでリメイクしないで良いですからね。なんでもかんでもリメイクしちゃうハリウッドなんで、そんな心配しちゃいます。
今作の生き返ってきた死者、蘇生者なんですけど、少し動きが遅いとか、意思の疎通に問題があるっていうところも、設定がうまく出来てます。これが、元気な生前とまるっきり同じ姿で帰ってきてたら、絶対にこんな感動的なドラマに出来なかったかも。蘇生者たちが、前と少し違うというところがあるから、周りの人たちがとまどったり、悩んだりしちゃうんですもんね。
妻が帰ってきた市長。子どもが帰ってきた夫婦。夫が帰ってきた若い女性。と世代もバラバラな3組を中心に描いています。その3組が、それぞれ、死んだ者が帰ってきたことによって起きる苦悩や葛藤、喜びを描いてます。
やっぱり、フランス映画って良いです。ドラマなんてあんまり観ない@KOBAですけど、作品のテーマがちょっと変っただけで、ドラマだってすごく楽しめて観ることができました!今作は、発想がすばらしかった!
だけど、実は蘇生者って、交通事故に遭った人だとか、病気で死んだ人とかも、生前の外見で帰ってきてるんで、肉体的な実体はあっても、絶対に霊的な存在なんですよね。土葬にするんだって、なにか処理して土葬するんですよね、多分。土葬って、棺桶に入れて、ただ、埋めるだけじゃ無いですよね!(ちょっと分からないです。)
だから、今作の登場人物たちは、蘇生者たちは、霊的な存在って気づかなきゃいけないのにね!なんか、普通に「生き返って来た!」って受け入れてますけど、霊的な存在ですよ~!まぁ、そんなコト言わないでね、映画だからね!って言っちゃえば、それまでですけど。久々に面白いドラマを観ました。65点
LES REVENANTS(2004年フランス)
監督 ロバン・カンピヨ
脚本 ロバン・カンピヨ、ブリジット・ティジュー
出演 ジェラルディン・ペラス、ジョナサン・ザッカイ、フレデリック・ピエロ、ヴィクトール・ガリヴィエ、カトリーヌ・サミー
■ストーリー■
ある日、死者が生前の姿で甦った。全国で7000万人以上の者になり、その状態が2時間続いたあと始まったときのように終わるのだった。甦った者たちは、近年に亡くなった者たちで、ここ10年以内に死んだ者たちだった。彼らは、ケガもしていず、健康状態も良かった。市として受け入れる施設を確保したが、突然の事態に、周りの人々は混乱していた。
■感想■
「もし死んだ者が、生前の姿で帰ってきたら」というフランス製のファンタジー系のドラマです。
“死んだ者が帰ってきたら”なんていうので、サスペンス映画か、スリラー映画かと思って観てたら、マジメなドラマでした。死んだ人が帰ってきたら、周りの人たちは、彼らをどう受け入れるのか??っていうのが、今作のテーマになってます。
実は、フランス映画で、死者が甦ってくる映画があるっていうんで、ずっと気になってた作品が本作です。ユーロスペースで昨年公開されたときにも、「行きたいなぁ。でも遠いし(ってそんなに遠くないんですけど)」って思って見逃していました!ビデオになったら観ようと思っていたので、早速鑑賞!
今作の日本の劇場タイトル『奇跡の朝』って、かなりセンス良いかも!ビデオ題の『ウェイクアップ・デッドマン奇跡の朝』って副題は同じにしても、この“ウェイクアップ・デッドマン”のところが、いかにも、ホラー映画か、スリラー映画みたいですよ!まぁ、「奇跡の朝」だけじゃ、レンタル、セルビデオの場合、いかにもインパクトが弱いですけどね。
ところで、死者が甦ったのって、あの町だけだったんですか??全国で7000万人って、字幕にあった気がするんですけど、同じようなコトが、他のところでもあったってコトですよね。
いかにもフランス映画っぽい、重厚なマジメな作品として作ってます。これがハリウッドだったら、生き返ってきた死者たちが何かを企んでるとかっていうストーリーにしちゃいますもんね。こういう事件らしい事件が起きない映画も良いですね!本当にフランス映画っぽい作品です。
ランニングタイム103分なんで、決して短い時間の作品でも無いのに、事件が特に起きないで、この周りの人たちの反応を描くだけの作品なのに飽きさせないのは、すごいかも!でも、ハリウッドでリメイクしないで良いですからね。なんでもかんでもリメイクしちゃうハリウッドなんで、そんな心配しちゃいます。
今作の生き返ってきた死者、蘇生者なんですけど、少し動きが遅いとか、意思の疎通に問題があるっていうところも、設定がうまく出来てます。これが、元気な生前とまるっきり同じ姿で帰ってきてたら、絶対にこんな感動的なドラマに出来なかったかも。蘇生者たちが、前と少し違うというところがあるから、周りの人たちがとまどったり、悩んだりしちゃうんですもんね。
妻が帰ってきた市長。子どもが帰ってきた夫婦。夫が帰ってきた若い女性。と世代もバラバラな3組を中心に描いています。その3組が、それぞれ、死んだ者が帰ってきたことによって起きる苦悩や葛藤、喜びを描いてます。
やっぱり、フランス映画って良いです。ドラマなんてあんまり観ない@KOBAですけど、作品のテーマがちょっと変っただけで、ドラマだってすごく楽しめて観ることができました!今作は、発想がすばらしかった!
だけど、実は蘇生者って、交通事故に遭った人だとか、病気で死んだ人とかも、生前の外見で帰ってきてるんで、肉体的な実体はあっても、絶対に霊的な存在なんですよね。土葬にするんだって、なにか処理して土葬するんですよね、多分。土葬って、棺桶に入れて、ただ、埋めるだけじゃ無いですよね!(ちょっと分からないです。)
だから、今作の登場人物たちは、蘇生者たちは、霊的な存在って気づかなきゃいけないのにね!なんか、普通に「生き返って来た!」って受け入れてますけど、霊的な存在ですよ~!まぁ、そんなコト言わないでね、映画だからね!って言っちゃえば、それまでですけど。久々に面白いドラマを観ました。65点
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