『猿の惑星 創世記ジェネシス』
RISE OF THE PLANET OF THE APES(2011年アメリカ)
監督 ルパート・ワイアット
脚本 リック・ジャッファ
アマンダ・シルヴァー
出演 ジェームズ・フランコ
フリーダ・ピント
ジョン・リスゴー
ブライアン・コックス
トム・フェルトン
■ストーリー■
サンフランシスコの製薬会社ジェネシスでアルツハイマー病の治療薬の研究をする科学者ウィルは、開発中の新薬ALZ112を投与したチンパンジーの知能が驚異的に発達したことを成果発表する。しかし、その発表中に、そのチンパンジーが暴れ出し、研究所は大騒ぎになり、チンパンジーは射殺されてしまうのだった。このため、この新薬の開発は中止になってしまうのだった。その後、チンパンジーが妊娠しており、子どもを出産したため、赤ん坊を守るために暴れたことが判明するのだった。ウィルは赤ん坊のチンパンジーを引き取り、シーザーと名付け育てることになるのだった。健康的な脳をもったシーザーに母親に投与したALZ112の効果が遺伝し、驚異的な学習能力をもち、成長していくのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
ロッド・サーリングが脚本を書いた傑作SF『猿の惑星』(1968年)のエピソード1的な作品。
オリジナルのシリーズでも、『新・猿の惑星』(1971年)、『猿の惑星征服』(1972年)で、猿が人類を支配するキッカケになる出来事は描かれていましたけどね。
「猿の惑星」はティム・バートン監督で、2001年に『PLANET OF THE APES猿の惑星』としてリメイクされましたけど、見事にどうしようも無い作品になり、シリーズ化出来なかったので、またまた新たなスタートを描いていきましょう!ってコトなんでしょうかね??
オリジナルの5作品で十分なんで、もう「猿の惑星」はリメイクしないで欲しいですね。公開されるたびに観るコトになっちゃうので、もう止めて欲しいの一言につきます。
今作も「猿の惑星」でなく、動物パニック物として観れば十分面白い作品に仕上がっているんですけどね。でも、「猿の惑星」シリーズのリメイクで、今作がヒットしたら、それこそ新たな「猿の惑星」のシリーズ化でも狙っているのかなぁ??とか思って観ると、それだけで、評価が厳しくなっちゃいます。正確には『猿の惑星』のリメイクっていうより、『猿の惑星征服』からインスパイアされた作品ってコトなんでしょうかね??
「猿の惑星」の起源を描くっていうから、てっきり、未来を舞台にしたSF映画だと思って、今作を観たら、現代が舞台なんですね。
最後は主人公のシーザーがサンフランシスコの森に逃げ込んで終わりなんで、「猿の惑星」じゃなくて、「猿の森」じゃん!って思っちゃいました。あれだけの騒ぎを起こしたんだから、すぐに軍隊が出てきて、森を焼き払って終わっちゃいそうですよね。
サンフランシスコの街で暴れまわる猿の数も多すぎでしょ!保護センターにいた猿と動物園にいた猿だけのはずなのに、あっと言う間に何百匹にも増えたように見えました。映画的には、あれだけ猿がいた方が、良いんでしょうけど、自分はちょっと興ざめでした!
とか、思って観ていたら、まだ続きがありました!主人公の友達はすぐにウィルスで死亡したのに、くしゃみがかかった隣の家のオヤジさんは、元気に仕事に行っちゃいましたよね。
「えーっ、そんなのオカシイ!」
まぁ、そうしないと「猿の惑星」にならないですからね。それにしてもALZ113って、そんなに強いウィルスなんですか??1人のパイロットがウィルスを持っているだけで世界中に広まっちゃうなんて!!
「猿の惑星」シリーズをいつまでネタにして映画化するんでしょうねぇ。 50点
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ジェームズ・フランコ,フリーダ・ピント,ジョン・リスゴー,アンディ・サーキス | |
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