『アーバン・エクスプローラー』
URBAN EXPLORER(2011年ドイツ)
監督 アンディ・フェッチャー
脚本 マルティン・タオ
出演 ニック・エヴァスマン
ナタリー・ケリー
ブレンダ・クー
■ストーリー■
ドイツ、ベルリンの地下に広がる地下道を冒険するため、デニスとルシア、マリー、ジュナら4人の男女は、地下道に詳しい現地のガイド、ダンテとともに地下に入っていくのだった。ガイドのダンテが細い板の上を渡っているときに、カメラのフラッシュをたいたため、驚いたダンテがさらに下へと転落、ケガを負って動けなくなってしまうのだった。マリーとジュナは助けを求めにいき、デニスとルシアはその場に残るのだが…。
■感想■
第2時世界大戦中に、ナチスが作ったといわれるベルリンの地下道を冒険する若者たちが襲われるスラッシャームービー。
犯人は、旧東ドイツの元軍人っていう設定なんでしょうかね??普通のむさくるしいおっさんです。
「13日の金曜日」シリーズのジェイソンでもないし、『バーニング』(1981年)のバンボロでもなく(←バンボロって誰?クロプシーが名前です)、「ハロウィン」シリーズのマイケル・マイヤースでもなく、『スプリット・セカンド』(1992年)の怪物でもなく、『クライモリ』(2003年)に出てきたような殺人鬼ファミリーでもなく、普通のおっさん!
まぁ、実際、途中ガイドがケガをして動けなくなってしまい、ガイドもいない中で、遭ったら怖いでしょうけど、ホラー映画的に、全然魅力的でない殺人鬼!なんで、殺しているのかも説明もないまま、殺しまくり!
登場人物も多くないので、殺しまくりってほどでもないですけどね。
主人公の男は、拳銃を手に入れたり、反撃して殺人鬼を倒すシーンがあるのに、トドメを刺さずに逃げ出す始末!!ホラー映画で、こういうシーン、100回は観ています!!
普通の作品だと、トドメを刺さなくても、ラストの対決シーンでヒロインが助かるって展開になるから良いですけど、今作の場合はそうならないので、主人公の行動が悔やまれますよね~。
実際に、こんな状況になったら、殺人鬼のこと殺せないでしょうけど、あくまでも映画なんだから、トドメを刺して欲しかった!!主人公がマヌケに見えちゃいます。殺人鬼だって、1人である必要無いんだし、何人も出せばすむでしょうしね。
犯人を倒せるチャンスがあるのに、倒さないで逃げ出す!っていうこの展開、スラッシャー映画で、もうやらないで欲しいです。1980年代の作品なら、まだしも・・・。
あまり救いの無いラストも続編を意識しているのか、どういうコトなんでしょうね??同じネタで、地下道で殺人鬼が暴れる続編は止めて欲しいですね。
パリのカタコンベを舞台にしたタイトルもそのまんまの『カタコンベ』(2007年)とか、『モスクワ・ゼロ』(2006年)とか地下道って、ホラー映画を撮りたくなるような舞台なんでしょうかね??
今作をふくめ、以上3作品どれもあまり面白くない!!。まぁ、『カタコンベ』『モスクワ・ゼロ』と比べれば、今作は、一応ホラー映画になっているので、1000倍は面白いですけどね。 35点
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