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映画感想のブログ!!
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『ハネムーン』新婚旅行は観光地へどうぞ。

2015-04-30 00:04:39 | ホラー

ハネムーン
HONEYMOON(2012年アメリカ)
 監督          リー・ジャニアク
 脚本          リー・ジャニアク
              フィル・グラッツィアデイ
 出演          ハリー・トレッダウェイ
              ローズ・レスリー

 ■ストーリー■
 ポールはビーと結婚しハネムーンで人里離れたカナダの山奥へとやってくる。ある晩、ビーは寝室を抜け出して、森の中をで発見されるのだった。その日以来彼女の様子が徐々に変わっていくのだった。 

 □■□ネタバレあり!□■□
 今作に興味のある方は、観てから読んでください。

  ■感想■
 新婚旅行で山奥の別荘にやってきた若いカップルを襲う超常現象を描いたホラー映画。
 
 奥さんのビーが幼馴染の男友達と逢うシーンがあるので、てっきりサスペンス映画??ホラー映画だと思って観たのに…。

 と思っていたら、その後、その男友達は出てこず、あれよあれよと思ううちに主人公は窮地に立たされ、映画はクライマックスに!!

  「逃げるチャンスが無かったのか?」って聞かれると微妙な感じですが、新婚旅行ですからね!奥さんを置いて逃げるっていう描写が出てきたら、いくら映画でも説得力がないかもしれませんね。

 ランニングタイムが87分と短めなので、「これは、ちょっとやばいかも??」と思った時点では、すでに絶対絶命状態!!

 特に怖いシーンがあるわけではないですが、生理的にゾワゾワいや~な感じで怖がらせてくれます!!
 映画が始まって、中盤までは主人公とヒロインがイチャイチャしてるシーンばかりなので、もう少し5~8分くらいカットしてテンポ良くすればもっと良かったかもしれないですけどね。

 主人公と同じ立場になったら、今作と同じような展開になるしかないんでしょうねぇ。チャック・ノリスかスティーヴン・セガールかゴルゴ13でなければ、このピンチは脱せないでしょうねぇ。
 ゴルゴ13は結婚しないでしょうけど…。

 純粋なホラー映画だと思っていたら、どうやらエイリアンネタってことですよね!!まぁ、地球上の怪物でも、エイリアンでも対処のしようがないですけどね。
 エイリアンにした方が、突然、こういう事件が起きたってことで説明しやすいのは確かですね。前から地球上にいたんなら、同じような被害が出ていそうなもんですからね!
 50点

ハネムーン [DVD]
ローズ・レスリー,ハリー・トレッダウェイ,ベン・ヒューバー
ポニーキャニオン

 

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『ネットストーカー』何でも遠隔操作できます!

2015-04-29 21:59:49 | サスペンス
ネットストーカー
OFFLINE(2012年カナダ)
 監督          カーティス・クロフォード
 脚本          クレイグ・ウェンマン
 原案          クリス・ランセイ
 出演          ミーシャ・バートン
              ロン・レア
              マルコ・グラッツィーニ
              ダニエル・リーヴァイ

 ■ストーリー■
 1999年謎のストーカーにつきまとわれていたエイデン・アシュリーは、ある晩、自宅に侵入してきたそのストーカーに両親を殺され自分も間一髪のところを、通報でやってきた刑事ペイジによって保護されるのだった。
 13年後、エイデンはネットとかけ離れた生活を送り名前を変え画家となっていた。刑事のペイジは、ネットの専門家を雇い、エイデンの行方を探し始めるのだった。そんなある日、画廊にやってきたポールと親密になっていくのだが…。

 ■感想■
 ミーシャ・バートン主演のカナダ製のテレビムービー。
 テレビの枠があるためかランニングタイムは92分と短めで観やすい長さになっています。
 でも、テレビムービーなので、大してストーリーにヒネリもなく、どう見ても怪しそうな人物が犯人という、脚本的に、ちょちょいのちょい映画に!!
 それもテレビムービー的な意味で、1番怪しい人物という何の工夫もない感じです!!

 「刑事コロンボ」のクリエイター、リチャード・レヴィンソンやウィリアム・リンクのような本格的な作品を見せてくれとは言いませんが、今作のノリは1980年代の日本の2時間サスペンスくらいのデキ!!
 はっきり言ってミステリーとしては「ジェシカおばさんの事件簿」の方が良くできています!!

 でも、テレビムービーとか思って観ていると『解剖室殺人事件』(ビデオ題:『キルジョイ』)(1982年)みたいな大傑作ミステリーもあるので油断できないですよねぇ。

 今作の場合、製作者たちは、ジャンルとしては「ミステリー」というよりは、「サスペンス」を狙って作ったんでしょう!!

 今作は、何も観るものがなくて、観るならまだ良いですが、他に何かみたいのがあって、そっちを犠牲にしてまで観るのはっちょっと…。って感じですが、ミーシャ・バートンのファンなら観ても面白いかも??(ちょっと俳優のファンになったことないんで良く分からないですが)

 2012年の作品ですが、犯人がいかにネットに強いと言っても、パソコンから家の電気とかいろいろ遠隔操作までしちゃうのはやりすぎでは??
 すべてパソコンで操作できてしまうような家なんでしょうかね??

 それにヒロインの名前ですが、姿を隠しているくせにエイデンという名前を使って個展って、不用心すぎ!!ネットの絵から居場所がばれるという設定ですが、こんなんだったら、名前でばれちゃいそう!!

 まぁ、最後はテレビムービーらしく、ちゃんと解決するので普通に楽しめるって感じでしょうか??  50点

ネットストーカー [DVD]
ミーシャ・バートン,マルコ・グラッツィーニ,ダニー・レヴィ,ロン・レア,ピーター・マイケル・ディロン
アメイジングD.C.
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『300帝国の進撃』7年ぶりの続編!

2015-04-26 22:50:18 | アクション

300帝国の進撃
300 RISE OF AN EMPIRE(2014年アメリカ)
 監督          ノーム・ムーロ
 脚本          ザック7・スナイダー
              カート・ジョンスタッド
 原作          フランク・ミラー
 出演          サリヴァン・ステイプルトン
              エヴァ・グリーン
              レナ・ヘディ
              ハンス・マシソン

 ■ストーリー■
 ペルシア帝国の軍隊がスパルタに進行していたころ、アテナイのテミストクレスは、ギリシャの連合を率いてペルシャ軍の艦隊と海上で戦っていた。ギリシャに怨みを持つ女性戦士アルテミシアに率いられたペルシャの軍に、テミストクレスは善戦するものの、大軍の前に苦戦を強いられるのだった。
 そんなとき、スパルタの王レオニダスが300人で100万人の大軍に立ち向かい全滅させられた情報が入ってくるのだった。

 ■感想■
 『300(スリーハンドレッド)』(2007年)の続編。
 前作同様CGが前面に出た感じの映像の作品ですが、前作よりはるかに観やすくなっています。前作からの流れがあるので、突然、普通の映像でやられても面喰っちゃいますから、続編としては、ここまででやるのが精いっぱいだったんでしょうかね??

 本当にカラフルで、観やすくなっています。
 あくまでも前作との比較ですけど…。普通の映画に比べたらカラフルではないです。
 

 とにかくアクション映画ファンは必見の作品!!

 前作が2時間近い作品だったのに、長くなりがちな最近の作品としては短めの今作は103分とすごく観やすいランニングタイムに!!エンドクレジット無しなら実質本編95分くらいでしょうか??

 ただし、正式な続編ですが、ストーリーは前作の後のストーリーでなく、映画の冒頭から60%~70%くらいのところまでは前作と時間軸がかぶっています!!
 こんな続編も珍しいかも??
 原作があるから、そのあたりも影響してるのかもしれませんが!!
 それでも、十分楽しめる作品になっています。

 前作では、ジェラルド・バトラー演じる主人公レオニダスが1番メインのキャラクターでしたが、今作は主人公よりもエヴァ・グリーン演じるペルシャ軍の女性指揮官が1番目立ってオイシイ役どころになっています!!

 エヴァ・グリーンは『雨の訪問者』(1971年)『暗殺の詩』(1973年)のマルレーヌ・ジョヴェールの娘さんです!!自分は全然知りませんでしたが、ちょっと調べたら判明。

 エヴァ・グリーン、すごく良かったです!!こんな血まみれの残酷な役も普通に演じちゃうなんて!こういう作品に次々出演して欲しいですねぇ。

 最後の展開は定番の展開なんで驚かなかったですが、それでも、観ている間はすごく楽しめる作品でした!!
 「レナ・ヘディの登場シーンはこれだけ??」と思っていたんで、なるほどやっぱりって感じでした。それに史実も踏まえているんで、文句は言えないですね。

 ちなみに今作を観る人は前作から観た方が良いとおもいます。 60点

300 ~帝国の進撃~ ブルーレイ &DVDセット(初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
サリバン・ステイプルトン,エヴァ・グリーン,レナ・ヘディー,ロドリゴ・サントロ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

1作目です。映像が少し観ずらいのが難ですが…。

300〈スリーハンドレッド〉 [DVD]
ジェラルド・バトラー,レナ・へディー,デイビッド・ウェナム,ドミニク・ウェスト,ビンセント・リーガン
ワーナー・ホーム・ビデオ

 

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『イコライザー』沈黙のホームセンター男

2015-04-24 00:34:55 | アクション

イコライザー
THE EQUALIZER(2014年アメリカ)
 監督          アントワーン・フークワ
 脚本          リチャード・ウェンク
 キャラクター創造    マイケル・スローン
              リチャード・リンドハイム
 出演          デンゼル・ワシントン
              マートン・ソーカス
              クロエ・グレース・モレッツ
              ビル・プルマン

 ■ストーリー■
 時間通りに生活を送るホームセンターに勤めるロバート・マッコールは、先立った妻が読んでいた本を読むのが日課となっていた。そして、夜になってから、いきつけのカフェでお茶を飲みながら本を読むのも日課の一部となっていた。そのカフェで顔なじみになっていた少女の娼婦テリーが、客から暴力を受けていることを知るのだった。ある日、客からの暴力でテリーが入院したことを知ったロバートは、テリーの元締めの組織のロシアンマフィアの本部へと、彼女を自由にしてくれと、貯めた金9800ドルを持ってお願いしに行くのだが…。

 ■感想■
 1980年代のエドワード・ウッドワード主演の元スパイの探偵物「ザ・シークレット・ハンター」の映画版。

 「ザ・シークレット・ハンター」は関東地区ではTV朝日(あまり自信なし)の深夜に放送していた気がしますが、自分は観ていませんでした。
 映画版ということで、私立探偵の役をホームセンターの従業員に設定を変えてオリジナルなストーリーが展開していきます。オリジナルなストーリーと言っても、TVシリーズ自体、1話完結なので、オリジナルにしかならないんですが。

 予告で、ロシアンマフィア5人をぶちのめすシーンとかをやっちゃていたんでしょうか??自分は今作の予告観は観ていませんが、前半の1番の見せ場なので、こういうシーンは予告とかでやらないで、劇場で初めて観る方が盛り上がりますよね~。

 最初、ホームセンターに勤める、几帳面なマジメな男にしか見えないデンゼル・ワシントンが、マフィアの事務所に行って暴れまわるシーンから徐々に正体を現していって、行動が大胆になってスティーヴン・セガールのようになっていくのが小気味良い展開で、アクション映画ファンなら楽しく観れるはず!!

 「スティーヴン・セガールか、チャック・ノリスか、あんたは何者??」

 と思っているうちに、敵は次々と倒され、あっという間のクライマックス!!

 トニー・スコット監督、ブライアン・ヘルゲランド脚本でA・J・クイネル原作「燃える男」を映画化した「マイ・ボディガード」に出演したときは、全然カッコ良くなくて、アクション映画風のお涙頂戴映画に出演しちゃって。
 とか思ったものでしたが、今作の、デンゼル・ワシントンは、超カッコ良い!!
 今まで出演している作品を選んで、どうもマジメ感が抜けきれなかったデンゼル・ワシントンですが、今作では、明らかにB級アクション風なノリをメジャー作品で堂々と演じていて、観ていてすがすがしい気持ちに…。

 どんな作品に出ても、デンゼル・ワシントン!になってしまいがちな感じでしたが、今作ではそれも少し抑え気味で良い感じです!!デンゼル・ワシントンのファンの方、ごめんなさい!


 悩みが多く、妻との仕事に戻らないと決めたウダウダなキャラクター的なところもありますが、最後はスティーヴン・セガールのように暴れまくりで拍手!拍手!
 5人のマフィアを一方的にぶちのめしておいて、「すまない」って!
 もちろん、亡くなった奥さんへ言っているんでしょうが、少しやりすぎ感も漂ってきます。

 ロシアンマフィアが雇っている元特殊部隊のニコライも、一方的にやられっぱなしで、いいところ無し状態!!

 スティーヴン・ハンター「極大射程」を映画化した『ザ・シューター極大射程』(2007年)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年)、今作とアントワーン・フークワ監督って、面白い作品撮ってますね!!
 アントワーン・フークワ監督には、良い脚本で「燃える男」を再々映画化して欲しいくらいです!!

 ランニングタイム132分と少し長めですが、全然退屈しません!あと10分くらいもっと長くても良かったかも??
 最初の方で、デンゼル・ワシントン演じるロバートの日常生活を丁寧に描写しているのも、キャラクターの几帳面でマジメな性格を表して良かったです!!後半の暴走っぷりとの対比にもなっていますしね!!

 アクション映画ファン必見!! 100点

イコライザー(アンレイテッド・バージョン) [DVD]
デンゼル・ワシントン,クロエ・グレース・モレッツ,マートン・ソーカス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

【Amazon.co.jp限定】イコライザー スチールブック仕様(アンレイテッド・バージョン) (初回限定版) (クロエ・グレース・モレッツ2L型ブロマイド付)[Steelbook] [Blu-ray]
デンゼル・ワシントン,クロエ・グレース・モレッツ,マートン・ソーカス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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デンゼル・ワシントン,クロエ・グレース・モレッツ,マートン・ソーカス
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『記憶探偵と鍵のかかった少女』対決!超能力の探偵vs謎の記憶

2015-04-13 00:32:13 | SF

記憶探偵と鍵のかかった少女
MINDSCAPE(2013年アメリカ、フランス、スペイン)
 監督          ホルヘ・ドラド
 脚本          ガイ・ホームズ
 出演          マーク・ストロング
              タイッサ・ファーミガ
              サスキア・リーヴス
              リチャード・ディレイン
              ブライアン・コックス

 ■ストーリー■
 超能力を持った者が探偵となり、他人の記憶に入り込み事件の調査をすることができるようになっていた。目撃よりも証拠としてはたある日のこと、あることがきっかけで現場を遠ざかっていた記憶探偵ジョンは金に困り、現場へ復帰することに。
 復帰後、最初の仕事として与えられたのは、資産家の娘のアナ・グリーンという学校で問題をいくつか起こしている少女が、食事を摂らないので何とかして原因を探って食べさせて欲しいというものだった。
 アナの記憶に入り込み、義父からの虐待、教師から受けたセクハラ、義父と使用人との不倫現場の目撃等々を知り、良き相談相手となり、心を開いていくのだった。そして、アナは食事を摂ることができるようになるのだったが…。 


 □■□ネタバレあり!□■□
 今作を観る予定の人は観てからどうぞ。


 ■感想■
 『エスター』(2009年)、『アンノウン』(2011年)、『フライト・ゲーム』(2014年)の監督、ジャウマ・コレット=セラが製作したスリラー/ミステリー映画。

 主人公の設定が、他人の記憶に入り込むことが出来る超能力者という設定なので、ジャンルは「SF」にしていますが、完全にミステリー映画系の作品です。

 主演は、マーク・ストロング。どちらかといえば、主役というより敵役とが多かった俳優さんです。今作をきっかけに、主演作とか増えるでしょうか??

 ミステリー映画としては、発想や雰囲気は良いものの、ストーリーは単純なので、ミステリー映画ファンに面白いかどうか意見が分かれそうですね!!
 
 それと、”記憶”が今作の重要な要素なのに、「人によっては記憶を自由に操れるかも??」みたいな要素が出てくるので、フェアでないと言えばフェアではなんですけどねぇ。
 記憶なんて思い違いもあるんでしょうしね。
 
 「あれ、そこは騙せないのかな??」

 自分的には、途中から出てくる犯人みたいな男のトリックがけっこう気に入ったんで、プラス10点って感じですかね??

 「ミステリー映画」として観ると、トリックがフェアでないから、思わせぶりなだけの雰囲気優先映画??ともとれる感じの作品ですが、他人の記憶に入り込むことが出来る「記憶探偵」という設定が面白いので、そこを許せるか?許せないか?で印象が変わってくるはず!!
 自分は、設定の面白さに、画面についつい引き込まれて、ストーリーに集中して、製作者たちの思う壺で、すっかり気に入っちゃいました。

  
 観終わったあとの印象も悪くないですし、エンターテイメント映画ファンは1度は観てみてもいいかも?? 65点

記憶探偵と鍵のかかった少女 ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組) [Blu-ray]
マーク・ストロング,タイッサ・ファーミガ,サスキア・リーヴス,リチャード・ディレイン,インディラ・ヴァルマ
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
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『わたしは生きていける』イギリスYA青春映画×戦争

2015-04-09 21:40:59 | 青春

わたしは生きていける
HOW I LIVE NOW(2013年イギリス)
 監督          ケヴィン・マクドナルド
 脚本          ジェレミー・ブロック
              ペネロピー・スキナー
              トニー・グリゾーニ
 原作           メグ・ローゾフ
 出演           シアーシャ・ローナン
               ジョージ・マッケイ
               トム・ホランド
               ハーリー・バード
               アンナ・チャンセラー

 ■ストーリー■
 アメリカに住む16歳の少女エリザベス”デイジー”は、伯母といとこたちと過ごすため、イギリスへとやって来る。伯母たちは、空港からかなり離れた田園地帯に住んでいた。デイジーの母親は彼女を生むときに死んでおり、どうやら父親ともうまくいってない様子。ある日、テロ対策の専門家の伯母は、ジュネーブで開かれる会議に出席するためスイスへと旅立つのだった。デイジーは、最初は、いとこたちともうまく溶け込めなかったが、徐々に心を開いていくのだった。そんなとき、いとこや隣家の少年と川に遊びに行くのだったが、爆風が轟き、何か異変がが起きたことを知り、急いで家に戻るのだが…。

 ■感想■
 メグ・ローゾフが書いたイギリスのYA小説「わたしは生きていける」(理論社)の映画化作品。
 原作は、イギリスの児童文学賞「ガーディアン賞」、アメリカのYA小説に与えられる「プリンツ賞」を受賞した話題作で、出版されたころは、大きめの本屋では、けっこう扱っていました。読もうかどうしようか迷いつつ、「う~ん、青春ものかぁ」と思い、買わなかった記憶があります。

 監督は、『運命を分けたザイル』(2003年)『消されたヘッドライン』(2009年)『第九軍団のワシ』(2010年)のケヴィン・マクドナルド。

 しっかりとした原作と監督&脚本で、とても面白い映画になっています!!

 原作は未読なので、良く分からないですが、とにかくストーリーが容赦ない展開で進んでいきます。
 「吸血鬼」が出てきて人間の少女と恋に落ちたりするような作品とはレベルが違いすぎです。
 とにかく、死ぬ!
 メインと思っていた登場人物でも、年齢のいっていない少年でも、あっさりとあっけなく普通に死んでいきます。ハッキリ言って死ぬシーンさえ描かれていない…。

 戦争なのか内線なのかテロなのかはっきりしませんが、とにかく戦争状態なので、人が死んで当たり前なんですが、とにかく死ぬコトが普通に描かれていきます。

 途中、ゲリラか暴漢に襲われる女性も見捨てる現実的描写も出てきます。

 観終わったあと、なんかさわやかな気持ちになれるものの、良く考えると、残酷な描写がてんこ盛り!!

 これがイギリス流のYA小説なの??
 ちなみに著者のメグ・ローゾフは、アメリカで生まれて、イギリス在住のようです。

 16歳のヒロインが主人公で青春ものだから、YA小説なんだろうけど、別に普通の小説にジャンル分けされても全然OKな内容です。

 ところで、林の中で木の実を食べるシーンや、チョコレートを拾うシーンは、あるものの、洗浄錠なしで飲み水が確保できていない状態で、あの距離は歩けないでしょう!!小さないとこも連れてるし…。

 今作はSF&ファンタジー&ホラー映画に与えられる【サターン賞】の最優秀インターナショナル作品賞、ヤングパフォーマンス賞2部門にノミネートされました。(ちなみに受賞作はインターナショナル作品賞は”BIG BAD WOLVES”、ヤングパフォーマンス賞は『キャリー』のクロエ・グレース・モレッツ)

 スリラー映画ファンは1度は観てみても良いかも?? 60点

わたしは生きていける [DVD]
シアーシャ・ローナン,ジョージ・マッケイ,トム・ホランド
ポニーキャニオン

原作本

わたしは生きていける
Meg Rosoff,小原 亜美
理論社
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『デッドハング』上司に相談するときは、良く考えてから…

2015-04-07 01:52:44 | サスペンス

デッドハング
FREE FALL(2014年アメリカ)
 監督          マレク・アッカド
 脚本          ドウェイン・アレクサンダー・スミス
 出演          セーラ・バトラー
              マルカム・マクダウェル
              D・B・スィーニー       


 ■ストーリー■
 大手証券会社ゴールトキャピタルに勤めるジェーンは、出勤後、上司が自殺をしたことを知るのだった。社長から彼の後任にならないかと言われたジェーンだったが、上司の自殺を納得できない彼女は返事を保留するのだった。
 家族も知っていたジェーンは、自殺したと思われた上司の机周り整理をしている最中に、机の下からUSBメモリーを発見するのだった。メモリーには、会社の誰かが会社の資金を流用している事実を表すデータが入っていた。ジェーンは早速、上司に相談するのだが…。

 ■感想■
 ビルに閉じ込められた主人公が、殺人鬼に狙われる会社スリラー。
 
 『高層の死角』(TV題:『恐怖の超高層ビル 真夜中の連続殺人鬼』)(1989年)、『処刑ハンター』(1990年)、『NSFW絶対消去』(2014年)等々、このジャンルの作品もいくつかあります。

 限られた空間の中で、主人公が殺人鬼に襲われるという設定は単純ですが、結構面白い作品がいくつも!! 

 冒頭、ヒロインがキックボクササイズか、キックボクシングをやっているシーンがあり、ヒロインが運動能力(特に格闘系)が高いことがわかります。
 このシーンがあるかないかで、後半のクライマックスの殺し屋との対決シーンが、こういうエンターテイメント映画としてリアルな設定かどうかが変わってきますからね。

 実際は、こんなコトムリでも、「そういえばヒロインはキックボクシングやってたしな」って観客は少しは思いますからね。

 ところで、こういう作品の定番の展開ですが、ヒロインのジェーンは、1番怪しい上司に、会社のヤバいデータがあることを相談しちゃいます。実際、見つけたら直属の上司に相談しなくちゃいけないんでしょうけど、この行動はまずすぎ!!
 
 でも、こうしないと、映画にならない!!

 あと雇われた殺し屋もつぎつぎに殺しまくって、いくら殺人事件の多いアメリカとはいえ、やりすぎ感が強いですね。
 ワイドショー、大喜びの事件で、連日報道で会社のイメージが悪くなっちゃいますよね。警備員、エレベーター修理の人、ヒロイン、どうするつもりだったんでしょう??

 ランニングタイムが90分と短めなこともあって、最後までだれることなく、面白く観れました!! 60点

デッドハング [DVD]
ドウェイン・アレクサンダー・スミス
アルバトロス

 

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『コウノトリの道 心臓を運ぶ鳥』ジャン=クリストフ・グランジェ×ヤン・クーネン

2015-04-06 00:44:07 | ミステリー

コウノトリの道 心臓を運ぶ鳥
FLIGHT OF THE STORKS (2013年フランス)
 監督          ヤン・クーネン
 脚本          ヤン・クーネン
              デニス・マクギラス
 原作          ジャン=パトリック・グランジェ
 出演          ハリー・トレッダウェイ
              クレーメンス・シック
              バーディタ・ウィークス
              ルトガー・ハウアー
 
 ■ストーリー■
 フランスに飛んでくるコウノトリの数が減っていることを調査していたジョナサンは、依頼主の鳥類学者のもとへ行くが、鳥類学者は死んでいた。捜査の結果、病気で死んだことが分かるが、心臓移植を受けていたことが分かるのだった。
 ジョナサンは、鳥類学者の遺志を継ぎ、コウノトリの減少の調査を再開し、イスラエル、アフリカへと向かうのだが…。

 ■感想■
 ジャン=クリストフ・グランジェ原作「コウノトリの道」(創元推理文庫)を映像化したTVムービー。

 原作は、ミステリーファンには、すごく評判の良かった作品なので、楽しみにしていたんですが、映像化された今作を観ると、ごく普通の作品でした。

 原作通りの展開なのか、原作を未読なので良く分かりませんが、どうなんでしょう??題材が小説向きなのか、映像化には向いていないのか、普通の印象しか受けませんでした。

 ダイヤモンドを狙って襲ってくる悪徳刑事、謎のラビのかっこうをした殺し屋等、魅力的なキャラクターが登場するものの、活躍する場を与えられた直後に、すぐに退場という出し方なので、あまり印象に残らない感じです。

 主人公のジョナサンは、動物用の薬までやって、パッパラパー状態になりすぎ!!
 こういう作品の主人公の設定には向いていないのでは??
 イケメンなので、モテちゃったりしますが、絶対絶命のピンチに陥りますが、なんとなくいつも危機を脱出して、いかにもB級アクション映画の雰囲気がプンプンしてきちゃいます。
 クライマックスの危機脱出のシーンなんて、「そんなぁ、薬投与されているのに危機一髪のところで反撃なんて、あり得ない!!」とか思っちゃいます。
 動物用の薬をやっていたから、普通の薬では効果が無かったとかいう説明があれば違うんでしょうが。

 クライマックスに明かされる謎も、小説だと驚かされるようなシーンなんでしょうが、今作を観る限りは、どうも突拍子もなく突然出てきた感が強すぎかも??
 「ダイヤモンドの件も、どうなったの??」って感じで、中途半端になったまま、終了だし…。

 TVムービー(ミニシリーズ2回分)という時間枠が決まっているので、カットしようがないでしょうが、主人公がラリパッパのシーンより、もっと謎解きやら、サスペンスを盛り上げるシーンを描いて欲しかったです。

 前後編で、ランニングタイムが200分強あって、こんな風にしか描けないのはなぜなんでしょう??もったいない!!
 内容は、原作とはずいぶんちがうんでしょうか??

 でも、こういうフランスの長尺のTVムービーがソフト化されるのはウレシイ限りですね!!50点

コウノトリの道 心臓を運ぶ鳥(2枚組) [DVD]
ハリー・トレッダウェイ,ルトガー・ハウアー,ペルディータ・ウィークス
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

原作は評判が良いミステリーです。

コウノトリの道 (創元推理文庫)
Jean‐Christophe Grang´e,平岡 敦
東京創元社



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『サボタージュ』犯人はこの中にいます??

2015-04-03 23:51:01 | アクション

サボタージュ
SABOTAGE(2014年アメリカ)
 監督         デヴィッド・エアー
 脚本         スキップ・ウッズ
             デヴィッド・エアー
 出演         アーノルド・シュワルツェネッガー
             サム・ワーシントン
             オリヴィエ・ウィリアムズ
             テレンス・ハワード
             ジョー・マンガニエロ

 ■ストーリー■
 アメリカ麻薬取締局DEAの捜査官ジョン・ウォートンはブリーチャー(破壊屋)と呼ばれるやり手の捜査官だった。ジョンのチームはある日、麻薬組織のアジトに突入し、1000万ドルを持ち逃げし、残りの金は爆破する任務を帯びる。仲間の1人を喪いながらもチームは、作戦に成功する。しかし、その日の夜、下水に隠した1000万ドルは何者かによって奪われたあとだった。1000万ドルを隠したと思われたジョンたちは内務調査課の取り調べを受けることに。
 半年後、証拠不十分で調査を終えたジョンは、チームとともに任務に復帰することに。復帰祝いに喜ぶジョンたちだったが、チームの一員パイロが何者かに殺されてしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 今作を観るつもりの方は、観てから読んでください。

 ■感想■
 アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション系サスペンス映画。
 「サボタージュ」と言っても、アルフレッド・ヒッチコック監督は関係ないですし、マーク・ダカスコスが主演でないです。
 アルフレッド・ヒッチコック監督『サボタージュ』(1939年)もマーク・ダカスコス主演、ティボー・カクタス監督の『サボタージュ』(1996年)も、今作もすべて原題が”SABOTAGE”だからしょうがないですけどね…。


 映画の冒頭、シュワルツェネッガー演じるジョンは、奥さんが拷問にあっているビデオを観ています。

 そして、麻薬組織のアジトに強行突入するジョンたち!奪うはすだった1000万ドルの行方が分からなくなり、疑われるジョンたち。で半年後、任務に復帰するも、次々と仲間たちが殺されていきます。1000万ドルを奪われた麻薬組織は殺し屋を差し向けたコトが分かり、絶対絶命の危機に!!

 派手なアクション映画と思いきや、そこからはミステリー調になり、誰が犯人??みたいな感じに展開していきます。

 冒頭のシーンがわざわざ描かれているので、何か、ストーリーに絡んでくると思いきや、その通りに…。
 

 アーノルド・シュワルツェネッガー映画と思わず、普通のサスペンス映画として観ても十分に楽しめる作品になっています。
 アーノルド・シュワルツェネッガーが主演なので、観る前に、観客にアクション映画ですよ~。と思わせて、ミステリーの世界に突入させて、最後にまたアクション映画になるよいう変則的な展開の作品になっています!!

 アクション映画と思って観ているから、ミステリー度も高そうに思えてきますが、実は1番怪しい人間が犯人という、ミステリー映画としてはけっこうヒネリのない展開ですが、エンターテイメントとしては合格点です!!

 ミステリー度                 ★★★
 アクション度                 ★★★
 アーノルド・シュワルツェネッガー度     ★★★★

 日本語吹替え版で観たのですが、なんか1人おかしな声を発している人が!!マックス・マーティーニ演じるパイロの声を吹替えているのは誰??
 調べたら、小宮浩信というお笑い芸人コンビの三四郎の1人だそうです。

 ひどい、声質が全然、役にあっていない!なぜ、吹替えにタレントを使う??
 すぐに画面から退場する役とはいえ、目立ちます。この吹替えで、マイナス10点!!

 良く調べたら、サム・ワーシントンの声は高田延彦が吹替えてました。全然気が付きませんでした。うまかったのか、マックス・マーティーニーのインパクトが強すぎだったのか、とにかく全然気が付かなかったです!! 

 ミステリー映画ファンにオススメかも?? 60点

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アーノルド・シュワルツェネッガー,サム・ワーシントン,テレンス・ハワード,ミレイユ・イーノス,オリヴィア・ウィリアムズ
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