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面白そうな“THE FOG”リメイク

2005-10-31 01:18:47 | 映画、DVDに関する雑記
 久々に作品の感想でなく、雑記を書きます。本日関東ローカルネタです。すいません。

 毎週、日曜日のTV番組の楽しみと言えば「SHOWBIZ COUNTDOWN」(TV東京、24:00~)なんですけど。もう何回か記事で、「SHOWBIZ COUNTDOWN」をとりあげましたけど、全米のBOX OFFICEコーナーとか見るのが楽しみで。古くはTV朝日で金曜深夜にSHOWBIZって放映してましたけど、今はTV東京で放映してます。

 月曜~木曜の午後ローとか、SHOWBIZとか映画ファン必見のチャンネルです。他のチャンネルも少し見習って欲しい!TBSなんて不定期の水曜日の映画枠が最近無くなったからね。まぁ、ゴールデンで、なんて言いませんから、深夜枠でいいから各局もう1つ、吹替えの映画枠作って!

 で、本日の「SHOWBIZ COUNTDOWN」見てて、ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』(79年)がリメイクされたようで、BOX OFFICE1位でした。今回、ジョン・カーペンター監督はプロデューサーに回るそうです。
 デビッド・クロネンバーグ監督のバイオレンス映画、その名も“A HISTORY OF VIOLENCE”とか面白そうですよね。今から楽しみです。早く日本公開されないかなぁ??

 ところで『ザ・フォッグ』のDVDって東北新社さんから発売されてますけど、なんかランニングタイムがオリジナル版より短くありませんか??弱冠カットされてません??これでまだ日本語吹替が付いていたら即、DVD買うんですけどね。(新録してとか言いません、90分強の作品だからTV音声使ってもノーカットで入れられるでしょ)
 それか、どこかの局で放映してくれないかな、2時間枠で。(TV東京さんお願いします。)
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『Zero WOMAN最後の指令』オリジナルビデオ作品としては十分!

2005-10-29 06:39:53 | 日本映画
Zero WOMAN 最後の指令』(a.k.a.『ゼロ・ウーマン最後の指令』)(1998年日本)
 監督    祭主 恭嗣
 脚本    金子 弦二郎
 原作    篠原 とおる
 出演    小野 砂織、小木 茂光
        江口 尚、隆 大介
        稲宮 誠

 ■ストーリー■
 警察にとってジャマな人間たちを処理する警視庁0課の刑事レイに与えられた新しい任務は、麻薬や拳銃などの押収物を横流ししているルートを洗い、捜査線上に浮かぶ謎の男、嘉山を調査すること。嘉山のもとに潜入したレイは、嘉山とともに危ない仕事を遂行していく。レイと同じく存在するはずのない男、嘉山に対してレイはシンパシーを覚えていくのだった。

□■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 篠原とおるの人気コミックの映像化作品です。
 アクション映画ファンにとって「0課の女」と言えば杉本美樹が、ヒロイン零を演じた1974年の『0課の女赤い手錠』なんでしょうけど、今作は『Zero WOMAN警視庁0課の女』(1995年)で主人公レイを飯島直子が演じて大ヒットしたオリジナルビデオシリーズの7作目です。
 このシリーズの特徴は毎回主人公レイを演じる女優さん(アイドルなのかな??)が毎回違うことです。
 ちなみにレイを演じたのは
 2作目『Zero WOMANⅡ警視庁0課の女』(1995年) では小沢なつき。
 3作目『Zero WOMAN Ⅲ警視庁0課の女』(1996年) では武田久美子。
 4作目『Zero WOMAN名前のない女』(1996年) では立原麻衣。
 5作目『Zero WOMAN消せない記憶』(1997年) では大野幹代。
 6作目『Zero WOMAN危ない遊戯(ゲーム)』 (1998年)では白鳥智恵子
 が演じてます。
 
 主人公レイは、毎回変わりますが上司は西岡徳馬(3作目まで)と隆大介とでフィックスしてます。
 まぁ、こんなちょっとだけエロ系のアクションビデオ観る人の多くは女優さんが毎回変わった方が良いでしょってことなんでしょうかね??
 
 主人公レイを演じる女優さんばかりでなく監督、脚本も毎回変わって、それにともない主人公レイのキャラクターも変わりまくりです!
 2作目の小沢なつきなんて、拳銃もったままファーストフード店で居眠りしてたような気が!アクション映画のヒロインにありえないでしょ!
 毎回、ほとんどの任務が暗殺なんで「人殺しはイヤ!」みたいなレイが主流なんですけど、今作の小野砂織は上司の隆大介に「なんで殺した??」なんて言われるくらい殺しまくりです。
 本当に殺しまくり!
 今までのレイの中でも、最も殺しの才能ありみたいな感じで小気味良いです。
 どの作品も、ランニングタイム80~90分のアクション映画で
 「なんで殺すの?こんな仕事イヤ!」
 みたいな感じでイジイジ、ウジウジされて悩まれても、観てる方は困っちゃいますからね。 

 それにしても今作のレイは、ゴルゴ13なみに有無を言わさず殺しまくりです。
 
 今までの作品でも面白くなりそうな作品はあったんですけど、どうもイジイジ、ウジウジ、仕事やめたいよ~みたいなレイが多くてどうもサッパリしなかったんですけど、今回はそういう無駄なシーンがないので面白いです。
 ストーリー的にも、レイと同じくこの世に存在しない男、小木茂光演じる嘉山の存在とか、、0課の範疇を超えたからと公安の暗殺者たちが出てきたりと、世界観を出していて、日本のオリジナルビデオのアクション映画としては、かなり頑張ってる部類でしょう!
 今作は、ビデオなのに、ストーリーはヘタな劇場作品よりしっかりアクション映画してます!!
 0課以外にも暗殺者たち!がいるのね…。
 まぁ、ちょっとしたことなんですけど、こういうキャラクターたちが登場(名前も無いですし、すぐ退場するけど)することがストーリーの世界観を感じさせるんですよね。
 
 日本映画の劇場映画って言ったらホラーか青春物かわけがわからない文芸作品ばかりですからね。ホラー映画と怪獣物以外はエンターテイメント系ジャンル映画を作る気なんてないんですからね。
 
 1作目にも大仁田厚演じる元0課の男が出てきますけど、確かに0課の刑事が女性である必要はないですからね。もちろん、ビデオの売上を考えたら主人公は女性になるんでしょうけど。
 
 オリジナルビデオの宿命ですけど、今まで「なぜ殺さなかった!!」みたいに怒ってる上司の武藤が今回は「なぜ殺した!」ってキャラクターが変わりまくりで「オイオイ!」って感じです。

 今作はランニングタイム80分ですけど、もっと長くても良い!って思うくらい良く出来てます!!
 最近の日本映画の中では、劇場作品と比べても面白い方です。でも今作の本当の面白さはZeroWOMANシリーズを1作目からちゃんと観ている方が面白く観れると思うので、1作目から6作目まで観てから、今作を観て下さい!

 でも、シリーズの中には、はっきり言って観るのが苦痛な作品もあるので、絶対観ろとはアドバイスできませんけど。
 面白いって言っても『0課の女赤い手錠』とか『スーパーGUNレディワニ分署』(1979年)とかは想像しないで下さい。そういう作品とは明らかに作品のデキが違いますから。オリジナルビデオ作品としてはスゴク面白いって意味ですから。 70点

Zero WOMAN 最後の指令 [DVD]
篠原とおる
マクザム
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『キャビン・フィーバー』70年代風低予算ホラー

2005-10-23 23:46:30 | ホラー
キャビン・フィーバー
CABIN FEVER(2002年アメリカ) 
 監督    イーライ・ロス
 脚本    イーライ・ロス
        ランディ・バールスタイン
 原案    イーライ・ロス
 出演    ライダー・ストロング、ジョーダン・ラッド
        ジェームズ・デベロ、リナ・ビンセント
        ジョーイ・カーン

 ■ストーリー■
 大学生の5人グループ、ポール、カレン、ジェフ、マーシー、バートは夏休み(←多分かっこから夏休みでしょ。)を利用して山小屋を借りてキャンプを楽しもうとしていた。途中、山の雑貨屋で必要な物を買い山小屋で楽しむ彼らだったが、ある晩、血だらけの皮膚病に冒された様な男が乱入してくる。5人はその男を退散させるのだが、5人のうちカレンが病気になってしまうのだった。

□■□ネタばれあり!□■□
 
 ■感想■
 山奥の山小屋を舞台にした低予算ホラーです。
 
 監督は新人のイーライ・ロス。
 脚本はイーライ・ロスとランディ・パールスタイン。
 監督のイーライ・ロスは、デヴィッド・リンチ監督のショートフィルムをプロデュースしてきた人らしいです。本作が長編映画監督デビュー作となるようですが、デヴュー作とは思えない面白さです!
 
 本当に面白いです!
 感動しちゃいました!
 低予算ホラー映画ファン必見の面白さ!

 2002年トロント映画祭のクロージング作品としてワールドプレミア上映されるやいなや、多くのアメリカ配給会社が配給権を手に入れようと殺到したらしいですけど、殺到するのもうなずける面白さです!!
 
 150万ドルの制作費の今作に、宣伝費に1300万ドルを使ってアメリカで2000館の拡大ロードショー公開して、全米ボックスオフィスで、初登場3位の実績!!
 アメリカ人は、本当にホラー映画が大好きですからね
 
 この作品のうたい文句が

 “デビッド・リンチも認めた鬼才イーライ・ロス
 
 ってことですけど、ホントに才能感じちゃいます!
 
 イーライ・ロスが、デビッド・リンチ監督のショートフィルムをプロデュースした関係だからでしょうけど、うまい宣伝コピーですネ。
 まぁ、確かに才能認めてなかたっら、自分の作品をプロデュースなんか、させないでしょうしね。

 でも、今作の宣伝コピーは、どちらかといえば
 スティーブン・キングに誉めてもらいたかったです!

 今作のノリは、デビッド・リンチ系っていうより、スティーブン・キングが絶賛する作品系の「THE B級ホラームービー」ノリの作品ですからネ
 
 でも実際、今作は、クエンティン・タランティーノ監督、トビー・フーパー監督やピーター・ジャクソン監督などから絶賛を浴びたらしいです。

 次回作は、クエンティン・タランティーノがプロデュースした“HOSTEL”を監督。その後も『ドニー・ダーコ』(2001年)のリチャード・ケリー監督が脚本の“THE BOX”を監督するらしいです。2005年秋現在の情報です。
 

 これから先が楽しみな監督です!でも、これからもホラー映画やらスリラー映画のジャンルで映画を作り続けて下さい。
 お願いだから一般作のジャンルに行っちゃわないでネ。
 
 ところで、『マシニスト』(2004年)のブラッド・アンダーソン監督がジョージ・A・ロメロ監督の『ザ・クレイジーズ細菌兵器の恐怖』(A.k.a.TVタイトル「第2のカサンドラ・クロス事件!?細菌兵器に襲われた街」)(1972年)をリメイクするらしいですけど、やめて!絶対やめて!もう何も期待できないです。
 
 イーライ・ロス監督が、『ザ・クレイジーズ細菌兵器の恐怖』をリメイクすれば良いのに!!!
 アーティスティックなブラッド・アンダーソンは芸術映画でも撮ってて欲しいです。
 
 イーライ・ロス監督は、今作『キャビン・フィーバー』の大ヒットで"THE BOX”以外にも“THE BAD SEED”やら“SCAVENGER HUNT”の製作が決まってるらしいから、スケジュール的にムリなんですけどね。
 
 いや~、本当に、このままホラージャンルに留まってドンドン作品を作り続けて欲しいです。まぁ、次回作の“HOSTEL”もスリラー系らしいから大丈夫そうですけどネ。 
 
 出演はTVシリーズ「ボーイ・ミーツ・ワールド」のライダー・ストロング。
 アラン・ラッドの孫、若い映画ファンには、TVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のシェリル・ラッドの子供のジョーダン・ラッド。
 あとは『プール』(2002年)のジェームズ・デベロ。TVで活躍中のセリナ・ビンセント。演劇系のジョーイ・カーン。

 今作のタイトルの“CABIN FEVER”とは、いらだち、疎外感、密室恐怖症、長期間の隔離による情緒不安定とかいう意味らしいです。
 世界に名だたるオタク系監督たちから絶賛されただけのことはあります!!かつてのスリラー映画、ホラー映画の色んなエッセンスがつまってます。
 
 もう舞台設定の山奥の山小屋の設定がそのまんまのサム・ライミ監督の『死霊のはらわた』(1983年)系のノリで設定だけで喜んじゃいます!
 あと、都会から山奥に行って地元民と争いになるのは、ジョン・ブアマン監督の『脱出』(1972年)以来、こういう田舎ホラー定番の展開です!
 あと、他にも、色んなスラッシャームービーとかの影響受けてます。いや、影響っていうよりオマージュなんですかね??
 信じるかどうかは自由ですけど、ジョージ・A・ロメロ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)とかへのオマージュを捧げたような描写もありますヨ。
 ラストの方のシーンで小屋から出てきたジョーイ・カーン演じるジェフのシーンとかって、いかにも『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』状態ですよね。
 
 で、そのあとのホントのラストの展開もいかにも1970年代風のホラーやSci-Fi映画風です。
 1970年代といえば、ホラー映画やSF映画はマニアックなジャンル映画ファンしか見なかったですから、こういう救いの無い観客を突き放したようなラストが多かったですしね。
 
  
 もう1970年代や1980年代前半のホラー映画ファンは、ホラー映画ファンのための展開って感じで観ながらニヤニヤしちゃうでしょう。でも、映画が古臭いって意味じゃなくて、今風の若者を主人公たちにして、ちゃんと2000年代の作品になってます。 
 そういえば、こういうジャンルの映画でのルールを崩していて、清純派のヒロインが最初に感染します。そういうところもホラー映画ファン必見!!
 
 ちょっと病気物が苦手なんで、自分的には評価低いですけど、ホラー映画ファンは絶対必見でしょう。ランニングタイムも93分とちょうど良い時間ですしね。
 ところで日本語吹替え版見たんですけどカレンの吹替えが原史奈です。けっしてヘタではないですけど…。(イヤ、かなりヘタです)話題作りの吹替えはやめて!!!!!原史奈の吹替えにマイナス5点で 80点

キャビン・フィーバー スペシャル・エディション [DVD]
イーライ・ロス
Paramount Home Entertainment(Japan)Limited(CIC)(D)
キャビン・フィーバー2 アンレイテッド [DVD]
アレクシ・ワッサー,ノア・セガン,ライダー・ストロング,ジュゼッペ・アンドリュース
ジェネオン・ユニバーサル
ホステル 無修正版 コレクターズ・エディション [DVD]
ジェイ・ヘルナンデス,デレク・リチャードソン,エイゾール・グジョンソン,三池崇史(特別出演)
GONZO
ホステル2
シネマ・タプート
シネマ・タプート
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『サンセット大通り』名作はやはり面白い。

2005-10-22 23:03:05 | ドラマ
サンセット大通り
SUNSET BOULEVARD(1950年アメリカ)
 監督    ビリー・ワイルダー
 脚本    ビリー・ワイルダー
        チャールズ・ブラケット
        D・M・マシューマン・Jr
 出演    ウィリアム・ホールデン、グロリア・スワンソン
        エリッヒ・フォン・シュトロハイム、セシル・B・デミル
        バスター・キートン

 ■ストーリー■
 ハリウッドのサンセット大通りの豪邸のプールに拳銃で撃たれて浮かぶ死体。これはすごいゴシップになるだろう、豪邸はハリウッドの往年の大スターの物だったからだ。物語は半年前から始まる。殺された男がことのいきさつを語り始めるのだった…。
 自動車の借金盗りに追われてサンセット大通りの豪邸に逃げ込んだ脚本家ギリスは、サイレント映画時代の大女優ノーマ・デズモンドと出会う。ノーマが自分が主演で復帰する脚本「サロメ」を書いていることを知ったギリスは、脚本の手直しを条件に金をせしめようとするのだった…。
 
■□■ネタバレあり!■□■
 
 ■感想■ 
 今回、パラマウントの廉価版DVDが量販店のDVDコーナーに本作があったんで気がついたんですけどそれも、いや~、こんな名作もDVDになっていたんですね。それもかなり前に発売になっていました!初発売は2003年でした。

 1950年度のアカデミー賞受賞した名作ドラマです。
 【アカデミー賞】
  脚本賞(チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー、D・M・マーシュマン・Jr) 受賞
  音楽賞(フランツ・ワックスマン) 受賞
  美術賞(美術監督賞と美術装置賞ともに) 受賞
 【ゴールデングローブ賞】
  作品賞 受賞
  女優賞 受賞
  監督賞 受賞
  音楽賞 受賞

 はっきり言って、今作を観た人の10人中、10人が言うでしょう。
 「グロリア・スワンソンの鬼気迫る演技がスゴイ!」とか。
 実際そうです!
 ホントに怖い!
 怖い!
 怖い!
 
 この怖さは、今流行りのサイコホラーの走りでしょ。
 もう、クラシックの名作ですけど、今観ても、全然古臭さが無いです!もう映画が始まってすぐの出だしのプールに浮かんだ死体のナレーションから画面にグイグイと引き込まれていきます!
 ランニングタイム110分と、決して短くない時間なのに全然退屈しません。
 面白い!
 さすがビリー・ワイルダー監督!
 サイコ系ですけどドロドロしてないところも良いです。

 不気味なストーリーが軽いタッチで描かれるにで、かなり救われています。
 あと、最初に主人公が死んでるっていうのはかなりショックな展開です。でも、その死んだ彼からのナレーションで物語が始まるのも当時としては、かなり斬新だったんでしょうね!、     
 なんていったって1950年の作品ですよ、1950年!!
 なんか今では、主人公の思い出系のナレーションで始まる作品なんて珍しくも何ともないですけどね。
 ジェームズ・ベルーシのサスペンス映画の佳作『赤い殺意』(1992年)とか、ピーター・メダック監督、ゲーリー・オールドマン、レナ・オリン主演のノワール物『蜘蛛女』(1993年)とかは主人公のナレーションで最後が分かったような感じで映画が始まりますもんね。
 
 主演のグロリア・スワンソンは、事実サイレント時代の大スターで、この役のオファーを良く受けましたね。執事のマックス役のエリッヒ・フォン・シュトロハイムも、実際に映画監督としてグロリア・スワンソンを演出したことあるらしいですね。
 あと映画の中に出てくるセシル・B・デミル監督は、本人です。デミル監督やらバスター・キートンやら本人が出演してハリウッドの内幕物としても十分面白い内容です。 

 ところで、今作のDVDって日本語吹き替えがTV音声らしいんですけど、実質何分間なんでしょうねぇ??どうせなら吹替え音声+欠落部分の新録で全部吹替えにして欲しかったです。古い映画は苦手なんて人にも見て欲しい1本です。内幕物が好き!とかサイコ物が好きな人必見。 75点

サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ビリー・ワイルダー,チャールズ・ブラケット,D.M.マシューマン・Jr
パラマウント ジャパン
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『不眠症オリジナル版インソムニア』オリジナル、オリジナル

2005-10-21 23:39:55 | サスペンス
不眠症 オリジナル版インソムニア
INSOMNIA(1997年ノルウェー)
 監督    エーリク・ショルビョルグ
 脚本    エーリク・ショルビョルグ
 出演    ステラン・スカルスガルド、スヴァーレ・アンケル・オースダール
        ビョルン・フローベリ、マリア・ボンネビー

 ■ストーリー■
 夏の間、白夜のため太陽が沈まないノルウェーの北部の町で17歳の少女タニアがパーティのあと行方不明になり30時間後に全裸でゴミ置場で発見された。事件の捜査のため、スウェーデン刑事エングストロムが町にやってくる。まもなくタニアの遺留品のバッグが海辺のボートハウスで発見される。エングストロムはバッグをボートハウスに返し、証拠品のバッグを探しているというニセの情報をTVで放送するのだった。ボートハウスに現われた犯人を追いつめるが、犯人はボートハウスからつながる地下道から逃走、犯人を追跡したエングストロムは深い霧の中、誤って同僚のビックを撃ち殺してしまうのだった…。

□■□ネタバレあり□■□

 ■感想■
 ハリウッドでクリストファー・ノーラン監督によってアル・パチーノ、ロビン・ウィリアムス出演でリメイクされた『インソムニア』(2002年)のオリジナル版です。

 面白い!
 面白い!
 面白い!
 ハリウッドでリメイク化したくなる気持ちも良~くわかります! 
 フランス映画『ニキータ』(1990年)が『アサシン』(1993年)に、
 日本のJホラー『リング』(1998年)が『ザ・リング』(2002年)に、
 同じくJホラー『仄暗い水の底から』(2001年)が『ダーク・ウォーター』(2004年)に、
 オランダのホラー映画『悪魔の密室』(1983年)が『ダウン』(2001年)にとリメイクしまくりですもんね。
 『ダウン』は、少し違いますかね??オリジナル版のディック・マース監督が、自ら再度監督してますしネ。少し思いつくだけでも外国映画のリメイクがこんなにあります。もうなんでもかんでもリメイク、リメイク、リメイクですからね~。

 ハリウッド版『インソムニア』が、いかにもハリウッド的な終わり方をするのに、オリジナル版の今作は、ノルウェー映画だけあって、最大公約数の観客向けなエンディングに向かわないのが良いです!
 かなりブラックな終わり方なんで、このままのリメイクはムリですね。
 でも、アメリカの映画ファンにもリメイク版じゃ無くて、外国映画をオリジナルのまま観て欲しいような気もするんですけどね。

 ある海外の作品にインスパイアされて、全然違う方向性の映画を作るなら分かりますけど、最近の外国映画のリメイクはまるっきりの同じストーリーの作品が多いですもんね。ラストや人間関係を変えてる場合は多いですけどね。

 ハリウッド版が、アル・パチーノ、ロビン・ウィリアムスという2大俳優主演なのに対して、本作は主演は『神々のテロリスト』(1989年)、『D(デッド)・スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(1993年)、『RONIN』(1998年)のステラン・スカルスガルド。
 スウェーデン出身の俳優ですけど、ハリウッドで大活躍です。
 『エクソシストビギニング』(2004年)、『キング・アーサー』(2004年)にも出演してました。
 
 ラストの違い以外で、今作がハリウッド版との違いはランニングタイムが違います!
 ランニングタイム92分のオリジナル版の本作が、ハリウッドでリメイクしたら119分になっちゃいました!ハリウッド版も、それなりに面白いんですけど、自分的にはオリジナル版の方が好きです!!
 本作はホントに90分強のランニングタイムなんで、もうドンドン展開していきます。
 この展開は少し早すぎ!って思うくらいです。あまりの展開の速さに、ハリウッド版の119分版でも、ちょうど良いくらいです。短い方が良いのか、長い方が良いのか、どっちなんだ!って感じですけど…。
 
 自分は基本的に、オリジナル版の方を評価するタイプなんでハリウッド版より本作の方がおすすめです。でもこの法則に当てはまらない作品がありました!!!
 黒沢明の時代劇『用心棒』(1961年)をセルジオ・レオーネがマカロニウエスタンに翻案した『荒野の用心棒』(1964年)です!『荒野の用心棒』だけはオリジナル版に勝るとも劣らない面白さですからね。
 でも、今作のような東欧の珍しいサスペンス映画も、ハリウッド版のリメイクがなかったら公開されていなかったんですもんね。 70

不眠症 オリジナル版 ~インソムニア~ [DVD]
エーリク・ショルビャルグ
フナイエンタテイメント・ジャパン


 
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『風雲!格闘王』風雲ストーム武道大会

2005-10-19 00:48:04 | 香港映画
風雲!格闘王
ANNA IN KUNG-FU LAND 安娜與武林(2003年香港)
 監督    イップ・ワイマン
 脚本    チャン・ヒンカイ
        ラウ・ホーリョン 
        ホー・マンロン
 出演    イーキン・チェン、ミリアム・ヨン
        倉田 保昭、デニス・ホー
        ウォン・ユーナン、マンディ・チャン
        マギー・ラウ

 ■ストーリー■
 広告代理店に務めるケンは栄養ドリンク「百人力」の宣伝として武道大会を提案する。世界から武道家を集める中、少林寺の知慧大師は30年前、弟子のセクが対外試合をしたときセクが日本女性と駆け落ちして破門となったことから参加のための条件としてセクの参加を促すのだった。ケンは日本にいるセクを出場させりため日本へ。だが、セクは老眼のため婦人警官をしている娘のアンナが武道大会へ参加することになる。ケンはアンナを武道大会に参加させるため、言い寄ってキスをしてしまう。ケンに恋したアンナは参加することになるのだが、ケンは会社の社長の娘で婦人警官のスー・チャウとつきあっているのだった。

 ■感想■
 日本のコミック「ドラゴンボール」やら「ハンター×ハンター」を思わせるような武道大会をテーマに、イーキン・チェン、ミリアム・ヨン、デニス・ホーの恋の3角関係を中心に描くラブコメディ!
 
 監督は『特攻!BADBOYS』(2000年)、『ヴィッキー・チャオのマイ・ドリーム・ガール』(2003年)のイップ・ワイマン。
 出演はオチャラケ広告代理店マン、ケンに『古惑仔』シリーズ、『風雲ストームライダーズ』(1998年)、『冷戦』(2001年)、『ヒロイック・デュオ英雄捜査線』(2003年)のイーキン・チェン。
 ヒロイン、アンナにミリアム・ヨン。
 恋のライバル、スー・チャウにデニス・ホー。
 主演のイーキンをはじめ、倉田保昭までボケた演技で笑わせてくれます。倉田保昭が戦わない理由が「老眼だから」って!

 「いや~、面白い!面白い!」
 あまりのバカバカしさに全編、ニタニタしながら観ちゃいました。
 軽い作風で、最初から最後まで一気に、楽しく観れちゃいます。
 
 ストーリーのメインであるはずの武道大会もほんのオマケ扱いで、イーキン・チェンとミリアム・ヨンの軽いラブコメディがほとんどを占めています!
 香港映画のラブコメディの良さがこれでもか!これでもか!って感じで味わえます。
 イーキン・チェンのファンでなくとも必見。
 ホントに楽しい映画でした!
 
  日本でもロケしてるのかな??
 お台場か新宿か?(←全然自信ないので信用しないで下さいね)
 『少林サッカー』は超エンターテイメント作品で、老若男女、誰でも楽しませよう!っていうのが全面に出てましたけど、本作は、もう香港映画のコメディ好きに喜んでもらえれば良いや!って感じでホントに何も考えていないようなギャグの連続です。
 こういう楽しい作品があるから、香港映画を観るのをやめられないんですよね!!
 今作のランニングタイムが97分!なんで、なんで、なんで、97分なんて短かすぎです!香港コメディ映画好きなら必見の1本! 70点

風雲!格闘王 [DVD]
チャン・ヒンカー,ラウ・ホウリョウン,ホー・マンロン
ハピネット・ピクチャーズ

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『ベルベット・レイン』やられたッ!

2005-10-18 00:46:23 | 香港映画
ベルベット・レイン
江湖 BLOOD BROTHERS(2004年香港)
 監督    ウォン・ジンポー
 製作    エリック・ツァン
 脚本    トー・チーロン
 原案    トー・チーロン
        ウォン・ジンポー
 出演    アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン
        エディソン・チャン、ショーン・ユー
        エリック・ツァン、チャップマン・トゥ
        ウー・チェンリェン、リン・ユアン
        ラム・シュー

 ■ストーリー■
 黒社会でのし上がろうとするイックは大ボスを殺す鉄砲玉になるクジに当たり、相棒のターボと大ボス暗殺計画の実行しようとしていた。兄と父親も黒社会の犠牲になったイックは生きて帰れないであろう今度の暗殺計画は何としてでも成功したかったのだ。
一方、黒社会の大ボス、ホンの暗殺計画の噂がたち、ホンの腹心の部下レフティは息子が生まれたばかりのホンに引退するように勧めるのだった。レフティは、ホンのため、ホンの配下の3人のボスたちを家族もろとも皆殺しにしようと画策するのだった。
  
□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■ 
 香港映画お得意のジャンルのノワール物です。
 
 原題の“江湖”とはそのものズバリ「黒社会」の意味らしいです。
 出演は大ボス、ホンに『インファナル・アフェア』(2002年)のアンディ・ラウ。
 ホンの腹心の部下レフティに、アンディ・ラウと香港四天王といわれたジャッキー・チュン。      
 ちなみに四天王の、あとの2人はレオン・ライとアーロン・クォックです。
 他の出演者は、同じく『インファナル・アフェア』シリーズのエリック・ツァン、チャップマン・トゥ、エディソン・チャン、ショーン・ユーが出演してます。
 製作は、出演もしているエリック・ツァンです。
 
 もう出演者が『インファナル・アフェア』シリーズとかぶる!かぶる!かぶる!
 『インファナル・アフェア』で若き日のトニー・レオンを演じたショーン・ユーが鉄砲玉のイックを、同じく若きアンディ・ラウを演じたエディソン・チャンがイックの相棒ターボを演じてます。
 てっきり、香港映画お得意のアクション映画なのかな??と思ったら、黒社会を舞台にしたハードなドラマでした。
 それも有名な大ヒット映画『インファナル・アフェア』で観たことがある俳優を使って、観客をビックリさせるように作ってあります。ミステリー映画ファンも必見です。
 
 あと、ホテルのシーン、明らかにウォン・カーワァイ監督風だったんで、思わずニンマリしちゃいました。あとラム・シュー演じる警官が拳銃盗られるシーンがあるけどあれも『PTU』(2003年)のパロディでしょ。
 なんか大ヒットした作品から色んなエッセンスを注ぎ込んで、観客を油断させておいて、映画は、クライマックスに向かっていきます。あと、今作は香港映画に定番のゲロ吐きのシーンもあります。

 でも、この作品の1番大事な見どころは…。
 全然、気がつきませんでした!!←って、一体、誰が気がつくんだッ!!!
 よっぽどのヒネクレ者じゃないと気がつかないでしょ、多分。
 
 終盤、イックとターボが大ボスを殺すクジに当たったと思い、2人を追ってきた大ボスの追っ手にターボが捕まって軽いリンチにあうシーン(←正確にはリンチにあった後ですけど…)を観たときは、感動のあまり思わずジ~ン!!と来ました!!

 それまで、アンディ・ラウとジャッキー・チュンの黒社会のボスと部下のコンビと、それを追うショーン・ユーとエディソン・チャンの若手コンビのどっちのコンビに感情移入すればいいんだッ!!!って思って観ていたんですけど、思わぬ展開になります。
 狙われる方と襲う方と。だって両方の組み合わせのコンビにも等分に感情移入するようにストーリーが進んでいくんですからね。
 主人公はどっちのコンビなんだ!!!って思って観ていたんだけど、そのシーンを観たときは思わず
 「やられた!!まさか!!!
 って感じでした!

 あまりの驚きに劇場で観たときは少し震えちゃいました!!

 香港映画お得意のノワール系アクション映画と思って観てたんで、まんまとだまされちゃいました。
 
 なるほど、そう思って見るとなるほど、香港映画界の“今の旬”のこのキャスティングからして全てが観てる人をビックリさせるための手段だったんですネ。
 ラム・シュー演じる警官が拳銃盗まれるシーンで『PTU』を連想させて、観てる人を思わずニンマリさせるのも、深く考えさせないための油断させるための手段だったのか!!って思っちゃいます!
 でも、トリックがわかってから、今まで観てきたストーリーを最初から思い起こしてみると、ちゃんと観てる人を「う~ん、なるほど!!」って感動させるように出来てるんだから!すばらしい!さすが香港映画!こんな作品が出来るなんて、懐が深い!!!う~ん、やられた!
 
 あ、でもこの作品のラストはどうですか??
もし変えられるとしたらどういう展開が良いですか?
 自分だったら、いろいろと展開考えちゃいます。
 
 ①アンディ・ラウとジャッキー・チュン、2人とも生き残る。
 ②アンディ・ラウだけ生き残る。
 ③ジャッキー・チュンだけ生き残る。
 ④アンディ・ラウとジャッキー・チュンが2人とも刺客にやられる。
 ⑤2人とも襲われない。
なんて色々考えられますけどどれがいいですか??自分は⑤なんて好きなんですけどね。70点

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『幸せの向う側』ミステリー映画及第点!

2005-10-15 09:16:20 | サスペンス
幸せの向う側
DECEIVED(1991年アメリカ)
 監督    ダミアン・ハリス
 脚本    メアリー・アグネス・ドナヒュー
        デレク・ソーンダース
 出演    ゴールディ・ホーン
        ジョン・ハード、アシュレイ・ペルトン
        ロビン・バートレッド
 
 ■ストーリー■
 ニューヨークで美術品の修復を行なうエイドリアンは愛する夫ジャックと可愛い娘メアリーに囲まれ幸せな生活を送っていた。しかし、ジャックが働く美術館で美術品が贋作とすりかわる事件が発生する。やがて美術館で働く人間が自殺する事件もおきる。そんなとき、エイドリアンの上司がボストンに出張しているはずのジャックをニューヨークで見たという。エイドリアンはジャックが浮気をしているのでは??という疑惑を感じるのだが…。

 ■感想■
 ゴールディ・ホーン主演のサスペンス映画。
 全米公開時に、“ヒッチコックを彷彿とさせる” と絶賛されたサスペンス映画です。
 はっきり言って、そんなに話題になった作品だったなんて知らなかったです!!
  宣伝コピーとはいえ、ヒッチコックを彷彿とさせる” なんて言われたら、サスペンス映画好きなら絶対見たくなるでしょ!!
 
 傑作スリラー『窓ベッドルームの女』(1986年)も公開時のコピーが
 “ヒッチコックも悲鳴をあげる”でしたけど、
 
 こんな風に宣伝されたら絶対観たくなっちゃうでしょう!
 このうたい文句を見ても“何にも感じない人”とは「サスペンス映画」とか「スリラー映画」について話しても、話がかみ合わないような気がしちゃいます。
 でも、今の若い映画ファンだと「ヒッチコックっていっても誰??」みたいな感じなのかな??そんな気がします。

 この作品の宣伝で、自分の記憶に残ってるのは
 「アメリカを代表するコメディエンヌ、ゴールディ・ホーンが主演する正統派サスペンス」みたいな感じの宣伝だったような気がしてたんですけど、“ヒッチコックを彷彿とさせる”の方が1000倍良い気がするんですけどね!
 本当はもっとちゃんと宣伝してたんだろうけど知りませんでした。
 当時、ゴールディ・ホーンといえば『昔みたい』(1980年)、『プライベート・ベンジャミン』(1980年)、『アメリカ万才』(1984年)、『バード・オン・ワイヤー』(1990年)と、1980年代から1990年代にかけて軽いコメディ系の作品に出演しまくっていましたから、コメディエンヌの代表ってイメージが強かったですからネ。
 1980年代後半は、ゴールディ・ホーンは主演作が本当に多かったです。

 監督は、ミステリ作家ロス・トーマスが脚本を書いた『バッド・カンパニー欲望の危険な罠』(1994年)のダミアン・ハリス。俳優のリチャード・ハリスの息子さんで、今作が長篇第1作です。
 原案、脚本は『ホワイト・オランダー』(2002年)、『ヴェロニカ・ゲリン』(2003年)のメアリー・アグネス・ドナヒュー。(デレク・ソーンダースと共同脚本)。
 出演はゴールディ・ホーン以外は、『キャット・ピープル』(1991年)、『スネーク・アイズ』(1998年)のジョン・ハード。

 ラブコメディの主演作の多いメグ・ライアンが心機一転、出演した『イン・ザ・カット』(2003年)は、もうサスペンス映画、ミステリー映画としてはボロボロ、メチャメチャのヒドイ作品でした。
 どうせ、出演するなら、今作くらいの出来の作品に出演して欲しかったです。
 メグ・ライアンも、出演作を決める前にちゃんと脚本で決めてるんですかね??

 今作『幸せの向う側』は、登場人物が少なすぎるので、そんなにビックリする展開ではないですけど、それなりに練りこんだストーリーが面白いので、グイグイ画面に引き込まれていきます。
 サスペンス映画好きだと、この展開も
 「ふ~ん、そうだと思ってた」
 って思われちゃうかもしれないくらいの展開ですけど、まぁ許しちゃいましょう!
 監督のダミアン・ハリスも、長篇第1作目ですしね。これくらいのデキなら十分でしょ。
 ランニングタイが108分もあるのに、この展開は少しさみしい感じもするんですけどネ。
 この内容なら、どうみても90~100分くらいの映画なんでしょうけど。
 
 博物館で働いてる人間をもっと出すとか、怪しそうな刑事とか登場人物をドンドン増やして、もっと観客を混乱させて欲しかったですけどね。 70点

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『ニューオーリンズ・トライアル』傑作法廷サスペンス

2005-10-14 23:52:31 | ミステリー
ニューオーリンズ・トライアル
RUNAWAY JURY(2003年アメリカ)
 監督    ゲイリー・フレダー
 脚本    ブライアン・コッペルマン
        デヴィッド・レヴィーン
        マシュー・チャップマン
        リック・クリーヴランド
 原作    ジョン・グリシャム
 出演    ジョン・キューザック、ジーン・ハックマン
        ダスティン・ホフマン、レイチェル・ワイズ
        ブルース・デイビソン、ブルース・マッギル
        ジェレミー・ピヴェン

 ■ストーリー■
 ニューオーリンズの証券会社で会社を首になった男が銃を乱射、11名の者の命が奪われた。事件後犯人は自殺するが、犠牲者の1人の未亡人が銃器メーカーを訴えた。ベテラン弁護士ローアのもと、犯人が使用した銃のメーカー、ヴィックスバーグを相手に裁判をを起こすのだった。そして、2年後、裁判のためヴィックスバーグ社は伝説の陪審コンサルタント、フィッチを雇い入れ裁判に勝とうとする。しかし、陪審員の中には今回の裁判で一儲けしようとするゲーム屋で勤めるニック・イースターがいた。

 ■感想■
 ジョン・グリシャム「陪審評決」(新潮文庫)の映画化です。
 法廷サスペンスの巨匠の原作をうまくエンターテイメントに仕上げてます。
 
 原作では“タバコ”がテーマらしいですけど、映画では、画的なものを考えてか“銃”がテーマになってます。
 日本では、こういう作品の映画化はムリでしょうね。
 アッチの業界に気を使い!コッチの業界にも気を使い!ソッチの業界に気を使い!
 で、誰も悪者にしないで、ぬるま湯的な作品になっちゃいますもんね!
 もし、日本が銃が買える国だったら、「銃器製造メーカーからクレームがつくから…」とか言って製作しないでしょうね。
 こういうサスペンス映画が好きな人が観ても、十二分に面白い作品になっています!
 陪審員制度も、時代は変わりました。かつて『十二人の怒れる男』(1957年)の時代は、陪審員の話し合いや討論で判決が決まりましたけど、今は陪審員選びの段階で判決が決まるとばかりに、陪審コンサルタントが暗躍します。

 監督はジェームス・パターソンのベストセラーの映画化『コレクター』(1997年)、フィリップ・K・ディックの短編の映画化『クローン』(2001年)、アンドリュー・クラヴァン原作のスリラー『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)のゲイリー・フレダー。
 小説の映画化が好きなのかなぁ??今作では製作もしてるのでけっこう思い入れがあるんでしょう。『コレクター』のときは、どうも今一で、つまらなかったですけど、今回はスゴク面白い作品になっています!
 出演はニックに『コン・エアー』(1997年)、『ポイント・ブランク』(1997年)のジョン・キューザック。
 やり手の陪審コンサルタント、フィッチに『クイック&デッド』(1995年)、『目撃』(1997年)のジーン・ハックマン。今回もイヤらしい役を堂々の風格で演じてます。
 弁護士ウエンドル・ローアにダスティン・ホフマン。
 今作は、ジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの共演でも話題になりました。2人はプライベートでは、仲が良いらしいですね~。もうてっきり共演作があると思ってましたけど、無かったんですね。
 謎の女マーリーに『ハムナプトラ』シリーズ、『コンスタンティン』(2005年)のレイチェル・ワイズ。
 銃器メーカーの弁護士で『ウイラード』(1971年)のブルース・デイビソン。ブルース・デイビソンも、“『ウィラード』のブルース・デイビソン”って、ずっと言われちゃうんでしょうね。

 今作は、弁護士と検察側の戦いをじっくり描いた法廷物を期待すると、ちょっと期待はずれかもしれないです。今作は、あくまでも陪審員の中にいるジョン・キューザックと仲間のレイチェル・ワイズの行動と陪審コンサルタントのジーン・ハックマンと弁護士ダスティン・ホフマンの戦いがメインになります。法廷物ではありますけど、法廷外の戦いがメインになっています!  70点

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『マシニスト』またまた禁断オチ…

2005-10-12 00:38:12 | サスペンス
マシニスト
THE MACHINIST(2004年アメリカ、スペイン)
 監督    ブラッド・アンダーソン
 脚本    スコット・コーサー
 出演    クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェーソン・リー
        マイケル・アイアイアンサイド、アイタナ・サンチェス=ギヨン
        ジョン・シャリアン

 ■ストーリー■
 工場で働くトレバーは不眠症で1年間も眠れずにいた。(←死んじゃうよ~)。そんなとき新しく工場にやってきたアイバンという男に気をとられ、トレバーの不注意で同僚が機械で片腕を失ってしまう。しかし誰もアイバンという男を知らないという。果たしてアイバンとは…。

■□■ネタバレあり!■□■
 
 ■感想■
 クリスチャン・ベイル主演のサスペンス映画です!
 クリスチャン・ベールは、この作品のために、30kgのダイエットをして、超話題になりました!
 こういうことをされちゃうと、役つくりのための体重を変えるのを、もう“デ・ニーロアプローチ”とか言えなくなっちゃいますね。でも、“ベイルアプローチ”とかとは言われないんでしょうね。
 でも、今回の30kgのダイエットは、かなり危険だったらしいから、“ベイルアプローチ”は止めた方が良いです!!映画を観ると、ちょっと怖いくらいにやせてます!!。
 
 今作の主演のクリスチャン・ベイルといえば、最近の出演作は、近未来SF映画の傑作『リベリオン』(2002年)、『バットマン・ビギンズ』(2005年)と、かなりセンスの良い作品に出演してましたけど、この作品でもう台無し!やっぱり、出演作を選ぶセンスは無かったんですね!
 共演は『ルームメイト』(1992年)、『イグジステンス』(1999年)のジェニファー・ジェーソン・リー。
 彼女も出演する映画選ばないですね~。エンターテイメント系から芸術系まで。
 デビュー作が、B級スリラー『他人の眼』(1980年)、その後も、スリラー映画の傑作『ヒッチャー』(1985年)、血みどろ中世物『グレート・ウォリアーズ欲望の剣』(1985年)と、もうてっきりエンターテイメント系女優になるんだろうなぁ、と思っちゃってました。

 
 で、今作の感想ですけど、
 長い! 長い! 長い! 長い! 長い 
 長すぎ~。ランニングタイム102分て何?????
 あと35分カットして!ホントは40分くらいカットして欲しいですけど、それだと長篇にならないから35分カットで良いです。
 
 もう何も語りたくないです。
 何かを語って、今作を観る映画ファンがいると思うと、それだけでショックなんで、何も語りたく無いです。
 観終わって、1発目の感想が
 「だから何?????
 オムニバス映画の10分のエピソードじゃないんだから、このオチはやめて!!
 “時計の1:30”っていうのも、なんか意味があるのかな?って思ったら、もう。みんなが思いつくあれか~。って感じです。
 もうてっきりやってはいけない禁断のオチの『RE:プレイ』(2003年)系のオチかな?とも思ったんですけど、やってはいけないオチまでも、たどり着いてなかったです。

 もう、勘の良い人は、
 止まってる時間!
 自分にしか見えない男の存在!
 っていうだけで、ある程度オチが想像出来ちゃいます。でも想像以上に何もないオチが待ち受けてます。
 低予算スリラー『-LESS[レス]』(2003年)のオチの中身の無さもカスむほどの中身の無さです。
 後味の悪いドラマと、中学生レベルのヒネリのないオチに 0点

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『HAKUGEKI迫撃』ユルユルユーロアクション

2005-10-11 00:13:46 | アクション
HAKUGEKI迫撃
SAN ANNTONIO(2004年イタリア、フランス、イギリス)
 監督    フレデリック・オールビュタン
 脚本    ローラン・トゥーユ
 原作    フレデリック・ダール
 出演    ジェラール・ランヴァン、ジェラール・ドパルデュー
        マリアム・ダボ、ミッシェル・カラブリュ

 ■ストーリー■
 フランス大統領が失踪した。フランス大使誘拐事件でミスを犯し警察を辞めていたサン・アントニオに救出の指令が大臣よりおりるのだった。タイムリミットは48時間。名パートナーのブリュリエ警部とコンビを組み捜査にあたるのだが…。

 ■感想■
 フランスのミステリ作家フレデリック・ダール(サン・アントニオ)の有名な(フランスで)サン・アントニオ警視シリーズの映画化。
 
 フランス、イタリア映画のアクションコメディーの悪いところが全て出ちゃった感じです。
 フランス人やイタリア人の自国の人しか笑えないようなコメディ映画になっちゃってます!!
 すべてのシーンが、いきあたりばったり!
 その上、練られていない脚本!
 面白くないH系ネタ!
 でも、なぜか、主人公2人はモテまくり。

 意味を求めてもしょうがないけど、なぜモテまくり??

 今作を見て、
 「フランス映画ってつまらないなぁ、やっぱり映画はハリウッドだね」
 とか、思われちゃいそうなつまらなさです!! 
 
 何の前触れも無く、主人公の子供が突然刑事になって出てきたりとかって、もう観ててご都合主義のかたまりみたいな作品です!
 外国に捜査に行って誘拐されて、裏社会の大物に頼みに行ったら、すぐに開放されちゃうし!!いくら、アクションコメディ映画でも、もう少しアクション映画の基本的なところは守って欲しいです。アクション映画で本来あるべき大事なシーンが、全てセリフで処理されているんですよね~。
 怪しい誘拐犯を追いつめたら自殺しゃちゃったりとか、ホントに笑えないシーンの連続です。
 アクションコメディの笑えない作品はホントにツライ!!

 出演は『バトルランナー2030』(1983年)、『ル・ブレ』(2002年)のジェラール・ランヴァン。
 『ザ・マシーン私の中の殺人者』(1994年)、『ルビー&カンタン』(2003年)のジェラール・ドパルデュー。
 あと、なつかしいですけど、『007リビング・デイライツ』のボンドガール、マリアム・ダボが出てます!ちょこっとだけの登場で、すぐいなくなっちゃいますけどね。

 いや~、最後まで観るのが辛かったです!!
 笑えないコメディ映画を観せられるのは、本当につらいです。
 でも、フランス映画って、芸術的とか思っている映画ファンには、こういうジャンルの面もあるってことで、1度くらいなら観ても良いかもしれないですね。
 ランニングタイム95分でも長かったです!!あと、10分~20分カットしたら面白くなるっていう作風の作品でもないですけど、少し刈り込んで欲しかったです!!
 でも、フランス人とか好きそうだなぁ、こういう映画。  0点

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『Needing You』アンディ&サミー・チェン

2005-10-10 11:20:18 | 香港映画
Needing You
孤男寡女  Needing You(2000年香港)
 監督    ジョニー・トゥ
        ワイ・カーファイ
 脚本    ワイ・カーファイ
 原作    シンディ・タン
 出演    アンディ・ラウ、サミー・チェン
        レイモンド・ウォン、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 平凡なOLキンキーは彼氏にふられ、家に帰れば、家族から結婚を催促され、年下のいとこが先に結婚と悪いことだらけ。失恋のショックで仕事も手につかずトイレに閉じこもり早退してしまい迷惑をかける始末。キンキーは恋の神様にお守りに願いをかけるのだった。 

 ■感想■
 アンディ・ラウ、サミー・チェン主演の香港映画得意のラブコメディ映画。

 サミー・チェンがヒロインのキンキーを演じています。アンディ・ラウは上司のアンディ役です。
 サミー・チェン演じるキンキーって、キレイだし、もっともっと男性からモテルでしょ!!いくらコメディ映画だからって、設定に少しムリがあるでしょ!!だけど、どうせラブコメディ映画を観るなら、美男美女のカップルが主演の方が良いですもんね。
 
 主演のアンディ・ラウ、サミー・チェンといえば『インファナル・アフェア』(2002年)でも共演していたカップルですけど、本作が元ネタでしょ。
 でも、今作以降、ジョニー・トゥ監督作品で、アンディ・ラウ、サミー・チェンのカップルのコンビといえば
 『ダイエット・ラブ』(2001年)
 『イエスタデイ、ワンスモア』(2004年)
 と続いていくんですよね!

 今作は、2000年の香港でNo.1ヒットした作品です。
 香港映画が得意とするラブコメディのジャンルの作品ですけど、その香港でヒットした作品だけあって、安心して観ていられます。
 今作のヒットの要因の1つには、サミー・チェン人気もあったんでしょうかね??
 今作は、元々の香港のラジオドラマだったらしいです。ラジオドラマを原作にして、映画を作ったってコトですよね。アンディ・ラウとサミー・チェンは、そのラジオドラマのオリジナルキャストです。
 ホントに、良く!良く!良くありがちな香港映画のラブコメディです
 可も無く不可も無くって感じですけど、楽しく観ていられます。
 
 ヒロインのキンキーの性格ですけど、ワガママで自分勝手だけど、他人に頼みごとをされると断れないっていう設定が少し面白いくらいですかね??
 キンキーって、仕事もできるけど、それでも、やっぱり仕事のミスもしちゃう!みたいな感じで、こういう作品のキャラクターとしては少し変わってます。
 良くありがちな、ただカワイイだけのこういう映画のキャラクターより魅力的です!
 
 でも、演じているサミー・チェンは、カワイイ系っていうよりも、キレイ系ですから、どうなんでしょうかね??アンディ・ラウ、サミー・チェンのファンなら楽しめること必至です。
 だって主演の2人が、あまりにも美男美女すぎてさ、
 「さっさとつきあってしまえ!
 って思っちゃいますもんね。
 
 今作のアンディ・ラウのキャラクターの設定はバイクに乗れない設定です。バイクに乗れなくても、アンディ・ラウ、かっこ良いですけど。
 バイクといえば、アンディ・ラウ&ジョニー・トゥ映画ファンはニンマリできるシーンが出てきます。
 
 ところで、この作品のDVDの日本語吹替えのうたい文句は
“日本語吹替えには「新世紀エヴァンゲリオン」の林原めぐみ、「機動戦士ガンダム」の池田秀一を起用!”です。
 ちょっとアニメファン系向けの宣伝??なのが気になりますけど、日本語吹替えにもちゃんと気を使ってますよ!って感じで良いですね!!
 DVDの日本語吹替えで変なタレントを使って、作品の価値そのものを変えちゃうなんてコト、けっこうありますからね。
  サミー・チェンの可愛さにプラス5点で 70点

Needing You [DVD]
アンディ・ラウ,サミー・チェン,フィオナ・リョン
ケンメディア
ダイエット・ラブ [DVD]
ワイ・カーファイ,ヤイ・ナイホイ
フルメディア
イエスタデイ、ワンスモア [DVD]
アンディ・ラウ,サミー・チェン,ジェニー・フー,カール・ン,ラム・カートン
キングレコード
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『ラッキーガイ』チャウ・シンチー!

2005-10-09 23:08:17 | 香港映画
ラッキーガイ
行運一條龍 THE LUCKY GUY(1998年香港)
 監督    リー・リクチー
 脚本    リー・リクチー
 出演    チャウ・シンチー、ン・マンタ
        サミー・チェン、スー・チー
        エリック・コット

 ■ストーリー■
 エッグタルトが有名な食堂「行運茶餐廳」で働くフクは困った人を見ると助けないと気がすまないお人よし。フクは、配達中に偶然ぶつかって道場で秘書として働く美女ファニーと出会うのだった。
 「行運茶餐廳」での先輩ソイはナンパの達人で“タルトの王子様”と呼ばれていた。フクはソイのアドバイスに従いファニーとのデートに成功する。一方、店の跡取息子で記者のナンは街で借金取りに追われる美女フォン・フォンと出会う。フォン・フォンはそのままナンの部屋に押しかけ居候を始めてしまうのだった。そんな時、行運茶餐廳の家賃の契約が切れ20倍に値上がりするという連絡が入る。ソイを使って不動産屋の女社長に取り入り家賃を下げるよう計画するのだが失敗してしまう。女社長に噛まれて病院に担ぎ込めれたソイは、看護士をしている高校時代の同窓生のキャンディーに出会うのだった。

 ■感想■
 チャウ・シンチー主演のコメディ映画。

 『カンフー・ハッスル』(2004年)のヒットのおかげか、チャウ・シンチー出演作品で長らくDVDでも品切れや廃盤になっていた作品が、続々と再発されてますけど、未公開&未ソフト化だった作品までDVD化されてます。
 今作も、未ソウト化だった作品の1本です。

 この分だと、傑作と言われている“審死官”(1992年)とか”破壊之王”(1994年)、“回魂夜”(1995年)とかもDVD化されそうですね!今から楽しみです。
 チャウ・シンチー作品に、詳しくないので、もし公開されてたり、DVD化されてたらすいません。
 出演はチャウ・シンチーの初恋の相手キャンディーに『Needing You』(2000年)、『インファナル・アフェア』(2002年)のサミー・チェン。
 それにしてもサミー・チェン、キレイですね~。チャウ・シンチー演じるソイでなくても、レストランでだまされちゃいますね。
 食堂の主人に、数多くの作品でチャウ・シンチーと組んでいる『チャイニーズ・オデッセイ』(1995年)、『食神』(1996年)、『ロイヤル・トランプ』(1997年)のン・マンタ。
 あと『恋はマジック』(1993年)のサンドラ・ンが出演しています。
 
 いわゆる旧正月映画ということで、登場人物のみんなが、みんなハッピーな映画です。
 観るほうも楽しさを求めてるだけだから、こういうみんながハッピーエンディングな感じでOKでしょう。
 いつもの香港映画級ギャグも健在です。
 紙袋かぶって誰かわからないように(←なぜかは観て下さい)して
 ソイ  「誰かわからないよね」
 みんな「うんうん」
 
 紙袋かぶって誰かわからないっていうのに、ソイにフクが「ソイ…、」って話かけるところとか、バカバカしくて笑っちゃいます!。
 ランニングタイム100分の間に、
 キャラクターの紹介!
 3組のカップルの恋の行方!
 家賃引き上げによる立ち退き問題!
 と、たくさんのストーリーが詰まってますけど、最後はもう力技で乗り切ってます。
 まぁ、旧正月映画だから、こういう感じでOKです!! 60点

ラッキー・ガイ [DVD]
リー・リクチー
ブロードウェイ
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『恋のQピッド』アニメキャラIN香港

2005-10-08 21:06:56 | 香港映画
恋のQピッド
老夫子 MASTERQ2001(2001年香港)
 監督    ハーマン・ヤウ
 脚本    ツイ・ハーク
        ハーマン・ヤオ
        リー・マンチョイ
        ロイ・ツェト
 出演    ニコラス・ツェー、セシリア・チャン
        チャーリー・チャン、アルフレッド・チョン

 ■ストーリー■
 学校でモテモテの女性教師チョンは刑事のフレッドとつきあっていたが、議員の娘のチョンは母親である議員から交際を反対されていた。一方、マフィアのボス、カンは占いの大師に自分がこの社会でもっと大きくなるためのラッキーボーイの存在を知る。その青年こそフレッドだった。鳥を撃っていたマスターQはカンの一味に追われて事故を起こしデート中のチョンとフレッドを巻き込んでしまうのだった。病院に担ぎ込まれたチョンとフレッドは記憶喪失になっていた。記憶喪失になったことをしったカンはフレッドを自分の息子として連れて帰ってしまうのだった。

 ■感想■
 香港では有名な(らしいです)キャラクター“マスターQ”が主人公の香港映画。
 マスターQは3Dアニメで登場して、その他の実写の中で活躍しています。
 でも、馴染みが全然無いんですけど、“マスターQ”って何者なんですか??
 “マスターQ”のコト、全然知りませんでした。

 今作は、製作、脚本はツイ・ハークです。
 脚本は、監督のハーマン・ヤウと共同脚本です。
 今作の監督のハーマン・ヤウが撮影、ツイ・ハークが監督、今作と同じくニコラス・ツェーが出演したアクション映画に『ドリフト』(2000年)がありました。『ドリフト』もアクションシーンだけは、超A級なのに、設定やらアクションシーンに行くまでのストーリーがダラダラで、訳の分からない作品でした。
 同じスタッフが関わっているからなのか、今作『恋のQピッド』も、果たしてどこに行きたいのか、良く分からない作品になっちゃってます。

 映画の冒頭、セシリア・チャン演じる女性教師チョンが授業始めると、ポケベル使っている女生徒が1人いるので注意すると、そのとたん他の大勢の生徒のポケベルやらケータイが鳴り出すシーンとか、校舎から飛び降りようとしている生徒を助けたあとマスターQがお礼をいってお辞儀をして生徒を落としちゃうシーンとか、全編そういう感じのゆるい笑いレベルの作品です。
 自分的には、こういう笑いは、あんまりキライな方じゃ無いんですけど、笑い以外のシーンでも、突然、カーチェイスシーンが始まったりとか、銃撃戦やら、サッカーの試合とかその場その場のシーンの連続です。
 
 ハッキリ言って、そんなに笑えません。

 でも、セシリア・チャンが政略結婚するのを知って、ニコラス・ツェーが涙を流してる姿を、部下が見て
 「見てませ~ん!見てませ~ん!」
 って言いながら、走って逃げるシーンはけっこう笑えました!!

 大体、刑事が1人行方不明なのに警察は知らんふりなのも、いかにも香港映画のコメディ映画で、いいかげんすぎですよね。
 ところで、今作のターゲットってファミリー層なんでしょうかね??
 ギャグのレベルは小学生レベルなんですけど、ターゲットが大人ってコトは無いですよね。

 いや~、香港映画には珍しく長い!長い!長い!
 この笑えない内容で、ランニングタイム103分は長すぎでしょう。
 なのに、映画のラストは、“ブチッ”ってスイッチを切るような終わり方なのは、どうして??
 
 こういう3Dアニメが実写のキャラクターと共演する作品はやっぱりハリウッドの得意分野なんでしょうかね??
 ハリウッド製の『ロジャー・ラビット』(1988年)とか『ルーニー・テューンズ・バック・イン・アクション』(2003年)とかは、コメディ映画として、どこか突き抜けた感がありますもんね。
 香港映画だから、プラス5点で 55点

 
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ジェネオン エンタテインメント

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『ザ・インタープリター』久々にハリウッドでも面白い。

2005-10-02 23:28:39 | サスペンス
ザ・インタープリター
THE INTERPRETER(2005年アメリカ)
 監督    シドニー・ポラック
 脚本    チャールズ・ランドルフ
        スコット・フランク
        スティーヴン・ザイリアン
 原案    マーティン・スティルマン
        ブライアン・ウォード
 出演    ニコール・キッドマン、ショーン・ペン
        キャサリン・キーナー、アイヴァン・アタル
        アール・キャメロン

 ■ストーリー■
 国連の通訳シルヴィア・ブルームは忘れ物を取りに行き誰もいないはずの会議場で、アフリカはマトボ共和国のズワーニ大統領の暗殺計画を知ってしまう。国連でも8人の人間しかわからないマトボの国の言葉で、しかもマイクを通した声を聞いたというシルヴィアの証言を疑うシークレット・サービスのケラーだったが、彼女の家に侵入者が現われたことで一転、暗殺計画が実行されようとしていることを確信するのだった。

■□■ネタバレあり!■□■

 
 ■感想■ 
 国連ビルを舞台にしたアクションスリラー映画。
 監督は和洋折衷アクション『ザ・ヤクザ』(1974年)、スパイスリラーの大傑作『コンドル』(1975年)、レース映画の恋愛物『ボビー・ディアフィールド』(1977年)のシドニー・ポラック。
 最近は『麗しのサブリナ』(1954年)のリメイク『サブリナ』(1995年)を監督していました!「あのクラシックの名作を誰がリメイクするの??」って思っていたら、シドニー・ポラック監督だったので、当時ちょっとだけ驚いた記憶がありました。
 
 出演は『冷たい月を抱く女』(1993年)、『アザース』(2001年)のニコール・キッドマン。
 共演はショーン・ペン、アイヴァン・アタル。
 
 ニコール・キッドマンは、本当にキレイです!まるで、お人形さんみたいに。
 ショーン・ペンも渋くて良い感じです。
 まさに、ベテラン監督の手堅い演出と、演技派の2人に支えられて、上質のA級のサスペンスになってます。もちろん、ストーリーが良いのが前提ですけどね。

 映画の冒頭のマトボ共和国のシーンから、画面に引き込まれます。
 やっぱり映画はこうでないとね。
 ハリウッドのメジャー作品なんですから。映画は冒頭から観客を画面に引き込まないとダメです!
 監督が職人監督シドニー・ポラックなんで、本当にウマイです。シドニー・ポラック監督の“職人”の言葉はホメ言葉です!同じ職人監督でも、トニー・スコット監督とかジョエル・シュマッカー監督に“職人”って使うときは、けなしているんですけど。
 
 ストーリー的に、主人公のニコール・キッドマンが何を考えてるのか、分からない展開はサスペンスを盛り上げてウマイ展開です。それに、今作のショーン・ペンは良いですね!今作のような正統派ヒーロータイプの役を演じても渋くて良い感じですね。
 ランニングタイム118分と、こういうエンターテイメント作品としては、少し長めですけど、全然退屈しません。途中にハデな爆発シーンとかも用意されていて、観客が飽きないようになっています!
 
 最後の方の展開が、ハリウッド的で、“甘甘(アマアマ)な展開”なんで、ちょっと残念なんですどね。
 やっぱり、あそこでは
 ヒロインのニコール・キッドマンは復讐のために、ズワーニ大統領を殺さないと!
 その後、ニコール・キッドマンが逮捕されるか、射殺されて、映画がジ・エンドの方が良かったのに!!
 
 でも、国連でロケしてるから、国連を悪く描写するような、そんな感じは無理なんですよね。でも、だったらロケでなくてセットで良いです。セットで!
 
 でも、今作も『コンドル』のシドニー・ポラック監督のサスペンス映画だと思ったら、まだまだの出来なんですけどネ。シドニー・ポラック監督だったら、もっと面白く作れたじゃないの??って思っちゃいます。脚本とかに関わっていないから無理なんですけどね。
 それでも、最近のハリウッドのメジャーのサスペンス映画としては、かなりの面白さです。

 あと、今回、ちょっとストーリーが理解できなかったんですけど、ニコール・キッドマンが持ち込んでいたフルートって暗殺のためのライフルの銃身だったんでしょうか??
 暗殺者が使う組み立て式ライフルの銃身にも穴があいていたんですけど、自分的には、それがフルートに見えたんだけど、どういうコトなんでしょう??
 でも、フルートだとしたらニコール・キッドマンは暗殺に関わっていたってことになっちゃうんで、ストーリーがつながらなくなっちゃうんですけどね。 70点

ザ・インタープリター 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
ショーン・ペン,キャサリン・キーナー,イヴァン・アタル,ジェスパー・クリステンセン,ニコール・キッドマン
ジェネオン・ユニバーサル

シドニー・ポラック監督といえば、やっぱり『コンドル』

コンドル 【ベスト・ライブラリー 1500円:サスペンス特集】 [DVD]
ロバート・レッドフォード,クリフ・ロバートソン,フェイ・ダナウェイ,マックス・フォン・シドー
ジェネオン・ユニバーサル

 

コメント (6)
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