@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!
このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています!

『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』 イタリア映画だから観る!

2021-07-17 00:34:25 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

ザ・キャビン 監禁デスゲーム
WEKEND(2020年イタリア)
 監督:リッカルド・グランディ
 脚本:リッカルド・グランディ
    アルフレド・アルチェロ
    クラウディア・デ・アンジェリス
 原案:リッカルド・グランディ
    ロサリオ・カポゾーロ
    フランチェスカ・ベルツッチ
    アルフレド・アルチェロ
 出演:アレッシオ・ラピーチェ
    フィリッポ・シッキターノ
    ヤコボ・オルモ・アンティリーノ
    エウジェニオ・フランチェスキーニ
    ロレンツォ・ズルゾロ
    グレタ・フェロ

 ■ストーリー■
 4人の友人たちフェデリコ、ロベルト、ミケーレ・ジュリオは展覧会のパーティ会場で久々の再会に喜ぶのだった。しかし、4人が目覚めると雪山の山小屋にいるのだった。そこには7年前に変死した「アレッサンドロの死の真相を知るため」との手紙が置かれていた。
 そして、アレッサンドロが身に着けていたペンダントがそばに置かれていた。監視カメラを破壊し、雪山をタオルケットをかぶり、近くの村まで歩くことにするのだった。しかし、雪山はきつく結局山小屋に戻ってくることに、、、。
 椅子の下に隠してあった拳銃を手にしたジュリオは残りのメンバーに真実を話すよう迫るのだった。
 恋人マリーナを奪われたミケーレ、バカにして笑われていたフェデリコ、アレッサンドロの母親と関係を持っていたロベルト、、、。フェデリコは小屋でアレッサンドロとジュリオが一緒に映っていた写真を発見し、3人に襲われ逆に縛られてしまうのだった、、、。

 ■感想■
 友人の死の真相を探ろうとする何者かに監禁された4人を描くイタリアのミステリー映画。
 
 レンタル店で今作を見つけたときにタイトル『ザ・キャビン 監禁デスゲーム』を見て、またまたキャビン??
 2011年の傑作ホラー『キャビン』
 2012年の意味不明系ホラー『キャビン・イン・ザ・ウッズ』
 あれ、、、もっとあると思ったら、タイトルにキャビンがつく作品あまり観てなかったです、、。
 作品紹介を読んだら、今作がイタリア映画だと分かったので、ストーリーも良く読まずにレンタルしてきちゃいました、、。サスペンス映画か、ミステリー映画っぽいし、、。

 主な登場人物はすでに死んでしまったアレッサンドロを入れても5人なんですけど、良く覚えられない、、。映画が終わる頃になんとなく区別がつくように、、、。もう終わりだよー、、。
 7年前の登場人物と現在の登場人物で8人出てくるのですが、本当に、誰が誰だか良く分からないまま観続けちゃいました。

 あ、ところで、話が変わりますが、意味不明系な『キャビン・イン・ザ・ウッズ』は同じ監督のSci-Fiホラー映画『アルカディア』と観ると分かりやすくなるみたいです!!『キャビン・イン・ザ・ウッズ』が2012年の作品で、『アルカディ』が2017年、、、こういうB級系の作品で、そういう関連した作品を5年後に製作って止めて欲しい。。。。全然覚えてない(少しは覚えてますけど、、)から、、。

 で、今作に話題を戻すと、意味不明なところは一切なくすごーく分かりやすい作品です!!
 ストーリーも大してない!!
 イタリア映画でなかったら、最後まで観ていなかったなんてコトはないですけど、少し怒っていたかも??
 でも、イタリア映画だから、これくらいで十分です!!
 日本でリリースされただけで満足です!!

 ミステリー度    ★★
 2時間サスペンス度  ★★★★
   ホラー度      なし

 イタリア映画好きな方(イタリアのエンターテイメント作品ならすべて観ると決めているような、)のみ、オススメって感じでしょうか?? 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ファイナル・リベンジ』 イタリア映画犯罪物。

2021-06-16 00:33:58 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

ファイナル・リベンジ
BASTARDI A MANO ARMATA(2021年イタリア、ブラジル)
 監督:ガブリエル・アルバネージ
 脚本:ガブリエル・アルバネージ
    ルカ・ポルデルメンゴ
 共同脚本:ジアンルカ・カルティ
 原案:ガブリエル・アルバネージ
    ジアンルカ・カルティ
    ルカ・ポルメンゴ
 出演:マルコ・ボッチ
    フォルトゥナ・セリーノ
    ペッピーノ・マゾッタ
    アマンダ・カンパーナ
    マリア・フェルナンダ・カンディード

 ■ストーリー■
 クルマの中でいちゃつく若い男女を突然マシンガンの銃弾が浴びせられ女性が死んでしまうのだった。犯人はバイクで逃亡するのだった。
 15年後、アルジェリアの刑務所で服役中のセルジョ・ディオタレーヴの元に弁護士カサグランデが現れるのだった。弁護士が言うには、匿名の依頼人からの依頼があると言うのだった。依頼人は大統領の知り合いで特赦でセルジョは釈放され今までの罪状が無くなると言われるのだった。しかも、故郷のイタリアで依頼を成功させたときには報酬も払うと言うものだった。妻を亡くし、幼い娘のいるセルジョは、その依頼を受けることに。
 セルジョは、郊外の屋敷の温室の地面の下に埋めてあるある書類を取って来るというものだった。屋敷には誰もいないはずだったが、ミケーレとダイアナの主人夫婦と娘フィオーレの3人の住人が住んでいるのだった。依頼人にそのことを伝えるが、それでも、計画通り依頼を実行しろと指示されるのだった。セルジョは拳銃で夫婦と娘を脅し、彼らに温室の地面を掘らせ始めるのだが、、、。
 
 □■□ネタバレあり□■□
 最後の方のシーンに触れています!
 今作を観る予定のイタリア映画ファンの方は観てから読んで下さい!!


 ■感想■
 『イタリアン・チェーンソー』(2006年)のガブリエル・アルバネージ監督のイタリア、ブラジルのスリラー映画。
 2010年に”Ubald Terzani Horror Show”の脚本&監督作がありますが未公開のままです!!
 『イタリアン。チェーンソー』はかなり低予算のチープな感じのホラー映画でしたが、今作は、すごーく普通のイタリアのアクション系のスリラー映画になってます!!

  実際、『イタリアン・チェーンソー』は製作費45,000ユーロなんで、めちゃくちゃ低予算なんですが、、。
その製作費の額を考えたら、けっこうしっかり作ってあったような気もします、、。
 未公開のは製作費100,000ユーロなんで、これもかなりの低予算ですね、、。

 今作の製作費は不明ですが、今までの作品よりかは、制作費かかってそうです、。
 しかも、誰が観てもそれなりに満足できるはず、、、。少なくともZ級映画観なれている映画ファンなら、大作に思えるかも、、。あれー、ほめてるつもりなんですが伝わってないかも、、。

 『イタリアン・チェーンソー』や今作を観ると、監督はジャッロ系の作品がすきなんでしょうねぇ、多分。
 今後も、ガブリエル・アルバネージ監督の作品は要チェックで見逃さないようにしないと、、。
 実際は、まぁイタリア映画のエンターテイメント系作品だったら、監督とかチェックしないで観ちゃうんですが、、、。
 DVDのパッケージは、いかにもアクション映画度120%みたいなパッケージですが、実際は、犯罪、サスペンス、スリラーといった感じでしょうか??もちろんアクションシーンもありますが、アクション映画度は低いかも??

 アクション映画度          ★★
 サスペンス、スリラー映画度     ★★★
 イタリア映画ファンなら満足できる度 ★★★

 自分は、イタリア映画には評価が甘いので、その辺も加味して参考にして下さい。
 

 ランニングタイムが89分とすごく短いので、あっという間に終わっちゃいます!!
 もう少し長くても良かったのに、、。
 
 依頼人のカリゴラが、最後の方で主人公セルジョは、目的ではないから武器を置いて屋敷から出ていくよう迫るシーンが出てきますが、、状況が状況とはいえ、15年の年月でけっこう優しくなっちゃったんでしょうか??
 まるっきり関係ない客はマシンガンで殺しちゃうのに、、。
 カリゴラの性格が1番良く分からなかった、、。

 「セルジョのことは見逃しちゃうの??」

 観ていた人のほとんどがそう思ったはず!!

  <日本語版吹替キャスト>
 セルジョ  :Tassee田代
 カリゴラ  :斎藤 響
 トニー   :賀來 俊胤
 ダイアナ  :重水 麻由
 フィオーレ :神田 亜由子
 カサグランデ:児玉 健斗

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『キャロルは真夜中に殺される』

2021-02-10 23:47:24 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

キャロルは真夜中に殺される
YOU'LL DIE AT MIDNIGHT(1986年イタリア)
 監督:ジョン・オールド・Jr(ランベルト・バーヴァ)
 脚本:ダルダーノ・サケッティ
    ジョン・オールド・Jr(ランベルト・バーヴァ)
 原案:ダルダーノ・サケッティ
 音楽:クラウディオ・シモネッティ
 出演:バレリア・トレビリオ
    レオナルド・トレヴィリオ
    ララ・ウェンデル
    パオロ・マルコ
    レア・マルティーノ
    エリアナ・ミグリオ
    バーバラ・スコッパ
    
    
 ■ストーリー■
 刑事のニコラは町で妻を見かけるが妻は見知らぬ男と車に乗ってどこかに行ってしまうのだった。帰宅後、妻の浮気の件で夫婦は大ケンカになり、ニコラは妻にアイスピックで刺され家を出ていくのだった。その後ニコラの妻はシャワーを浴びるが、何者かにアイスピックで殺されてしまうのだった。
 ニコラは同僚の心理学者アンナの部屋へ行くのだが、そこへニコラの妻が殺されたという連絡が入る。アンナは事件現場へ行き精神障害を持つ者の犯行によるものと分析、ニコラは殺していないだろうとピエロ警部に伝えるのだった。ニコラを拘束しても、第2、第3の事件が起きるに違いないと断言するのだった。
 そして、実際にアイスピックによる第2の事件が発生する。12年前に”真夜中の殺人鬼”と呼ばれ病院に送られた連続殺人鬼フランク・トリーボの手口と似ていたが、トリーボは8年前に焼け死んでいた。しかし、アンナや、アンナの研究室で学ぶピエロ警部の娘キャロルはトリーボを目撃するのだった。
  アンナはトリーボが生きていると言うが、ピエロ警部は取り合おうとはしなかった。そんなとき、ニコラがアンナを襲おうとしている現場を警護の警官が見つけニコラを射殺、事件は解決したことになるのだった。それでもアンナはトリーボの犯行を主張するのだった。そして、第3の事件が発生するのだった、、、。


 ■感想■
 ランベルト・バーヴァ監督のジャッロ映画。
 脚本はダルダーノ・サケッティ。ダルダーノ・サケッティの代表的な脚本をいくつかあげると『刑事マルク』(1975年)、『地獄の門』(1980年)、『ブロンクス・ウォリアーズ 1990年の戦士』(1982年)、『死神ジョーズ・戦慄の血しぶき』(1984年)、『サバイバル・ショット 恐怖からの脱出』(1985年)、『デモンズ』(1985年)、『暗闇の殺意』(1986年)、『ベレッタの女 最後の誘惑』(1987年)、『地獄の女スナイパー』(1992年)等々。
 アクション映画、Sci-Fi映画、ジャッロ映画、イタリア映画なんで脚本家はどんなジャンルの作品でも書いちゃうんでしょうけど、本当にエンターテイメント系の作品の脚本たくさん書いています。

 イタリア製のジャッロ映画としては、殺しのシーンも凝っていないし、ストーリーもしっかりしているんですが、整合性にこだわったせいかミステリー好きな映画ファンには途中で犯人がわかってしまいそうな作品です、、、。
 主人公と思っていた、ニコラ刑事が警護の警官に殺されるシーンあたりで、あまりの登場人物の少なさにわかってしまうかも??

 ミステリー映画としては良く出来ていますが、ジャッロとしては普通という変わった作品に、、、。
 そんな勝手なコト言われても困っちゃいますね、、、。映画ファン(自分ですが、、)は勝手ですからねー。
 音楽はクラウディア・シモネッティなんで、ジャロ度は低いわけではないんですが、、。

 本格ミステリー度   ★★★★★
 ジャッロ度      ★★★
 犯人が分かっちゃう度 ★★★★

 エンターテイメント系の映画ファンからは、すごーく評判の悪いランベルト・バーヴァですけど、父親のマリオ・バーヴァと比べられちゃうからで、そんなにひどい作品は撮っていないと思うんですが、、。
 『死神ジョーズ・戦慄の血しぶき』、『デモンズ』、『ボディ・パズル』(1992年)と自分的にかなり好きな作品撮ってます!!主にTV界で活躍しているランベルト・バーヴァですが、劇場作品”Ghost Son”(2007年)は日本未公開のまま、、。
 こういう作品をリリースして欲しいですねー、。2007年の作品なんで今の映画ファンからすると、すごーく古い作品になっちゃうんでしょうけどね。
 今作も未DVD化、未ブルーレイ化のままです。今作もソフト化して下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『タランチュラ』

2020-11-26 22:04:36 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

タランチュラ
LA TARANTOLA DAL VENTRE NERO(1971年イタリア、フランス)
 監督:パオロ・カヴァラ
 脚本:ルシール・ラークス
 原案:マルチェロ・ダノン
 音楽:エンニオ・モリコーネ
 出演:ジャンカルロ・ジャンニーニ
    ステファニア・サンドレッリ
    クローディーヌ・オージェ
    バーバラ・ブーシェ
    バーバラ・バック
    シルヴァーノ・トランクィリ

 ■ストーリー■
 実業家パオロ・ザニは妻マリアの浮気を知りケンカ、パオロは家を出ていくのだった。その晩、マリアが鋭い針とナイフで殺される事件が発生する。殺された晩、夫パオロとケンカしたというマリアの友人の証言があり、パオロは容疑者となるのだった。
 しかし、パオロは行方をくらましてしまうのだった。そんなとき、麻薬密売人の女性が針とナイフで殺される事件が起きる。
 事件を捜査するテリーニ警視の前に、パオロが現れ、真犯人を捕まえると言って姿を消すのだった。パオロはマリアの浮気相手が犯人と推測し、私立探偵を雇い、マリアの浮気相手を見つけだそうとしていたのだ。

 私立探偵カタパルトが見つけた浮気相手を追うパオロだがビルの上でつかみ合いになり転落死、浮気相手もテリーニ警視に追われ、逃げる途中赤いスポーツカーに轢かれ死んでしまうのだった、、。

 浮気男の家から発見した写真を使って、ゆすられていたバレンチノ夫人に会い捜査に協力させようとするのだが、、、。

 

 ■感想■
 イタリアの1971年のジャッロ映画。
 今作のDVDは、2004年に発売になりましたが、あっという間に廃盤に。

 ブルーレイになるのかな??と思っていますが、未だ発売されていません。オリジナル版はランニングタイム98分なんですが、IVCから再発売されていたVHS版が98分版で、DVDは94分なんですが、DVDはPAL早回し版なんでしょうか?
 
 DVDは入手できなかったので、分からないのですが、、、。
 

 ジャッロ映画をDVDマガジンとかで、100作品くらいどこか発売してくれないでしょうか??
 
 毎週1冊に2枚で1年間!

 「マカロニウエスタン傑作映画DVDコレクション」のような感じで発売されたらうれしいのに、、、。

 ジャッロ映画は、未公開作品が多いと思われるので、毎週の楽しみになるのに、、、。でも、ジャッロだと販売数が見込めないんでしょうか??

 
 今作は、謎の犯人(黒手袋はしていないですが)、猟奇的な連続殺人(当時としては、、、)、エロチックな裸(当時としては、、、)、盛り上がる音楽とジャッロ度はすごく高い作品です。
 登場人物たちが、出てきてはすぐに退場するのでミステリー度はあまり高くないですが、ジャッロ映画ファンなら、大満足できる1本です。

 そんなコト言われなくても、ジャッロ映画の定番中の定番みたいな作品なんで、観ている人多くて、そう思ってる映画ファンは少なくないのでは??

 ストーリーで書いた赤いスポーツカーに浮気男が殺されてしまうので、容疑者が2人とも死んでしまい、1から捜査し直しって感じになるはずなんですが、主人公は事件につながりそうな女性をおびき寄せる(別の事件の被害者です、、)。
 
 ご都合主義とか言われちゃいそうですが、犯人の動機が弱いところがいかにもジャッロ映画!!
 1人目はまだしも、2人目以降の連続殺人の動機には弱すぎ、、、。
 ジャッロとしては、普通の展開ですが、、、。(ほめてますからね)。

 
 キャストもやたら豪華!
  ジャンカルロ・ジャンニーニ、バーバラ・ブーシェ、バーバラ・バック、ステファニア・サンドレッリ等々、すごいキャストです!!
 古いイタリア映画のファンには、最初の犠牲者マリアの夫パオロ役のシルヴァーノ・トランクィリもお馴染みの俳優です。

 早く、どこかのメーカーさんブルーレイ発売してくれないでしょうか??

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『シザーズ』

2020-11-20 23:50:48 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

シザーズ
PRIMETIME MURDER(2000年イタリア)
 監督:アレッサンドロ・カポーネ
 脚本:アレッサンドロ・カポーネ
 原案:アレッサンドロ・カポーネ
    チロ・ダミッコ
 音楽:ザカール&パブロ
 出演:フランチェスカ・ザカリアス
    ルカ・ヴェナンティニ
    マリサ・ベレンソン
    イヴォンヌ・シオ
    レイ・ラヴロック

 ■ストーリー■
 売り出し中で人気が上がり始めていたファッションモデルが10階から突き落とされて殺される事件が発生する。これでモデルが連続で3人殺されていた。最初の2人は鋭利な刃物でメッタ刺しにされていた。
 死因は違っていたがビルから突き落とされたモデルも衣服に鋭利な刃物による切った跡があり、同じ犯人によるものと判明した。
 そして、間もなく4人目のモデルの犠牲者が出る。今回はボーイフレンドと一緒に殺されるのだった。

 新たなモデルを発掘するよう依頼されたカメラマンのマルコは、モデルを目指すフランチェスカをモデルスクールで発見、事務所に推薦するのだった。モデル事務所の社長もフランチェスカの写真を見て契約を結ぶことにするのだった。

 しかし、モデル事務所の社長ルカと秘書が殺される事件が発生、連続殺人事件を捜査するデ・パルマ刑事は、社長と前日会ったフランチェスカに事情を聞くが何も情報を得ることはできなかった、、、。

 ファッションショー「スターナイトショー」のメインモデルをフランチェスカで行うことになるが、デ・パルマ刑事はそのショーに犯人が現れるのではとないかと推理するのだが、、、。

 ■感想■
 またまた、未DVD化作品(なおかつ古い作品)を記事にします。


 ファッション業界を舞台にした連続殺人事件を描くイタリアの2000年のジャッロ映画。
 ジャッロ映画は、ファンが少ないと思われているのか、今作はDVDになっていません(もちろんブルーレイにも、、。)

 レイ・ラヴロックが出演していますが、大して話題にならなかった気がします。未公開のビデオスルー作品なんで当然と言えば当然なんですが、、、。

 今作の最大の特長は、2000年以降の日本で公開(ビデオ公開ですが)された数少ないイタリアのジャッロ映画の1本というところです。

 ファッション業界に、黒手袋のハサミを持った連続殺人鬼が現れるというまさにジャッロそのものの設定。

 でも、犯人の殺人の動機も甘め、描写も甘め、、、
 登場人物も、出てきてはすぐに殺されてしまうので、犯人を推理する間もなく、あっという間にラストに、、、。

 本当だったら、驚くはずの犯人の正体も、、、「ふ~ん」っていう感じで感動もせず、、、。

 観ている人にミスリードするための、ヒロインのフランチェスカの母親が足が不自由なふりも全然活かせず、、。

 監督、脚本は『ウィッチ・ストーリー』(1989年)、『イントゥ・ザ・ミッション』(2014年)のアレッサンドロ・カポーネ。その他の監督作品だと、コメディ映画やTVシリーズを監督しているようです。

 作品としては、あまり面白いとは言えませんが、今作は、イタリアのジャッロ映画っていうだけでOKです!!
 もう少しストーリーが、1980年代の日本の2時間サスペンスくらい練りこまれていたら、大傑作になったのにー、、。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『フェアーゲーム 毒蛇マンパ』

2020-11-18 22:03:21 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

フェアーゲーム  毒蛇マンバ(劇場題:『フェアーゲーム』)
FAIR GAME(1988年イタリア)
 監督:マリオ・オルフィニ
 脚本:リディア・リヴェラ
    マリオ・オルフィニ
 原案:マリオ・オルフィニ
 制作:マリオ・オルフィニ
 音楽:ジョルジオ・モロダー
 出演:グレッグ・ヘンリー
    トルーディ・スタイラー
    ビル・モーズリィ
    

 ■ストーリー■
1年間に1か月間、交尾期にホルモンの影響で猛毒を出し凶暴になる毒蛇マンバ、この蛇を使ってジーンは、ある計画を立てていた。
その計画とは、マンバを使って別れた恋人エヴァを殺す計画だった。ジーンはマンバをヘビ売りのフランクから買うと、まずフランクを殺害する。そして、エヴァの家へと向かうのだった。
 ジーンは、エヴァの部屋の鍵を返すことを口実に家にやってきて、部屋の鍵を外から壊し、彼女の家に閉じ込め、ブラックマンバを秘かに放ち殺そうとするのだった、、、。

■感想■
1988年のイタリアのスリラー映画。

閉じられた空間でのサスペンス映画です。でも少し低予算すぎかも??

映画のストーリーが、つっこみどころいっぱい!!なのが残念。
とてつもなく広い家に住んでいるエヴァ殺すのに毒蛇を放つって、あまりにも偶然に頼りすぎでは??
とにかく家が広い!!
荷物がないのもありますが、どう見ても120㎡はありそうな家!!

広い!広い!

ブラックマンバの行動をパソコンのモニターで監視するって、どういうつもり??
パソコンのモニターで監視してても、マンバがエヴァを襲うかどうか分からないのに。
確認のためにエヴァに無言電話何回もしてますけど、何回も電話してたら、履歴が残って疑われるのでは??

ジョルジオ・モロダーの音楽の影響か、あまりイタリア映画を感じさせてくれない、、、。

ランニングタイムが82分と短いのですぐに終わっちゃいます。

 
イタリア映画だから観ているので、もっとイタリア映画っぽい方が良かったのに、、、。

ブラックマンバが出てくる映画と言ってまず思い出されるのが1980年のイギリス映画『恐るべき訪問者』。
オリヴァー・リード、クラウス・キンスキーと言った俳優たちの方が存在感ありすぎで、印象的すぎて、ブラックマンバの恐怖があまり感じられなかったという記憶だけが残った作品でした、、、。
こちらもランニングタイム92分と短め、、、。主な舞台も家の中と今作と似てるような気もほんの少しだけしちゃいます、、、。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ブラッドリンク』

2020-11-16 22:42:10 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

ブラッドリンク
BLOOD LINK(1982年イタリア、アメリカ、西ドイツ)
 監督:アルベルト・デ・マルティーノ
 脚本::セオドア・アップステイン
 原案:アルベルト・デ・マルティーノ
    マッシモ・デ・リタ
 出演:マイケル・モリアーティ
    ペネロープ・ミルフォード
    ジェラルディン・フィッツジェラルド
    キャメロン・ミッチェル
    サラ・ランゲンフェルド

 ■ストーリー■
 女性を殺す悪夢や日中に見る謎の幻覚に悩む医師のクレイグ・マニングスは、ある日、両親が亡くなったあと面倒を見てくれた育ての親で施設に入っているトマソン夫人に会いにクリーブランドへ向かう。そこで、トマソン夫人はクレイグを見て、クレイグのシャム双生児で弟のキースと呼ぶのだった。
 キースはトマソン夫人の家に放火してトマソン夫人の夫を殺し、そのとき焼死したと思われていたのだった。
 
 クレイグは、焼死したと思われていたキースが生きていると確信、キースを探し出そうと思い始めるのだった。クレイグは謎の幻覚がキースの見ているヴィジョンと思い、そのヴィジョンから西ドイツに何かがあると確信し、西ドイツへと、、、。

 西ドイツでは、ハンブルグ警察の刑事ヘルシンガーから、孤独な中年女性がホールで殺された事件があり、目撃者からクレイグに容疑がかかっていることを知るが、事件のとき、クレイグはアメリカにいたので、何かの間違いということに、、、。また、その事件の翌日にも中年女性が殺される事件が起きていた。
 クレイグは、キースが女性を殺したと気づくのだが、、、。

 また、以前治療したボクサーのバド・ワルドにクレイグとして近づいたキースは公園でスパーリングを始め、バドの心臓の負担をかけて殺すのだった。娘のクリスティーンは、クレイグが父親を殺したと思い込むが、、、。



 ■感想■
 未DVD化作品の感想を!!
 
 本日は、アルベルト・デ・マルティーノ監督のサスペンス映画。
 
 今作のビデオは東芝映像ソフトから発売されていましたが、アメリカ映画とパッケージに書いてありましたが、アルベルト・デ・マルチーノ監督のジャッロ映画です。
  イタリア映画ファンだったら、VHSソフトのパッケージ見て気づけというコトなんでしょう。

 『続シンジケート』(1973年)、『ビッグマグナム77』(1976年)、『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)、『サイコ・キラー』(1985年)と傑作を数多く監督したアルベルト・デ・マルチーノ監督が、原案もしてるので、エンターテイメント系のスリラー映画では??

 と期待も大きかったのですが、想像していたのとは違う方向性の心理サスペンスになっていました、、、。
 

 心理サスペンスに重きを置いたためか、ストーリーは普通だったら、主人公は、「何かおかしい」と思うようなシーンも、登場人物の理解が早すぎな展開に。

 シャム双生児だったからといって、もう1人の見たものが、ヴィジョンとして現れるということに疑問抱かなさすぎ!!
 自分の見ていた幻覚や夢が弟キースが見ているものだとすぐに気づいちゃいます。
 映画的にはスムーズで良いんですが。
 でも、他の登場人物たちは、誰も信じてないようだし、、(少なくとも警察は)

 最初に刑事に会ったときに、双子の弟がいることを話せば、こんなに犠牲者が増えなかったような気がするんですが、どうでしょうか??
 二子の弟のキースが連続殺人鬼と言えば、すぐに指名手配できたでしょうしねぇ。

 殺人鬼のキースも大問題ですが、主人公もこのあたり、ちょっと(かなり)感情移入できない!

 事件を大きくしたのは、主人公では??

 死ななくても良い人が、死んだのは、主人公のせいッ!!
 映画を観ながら思わず、突っ込んじゃいました、、、。 

 主人公は、弟のキースとも最後まで対決しないし、結局、恋人のジュリーが活躍って、ジャッロ映画的には不思議な作風ですけど、重厚な雰囲気な心理サスペンスとしてはかなり特殊な感じの作品です。
 音楽はエンニオ・モリコーネでいつも通り映画の雰囲気を盛り上げてくれます。
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『偽りのジェラシー』犯人はだれでも

2015-01-23 00:10:58 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

偽りのジェラシー
FASHION CRIMES(1988年イタリア)
 監督:ジョー・ブレナー
 脚本:ルチアーノ・アビニャーニ
 出演:テレサ・レオパルディ
      アンソニー・フランシオサ
      マイルズ・オキーフ

 ■ストーリー■
 
 ファッションモデルのグロリアは、ある別荘に電話を借りに行き、そこで殺人事件を目撃してしまうのだった。
 その場から走って逃げ出したグロリアは通りかかったトラックにひかれそうになるが、ブレーキが間に合い助かることができた。
 彼女の証言から現場に向かった警察は、その場所が廃墟になっているコトを知るのだが…。

 

 ■感想■
 
 殺人現場を目撃したファッションモデルを襲う殺人鬼を描くイタリア製のジャッロ。
 なぜか、殺害現場は翌日には廃墟になっています!!
 
 実は、この原因というか、タネ明かしが最大のトリックで、あとの犯人が誰かというミステリーは、あまりメインでないミステリー風の作品でした!!

 「まさか、そんなオチ??」

 みたいな廃墟になっていた理由ですが、そのコトを許せるなら。今作は、けっこう楽しめるかも??
 アンソニー・フランシオサ、マイルズ・オキーフとそれなりのキャストが出演していますが、どう見ても、2人が怪しくないやくどころ。
 
 これで、2人のうちどちらかが犯人ならば、多少、盛り上がったんでしょうけど、どう考えても犯人には見えない役どころです。
 
 逆に「犯人は誰でも良かったの??」系の犯人です!!

 ヒロインの職業がファッションモデルという設定も活かせていないのも、ちょっと難点かも??
 ジャッロだし、ファッションモデルがヒロインの作品って、いくつもあるから、ヒロインの職業はファッションモデルにしちゃおうかな??みたいな軽いノリかもしれないですけどね。

 監督は『裏窓の女』(1989年)のブルーノ・ガブロ。1999年の同名のフランス映画とは違うので、少し注意を。
  こちらは未見なんですが、こっちも観てみたいですね!!
 DVD化してくれないですかねぇ!!
 
  ジャッロ映画シリーズとか言って、タイトルでは気づきにくい作品を集めてDVD化とかしたら、ある程度は売れると思うんですけどねぇ。

 フローレンス・ゲラン主演の『NEWレディ・ドールII』(1990年)とかも絶対にアダルト系の作品と思って見のがした映画ファンも少なくないはず!!
 VHSの画質はけっこう悪かったので。キレイな画質&モザイクなしでDVD化して欲しいですね!!


 イタリアのジャッロが好きな映画ファンには、普通にオススメですが、そうでない映画ファンには、あまりオススメできないかも??
 ジャッロなら何でもOKというジャッロ映画ファンも少なくないはずだから、こういう作品もDVD化してくれれば良いのに!!  50点

偽りのシェラシー [VHS]
アンソニー・フランシオーサ
日本ヘラルド映画(AVC)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ボディ・パズル』

2015-01-13 01:00:39 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

ボディ・パズル
BODY PUZZLE(1992年イタリア)
 
 監督:ランベルト・バーヴァ

 脚本:テオドロ・アグリミ
    ランベルト・バーヴァ
    ブルース・マーティン
 原案:テオドロ・アグリミ
    ドメニコ・パオレーラ
 出演:ジョアンナ・パクラ
    トーマス・アラーナ
    フランソワ・マンターギュ

 
 ■ストーリー■
 
 ノンフィクション作品の編集者のトレーシーが亡くなった夫エイブの墓参りに行くと、何者かにエイブの墓が荒らされ死体を盗まれる事件が起きていた。
 帰宅後、家の冷蔵庫を開けると、人間の耳が入っていたのだった。
 一方、耳を切り取られたショップの主人が殺される事件が発生し、警察は同一犯の犯行と見て捜査を開始するのだった。トレーシーは身の危険を感じ実家へ里帰りするのだった。
 
 犯人は、その後も第2、第3の殺しを行っていくのだった。その死体はいずれも身体の一部が切り取られているのだった。
 捜査を行う中で警察はトレーシーの夫エイブが生前仲の良かった「友達」ティムという人物が事件に関わっていることを知るのだった…。             
   
 
 ■感想■
 
 ランベルト・バーヴァ監督の1992年のイタリアのジャッロ映画。
 
 イタリア製のスリラー映画というだけで、皮の黒手袋の殺人鬼も出てきませんし、身近なところに犯人がいるわけでもない作品です。
 内容的には、猟奇的な殺人事件を描いていますが、ごくごく普通のサスペンス映画っていった感じの作品です。

 でも、でも、すごく面白い!!

 犯人の顔も最初からでていますッ。
 なんだ、最初から犯人の顔が分かっちゃているのね~。

 と思って観ていたら、1時間20分くらいしたところで、「ガツ~ん!」とやられちゃいました!!

 「全然気が付かなかった!!」
 
 さすが、ジャッロ映画を量産したイタリア映画!!
 
 ジャッロ映画でなくとも、マカロニウエスタンでも、少人数の精鋭部隊が活躍するコンバット物でも、刑事アクションでも、「コナン・ザ・グレート」系のファンタジー物でも、「マッドマックス2」+「ニューヨーク1997」系のSFアクション映画でも、ヒットしそうなものは何でも量産しちゃうお国柄ですが、さすがアイデアはすごくありますよね!!
 
 真似でも、ただの真似に終わらない!!

 やっぱり、量産しているだけに、以前作られた作品と違う要素を求めて、新しいトリックとか何かを生む可能性が高いですよね!!
 ダリオ・アルジェント監督の『サスペリアPART2』(1975年)ほどではないにしろ、映画ならではのトリックが鮮やかに描かれています!!
 
 もし、同じトリックを使った作品が以前あったら、勉強不足でごめんなさい!!
 
 とにかく、自分は、ビックリしちゃいました!! 
 ちょっと、ほめすぎちゃったかも??

 ランベルト・バーヴァ監督だし「大したことないんだろうなぁ!!」と思って観たのも良かったんでしょうが、こういうジャッロ映画を観れたのは、ちょっと幸せな気分!!

 事件を捜査している刑事に「落ち着きたいの」とか言って、突然プールで泳ぎ出すジョアンナ・パクラ!
 不審に思って扉の鍵を開けたまま、外の様子を見に行くジョアンナ・パクラ!
 被害者のヒロインと良い仲になってしまう刑事!
 
 イヤ~、そんなことありえない!!今作はヒドイ凡作だわ!とか思わせて、こんな映像トリックを仕掛けているとは??
 まぁ、本当は何も考えずに脚本練ったんでしょうけど。

 こういう作品こそ、DVDとかBlu-Rayになって欲しいんですけどね~。 80点
 

ボディ・パズル [VHS]
ジョアンナ・パクラ
東北新社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『デス・スパイダー』イタリアンミステリー

2009-06-07 20:57:23 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

デス・スパイダー
VISIONS(2009年イタリア)
 監督:ルイジ・セシネリ
 脚本:アンドレア・デル・モンタ 
 出演:スティーブン・マシューズ
    ヘンリー・ギャレット
    キャロライン・ケスラー

 
 ■ストーリー■
 
 トラップを仕掛けて、人質や救出者たちを殺していく連続殺人鬼スパイダーの罠にかかり、FBIの救出チームと人質が犠牲になってしまうのだった。
 警察に協力していた医者のリーマンは責任を感じて、協力を辞退、民間の治療施設の病院で働きだすのだった。
 そんなある日、交通事故にあって記憶を無くした青年マシューが、その施設にかつぎこまれてくるのだった。
 
 マシューは病院でニックという依存症の入院患者と知り合うのだった。ある日、ニックは病院の地下室でリーマン医師が保存してあったスパイダーの資料を見つけてくるのだった。
 一方、マシューは事故の影響で、記憶を無くす代わりに物に触れると、その物の過去が分かるという超能力を身につけていたのだった。スパイダー事件に興味を持った2人は、やはり事件を捜査する記者ホープとともに事件を追うのだった。

 
 ■感想■
 トラップを仕掛ける連続殺人鬼と、それを捜査する超能力者とその仲間たちを描いたイタリア製のミステリー映画。
 
 冒頭、連続殺人鬼スパイダーが仕掛けたトラップで、人質とFBIの救出チームが皆殺しになってしまい、その後リーマン医師が警察への協力を断るシーンがあるので、思わず、

 「スパイダーの正体はリーマン医師だ!!」って思っちゃいました。

 その後も、ニックやマシューがスパイダー事件に興味を持っているのに、肝心なリーマン医師が事件の捜査に関わろうとしていないので、中盤までず~っと、ず~っとリーマン医師を疑っていました。

 でも、基本的なストーリーは、天才連続殺人鬼を、FBIに協力していた医者とスパイダー事件の幻覚を見る超能力者の患者のチームが追い詰める作品だと思っていたのに、リーマン医師がクライマックスになるまで、捜査に全然乗り気じゃないんで、怪しすぎ!!

 それに、今作は登場人物が少なすぎでしょう!
 リーマン医師、女性記者ホープ、超能力者マシュー、依存症の患者ニックくらいが主だった登場人物で、残りはホープの上司とかFBIの刑事くらいしか出てきませんですからね。
 これじゃ、いくらなんでも登場人物が少なすぎ!!


 それも捜査する側ばかり描かれるので、話が単調に思えてきちゃいます。
 犯人側の殺人シーン(トラップを仕掛けるシーン)とかも描かれるとそれなりにメリハリがつくんでしょうけどね。
 
 「なんで、スパイダー側のシーンが描かれないの??」
 
 と思って観ていたら、最後にその理由が分かります!
 
 だったら、もう少しランニングタイムを短くしてテンポを良くしてくれたら、もっともっと面白く感じれたのに!!

 せっかくラストの展開で驚かせようとしたんでしょうけど、この登場人物の少なさじゃ、この中に犯人がいるのでは??と想像しちゃいます。
 でも、ラストはそれなりにヒネッてあって楽しめる作品なんで、ジャッロ映画が好きな映画ファンは楽しめるはず!!   

デス・スパイダー [DVD]タキ・コーポレーションこのアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ザ・トーチャー拷問人』帰ってきたランベルト・バーヴァ

2009-03-20 09:31:05 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

ザ・トーチャー拷問人
THE TORTURER(2005年イタリア)
 監督:ランベルト・バーヴァ
 脚本:ランベルト・バーヴァ
    ディエゴ・セスティーノ
    アンドレア・ヴァレンテーニ 
 原案:ルチアーノ・マルティーノ
    ダルダノ・サケッティ
    ミケーレ・マッシモ・タランテイーニ
 出演:エミリオ・デ・マルキ
    カルラ・カッソーラ
    シモーネ・コレンテ

 ■ストーリー■
 
 劇団員のジネット・カゾーニは、演出家アレックス・シェルバのオーディションに参加する。
 ジネットとアレックスはお互いに惹かれ合い関係を持つのだった。。ジネットは、アレックスの家でピアスを見つけるのだった。そのピアスは、数日前からオーディションに行ったまま行方不明になっている友人マーシャの物だった。

 
 ■感想■ 
 
 ランベルト・バーヴァ監督のホラー映画。
 
 原案はルチアーノ・マルティーノ、ダルダノ・サケッティ、ミケーレ・マッシモ・タランティーニ!!
 すごいメンバーが原案の作品です!!この原案のメンバーをオープニングのクレジットで観ただけで超うれしくなっちゃいました!!
 
 とにかく、イタリア映画ファンだったらニンマリする3人!!
 
 ルチアーノ・マルティーノは、多くの作品で製作しているので有名な映画人です!
 主な有名な作品は『パニック・アリゲーター悪魔の棲む沼』(1978年)、『ドクター・モリスの島フィッシュマン』(1979年)、『コンコルド』(1980年)を製作してます。

 ダルダノ・サケッティは、イタリア映画ファンもお馴染みの脚本家!!
 主だった作品をいくつかあげるだけでも、『デモンズ』(1985年)、『サバイバル・ショット 恐怖からの脱出』(1985年)、『キャロルは真夜中に殺される』(1986年)、『ベレッタの女 最後の誘惑』(1987年)、『アフガン・フォース戦場の黙示録』(1989年)、『地獄の女スナイパー』(1992年)等々、名作がいくつも!!
 
 ミケーレ・マッシモ・タランティーニは『ソルジャー・ハンティング』(1988年)の監督です!!

 ところで、1992年の『ボディ・パズル』以降、ホラー映画(正確にはミステリー映画です)の監督から遠ざかっていたランベルト・バーヴァですが、今作でホラー映画の世界に戻ってきてくれました。
 
 映画界から離れてTV界で活躍していたみたいです。
 
 「ホラー映画はあんまり好きでない」と言っていたなんてウワサを聞いたことがありますけど実際どうなんでしょう??
 とにかく、しっかりホラー映画の世界に帰ってきてくれました。
 
 帰ってきたのはウレシイですけど、でも、でも、相変わらずの作品でした!
 この特長のないあんまり盛り上がらない演出が、ランベルト・バーヴァ監督の魅力といえば魅力ですからね。

 演出力より何より、ランベルト・バーヴァ監督には、とにかくホラー映画をバンバン、数で勝負して欲しいです!
 
 
 今作は、ジャッロ風の殺人劇になってますけど、登場人物が少なすぎでしょう!!
 主なキャラクターが、ヒロイン、行方不明の友人、監督役のアレックス、アレックスの母親、アレックスの作品の製作者しかいないんですもんね。
 この展開でアレックスが犯人のわけ無いですし、すぐに犯人が分かっちゃいます!!

 ランニングタイム95分の今作ですけど、あと10分くらい短い方が良かったかも??
 途中、あんまり盛り上がらない拷問シーンが延々と挿入されるので、そこを何とかカットして、もっと刈り込んで欲しかったです。
 ランベルト・バーヴァ監督は今作の翌年の2006年にホラー映画“GHOST SON”も監督しているようなので、公開期待してます。 

ザ・トーチャー 拷問人 [DVD]キングレコードこのアイテムの詳細を見る

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『JIGSAW ジグソー』イタリアンスリラー

2006-08-05 13:07:40 | イタリア映画/ミステリー・スリラー

JIGSAW ジグソー
OCCHI DI CRISTALLO(2004年イタリア、スペイン、イギリス)
 
 監督:エロス・バグリエリ
 脚本:フランコ・フェリーニ
    エロス・バグリエリ
    ガブリエラ・ブラッシ
 原作:ルカ・ディ・ファルビオ
 出演:ルイジ・ロ・カーショ
    デシスラヴァ・テネケディエヴァ
    サイモン・アンドリュー
    カルメロ・ゴメス
    ルチア・チメネ

 ■ストーリー■
 
 野原でカップルと老人が殺された。死体の処理の丁寧さから、担当の刑事ジャコモ・アマルディはイヤな予感を感じるのだった。
 その後、古物商の女性が同一犯と思われる犯人に殺されるのだった。殺人現場に残された謎の言葉から犯人が言葉を使ったゲームをしていることを知るのだった。

 
 
 ■感想■
 
 正統派のイタリア製ジャッロ映画です。
 
 正確には、スペイン、イギリスとの合作です。1970年代のジャッロ映画でも、スペインとかの合作とかあったから、本当に正統派のジャッロ映画です。
 
 もちろん日本劇場未公開!こういう作品のリリースは、すごくウレシイですね!!
 
 冒頭、主人公の刑事ジャコモの性格を表わすためか、女性に乱暴しようとしていた犯人の足を拳銃で撃っちゃいます!
 
 ジャコモが、クリント・イーストウッドかブロンソンみたいな“ダーティハリー”みたいな暴力的な刑事なんだな!とか思って見てると、かつて恋人を乱暴され殺されたということが後でわかります!
 それで、女性に乱暴しようとした犯人に
 
 「当然のむくいだ!」

 とかいって、足を撃ったんですネ!

 ダーティハリーの銀行強盗のシーンみたいに、主人公の荒っぽい性格を描写するために、そのシーンを持ってきたわけじゃないんですネ。
 まぁ、キャラクターの性格を描写するためといえば、同じような目的ですが、、、。

 最初、3人の犠牲者を出したときは、本格的なシリアルキラー物!!!と期待させますけど、その後は殺しの場面は、あんまり多くないです。

 どちらかと言えば、90分前後のエンタメ系の作品が多いイタリア映画では少し長めのランニングタイム108分の作品です。
 でも、こんなに面白いなら108分でも、120分でも何分でもOKですよ!!

 イタリア映画のジャッロ映画ですから!!

 今作の脚本は監督のエロス・バグリエリとガブリエラ・ブラッシとフランコ・フェリーニです。 
 フランコ・フェリーニといえば日本公開した作品で、主に脚本で関わった作品をいくつかあげると、 
 『フェノミナ』(1984年)(脚本)
 『白い肌にひそむ罠 』(1986年)(監督、脚本)
 『オペラ座 血の喝采 』(1988年)(脚本)
 『トラウマ 鮮血の叫び』(1992年)(原案)
 『スリープレス』(2001年)(原案、脚本)
 『デス・サイト』(2004年)(脚本)
 と、イタリアスリラー映画ファンが大喜びの作品に多数関わってるんで、今作も見る前から期待度がマックス状態でした!
  
 とにかく、劇場未公開のイタリア製のジャッロ映画が観れただけで、大満足です!!
 ミステリーとしての「犯人は誰??」っていうのは、あんまり盛り上がらなかったですけどね…。
   
 でも、イタリアのジャッロだけあって、雰囲気は最高ですネ。
 音楽やちょっとした小道具、剥製とかが雰囲気を盛り上げてくれます!
 
 ジャッロ度   ★★★★★
 ミステリー度  ★★★
 スリラー度   ★★


 今作の場合、ストーカー被害にあっている女子大生のヒロインが、最初、ストーリーに関わってこないんで「あれ??」って感じでした。
 彼女のルームメイトなんて、本当に事件に関わってきませんから!ダリオ・アルジェントの作品だったら、確実に殺されてます!

 ところで、今作の犯人って誰か、わかった人っています??あまりにもベタで分かりませんでしたヨ!

 でも、ジャッロだけあって、今作は、犯人の殺人を始める動機つけとかは、ちゃんと説明されてます。意味も無く突然、連続殺人を始めるわけじゃないところが、たとえ、それが突っ込みどころありまくりの理由でも用意されています。 
 でも、とにかく、今作はイタリアのスリラー映画だ!っていうこと自体を1番に楽しむのが正しい見方ですよね!
 もう2004年のイタリア製スリラー映画が見れただけで大満足です~。
 
 雰囲気A級!
 殺人シーンB級!
 ストーリーB級!
 でも、今作は「観れた」ということが1番のポイントです!!
 イタリアのスリラー映画ファンは必見の1本!

JIGSAW ジグソー

ビデオメーカー

このアイテムの詳細を見る
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする