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『ザ・ヴィランズ 悪党伝』 南部、犯罪、お金

2023-12-06 00:24:15 | 犯罪/ノワール

ザ・ヴィランズ  悪党伝
THE CRIME BOSS(2020年アメリカ)
 監督:クラーク・デューク
 脚本:クラーク・デューク
    アンドリュー・ブーンクロン
 原作:ジョン・ブランドン
 出演:リアム・ヘムズワース
    クラーク・デューク
    ジョン・マルコヴィッチ
    ヴィンス・ヴォーン
    マイケル・ケネス・ウィリアムズ
    ヴィヴィカ・A・フォックス
    チャンドラー・デューク

 ■ストーリー■
 アメリカ南部、アーカンソー州でカイルはフロッグというボスの元で働くことに。組織のパークレンジャーのブライトのもと、スインという男とコンビを組むことになる。公園のトレーラーハウスに住み、昼間は州立公園の職員として働き、それ以外の時間で麻薬の運び屋として生活していた。
 しかし、取引先の孫が金目当てにあとをつけ、ブライトと殺し合いになって2人とも死んでしまうのだった。フロッグにばれたら大変なコトになると、カイルとスインは、取引の金44,000ドルを奪おうとするのだった、、。

 ■感想■
 「ハンガー・ゲーム」シリーズのリアム・ヘムズワース主演のアメリカ南部を舞台にした犯罪物。
 共演は、ヴィンス・ヴォーン、ジョン・マルコヴィッチと出演者が豪華です!!
 
 監督は、主人公のカイルと組むことになるスイン役で出演している俳優のクラーク・デューク。

  フロッグの正体は誰??ってことで盛り上がるわけでもなく、淡々と南部の田舎で犯罪者の主人公たちがもがきながら、何とかしようとしている姿が描かれています。
 フロッグの正体、途中でわかっちゃいます。
 
 アメリカの南部が舞台の犯罪物が好きなら観ても良いかも??

 緊張感よりも度知多家と言えばのんびりムードな感じです。
 
 主人公たちが盗もうとしているのが2人で44,000ドルって、、、しかも麻薬の運び屋なのに、、。普段、どれくらい稼いでいるんでしょうか??
 物価の高いアメリカだから、日本で思う44,000ドルと価値がずいぶん違う気もするんですが。
 まぁ、逆に4,000万ドルだったら、金額が多すぎて怖くてネコババできないっていう話しも、、。

 ランニングタイム100分と短くも、長くもない、、出演者の豪華さ以外、特に特長も思いつかない、、。
 
 豪華なキャスト度    ★★★
 アメリカ南部の犯罪物度 ★★
 ボスの正体ばれちゃう度 ★★★

 TV東京の「午後のロードショー」で放送していたら、お菓子でも食べながら観るのにちょうど良いかもくらいな感じです。

 

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『フェイクシティ2』 続編のタイトルにしなければ良かったのに、、、。

2023-12-05 12:45:53 | 犯罪/ノワール

フェイクシティ2
STREET KINGS 2 MOTOR CITY(2011年アメリカ)
 監督:クリス・フィッシャー
 脚本:エド・ゴンザレス
    ジェレミー・ハフト
 出演:レイ・リオッタ
    ショーン・ハトシー
    ジョー・ティンバン
 
 ■ストーリー■
 麻薬課の潜入捜査官マーティたちのグループは、捜査中に正体がばれ銃撃戦になり、マーティは足を撃たれ重症を負う。3年後、マーティは足をひきづりながら警察に務めていた。そんなとき殺人課に異動したキンタナが何者かに殺される事件が起きる。かつての潜入捜査の仲間だったマーティは、キンタナのパートナーだった若手刑事のダンと、この事件の捜査にあたることになる。
 そんなとき、当時、同じ麻薬課の潜入捜査のグループのメンバーたちが何者かに襲われていく事件が起きるのだった。
 

 ■感想■
 今日も、前に観た作品を記事にします。なぜ、今頃??て思われちゃいますが、記事が書きかけだったので、、。ってそんな理由です。

 ジェームズ・エルロイ原案、脚本の『フェイクシティ ある男のルール』(2008年)の続編。
 続編と言っても、タイトルが”2”なだけで1作目と全然関係ない作品です。今作から観ても大丈夫ですが、前作を未見の方は前作を観て欲しいです。

 今作はオリジナルビデオ作品です。1作目は製作費2000万ドルのメジャー作品だったのに、、。

 監督のクリス・フィッシャーは、「コールドケース」「パーソン・オブ・インタレスト」「マジシャンズ」等々、主にTV界で活躍している監督のようです。脚本のジェレミー・ヘフトもTVドラマ中心で活躍しているようです。
 前作は、監督デヴィッド・エアー、脚本ジェームズ・エルロイ、カート・ウィマー、ジェイミー・モスと超豪華でしたけど、、。 
 
 出演は、前作のキアヌ・リーブス、フォレスト・ウィッティッカーから、レイ・リオッタ、ショーン・ハトシーに。
 
 オリジナルビデオ作品だから、スケールダウンはしょうがないですけど、問題はスケールダウンより、どこかで観たことあるような平凡なストーリーかも??
 犯罪・ノワール、アクション映画の傑作だった前作に比べて、今作は、オリジナルな良さがあまり思いつかない、いかにも急いで製作されたかのような、良くありがちな犯罪物になっちゃいました!

 観終わったら、数か月で内容を忘れるような作品って感じでしょうか??

  『フェイクシティ ある男のルール』の続編として観ないで、普通の犯罪物として観れば、、、「午後のロードショー」で観るなら及第点って感じでしょうか??
 あまーく観れば、それなりに普通に楽しめるくらいの作品になっていますけど、あえて傑作の『フェイクシティ ある男のルール』の続編をうたってしまうって、自らハードルを上げちゃってます。

 期待度の方が高くて、今作の評価を下げる結果に・・・。

 なぜ続編のタイトルに??
 1作目が2008年で今作が2011年で、3年後になぜ??

 主演は、良い役も悪い役も演じるレイ・リオッタ。
 レイ・リオッタの魅力だけで1本、映画作っちゃいました。みたいな作品です。

 レイ・リオッタの魅力度       ★★★★
 続編のタイトルでない方が良かった度 ★★★★★
 良くあるストーリー度        ★★★★★ 

 

今作と関係ない1作目は大傑作。
最も好きな犯罪映画の1本。

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『アメリカの友人』 1977年の作品だったとは、、。

2021-12-09 23:02:53 | 犯罪/ノワール

アメリカの友人
DER AMERIKANISCHE FREUND(1977年西ドイツ、フランス)
 監督:ヴィム・ヴェンダース
 脚本:ヴィム・ヴェンダース
 原作:パトリシア・ハイスミス
 出演・デニス・ホッパー
    ブルーノ・ガンツ
    ジェラール・ブラン
    ニコラス・レイ
    リサ・クロイツァー

 ■ストーリー■
 リプリーは死んだと思われている画家ポガッシュ・ダーワットが自分描いた贋作を売りさばいて儲けていた。ある日、リプリーはオークション会場でポガッシュの描いた贋作に気が付いた額縁職人ヨナタンと知り合うのだった。リプリーはオークション会場でヨナタンが血液の病気にかかっていることを知るのだった。
 そんなときリプリーに、ギャングのミノが殺しを依頼してくるのだった。殺しには気乗りしないリプリーだったが、ミノには借りがあり断ることが出来なかった。リプリーは、この件をヨナタンに任せようと、ミノにヨナタンのことを教えるのだった。ヨナタンの前にラウル・デュプラ(ミノ)と名乗る男が接近し、25万マルクで殺人を依頼してくるのだった。

 ヴィム・ヴェンダース監督のファンの方は読まないで下さい。
 全然けなしていないですけど、ほめてもいない上に、「B級作品と比べやがって」とか思われる方がいるかもしれないので、、。

 ■感想■
 ここ数か月、全然記事が更新できていません、、、。
 1か月で1個の記事!!

 ヴィム・ヴェンダース監督、デニス・ホッパー、ブルーノ・ガンツ出演、パトリシア・ハイスミス原作の犯罪物。
 自分は、今作を1980年代に製作された作品だと思ってたんですが、全然違ってました!!
 日本でも公開された1977年の作品でした。どうやらリバイバル公開された1987年の記憶があったみたいです、、。
 この記事を書くまで、ずーっと1987年にやっと公開された1980年初頭の作品だとばかり思ってました!!

 とにかくデニス・ホッパーが若い!!1977年ですからね!!
 
 TVの地上波で字幕で放映されたときに観た記憶があるのですが、、その記憶もあやふや。
 1998年頃??とか思っているのですが、どうなんでしょう??
 全然、記憶に残っていないので、観たつもりになっていただけで観ていないのかも??
 ハッキリ言って、年齢のせいで記憶力が悪くなって、そんな作品が1000本くらいありそうです!!

 何となく観たくなり、しっかり鑑賞!!
 20数年ぶりの鑑賞!!

 本当は地上波で、深夜枠で良いので、映画を放映してくれると良いんですけどねー。
 今作のような作品とかって、わざわざ観るより映画枠で放送されるのを何気なく観てしまうってパターンの方が面白く観れるかも??
 こういう1970年代の作品とか、『ナポリ犯罪ルート』(1976年)、『ビッグ・バイオレンス』(1977年)、『ヌードモデル危機一髪』(1978年)とか地上波で放映して欲しいですねー。

 今作は、みんな知っているでしょうけど『太陽がいっぱい』(1960年)、『リプリー』(1999年)、『リプリー 暴かれた贋作』(2005年)と同じくトム・リプリーを主人公にしたシリーズ3作目の原作の映画化作品です。
 2002年のジョン・マルコヴィッチがリプリーを演じた『リプリーズ・ゲーム』とは同じ原作の映画化作品です。

 1977年の西ドイツ(フランスと合作ですが、、)の映画だからなのか、ヴィム・ヴェンダース監督の作品だからなのか、ゆーたりと進んでいきます。ランニングタイム126分もありますから。
 淡々とゆーたりとする展開、こういう作品が好きな人には良いんでしょうねぇー。

 自分は『リプリーズ・ゲーム』の方が断然好きです、、。

同じ原作でも、まるっきり違う作品に。

 

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『毒戦 BELIEVER』

2020-12-12 22:18:58 | 犯罪/ノワール

毒戦 BELIEVER
BELIEVER(2018年韓国)
 監督:イ・ヘヨン
 脚本:チョン・ソギョン
    イ・ヘヨン
 出演:チョ・ジヌン
    リュ・ジュンヨル
    キム・ソンリョン

 ■ストーリー■
 韓国の麻薬王イ先生を追う刑事ウォノはチャ・スジャンを使って捜査していたが、チャ・スジャンは身元がばれ殺されてしまう、、、。
 そんなとき麻薬工場が爆発!オ・ヨンオク会長は麻薬製造工場に遅れて着いたため爆風で飛ばされただけで生き残り警察署へ逃げ込んできたのだ。イ先生に殺されるから、捜査に協力すると言ってくるのだが、イ先生の手が伸び、オ会長も警察署内で殺されてしまうのだった。その後、爆発した麻薬工場で青年ラクと大けがをした犬が発見される。ウォノ刑事は組織に殺されそうになったラクに協力させ潜入捜査することにするのだが、、、。

 ■感想■
 前回の記事で書きましたが、2012年の香港、中国映画『ドラッグ・ウォー 毒戦』のリメイク。なんで6年前の作品をリメイク??
 オリジナル版『ドラッグ・ウォー 毒戦』がいかにも、ジョニー・トー監督のアクション映画でしたが、今作は、完全に韓国映画になってました。
 
 素直な感想は、、、オリジナル版とは全然別の作品でした、、、。

 「どこがリメイク??」

 「全然リメイクでない、、、。」

 爆発した麻薬製造工場で生き残った若者にむりやり警察に協力させて、組織に潜入捜査する刑事というところしか同じじゃないッ!!
 殺傷能力が高い聾唖の兄弟が出てくるのは同じでした、、、。
 
 ジョニー・トー監督作のリメイクという話題性が欲しかったんでしょうか??

 今作は、1本のオリジナルな作品として十分面白いので、わざわざリメイクとして作らなくても良かったのでは??
 ここまでオリジナル色が強くて違う作品をリメイクっていうなら、例えば、ほとんどのゾンビ映画は、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(1978年)のリメイクになちゃいますよー。

 でも、自分も『ドラッグ・ウォー 毒戦』のリメイクって知って観たので、リメイクっていうのもアリですね。
 どうせなら、いっそのコト
 ①麻薬工場の爆発
 ②生き残った若者
 ③警察と協力して捜査
 この3つの要素だけ使って、日本でもハリウッドでも、フランスでも、イギリスでも、カナダでも、スウェーデンでもリメイク作っちゃえば、良いのに!
 各国の『ドラッグ・ウォー 毒戦』のリメイク、見比べて観るのも楽しそう!!!

 そういえば、韓国映画『ブラインド』(2011年)は、2015年に中国映画『見えない目撃者』として、2019年には日本でも『見えない目撃者』としてリメイクされました、、、。
 すでに、どの作品を観たのか覚えていない、、、。(少しウソ)。
 『見えない目撃者』(2015年)と『見えない目撃者』(2019年)を観てました、、、。これも記事にしていない、、、。

 そんな作品があるんだから、『ドラッグ・ウォー 毒戦』も各国でリメイクしてみたらどうでしょう??
 

ジョニー・トー監督。

 

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『ザ・フォース』

2020-11-21 00:05:55 | 犯罪/ノワール

ザ・フォース
DE FORCE(2011年フランス、ベルギー)
 監督:フランク・アンリ
 脚本:フランク・アンリ
 出演:イザベル・アジャーニ
    エリック・カントナ
    シモン・アブカリアン
    ティエリー・フレモン

 
 ■ストーリー■ 
 全身黒ずくめのことから“オールブラック”と呼ばれる武装強盗団により現金輸送車が襲われ警備員が犠牲になった。
 犠牲になった警備員は、警備会社を買収した法務大臣の息子だった。父親の大臣から、仕事を知るために現場を知るよう言われて警備していたのだ。法務大臣の命令により警察は、この事件の捜査にやっきになるのだった。
 事件を担当する強盗鎮圧班BRBの警視クララ・ダミコは、以前の事件で協力させた服役中の犯罪者マニュエル・マカロフに協力を依頼するのだった。模範囚で仮釈放を待つマカロフは警察への協力を拒んだため、クララは偽装工作で移送中のマカロフを脱獄させ強制的に協力させるのだった。

 
 ■感想■
 久々に新しめの作品を。

 でも、自分の映画鑑賞ノートによると、2013年には観ていたみたいです、、、。7年間も記事にしていない、、、。

 

 イザベル・アジャーニ、エリック・カントナ出演のフランス製の犯罪物。
 フランス映画らしく、ハデなアクションシーンは出てくるものの、内容はあくまでも事件に巻き込まれた登場人物たちのドラマが描かれていきます!
 
 地道に努力して出世した女性警視クララにイザベル・アジャーニ。
 
 かつては、名を馳せた犯罪者だったものの、仮釈放を待つ模範囚マカロフにエリック・カントナ。
 『ラ・バランス 愛しきは女』(1982年)以上に、ひどい手口で警察の密告者に仕立て上げます!
 むりやり密告者にされたマカロフは家族にも逃げられる始末。
 
 一方、クララは犯罪に手を染めた息子の件で、悩んでいる状態。
 マカロフに頼んで息子を何とかしてもらおうとしたものの・・・。

 フランス映画おなじみの武装強盗の一味に悪徳警官がいるとかいう物でなく、一応警察は、犯罪者を捕えようとしています。

 服役していた模範囚の犯罪者を使って、武装強盗の仲間に潜入させて逮捕しようとしますが、当然うまくいくはずもなく最悪の結果に、、、。
 
 ヒロインの息子の更生もうまく進まず、銃撃戦で息子重症!!

 警察のスパイとばれた主人公は、武装強盗の1人を殺し、どんどん悪い方向にストーリーが進んでいきます、、、。

 さすがノワールの本場、フランス映画。

 後味が悪いラストまで一気にストーリーは進んでいきます。誰も幸せにならない展開!!
 アクション映画ではなく、ノワール物として観れば面白いかもしれませんねー。

 

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『メディティラニアン・ブルー』スパニッシュC級犯罪ドラマ

2015-03-30 21:09:05 | 犯罪/ノワール

メディティラニアン・ブルー
MEDITERRANEAN BLUE(2012年スペイン)
 監督          マルティン・ガリード・バロン
 脚本          マルティン・G・ラミス
 出演          トニー・タランティーノ
              アドリアン・マス
              セリネス・トリビオ

 ■ストーリー■
 バーで麻薬を持って逃亡したシムと、トニー、踊り子のニナはシムの故郷のマヨルカ島へ。麻薬を奪われたボスは追っ手を放つが…。

 ■感想■
 クエンティン・タランティーノの父親、トニー・タランティーノ主演のスペイン製犯罪ドラマ。

 トニー・タランティーノが出演しているっていうことだけが、特徴の低予算の犯罪映画。
 自分は知らなかったですが、トニー・タランティーノは今作以外にも短編映画とかにも出演しているんですね。2003年の”BLOOD MONEY”では出演以外に共同監督も。1999年のコメディ”HOLY HOLLYWOOD”にも出演しているようです。
 でも、なんか低予算系の作品ばかりにでている印象ですね。

 ところで、今作ですが、金に困っているという理由だけで、ギャングから麻薬を奪うトニー!

 こうでもしないと映画が始まらないですが、ちょっと強引すぎな冒頭場面。
 まぁ、本当の冒頭は、ぽっちゃり目のストリッパーが踊るシーンですが…。

 低予算で、全然盛り上がらないのに、ランニングタイム108分と長めな今作!!観客のことを考えて映画を作って欲しいです。
 製作費80万ユーロって、スペインも映画を作るのにお金がかかるんですね!このホテルとビーチが主な舞台の作品で80万ユーロ??

 アドリアン・マスやセリネス・トビリオは主にTVで活躍している俳優さんのようです。大したストーリーもないのに、登場人物も多いわりに誰も活躍しない!!
 登場人物を絞って、もう少し(20分くらい)カットして90分弱にして、見せ場を中盤に持ってくれば、もう少し見れる作品になったかもしれないですね。

 よっぽど観る作品が無いときにしかオススメできないって感じでしょうか??20点



メディテラニアン・ブルー [DVD]
トニー・タランティーノ
オンリー・ハーツ

 

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『マイ・ブラザー 哀しみの銃弾』ギョーム・カネ自らリメイク”ノワール”

2015-03-24 20:43:45 | 犯罪/ノワール

マイ・ブラザー 哀しみの銃弾
BLOOD TIES(2013年アメリカ、フランス)
 監督         ギョーム・カネ
 脚本         ギョーム・カネ
             ジェームズ・グレイ
 原作         ミッシェル・パペ
             ブリュノ・パペ
 出演         クライヴ・オーウェン
              ビリー・クラダップ
             マリオン・コティヤール
             ミラ・クニス
             ゾーイ・サルダナ
             ジェームズ・カーン

 ■ストーリー■
 1974年、ニューヨークのブルックリン、殺人事件で服役していたクリスが出所してくる。出迎えた弟のフランクはニューヨークの警官となっていた。クリスは堅気となって地道に生活を送ろうとするが、社会は前科者に厳しく、結局会社もクビになってしまうのだった。そんな時、昔の仕事仲間から仕事をするよう持ちかけられるのだった…。

 ■感想■
 ギョーム・カネ監督のノワール”Les liens du sang”(2008年)を、自らセルフリメイクしたノワール物。

 原作はブリュノ・パペ、ミシェル・パペの”Deux freres, un flic, un truand”。

 オリジナル版は未見なのでわかりませんが、リメイク作の今作は、舞台はニューヨーク、時代設定は1970年代になっています。
 ノワール物としては、1970年代のニューヨークがイメージにピッタリだったんでしょうね。

 作品の雰囲気としては、1970年代のアメリカのTVシリーズ「刑事コジャック」からコジャックのキャラクターを外して、2話分を1本の映画にした感じ。これって、ほめているのか、けなしているのか、全然イメージ湧かないですよね!!
 大体、今の若い映画ファンに「刑事コジャック」って言っても分からないですね。

 とにかく1970年代の雰囲気が良く出ているってことです!
 街並みはもちろんのこと、画面のざらついた感じとか良くここまで1970年代風に作ったもんだと感心しちゃいます。キャスティングも、クライヴ・オーウェンにビリー・クラダップが良い感じです!しかもジェームズ・カーンも!!

 1970年代の雰囲気が好きな映画ファンにはオススメです!!

 最後のクライマックスの駅での、タイミングピッタリの展開がいかにもフレンチノワールぽくて、フランス映画ファン以外には 「タイミング良すぎ」とか突っ込みが入りそうですけど、自分はこういう展開は大好きです!! 60点

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『デスパレート』200万ユーロ拾っちゃった…。

2015-01-05 02:21:05 | 犯罪/ノワール

デスパレート
DANS LA TOURMENTE(2011年フランス)
 監督          クリストフ・ルッジア
 脚本          クリストフ・ルッジア
 出演          クロヴィス・コルニアック
              イヴァン・アタル
              マティルド・セニエ
              セリーヌ・サレット
              マルク・ブリュネ
 
 ■ストーリー■
 社長のシャルリエの工場で働くフランクは、シャルリエが労働者を見捨てて工場を閉鎖しようとしているのを盗み聞いてしまうのだった。シャルリエが賄賂として200万ユーロの金を金庫に持っているコトをしったフランクは、3年前にクビになり、今や生活に困っている友人マックスや、他の友人たちを仲間に引き入れ、200万ユーロを盗み出すことにするのだった。しかし、直前になり友人2人は、計画に参加しなくなり、マックスと2人で工場に向かうのだった。
 脅すために用意しておいた弾丸の入っていない銃を持ってきたマックスっだったが、シャルリエを脅すときに銃を発砲、シャルリエを殺してしまうのだった。 


 ■感想■
 クロヴィス・コルニアック、イヴァン・アタル主演のフランス製犯罪物。
 強盗を働き、仲間のイヴァン・アタルが殺人を犯したために、主人公のクロヴィス・コルニアックは、大ピンチに!
 
 偶然見つけたことにした大金は、奥さんが警察に届けようと言い出すし、工場は閉鎖されちゃうし、状況は悪くなるばかり。
 事件後、イヴァン・アタルは、すぐに警察に手配されちゃうし、中盤から後半にかけての展開はすごいスピードで展開していきます。
 
 前半が、登場人物の紹介みたいな感じで、少し丁寧な印象なのに、中盤からは、香港映画なみの展開の早さ!何かバランスが悪いですけど、面白く観るコトができました!

 事件を追う警察も、普通の強盗事件を追う警官たちと、大臣に依頼されて動いているであろう私服警官たちがでてきます。
 フランス映画といえば、悪徳警官が出てくるのが当たり前ですからね。今作にもモチロン登場します!!
 どんなフランスの犯罪映画を観ても、ほとんどと言っても良いほど、悪い警官が出てきますもんね!
 フランスって警察も信用出来ない国なんでしょうか??

 フランス映画ファンには、十分楽しめる作品になっています!!
 こういうちょっとした作品が観れるとうれしくなっちゃいます。

 ところで、今作はレンタルオンリーで、セル版は発売していないようですね。セル版をなぜ発売しないんでしょうかね?? 60点

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『ロンドン・ブルバード』ロンドン大通りは大騒ぎ

2013-08-26 00:07:53 | 犯罪/ノワール

ロンドン・ブルバード LAST BODYGUIRD
LONDON BOULEVARD(2010年イギリス)
 監督          ウィリアム・モナハン
 脚本          ウィリアム・モナハン
 原作          ケン・ブルーエン
 出演          コリン・ファレル
              キーラ・ナイトレイ
              デヴィッド・シューリー
              アンナ・フリエル
              ベン・チャップリン
              レイ・ウィンストン

 ■ストーリー■
 障害の罪で3年間、服役していたミッチェルは、出所とともにギャングの世界から足を洗う決意をするが、出所後もかつてのギャング仲間のビリーがまとわりつき、ギャングの借金の取立ての手伝いをするはめに・・・。
 そんなとき、ミッチェルは、若くして映画界を引退した女優シャーロットと出会い、彼女のボディガードをする職業につくのだった。しかし、ビリーのボスでギャング、ギャントがミッチェルのことを気に入り、仲間になるよう言ってくるのだった。

 ■感想■
 ケン・ブルーエン原作の「ロンドン・ブールヴァード」(新潮文庫)をウィリアム・モナハンが脚色、監督した犯罪ドラマ。
 ウィリアム・モナハンは、『ディパーテッド』(2006年)、『ワールド・オブ・ライズ』(2008年)、『復讐捜査線』(2010年)の脚本を書いた人です。

 「う~ん、微妙な感じのノワール物でした」

 ビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』(1950年)もとに書かれた原作を、脚色してエンターテイメント度を高め、主人公にコリン・ファレル、ヒロインもキーラ・ナイトレイと万人受けするであろう変更をしています。
 でも、出来上がった作品は、良くありがちなノワール物になっちゃいました!
 
 映画化するときに原作を大幅に変えるのは、自分的には全然OKなんですけど、キャラクターの設定とかも変えて、普通の犯罪物を撮るなら、あえて原作のある作品の映画化作品にしないで良かったのでは??
 「オリジナル脚本で作れば良いのに~っ」と思っちゃいますけど、原作のネームヴァリューが欲しかったんでしょうか??

 『サンセット大通り』の要素はどこかに行って、ギャングの世界から足を洗おうと思った男が、結局血なまぐさい世界で暴れまわるという単なるギャング物です!

 イギリス映画らしい最後の展開まで、どこが今作の魅力なのかちょっと分かりづらいです。
 コリン・ファレルのファンや、イギリス映画好きには良いかもしれないですけどね。 30点

ロンドン・ブルバード ラスト・ボディガード [Blu-ray]
コリン・ファレル、キーラ・ナイトレイ
エイベックス・エンタテインメント

 

ロンドン・ブルバード ラスト・ボディガード [DVD]
コリン・ファレル、キーラ・ナイトレイ
エイベックス・エンタテインメント




原作は新朝文庫

ロンドン・ブールヴァード (新潮文庫)
鈴木 恵
新潮社


原作は「サンセット大通り」を元に書かれたそうです。

サンセット大通り [Blu-ray]
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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
サンセット大通り スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
グロリア・スワンソン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

 

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『漆黒の闇で、パリに踊れ』ある夜の出来事ノワール編

2013-04-13 22:44:35 | 犯罪/ノワール

漆黒の闇で、パリに踊れ
UNE NUIT(2012年フランス)
 監督          フィリップ・ルフェーブル
 脚本          シモン・ミカエル
              フィリップ・イザール
              フィリップ・ルフェーブル
 出演          ロシュディ・ゼム
              サラ・フォレスティエ
              サミュエル・ル・ビアン
              グレゴリー・フィトゥーシ

 ■ストーリー■
 犯罪取締り班のリーダー、シモン・ワイスは、警察官の運転手を使いパリの夜の街を見回っていた。そんなシモンは、日頃の行動から内務調査班にマークされていた。ある夜、シモンは、若い女性の警察官ローレンス・デュレイと組み、いつものように見回りを始めるのだった。

 ■感想■
 パリの夜を舞台に、内務調査班にマークされた刑事を描くフレンチノワール。
 映画の原題“Une Nuit”にあうように、ある1晩の出来事を描いています。
 それにしても“Une Nuit”が『漆黒の闇で、パリで踊れ』って、なんかタイトル凝りすぎ。映画ファン以外覚えられないタイトルですよね。

 ある1晩を描いていて、事件らしい事件も起きないのに、ランニングタイム100分は少し長すぎな気が。あと15分くらい短くても良かったのに。ストーリー的には、聞き込み、ドライブ、聞き込み、ドライブ、揉め事、ドライブといった感じだから15分くらい短くても全然OKです。
 誰が内務調査班に自分を売ったのか?とかいうドラマ的なエピソードもありますけど、基本的にはフレンチノワールの雰囲気を楽しむ作品ってコトなんでしょうね。

 内務調査班のリーダーに「一線を越えてしまった」とか言われてましたけど、この流れではしょうがないような気もするんですけどね。こんなところがフランス映画の良いところなんでしょうけどね。
 ハリウッドのエンターテイメントの刑事アクション映画だったら、警察が尋問しようとしていたギャングの弁護士が殺されても、主人公は「ギャングの仲間が減って警察の経費節減になりましたね」とか言いそうですもんね。 
 フランンスとアメリカでは、警察組織の違いもあるんでしょうけどね。
 
 あと、フランス映画のアクション映画やノワール系のエンターテイメント作品を観ていると、フランス警察って悪徳刑事が、本当に良く良く出てくるのに、今作では、主人公が普通に調査が入っちゃうってどういうコト??

 とりあえず、フレンチノワールが好きな映画ファンは必見の1本です! 55点 


漆黒の闇で、パリに踊れ [DVD]
ロシュディ・ゼム
JSDSS

 

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『イージーマネー』イージーノワール

2011-08-17 23:50:32 | 犯罪/ノワール
イージーマネー
SNABBA CASH(2010年スウェーデン)
 監督          ダニエル・エスピノーサ
 脚本          ダニエル・エスピノーサ
              マリア・カールソン
              アッサン・ルー・サッタールヴァンディ
              フレデリック・ウィキストーム
              イェンス・ラピドゥス
 原作          イェンス・ラピドゥス
 出演          ジョエル・キンナマン
              マティアス・パディン
              ドラゴミール・ムルジッチ
              リサ・ヘンミ
              マフマット・サヴァッキ

 ■ストーリー■
 アラブ人のギャングが営む白タクの会社でアルバイトをやりながらエリートな仲間とつるんでビジネススクールに通っているJWに、ある日、ある男を拾ってくるように指示が出されるのだった。拾ってくる相手は刑務所を脱獄したホルヘだった。一方、縄張りを荒らしているアラブ人のギャングの一員ムラドは、ボスからの命令でホルヘを狙っていたのだった。ムラドが林の中でホルヘを襲っているのを目撃したJWは機転を効かし、ムラドたちの注意をそらして、ホルヘを救い出すのだった。このことをキッカケにして、JWはギャング同士の抗争の世界に足を踏み入れていくのだった。 

 ■感想■
 スウェーデン製の犯罪物。
 なんでも、ハリウッドにリメイク化権が売れたとかってコトですけど、ごくごく普通の犯罪物です!それもテンポが悪い、ダラダラした展開の、ちょっと長すぎな犯罪物です!!
 長い!
 長い!
 長すぎ!
 主人公3人の人物紹介が長すぎ!
 1年の刑期を残すばかりなのになぜか脱獄したホルヘ!
 ギャングに使われている手下のムラド!
 エリートのふりをする若者ユーアン(JW)!
 軽く紹介するシーンだけで20分!香港のノワール映画だったら、7分くらいで、イヤ、もしかすると5分くらいで終わってしまうようなシーンに20分!
 その後、ユーアンが恋人ソフィーと知り合うシーンとかまで入れちゃって、キャラクター作りこみすぎ!ムラドは別れた奥さんがドラッグ中毒で、幼い娘を養うことになったり、ホルヘは妹が妊娠していたりと、なぜ、そこまで、いちいち説明的なシーンを入れてまで、キャラクターを掘り下げようとするのか意味不明!!
 ランニングタイムは、120分超えの125分!
 長すぎ!長すぎ!もう1回オマケに言っちゃいます!長すぎです!
 香港映画だったら、同じ内容をもっと面白くして80分で映像化しちゃいますよ!!
 ストーリーは、本当に良くある話で、犯罪物が好きな脚本家がチョチョイのチョイで書き上げたとしか思えないような定番の展開の犯罪物!!
 
 「なぜ、こんなに説明的なシーンが多くて、長いの??」と思ったら、今作は原作があるんですね!原作とおりに映像化しちゃったんでしょうね~、多分。
 スウェーデン映画に観慣れていないエンターテイメント映画ファンには、それなりに楽しめるのかもしれないですけどねぇ。自分は、勝手に、スウェーデン映画って、けっこう面白い作品が多いと思っているので、自分的には評価が低くなっちゃいますね!!
 スウェーデン映画と言えば
 1作目『ゼロトレランス』(1999年)
 2作目『エグゼクティブ・プロテクション』(2001年)
 がDVD化されたまま、シリーズがソフト化されないユーアン・ファルクを主人公にしたアクション映画の続編をソフト化して欲しいのに…。
 3作目 Den tredje vågen(英題:“The Third Wave”)(2003年)
 その後は2009年に作られたシリーズ(多分、数が多いのでオリジナルビデオなんでしょうね)
 “J
ohan Falk GSI  Gruppen för särskilda insatser”
 “Johan Falk De fredlösa”
 
Johan Falk Operation Näktergal”
 “Johan Falk National Target”
 “Johan Falk Leo Gaut”
 “Johan Falk Vapenbröder”
 とか、こんなに製作されているんだから、日本でもDVD化して欲しいんですけどねぇ~。

 長すぎなところにマイナス50点で、10点



イージーマネー [DVD]
ジョエル・キンナマン,マティアス・パディン,リサ・アンリ
ファインフィルムズ

ゼロ・トレランス [DVD]
ヤコブ・エクルンド,ペーター・アンデルセン,マリー・リチャードソン
カルチュア・パブリッシャーズ
エグゼクティブ プロテクション [DVD]
アンデス・ニルソン
カルチュア・パブリッシャーズ
コメント (4)
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『New York スクイズゲーム』アントニオ・マルゲリティ監督犯罪物

2010-08-30 23:25:28 | 犯罪/ノワール
New York スクイズゲーム
SQUEEZE(1978年イタリア、ドイツ)
 監督    アントニオ・マルゲリティ
 脚本    ジョバンニ・シモネーリ
 出演    リー・ヴァン・クリーフ、エドワード・アルバート
        ライオネル・スタンダー、カレン・ブラック
 
 ■ストーリー■
 凄腕の金庫破りのクリス・グレチコは、引退してレイ・スローンとして牧場でひっそりと生活していた。しかし、昔の仲間のオラフソンの息子ジェフがやってきて助けを求めるのだった。ドイツ人のグループに仕事を頼まれてやってきたのだ。最初は、仕事の依頼を断るグレチコだったが、依頼を断ったら、ジェフの命が危ないと知り、1回だけの仕事として復帰するのだった。

 ■感想■
 アントニオ・マルゲリティ監督の犯罪物。

 主演は、マカロニウエスタンで一躍、大スターになったリー・ヴァン・クリーフ。
 共演に、ライオネル・スタンダー、エドワード・アルバート、カレン・ブラック。
 
 リー・ヴァン・クリーフは、アントニオ・マルゲリティ監督と『ワイルドトレイル』(1975年)、『真・西部ドラゴン伝』(1976年)、『ジャングル・レイダース 黄金のレジェンド』(1983年)でも組んでます!
 相性が良かったんでしょうかね??
 
 
 ミニチュアを使った特撮が好きなアントニオ・マルゲリティ監督なんで、今作でも中盤に、ミニチュアを使ってます!
 主人公を追うドイツ人のグループが列車にぶつかって大爆発を起こすシーンです!
 こんな作品にまでミニチュアを使った特撮!!
 “なぜ、こんなに大爆発なの??”
 って感じですけど、ミニチュアシーンを入れたかったんでしょうね、多分!
  無意味なミニチュアシーンかもしれないですけど、アントニオ・マルゲリティ監督のファンなら逆に喜んじゃいます!!監督のこだわりですね!

 アントニオ・マルゲリティ監督が、自分の撮った作品の中でも、好きな作品というコトですが、1970年代のイタリア映画の犯罪物としては、普通な感じのデキです!!
 でも、さすが1970年代のイタリア映画、展開が早い!早い!
 
 冒頭、映画が始まってすぐ、エドワード・アルバートの依頼を断ったリー・ヴァン・クリーフが、「もし、断ったら、お前はどうなるんだ??」みたいなことを言ったら、「殺される」って返事が!!
 なんと、次のシーンでは、なんとリー・ヴァン・クリーフは、金庫破りをするために仕事の準備を始めてます!
 「エ~ッ!展開が早過ぎ!」

 さすが、イタリア映画のエンターテイメント作品は、すごいです!展開の早さ以外でも、予測のつかない展開で、観客を退屈させません!
 依頼主のドイツ人グループが、やばい連中とわかると、さっさと、600万ドルのダイヤを横取りしようとする主人公!
 展開が、早いといえば、ドイツ人にダイヤを盗まれたボスが、これまた、すぐに犯人を割り出しちゃいます!
 ドイツ人グループのカールが関わっていると犯人を割り出して、用心棒を向かわせます!
 「おいおい、分かるような相手から泥棒するな!!」
 って感じですけど!
 
 あと、金庫を破った犯行現場で、すぐに邪魔者を殺そうとするし、それってオカシイでしょ!死体を置いていく気だったの??
 でも、良いです!
 イタリア映画だし!
 1978年の作品だし!
 アントニオ・マルゲリティ監督の作品だし!
 もう、何でも許しちゃいます!

 戦争映画、ホラー映画、SF映画、アドヴェンチャー映画とエンターテイメント系の色んなジャンルの映画を撮ったアントニオ・マルゲリティ監督ですけど、犯罪物も最高です!
 まるっきり展開の読めない犯罪物『キラーフィッシュ』(1978年)より、今作の方が面白いですかね??

 1978年の作品だから、しょうがないんですけど、リー・ヴァン・クリーフが、昔の仲間のライオネル・スタンダーと連絡がしばらくつかないシーンが出てきます!今だったら、ケータイ電話で、すぐに連絡がつくのにね!
 ケータイ電話が、サスペンスの要素まで様変わりさせちゃいましたね!まさか、1人1台ケータイ電話を持つ時代が来るなんて思わないですよね!
 1970年代のイタリアのエンターテイメント作品こそどんどんDVD化されると良いのに!70点
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『雑魚』スパニッシュノワール

2010-07-28 21:47:30 | 犯罪/ノワール
雑魚
AGALLAS(2009年スペイン)
 監督   サミュエル・マルタン・マテオ
       アンドレス・ルケ・ペレス
 脚本   ハビエル・エチャニス
       ファン・アントニオ・ヒル・ベンゴア
 出演   ウーゴ・シルバ、カルロス・ゴメス、カルロス・サンテ
       ルーラ・ブランコ、セルソ・ブガーリョ

 ■ストーリー■
 強盗で捕らえられ5ヶ月で出所したセバスチャンは、マドリッドおばのところへ行くが締め出されたため、おばを脅迫し、へそくりをかっぱらい家をあとにする。しかし、その後、おじに見つかり屈強な用心棒たちに痛めつけられ、早朝の遠距離バスに乗せられるのだった。途中豪邸に住むイソリナ水産の社長を見かけ、なにかウラがあると感じ、バスを降りるのだった。        
深夜、イソリナ水産に務める男ラウルが飲酒運転する車の前に飛び込み、その事故をきっかけにイソリナ水産に勤めだすのだった。

 ■感想■
 スペイン製の犯罪・ドラマ。
 チンピラがギャングの世界で出世していく様子を描くドラマと思いきや、主人公は、あっと言う間に組織で中心人物に近づいていきます。
 
 「なに~??このトントン拍子!!」

 いくらランニングタイム99分の作品だからって、肝心な部分がまるっきり抜けているような印象を受けちゃいます!
 
 1970~1980年代のイタリア映画のギャングアクションは、そういうところをちゃんと描きますもんね!!不必要と思えるほどの見せ場に次ぐ見せ場!見せ場!見せ場!見せ場!見せ場!
 気がついたら、クライマックスって感じですけど、必要なシーンはちゃんと描いていますもんね!
 
 こんな中途半端なスペイン製の未公開作品をDVD化するなら、1970年代のイタリアの警察物、ギャング物をDVD化して欲しいです!!
 
 ちょっと思いつくだけでも

 『ミラノ殺人捜査網』(1973年)
  ウンベルト・レンツィ監督
  トーマス・ミリアン、ヘンリー・シルヴァ、レイモンド・ラヴロック主演のギャング物
 
 『イタリアン・マフィア仁義なき抗争』(1985年)
  アクション派のステルヴィオ・マッシ監督によるギャング物

 『ビッグ・バイオレンス』(1977年)
  エンツォ・G・カステラッリ監督
  ファビオ・テスティ主演のバイオレンス

 『続シンジケート』(1973年)
  トーマス・ミリアン、マーティン・バルサム出演
  アルベルト・デ・マルチーノ監督のギャング物

 『特攻警察』(1976年)
  マウリッツィオ・メルリ主演の警察物

 『野獣死すべし』(1980年)
  ルチオ・フルチ監督
  ファビオ・テスティ主演のアクションムービー

 『シシリアン・ボス』(1987年)
  ウンベルト・レンツィ監督のギャング物

 等々、DVD化されたら、イタリア映画ファンが大喜びの作品がいくらでもあるのに!

 自分の好みだとイタリア映画だとマカロニウエスタンやSF映画なんかが好きなんですけどね。

 ところで、今作『雑魚』なんですけど、主人公に全然感情移入できないまま、いつのまにか組織のボスの社長の方に魅力を感じてきちゃいます。映画的にも、ラストは社長がメインで、主人公はその前にいなくなっちゃいますもんね。
 主人公が、いつのまにか入れ替わっちゃうようなところも、マイナス10点!

 作品の最後は、犯罪物と思わせておいて、ドンデン返し系のコン・ゲーム系の作品になっちゃうところも良く分からない作品です。50点

 
雑魚 [DVD]
ウーゴ・シルバ,カルメロ・ゴメス,カルロス・サンテ,ルーラ・ブランコ,トマス・リホ
オンリー・ハーツ

  
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『4人の女』『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』続編

2010-06-18 00:24:58 | 犯罪/ノワール
4人の女
SOLO QUIERO CAMINAR(2008年スペイン、メキシコ)
 監督   アグスティン・ディアス・ヤネス
 脚本   アグスティン・ディアス・ヤネス
 出演   ディエゴ・ルナ、ヴィクトリア・アブリル、アリアドナ・ヒル
       エレナ・アナヤ

 ■ストーリー■
 グロリアたち、プロの窃盗グループは仕事中に見つかり、仲間の1人アウロラが捕らえられ刑務所へ送られてしまう。一方、アウロラの妹のアナは娼婦としての仕事中、組織のボス、フェッリクスに見初められ結婚することに。
 しかし、結婚生活はうまくゆかず、怒ったフェリックスから走る自動車から突き落とされ重体に。グロリア、パロマ、出所したアウロラたちは、復讐のためフェリックスの組織の金庫から金を奪う計画を実行するのだった。
 
 ■感想■
 『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』(1995年)の続編。
 監督は『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』と同じくアグスティン・ディアス・ヤネス。
 
 窃盗チームのリーダー格のグロリアを、前作と同じくヴィクトリア・アブリルが演じています。
 
 前作『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』のラストで、確かまっとうな女性になったグロリアは、なんと今作では、正統派(?)の窃盗団に転職してます!
 「え~、どういうコト??」
 「13年間に一体何がッ!!」
 チャールズ・ブロンソンの“DEATH WISH”シリーズの第3作『スーパーマグナム』(1985年)で、ポール・カージーがプロの“掃除人”になってしまったような違和感!!

 まぁ、前作から13年間経っちゃってますからいろいろあったんでしょう!
 「あれ、でもグロリアの子供の年齢からみて、ストーリー上は13年間経っていない??」
 ラストの方で、グロリアの過去を思い出すシーンで『』の1シーンのようなシーンが出てくるので、製作スタッフたちは完全に続編として作っているんですよね!

 ダリオ・アルジェントの『サスペリア・テルザ最後の魔女』(2007年)だって、前作『インフェルノ』(1980年)から27年経ってからの続編ですから、13年後の続編なんて別に特別ってわけじゃないですけれどね。
 あと、日本劇場未公開のイタリアの警察物『ミラノ・コネクション』(2007年)も、“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”(1995年)の12年ぶりの続編ですもんね。10数年ぶりの続編って、時間が経っているだけにチョチョイのチョイ感が無くて良いですよね。製作されたのが、ネタ切れだったとしてもね。
 イタリア映画の警察物“PALERMO MILANO SOLO ANDATA”もソフト化してくれないですかね~!

 前作『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』も、いくらでも面白くなりそうな題材だったのに、妙にリアルな展開で、アクション映画ファンにはガッカリな作品になっていましたけど、今作も、面白くなりそうなテーマなのに、盛り上がりに欠ける展開の作品に!!
 映画の冒頭、ディエゴ・ルナ演じるガブリエルが倉庫のような場所で殺人を犯すシーンから始まるんで、てっきり今回はアクション映画ファンも満足の作品か??って思いましたけど、中盤から最後までまたまた妙にリアルな展開!
 
 組織の金庫を狙って強盗に入ったのに、グロリアたちは見張りの組織の人間を拳銃で脅すだけ!顔も見られているし、あそこはアクション映画として、ぶっ殺さないとダメでしょ!!
 結局、殺さないから、ひどい目に!
 イタリアの犯罪物だったら、殺しまくりで、100人くらいは軽く死んじゃうような内容の作品なのに、超おとなしい展開!!

 ところで、今作『4人の女』が『死んでしまったら私のことなんか誰も話さない』の続編って、ネットで軽く調べてみたら、(2010年6月17日現在)どこにも触れられていないようですけど、どういうことなんでしょう??
 ちゃんと調べたワケじゃないので、どこかで続編って書いている方がいらっしゃるのかもしれないですけどね。 50点
4人の女 [DVD]
アグスティン・ディアス・ヤネス,ディエゴ・ルナ,ガエル・ガルシア・ベルナル
オンリー・ハーツ
 
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『ライヤーゲームLIAR GAME』ジャン・レノをだませ!

2010-02-20 19:08:08 | 犯罪/ノワール
ライヤーゲームLIAR GAME
CA$H(2008年フランス) 
 監督   エリック・ベスナール
 脚本   エリック・ベスナール 
 出演   ジャン・デュジャルダン、ジャン・レノ、ヴァレリア・ゴリノ
       アリス・タリオーニ、フランソワ・ベルランド、キャロリン・プルースト  

 ■ストーリー■
 スリやニセ札の原版でサギをはたらくケチなキャッシュは、ギャランスという女性と知り合いデートに誘う。キャッシュは、ギャランスをカモにしようとしていたが、本気で好きになってしまう。
 一方、詐欺師キャッシュに目をつけたフランス警察のジュリア・モリナ警部は、キャッシュの監視を続けるのだった。そんなとき、詐欺が元でアフリカの傭兵に追われたキャッシュを、偶然助けたコトがきっかけでジュリアとキャッシュは手を組むことになるのだった。 
 そんなとき、ギャランスを通して、フランスの警察中が追う大物の詐欺師マキシムのチームと関わることになったキャッシュは、リビエラで行われるダイアモンドの取引で、ダイアモンド強奪計画に参加することになるのだった。  

 ■感想■  
 ジャン・デュジャルダン、ジャン・レノ主演のフランス映画の犯罪物。

 冒頭、本編と関連がないような殺しのシーンが出てくるので、てっきり暗い犯罪物??って思いそうですが、その後の展開は、ケチな詐欺師キャッシュを中心にストーリーが展開していき、だんだんと軽いタッチのライトコメディ的な犯罪物の感じになっていきます!!
  
 本当に“いかにもフランス映画的なオシャレな犯罪物”になってます!!  
 
 ストーリー的に言うと、危険そうな連中に追われているからって、今まで監視していた主人公キャッシュのことをかくまってしまう女性警部補ジュリアって何??って思っちゃいます!      
 その後、大物詐欺師ジャン・レノを捕らえるためとはいえ、警部補がキャッシュと手を組んじゃうのもオカシいでしょ!!でも、まぁ、ジャン・レノを逮捕できれば出世できますもんね!!   

 まぁ、本当のコトを言っちゃうと、ストーリーが進んでいくにつれて、そのあたりの疑問も少しづつ解決していって、最後はまさに“驚きのラスト”になるんですけどね!!
  大物詐欺師のジャン・レノのグループと、主人公キャッシュたちのグループのだまし合いに女性警部補が絡んできて、最後はどうなるの?? 

 ストーリーが進んでいくと、面白くなっていってどんどん画面に引き込まれていきます!! もうキャッシュは絶体絶命!って感じになって、最後は思わず拍手!!みたいな感じで後味も最高の作品です!!
 軽いタッチの犯罪物の強奪モノとしてはメジャー作品『オーシャンズ11』(2001年)の100000倍は面白いですから!!
 『オーシャンズ12』(2004年)の1000000000000倍は面白いです!!
 
  未公開作品で、こういう面白いフランス映画に出会えるとウレシクなっちゃいます!!   

 本当はこういうこじんまりした傑作映画こそ劇場で観れると映画ファンも増えると思うんですけどね!!とにかく1人でも多くの映画ファンに観て欲しい犯罪モノです!!70点   

<声の出演> 
ジャン・デュジャルダン(キャッシュ) 阿部 晋一 
ジャン・レノ(マキシム)         野村 達也 
ヴァレリア・ゴリノ(モリナ)       大垣 理香 
アリス・タリオーニ(ギャランス)    吉崎 藍 
フランソワ・ベルランド(フランソワ)  加藤 優季 
キャロリン・プルースト(レナ)     鳥飼 愛美 
サミール・ゲスミ(フレッド)       田中 光陽
ライヤーゲーム [DVD]
ジャン・レノ
Happinet(SB)(D)

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