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『ノーベル殺人事件』またまたスウェーデン2時間サスペンス

2013-09-05 23:56:00 | スウェーデン映画

ノーベル殺人事件
NOBEL’S TESTAMENTE(2012年スウェーデン)
 監督          ピーター・フリント
 脚本          ベルニラ・オリェルンド
 原作          リサ・マークルンド
 出演          マリン・クレピン
              ビョルン・カイェルマン
              レイフ・アンドレー
              カイサ・エルンスト
              エリック・ヨハンソン

 ■ストーリー■
 ストックホルムで行なわれていたノーベル賞授賞式の晩餐会のパーティ会場で、イスラエルの科学者ヴィーゼル博士が襲われる事件が起きる。ヴィーゼル博士は重症ですむが、博士と一緒にいた選考権を持つキャロライン・ヴォン・ベリングは死亡するのだったパーティに取材に来ていたクヴェルスブレッセン紙のアニカ・ベングッソンは、偶然殺害現場に居合わせ、犯人の女性を目撃するのだった。警察からは、かん口令が敷かれ、記事にしないよう指示されるのだった。アニカは独自に捜査を進め、狙われたのは博士ではなく、キャロラインではないかと疑い始めるのだった・・・。

 ■感想■
 スウェーデンのミステリー小説、リサ・マークルンドの「アニカ・ベングッソン」シリーズの映画化作品。
 今作が好評だったようで、本国スェーデンでは、ビデオ作品でシリーズ化されているようです。ちなみに、日本でリサ・マークルンドの小説が翻訳されたのは「爆殺魔ザ・ボンバー」(講談社文庫)だけです。
 今回のマリン・クレビン主演でその他のシリーズも2012年に映像化されています。
 “PRIME TIME”
 “STUDIO SEX”
 “DEN RODA VARGEN”
 “LIVSTID”
 “EN PLATS I SOREN”
 
 また、エレナ・ベルグストロム主演でも2000年前半に映画化されているようです。
 “PARADISET”(2001年)、“SPANGAREN”(2003年)の2作品が映画化されています。
 日本では、今作以外の作品を観るコトが出来るんでしょうか??

 スウェーデンというお国がらか、ヒロインの生活が事件の捜査と平行して、けっこうなボリュームを感じる形で描かれていきます。
 自分の子どもがいじめられていることとか、夫が今一、その件に関して理解が無いとか、それって、メインの事件と関係ないのに、時間とりすぎ~って感じもしちゃいますが、キャラクターの生活も描いて、観客にヒロインに感情移入させるのも大事にしているんでしょうねぇ。

 こういうヒロインの私生活を描くのって、日本の2時間サスペンスみたいですね!今作も『ヒプノティスト催眠』のように、1980年代の日本の2時間サスペンスの面白い作品を1000倍くらい面白くした感じですね!!
 映画が始まってすぐに、女暗殺者の殺しのシーンがあって、けっこうハデな作品と思わせておいて、そのあとは、地味地味な展開に。映画的に言って、何のヒネリもなく暗殺者を雇った黒幕の犯人も観ている人がすぐに分かる感じです!ランニングタイムも90分とエンターテイメント作品としてちょうど良い長さ。

 期待しないで観れば十分楽しめる内容でした!! 60点

ノーベル殺人事件 [DVD]
マリン・クレピン
アミューズソフトエンタテインメント

 

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『ヒプノティスト 催眠』スウェーデン2時間サスペンス

2013-08-28 23:03:19 | スウェーデン映画

ヒプノティスト 催眠
HYPNOTISOREN(2012年スウェーデン)
 監督          ラッセル・ハルストレム
 脚本          パオロ・ヴァシルカ
 原作          ラーシュ・ケプレル
 出演          トビアス・ジリアクス
              レナ・オリン
              ミカエル・バーシュブラント
              オスカル・ベッタソン

 ■ストーリー■
 ストックホルム郊外で一家惨殺事件が発生する。事件現場の近くにいた国家警察のヨーナ・リンナ警部は、捜査を始めるのだった。家族のうち重体であるものの何とか一命を取り留めた15歳の長男ヨセフから事件の手がかりを得ようと、催眠療法の第一人者だったものの、ある事件をきっかけに今は現場を遠ざかっているエリックに催眠を依頼する。しびしぶ引き受けたエリックの催眠療法で、今は家を離れ1人で住んでいたヨセフの姉エヴェリンが容疑者としてあがるのだが・・・。

 ■感想■
 スウェーデンで2009年刊行され、大ベストセラーになったミステリー、ラーシュ・ケプレル「催眠」(ハヤカワミステリ文庫)の映画化。

 良く言えば、丁寧でマジメな北欧ミステリー映画!
 悪く言えば、日本の1980年代の2時間サスペンスの面白い作品を1000倍面白くした映画!

 っていう感じの作品でした。

 原作は、ヨーナ・リンナ警部を主人公にしたシリーズで、原作者はすでに8作目まで構想があるとか。
 本国スウェーデンでは、原作が刊行されたら、次から次へと映画化されていくんでしょうねぇ。日本ではどこまで観れるんでしょうか??
 シリーズ2作目の「契約」もすでに映画化で進んでいるようです。

 ミステリー度は、けっこう低くて、ストーリーは、ミステリー映画好きなら、ある程度ストーリーが進むと先が読めてしまう感じですが、原作があるので、これは映画の脚本の責任では無いですね。
 もう少しビックリできる驚きの展開が待っていると思ったんですが・・・。
 でも、丁寧にしっかりと作っているので、中だるみもしないで、ランニングタイム117分楽しく観るコトはできます。

 レナ・オリンが画家なので、睡眠薬をかがされて意識が朦朧する中で見た犯人の顔をスラスラと似顔絵を描けちゃうとか、主人公の刑事が記憶力がやたらと良いので、病院で見た犯人を覚えてるとか、細かいところまで練ってるので、B級ミステリー映画ににありがちな「あれ、なんで??」と思わせるようなシーンは一切ありません!!
 家族惨殺の実行犯も、襲いに行ったものの、一緒にいた男性に反撃されると、間単にやられちゃうとかっていうのも、妙にリアルで良いですね。
 
 でも、映画のクライマックスで、一刻も早くエリックの子どもを助けるためとはいえ、地元の警察の応援隊が来る前に、救出に向かう主人公って、どうなんでしょうね??
 映画的にはヒロイックで良いでしょうけど、結局、追いつめた犯人に反撃されて、その場は逃げられて、バスを追うハメになっちゃうしね。エリックの子どもが助かったから良かったものの、ちょっと考えと行動が甘い気がしちゃいますけど、どうでしょう??
 スウェーデン映画、北欧映画のエンターテイメント映画ファンは必見の作品であるのは確かです! 65点


ヒプノティスト―催眠― [DVD]
ミカエル・パーシュブラント,レナ・オリン,トビアス・シリアクス
TCエンタテインメント

原作は上下2巻

催眠〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ヘレンハルメ 美穂
早川書房
催眠〈下〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ヘレンハルメ 美穂
早川書房



 

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『エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦』3部作第2弾

2013-07-30 23:08:41 | スウェーデン映画

エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦
HAMILTON MEN INTE OM DET GALLER DIN DOTTER(2012年スウェーデン)
 監督:トビアク・ファルク
 脚本:ステファン・トゥーンベリ
 原作:ヤン・ギィユー
 出演:ミカエル・バーシュブラント
    サバ・ムバラク
    フリーダ・ハルグレン
    レンナント・ユールストレム


 ■ストーリー■

 ストックホルムで行われる中東での和平会議でPLO大使を暗殺するため、テロリストのスレイマンが入国したとの情報が入る。軍情報部のカール・ハミルトンは警察のエヴァ・タンギーとともに警護にあたり、エヴァがスレイマンを射殺するのだった。
 
 その後、テレビのインタヴューで政治的な発言したとされたエヴァ・タンギーはスレイマンの雇い主に狙われてしまうのだった。
 
 スレイマンが接触していたイギリス人、ジェイソン・フォックスが何らかの行動に出ると思われ、フォックスがスウェーデンに入国したとの情報を得たハミルトンは、フォックスを捕らえるが、移送中に逃げられてしまうのだった。
 そして、フォックスはエヴァの娘のナタリーを誘拐するのだった。
 誘拐されたときにナタリーがTV電話で話していたため、犯人たちのグループが判明するのだった。

 ハミルトンはナタリーの後見人となっていたため彼女を救出するために行動を起こすのだった。そして、犯人グループの1人の元SASのメンバーを尋問するのだが・・・。

 
 ■感想■
 
 元CIAでスウェーデン情報部のエージェント、カール・ハミルトンの活躍を描くアクション映画。
 
 2012年の『エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男』の続編で、今回のこのシリーズは3部作になるようです。

 ステラン・スカルスガルドがカール・ハミルトンを演じた『神々のテロリスト』(1989年)、『D(デッド)・スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(1992年)、ピーター・ストーメアがカール・ハミルトンを演じた『ハミルトン』(1998年)と、このシリーズは何回も映画化されています。

 前作が、前半部分にアクション映画の主人公とは思えないようなミスを犯して、アクション映画ファンをビックリさせた、今シリーズですけど、2作目は、普通のアクション映画になっちゃいました!
 
 前作のミスとは、ナイフを持ったまま、うたた寝をして、起こそうとした恋人を殺しちゃうコトです!その後は、物取りの犯行に見せかけるという、主人公というより、まるで犯人のようなそんな展開は、ハリウッドでは考えられませんもんね。

 今回は、アクション映画の王道のようなストーリーで、後見人となった娘を救うため、主人公は数人の仲間と敵地に乗り込んでいきます!
 でも、王道すぎて、普通のアクション映画になってしまって気がします!スウェーデン映画らしさが、薄くなってしまった気がしますけど、どうなんでしょう??

 登場人物は北欧系だし、戦闘シーンは、ハリウッド映画に比べれば全然リアルだし、アクション映画ファンは必見の作品であることに違いはないですけどね!

 ステラン・スカルスガルドが、カール・ハミルトンを演じた『神々のテロリスト』や『D(デッド)スナイパー EC爆破司令を阻止せよ!』も、どこかのメーカーさんがDVD化してくれないですかね~!! 

エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦 [DVD]
ミカエル・パーシュブラント,フリーダ・ハルグレン,カル・マッキャンチ,スティーヴン・ウォーディントン
東宝

今作を観る前に第1作目を!

エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~ [DVD]
ミカエル・パーシュブラント,ペルニラ・アウグスト,ジェイソン・フレミング,レンナルト・ユールストレム
東宝


DVD化してくれないですかねぇ??

D・スナイパー [VHS]
ライナー・スケルバー,ビヨルン・J.リンド,ガンアー・ベルグストローグ,ハンス・イベルグ
ビデオメーカー



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『エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男』カール・ハミルトン最新作

2012-12-02 19:35:26 | スウェーデン映画

エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男
HAMILTON I NATIONENS INTRESSE(2012年スウェーデン)
 監督          キャスリン・ウィンドフェルト
 脚本          ステファン・トゥーンベリ
 原作          ヤン・ギィユー
 出演          ミカエル・バーシュラント
              サバ・ムバラク
              ベルニラ・アウゲスト
              ジェイソン・フレミング
              ケヴィン・マクナリー

 ■ストーリー■
 スウェーデンの武器を中東に密輸しているロシアンマフィアの組織の潜入する。しかし、取引現場に武装したグループが現れ、ロシアンマフィアとテロリストたちを皆殺しにし武器を強奪するのだった。ハミルトンは、1人逃げ出すことに成功し、スウェーデンに帰るのだった。
 一方、強奪された武器の事件にも関連すると見た情報部は、スウェーデンの科学者を救い出す指令を新たにハミルトンに与えるのだった。 
  

 ■感想■
 ヤン・ギィユー原作の元CIAのエージェント、カール・ハミルトンを主人公にしたスパイ物の映画化作品。
 今回のカール・ハミルトンシリーズは3部作のようですが、2作目、3作目は公開されるんでしょうか??
 カール・ハミルトンと言えば、日本ではピーター・ストーメアがタイトルロールを演じたアクション映画『ハミルトン』が1番有名でしょうかね??

 VHS時代からのアクション映画ファンには、ステラン・スカルスガルドがカール・ハミルトンを演じた『神々のテロリスト』(1989年)と、『D(デッド)・スナイパー EC爆破司令を阻止せよ!』(1993年)がお馴染みですか?
 『神々のテロリスト』は、ビデオバブル時代にドーベルマンビデオから発売されていましたが、当時あまり見かけなかったので未見の映画ファンも多いかも??
 『神々のテロリスト』と『D(デッド)・スナイパー EC爆破司令を阻止せよ!』はアクション映画ファン必見の大傑作なので、是非DVD化して欲しいですね。


 日本未公開作品では、ステラン・スカルスガルドがカール・ハミルトンを演じた60分のTV“Förhöret”(1989年)。
 ピーター・ハーバーが、主人公カール・ハミルトンを演じたTVミニシリーズが1990年に“Fiendens fiende”として、1992年にTVドラマ“Kvällspressen”として製作されました。

 1995年にはステファン・ソークがカール・ハミルトンを演じた“vendetta”とTVムービー“Tribunal”が製作されました。
 
 2001年にはピーター・ストーメアがハミルトンを演じた『ハミルトン』もTVミニシリーズとして188分版がTV放映されました!
 
 全部、観てみたいですね~。

 

 映画の冒頭、「スウェーデンのエージェントには殺しの許可証は与えられていない。国益を守る目的以外には・・・」みたいな意味なテロップが流れます。でも今作の主人公ハミルトンはところかまわず、殺しまくり!それもリアルな殺し方で!
 すべて国益のためということでしょうけど、あのテロップ、必要が無かった気が・・・。

 『D(デッド)・スナイパー EC爆破司令を阻止せよ!』でも殺しまくっていたような・・・。

 ところで、今作は、映画の前半にあっと驚く展開が待っています。ナイフを持ったままうたた寝しちゃうシーン!次のシーンで・・・。
 「え~ッ、うそ!!」
 と、思う間もなく、証拠隠滅を図る主人公。ハリウッド製のアクション映画にはとうてい考えられない展開に唖然!呆然!
 している間もなく、映画は進んでいきます。余りの唐突の展開に、今のシーンは夢だったの??と思いたいですが、当然、そんなコトは無く、映画はその事実を受け入れて進んでいきます!!
 さすがスウェーデン製のエンターテイメント作品!

 なのに、クライマックスの武装グループのリーダーとの戦いは、なぜかハリウッド的なんですよね。格闘シーンが、マット・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズのような感じになってしまうのはなぜ??
 時代の流れっていうコトなんでしょうか??

 『神々のテロリスト』『D(デッド)・スナイパー EC爆破司令を阻止せよ!』のような冷徹な終わり方じゃないんですよね。なんか悪いヤツを倒してハッピーエンドみたいな感じです。
 でも、自分が起こしてしまった事件の解決が済んでいないと思ったら、その後にちゃんと、そのエピソードが出てくるので、うるさい映画ファンも一安心。女性刑事とのやり取りは思ったとおりですけどね。

 スウェーデン映画のアクション映画ファン必見!スウェーデンのエンターテイメント作品には甘いので5点オマケで  80点



エージェント・ハミルトン ~祖国を愛した男~ [DVD]
ミカエル・パーシュブラント,ペルニラ・アウグスト,ジェイソン・フレミング,レンナルト・ユールストレム
東宝



ピーター・ストーメア主演のTVミニシリーズ版もリリースしてください。
DVDは劇場版

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ピーター・ストーメア,マーク・ハミル,レナ・オリン
クリエイティブアクザ


 

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『ザ・セルラー』オンラインで投票する??

2011-01-18 00:09:52 | スウェーデン映画

ザ・セルラー
HUSET VID VAGENS ANDE(2003年スウェーデン)
 監督    マルティン・シェルベリー
        ニルス・ヴァーリン
 脚本    マルティン・シェルベリー
 出演    マティアス・オールソン
               ヘンリク・ダニエルソン
        サンドラ・トーダルドッティル
              ダーヴィッド・クラウソン
        ダーヴィッド・ワイッス
              パーレ・オールフッソン

 ■ストーリー■
 ステファン、ジェシカ、マーカスたちは、仲間達と別荘を借りてバカンスを楽しもうとしていた。しかし、別荘までの道がなく、迷いながら別荘の管理人に鍵をもらいたどり着くのだが、別荘の前まで来たときに仲間の1人ヨナスが誰もいるはずのない別荘の中で人影を見かけるのだった。また、別荘の地下で、ステファンたちは不気味な絵を発見するのだった。

 ■感想■
 スウェーデン製の低予算ホラー映画。
 なんでも、ネット上のオンラインで行われた【INSOMNIFEST ONLINE FILM FESTIVAL HORROR MOVIE FEST】で
  最優秀監督賞、最優秀脚本賞受賞
 を受賞した作品です!

 「エーッ!!なんで~??」

 って言いたくなるような作品でした!“INSOMNI-”どころか、眠気が催すのを押さえるのが精一杯のホラー映画でした!それとも、余りの盛り上がらなさに“怒って眠れなくなる”って意味なんでしょうか??

 ストーリーは、オカルト映画にありがちな、田舎の別荘に行ったら、オバケがいたというだけの内容のホラー映画です!!
 たとえ、1960年代に観たとしても、古臭~!って思っちゃうような内容でした!
 ランニングタイムが72分と、短めなのに、このダラダラな展開は何ぃ~??
 今作が賞を獲るなんて、他にノミネートされるような作品は、どんな作品だったんでしょうねぇ~??確か、色んな国のホラー映画が、1日1本だけ観れて投票する映画祭でしたよね??

 こんなZ級のホラー映画をリリースするんなら、かつてTVで放映されていた1970年代のオリジナルタイムが73~78分くらいのTVムービーや、日本劇場未公開の作品をDVD化してくれた方が100000000倍ウレシイのにッ!!
 もちろん、ソフト化するときは、TV放映時の日本語吹替え音声付きでDVD化して下さいね!

 ◆初回はTV朝日での放映でしたが、その後、TV東京の90分枠の映画劇場で何回も放映された、シオドア・スタージョン原作のSFスリラーのTVムービー『殺人ブルドーザー』(1974年)
 ◆異星人同士が、地球の支配権をめぐって、少人数で争うといういかにも低予算をアイデアでカバーしましたというTVムービー『恐怖のSF戦争』(1970年)
 ◆TV界のホラー映画の巨匠、ダン・カーティスが監督&製作した、オカルト物のTVムービー『怪奇!戦慄の怪人 オカルトショック』(1973年)
 ◆初回、日本TVの土曜14:30~で放送された、アーウィン・アレン製作、原案のタイムトラベル物で、シリーズ化されなかったパイロット版のTVムービー『SFタイム・トラベル シカゴ大火に遭った男たち』(1976年)
 ◆TVで放映されたコト自体、奇跡のような、ポール・ナッチー主演の怪奇ホラー『ヘルショック』(1972年)
 ◆スリラー映画と思いきや、突然ホラー映画になる『愛欲の魔神島 謎の全裸美女惨死体』(1972年)

 等々、いくらでもソフト化して欲しい作品があるのに、なぜ、こんなZ級をソフト化しちゃったんでしょうねぇ!! 10点

THE CELLAR -ザ・セルラー- [DVD]
マティアス・オールソン,サンドラ・ソールドッティル,ヘンリク・ダニエルソン,デイビッド・クラウソン
エプコット
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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』スウェディッシュミステリー

2010-06-12 13:26:03 | スウェーデン映画
ミレニアム ドラゴンタトゥーの女
MAN SOM HATAR KVINNOR(2009年スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー)
 監督   ニールス・アルデン・オプレヴ
 脚本   ニコライ・アーセル
       ラスマス・ヘイスターバング
 原作   スティーグ・ラーソン
 出演   ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、スヴェン=ベルティル・タウベ
       イングヴァル・ヒルドゥヴァル、レナ・エンドレ

 ■ストーリー■
 数々の真実を暴き、権力を批判してきた雑誌“ミレニアム”の記者ミカエル・ブルムクヴィストは、実業家ハンセリック・ヴェンネルストレムが補助金を不正に流用し武器を密売したとした記事を書き、名誉毀損で訴えられ惨敗し禁固刑に処せられるのだった。“名探偵カッレくん”とあだ名がつくミカエルは罠にはめられたのだ。
 そんなとき、ミカエルはヘーデスタの沖のヘーデビー島に住む、ヴァンゲルグループの元会長ヘンリック・ヴァンゲルに呼び出されるのだった。40年前に起きたヘンリックの姪ハリエットが忽然と島から消えた事件を捜査して欲しいというのだった。子供のいないヘンリックにとって我が子のように可愛がっていたハリエットを殺して、ヘンリックにショックを与え会社を乗っ取ろうとしたに違いないというのだった。ハリエットが行方不明になった事件は、警察も40年間捜査を続けていた事件であり、ミカエルの調査も行き詰るのだった。
 一方、ミカエルを雇う前に、調査のためヘンリックが使ったミルトンセキュリティの調査員の天才ハッカー、リスベットはミカエルのパソコンをハッキングを続けていた。リスベットはハリエットの事件に興味を持ち、捜査の解決の糸口になるヒントを思いつきミカエルにメールを送るのだった。
 

 ■感想■
 スウェーデンでベストセラーになったスティーグ・ラーソン「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」の映画化。
 
 映画版も本国スウェーデンで大ヒットし、第2作、第3作も公開が控えています!
 第2作、第3作は劇場版を作ったあと、TVのミニシリーズにするようですね。
 今作は数々の映画祭でノミネート、受賞をしています。
 
 【アマンダ・アワード】(ノルウェー映画賞)
 外国映画賞 ノミネート

 【ヨーロッパ・フィルム・アワード】
 観客賞 ノミネート(ニールス・アルデン・オプレヴ)
 主演女優賞 ノミネート(ノオミ・ラパス)
 音楽賞 ノミネート(ジャコブ・グロート)

 【グルドバッグ】(スウェーデンアカデミー賞)
 観客賞 受賞
 主演女優賞 受賞(ノオミ・ラパス)
 作品賞 受賞
 撮影賞 ノミネート
 助演男優賞 ノミネート(スヴェン=ベルティル・トーベ)

 【パームスプリング国際映画祭】
 観客賞 受賞

 各国の映画祭で賞を受賞しただけのことはあります!
 「すごく面白い!」
 原作の面白さに因るところが大きいんでしょうけど、本当に面白い!
 
 映画の冒頭、“姪探偵カッレくん”と異名をもつ主人公が罠にはめられ、禁固刑になる裁判の判決シーンからところから、グイグイと画面に引き込まれていきます。
 主人公とコンビを組むことになる天才ハッカー、リベットのキャラクターは、世間で言われているほど、特徴的でなく、ごくごく普通な感じ!
  
 ミステリー的には、ごくごく普通な感じの作品ですけど、ランニングタイム153分、一気に観れる作品にしているところは、すごいです!

 ヘンリックに嫌がらせのために毎年押し花を送るというのも、ミステリー映画ファンだったら、すぐにネタが割れちゃうようなオチだし、登場人物も少ないので、犯人の正体が分かっても、「へ~、そうなの??」って感じで驚き度は★1つって感じです。
 雰囲気は、すごく良いですけど、ミステリーとしては、ごくごく普通の感じです。
 話題になったハッカーのリスベットのキャラクターも、ミステリーの登場人物としては特別目立つキャラクターってことでもないので
 ミステリ度    ★
 雰囲気度    ★★★★
 キャラクター度 ★★
  な感じです。
 
 今作は、記者の主人公ミカエルと天才ハッカーのリベットの活躍を観るための作品と思って観ましょう!
 上下2巻の大長編が原作の作品にしては、軽すぎる感じはしますけど、とにかく153分ン間楽しく観させるのは評価出来ます!
 ところで今作のスウェーデンでのエクステンデッド版は180分なので、180分版も観てみたいですね。65

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 [DVD]
ノオミ・ラバス,マイケル・ニクヴィスト,スヴェン・バーティル・トープ,ステファン・サウク
アミューズソフトエンタテインメント

原作はハヤカワ書房から

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 上
ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
早川書房
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 下
ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
早川書房
主人公のあだ名は、ここから
名探偵カッレくん (岩波少年文庫)
Astrid Lindgren,尾崎 義
岩波書店
カッレくんの冒険 (岩波少年文庫)
エーヴァ・ラウレル,Astrid Lindgren,尾崎 義
岩波書店
名探偵カッレとスパイ団 (岩波少年文庫)
Astrid Lindgren,尾崎 義
岩波書店
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『ニュースメーカーズ』ジョニー・トゥ!スウェーデン、ロシアンリメイク

2010-05-05 02:04:53 | スウェーデン映画
ニュースメーカーズ
GORYACHIE NOVOSTI(2009年スウェーデン、ロシア)
 監督      アンダシュ・バンケ
 脚本      サム・クレバノフ
          アレクサンドル・ルンギン
 オリジナル脚本 チャン・ヒンカイ 
            イップ・ティンシン
 出演       アンドレイ・メルズリスキン、エフゲニー・ツィガノフ
           マリア・マシュコーヴァ、セルゲイ・ガルマッシュ
           マクシム・コノヴァロフ

 ■ストーリー■
 モスクワの街中で、警察の捜査班が武装強盗団を取り締まっている中、一方通行の道を逆走する車を取り締まっていた交通警察の巡査がその武装強盗に持ち物検査をしたため、銃撃戦が始まってしまうのだった。交通巡査は殺され、武装強盗団は逃亡し、捜査班の追跡をかわしながら銃撃戦を繰り返し、逃亡に成功するのだった。そのとき、交通事故の取材に来ていたTVクルーが、強盗団に銃を向けられ泣いている警察の映像を撮ってしまうのだった。
 警察の威信が落ちた政府はPR担当のヴェルビツカヤの案を採用する事にするのだった。その案とは、警官たちにカメラをつけて、武装強盗団逮捕の瞬間をTVとネットでオンエアして威信復活と親しみやすい印象を植え付けようとする案だった。
 2年間、武装強盗団を追っていたスミルノフ少佐たちも事件解決のため捜査を続け、強盗団が隠れているアパートで特殊部隊が来るまで待機していたが、犯人に見つかってしまい銃撃戦が始まってしまうのだった。


 ■感想■
 ジョニー・トゥ監督の傑作香港ノワール『ブレイキング・ニュース』(2004年)のリメイク。
 製作はスウェーデン、ロシア。
 監督は『フロストバイト』(2007年)のアンダシュ・バンケ。

 オリジナル版ではマスコミを利用しようとする新任の指揮官にケリー・チャン、現場を捜査する警部補にニック・チョン、武装強盗にリッチー・レンと、香港映画ファンお馴染みの俳優たちが主要キャラクターを演じていましたけど、今作はスウェーデン、ロシア製ということで、あまり馴染みの無い俳優が演じているので、妙にリアルな感じなアクション映画になっています。
 まぁ、スウェーデンやロシアの俳優に詳しかったら、今作の出演者も馴染みがあるんでしょうけどね…。
 
 そうは言っても、傑作香港ノワール 『インファナル・アフェア』(2002年)を、ハリウッドでリメイクした『ディパーテッド』(2006年)よりかは、はるかにオリジナル版に近いテイストでリメイクしてます!
 やたら長くて、ダラダラしてオリジナル版の良さを台無しにした『ディパーテッド』よりかはリメイクとして、全然良いデキです!
 でも、今作のようにオリジナル版と、まるっきり同じ展開なら、わざわざリメイクしなくてもOKな気もしちゃいますけど、香港映画を観ない(観れない)国の映画ファンも多いでしょうから、しょうがないんでしょうねぇ~。

 それにしても、ハリウッドや他の国のエンターテイメント作品をパクることが多かった香港映画ですけど、今やハリウッドを始め海外の国にリメイクされるようになっちゃいました!!
 香港映画は最近はDVD化もされないですけど、どんどんソフト化して欲しいですね!!

 オリジナル版の『ブレイキング・ニュース』が93分なのに、リメイク版の今作は103分と10分ほど長くなっています!エンドクレジットの分があるんで、ほとんど同じ長さなんですけど、どうしてもリメイク版の方がテンポが悪く感じてしまうのは、オリジナル版でストーリーを知っているから??
 まぁ、『ブレイキング・ニュース』はテンポが良すぎる作品だったから、リメイク版でもオリジナルを知らなければ十分テンポが良くて面白い作品なんでしょうけどね!

 香港映画が苦手!っていう映画ファンのアクション映画ファンなら今作は観る価値十分かも!でも「今作が面白い!」と思ったら、ぜひオリジナル版の『ブレイキング・ニュース』も観てみて下さい!

<声の出演>
マリア・マシュコーヴァ(カティア)     湯屋 敦子
アンドレイ・メルズリスキン(スミルノフ) 西  凛太郎
エフゲニー・ツィガノフ(ヘルマン)     家中 宏
ユーリ・シュリコーヴ(ボルディレフ)    小山武宏


ニュースメーカーズ [DVD]
サム・クレバノフ,アレクサンダー・ルンギン
アルバトロス

オリジナル版は傑作!
ブレイキング・ニュース [DVD]
ケリー・チャン,リッチー・レン,ニック・チョン,ラム・シュー,サイモン・ヤム
タキコーポレーション
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『ダークロード闇夜の逃亡者』スウェーデン製企業スリラー

2007-11-22 22:19:44 | スウェーデン映画

ダークロード闇夜の逃亡者
EXIT(2006年スウェーデン)
 監督         ピーター・リンドバーグ
 脚本         ピーター・リンドバーグ
 出演         マッツ・ミケルセン
            アレクサンドル・スカルゴーン

 ■ストーリー■
 ヴェンチャー企業への投資会社ノバインベストメントは、IT企業カティギスに投資し成功を収めていた。カティギスは今やヨーロッパでも随一の企業になっていた。ノバインベストメントがカティギスの株を売却しようとしたとき、7年前の非合法な取引がカティギス側にばれてしまうのだった。そんな矢先、ノバインベストメントの共同経営者ウィルヘルムが何者かに殺される事件が起きる。現場に残っていた証拠から経営者トーマス・スケップフルトが疑われるのだった。警察に拘束されたトーマスは弁護士に連絡をとるが、連絡先に出てきたのは、7年前に自殺したはずのモーガン・ノーデンストールを名乗る男だった。

 ■感想■
 スウェーデンの企業買収を扱ったサスペンス映画。
 出演は『007カジノ・ロワイヤル』(2007年)に出演していたマッツ・ミケルセン。
 
 題材的にも、あんまり好みなテーマじゃ無かったっていうのもありますけど、いまいち楽しめませんでした。スウェーデン映画じゃ無かったら観ないテーマでした。
 
 今作より、もっともっとDVD化した方が良い作品があると思うんですけどね!
 「刑事コロンボ」のクリエイター、ウィリアム・リンク、リチャード・レビンソンが脚本を書いた傑作ミステリーのTVムービー『殺しのリハーサル』(1982年)とかをTV放映時の日本語吹替え音声つきでDVD化して欲しいです!
 チャールズ・ブロンソン主演のアクション映画『シンジケート』(1973年)とかも未だDVD化されてませんしね!
 どういう基準でDVD化されるのかわかりませんけど、こういう名作こそどんどんDVD化して欲しいです。

 ところで、今作『ダークロード闇夜の逃亡者』なんですけど、なんで犯人が7年も待ったのかがちょっと分からないです。多分、カティギスに投資していた資金が莫大になるのを待っていたんでしょうけど、そのあたりの説明ももうちょっとあった方が良かったかも。

 あと死んでいたと思われていた犯人ですけど、だったら、あの死体は誰のものだったの??そういうところが説明不足すぎな気が!
 ストーリー的には大したストーリーじゃないですし、最後のオチもそんなにビックリするような感じじゃないです!

 ところで、この映画の中のスウェーデン警察ってかなり無能!こんな警察イヤだなぁ!こんなに連続して殺人事件が起きてるのに何も出来てないですもんね。金田一耕介の作品か??って思うくらいの無能ぶり!(あれ、これは言いすぎだったかな??)
 スウェーデン映画ファンにしかオススメ出来ないです! 10点

ダークロード~闇夜の逃亡者~ [DVD]
ピーター・リンドマーク
タキ・コーポレーション
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『J★A★C★K』スウェーデン製刑事アクション

2007-05-23 00:09:33 | スウェーデン映画
J★A★C★K
RANARNA(2003年スウェーデン)
 監督   ピーター・リンドバーグ
 脚本   ピーター・リンドバーグ
 出演   ソフィア・ヘリン、ミカエル・ベルシュブラント

 ■ストーリー■
 ストックホルムの銀行に武装強盗が入る。1年前のドイツのICP銀行に武装強盗事件に似通っていることから調査を進める中、女性捜査官のクララ・アルビドソンはビデオの映像から、強盗団の訓練を受けたかのような動きから、警察や軍隊の経験者ではと疑うのだった。上司から、警察を退職した元特殊部隊のホグランドとコフーの2人を調べるよう命令されるのだった。2人は武装強盗の容疑をかけられたが目撃者を暴行し、証言が取り下げられたことがあったのだ。そんなとき、警察は武装強盗団を追い詰めるが、攻撃に遭い逃してしまうのだった。

 ■感想■
 劇場未公開のスウェーデン製の刑事アクション映画。
 主人公が女性なので、アクション!アクション!アクション!っていうより、サスペンス寄りの作品になってます。
 
 今作のヒロインのクララって、ヨーテボリに転勤したがってるんですけど、スウェーデンでも、西海岸ってあこがれがあるんですかね??少しあったかいんですかね。
 
 あと、特殊部隊のこと、字幕でも吹替えでも「S.W.A.T.」って言ってるんですけど、スウェーデンに「S.W.A.T.」は無いでしょう!まぁ、多くの観てる人が分かりやすいから「S.W.A.T.」って表現してるんでしょうけど。まぁ、観てる人がわかりやすいって、言えば分かりやすいですけど、ちょっと、意訳しすぎでしょ!アメリカのロサンゼルスやサンフランシスコじゃないんだから!
 それとも、スウェーデンの警察の特殊部隊も「S.W.A.T.」って言うの??

 スウェーデン製の刑事アクションっていうので『ゼロトレランス』(1999年)くらい面白い作品を想像しちゃったんですけど、さすがにあそこまでは面白くなかったです!残念です!

 でも、今作も、ランニングタイム100分を、中だるみさせることなく、最初から最後まで、面白いですよ!スウェーデンのエンターテイメント映画も、DVDスルーで構わないのでドンドン公開して欲しいです。

 ヒロインの恋人が、犯人の一味では??っていうのが、1番のポイントです!でも、あえて、そこはダラダラ引っ張らずに、もうさらっと流れていきます。
 「うわ~、またDVDのパッケージの説明と少し違う!」
 ストーリーは、合ってるんですけどね!でも、なんか、そこが今作の大きいポイントみたいに書いてあったんで、少し肩透かし食らっちゃいました。でも、そういうところも、未公開の作品を観る楽しみですけどね!
 DVDのパッケージの作品紹介なんて、あんまり真剣に読んでないので、全然OKなんですけどね。

 あと、今作のヒロインって、子どもを亡くしたって、設定なんですけど、夫とは離婚してる設定なんですよね。説明、説明のハリウッドの作品に比べると、やっぱりヨーロッパ製のエンターテイメント映画や、香港映画って、説明シーンが無くて良いですね!あんまり説明ばっかりの作品観てると、バカにされてるみたいですもんね。刑事物ファンは必見!68点 
J★A★C★K [DVD]
ステファン・サウク,ソフィア・ヘリン,ミカエル・バーシュブラント,スティーナ・エクグラ,トーマス・クルツェ,ピーター・リンドマーク,エリック・マディソン
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『ポゼッション』傑作スウィディッシュ・ジャッロ風!

2006-08-08 01:03:55 | スウェーデン映画
ポゼッション
STRANDVASKAREN(2004年スウェーデン)
 監督    ミカエル・ハフストローム
 脚本    ミカエル・ハフストローム
        ヴァサ・ハフストーム
 出演    レベッカ・ヘムセ、ジェニー・ウルビン、ジェスパー・サレン
        ピーター・エガース、ダニエル・ラーソン

 ■ストーリー■
 ヘルスタッド高校で、レベッカという女学生がいじめを苦に自殺した。1年後、女学生サラは、論文のテーマに町に伝わる高校のそばの湖に伝わる伝説“湖の亡霊”について書くことにしていた。100年前に湖のそばに住む農夫が、男子学生をカマで殺したあと行方不明になっていて、幽霊となっているという伝説があったのだ。
 一方、そのころレベッカを溺愛しすぎて、妻まで殺したレベッカの父親が精神病院から脱走した。ヘルスタッド高校ではおりしも創立百周年記念日のダンスパーティが開かれていたが、パーティで連続殺人事件が発生するのだった!

□■□超ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 珍しいスウェーデン製のスリラー映画!それもミステリー映画系の!!
 もう完全に正統派スリラー映画になってます!ランニングタイム100分をしっかり使って、ちゃんとしたミステリー映画に仕上げてます!!

 もう、ノリは、イタリア製ジャッロ映画のノリです!
 ジャッロっていうより、ハリウッドの『スクリーム』(1996年)系のティーン向けスリラーと言った方が良いですかね??でも、正統派スリラー映画として十分面白いです!
 イタリア製ジャッロ映画の影響というよりは、ハリウッドのネーヴ・キャンベル主演のスリラー映画『スクリーム』から始まったティーン向けスラッシャー映画のジャンルからの影響が大きいんでしょうけど、製作したのがスウェーデンっていうこともあって、雰囲気が、ヨーロッパ映画の雰囲気が漂っててイタリア映画っぽいです!


 面白い!面白すぎます!ジャッロ映画ファン必見!

 それにしても、日本のタイトルはヒドイです!たまたまビデオレンタル屋で
「借りたい作品無いなぁ~」と思って、つい手に取ってパッケージを読んで「もしかしたら、ホラー映画(オカルト)じゃなくてスリラー映画(ミステリー)かも??」と思って借りてみたら、案の上、ミステリー映画でした!
 
 日本語吹き替えまでつけて、ちゃんと発売してるのに、タイトルが“ポゼッション”だなんて!てっきり、アメリカ製のC級オカルト映画だとばかり思ってて、今までパッケージにも触れてませんでした!!

 もっと内容が伝わる良いタイトルあったでしょ!

 “美人学生襲撃!”とか
 “殺しのダンスパーティ”とか
 “論文は知っている”とかとか…。
 「あれ、全部、パクリだ~」すいません!

 すいません、@KOBAも偉そうなコト言っててもセンス無いですネ!

 でも、それにしても、この日本版タイトルは、もったいない!絶対に!!!
 
 この『ポゼッション』のタイトルとビデオパッケージのせいで見てない人が大勢いると思うんですけどネ!

  
 音楽は、ちょっとジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』(1978年)みたいですけど、そこも、ご愛嬌です!
 許す!許す!音楽が少し(かなり)似てても。でももしかすると、確信犯で、わざと似させたのかもしれないですネ。スラッシャームービー風の雰囲気をかもし出すためにネ!
 
 今作は、スペイン製のティーン向けスリラー映画『殺しのセレナーデ』(01年)より、全然面白いです!『殺しのセレナーデ』は、穴だらけのストーリーなのに、確か“ダリオ・アルジェント・ミーツ・スクリーム”と評された作品だったですけどネ。ビデオリリースされたときに、ほんのちょっと話題になりませんでしたっけ??でも“ダリオ・アルジェント meets “SCREAM””はホメスギ!
殺しのセレナーデ [DVD]
シルケ,フェレ・マルティネス,ヨルグ・サンズ,パッシー・フレイテス
キングレコード

              
 今作『ポゼッション』に話題を戻すと、こういうミステリー映画風のスラッシャームービーや、ジャッロ映画が好きなファンは必見の1本です!
 種明かしのシーンの8mmが映ってるシーンなどは、もう見ながらニヤニヤして見ちゃいました!8mmの種明かしなんて、なんか『サスペリア2000』(1996年)みたいで…。その実、全然、種明かしになってないところも似てます!
 でも、出来たら、犯人が映ってる8mmフィルムに、ちゃんと犯人がわかるように映ってたら良かったのにネ!まぁ、確かに、コンマ数秒、映ってはいるんですけど、全然見えません!まぁ、見えても、小さいころの姿なんで犯人が分かるわけじゃないんですけどね。
 
 監督のミカエル・ハフストロームは、要チェックです!でもスウェーデン映画って、公開されないんですよネ!
 アンデルス・ニルション監督、ヤコブ・エルクンド主演のシリーズも『ゼロトレランス』(99年)、『エクゼクティブプロテクション』(01年)と2作はビデオ公開されたのに、3作目の“Tredje vågen, Den ”(THE THIRD WAVE)(03年)は、未だ公開されてないですもんネ~。ビデオ公開で良いので、どこかのメーカーさん出してくれないかなぁ~。

 スウェーデン映画のエンタメ作品、面白すぎ!80点
ポゼッション [DVD]
ジェスパー・サレン,レベッカ・ヘムセ,ジェニー・ウルビング,ピーター・エガース,ダニエル・ラーソン,レベッカ・ファーガソン,フラン・ウィクランド,カースティン・ステインバッハ,アンダース・エクボルグ,クエル・ベルグゥィスト,ハンス・ロナハーデン,ミカエル・ハフストーム,ヴァサ・ハフストーム,ピーター・モクロシンスキー
ビデオメーカー
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『謀殺の標的』スパイ物入門編

2006-01-19 00:01:25 | スウェーデン映画
謀殺の標的
THE INSIDE MAN(1984年スウェーデン、イギリス)
 監督     トム・クレッグ
 脚本     アラン・プレイター
 原作     ハリー・カルマン
 出演     コリー・モルダー、デニス・ホッパー、ハーディ・クリューガー
         デビッド・ウィルソン、ヨースタ・エックマン

 ■ストーリー■
 スウェーデンで原子力潜水艦を発見することが出来るレーザー装置が開発された。アメリカ情報部を招いた実験は成功するのだが、レーザー装置を開発したマンデル社の工場に何者かが侵入、レーザーは盗まれ工場が爆破されるのだった。
 スウェーデン軍情報部のラーソンはマンデル自らの芝居ではないかと疑い、身寄りの無い海兵隊員トマス・カリンに眼をつけ、トマスを除隊に追い込み、マンデルの運転手にさせるのだった…。

 ■感想■
 スウェーデン、イギリス合作のスパイ物です。
 ビデオバブルの頃はこんな作品までソフト化されてました。
 海外版のDVDパッケージ見てもメインは“デニス・ホッパー!”になってます。
 まぁ、しょうがないですかね、ヨーロッパ映画だし。
 アメリカの人って外国映画観る人少ないから、こういう知られている俳優を“売り”にして前面に出さないとネ。もともと海外市場を考えてデニス・ホッパーが出演してるんでしょうしね。

 ストーリー的にはイギリスのスパイ物の定番のいつものストーリーです。
 
 デニス・ホッパーはアメリカ情報部の大物ミラー役です。でもこんなに長くスウェーデンにいるんだから大して大物でもないか??ミラーの部下バクスターから主人公のカリンが「大人しくしてろ!」って言われますけど、そう言われたら大人しくしてましょう。
 映画でも小説でも、こういう作品が好きなら途中でネタが割れちゃうストーリー展開です。
 その上、製作がスウェーデン、イギリスですから、絶対オチは「あ~、なるぞ、きっと」って思ってたらその通りになります。
 イギリス製のスパイ物といえば、悪いのは自分の組織っていうのが定番ですからね。

 後半、マンデル社をクビになったカリンのところにバクスターがやってきて
 「素人が出てくんじゃねー」ってバクスターがカリンのことボコボコにしながら言ってましたけど、そこではもうネタが完全に割れてるんで、もうラストまでストーリーが全然盛り上がらないです!!

 もう素人はおとなしくしてた方が良いですね。
 こういう世界では。

 恋人をテロリストに殺されたCIAのコンピュータ技師が、テロリストたちに復讐する傑作サスペンス『ザ・アマチュア』(1981年)でも東側の大物スパイに、主人公のチャーリーが「プロだったら生かしておかない」みたいな意味のこと言われてましたもんね。
 確かに素人がクビをはさむと、混乱させますもんね。
 今作『謀殺の標的』でも、スパイ小説にありがちな“いつものストーリー”なのに犠牲者出しすぎ!さすがスウェーデン、イギリス映画。人命をなんとも思ってないでしょ。

 そういえば、ロバート・リテル原作のスパイ小説の映画化『ザ・アマチュア』も、いまだにDVD化されてませんねェ~。
 「なぜ、なぜ??」
 ぜひDVD化して欲しいです。でも『ザ・アマチュア』もDVD化するときは、ぜひ日本語吹き替えつけて下さいネ。

 今作は、ヨーロッパ製のスパイ物の映画には入門編としては最適かも!! 55点
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『神々のテロリスト』スウェーデン製アクション!

2005-05-22 19:28:56 | スウェーデン映画

神々のテロリスト
Täcknamn Coq Rouge
(英題“CODE NAME COQ ROUGE ”)(1989年スウェーデン)
 監督         ペール・ベルイルンド
 脚本         ペール・ベルイルンド
 原作         ヤン・ギィユー 
 出演         ステラン・スカルスガルド
             レンナット・ユールストレム

 ■ストーリー■
 アラブのテロリストが北欧で「ダレット計画」という計画を実行しようとしていることを突き止めた軍情報部は、警察にカール・ハミルトン大尉を特別区顧問として出向させるのだった。警察のナシュランド部長は軍隊から来たハミルトンを良くは思わず捜査に協力的でなかった。そんな時、「ダレット計画」を探っていたナシュランドの部下フォルケソンが車の中で死体で発見されるのだった。手がかりは残された凶器のソ連製の拳銃とエジプト煙草だけ。警察は体制に批判的なジャーナリスト、ポンテを怪しいと疑うのだった。しかし、ポンテはハミルトンの昔からの知り合いだったのだ。

□■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 元CIAのエージェント、カール・ハミルトンを主人公にしたスウェーデン製アクション映画です。
 本作と同じくステラン・スカルスガルドがカール・ハミルトンを演じた本作の続篇も『D(デッド)・スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』THE DEMOCRATIC TERRORIST(1993年)としてビデオスルーで公開されました。
 カール・ハミルトンを主人公にした映画は、ピーター・ストーメアが主人公を演じた『ハミルトン』(1989年)が日本でも劇場公開されました!
 
 今作は、続篇の超ハードアクション『D(デッド)・スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』に負けないくらいの超リアルモードな展開で、ハリウッドでは考えられないクライマックスを向かえるアクション映画になってます!! ハリウッドのエンターテイメントに慣れてると思わずショックで「エーッ!そんなのあり??」って感じになっちゃいます。
 
 なんといっても、本編のストーリーのメインの謎解きの「ダレット計画」がラストで実行されちゃうんですから!!実行されて、犠牲者出まくり!!
 思わず画面を観て突っ込んじゃいました!
 「何やってんだ!カール・ハミルトン!!」
 それにストーリー自体、誰が敵で誰が味方かがハッキリしてないし!こんなに複雑だと盛り上がれないです。ちょっと、それは言いすぎでした!ちゃんと敵も味方かもちゃんと観てればわかります!!
 とにかくスウェーデン映画っぽく淡々とストーリーが展開していきます!映画の最初の方で、「この事件は私でなんとかします!」とか言ってハミルトンに敵意むきだしだった警察の捜査官フォルケソンが何の見せ場もなく一瞬で退場しちゃうし!!ここでまず最初のビックリ!!こんな中盤に行くまでに画面から消えていくキャラクターなのに目だってたの??

 まぁハリウッドのわかりやすい映画ばっかり見てる自分が悪いんですけど、スウェーデンの映画ファンって複雑な話好きなんですね。このストーリーでも、サスペンス小説やらスパイ小説には良くある話なんですけどね。
 ハリウッド映画には無いパターンのストーリー展開です!!エスピオナージュ物が大得意のイギリスのスパイ小説を読みなれてると、何とも思わないかもしれないストーリーですけど、このクライマックスだけはビックリです!!
 ビックリどころか、エンターテイメント映画としては少し壊れてるのかも!!そこが今作の魅力ですけど!!このクライマックスのおかげで、他の平凡なスパイ映画から目だってるんですけどね!!
 でも、やっぱり「ダレット計画」が実行されちゃったら何のために主人公たちが頑張ってたんだ!って思っちゃうでしょ。
 警察でのエピソードも、カール・ハミルトンと捜査をともにする刑事とのからみとかゼンゼン膨らませていかないんですからね。

 最後の展開も、ブチッってスイッチが切れるように映画終わっちゃうんですから!!
 でもリアルで良いですよ、たまにはこういうエアンターテイメント作品も良いですね。自分はけっこう好きです。ハリウッドばかりじゃなく、こういう映画もないとね。80

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『エグゼクティブプロテクション』続編も緊張感があり面白い!

2005-05-08 23:09:36 | スウェーデン映画

エグゼクティブプロテクション
EXECUTIVE PROTECTION(Livvakterna)(2001年スウェーデン)
 監督          アンデルス・ニルション
 脚本          アンデルス・ニルション
             ヨアキム・ハンソン
 出演          ヤコブ・エルクンド
             クリストフ・M・オート
             マリー・リチャードソン
             サミュエル・フロラー

 ■ストーリー■
 イエーテボリ警察の刑事ユーアン・ファルクは、はみだした捜査がもとで盗難自転車の整理の事務職に配置転換させられてしまう。(←サンフランシスコ市警じゃないからはみだし系“汚い刑事”を扱いかねたのね・・)そんな時、恩人の葬儀の為、婚約者が死んで以来帰っていなかった田舎へ帰ることになる。そして幼なじみたちと会うユーアンだったが、数日後、幼なじみで恩人の息子で会社を経営しているスヴェンから連絡があり事件に巻き込まれていることを知る。地元のギャングから脅されていたスヴェンは警備のプロ、ニコラス・レーマンを雇い入れるが、レーマンはギャングを有無を言わさず皆殺しにしてしまったのだ!レーマンの仕事ぶりを見て余りの恐ろしさにスヴェンは契約を反故にしてしまったのだ。(誰でもびびるよ・・)怒ったレーマンが契約金を要求してきたのだ。レーマンの手口を見て、ユーアンは警察を退職し、元同僚が多く働いているプロの警備会社に就職、スヴェンと彼の家族の身を守ろうとするのだった・・・
 
 ■感想■
 ヤコブ・エルクンドがユーアン・ファルクを演じるアクションシリーズ第2弾です。
 ちなみに、1作目は、完全な警察物『ゼロトレランス』(1999年)です。
 今シリーズは、日本であまり公開されないスウェーデンのアクション映画です。
 
 上記のストーリーで紹介しましたけど、今作の主人公ユーアン・ファルクって警察辞めちゃうのか~!っていうのが第一印象です。

 続編らしく1作目のヒロインのヘレンも出てきます。乗ってる車も同じ、金色のヴィッツです。前作同様、今作も脚本が練りこんであって見ごたえ十分の作品になってます!全編に渡って緊張感の張りつめたアクション物になってます!!

 でも、なぜ、こんな展開になるの??
 1作目は純粋な「警察物」だったのに、続編の今作は企業買収が中心の「サスペンス系アクション」になっています…。
 でも、明らかに警察署内部の様子が違うような気がするんですけど…。舞台がストックホルム→イエーテボリに変更になったから??
 
 ビデオパッケージによると1作目は、ユーアンの勤め先がメトロポリタン警察になっていたのに、転勤したんでしょうか?
 続編の今作では、エキストラの数も減っているような気が!!
 前作の興行収入が『タイタニック』を抜いたとかって宣伝コピーに書いてあったんですけど。全体的にスケールダウンしてこじんまりとした印象になってます。
 ところで、1作目のキレイな女性刑事と別れちゃったのね。1作目のヒロインのヘレンと同棲していますもんね。
 
 主人公のユーアンは「協調性ない!」って上司に言われてました!
 アクション映画の1匹狼的な主人公とはいえ、いくらなんでも、1人で暴走しすぎでしょ、やっぱり!
 弁護士を問い詰めるところとか、ヤリスギ!これが「ダーティハリー」シリーズのハリー・キャラハン刑事なら1人で自分勝手に行動しても、物事が全部良い方に動いていくからいいですけど、普通は、今作みたいな展開になりますもんネ~。
 リアリズムといえばリアリズムです。

 あと、スウェーデンの法律だと、警備会社って正当防衛なら銃(ピストルじゃなくて、それもサブマシンガン系のです。銃に詳しくないので良くわからないけど)を撃ちまくって人を殺しまくっていいの??
 あれは、正当防衛じゃすまないでしょ!!
 完璧に武装して、過剰防衛でしょ。まるで開拓時代のマカロニ西部!て感じです。
 それだったら、最初のレーマンの行為も合法的でしょ。???
 良くわからないなぁ。

 2003年にはイギリスとの合作で3作目の“THE THIRD WAVE ”(Tredje vågen, Den)が作られたらしいんですけど、これも観たい!
 観たい!観たい!
 どっかのメーカー発売して下さい!
 
 宣伝によると、今作は、本国スウェーデンでは、同時期に公開された『パール・ハーバー』を凌ぐ大ヒットとなった!!ってことです。前作と言い、今作と言いスウェーデンの映画ファンってアクション映画が好きなのね!

 スウェーデン映画、面白いです!ラストもけっこうハードだし。でも、あういう風にしないとアクション映画的に満足できないけどね。 アクション映画ファン必見のシリーズです!80点  

エグゼクティブ プロテクション [DVD]
アンデス・ニルソン
カルチュア・パブリッシャーズ
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『ゼロトレランス』 スウェーデンアクション

2005-04-24 23:35:26 | スウェーデン映画

ゼロトレランス
NOLL TOLERANS(ZERO TOLERANCE)(1999年スウェーデン)
 監督:アンデルス・ニルション
 脚本:アンデルス・ニルション 
    ヨアキム・ハンソン
 出演:ヤコブ・ベルクンド
    マリー・リチャードソン
    ペーター・アンデンション
    ハンナ・アルステルランド
    ジャクリーン・ラメル
 
 ■ストーリー■
 ストックホルム市警の巡査部長のユーアン・ファルクはクリスマスイブの晩、偶然、宝石店強盗を目撃して犯人を追跡する。
 犯人たち2人は逃走するも通りかかりの幼い娘を人質にしたが、ユーアンの活躍により犯人の1人は射殺され人質は救出される。
 しかし、そのとき、残りの犯人によりサンタクロースのかっこうをした通行人が子供の前で殺され、なおかつ犯人は逃走してしまうのだった、、、。

 事件の目撃者により犯人は前科のあるガウトだとわかるが、翌日以降の証言で目撃者たちはガウトではないと証言を変えてしまうのだった。
 ガウトによって目撃者たちが脅されているに違いないのだが、わずか1日で目撃者全員に接近、脅迫することはできないとのことでガウトは釈放されてしまう。
 目撃者の情報は警察署にしかないはずなのだが、、、!

 ■感想■
 スウェーデン製の刑事アクション映画。
 
 この作品のうたい文句によると“本国スウェーデンで1999年に公開され『タイタニック』を押さえて興行収入第1位を記録した”とのコトです!
 
 まぁ、『タイタニック』と今作なら、自分なら迷わず今作を観ますけどね!

 劇場に来る大多数の観客が『タイタニック』じゃなくて今作を見たってことです!
 スウェーデンの映画ファンってすばらしすぎッ!

 スウェーデン製だけあって全編、北欧の香り、雰囲気プンプンしてます。
 スウェーデン映画といえば元CIAのエージェント、カール・ハミルトンの活躍を描く傑作アクション『D(デッド)スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(1993年ドイツ、スウェーデン)が思いだされます。
 その他の作品でも、同じくカール・ハミルトンの活躍を描く『神々のテロリスト』(1989年スウェーデン)、『ハミルトン』(1998年スウェーデン、ノルウエー)等々、アクション映画として傑作をたくさん作ってます!

 で、今作なんですけど刑事アクションの出来としてはごくごく普通の1980年代風の刑事ものって感じです!
 
 →ってことはかなり面白いってことですね!
 これはかなりのホメ言葉になってます!日本の1970~80年代刑事アクションドラマのノリと言えば、わかりやすいかも!
 
 観ている間、一切退屈しないです。
 
 ただし、こういう刑事アクション映画を観慣れてる映画ファンには、ストーリー展開が想像がつく展開になりますけど、そこがまた良かったりして!
 どこかで観たことあるようなシーンが次から次へとでてきますけど、それもまた刑事アクションとして安心して観てられます!

  

 例えば、犯人のところに行って逆に暴力振るったって言われるのは『ダーティハリー』(1971年)にありました。
 まぁ、定番といえば定番の展開ですけど、エンターテイメント映画としては正しい展開です!
 それでも、珍しいスウェーデン製の北欧の街並みの中でのアクション映画、最高です。
 
 主演のヤコブ・エクルンドは、ヒロインのヘレン役(女性刑事の方ではないです。目撃者の方です!)のマリー・リチャードソンとの間に子供がいるそうです。(あんまり本編と関係ないですけど豆情報として)

 スウェーデン映画のポリスアクション映画っていうことと北欧の雰囲気にプラス5点オマケで 85点

 ちなみに今作は、大ヒットしたので続編が作られました。続編は『エクゼクティブプロテクション』です。こっちも面白いです! 


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