WILD COUNTRY(2005年イギリス)
監督 クレイグ・ストレチェン
脚本 クレイグ・ストレチェン
出演 サマンサ・シールズ、マーチン・コムストン
■ストーリー■
ケリー・アンは16歳で出産するが、子どもは養子縁組に出されてしまうのだった。6週間後、ケリー・アンと4人の友人たちでキャンプに出かけるのだった。その地方は人食い一族が住んでいたと言い伝えが残っている場所だった。その夜、赤ん坊の泣き声を聞いたケリー・アンたちは、泣き叫ぶ赤ん坊と、惨殺された羊飼いの姿を発見するのだった。
□■□ネタバレあり!観る予定の人は読まないで□■□
■感想■
2000年のフランス製の同名作品がありますけど、今作はイギリス製のホラー映画です。なぜ、今作の日本タイトルが「赤ずきんの森」なのかは、観てのお楽しみです。
子どもを養子縁組させられてしまったって言う設定が、うまくストーリーに組み込まれてます。普通の設定だと子どもがキライって女の子もいますからね。赤ん坊が泣いてても、助けなかったり、せいぜい抱き上げるくらいですけど、今作の主人公は授乳させることができますからね。このシーンが、最後の方で活きて来ますからね。
ところで、今作なんですけど、てっきり人食い一族の恐怖を描く作品かと思いきや、途中で、犯人の狼が出てきちゃいます。「あ~、動物パニック物なんだ」とか思ってると…。
こういう展開になるとは思ってもみなかったです!確かに“狼”にしては、ちょっとオカシイ姿でしたもんね!この狼を観て「造形の悪い狼だなぁ」くらいにしか思わなかったです。だから、この展開には、やられちゃいました。「ビックリ!ビックリ!」
ネタバレになっちゃうんで、詳しく書けませんけど、こういう展開は好きです。ランニングタイムが70分っていうのも、好感が持てる長さです。かつてのTV東京の「火曜洋画劇場」(あれ、番組タイトル合ってるかな??「火曜ロードショー」だったかも??)の90分枠の映画劇場枠でピッタリの長さです。
最近は、なんでもかんでも、2時間超えの長い映画が多いですけど、やっぱりストーリーや展開を考えたら、これくらいの長さの作品もやっぱり良いですよね。テンポが良いです。
今作のことを「若者が殺人鬼に襲われるだけのB級スラッシャー系ホラー」って思って、期待してなかったから、すごく楽しめました。でも、いかにもホラー映画ファン向けって感じで、説明が一切無いのは、どうなんでしょうか??最後の方の展開なんて、ホラー映画を観てない人が観てたら「なんで??なんで??」とか思っちゃうかも。
ホラー映画好きには、常識の展開でも、このジャンルの作品を知らない人間が観たら「なんで??」って思っちゃうかも。でも、変身前に咬まれたのに、感染しちゃうんでしたっけ??(あ、これ、ホントのネタバレです。すいません)まぁ、その辺は適当なんでしょうかね??
でも、ところで、あの狼たちは今まではどうしていたんでしょうね??あの村のあたりで暴れていただけなんでしょうかね??もっともっと犠牲者が出ていそうですけどね。まぁ、B級ホラーだから、そういう細かいことは気にしない方が楽しめるんでしょうけど。
今作はちょっとした拾い物です!これだから、未公開の作品は、あなどれないです。未公開でこれくらいの作品だったら、合格点です!65点
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