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『クライモリ』80年代風スラッシャー!

2005-04-30 01:19:42 | ホラー
クライモリ
WRONG TURN(2003年アメリカ、ドイツ)
 監督    ロブ・シュミット
 脚本    アラン・マッケルロイ
 出演    デズモンド・ハリントン、エリザ・デュシュック
        エマニュエル・シュリーキー、ジェレミー・シスト

 ■ストーリー■
 ウェストヴァージニアの未開発地域では2人のフリークライマーが行方不明になる事件が起きていた。医学生のクリスは面接を受けるため道を急いでいたが、幹線道路では事故が起き渋滞が起きていた。渋滞を避けるため森林を抜け近道をしようとしたが、大きいカーブを曲がった瞬間、山道の真ん中でパンクで止まっていたレンジローバーにぶつかってしまうのだった。レンジローバーに乗っていたのは失恋したばかりのジェシーを含む5名の若者だった。彼らは傷心のジェシーを元気づけようとキャンプに向かう途中だったのだ。車での移動が出来なくなったため、彼らは電話を探して山道を歩き始めるのだった。

 ■感想■
 ホラー小説の帝王スティーヴン・キングが、その年の年間の映画のベスト1にしたホラームービーです!。
 でも『フレイルティー妄執』(2001年)の感想でも書きましたけど、スティーブン・キングって、基本的には“THE B級ホラー映画”好き好き大好き!ですからネ!
 とにかくスティーヴン・キングが、その年のベスト1にしたっていうコトて、こういうスラッシャームービーにとっては、すごく名誉なコトです!!
 
 スティーヴン・キングがホメてるんでかなり期待しちゃいます!!
 トニー・スコット監督の『マイ・ボディガード』(2004年)に賛辞を送っていたクェンティン・タランティーノ監督のホメ言葉とは大違いです!!A・J・クイネルの「燃える男」を、あんな風に普通のアクション映画にしてしまった『マイ・ボディガード』をホメてるのとは大違いです!!
 
 スティーヴン・キングがB級ホラーをホメてるときの言葉には重みがあります!!
 観てみると、ホントに“THE B級ホラームービー”でした。
 
 ストーリーや展開は、まさに1980年代に『13日の金曜日』以後に、雨後のタケノコ状態でたくさんたくさん製作されたスラッシャームービーの1本って感じです。
 今作は1980年代の作品って言っても通るくらいの内容の映画です。モチロン、これもホメ言葉ですからね!!
 
 1980年代の代表的なスラッシャームービーと言えば『13日の金曜日』ですけど、他にもた~くさんスラッシャームービーがありました!
 
 廃鉱を舞台にしたカナダ製の『血のバレンタイン』(1981年)。
 殺し方が変わってた『ローズマリー』(1981年)。
 正統派サスペンス調なのに、ミステリーファンもぶっ飛んだ展開のトンデモ作品『誕生日はもう来ない』(1981年)。
 設定を複雑にしたわりに、その設定がストーリーの面白さに生きてこなかった『サイレントキラー白い狂気』(1984年)。
 『夕暮れにベルが鳴る』のフレッド・ウォルトン監督の『エイプリル・フール』(1986年)等々、ちょっと思いつくだけでもこんなにあります!!
 本当に、た~くさんのスラッシャームービーがありました!
 
 で、話題を今作『クライモリ』に戻すと、ランニングタイム84分ていう短い時間なのに、少しだけ長く感じちゃいました!
 でも、84分なんで、もうこれ以上短くも出来ないですけどネ。でも、本当はあと5分くらい短くても良かったかも!!まぁ、でも、作品全体の印象は、実はけっこう頑張ってます!退屈はしませんからネ!1980年代のスラッシャームービーのファンが観ても楽しめるように作られてますしね。

 でも、この作品の1番の特長は、1980年代風な内容より、日本タイトルの「クライモリ」です!
 カタカナ表記にしただけなのに、スゴク雰囲気があります!!タイトルを、ただカタカナ表記にしただけで、なんか色々と想像させちゃいますもんね!!
 このタイトル、さすが宣伝上手の東宝東和配給だけのコトはあります!
「暗い森」なんていうよりよっぽどいいもんね。あれ、実は漢字まじりの「暗い森」でもけっこう良いかも…。
 
 っていうより“クライモリ”って、原題のWRONG TURNより良いかも…
 
 
 東宝東和配給といえば、“誰でも・12回は・必ず・飛びあがります。”という宣伝コピーで、いかにもショック映画として宣伝されましたけど、実際は、パニック映画風のモンスター映画『アリゲーター』(1980年)とかありましたもんネ。
 『アリゲーター』を見たときは、ビックリしました!これって“怪獣映画じゃないか!”ってネ。良い意味でビックリさせられました!
 
 また、事前に宣伝された殺人鬼の凶器“ジョギリ”が出てこない『サランドラ』(1977年)っていう作品もありました。 
 
 凶器だけならまだしも、凶器が出てこないどころか、スラッシャームービーの肝心の殺人鬼「“バンボロ”って誰??」状態の『バーニング』(1980年)なんていうのもありました。しかも『バーニング』のチラシ、パンフ等には劇中に出てこない、まるっきり関係ないイメージ素材が使われてました!!
 本当に良い時代でした!!そんな宣伝にだまされる喜びもありますもんネ!!
 そういえば『サンゲリア』(1979年)も東宝東和でした!これも初めて観たときは、本当にビックリしました!宣伝コピーが
 “心臓一撃―いま80年最大の<ショック>が襲いかかる!”だったから、てっきりオカルト映画かなって思って観はじめたら、なんとジョージ・A・ロメロ監督のリビングデッド系ゾンビ物だったんで超ビックリでした。
 
 そういった宣伝がなつかしいですけど!それに比べたら「クライモリ」なんていうタイトルをつけるなんて、ごくごく普通のセンスですネ!
 日本タイトルのセンスにプラス10点で 70点 

クライモリ デラックス版

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『インファナル・アフェアIII終局無間』 シリーズ最終章!

2005-04-29 03:31:18 | 香港映画
インファナル・アフェアIII終局無間
INFERNAL AFFAIRSIII(2003年香港)
 監督    アンドリュウ・ラウ
        アラン・マック
 脚本    アラン・マック
        フェリックス・チョン
 出演    アンディ・ラウ、トニー・レオン、レオン・ライ
        チャン・ダオミン、アンソニー・ウォン、ケリー・チャン
        チャップマン・トー、サミー・チェン、ショーン・ユー
        カリーナ・ラウ、エリック・ツァン、エディソン・チャン

 ■ストーリー■
 1作目の事件のあと、庶務課へ異動したあと内務調査課へ戻ってきたラウだが、彼の前に謎の人物ヨン警視が現われる。ヨン警視は保安部のエリートだった。そんなとき警察内部に残っていたマフィアからのスパイたちが次々と殺される事件が起きていたのだった。

 □■□ネタバレあり□■□
 ■感想■
 香港映画の大ヒットシリーズ「インファナル・アフェア」シリーズの最終章です!!

 「全ての<謎>はこういうことだったのか!!」
 なんていう風に謎は解けません!!
 「えーッ、なんで??」
 
 1作目の後のラウ(アンディ・ラウ)の後日談と、そこにヤン(トニー・レオン)の1作目のラストから半年前のストーリーがからんできて時間軸がずれて複雑になってます。
 そして、今作の第3作目から新たに“謎の登場人物”が2人登場します!1人は、警察の保安部のヨン警視(レオン・ライ)と、もう1人は中国本土の密輸商人シェン(チャン・ダオミン)がからんできます!!

 ただでさえ、時間軸が行ったり来たりして、ストーリーが複雑なのに、謎の登場人物が新たに2人も登場するもんだから、余計複雑になっちゃってます!
 
 いや、本当は「1作目と2作目をしっかり観てれば、全然複雑じゃないんですけどネ」
 複雑さを増してる原因は、実は時間軸が、過去と現在を行ったり来たりすることじゃ無くて、ラウやヤンの心象風景が現実の場面のように、突然出てきちゃうからなんですよネ。これって、現実の風景なの??それとも、心の中のイメージなの??ってネ!

 2作目を境にして、1作目でいつも苦しそうな顔してた(←あの状況じゃ当たり前か)トニー・レオン演じるヤンが今作では笑顔が一杯で、印象的です!
 一方のアンディ・ラウ演じるラウがどちらかといえば1作目は笑顔系のシーンが多かったですけれど、今作では、いつもいつも苦しそうな顔でゆがんでます。3作目は1作目と“対”になってるんですよね。
 
 ケリー・チャン演じる精神科医リーの催眠療法でもヤンは一切口を割らなかったですけど、一方のラウは…。
 診察室でケリー・チャンを真ん中にして左にラウ、右にヤンっていう構図も最高です!
 ラウとヤンの対比をこの構図でも描いているんですよね。今作はヤンとラウの立場が対になっているばかりでなく、ストーリーそのものが1作目と対になってるんですよね!う~、スゴすぎです!!よく出来た3部作です。
 
 2作目のラストで疑問に思ったんですけど、なんでヤンがサムの組織に入れたんですか??そこが解決されるのかな??な~んて思ってたんですけど、その件に関しては、一切説明なし!
 そんな理由なんて気にしないです。本当は気になったままなんですがネ。
 「サムは、自分をおとしいれようとした元ボスの兄弟を自分の組織に、なぜ雇い入れるんだ!!」って!!

 ヤンを自分の組織に入れたあとの今作では、死ぬかもしれないかなり危険な指令を出してるから、確かに『インファナル・アフェア無間序曲』と今作は、うまくつながってるんですけどね。
 でも、2作目の続きである1作目の『インファナル・アフェア』では、ボスのサムって、ヤンのことかなり気にかけてたですもんね。
 
 「なぜ??なぜ??なぜーッ??」
 2作目と1作目の間に何があったのーッ??
 
 でも気にしません、香港映画だもん!!でも、本当は、やっぱり気になってます
 
 今回は時間がなかったんでしょ。許します!許します!確か1作目の脚本は、3年もストーリーの構想練ったんですもんね。1作目が大ヒットしたために作られた続編だから時間が無かったんでしょ!もう@KOBA的には、続編を見れただけで満足です!

 今回は、本土の密輸商人とかかわりを持つレオン・ライが演じるヨン警視が重要な役どころで登場します。う~、レオン・ライ、いつも情けない役多いのに、今回はスゴクかっこいい!密輸商人役のチャン・ダオミンもかっこいいです!!みんな屋上好きなのね。超カッコ良すぎ!

 でも1作目、2作目と正攻法で描いてきたサスペンス系アクション映画が、今回はミステリー調のアクション映画になってます!でも最後に、ヨン警視の正体とか、今作の謎が解けたときに、感動させてくれます。
 アクション映画ファンはこの映画を観て下さい!1作目と2作目を見た人は絶対に見るでしょうかど。見る人は、ちゃんと1作目からネ。
 ちなみに、今作『インファナル・アフェアIII終局無間』は、日本公開版は12分長いバージョンっていうことです。長いバージョン公開してくれて、ありがとう。90点 
インファナル・アフェア III 終極無間 [DVD]
アンディ・ラウ,トニー・レオン,レオン・ライ,ケリー・チャン
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アラン・マック,フェリックス・チョン
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『クライングフリーマン』人気コミックの映画化!

2005-04-28 00:45:09 | アクション
クライングフリーマン
CRYING FREEMAN(1995年フランス、カナダ、日本、アメリカ)
 監督     クリストフ・ガンズ
 脚本     クリストフ・ガンズ
         ティエリー・カザル
 原作     小池 一夫
         池上 遼一
 制作     ブライアン・ユズナ
         サミュエル・ハディダ
 制作総指揮 一瀬 隆重
 出演     マーク・ダカスコス、ジュリー・コンドラ
         チェッキー・カリョ、島田 陽子、加藤 雅也
         レイ・ドーン・チョン、バイロン・マン、マコ

 ■ストーリー■
 エム・オハラはサンフランシスコでヤクザの殺人現場を目撃する。殺し屋はエムに「窯」と言い残して去っていく。エムは父親をマフィアに殺されており警察を信用していなかった。バンクーバーに戻ったエムはいずれ自分を殺しにくる殺し屋を待ち続けるのだった。
 一方、サンフランシスコで息子を殺された白真会組長の島崎は殺人現場を目撃したエム・オハラを引き渡すよう警察に脅迫してくるのだった。殺し屋フリーマンがバンクーバーに入国したとの情報を得たからだった。
 ICPOのニッタとカナダ警察のフォージ刑事に保護されたエムだったが、島崎は警察署前でフリーマンに殺されてしまう!フリーマンの目的は、組長の島崎を殺すコトだったのだ。

 ■感想■
 池上遼一、小池一夫原作の同名の日本のコミック「クライングフリーマン」の豪華な映画化作品です!
 
 ハデなアクションシーンとアクションシーンの合間に、ほんの少しドラマがあるだけの展開です!!
 本場ハリウッドも、アメコミの映画化が盛んに行なわれていますけど、マンガの国「日本」からもコミックの映画化です!1995年の映画化ですけど、少し早すぎた映像化だったかもしれないですネ!
 原作とは多少、味付けは違うものの、1本の映画として十分面白いです!!!
 なにせ、自分は原作の「クライングフリーマン」のファンなんで、すごく楽しめました!
 
 出演者もB級アクション映画としては、マコ、レイ・ドーン・チョーンと、すぐに退場していく脇役まで妙に豪華です!
 チェッキー・カリョって何にでも出演しますよね。シューティングゲームの映画化『ウィング・コマンダー』(1999年)、ジェット・リーのフランスアクション『キス・オブ・ザ・ドラゴン』(2001年)、Sci-Fi風サスペンス『ユートピア』(2003年)、トンデモSF『ザ・コア』(2003年)、正統派ドラマ『ロング・エンゲージメント』(2004年)、何も残らないミステリー『テイキング・ライブス』(2004年)等々、何にでも出演するチェッキー・カリョ、大好きな俳優です!  二昔前のヘンリー・シルバみたいですネ。
 例えが古いですネ!すいません。
 まぁ、ヘンリー・シルバこそ、本当に出演する作品を選んでなかったですよね。

 監督、脚本は『ジェヴォーダンの獣』(2001年)のクリストフ・ガンズ。
 日本のコミックが大好きらしいです。今作も日本のコミックのファンなオタッキー魂が炸裂の出来あがりです!!
 原作ファンが見ても大満足の1本に仕上がってます!
 今作と同じく、東映製作でコミックの映画化で『北斗の拳』(1995年)がありましたけど、仕上がりが今1でしたけど、イヤ、今2、今3ののデキだったので、今作も多少の不安だったでしたけど、すご~く面白かったです!
 本当に面白い!面白すぎる!
 やっぱり、コミックの映画化には、コミック好きな監督で映画化しないとネ!特に、クリストフ・ガンズ監督は、日本のコミック大好き!なんですからネ!

 実は、今作って、『ジェヴォーダンの獣』見る前に見たんで不安だったんですけど、『ジェヴォーダンの獣』を見たあとなら全然不安は無かったんですけどネ! ハッキリ言って、クリストフ・ガンズ監督は、現在、@KOBAが最も好きな監督の1人です!!!
 
 DVDのパッケージを見てたら、脚本に『トゥルーロマンス』(1993年)、『パルプフィクション』(1994年)のロジャー・エイブリーがノンクレジットで参加してたんですって。知らなかったです!でも、『トゥルーロマンス』もノンクレジットでしょ、確か。 
 
 続編を期待させるようなナレーションで終わるから期待してたんだけど、続編はムリだったみたいですネ!続篇を見たかったです。でも、変な監督に撮らせるなら別に、作らないで良いですけど。原作が好きなんで10点オマケで 90点
クライング・フリーマン [DVD]
小池一夫,池上遼一
東映ビデオ
クライングフリーマン 1 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
池上 遼一
小池書院
クライングフリーマン 2 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
池上 遼一
小池書院
クライングフリーマン 3 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
池上 遼一
小池書院
クライングフリーマン 4 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
池上 遼一
小池書院
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『クリスチーナの館』このラストって・・

2005-04-27 23:34:12 | サスペンス
クリスチーナの館
CHRISTINA`S HOUSE(1999年カナダ)
 監督    ギャバン・ワイルディング
 脚本    スチュアート・アリソン
 出演    ブレンダン・フェア、ジョン・サベージ
        アリソン・ラング、ブラッド・ロウ
 
 ■ストーリー■
 母親が入院している田舎に越してきたクリスチーナ親子。しかし、新居の屋根裏部屋では何者かがひそんでいるような感じがしていた・・

□■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 TVムービーみたいな出来のカナダ製の日本未公開サスペンスです。
アメリカのTVシリーズ「ロズウェル星の恋人たち」のブレンダン・フェア出演で、ストーリー展開も、前半部分は良くありがちな学園物を見ているような感じでほのぼの進んでいくもんだから、
 
 「絶対TVムービーに違いない!
 って思ってましたけど、クライマックスから最後に向けて突然、血みどろのスラッシャームービーになるんでビックリしちゃいました!
 別に、そんなビックリもしないですけど。
 
 ブレンダン・フェアのファン必見!みたいな作品です。
 別にファンでなくても、「ブレンダン・フェアのファンでもないのに見てしまった!」なんて言うほどヒドイ出来ではないです。

 それにしても、こんなオチあり?って思っていると、もう1発、最後にオチがあります。だけど、そのオチってヒネリのつもりかもしれないけど、まるで『コピーキャット」(1995年アメリカ)と同じような雰囲気のラストです!別に黒幕の犯人がいるなんて!
 
 13金系のスラッシャームービー『バーニング』(1982年アメリカ)ほどじゃないけど、(←これも前半青春物、後半スラッシャームービーでした。)前半と後半の映画の雰囲気がまるっきり違うっていうのは、映画としては2倍オイシイっていうより精神分裂症って感じがしてしまうのは自分だけ??
 
 監督はどんな映画でも撮れるんだよっていうつもりかもしれないけど。そんなつもりないですね、多分。

 あと、今作のビデオのパッケージにかいてありましたけど、
“イタリアで興行収入5位の大ヒット”って。イタリア人ってこういう映画好きなの??おれとも、その週、何もなかったのかな・・。なんかけなしてますけど、ヒマつぶしに見るには十分面白いですからネ。55点


クリスチーナの館 [DVD]
ジョン・サベージ,ブラッド・ロウ,ブレンダン・フェール,アリソン・ラング
パイオニアLDC

 
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『ヒロイック・デュオ英雄捜査線』香港映画としては普通

2005-04-27 02:08:20 | 香港映画
ヒロイック・デュオ英雄捜査線
HIROIC DUO 双雄(2003年香港)
 監督    ベニー・チャン
 脚本    アラン・ユエン
        エイドリアン・クワン
 出演    レオン・ライ、イーキン・チェン
        フランシス・ン、カリーナ・ラム 
 
 ■ストーリー■
 清廉潔白と言われていた刑事が警察署内の資料保管庫から資料を盗み出し、放火した。彼は逮捕されるが取り調べ中に自殺してしまう。自殺するとき、催眠術にかけられていたことを主張したことから、リー刑事(イーキン・チェン)は、、ある事件をきっかけに犯罪者として拘留されている元警察のセラピストで心理学の権威ライと組んで捜査にあたる。ライは事件の内容から自分の師匠マインドハンターと呼ばれる男が怪しいとにらむのだが・・

 ■感想■
 レオン・ライ、イーキン・チェン主演の刑事アクション。
 
 今作は宣伝コピーではでは
 “敵か味方か、命がけの心理戦”だったし、他には
 “『インファナル・アフェア』 から始まった、香港ニュー・ノワール最新作”てんでてっきり主演2人、イーキン・チェンとレオン・ライの2人の息詰まる心理戦が描かれるのかなぁって思って鑑賞したんですが、単なる刑事アクションでした!
  『インファナル・アフェア』(2002年)を彷彿させるような男と男の対決!
 は期待するまでもなく催眠術をテーマにしただけのただのアクション映画でした。
 ただ、レクター博士よろしくレオン・ライ演じる心理学と催眠術のプロ、ライはかっこいい!
 彼を主人公に映画を作りたいくらい。
 手を広げただけで誰にでも催眠術かけたり、相手の心読んだり、もう超能力者状態!でも途中からいつもの今一、スーパーヒーローを演じないレオン・ライになります。
 でもイーキン・チェンも記憶力良すぎ!レオン・ライが一瞬見せた絵を、なんで正確に描けるんだーッ!!

 
 うぅ、人質を取られていたとはいえ、いつものレオン・ライ!
 悪役のフランシス・ンの印象強すぎて、主人公2人かすんでます!!

 催眠術使って完全犯罪って、結局、街中でバリバリ撃ち合い!市街戦やってます!ダメじゃん。

 監督のベニー・チャンは『香港国際警察NEW POLICE STORY』(2004年) 、『ジェネックスコップ2』(2000年)、『WHO AM I?』(1999年)等のベテラン監督だけあって手堅い演出です。
 レオン・ライのキャラクターが良かっただけに、それをいまいち活かしきれなかったって感じです。残念です。
 
 でも、レオン・ライがイーキン・チェンに話すハリネズミの例え話、良いですねぇ!今作のレオン・ライかっこいいです!
 
 ところで、ラストの人質が獲らえられているあの場所って窓があるんだけど、強化ガラスって、ピストルでも割れないんですか??
 香港映画としてはまぁ、普通の出来ってことで。ハリウッドで同じ映画だったらメチャクチャほめてるですけどね~。  70点
 
ヒロイック・デュオ 英雄捜査線 [DVD]
アラン・ユエン,アドリアン・クワン
ハピネット
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『インファナル・アフェア無間序曲』 続編も面白い!

2005-04-26 03:02:56 | 香港映画
インファナル・アフェア無間序曲
INFERNAL AFFAIRS II(2003年香港)
 監督   アンドリュウ・ラウ
       アラン・マック
 脚本   アラン・マック
       フェリックス・チョン
 出演   エディソン・チャン、ショーン・ユー
       アンソニー・ウオン、フランシス・ン
       エリック・ツァン、フー・ジュン、ロイ・チョン
       カリーナ・ラウ、リウ・カイチー
 
 ■ストーリー■
 1991年、組織の大ボス、ンガイ・クワンが暗殺され、腹心のボスたちは跡目を狙いお互いに相手の出方を観ていた。そんなとき、組織のサムは、警察にスパイとして入り込ませるため、若者ラウを警察学校に入学させるのっだった。
 一方、警察学校で成績優秀な生徒ヤンは、クワンの私生児であることがわかり、退学させられるのだった。ウォン警部は、ヤンに組織に潜入させ、潜入捜査官として育てていくのだった。

□■□ネタバレあり□■□

 ■感想■
 前作『インファナル・アフェア』を受けて待望の続編が登場!
 
 本国、香港では2作目、3作目立て続けに公開されたものの、日本では2作目の公開が2004年の秋で、3作目の公開が2005年春なんで半年待ちです!
 う~、待ち遠しいじゃないかッ!

 
 2作目の今作は1作目の前日談で、若き日のラウとヤンを描くエピソード1になってます!
 2作目の主人公は、ヤンやラウでなくアンソニー・ウォン演じるウォン警部と、エリック・ツァン演じる組織のボス、サムです!!
 エディソン・チャンやショーン・ユーじゃないの??なんて言いません!面白いですから!

 今回から登場のウォン警部の親友で、先に昇進したルク警視かっこいい!かっこよすぎです!!
 家に閉じこもっているウォン警部を助けにくるシーン!!感動的なシーンです!!
 次の“あの爆発シーン”は、観客を感動させたシーンの後だからこそ、一層活きて来ます!!!

 1作目同様、緊張感のある120分間!少し長いのか、さすがに疲れました。
 前作は構想から脚本執筆まで、香港映画では異例の長さの3年の時間を要したらしいですけど、今回2作目は1作目のヒットにあやかって作っただけに緻密なストーリーの前作と違って、少しいつも~の香港映画っぽくなってます。
 別にけなしてないですからね。
 勢いがあるから良いです。こういう勢いだけで続編を作っちゃうのも香港映画の魅力のひとつですもんね。
 
 前作では優秀さを見込まれて潜入捜査官になったはずのヤンだけど、今回から別の設定が出てきてます。
 香港のマフィアのボス、ンガイ・クワンの私生児だってーッ?
 別にこの設定、要らないのにッ!!この設定無い方がヤンの悲劇度が高まっていいのに!

 1作目も殺伐としてたけど、2作目も相変わらず、いやそれ以上に殺伐としてます。このノリだとどう考えても、ラストがおかしい・・ 

 ヤンがなぜサムの組織に入れるんだ??どう考えても納得いかん。ンガイ・クワンの私生児で新ボスのハウと兄弟になるヤンを自分の組織に入れるか??まぁ、すべての謎は3作目で解き明かされるはずだから良いか??

 でも1番ビックリしたのは、本編の最後の最後、エンドクレジットが出終わったあと・・
 ジャーン!
 『インファナル・アフェアⅢ終局無間』の予告がッ!今まで見てきたのは長い長い『インファナル・アフェアⅢ終局無間』への120分の予告編だったのか~ッ!  90点

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『インファナル・アフェア』ザ・エンターテイメント!

2005-04-25 01:43:41 | 香港映画
インファナル・アフェア
INFERNAL AFFAIRS 無間道(2002年香港)
 監督    アンドリュウ・ラウ
        アラン・マック
 脚本    フェリックス・チョン
        アラン・マック
 出演    トニー・レオン、アンディ・ラウ
        アンソニー・ウオン、エリック・ツァン
        サミー・チェン、ケリー・チャン、チャップマン・トー

 ■ストーリー■
 <涅槃経>第19巻。八大地獄の最たるを「無間地獄」という。“絶え間なく責め苦にあうゆえにそう呼ばれる…。
 マフィアのサムの組織から警察へスパイとして潜入するため逮捕歴のない若い組員たちは警察学校に入学する。スパイの1人ラウは警察官として頭角を現して行く。一方、警察学校で優秀な成績のヤンは、その優秀さを見込まれて警察学校を退学。組織に潜入するためヤンは黒社会に入り込んでいく。ヤンの存在を知るのは組織犯罪課ウォン警視と警察学校の校長の2名だけだ。そして10年後、ボスのサムの情報を得てラウは事件を解決し手柄をたてていく。警察はサムの組織に潜入したヤンからの情報で大きな麻薬取引があることを知る。しかし、麻薬取引の捜査は間一髪ラウからの情報で逮捕することは出来なかった。だが、この事件で警察、組織お互いに潜入がいることがばれてしまうのだった。
 
 ■感想■
 2002年に香港で、大ヒットした香港映画お得意のノワールサスペンスの大傑作!
 
 組織に潜入した囮捜査官と、マフィアから警察へ潜入することになったスパイを中心に展開する大傑作ドラマです。
 今までも、香港映画のノワール作品には、潜入捜査官を描くサスペンス映画はいくらでもありましたが、今作の大きいポイントは、組織側からも警察にスパイを潜り込ませてあるという、もう1人の主人公を、潜入捜査官と対照的に最初から最後まで描いていることです!

 2002年に本国の香港で公開されて評判を呼んだのに、日本では、なかなか劇場公開されずに、2003年秋まで劇場公開されなかったんで 
 「なんで、すぐに公開されないのッ???
 って思って、ズ~ッと待っていましたけど、待ちに待っただけのことはあります!!
 「面白い!面白い!面白すぎ!!!超面白い!」 
 「なんでこんなに面白いの!!!

 ハリウッド史上最高の金額でリメイク化権が売れたのも納得の面白さです!!!!!
 
 “八大地獄の最たるを「無間地獄」という…”という字幕から始まって、次に警察学校での若いラウとヤンが映しだされます。そして、その後10分足らずで、主人公たち2人が描かれます!たった10分くらいの時間で、トニー・レオンとアンディ・ラウが、お互いにチンピラと警察官になるまでがフラッシュバックで描かれます!
 もうこれだけのシーンからして、あまりの編集のうまさにゾクゾクとさせられます!これからの展開も期待度120%!ハリウッドだったら、ここまでの展開で20~30分くらい使っちゃうでしょう。イヤ、もっと使っちゃうかもネ!
 その後も、この興奮状態が最後まで続きます!ホントに緊張感あふれる102分間ですッ!
 今作は、ムダなシーンが一切ないです!!!
 エンターテイメント作品はこうでないと!!
 
 「こんなエンターテイメント映画があっていいのか!!!」
 っていうくらい超面白いです。
 警察側のトニー・レオンもアンソニー・ウォンもスゴクかっこいいです!!
 もうトニー・レオンファン必見!(って言われなくても、もうファンの人は、とっくに見てますネ)

 今作は、何回見ても面白いです!実は、映画館で1回、DVDで2回、TVで1回、観ちゃってます!つい見ちゃうんですよね。観だしたら、つい最後まで画面に引き込まれちゃうんですだよね。この映画をエンターテイメント映画って言わなくて、何をエンターテイメント映画というんだ!!!もうエンターテイメント映画の手本みたいな映画です。
 ランニングタイム102分も、こういうエンタメ作品としては、ちょうど良い長さです。でも、本当のこと言うと、あと10分くらい長くても良いかな!!って思っちゃいます。あっという間の、次から次へと展開していく102分ですからね。

 監督は『古惑仔』シリーズ、『拳神』(2001年)のアンドリュウ・ラウと『インファナル・アフェア』シリーズや『頭文字D THE MOVIE』(2005年)でアンドリュウ・ラウと組んでいるアラン・マック。
 出演は『ハードボイルド新男たちの挽歌』(1992年)、『ロンゲストナイト暗花』(1997年)のトニー・レオン。
 『暗戦デッドエンド』(1999年)、 『マッスルモンク』(2003年)のアンディ・ラウ。
 『ザ・ミッション非情の掟』(1999年)、『ブラック・シティ黒白森林』(2003年)のアンソニー・ウォン。
 『わすれな草』(00年)のエリック・ツァン。

 サスペンス映画好き!警察物好き!アクション物好きなんて人には
絶対、絶対見て欲しい1本です!!

 香港映画なんて、どうも好きになれないなぁ」な~んて人にこそ見て欲しい1本です。
 最もエキサイティングな100分間を経験出来る超ス-パーエンターテイメントです!
 120点 
インファナル・アフェア [DVD]
アラン・マック
ポニーキャニオン
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『ゼロトレランス』 スウェーデンアクション

2005-04-24 23:35:26 | スウェーデン映画

ゼロトレランス
NOLL TOLERANS(ZERO TOLERANCE)(1999年スウェーデン)
 監督:アンデルス・ニルション
 脚本:アンデルス・ニルション 
    ヨアキム・ハンソン
 出演:ヤコブ・ベルクンド
    マリー・リチャードソン
    ペーター・アンデンション
    ハンナ・アルステルランド
    ジャクリーン・ラメル
 
 ■ストーリー■
 ストックホルム市警の巡査部長のユーアン・ファルクはクリスマスイブの晩、偶然、宝石店強盗を目撃して犯人を追跡する。
 犯人たち2人は逃走するも通りかかりの幼い娘を人質にしたが、ユーアンの活躍により犯人の1人は射殺され人質は救出される。
 しかし、そのとき、残りの犯人によりサンタクロースのかっこうをした通行人が子供の前で殺され、なおかつ犯人は逃走してしまうのだった、、、。

 事件の目撃者により犯人は前科のあるガウトだとわかるが、翌日以降の証言で目撃者たちはガウトではないと証言を変えてしまうのだった。
 ガウトによって目撃者たちが脅されているに違いないのだが、わずか1日で目撃者全員に接近、脅迫することはできないとのことでガウトは釈放されてしまう。
 目撃者の情報は警察署にしかないはずなのだが、、、!

 ■感想■
 スウェーデン製の刑事アクション映画。
 
 この作品のうたい文句によると“本国スウェーデンで1999年に公開され『タイタニック』を押さえて興行収入第1位を記録した”とのコトです!
 
 まぁ、『タイタニック』と今作なら、自分なら迷わず今作を観ますけどね!

 劇場に来る大多数の観客が『タイタニック』じゃなくて今作を見たってことです!
 スウェーデンの映画ファンってすばらしすぎッ!

 スウェーデン製だけあって全編、北欧の香り、雰囲気プンプンしてます。
 スウェーデン映画といえば元CIAのエージェント、カール・ハミルトンの活躍を描く傑作アクション『D(デッド)スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(1993年ドイツ、スウェーデン)が思いだされます。
 その他の作品でも、同じくカール・ハミルトンの活躍を描く『神々のテロリスト』(1989年スウェーデン)、『ハミルトン』(1998年スウェーデン、ノルウエー)等々、アクション映画として傑作をたくさん作ってます!

 で、今作なんですけど刑事アクションの出来としてはごくごく普通の1980年代風の刑事ものって感じです!
 
 →ってことはかなり面白いってことですね!
 これはかなりのホメ言葉になってます!日本の1970~80年代刑事アクションドラマのノリと言えば、わかりやすいかも!
 
 観ている間、一切退屈しないです。
 
 ただし、こういう刑事アクション映画を観慣れてる映画ファンには、ストーリー展開が想像がつく展開になりますけど、そこがまた良かったりして!
 どこかで観たことあるようなシーンが次から次へとでてきますけど、それもまた刑事アクションとして安心して観てられます!

  

 例えば、犯人のところに行って逆に暴力振るったって言われるのは『ダーティハリー』(1971年)にありました。
 まぁ、定番といえば定番の展開ですけど、エンターテイメント映画としては正しい展開です!
 それでも、珍しいスウェーデン製の北欧の街並みの中でのアクション映画、最高です。
 
 主演のヤコブ・エクルンドは、ヒロインのヘレン役(女性刑事の方ではないです。目撃者の方です!)のマリー・リチャードソンとの間に子供がいるそうです。(あんまり本編と関係ないですけど豆情報として)

 スウェーデン映画のポリスアクション映画っていうことと北欧の雰囲気にプラス5点オマケで 85点

 ちなみに今作は、大ヒットしたので続編が作られました。続編は『エクゼクティブプロテクション』です。こっちも面白いです! 


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『赤い影』ノンビリ‥

2005-04-23 08:32:40 | サスペンス
赤い影
DON'T LOOK NOW(1973年イギリス、イタリア)
 監督    ニコラス・ローグ
 脚本    アラン・スコット
        クリス・ブライアント
 原作    ダフネ・デュ・モーリア
 出演    ジュリー・クリスティー、ドナルド・サザーランド、ヒラリー・メイソン

 ■ストーリー■
 考古学者のジョンは家のそばの池で娘を溺死させてしまう。ショックの癒えぬまま、妻のローラと仕事で水の都ベニスを訪れるが、とあるレストランで不思議な老姉妹と出会う。霊感の強い盲目の妹は「2人のそばに赤いレインコートをきた娘が幸せそうにしているのが見える」というのだった。

 ■感想■
 イギリスの作家ダフネ・デュ・モーリア原作のオカルトチックなサスペンス映画。
 ダフネ・デュ・モーリアの原作で映画化された作品としてはアルフレッド・ヒッチコック監督の『レベッカ』(1940年)や『』(1963年)があります。
 
 それにしても、今作は長い、長い、長い!とにかく長いです!!
 ランニングタイムが110分です!!まるっきり同じ内容でも 90分くらいならもっともっと面白く観れたのに!!
 
 あんまり意味がないのに、観客を混乱させるように、意味ありげなシーンとかを用意しすぎ!!
 あとは、主人公夫婦の日常生活の描写とかも丁寧に描きすぎです!!日常生活の描写ってそんなに必要でしょうか??
 
 意味ありげなシーンとかが好きなスリラー映画ファンには、たまらない作品なんでしょうけどね。赤いレインコートとか、映像的にはキレイなんですけど、最後の最後で観客を驚かせるために赤いレインコートのシーンの連続とかちょっとどうなんでしょうか??
 ラストのインパクトは強いんですけど、その「ビックリ」シーンのために110分は、やっぱり長すぎです!!

 あと、ドナルド・サザーランドとジュリー・クリスティのHシーンも妙に長いし。なんでHシーンがこんなに長いのかも理解不可能です。
 うわさによると2人のセックスシーンは監督の思いつきで、最後に撮られたそうですけどね。なんでHシーンが必要なのかも理解できないです!!
 大体、監督、脚本家の思いつきで撮ったシーンって、あんまり良いエピソードを思い出さないんですけどね!!
 思いつきで撮ったシーンでも「良い思いつきのシーン」は、映画が完成した後でもウワサにならないですしね。

 ホラー映画でも、すごく有名な「思いつき」といえばルチオ・フルチ監督『地獄の門』(1980年)のラストです。今作を編集してて監督が思いついて、あの意味不明のラストになったっていう話ですからね。
 『地獄の門』もあの意味不明になったラストが無い方が全然良いのに!!
 
 最近のハリウッドのメジャー作品のエンターテイメント映画ってローラーコースタームービーが多いので、1970年代の、こういうユッタリした展開の作品を観ると少し退屈しちゃいます。“ローラーコースタームービー”と言っても『ジェットローラーコースター』(1977年)のことじゃないですからね!!
 『インディ・ジョーンズ魔宮の伝説』1984年)以降のアクション系エンターテイメントのことです。
 最近では『ハムナプトラ2黄金のピラミッド』(2001)とかもありました!!見せ場に次ぐ見せ場で、それはそれで疲れちゃうんですけどね。まぁ『ハムナプトラ2黄金のピラミッド』も、そんなに最近の作品では無いですね。
 
 もう自分も、ハリウッドの策略にはまって、退屈な映画に耐えられなくなってるのも??
 
 ところで、今作の主人公夫婦なんですけど、霊媒に「イギリスに帰れ」とか言われても、仕事で来てるんで、そんな簡単にはイギリスに帰れないなですよね
 自分だったら、やっぱり帰れないです。35点
 
赤い影

ジェネオン エンタテインメント

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DVD発売ラッシュは7月?

2005-04-22 01:15:53 | DVD新譜の記事
 いつもの映画の感想ではなくDVDの新譜の記事を書きます。「今年は欲しいDVDがあんまり出ないなぁ~」なんて思ってはや4ヶ月。
 今年は、6月から7月にかけて色々出るみたいですね、楽しみ!
気になるタイトルのうちいくつかをピックアップしてみました。

■5月25日
パニッシャー
ドルフ・ラングレン版でなく2004年のトーマス・ジェーン版。

■6月3日
夕陽のガンマン アルティメットエディション
日本語吹替付き!らしい。
山田康雄版ともう1つの吹替えつきってホント?新録楽しみ!

■7月1日
チャウ・シンチーのミラクルマスクマン
チャウ・シンチー!
チャウ・シンチーの008皇帝ミッション
チャウ・シンチー!
      
ブリット
ゲッタウェイ
スティーブ・マックイーン!2作とも日本語吹替つきって新録かな?

■7月23日
『映画はおそろしい ホラー映画ベスト・オブ・ベストDVD-BOX 』
生血を吸う女』『回転』『白い肌に狂う鞭』の3本組。
映画はおそろしい ホラー映画ベスト・オブ・ベスト DVD-BOX

紀伊國屋書店

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サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX 』(限定)
『サスペリア』と『サスペリアPART2』(完全版と劇場公開版)と特典ディスクつき!
『サスペリアPART2』は103分版はLD版じゃないといいですが…。
うわさによるとLD版には大事なあるシーンがあるとかないとか、LD版未見なので詳しくは知らないけど大事なシーン無いのだけはやめてね。
サスペリア アルティメット・コレクション DVD-BOX (5000セット限定)

紀伊國屋書店

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 自分は基本的にエンターテイメント映画は気楽に見れる日本語吹替版が好きなんですけど、TV音源使用の場合、90分以上の作品の場合、どうしても欠落部分が字幕になることが多いんで、どうしても新録版の方が好きなんだよね~。2時間の映画で1~2分の字幕ならまだしもね。
 
 今から楽しみな作品ばかり!『ブリット』『ゲッタウェイ』の2作品はホントにオール日本語吹替えつきだといいなぁ!
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『エイリアンVS.プレデター』 雰囲気コミックのまま?

2005-04-20 03:34:21 | SF
エイリアンVS.プレデター
ALIEN VS.PREDATOR(2004年アメリカ、カナダ、ドイツ、チェコ、イギリス)
 監督     ポール・W・S・アンダーソン
 脚本     ポール・W・S・アンダーソン
 原案     ポール・W・S・アンダーソン
         ダン・オバノン
         ロナルド・シャセット
 クリーチャー創造    ダン・オバノン
                ロナルド・シャセット
                ジム・トーマス
                ジョン・トーマス 
 出演     サナ・レイサン、ランス・ヘンリクセン
         ラウル・ボヴァ、ユエン・ブレナム
         コリン・サーモン、アガト・ドゥ・ラ・ブライユ

 ■ストーリー■
 2004年、ウエイランド社の人工衛星が南極大陸に謎の熱源を感知、地下に埋められたピラミッド状の人工建造物を発見する。歴史に名を残そうとウエイランド社の社長ビショップは、冒険家、古代文明の研究家等、各界の専門家を集め、調査のため南極に向かうのだった。しかしその熱源はかつて捕鯨場があったが一夜にして人間が消えた謎の場所の地下だった。

 ■感想■
 監督のポール・W・S・アンダーソンが、同時期の企画『バイオハザード2アポカリプス』(2004年)の監督を蹴って作り上げたSFアクション。
 そうとう思い入れがあったんでしょう。
 もちろん、今作は「エイリアン」シリーズのファンが見てもニンマリ。
 「プレデター」シリーズファン(特に『プレデター2』)が見てもニタニタするような出来上がりにはなっています。

 ランス・ヘンリクセンがキャスティングされてたり、ウエイランド社の社名が出てきたりして、「エイリアン」シリーズのファンは、もうそれだけで喜べるように出来てますもんね。
 もともと、この企画“エイリアンVSプレデター”の企画自体、『プレデター2』(1990年)でプレデターの宇宙船の中に、エイリアンの頭の骨があったのが大元ですからね。
 こんな有名な話みなさん、知ってますよね。

 全体的な仕上がりはコミック版の「エイリアンVS.プレデター」(←ちょっとタイトル自信なし)と雰囲気そっくりです!
 コミック読んだ人には、ストーリーも想像とおりで特に驚くところはないですけど、それなりに楽しく観れる作品になっています!
 コミック版は宇宙の惑星が舞台でしたけど、映画化するにあたり舞台を地球の南極をにしたのは、予算の関係か、続編製作のためなんでしょうか??
 南極を舞台にしたおかげで、妙に宇宙Sci-Fiにならなくて、多くの普通の映画ファンには正解だったかもしれないですね。
 
 但し、人間側の登場人物たちが、次々と殺されていっちゃうので感情移入する間もなく、ヒロインだけになっちゃうんですよね。ランニングタイム100分なんで丁度いい長さなんですけど、もう少し、登場人物をしっかり描いても良かったかも!!
 ポップコーン食べながらみんなで楽しく見るには最高の作品です!! 60点

エイリアンVS.プレデター [DVD]
ポール・W・S・アンダーソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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『アウトライブ』 韓流ブーム

2005-04-18 23:45:04 | アクション
アウトライブ
飛天舞 OUT LIVE(2000年韓国)
 監督     キム・ヨンジュン
 脚本    キム・ヨンジュン
 原作    キム・ヘリン
 出演    シン・ヒョンジュン、キム・ヒソン
        チョン・ジニョン

 ■ストーリー■
 14世紀、蒙古族、高麗族、漢族が争っていた元朝末期の中国、両親を亡くした高麗族のジナは、少女ソルリと出会う。ともに育ってきた2人だが、ソルリの母が死に、ソルリは父親の蒙古族の将軍タルガのいる紹興へ行くことになる。一方、ジナは、叔父グァクジョンから武術を学ぶのだった。そんなある日、グァクジョンが襲われ、無敵の必殺技を表した武術の秘伝書“飛天神記”を狙われるのだった。ジナは死ぬ直前のグァクジョンから、両親の死の真相を聞くのだった。ジナはソルリのもとへ向かうのだった。
 
 ■感想■
 無敵な武術の秘伝書を持つ男ジナと蒙古族の美しい娘ソルリの愛をテーマに、必殺技を記した秘伝書「飛天神記」をめぐる戦いを描く韓国製武侠系アクション。


 原作は、女流漫画家キム・ヘリンの韓国の人気コミック。

 「あれー!あれー」
 「なに??なに??」
 と思っているうちに、ドンドンストーリーが進んでいっちゃいます!!

 「何が起きてるの??ちょっと待って!待って!!」って言いたくなること必至の前半部分です!
 “ついていけないのは自分だけ??”

 ストーリーはその後、中盤から、後半にかけて、「韓国映画」にありがちな、登場人物たちのグダグダ!ダラダラな展開に!!それでも、ストーリーだけはドンドン進んでいきます!!
 ストーリーは、今一な作品ですけど、アクションシーンは素晴らしいです!!なんとアクションシーンは、香港映画界からチン・シウトン率いるアクションチームが担当してます!!チン・シウトンなんで、ワイヤーワークはもうバッチリです!!
 すべてのシーンで、人間がクルクルクルクルッ!ドッピャー!クルクルクルッ!ドッピャー!!って感じで飛び回ってます!!もう感動的としか言いようがありません!!でも、ストーリーが大したことがないんで、その素晴らしいワイヤーアクションしか覚えてません。

 同じ韓国映画の時代劇アクション『燃ゆる月』(2000年)を見たときも、余りにも早い前半部分の展開についていけませんでした!!
 「あれーッ、この作品って、もしかしてTVシリーズの総集編だったっけ??」って思っちゃう展開でした。
 
 今作も、ホントに展開が早いのに、全然盛り上がらないです!!ランニングタイム117分と2時間近い作品ですけど、この117分の中で、ストーリー上、何年の時間過ぎてるんでしょう??
 まぁ、原作が長いのかもしれないけど、原作知らない人間が観たら、まるっきり理解出来ないです!!全部のストーリーを117分にどうしても収めなくても良いのに!!1本の作品にするのあきらめてランニングタイム80分くらいの作品で、2部作とか3部作にして作れば良いのに!!
 原作知らない観客には、登場人物たちが何を考えてるのか全然わからないです!!だから、主人公たちの行動の理由もわからないです!!日本の1970年代の時代劇の映画のように、シリーズ物でも作るかのような感覚で作れば良かったのに!!
 若山富三郎の「子連れ狼」シリーズや、石原裕次郎の『影狩り』(1972年)、『影狩り 吠えろ大砲』(1972年)とかみたいに80~90分で連作にするつもりで作れば良かったのに!!
 まぁ、そうは言っても、日本でも長編コミックの「デビルマン」を1本の作品として作ってましたっけ??
 
 今作を観た印象って、まるで一時期、日本で流行ったアニメのTVシリーズの総集編を再編集して、あたかも1本の映画にしてた状態の出来です。元ネタの原作とかTVシリーズを知らない人には、ストーリーさえ良く分からない、まるっきり感情移入出来ない状態の117分間です!TVシリーズを再編集して劇場公開した『宇宙戦艦ヤマト』(1977年)みたいな感じです。

 料理でも、《お腹いっぱい》と《おいしい》では、まるっきり意味が違いますからねぇ!!ストーリーをたくさん詰め込めば良いってわけじゃ無いですからね!!もう少しコンパクトに描いてくれても良かったのに!!そして、最後は『スターウォーズ帝国の逆襲』(1980年)みたいに、“続く”って感じでも良かったのに!!15点
アウトライブ

松竹ホームビデオ

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『エクソシストビギニング』エクソシストエピソード1

2005-04-17 01:48:11 | ホラー
エクソシストビギニング
EXORCIST THE BEGINNING(2004年アメリカ)
 監督    レニー・ハーリン
 脚本    ウィリアム・ウィッシャー
        アレクシ・ホーリー
 原案    カレブ・カー
 原作    ウィリアム・ピーター・ブラッティ
 出演    ステラン・スカルスガルド、イザベラ・スコルプコ
        ジェームズ・ダーシ、レミー・スウィーニー

 ■ストーリー■
 49年エジプトのカイロ、考古学者ランカスター・メリンのところに古美術商がやって来る。イギリス軍が演習中に東アフリカのベラーチで5世紀ころに建てられたキリスト教の教会が見つけたというのだ。そして、その教会の遺跡で彫像を探してきてくれというのだ。
 5世紀前後にその土地にキリスト教が伝わったはずはないのにも関わらずなぜ教会があるのか?古美術商から依頼されたメリンはアフリカへと向かう。メリンは戦前神父だったが、戦争中のある事件をきっかけに信仰心を失い考古学者になっていた。
 ケニヤで若い神父フランシスと合流しベラーチに行き、そこで美しい女医サラと出会う。またクリスチャンのジェームス、ジョセフという2人の少年に出会うのだった。調査を進めていくうちに、メリンはある歴史的事実を知る。
 その土地に1500年前、巨大な悪の起源を探るための2人の神父に率いられた西方の軍隊がやってきた。しかし、この地を訪れたとき悪の力にとり憑かれた兵たちが血に飢えた獣と化し殺しあったのだ。1人生き残った神父からこの話を聞いた時の皇帝は悪の力を抑えるため教会を建て土の中に埋めたのだ。またこの土地には天を追われた天使ルシファーが地上に落ちてきた土地だという伝説があるのだ。
 
 □■□本当にネタバレあり□■□
 ■感想■  
 ご存知、超有名なオカルト映画「エクソシスト」シリーズのエピソード1です。
 『エクソシスト』(1973年)といえば、70年代に世界中にオカルト映画ブームを引き起こした作品でした。
 1作目の『エクソシスト』でリーガンにとり憑いた悪魔は、少女にとり憑いて下品なこと言わせるだけで「なんかスゴ~ク、こじんまりとしてるなぁ・・・」って感じでしたけど、今作、エピソード1の悪魔はけっこうパワーがあります。
 
 埋められた教会に入った考古学者のベシオンが遠くの病院にいるのに死んじゃったりとか『オーメン』の悪魔なみの強さです。ま、悪魔ですからね。
 
 また、悪魔の力は今回は強大で、悪魔の仕業で、イギリス軍が乗り込んできて地元の住民を殺戮して大虐殺が行なわれたりしてます!
 とにかくオカルト映画なのに、まるで戦争映画のように大虐殺シーンがあります。
 
 『エクソシスト2』(1977年)で判明しましたけど、リーガンには,邪悪な力をを打ち負かす“大いなる聖なる力”があったんだから、下品なこと言わせるくらいが、悪魔も精一杯だったてことでしょう。
 
 イギリス軍が地元の住民を殺したのは悪魔の仕業としても、メリンが神への信仰を捨てるきっかけになったであろう事件は悪魔は関係ないでしょ。
 悪魔より怖いナチスドイツ!!!
 そのナチスドイツの方がインパクトありすぎだなぁ。オカルト映画なのに、悪魔より怖いナチスドイツ!
 オカルト映画というより、今作は、戦争で失ったメリン神父が信仰心を取戻すまでを描いたドラマって感じです!変わったオカルト映画です。それに悪魔話もからめて、エクソシズムも入れちゃいましたよ~。なんて欲張りなんだ。ある意味もう少しジャンクフードみたいなハリウッド作品想像してたんでビックリ!
  
 当初、監督するはずだったポール・シュレーダーが降任して、時間の無い中レニー・ハーリンが急遽撮り直した作品にしては良く出来てます!ホント!
 レニー・ハーリンも、ちゃんと映画撮れるじゃないですか!!
 アクション映画以外も。しかも何も壊さずに!
 レニー・ハーリンは好きに映画を撮らせないほうがいいのかな?でも、レニー・ハーリン監督は、やっぱりアクション映画が観たいですね! 

 で、今作なんですけど、特に面白いわけじゃないですけど、駄作ってわけでもないです。それにしても、ポール・シュレーダー監督版も観てみたいですね。
 DVD化の時に特典ディスクで付けるなんてウワサもありましたが、日本では観れないようですね!残念!! いや~、コレを見たらまたまた『エクソシスト2』見たくなったんでオマケで 60点
エクソシスト ビギニング [DVD]
ステラン・スカルスゲールド,ジェームズ・ダーシー,イザベラ・スコルプコ
日活

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『マーダー・ライド・ショー』 ロブ・ゾンビ版悪魔のいけにえ

2005-04-16 23:38:32 | ホラー
マーダー・ライド・ショー
HOUSE OF 1000 CORPS(2003年アメリカ)
 監督    ロブ・ゾンビ
 脚本    ロブ・ゾンビ
 出演    カレン・ブラック、シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ
        シェリ・ムーン

 ■ストーリー■
 1970年代後半、アメリカのおかしな場所を取材している4人の若者たちはとある田舎町で不気味な博物館を訪れる。そして、博物館の館主からドクターサタン話を聞く。ドクターサタンが縛り首にされた木が町はずれに本当にあることを聞いた4人は、その場所に行ってみることにするのだが。

 ■感想■
 ロブ・ゾンビが脚本、監督した『悪魔のいけにえ』(1974年)系ホラー作品。
 まさに“ロブ・ゾンビ版悪魔のいけにえ!!”です。ロブ・ゾンビって、ホラー映画が好きなんですね。
 
 トビー・フーパー監督のホラー映画の代表作『悪魔のいけにえ』は、今作と同じく2003年に『テキサス・チェーンソー』としてリメイクされてますけど、リメイク版『テキサス・チェーンソー』よりは、はるかにホラー映画に対する愛情を感じることができます!!
 それにしても、なぜ、2003年の今、『悪魔のいけにえ』なんでしょうか??

 まさに“悪魔のいけにえ対決”ですネ!
 ロブ・ゾンビ版の勝ち!です!!
 ロブ・ゾンビも、よっぽど『悪魔のいけにえ』が好きだったんでしょう、『悪魔のいけにえ』に対する愛情を感じながら観ましょう。 

 この映画、実は2000年ころには完成していたらしんですけど、レイティングの問題やらなんやらで2003年までオクラ入りしてた作品です。
 でも2003年に公開したら全米大ヒット!!っていわくつきの作品です。
 あ、それで『テキサス・チェーンソー』と“悪魔のいけにえ”対決になっちゃったのネ。
 
 今作もロブ・ゾンビのファンとかマニアックなホラー映画ファン(←「悪魔のいけにえ」系の作品好きなホラー映画ファン)には、まさに喜べる作品になってます。でも、今作はチェーンソーは出て来ないですからね。それにこの殺人鬼一家は、ちゃんと拳銃使ったりするのでけっこう危ない!危ない!使わなくても十分危ないですけど。
 
 これが、スプラッター映画全盛の1980年代でなく、2000年代に、こんなスプラッター映画を作ったんですから!ロブ・ゾンビに拍手です。でも、スプラッター度は低いですけど、ホラー映画的不快感は高いので、ホラー映画ファン以外は注意!
 でも、最初からこういう作品がキライな人は見ないでしょうけど。あ、自分はこういう映画は、けっこう苦手なのに、見ちゃいましたけど。ホラー映画は好きなんですけど、気持ち悪いのは苦手なんですよね。
 オリジナル版は、もっと長かったみたいなんだけど、日本公開版はランニングタイム90分弱でした。89分でも、自分的には、お腹いっぱいです。でも105分版も見てみたい気もします。こういうのダメな割りに興味があったりして。でも、続編が作られるみたいなんで、続編には期待しようかな??続編出来たら、見ますからね。 50点
マーダー・ライド・ショー SPECIAL EDITION [DVD]
ロブ・ゾンビ
アートポート
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『夕暮れにベルが鳴る』 都市伝説をモチーフに映画化。

2005-04-15 13:37:59 | サスペンス
夕暮れにベルが鳴る
WHEN A STRANGER CALLS (1979年アメリカ)
 監督 フレッド・ウォルトン
 脚本 フレッド・ウォルトン
 出演 キャロル・ケイン、チャールズ・ダーニング、トニー・ベックリー

 ■ストーリー■
 ロサンゼルスのある家にベビーシッターにやってきたジルは夫婦が出かけたあと、夜不振な電話を受け取る。「子供たちの様子はどうだ??」しつこい電話が気になったジルは警察に逆探知を頼むのだが・・・・・

 ■感想■
 ベビーシッターが襲われるスラッシャームービー!
 だろうなんて、何の事前知識も得ないでタイトルだけで「あ~、またまた『13日の金曜日』系のスラッシャームービーかぁ…」って思って観たらビックリのスリラー映画。正統派のサスペンス映画です!監督デヴュー作のフレッド・ウォルトンの演出もしっかりしてるし、ストーリーも面白いです!
 なんといっても冒頭の方のシーンで、ベビーシッターのジルに、いやがらせの電話がかかってくるくだりがすばらしいです!!その後の展開にビックリしたまんま、良い意味で驚かせてもらいました!そのサプライズにやられたまんま、後半までドンドンストーリーに引き込まれていきます!

 でも、実は、この導入部分の展開が、アメリカでは有名な都市伝説の《ベビーシッターの話》 だったっていうことを、この映画を観たあと10年くらいしてから知りました!!

 「なんだ、そうなのッ?元ネタがあったのか??」ってちょっとガッカリしましたけど…。でも、うまく映画のストーリーに取り入れてます!!
 でも、実は、本作が元ネタで、ベビーシッターの都市伝説が生まれた可能性もありますから、ちょっとわかりませんけどね!なにせ今作は1979年の作品ですからネ!今から30年以上前の作品なんで、都市伝説の元ネタって可能性ありませんか??

 でも、この都市伝説を知らない人が見たら、この導入部分の展開は、本当にビックリするはず!その後の展開も、「あれ、あれれ」と思っているうちに、正統派サスペンス映画になっていくんでちょっとアゼン!想像していたのと違って、全然、スラッシャームービーにはなりません!どこを切っても正統派サスペンス映画です!
 予備知識なしに映画を見ることがいかに大事かをわからせてくれる1本です!
 
 監督、脚本は『13日の金曜日』系のスラッシャームービー『エイプリル・フール鮮血の記念日』(1986年)、TVムービー『真夜中ににベルが鳴る』(1987年)、『殺しのロザリオ』(1987年)、超高層ビルに閉じ込められたヒロインと殺人鬼を描くTVムービー『超高層の死角』(1989年)、人格をもったコンピューターを描くTVムービー『愛しのルーシー』(1989年)などTVムービーを中心に活躍しているフレッド・ウォルトン。
 一貫してサスペンス・スリラー系映画を作りつづける姿勢はすばらしいです。最近はウワサも全然聞かないですけど。
 あと、キャスティングも探偵役にチャールズ・ダーニングっていうのも『悪魔のシスター』っぽくて気に入っちゃっいました。
 
 1993年には、なんと本作の続編のTVムービー『新・夕暮れにベルが鳴る』まで作られてます!続編にも、本作のヒロインのキャロル・ケインと探偵役のチャールズ・ダーニングが同じ役で出てきます。作品的にはTVムービーレベルの作品ですけどね。まぁ、実際、TVムービーだからしょうがないですけどネ。続編は期待が高かったので、1作目とは逆のパターンになっちゃいました。

 で、今作、かつて某局でTV放映予定だったのに、なんか特番か何かでオンエアがお流れになってしまい、その後はTV放映してないんじゃなかったんじゃなかったかな??ずいぶん昔の話なんでちょっと自信ないですけど。ちなみに関東地区の話です。
 ぜひDVD化のおりには日本語吹替つきで『新・夕暮れにベルが鳴る』とのカップリングで4000円くらいで出して欲しいけどね!でも、もう日本語吹替え音源残ってるのかなぁ??70点
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