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『ザ・ロスト 失われた黒い夏』ザ・ロスト 失われた時間

2009-07-27 08:46:01 | 犯罪/ノワール
ザ・ロスト 失われた黒い夏
THE LOST(2005年アメリカ) 
 監督  クリス・シヴァートソン 
 脚本  クリス・シヴァートソン 
 原作  ジャック・ケッチャム「黒い夏」(扶桑社ミステリー) 
 出演  マーク・センター、マイケル・ボーウェン、ディー・ウォーレス=ストーン、エド・ローター  

 ■ストーリー■  
 田舎町の不良レイはキャンプ場にいた女子大生2人を面白半分にライフルで銃撃する。1人は死亡し、生き残った1人も病院の集中治療室に入るが昏睡状態のまま4年後に死亡する。
 被害者の死亡をきっかけに、当時の事件を捜査していた刑事チャーリーは事件の唯一の容疑者レイに圧迫をかけるのだった。一方、レイは都会からやってきたキャサリンや自分が働いているモーテルで働き始めたサリーに目をつけ口説き始めるのだった。

 ■感想■  
 ジャック・ケッチャム原作「黒い夏」(扶桑社ミステリー)の映画化作品。 
 田舎町の不良が殺人をして、その後追い詰められて暴走するまでを描いたサスペンス作品。
  ストーリーは原作通りなんですけど、映画化すると、ごくごく普通のサスペンス映画になっちゃいますね。
  「この内容でランニングタイム119分は長すぎ!!長すぎ!!長すぎ!!超長すぎ!!」  
 この内容なら、せいぜい85分が精一杯でしょう!
 75分でもOKかも??1970年代に作られた作品ならまだしも、2005年の作品で、この内容で119分は長すぎ!!75分くらいだったらテンポが良くなって面白く観れたかもしれないですけどね。  
 小説の映画化はむずかしいですよね。小説だったら丁寧に書き込まれた描写でも映画になったらムダにしか思えないシーンになることが多いですからね。 
 小説の映像化としてなら、ある程度認められますけど、1本の映画としてどうかと尋ねられたら、いまいちでした。 
 暴走する若者を描いただけの暴力映画で119分は長すぎですよね。  
 映画化するのに、この原作のピックアップに問題ありなんですかね??
 ジャック・ケッチャムの大ファンなら良いですけど、普通にサスペンス系の暴力映画として観るには「だから何??」って思うような作品です。 
 1970年代や1980年代の若者の暴走を描いた作品に、今風のスプラッター風味の暴力描写をつけたら今作になるような感じですもんね。  
 映画化作品の原作としては、テーマとしては「オフシーズン」とか「襲撃者の夜」とかの方が全然向いていますよね。映画化されても観たいかどうかは分からないですけど。 まぁ、「オフシーズン」や「襲撃者の夜」が映画化されて日本で公開(DVDスルー含めて)されたら観ちゃうんですけどね。   
 ジャック・ケッチャムの原作のファン向きなんで、それ以外の映画ファンにはオススメできないかもしれないです。 35点
THE LOST -失われた黒い夏- [DVD]

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ジャック・ケッチャムのホラーなら
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「オフシーズン」の続編
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『デス・ルーム』怪奇!血のしたたるテーマパーク

2009-07-26 07:10:37 | ホラー
デス・ルーム
TRAPPED ASHES(2006年アメリカ、カナダ、日本)
 監督 ジョー・ダンテ
    ケン・ラッセル“The Girl with the Golden Breasts”
    ショーン・S・カニンガム“jibaku”
    モンテ・ヘルマン“Stanley's Girlfriend”
    ジョン・ゲイター“My Twin,The Worm”
 脚本 デニス・バルトーク
 出演 ジョン・サクソン、レイチェル・ヴェルトリ、ジェイス・バルトーク、ララ・ハリス、石橋 凌

 ■ストーリー■
 テーマパークに招待された4組6人の男女は、ある恐怖映画に使われたセットで作られたアトラクションに出向くのだった。彼らはセットに閉じ込められてしまうのだった。彼らはこのセットが使われた映画同様、1番の恐怖体験を話し始めるのだった。

 ■感想■
 オープニング、エンディングをジョー・ダンテが監督、各エピソードをショーン・S・カニンガム、ケン・ラッセル、モンテ・ヘルマン、ジョン・ゲイターが監督したオムニバスホラー。
 日本も製作に関わっているようですけど、そこが悪かったのか中途半端なホラー映画になっちゃってます。オムニバス映画なのに、「長編作品にしても面白いかも??」って思えるような特に面白いエピソードが1つも無いです!!
 どれもこれも、新人作家が30分で考えたようなストーリーのようなエピソードばかり!!
 
 ジョー・ダンテ監督やショーン・S・カニンガム監督はまだしも、「マトリックス」シリーズの特撮を担当していたジョン・ゲイターとかって何で今作の監督に選ばれたんでしょうね??
 今作の場合、監督でなく脚本家に問題があるのかも??

 どのエピソードもヒネリが効いてないというか、ショートストーリーなのに、オチが無いようなモノばかりです!!フジTVのタモリがホストを務める「世にも奇妙な物語」なみのストーリーばかり。
 でも、エロシーンや残酷シーンはそれなりに用意されてはいるんですけどね。エロシーンが無かったら、それこそ「世にも奇妙な物語」の1エピソードですよって言われても分からないくらいのデキです。

 オムニバス映画といって思い浮かべるのは、やっぱりイギリスのアミカスプロが製作した1970年代の作品ですよね。

 『テラー博士の恐怖』(64年)、『残酷の沼』(67年)、『怪奇!血のしたたる家』(71年)、『アサイラム殺人病棟』(72年)、『墓場にて』(73年)等々、オムニバス映画のホラー映画がいくつもありましたよね。
 アミカスが作ったオムニバス映画は脚本がしっかりしてましたからね。ロバート・ブロックが脚本を書くことが多かったですからね。ロバート・ブロックでうから、ホラーでも、サスペンスでも、SFなんでも来い!って感じですもんね。

 今作の脚本家のデニス・バルトークもこういった作品を観てもっともっと脚本を練って欲しかったです・・・。ロバート・ブロックと比べたら可愛そうですけど、劇場作品の脚本なんだから、1篇1篇、もっともっともっと練りこんで欲しかったです。

 今作は、どのエピソードも中途半端な上に、最後のオチも想像通りの当然のオチですし「だから、どうしたの??」って思っちゃいます!!
 最初から期待していなかったんでショックは少なかったですけど、「つまらないんだろうなぁ」っていう想像通りのデキっていうのも少し悲しいですよね。
 
 自分的には、モンテ・ヘルマン監督のエピソードが1番面白かったかもしれないです。でも、どうせなら吸血鬼との対決シーンくらいは入れて欲しかったですけどね。どのエピソードもおとなしすぎ!!もう少し暴走した展開なら良かったのに。 50点

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アミカスプロのオムニバス映画は
なぜか『残酷の沼』しかDVD化されていません。
怪奇!血のしたたる家』や『アサイラム殺人病棟』等々もDVD化して下さい!
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『ノウイング』エンド・オブ・ザ・ケイジ

2009-07-20 22:12:30 | SF
ノウイング
KNOWING(2009年アメリカ)
 監督 アレックス・プロヤス
 脚本 ライン・ダグラス・ピアソン
    ジュリエット・スノードン
    スタイルズ・ホワイト
 原案 ライン・ダグラス・ピアソン
 出演 ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン、チャンドラー・カンタベリー

 ■ストーリー■
 母親を事故で亡くしたケレイブが小学校の創立50周年の記念イベントで、ある紙を持ち帰ってくるのだった。50年前のタイムカプセルに入れられたその紙には数字のみが書かれていた。ケレイブの父親で、MITで宇宙物理学者を教えるジョンは、その紙に書かれた数字が大惨事の起きる日付と犠牲者が一致することに気づくのだった。その数字の中には、ジョンの妻が亡くなった事故のことも書かれていた。その紙には過去50年間に起こる大惨事の他に、未だ起きていない3つの出来事が書かれていた。ジョンは事故を防ごうとするのだが。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 今回、本当にネタバレしてます!!

 ■感想■
 アレックス・プロヤス監督のSF大作。
 アレックス・プロヤス監督といえば『クロウ飛翔伝説』(94年)、『ダークシティ』(98年)、『アイ、ロボット』(04年)と、SF系の作品の傑作、佳作をいくつも監督している監督なんで、今作も期待度満点でした。
 
 50年前にタイムカプセルに埋められた紙に書かれた謎の数列が未来の大事故、大惨事を予見していたなんて、すごく面白そうなテーマでしょう!!
 そして、まだ起きていない出来事が3つ!!
 

 でも、でも、でも、途中でニコラス・ケイジ演じる教授が謎を解明しちゃいます!!犠牲者の数が“33”って!!正確には“EE”ですけど。
 この時点で、すご~くイヤな予感が!!
 
 飛行機事故も、地下鉄の事故も防げないんだから、当然の結果に導かれるようにラストに向かっていきます。もうマーク・ベリントン監督のトンデモ系傑作サスペンス『隣人は静かに笑う』(98年)なんて比べようもないくらいの悲劇に向かってノンストップで展開していきます。
 主人公の息子の部屋に謎の男が現れて、森の中で逃げ惑う動物たちの映像を見せた段階で、地球の運命が実は分かっちゃうんですけど、まさかまさか、その通りになってしまうなんて。
 
 謎の数列が予言する事件を防ごうとする大学教授の奮闘を描いたトンデモ系サスペンス映画だと思って観ていたら、途中から、SFディザスタームービーになっていくんで、かなりビックリでした。今作も事前に作品の情報を得ていなかったんでかなり驚いちゃいました。
 
 「サスペンス映画でなくて、終末SFだったのね…」
 
 ハリウッドの大作だったら、普通は主人公のニコラス・ケイジが謎の暗号の意味を解読して、なんとかしそうなものなのに、結局、主人公は何も出来ずじまい!!こんなC級SFみたいな、何も出来ない主人公を描きながら、ラストは大カタストロフを描いちゃうなんて、良くこんな作品にゴーサイン出しましたね。
 制作費が100分の一だったら、超Z級な映画になっちゃいそうなのに、しっかりとした演出と脚本で、親子の愛を描いたりしちゃって、超A級のエンターテイメントにしちゃってる当り、さすがアレックス・プロヤス作品。

 それにしても謎の男たちは、天使だったのか、エイリアンだったのか判断は最後まで観客の想像に任せてるんでしょうけど、車を運転したりして妙に現代社会に溶け込んじゃってますね。
 あの宇宙船らしきもので新しい星に連れて行かれたのは人間だけだったんでしょうか??(まぁ、うさぎもいましたけど)連れて行かれたのが何人くらいいるのかわかりませんけど、ケレイブやアビーみたいな少年、少女だけでは生活できないんじゃないの??なんて思ったりしちゃいました。まぁ、あの星には地球とは違った食べ物とかあるのかもしれませんけどね。
 ケレイブとアビーが新しい人類の始まりになったってことなんでしょうけど、なんか宗教的な感じがしちゃいましたね。

 とにかくエンターテイメント作品ですけど、SF映画ファン以外にはオススメできないかも。でもSF映画ファンには途中で最後までのネタが割れちゃいそうだし、果たしてどうなんでしょう??70点



アレックス・プロヤス監督作品ですけど、
ウィル・スミス色が強い
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『ザ・クリーナー消された殺人』レニー・ハーリン発ミステリ

2009-07-06 21:35:11 | サスペンス
ザ・クリーナー消された殺人
CLEANER(2008年アメリカ)
 監督 レニー・ハーリン
 脚本 マシュー・オルドリッチ
 出演 サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エヴァ・メンデス、ルイス・ガスマン、ロバート・フォスター

 ■ストーリー■
 元警察官のトム・カトラーは警察を退職後、死体発生現場や猫などをクリーニングする仕事を営んでいた。ある日、殺人現場を清掃する仕事の依頼を請けたトムは、現場に訪れ仕事を行う。しかし、翌日、カギを返し忘れたことに気づき、返しに行くのだが家では殺人が起きたことが無かったような気配を感じ、ごまかして帰るのだった。やがて、クリーニングを行った家が検察の証人で行方不明になっているジョン・ノーカットの家だと知るのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 ■感想■
 サミュエル・L・ジャクソン主演、レニー・ハーリン監督のサスペンス映画。
 『ダイ・ハード2』(90年)、『クリフハンガー』(93年)、『カットスロート・アイランド』(95年)と超メジャーなアクション大作を撮るイメージの強かったレニー・ハーリン監督ですけど、最近は『ディープ・ブルー』(99年)、『マインドハンター』(04年)と小規模系なサスペンス映画の佳作を撮ってます。
 今作も監督がレニー・ハーリンと言われなければ分からないくらい。
 
 「あれ、それってホメてないかも??」

 でも、サスペンス映画として今作は普通のデキになっちゃってます。
 第一、登場人物が少なすぎ!!

 この登場人物の数なのに、謳い文句の
 
 “ラスト6分40秒、この罠は見抜けない!”は言いすぎ!言いすぎ!言いすぎ!

 このキャストを見ただけで犯人が分かっちゃう人がいるかも??

 この登場人物で考え付く驚きのラストは

 ①犯人はエヴァ・メンデス
  動機はお金目当て。帳簿を売ろうとして。

 ②犯人はサミュエル・L・ジャクソン。

 ③犯人はサミュエル・L・ジャクソンの会社の清掃員。

 ④犯人はサミュエル・L・ジャクソンの秘書。

 ⑤実は夫婦喧嘩で誤ってエヴァ・メンデスが撃ち殺しちゃった。

 ⑥実はジョン・ノーッカトは生きていた。

 ⑦サミュエル・L・ジャクソンの娘が犯人だった。

 くらいですもんね。

 とワクワクしながら思って観ていたら、1980年代の日本の2時間サスペンスくらいのストーリーでした。まぁ、1980年代の日本の2時間サスペンスは海外ミステリや、日本の作品でもちゃんとしたミステリを原作にしている作品も少なくないから、あまり基準にならないですけどね。

 やっぱりレニー・ハーリン監督は純粋なサスペンス系の作品よりもアクション系の作品の方が向いているのかもね??自分的にはトンデモ系のミステリ『マインドハンター』の方が断然好きです!!50点

 
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トンデモ系ですけど、実はかなり好き!!
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「修羅雪姫・外伝」コミック発売中

2009-07-05 15:15:03 | ホントの日記
 1973年、1974年に梶芽衣子主演で映画化された小池、一雄、上村一夫原作のコミック「修羅雪姫」ですけど、池上遼一が描いたコミック版「修羅雪姫・外伝」が単行本になって2009年1月に発売されていました。
 「修羅雪姫・外伝」が連載されていた雑誌「刃」が休刊になって、その後、「修羅雪姫・外伝」はもう単行本にもならないのかな??と思っていたんですけど、されていました。全然。チェック出来ていませんでした。

 最近は、DVDの新譜の発売予定もチェックが不足気味ですけどコミックは全然ノーチェックでした。

修羅雪姫・外伝 (キングシリーズ)
小池 一夫
小池書院

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梶芽衣子主演の傑作アクション『修羅雪姫』(73年)
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続編『修羅雪姫 怨み恋歌』(74年)も傑作
修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]

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『ミラーズ』ジャック・バウアー・ミーツ・デビル

2009-07-05 02:59:10 | ホラー

ミラーズ
MIRRORS(2008年アメリカ)
 監督:アレクサンドル・アジャ
 脚本:アレクサンドル・アジャ
    グレゴリー・ルヴァスール
 出演:キーファー・サザーランド
    ポーラ・パットン
    エイミー・スマート


 ■ストーリー■
 1年前に同僚の刑事を誤射してしまったニューヨーク市警の刑事のベン・カーソンは停職処分を受け、酒に溺れ妻と2人の子供たちと別居中だった。今は妹の家に居候し生活のため新たに仕事を始めるのだった。その仕事とは、5年前の火災で多くの犠牲者を出して閉鎖されたメイフラワーデパートの廃墟を夜警だった。
 ベンは仕事中に大きな鏡の前で不気味な幻を見るのだった。その日以降、ベンの周りで不可思議な出来事が起こり始めるのだった。


 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■

 韓国映画『Mirror 鏡の中』(2003年)を『ハイ・テンション』(2003年)のアレクサンドル・アジャ監督がリメイクしたホラー映画。

 なんでもかんでもリメイクするハリウッドですけど、自分はオリジナル版の『Mirror 鏡の中』は未見なので、こういうリメイクは大歓迎です。
 
 
 今作の主演のキーファー・サザーランドは「24」のジャック・バウアーのイメージが強すぎちゃって、全然怖がっているように見えないです。
 もう幽霊でも悪魔でも、ドントコイ!って感じにしか思えないです。

 だから、最後の展開には、ビックリ!!

 「えーっ、後味が悪い!!」

 それまで、ヒーロー然としてて、行方が不明だった人間まで見つけ出しちゃってカッコ良かったのに!!


 今作も事前情報を得ないで観たんで、ラストの展開も含めて、思っていたような作品でなかったので驚いちゃいました。
 自分はてっきり、昼間のショッピングモールで連続殺人が起きる映画だと思っていたんで、舞台が焼け跡のデパートだったんで、思っていた作品と違う!!って勝手に思っちゃいました。


 ジャック・バウアーでも悪魔には手を焼いちゃいましたね。オカルト的な事件だったら解決するには「事件記者コルチャック」のダーレン・マクギャビンでないとね。『鏡と悪魔』(1969年)、『悪の祭典』(1969年)のルイ・ジュールダンでも良いですけど、、、。

 結局、今作の悪魔も何がしたかったのか良く分からない、、、。
 

 悪魔がなんでアンナに取り憑いていたのかの説明が無いのも2008年の作品とは思えないです!!
 『エクソシスト2』(1977年)でも、ちゃんと「なぜ、悪魔がリーガンに取り憑いたのか」が説明されてましたもんね。あの悪魔は実体化して、果たして何がしたかったんですか??

 クライマックスは悪魔VS超能力者になったアンナの1大スペクタクルみたいな方が盛り上がったような気がするんですけど、、、、でもそうなったら、作品の雰囲気変わりまくり!!

 ところで修道院って鏡が無いんですか?? 

 主人公がジャック・バウアーなのに、後味が悪いのでマイナス10点で50点 

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1970年代のオカルト映画をいくつか。

オカルト映画のお気に入り。
最も好きなオカルト映画の1本。

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「エクソシスト」の2番煎じ。
監督は『悪魔が最後にやって来る!』(1980年)のアルベルト・デ・マルチーノ。どこかのメーカーさん『悪魔が最後にやって来る!』のイタリアオリジナル版(日本劇場公開版)をブルーレイ化して下さい!!お願いします。

レディ・イポリタの恋人/夢魔 [DVD]エスピーオーこのアイテムの詳細を見る



同じくイタリア映画のオカルト。
あまり評判良くないですけど『エクソシスト』(1973年)より好きです!!

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『インファナル・シティ女捜査官サンドラ』潜行刑事ロール

2009-07-04 09:14:56 | 犯罪/アクション
インファナル・シティ女捜査官サンドラ
LA TAUPE(2007年フランス、ベルギー) 
 監督  ヴィンチェンツォ・マラーノ 
 脚本  ヴィクトル・アルノル
      セルジオ・ゴビ 
 台詞  ローラン・スカリーズ 
 出演  イングリッド・ショーヴァン、リンダ・アルディ、ヤニス・バラバン  

 ■ストーリー■  
 サンドラ・ロンゴは、パリからボルドーの税関に新たに配属されやってくる。最初の仕事から命令を無視したサンドラは周りからうとましく思われてしまうのだった。
 そんなとき、税関が襲われ押収した麻薬が奪われ倉庫係りのが2名殺される事件が発生してしまうのだった。2名の職員が殺された事件を捜査するためにやってきた警視ジャックから、サンドラが内部捜査課の警部だとばれてしまうのだった。
 最近、検挙率の下がってきた税関に内通者がいると思われ調査にやってきた内部調査官だったのだ。サンドラは麻薬組織の黒幕コミネッティを逮捕するため捜査を開始するのだった。  

 ■感想■  
 フランス、ベルギー製作のアクション映画。 
 正確にはTVムービーです。 
 ランニングタイム106分の作品ですけど、どうやらベルギー版は140分もあるようなので、今作は海外用の編集版なんでしょうね。30分近く編集してあるためか、良く分からない被害者みたいな登場人物が突然出てきたり(その後、出てこない…)とか、前半、サンドラの正体が職場のみんなにバレちゃうまでが異様に早かったりとかしちゃってます。 
 でも、「オリジナル版の140分版が観たいのか??」って聞かれたら、 ハッキリ言うと「この106分版で十分!!」って答えちゃいます!!  
 
 それにしても、この邦題の「インファナル・シティ」ってタイトルなんとかならなかったんでしょうかね??
 “地獄のような街”ってすごすぎ!! 
 でも、よく考えると麻薬組織に長い間、潜入して身体まで使っている女性捜査官がいるんで、「潜入捜査官物」として、このタイトルをつけたんでしょうね。香港映画の潜入捜査官物の傑作『インファナル・アフェア』(2002年)から“インファナル”ってタイトルにつけたんでしょうけどね。 でも、でも、でも、苦労してる潜入捜査官より(比較的)安全な場所にいるサンドラがヒロインってどういうコト??潜入捜査官の苦悩とかカケラも描いてない!!(本当は少しは描いてますけど)

  それにしても悪いヤツが分かっているんだから、もっとちゃんと捜査しろ!って思っちゃいます!!
 税関しか出てこないのもオカシイでしょ。フランス警察には「麻薬課」とか無いの??それとも今作の部署が「麻薬課」も兼ねているんでしょうか??それにしては登場人物たちはオットリしてるし、潜入捜査官のコトは内務調査官のサンドラしか知らないし。良く分からないです…。  

 ストーリー的には、全然進まないですけど、いつのまにか潜入捜査官の活躍もあって最後は、良くある日本の1980年代の刑事物みたいな終わり方で、ハッピーエンドに。 
 麻薬組織も妙に身内で経営する規模なのに、殺し屋を使って警察官を襲ったりして。警官を殺したりしたら絶対に重罪になるのに、考え無しとしか思えないです!そんないい加減さもいかにもTVムービーチックで良いですけど。  
 警察物が好きで、残酷描写が苦手な人は観てみても良いかもしれないですね。TVムービーなんで残酷描写やエロチックなシーンは控えめですからね。少なくとも、日本の1970年代、1980年代の刑事ドラマ、2時間サスペンスよりかは控えめです。 50点
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