THE LOST(2005年アメリカ)
監督 クリス・シヴァートソン
脚本 クリス・シヴァートソン
原作 ジャック・ケッチャム「黒い夏」(扶桑社ミステリー)
出演 マーク・センター、マイケル・ボーウェン、ディー・ウォーレス=ストーン、エド・ローター
■ストーリー■
田舎町の不良レイはキャンプ場にいた女子大生2人を面白半分にライフルで銃撃する。1人は死亡し、生き残った1人も病院の集中治療室に入るが昏睡状態のまま4年後に死亡する。
被害者の死亡をきっかけに、当時の事件を捜査していた刑事チャーリーは事件の唯一の容疑者レイに圧迫をかけるのだった。一方、レイは都会からやってきたキャサリンや自分が働いているモーテルで働き始めたサリーに目をつけ口説き始めるのだった。
■感想■
ジャック・ケッチャム原作「黒い夏」(扶桑社ミステリー)の映画化作品。
田舎町の不良が殺人をして、その後追い詰められて暴走するまでを描いたサスペンス作品。
ストーリーは原作通りなんですけど、映画化すると、ごくごく普通のサスペンス映画になっちゃいますね。
「この内容でランニングタイム119分は長すぎ!!長すぎ!!長すぎ!!超長すぎ!!」
この内容なら、せいぜい85分が精一杯でしょう!
75分でもOKかも??1970年代に作られた作品ならまだしも、2005年の作品で、この内容で119分は長すぎ!!75分くらいだったらテンポが良くなって面白く観れたかもしれないですけどね。
小説の映画化はむずかしいですよね。小説だったら丁寧に書き込まれた描写でも映画になったらムダにしか思えないシーンになることが多いですからね。
小説の映像化としてなら、ある程度認められますけど、1本の映画としてどうかと尋ねられたら、いまいちでした。
暴走する若者を描いただけの暴力映画で119分は長すぎですよね。
映画化するのに、この原作のピックアップに問題ありなんですかね??
ジャック・ケッチャムの大ファンなら良いですけど、普通にサスペンス系の暴力映画として観るには「だから何??」って思うような作品です。
1970年代や1980年代の若者の暴走を描いた作品に、今風のスプラッター風味の暴力描写をつけたら今作になるような感じですもんね。
映画化作品の原作としては、テーマとしては「オフシーズン」とか「襲撃者の夜」とかの方が全然向いていますよね。映画化されても観たいかどうかは分からないですけど。 まぁ、「オフシーズン」や「襲撃者の夜」が映画化されて日本で公開(DVDスルー含めて)されたら観ちゃうんですけどね。
ジャック・ケッチャムの原作のファン向きなんで、それ以外の映画ファンにはオススメできないかもしれないです。 35点
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