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『ゴーン・ベイビー・ゴーン』愛しき映画はサスペンス

2011-07-28 23:58:16 | サスペンス

ゴーン・ベイビー・ゴーン
GONE BABY GONE(2007年アメリカ)
 監督          ベン・アフレック
 脚本          ベン・アフレック
              アーロン・ストッカード
 原作          デニス・レヘイン
 出演          ケイシー・アフレック
              ミッシェル・モナハン
              エイミー・ライアン
              モーガン・フリーマン
              エド・ハリス
              ジョン・アシュトン

 ■ストーリー■
 ボストンで、幼い子どもアマンダの行方が分からなく事件が発生する。警察の動きが頼りなく思ったアマンダのおばとおじが人探しを得意とする探偵パトリックとアンジーのところへやってくるのだった。しかし、アマンダの母親ヘリーンは、麻薬の運び屋もやっているあばずれだった。


 ■感想■
 ベン・アフレックが脚本、監督のサスペンス映画。
 原作は、デニス・レヘインの「愛しき者はすべて去りゆく」。
 パトリック&アンジーシリーズの4作目です!
 俳優のベン・アフレックが監督したことで、話題になり批評家たちに絶賛され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。また、その他の色んな映画祭で話題になり、賞を受賞しました。ちょっとあげるだけでも、
 
 【ニューヨーク映画批評家協会賞】
   助演女優賞
 【ロサンゼルス映画批評家賞】
   助演女優賞
 【フェニックス映画批評家協会賞】
   助演女優賞
 【ボストン映画批評家協会賞】
   新人監督賞、助演女優賞

 等々、他にも色んな映画賞で受賞しています。
 今作のあと、ベン・アフレックは、チャック・ホーガンの「強盗こそ、我が宿命」を『ザ・タウン』(2010年)として映画化しています。ベン・アフレックは、今作といい、『ザ・タウン』といい、ハードボイルド系の作品が好きなんでしょうねぇ!!
 

 今作は、評判が高かったにも関わらず、日本では劇場未公開、DVDでの公開になっちゃいました!!デニス・レヘインの原作があるからですけど、しっかりとしたストーリーで安心して観ることができます。
 真実を明かすことを正義と信じて行動する主人公パトリックですが、最後は「これで良かったの??」って思うこと必至です!彼女のアンジーが言う通り!最後の決断は、ダメでしょう!!自分だったら、考えるまでもなくアンジーのアドバイスにしたがっちゃいますね。
 どんな決断??何がダメなの??
 ネタバレになってしまうから、書きませんが、パトリックの行動、若すぎ!
 原作知っている人には、特に驚くストーリーでは無いんですけど、原作未読の映画ファンには二転三転するストーリーに、引き込まれていくでしょう!!

 パトリックが捜査を続けていくうちに、死体がゴロゴロと増えていきます!まるで、捜査を進めると死体が増えていく金田一耕助シリーズのようです。原作無しのオリジナル脚本で、今作くらいの作品があったら、その年のベスト5に入っちゃうのにねぇ。

 エンターテイメント作品としては、けっこう複雑なストーリーをうまく処理して、ランニングタイム114分にうまくまとめあげています。
 確かに、ベン・アフレックの演出力は、ヘタな監督たちより、よっぽど素晴らしいです!!
 
 ベン・アフレックは、今作ではデニス・レヘインの原作を映画化!次作『ザ・タウン』ではチャック・ホーガンの原作を映画化していますが、いつかオリジナル脚本(もちろん脚本も書いてね)のミステリー、犯罪物を監督して欲しいですね!! 70点

ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]
ケイシー・アフレック,ミシェル・モナハン,モーガン・フリーマン,エド・ハリス,エイミー・ライアン
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『30デイズ・ナイト2 ダークデイズ』 30日間こそこそ、その後

2011-07-26 23:53:15 | ホラー

『30デイズ・ナイト2 ダークデイズ
30 DAYS OF NIGHT DARK DAYS(2010年アメリカ)
 監督:ベン・ケタイ
 脚本:ベン・ケタイ
    スティーヴ・ナイルズ
 原作:スティーヴ・ナイルズ
    ベン・テンプルスミス
 出演:キエレ・サンチェス
    リス・コイロ
    ディオラ・ベアード
    ミア・カーシュナー

 ■ストーリー■
 前作『30デイズ・ナイト』の事件は事故であったということで処理されたため、生き残ったステラはアラスカで起こった事実を公表しようと本を書き、講演会を開いていた。ロサンゼルスの講演会場で、紫外線ライトでヴァンパイアを倒すが、FBIの身柄を拘束されてしまうのだった。FBIの捜査官はヴァンパイアのシンパの人間だったのだ。ヴァンパイアの力の前に、シンパになる人間たちが社会に散らばっているのだ。
 ステラは釈放されるが、彼女の前に同じようにヴァンパイアに家族を殺されたヴァンパイアハンターたち3人が現れるのだった。ヴァンパイアハンターたちは、輸血用血液で生きながらえている人間の側に立つヴァンパイアたちに使われていたのだった。3人と行動をともにすることにしたステラは、ヴァンパイアの親玉リリスを倒すためにヴァンパイアのアジトに向かうのだった。


 ■感想■
 サム・ライミ製作、ジョッシュ・ハートネット主演、デヴィッド・スレイド監督の吸血鬼ホラー『30デイズ・ナイト』(2007年)の続編。
 舞台はアラスカから、大都市ロサンゼルスへと変えての復讐戦が描かれていきます。
 
 今作はオリジナルビデオのDVDスルーの作品として製作された作品のようです。
 
 前作は、ダラダラと少し長めのランニングタイム113分の作品でしたけど、続編はテンポを良くしようとしたのかコンパクトに92分の作品になっています!
 
 しかし、ランニングタイム92分なのにその短くしたのが全然活きていないです!
 続編の今作もダラダラ、ユルユル!
 敵のアジトを行ったり来たり、何やってるの??って感じです。

 ヴァンパイアのアジトに攻撃に行くのに、あれじゃ、武器が少なすぎ!!
 すぐに弾切れ状態に!!
 もし、自分がヴァンパイアのアジトに攻撃に行くんだったら、少なくとも、今作の登場人物たちの20倍の弾薬は持っていきますよ!!
 ヒロインのステラも、ヴァンパイアハンターたちも、ヴァンパイアの恐ろしさを知っているはずなのに、、、。
 なぜ、拳銃とショットガンで武装しただけで乗り込んでいくの??
 本当に頼りないヴァンパイアハンターたち!!

  ヴァンパイアハンターの3人も、スティーヴン・セガールに、チャック・ノリス、スティーヴ・オースティンとかだったら、わずか人数が3人でも、ものすごく心強いんですけどね!!
 絶対に無敵!!
 ヴァンパイアが100倍、人数がいても大丈夫!!

 予備の弾薬が少なすぎて、弾切れって、登場人物たちがバカに思えちゃいます!
 登場人物が準備不足!
 展開がユルユル、ダラダラ!
 Z級の作品じゃないんだから、、。
 
 最初からDVDスルーとして製作されたんでしょけど、、。
 チョチョイのチョイで、こんなもんでOKでしょ!って感じで製作しちゃったんでしょうか??
 
 ブルーノ・マッティ監督の「エイリアン2」のパクリ映画『エイリアンネーター』(1989年)の方が、100倍面白いです!!
 ヴァンパイアが大勢いるのに、ボスのヴァンパイアの女王リリスを倒せばOK!って何ッ??
 吸血鬼ってそういうキャラクターのモンスターでしたっけ??

 ラストも、ホラー映画定番の展開!

 

 

1作目『30デイズ・ナイト』

 

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『ザ・ウォーカー』イーライ物語

2011-07-25 22:55:12 | SF

ザ・ウォーカー
THE BOOK OF ELI(2010年アメリカ)
 監督          アレン・ヒューズ
              アルバート・ヒューズ
 脚本          ゲイリー・ウィッタ
 出演          デンゼル・ワシントン
              ゲイリー・オールドマン
              ミラ・クニス
              レイ・スティーヴンソン
              ジェニファー・ビールス
              トム・ウェイツ
              マルカム・マクダウェル

 ■ストーリー■
 文明が崩壊した近未来、ある本を運ぶためにアメリカ大陸を西に向かって旅する男イーライ。イーライがある町に着くと、その町は独裁者のカーネギーに支配されていた。かねてより、イーライの持っている本を探していたカーネギーは、イーライにその本を渡すように命令するのだった。カーネギーは、その本を使って、世界を支配しようとしていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン出演の終末SF映画。
 監督は『フロム・ヘル』(2001年)のアルバート、アレンのヒューズ兄弟。
 『マッドマックス2』(1981年)の大ヒットによって量産された終末SFの雰囲気たっぷりの作品。今作の味付けは、宗教!
 もう最初の方から、ゲイリー・オールドマンが探しているのは、聖書だとバレバレです!
 「世界を支配できる本」ですからね。
 アメリカのエンターテイメント作品だし、それはもう聖書しかないでしょ。

 でも、デンゼル・ワシントンが持っている本は、本当は全ページ、白紙とかいうオチなのかな??と思ったら、全然違うオチが用意されてました!!
 でも、映画のラストに向けてのイーライの身体的な、あることが分かる展開はどうなんでしょう!!映画の前半や中盤まで、そんなコト感じさせるシーン、全然、無かったのに、まるで、観客を驚かせるためだけのオチで、自分はあんまり好きじゃ無いですね。

 中盤までは、まさに「マッドマックス2」系みたいな感じで、B級SF映画ファンの納得な感じで、かなり盛り上がるんですけど、後半からは超失速!!前半、デンゼル・ワシントンは、ほとんど無敵なスティーヴン・セガール状態だったのに、なぜか、ラストは映画を盛り上げようとするためだけにやられちゃうデンゼル・ワシントン!キャラクター変わりすぎ!!
エンターテイメント作品が宗教っぽい作品に・・・。 
 
 旧約聖書に出てくる祭司と同じ名前の主人公イーライ(エリ)。
 運んでいる本が聖書。
 

 ところで、30年間かけてアメリカ大陸を歩くってどういうコトなんでしょう??いくらなんでも時間かかりすぎでしょう!30年間という設定がおかしすぎ!町の用心棒たちや、イーライの持っている武器の手入れはどうしていたんでしょう??文明が崩壊しても、ちゃんと機能しているってことなんですよね??自動車も普通に動いているし・・・。
 舞台設定だけなら、イタリア映画の終末SF映画みたいな設定ですよね!
 説教くさくないし、イタリア映画の終末SF映画や近未来SFの方が、自分的には断然好きですね!!
 『ニューヨーク2019』(ビデオ題:『サイボーグハンター ニューヨーク2019年』)(1984年)
 『カー・バイオレンス』(ビデオ題:『マッド・ファイター』)(1983年)
 『ブロンクス・ウォーリアーズ』(ビデオ題:『ブロンクス・ウォリアーズ1990年の戦士』)(1982年)
 『ローマ2072年虐殺のグラディエーター』(ビデオ題:『未来帝国ローマ』)(1983年)
 等々の方が、好き!好き!好き!好き!

 エンターテイメント作品を観ていたら、後半、宗教色が200%アップ!
 今作を例えるなら、普段、冗談しか言わない同僚と軽い気持ちで飲みに行ったら、飲み会の後半から、仕事の説教を延々とされた!みたい印象です!! 60点


ザ・ウォーカー [DVD]
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『ザ・ロード』未来元年破壊世界

2011-07-24 10:13:37 | SF

ザ・ロード
THE ROAD(2009年アメリカ)
 監督          ジョン・ヒルコート
 脚本          ジョー・ペンホール
 原作          コーマック・マッカシー
 出演          ヴィゴ・モーテンセン
              コディ・スミット=マクフィー
              ロバート・デュヴァル
              ガイ・ピアース
              シャーリーズ・セロン

 ■ストーリー■
 文明が崩壊し、動植物も絶滅しようとしていた近未来の世界、わずかに生き残った人々の中には飢えのため、人肉を喰らう食人集団と化す者達も発生していた。男は、人の肉は食べずに、人間の尊厳を守ろうとしながら息子とともにアメリカ大陸を南へと旅していた。彼ら親子は、ある日、食料の入ったシェルターを発見するのだった。


 ■感想■
 コーマック・マッカシーのピューリッツァー賞受賞の同名作品の映画化作品。
 コーマック・マッカシーといえば、『ノーカントリー』(2007年)の原作者です。
 ピューリッツァー賞受賞作家だけあって、エンタメ度はあまり高くないです・・・。
 
  息子を守るヴィゴ・モーテンセンがマジメ!マジメ!
 モラルを守り、また息子に人間の尊厳を教えながら旅する親子の話って、地味すぎ。
 原作があるから、しょうがないんでしょうけどね。ここは、原作を離れて、エンターテイメント度の高い映画にして欲しかったような気がしちゃいますね。文明が崩壊した近未来が舞台とはいえ、マジメな作品です!

 なぜ文明が崩壊したのか??
 途中、息子が町で出会う少年は??
 ガイ・ピアースの家族は、どうやって旅してきたの??
 とにかくあまり考えないで、この状況の中で、親子がどうやって生きていくのかを観なさい!ってことなんでしょうね。
 
 食料を手に入れたあとで、今までと性格が変わっていく父親!実際、そうなっちゃうでしょうしね。
 自分たちの荷物を奪った人間に厳しく報復する姿等、今まで、息子に説いていた教えと違った行動を取る父親!
 こういうところを映画を観終わったあとに、みんなで話し合ってネ!ってことなんでしょうか??アメリカよりも、フランス人に受けそうな感じの作品ですね。フランス人は映画を観終わったあと、その作品について、あーだ、こーだ、話し合うのが好きらしいですからね!!
 極端に説明的なセリフがないのも、物語の背景を色々考えられて、議論するには良いですもんね。

 監督はオーストラリア出身の『プロポジション 血の誓約』(2005年)のジョン・ヒルコート。
 こんな超マジメな終末Sci-Fi映画になってしまったのは、監督や脚本家のせいというより、この原作を、このまま映画化しようとした製作者たちの影響ですよね!!
 『ラスト・ソルジャー』(ビデオ題:『ザ・エクスキューター』)(1983年)のロモロ・グェッリエリ監督や、『ニューヨーク2019』(ビデオ題:『サイボーグ・ハンター ニューヨーク2019年』)(1984年)のセルジオ・マルティーノ監督あたりが、エンタメ度アップして撮ったら、すごく面白そうな映画になっただろうに!!残念な感じです!!
 もちろん、そのときは、主人公には名前があるでしょうし、改造した自動車や、食人族と化したグループとの戦いに終始するんでしょうね!!なぜか普通に生き残っているヒロインとの恋愛とかの要素も出てきて、原作とは似ても似つかない作品になっちゃうんでしょうね!!
 でも、映画化作品がそんなになったら、原作ファン、激怒り状態でしょうけどね。

 期待しないで、観ればそれなりに楽しめる作品にはなっていますけど、ランニングタイム112分は長すぎ!本編、実質102分でも長すぎです!こんなに起伏が無いストーリーなら、あと15分くらい短くてOKです!
 

 まぁ、ピューリッツァー賞獲るような作品が原作だから、エンターテイメント度の高い作品を期待しちゃいけないんですよね。
 ところで、動植物が絶滅したら、人間も生き残れないと思うんですけど、どうなんでしょうね??  60点
  

ザ・ロード [DVD]
ヴィゴ・モーテンセン,コディ・スミット・マクフィー,ロバート・デュヴァル,ガイ・ピアース,シャーリーズ・セロン
Happinet(SB)(D)
ザ・ロード [Blu-ray]
ヴィゴ・モーテンセン,コディ・スミット・マクフィー,ロバート・デュヴァル,ガイ・ピアース,シャーリーズ・セロン
Happinet(SB)(D)
ザ・ロード
黒原敏行
早川書房

 

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『プレデターズ エヴォリューション』イノシシ大脱走

2011-07-23 11:43:04 | 動物パニック

プレデターズ エヴォリューション
PROIE(2010年フランス)
 監督          アントワーヌ・ブロシエ
 脚本          アントワーヌ・ブロシエ
              エリッシュ・ヴォジェール
 出演          グレゴワール・コラン
              フランソワ・レヴェンタル
              ベレニス・ベジョ
              イザベル・ルノー
              フレッド・ユリス

 ■ストーリー■
 恋人クレールとの妊娠の話をするため、ナタンは森のそばにあるクレールの実家にやってきた。クレールの実家は、ルマン社という薬品会社で、家のそばでは工場を営んでいた。しかし、最近、家と工場のそばの森でイノシシが暴れていたため、狩りをするということで、その準備で慌しくしていた。ナタンは、クレールの父親エリック、エリックの息子のダヴィッド、ニコラと狩りに行くことになってしまうのだった。

 ■感想■
 フランス製の動物パニック映画。
 “動物パニック”と言っても、工場から垂れ流された化学薬品の廃液で凶暴化したイノシシが数匹暴れるだけの内容です!
 ネタバレしちゃった!!
 すいません!
 
 パニックといっても、数人の登場人物たちにとってのパニックなので、DVDのパッケージから、本格的なモンスター映画や、大規模な動物パニック映画を想像しちゃったら、かなり肩透かしをくらうことになっちゃいます・・・。
 まぁ、「プレデター△×□」とか、「スピーシーズ○△×」とか「バイオハザード◎△×」とかいうタイトルを、喜んで観る映画ファンは、当然、そんなコト分かって観るから大丈夫ですよね~。
 
 それに、今作の場合は、B級、C級でも、動物パニックを見せようと思って作っている感じでも無いですしね~。ほとんど、人間たちが(しかも血縁関係の・・・)争っているのがメインなんですもんね。
 映画の冒頭で、鹿が網にかかっているシーンなんかは、かなり期待出来たんですけどね。それに、その後、豪邸の当主、エリックの身体に謎の湿疹が出来ているシーンから、なんかやばそうな雰囲気があったんですけど、それは水が汚れていたってコトなんですよね。
 水の汚染が、もっと広がって、ラストは町中の人間たちまで感染して、凶暴化しちゃって、大パニック!みたいなことになっちゃうのかな??とも思ったんですけど、全然そんなコトもなく、こじんまりとした感じで終わっちゃいました。

 いかにもフランス映画っぽく、人間関係が中心に描かれ、イノシシが凶暴化して暴れているのにケンカに終始してます。まぁ、こういうところがフランス映画の良いところかも??
 でも、ランニングタイム94分は、長すぎ!あと15分くらい短ければテンポが良くなったのに・・・。かつて、地上波であった90分枠の映画枠で放映すればちょうど良い感じなんですかね。地上波の90分枠だと、実質68~75分ですけど、そんな長さで十分な感じの作品です!!
 
 未公開のフランス映画が観れただけでも良しとしましょう!! 50点

プレデターズ エヴォリューション [DVD]
グレゴワール・コラン,フランソワ・レヴァンタル,ベレニス・ベジョ
ケンメディア

 

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『デビルフェイス・エンジェルハート』美女と野獣たちの掟

2011-07-21 23:41:18 | 香港映画

デビルフェイス・エンジェルハート
DEVIL FACE,ANGEL HEART 變臉迷情(2002年香港)
 監督:ビリー・チョン
 出演:ダニエル・ウー
    ジジ・ライ
    ステーヴン・フォン
    ラム・シュー
    フィリップ・クン
    デヴィッド・リー
    コンロイ・チャン
    サム・リー
    ケリー・リン

 ■ストーリー■
 クワンと、顔が醜いロンの兄弟は、香港のマフィア、ドラゴンに雇われていた。あるとき、殺しを行ったときに兄のクワンが警察に目撃され、録画もされてしまうのだった。クワンの姿が報道されたため、ドラゴンは兄弟を台湾での仕事のあとで始末をしようと計画するのだった。
 顔が醜いために怪物と呼ばれたロンに兄のクワンは優しく接してきた。そんなロンに、ドラゴンの情婦ウェンディは優しく接するのだった。そんなとき、ロンはドラゴンに暴力を振るわれているウェンディから、ドラゴンの殺害を頼まれるのだった、、、。
 

 ■感想■
 ダニエル・ウー主演の2002年の香港ノワールアクション。
 2002年といえば、香港ノワールの大傑作『インファナル・アフェア』が公開された年です~。
 『インファナル・アフェア』と同じ製作年度の作品として観ると、今作は良い意味でも悪い意味でも、いかにも、かつてのチョチョイのチョイで製作された香港ノワールの雰囲気が残っているような気がして、、、、。
 
 『インファナル・アフェア』と比べると、どうしても評価が低くなっちゃいます!
 でも、『インファナル・アフェア』と比べたらという意味で、香港ノワールとしては及第点!
 今作と同じ内容をハリウッドでリメイクしたら、120分くらいにはなっちゃうんでしょうねぇ!
 とにかく、ノワール作品ファンとか映画ファン以外無視したかのような展開の早さ!!
 つまらない説明シーンや恋愛シーンとか一切なし!!ランニングタイムは、わずか87分です。

 ノワールアクションは、香港映画お得意のジャンルですから、とにかく面白い!!
 最近は、香港映画が公開される作品が減ってしまって、スゴク悲しいです!!
  香港映画が公開作(DVD公開でも)が減ったのは、同じアジアの韓国の作品がやたらめったらと何でもかんでもソフト化されているからなんでしょうかね??韓流ドラマをソフト化する半分くらいは、アクション映画ファンが喜びそうな香港のアクション映画をソフト化して欲しいですね!!

 今作もアクション映画ファンだったら、かなり楽しめる作品になっています。
 
 殺し屋として優しさを残す、顔の醜い主人公!
 弟を思いやる兄の殺し屋!
 非情なマフィアのボス!
 悪女なボスの情婦!
 シマを荒らされて、切れている違う組織のボス!
 相棒を殺された刑事!
 
 もう、この登場人物たちだけで、アクション映画ファンは大喜びです!!
 でも、ストーリー的には、定番の展開なので、思った通りの展開になっていきます!
 「ああ、ラム・シュー、危ないな、最後まで無事でいないだろうなぁ」
 「このドラゴンの情婦のウェンディって信用出来ないなぁ」
 「ステーヴン・フォンの刑事って、最後は・・・」
 とにかく、思った通りの展開になるので安心して観ていられます。香港のアクション映画ってやっぱり良いですよね!!
 何のヒネリも無い今作でも、十分楽しめる作品になっています!
 香港映画、大好きです!!
 
 

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『バタフライエフェクト・イン・クライモリ』新参者危機一髪

2011-07-20 23:47:13 | スリラー

バタフライエフェクト・イン・クライモリ
ACOLYTES(2008年オーストラリア)
 監督          ジョン・ヒューイット
 脚本          S・P・クラウゼ
              シェイン・アームストロング
              ジョン・ヒューイット
 出演          セバスチャン・グレゴリー
              ジョエル・エドガートン
              マイケル・ドーマン
              ハンナ・マンガン=ローレンス
              ジョシュア・ペイン

 ■ストーリー■
 マーク、ジェームズ、チェイスの3人組みの高校生は友人同士。しかし、ジェームズとチェイスは恋人でつきあっていて、マークはそれをうらやましそうにしていた。ある日、森の中で、何かを埋めていた男の姿を目撃したマークは、あとで、その場所を掘り返すことにするのだった。そこから出てきたのは死体だった。彼らは、犯人が乗っていたSUVを探し出し、犯人の男を突き止めるのだった。警察に連絡せず、マークとジェームズは、犯人に、小さい頃から恨みを持つ、仮釈放中のゲーリーを殺すように入りするのだった。

 ■感想■
 ホラー映画ファン、エンターテイメント映画ファンに有名な2つのタイトル「クライモリ」と「バタフライエフェクト」を足したタイトルのオーストラリア製のサスペンス映画。
 この何も考えていないようなタイトルのつけ方、けっこう好きかも??
 
 バタフライエフェクトとは、ちょっとした小さなことが、大きなことを引き起こすというカオス理論のことなんで、「同名の映画のタイトルでは無いですよ~」ってことなんでしょうね!!
 確かに今作でも、ちょっとしたこと(でも無い)が、きっかけに主人公たちが大事に巻き込まれていきます!“巻き込まれる”という表現は間違いですね!自分たちで首を突っ込んでいきます!主人公たちは、かなりヒドイ目にあいます!
 でも、でも、
 ラストに向けての展開は、ハッキリ言って、“自業自得!”

 主人公の3人組みの行動って、自ら危険に飛び込もうって感じで、全然感情移入できないです!!「13日の金曜日」系のスラッシャー映画に出てくる被害者の若者たちよりも感情移入出来ない!!
 
 森の中で、死体を埋める男を発見!←普通は掘り起こさないです!!
 
 その後、犯人を探索!←普通は自分たちで犯人を捜さないです!

 殺人鬼を脅迫して、新たな殺人の依頼←「なぜ??」

 もう、主人公たちの行動にあきれるばかり!!
 「誰に感情移入して観れば良いのっ??」

 ところで、今作の犯人も、だてに連続殺人鬼をしていないです!
 あっと言う間に、自分を脅してきたマーク、ジェームズたちのことを突き止めちゃいます!!そして、ゲーリーはさっさと退場!!
 このあたりから、俄然面白くなってきます!でも、でも、ココまでが長い!長い!長い!
 ランニングタイム91分は長すぎ!
 あと15分くらいカットすれば、ちょうど良かったのにッ!!

 サスペンス映画としては、少しヒネリも効いていて、それなりに楽しめる作品にはなっているんですけど、面白くなるのが、遅すぎ!よっぽどのサスペンス映画ファンにしかオススメ出来ない感じです!!それでも、日本の2時間サスペンスの500000倍は面白いんですからね~。地上波で、意味の無い2時間ドラマを放映するなら、こういう作品を30分カットしても良いから吹替えで放映して欲しいですねぇ。

 今作は、いかにもパチモン系なタイトルで損していますけど、ガマン強く中盤まで観ていれば、それ以降は、サスペンス映画を観慣れたファンもそれなりに楽しめる作品になっています!!50点

バタフライエフェクト ・イン・クライモリ [DVD]
ジョエル・エドガートン,マイケル・ドーマン,セバスチャン・グレゴリー,ハンナ・マンガン・ローレンス
アース・スターエンターテイメント

 

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『ザ・リグ 深海からの覚醒』ザ・デプス2010

2011-07-19 21:36:58 | ホラー

ザ・リグ 深海からの覚醒
THE RIG(2010年アメリカ)
 監督          ピーター・アテンチオ
 脚本          スコット・マーティン
              マリリー・A・ベンソン
              ロリ・チャペス
 出演          ステイシー・ヒネン
              セーラ・ディレイン
              ウィリアム・フォーサイス
              マーカス・ポールク
              ダン・ベンソン

 ■ストーリー■
 海上の油田採掘基地のリグにハリケーンが近づいていた。責任者ジムの娘キャリーは、作業員との交際をめぐりジムとケンカする。しかし、ジムはその後、謎の怪物に襲われるのだった。海底から現れた怪物が、その後も次々とリグの作業員を襲っていくのだった。

 ■感想■
 海上にある油田採掘上にモンスターが現れるホラー映画。
 「う~ん、なんで、今さら、こんな映画??」
 B級というよりC級系のモンスター映画です~。
 でも、今作は2010年に作られるような作品なんでしょうか??
 
 特にこれと言った魅力の無い登場人物!
 造形が中途半端なモンスター!
 いつものストーリー!

 『エイリアン』(1979年)の舞台を石油採掘場にして、チョチョイのチョイで作っちゃいましょう!ってところなんでしょうか??
 でも、1989年にジョルジ・バン・コスマトス監督、ピーター・ウェラー主演のの海洋モンスター映画『リバイアサン』が、ありましたから、別に海洋を舞台にしたモンスター映画って珍しく無いですよね!!

 ところで、今作のモンスターが、なぜか突然現れて、暴れまくります!最後まで、モンスターの正体は不明のまま!そんなコト、説明するヒマがあったら、襲撃シーンを描こう!ってことなんでしょうね!!そういうところは、潔いんです!!

 
 まぁ、低予算モンスター映画は、いつになっても製作されるんでしょうけどね。それにしても1980年代の低予算のイタリア映画のエンターテイメント作品の方が、よっぽどモンスターもちゃんとしているような感じなんですけど、本当にどうしちゃったんでしょう??
 アメリカの映画にしては、制作費300万ドルは、超々低予算映画だから、こんな感じになっちゃうんでしょうかね??
 そんなコト言ったら、日本映画だって、トホホなアクション大作『ミッドナイトイーグル』(2007年)の制作費が10億円もしているくらいだから、今作が300万ドルで製作したのは、頑張っているほうですよね!!
  邦画みたいに、TVドラマの劇場版や、ケータイ小説や、地味地味な時代劇ばっかりよりは、よっぽど面白いですけどね!!

 「モンスター映画だったら、どんな作品でも観る!!」って決めている映画ファンには、おすすめですけど、それ以外の映画ファンには、よっぽど時間があるならどうぞ!って感じでしょうか??
 

 今作をソフト化するなら、1989年のイタリア映画『エイリアン・フロム・ディープ』、同じく1989年のイタリア映画で、戦争物と思わせて実は・・・の『アフガン・フォース戦場の黙示録』なんかをDVD化して欲しいんですけどね~!! 50点

ザ・リグ ~深海からの覚醒~ [DVD]
アート・ラフルー,サラ・レイン,ウィリアム・フォーサイス
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『完全なる報復』キング・オブ報復、狼よさらば

2011-07-13 23:19:34 | サスペンス

完全なる報復
LAW ABIDING CITIZEN(2009年アメリカ)
 監督          F・ゲイリー・グレイ
 脚本          カート・ウィマー
 出演          ジェラルド・バトラー
              ジェイミー・フォックス
              レスリー・ビブ
              ブルース・マッギル

 ■ストーリー■
 フィラデルフィア、ある日、クライドが暮らす平和な家庭に2人組みの強盗が押し入り、妻と子どもが殺されてしまうのだった。2人組みの犯人はすぐに捕らえられるが、証拠が十分でなかったため、有罪率にこだわる検事のニックは、主犯のダービーと司法取引をし、共犯のエイムスは死刑の判決になるものの、ダービーは3年の服役という軽い刑罰になるのだった。
 そして、10年後、エイムスの死刑執行日に無痛で行われるはずの死刑にも関わらず、エイムスは苦しみながら死ぬのだった。死刑のために使われる薬物に、ダービーが発言した言葉が書かれていたため、警察はダービーの元へと向かうが、ダービーはクライドの罠にかかり、今は使われていない工場へと誘いこまれていたのだった。

 ■感想■
 カート・ウイマー脚本、F・ゲイリー・グレイ監督、ジェラルド・バトラー主演のサスペンス映画。
 今作は、観る前から脚本がカート・ウィマーだって言うんで
  期待度★★★★★でした!
 
 カート・ウィマーが脚本や監督で関わった作品の主だった作品を挙げると
 『リベリオン』(2002年)(監督、脚本)
 『リクルート』(2003年)(脚本)
 『ウルトラヴァイオレット』(2006年)(監督、脚本)
 『フェイクシティ ある男のルール』(2008年)(脚本)
 『ソルト』(2010年)(脚本)
 この傑作、佳作ばかりのラインナップ!エンターテイメント映画ファンが大喜びのラインナップ!!

 そのカート・ウィマーが脚本&製作した作品というので、これは期待しないワケにはいかないですよね!!
 司法取引をして罪を逃れた犯罪者、担当事件の検事、判事に復讐するジェラルド・バトラーの姿を描いたサスペンス映画なんですけど、ジェラルド・バトラーをサイコ野郎みたいに描きすぎていませんか??
 ジェラルド・バトラーは復讐で世間が見えなくなってガイキチになってしまったので、観客はジェイミー・フォックスに感情移入して観ましょう!!ってコトなんでしょうか??
 エンターテイメント映画ファンから観ると、どうしたって、ジェラルド・バトラー側にたって感情移入して観ちゃいますよね!!
 
 チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーに感情移入してきた映画ファンだったら、絶対にジェラルド・バトラーの側に立って映画を観ちゃいますよね!!
 今作のジェラルド・バトラーの演じるキャラクター、クライドの設定がすご過ぎ!
 政府のために汚い仕事をしてきた元工作員で、発明家でいくつもの特許を持っていて金持ち!
 そんなコミックの登場人物のようなキャラって、どういうコト??
 10年の歳月をかけたとはいえ、復讐をちゃっちゃか計画通りに進めちゃって!!
 人を殺すことにもなんにも躊躇することも無い、元工作員なのに、家に押し入ってきたチンピラ2人にやられちゃうってどういうコトなんでしょうね??チャールズ・ブロンソンや、チャック・ノリスやスティーヴン・セガールだったら、チンピラ2人なんて、簡単に返り討ちにしちゃうのに…。

 せっかく、「頑張れ!ジェラルド・バトラー!!」
 と思って盛り上がって観ているのに、後味の悪いラスト!!
 爆弾を簡単に移動しても爆発しないという設定って、いかにも映画を終わらせるためって感じがしちゃってイヤですよね~!!後味の悪いラストにマイナス10点で、 70点

完全なる報復 DVD
カート・ウィマー
ポニーキャニオン
完全なる報復 Blu-ray Disc
ジェラルド・バトラー,ジェイミー・フォックス,コルム・ミーニイ,ブルース・マッギル
ポニーキャニオン
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