『ゾンビーノ』
FIDO(2006年カナダ)
監督:アンドリュー・カリー
脚本:アンドリュー・カリー
ロバート・チョミアック
デニス・ヒートン
原案:デニス・ヒートン
出演:キャリー=アン・モス
クサン・レイ
ビリー・コノリー
■ストーリー■
放射線を含んだ宇宙線により、世界中で死者が蘇りゾンビとなり生きている人間たちを襲い始めた。ゾンビの弱点を頭だと気づいた化学者のおかげで、人類はゾンビとの戦いに勝利するのだった。ゾムコン社は、特殊な首輪によりゾンビを飼いならすことに成功するのだった。その首輪をゾンビにつけると、生存者を食べるという食欲を失い従順になるのだった。ゾンビはペットになり簡単な労働をさせられたりしていた。ある田舎町、友だちのいない少年ティミーの家の隣にゾムコン社の警備主任が引っ越してくることをきっかけにティミーの家もゾンビを飼うことにするのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
“もしも「ゾンビ」がペットになったら??”ということで、ゾンビ映画ファンで話題になった2006年のカナダ映画。
てっきりアメリカ映画だと思っていたんですけど、カナダ映画でした。
まぁ、今から15年くらい前の作品なので、最近の映画ファンが今作を観たら少し古いなぁって思っちゃうかも、、。
いつか記事にしなきゃと思っていたら、10年くらい経っちゃいました、、。すいません、、。
キャリー=アン・モスも本当に、色んな作品に出演します。
少し思いつくだけでも「マトリックス」シリーズ以降も『サスペクト・ゼロ』(2004年)、『ディスタービア』(2007年)、『4デイズ』(2010年)、『サイレント・ヒル:リベレーション3D』(2012年)、『ポンペイ』(2014年)、『フランケンシュタイン アダム・ザ・モンスター』(2015年)、『バイバイマン』(2017年)、、、コンスタントにジャンル映画に出演してます、、。
ジャンル映画以外の普通の映画ファンが観るような作品などにも出演してるし、、。
どんな作品にでも出演するっていうイメージは無いんですが、本当に色んな作品に出演してます、、。
今作は、ゾンビ映画ファンなら喜べること必至のコメディ映画です。
コメディタッチですけど、ゾンビなんで当然、首輪をしてないとちゃんとゾンビが生きている人間を襲ってきます。
すごいゴアシーンは無いですけど、ちゃんとゾンビ映画になってます。
コメディと言っても、かなりブラックな笑いの作品になってます。
ゴアシーンなんか無いだろうと思っていると、ちゃんとゴアシーンが用意されている『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)とは違うアプローチです。
ゾンビ戦争に勝利した人類が、ゾンビを従順にする方法を見つけたので、ペットにしてしまうっていう発想です。
そのアイデアだけで、もう今作は、成功したようなもんです!
今作が製作された頃は、ゾンビ映画ファンでも思いつかないと思うんですけど、この発想だけでプラス10点!!
ホラー映画ファン以外には、全然楽しめないかもしれないですけど、世界中にはゾンビ映画ファンってコアなファンが多いでしょうから、そういうファン層を狙っててうまいですよね。
今作のあと、ゾンビ系コメディは日本で公開(ソフトのみの作品も入れてですが、、)『ゾンビハーレム』(2009年)、『カミングアウト・オブ・ザ・デッド』(2010年)、『ゾンビ・クエスト』(2011年)、『ゾンビ・ハイスクール』(2012年)、『ゾンビスクール!』(2014年)、『ゾンビワールドへようこそ』(2015年)等々数多く作られました。
今となっては、ゾンビ映画+コメディっていうのは普通ですけど、、2006年当時は珍しかったかと、、。ちょっと記憶があやふやです、。
町並みが1950年代の古き良きアメリカの町っていう雰囲気なのも、コメディ色をより一層強くしてます。
いかにも平和そうなアメリカの町にゾンビが共存しているんですから。
ところで、今作の主人公の少年ティミーって、かなり問題児ですよね!
ティミーがゾンビのファイドとキャッチボールしたりするから事件が起きるんですもんね。
なんか、最後はハッピーエンドみたいな雰囲気で終わりますけど、良く考えると、町民がけっこう死んだり、ゾムコン社でも騒動が起きて、従業員たちや一般市民が死にまくりですし、あんまりハッピーエンドじゃないですよね。
コメディとはいえ、主人公の少年に感情移入出来ないです。
ファイドを助けに行こうとしたから最後の大騒動が起きるんですもんね。
まぁ、コメディだから良いですけど、、。
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コメディ系ゾンビ映画、けっこうあります。
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