MERCENARY FOR JUSTICE(2006年アメリカ、南アフリカ、)
監督 ドン・E・ファンルロイ
脚本 スティーブン・コリンズ
製作総指揮 アヴィ・ラーナー、ダニー・ビンボート、トレバー・ショート、ボアズ・デビッドソン、スティーブン・セガール
出演 スティーブン・セガール、ジャクリーン・ロード、ロジャー・グーンバー・スミス
■ストーリー■
CIAの汚職職員ジョン・ドレシャムは、フィクサーのアンソニー・チャペルと組みアフリカのガルモラル島でのダイヤモンドと石油を手に入れるために傭兵を雇い入れる。南アフリカのアフリカーナで武器の専門家で500人以上を殺したクルーガーとデカーク。コンピュータの専門家、サミュエル・ケイ。凄腕の女性マキシーン・バーナル。通信の専門家、ラジオ・ジョーンズ。そして、ジョン・シーガー。ドレシャムは島民を解放するという名目で傭兵を雇うが、フランス軍が介入、作戦は失敗してしまう。しかも、ジョン・シーガーの戦友ラジオ・ジョーンズは戦死してしまうのだった。死の間際、家族の面倒を見るよう頼まれたシーガーは帰国するが、そんな彼にチャペルは、新たな仕事を依頼するのだった。南アフリカの刑務所からギリシャの武器商人の息子を脱獄させるという仕事だった。ジョーンズの家族を人質に取られたシーガーは、その仕事を引き受けることに。
■感想■
スティーブン・セガール主演のアクション映画。オリジナルビデオ作品みたいです。
監督は『沈黙の脱獄』(05年)のドン・E・ファンルロイ。セガールの『イントゥ・ザ・サン』(05年)の撮影もしてます。
最初、CIAのドレシャムが「戦争は困る」とか言ってますけど、あのメンバーだったら絶対に戦争になっちゃうでしょ!って、次のシーンで実際に戦争になってます!それも紹介されたメンバー以外にも大勢の傭兵がいて、ホントに戦争が起きてます!
「エーッ、何、この展開!」
島民を解放するって、誰から解放するの??フランス領なの??(って大使館があるから違いますね)なんの説明もなく戦闘シーンが始まってて、驚きの展開!でも、驚きの展開がこの後待ってます!なんと、このフランス軍との戦闘シーンと、クルーガーたちがこの島を脱出するためのフランス大使館の家族をさらうシーンのすべてが本編と関係ないところ!!セガールの戦友が死ぬ間際に「家族のことを頼む」ってセガールに言うためだけのシーン以外必要ないところです!
ランニングタイム96分の作品で、ここまでで20分強使ってます!でも、この島での活劇シーンすべてが、本筋に入る前の前フリだった!!エンターテイメント作品に多い90分の作品に比べて6分も余裕があるからって、これはビックリ!(モチロン、悪い意味で
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だって、メインストーリーってギリシャの武器商人の息子を刑務所から脱獄させることなんだから!最近、迷走するストーリーの多いセガールの映画ですけど、今作も焦点が定まらないまま、ストーリーだけ、どんどん進んでいきます!この迷走ぶりはまさに『沈黙の追撃』(05年)なみ!
セガールと争うであろう傭兵のクルーガーとデカークが、今回もあっけなく途中退場!クライマックスでセガールと争わないんなら、あんな険悪なムードなキャラクター関係にしなくても良いのに!
あと細かいコトですけど、あの銀行の金庫の中ってケータイ電話
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ところで、今作『沈黙の傭兵』と『沈黙の脱獄』って、セガールが脚本を変えさせたりして、映画としておかしい作品になっちゃったってことで、プロデューサーたちから訴えられた作品じゃ無かったでしたっけ??(かなり前の話題なんで、ちょっと自信まいですけど)
だからなのか、セガールは、背中ばかりみせてます!スタントですね!良くここまで、普通のアクション映画にしましたね!監督と編集、才能あるかも!
セガールも、あんまり暴れないで、監督の言うとおりに素直に俳優として出演して欲しいなぁ!編集と演出でなんとか“映画”になってますけど、ホントもうギリギリの段階まで来てますよ!
意味の無いシーンの連続で、カットしたら75~80分くらいの作品にでもできそうな『沈黙の脱獄』よりは、うまく出来てますけど、比較の問題ですからね!全然ほめられないです
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そうはいっても、スティーブン・セガールのファンは観ちゃうんでしょうけど、セガールのファン以外にはススメれれないかな??でも、めずらしい南アフリカ映画なんで(アメリカとの合作ですけど)、南アフリカ映画ファンも観てもいいかも!40点