『F エフ』
F(2010年イギリス)
監督 ヨハネス・ロバーツ
脚本 ヨハネス・ロバーツ
出演 デヴィッド・スコフィールド
エリザ・ベネット
ルース・ジェンメル
ジュリエット・オーブリー
■ストーリー■
北ロンドンの高校教師ロバート・アンダーソンは、ある生徒にF(落第)の単位を与えるのだった。Fを与えられた生徒は彼に暴行を加え、暴力事件になってしまうのだった。Fの単位を与えることはいきすぎと学校側から注意を受けるのだった。
11ヵ月後、酒びたりになったロバートは、娘のケイトの授業を受け持っていたが、態度が悪かったケイトを放課後の居残りにするのだった。居残りのケイトと口論になったロバートは、ケイトを殴ってしまうのだった。怒ったケイトは教室から逃げ出すのだった。そんなとき、フードパーカーを着た不審な何者かが学校に侵入し、警備員たちを殺し始めるのだった。ケイトのあとを追ったロバートは、学校の様子がいつもと違うことに気づくのだった。
■感想■
イギリス製の学校を舞台にしたホラー映画。
ただし、アメリカ製のティーンが主人公のスラッシャームービーと違い、今作の主人公は、酒びたりの高校教師。娘のケイトを居残らせたために事件に巻き込まれていきます。
それにしても、イギリスの高校生って、態度が悪いですねぇ。
あれじゃ、今作の主人公のロバートじゃなくても、殴りたくなっちゃいますよね。
落第は、国の方針で無いみたいなこと言ってましたけど、落第は無し、体罰はダメって、イギリスの高校って、そうなんですか??
映画の冒頭から、延々と主人公のロバートが描かれるので、このロバートが学生たちに怒りを爆発させて事件を起こす映画なのかな??と思っていると、やっぱり、ロバートは襲われる側の主人公でした。
こういう学校を舞台にしたスリラー映画でも、主人公が、中年のおじさんって、さすがイギリス映画!ハリウッド製のティーン向けスラッシャー映画とは大違い!!
今作の主人公のロバートは、普通の教師なので、ラストの展開も、イギリス映画なんで苦い展開に…。ハリウッドだったら、最後は生き残ったヒロインが犯人に反撃して、犯人を退治して終わるところなんでしょうけどねぇ。
冴えない酒びたりの主人公の役を演じるのがデヴィッド・スコフィールドじゃなくて、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998年)、『X-MEN ファイナルディシジョン』(2006年)、『監獄島』(2007年)のヴィニー・ジョーンズだったら、学校にやってきたギャングどもを返り討ちにしていきそうで面白そうですけどね!!
学校を襲いにきたフードパーカーを来た若者たちが、ヴィニー・ジョーンズに、次々と返り討ちにあう映画!!そんな映画も面白そう!!ヴィニー・ジョーンズの役どころは、もちろん元ギャングの用心棒とかでね。
『ドルフ・ラングレン in ディテンション』(2003年)のドルフ・ラングレンや『野獣教師』(1996年)のトム・ベレンジャーだったら、相手が不良のギャングどころか、テロリストでも倒しちゃいますね。でも、ドルフ・ラングレンとかが主人公だったら、ホラー映画にならないで、完全にアクション映画になっちゃいますよね。 50点
Fエフ [DVD] | |
デヴィッド・スコフィールド,イライザ・ベネット,エマ・クレズビー,ミレーヌ・セイント・サーバー,フィンレイ・ロバートソン | |
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