『リズム・セクション 復讐の銃弾』
THE RYTHM SECTION(2020年イギリス、アイルランド、スペイン、アメリカ)
監督:リード・モラー
脚本:マーク・バーネル
原作:マーク・バーネル(「堕天使の報復」(二見文庫))
出演:ブレイク・ライヴリー
ジュード・ロウ
スターリング・K・ブラウン
リチャード・ブレイク
ダニエル・メイズ
■ストーリー■
身体を売る商売をしているステファニー・パトリックの前にキースという名乗る客がやってきて、3年前の飛行機事故はテロだと言ってくる。ステファニーは、飛行機事故で家族を失いその後はドラッグ、売春で生活するようになっていた。ステファニーはキースを追い返すが、その後真実を知るため、キースに連絡を取るのだった。
ステファニーは、キースから聞いた事件の容疑者レザに近づくが銃を向けることも出来ずその場をあとにするのだった。その後、キースのもとへ戻ると彼は殺されているのだった。キースの情報源をたぐっていくが、何者かに捕えられてしまうのだった、、、。
■感想■
マーク・バーネルの「堕天使の報復」(二見文庫)の映画化作品。
原作者のマーク・パーネル自ら脚本を書いて、製作総指揮も担当しています。
制作はロンドンの007シリーズのイーオンプロダクションのマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ。
制作費5000万ドル。
出演がブレイク・ライヴリーにジュード・ロウ。
製作が007シリーズのマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ。
ストーリーも復讐のためにスパイになるヒロインを描いていて、、と定番のストーリーで面白くなりそうなのに、、、。、、、。
原作者が脚本書いて、製作総指揮までしてるんで、もう文句のつけようもないくらいスタッフの思うように作った作品なんでしょうが、、、、。
素人の女性がプロの世界で使い物にならないという感じで、ある意味リアル志向で全然盛り上がらない。
当然なんですが、原作ではそれなりに割かれていたヒロインの特訓シーンが少ない、、、。
特訓シーンも全然盛り上がらない!!
クリスチャン・デュゲイ監督の『アサインメント』(1997年)の訓練シーンの方が100000倍盛り上がります!!
『アサインメント』は1990年代の自分の最も好きなアクション映画の1本です!!
原作の長さから考えると、ランニングタイム109分は普通の長さなのに、映画化したら最後まで観るのが、、、つらい。
というより、盛り上がりそうな見せ場が少ない、、。
原作には魅力的な登場人物が多く登場しているのに、なぜか登場人物が整理され少なくなっています、、。
あと10分くらい長くても良いから、原作通りに映画化した方が良かったのでは??
映画版は、舞台になっている場所も、見せ場の数々やクライマックスのスケール感もやたらこじんまりしてますけど、、。
製作費が5,000万ドルなのに、、。
盛り上がると思ったら、、
「え、、もうすぐ終わりの時間ですけど、、」
クライマックスも、、なぜ??原作ではクライマックスは旅客機の中で大作っぽい舞台設定なのに、。
監督が『孤独なふりした世界で』(2018年)のリード・モラーノにしたあたりで、もうすでにドラマ要素が高くなりすぎた??
アクション映画ファンの多くはバカにしそうですけど、アクション映画度を高めてリュック・ベッソンが監督した方が良かったのでは??
原作の雰囲気が『ニキータ』(1990年)、『ANNA アナ』(2019年)みたいな感じですしね、、。
リュック・ベッソンでなければ、『クライングフリーマン』(1995年)、『ジェヴォーダンの獣』(2001年)のクリストフ・ガンズとか、それこそ、クリスチャン・デュゲイ(最近はアクション映画撮ってないですけど、、)とか、『イコライザー』(2014年)のアントワーン・フークワとかとか、、。
いくらでもアクション映画が得意な監督がいたような気が、、。
でも、今あげた監督たち、みんな断りそうな感じが、、。
『ニキータ』と似すぎとか言われたくなかったんでしょうけど、、アクション映画ファンや、原作ファンは『ニキータ』みたいな作品を望んでいるのでは???
『ニキータ』度 ★
アクション映画度 ★★
ドラマ度 ★★★
リアル志向の作品なのに、なぜ、そんな簡単に敵の正体が分かる??
でも、結局、ブレイク・ライヴリーが敵を退場させまくりするんだったら、映画的にヒロインをもっと強く設定すれば良かったのでは??
もちろん、原作の方が退場させまくりですが、、。
原作は二見文庫から発売してました。雰囲気が違います。
続編もあり!!
原作は『ニキータ』に雰囲気が似てると思うんですが、、。
『アサインメント』ブルーレイ発売して欲しいです。
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