『悲愁』(別題:『ビリー・ワイルダーの悲愁 フェドラ』『悲愁 ~FEDORA~』)
FEDORA(1978年フランス、西ドイツ、アメリカ)
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー
I・A・L・ダイアモンド
原作:トマス・トライオン
出演:ウィリアム・ホールデン
マルト・ケラー
ヒルガルト・ナフ
ホセ・ファーラー
ヘンリー・フォンダ
マイケル・ヨーク
フランシス・スターンハーゲン
■ストーリー■
映画界を引退した有名な女優フェドーラが列車に飛び込み自ら退場する。ハリウッドのプロデューサー、バリーは数週間前のフェドーラとのことを回想するのだった。
バリーは、若くして絶頂期に引退した優フェドーラを作品に映画にカムバックさせようとエーゲ海の島にやってくる。フェドーラの後援者の老伯爵夫人はバリーの提案を拒否する。しかし、フェドーラは脚本を気に入り、マイケル・ヨークの共演を希望するのだったが、、。
■感想■
ビリー・ワイルダー監督のミステリー映画。
脚本は『お熱いのがお好き』(1959年)、『アパートの鍵貸します』(1960年)、『あなただけ今晩は』(1963年)、『恋人よ帰れ!わが胸に』(1966年)、『シャーローック・ホームズの冒険』(1970年)、『お熱い夜をあなたに』(1972年)、『フロント・ページ』(1974年)などなどビリーワイルダー監督と脚本書いたI・A・L・ダイアモンド。
原作は『悪を呼ぶ少年』(1972年)、『悪霊の棲む村』(1979年)のトマス・トライオン。
今回、この記事を書くまで、今作は映画オリジナル脚本の作品だと思っていたんですが、、ちゃんと原作があったんですね、、。知りませんでした。
TV放映はTBSの「金曜ロードショー」(1983年4月29日)だけだったんですね、、すごーくもったいない!!
TBS「月曜ロードショー」でも、TV朝日「日曜洋画劇場」で放送しても、絶対に評判良かっただろうに、、。
ちなみに、通常「金曜ロードショー」は90分枠でしたが、今作は105分枠の延長枠で放送されたはず、、。(自分の映画を観たノートのデータなので、かなり不確かですいません、、)
90分枠のときの実質本編が75分くらいあったので、105分だったので90分弱だったのではないかと、、。実際に測ったのではないのではわからないですが、、。
それを言ったら、アンソニー・シェイファー脚本、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン出演の傑作ミステリー『探偵 スルース』(1972年)も深夜枠の放映だけ、、。
「なぜ?」
「なぜ?」
TVのゴールデンタイムの映画枠は今や日本テレビの「金曜ロードショー」だけですが、かつての地上波の映画枠も、映画枠が無くなる前に、こういうめったに放送しないような作品を放送すれば良かったのに、、。レンタルDVDとかでいつでも観れる作品を放送して視聴率が悪いとか言われても、、。
『スキャナーズ』(1981年)
『デッドゾーン』(1983年)
『美しき獲物』(1992年)
『瞳が忘れない ブリンク』(1994年)
『スティーヴン・キング ナイトフライヤー』(1997年)
『トラックス』(1997年)
『解剖室殺人事件』(VHS題:『キルジョイ』)(1981年)
『宇宙の7人』(1980年)
『リレントレス 若妻誘拐』(1977年)
『殺しのリハーサル』(1982年)
『THE エージェンシー』(1980年)
『巨大クモ軍団の襲撃』(1977年)
『デスレース2000年』(1975年)
『愛のメモリー』(1976年)
『マスター・ガンファイター』(1975年)
『ゼブラ軍団』(1975年)
『パリ警視J』(1984年)
『ナポリ犯罪ルート』(1976年)
とかとか、あげればきりがないですが、、こういった作品を地上波の映画枠で放映してくれれば、一部の映画ファンだけからでも話題になったのに、、。視聴率がすごーく心配ですが、、。
自分の好みが出すぎて、1970年代、1980年代の作品ばかりで、ゴールデンタイムで放映するには「木曜洋画劇場」以外ムリな気も、、。
いつも通り、全然関係ない話題でした、、。
今作『悲愁』に話題を戻すと、、。30年ぶり??に会った女優が依然と変わらぬ美貌というネタが普通に使われていてビックリ!!ミステリー度も低く、どちらかと言えばジャンルが”ドラマ”の作品なのに、。
このネタを平然とミステリーで使ってるミステリー小説の作品とかありそうですよね、、。何か言われたら、偶然とか『悲愁』にインスパイアされたとか言うんでしょうけど、、。
というより、「定番トリックなんで同じでどうした??」とか言われちゃいそう、、。でも、今作はジャンルがドラマの1978年の作品ですからね、、。その作品と同じ謎を使っちゃね、、。
自分の知識不足で、このネタ、もっと以前にも他の作品でも使われているのかも??
『サンセット大通り』(1950年)と同じく、冒頭でメインキャラクターが退場状態で、回想シーンになるので、このパターンでもう1回撮りたかったんでしょうか。
ミステリー映画度 ★
謎解き度 ★★★
ドラマ度 ★★★★★
ブルーレイも発売中なので、今作のファンは要チェック!!
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