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『リンカーン弁護士』エンターテイメントミステリー

2013-02-28 22:32:03 | ミステリー

リンカーン弁護士
LINCOLN LAWYER(2011年アメリカ)
 監督          ブラッド・ファーマン
 脚本          ジョン・ロマーノ
 原作          マイケル・コナリー
 出演          マシュー・マコノヒー
              ライアン・フィリップ
              マリサ・トメイ
              ウィリアム・H・メイシー
              ジョン・レグイザモ

 ■ストーリー■
 リンカーンコンチネンタルを事務所代わりにするやり手弁護士ミック・ハラーのもとに、資産家の息子ルイスを弁護するという依頼が来る。その事件とはルイスが女性を殴り乱暴を働いたとされる事件だった。司法取引でなく、あくまでも無実を勝ち取るための裁判をすることにこだわるルイスの希望でミックは裁判をすることになるのだった。事件を捜査するミックは、今回の事件が自分が4年前に担当した事件の類似点に気づくのだった…。

 ■感想■
 マイケル・コナリー原作のベストセラー「リンカーン弁護士」(講談社文庫)の映画化作品。
 原作はマイケル・コナリーの弁護士ミッキー・ハラーを主人公にした「リンカーン弁護士」シリーズの1作目。原作シリーズは2作目の「真鍮の評決 リンカーン弁護士」(講談社文庫)まで翻訳されています。
 原作がちゃんとあるため、ストーリーもしっかりしていて、大変楽しめるエンターテイメント作品になっていました!
 これを機に未訳の続編も翻訳されると良いですね。つまらない日本の小説を出版するんだったら、ちゃんとした海外のエンターテイメント作品を出版して欲しいですね。
 2008年の作品「真鍮の評決 リンカーン弁護士」が出版されたのが2012年だから、まだまだなんでしょうけどね。


 今作は、本当に肩のこらない、誰が観ても楽しめる作品になっています!

 「やっぱりエンターテイメント作品はこうでないと!!」 

 マシュー・マコノヒーも、良い感じです。今まで観た映画では、自分は特に印象的な魅力的なキャラクターを演じていなかったですけど、今作では、魅力的な主人公を演じています。
 魅力的なキャラクターといえば、ミックの調査員フランク役のウィリアム・H・メイシーも良い感じです。

 レンタルビデオ屋に行って、借りる作品が無いなぁ~っていうときに、借りて観るには最高すぎる作品です!
 

 やっぱり、アメリカのエンターテイメント作品で、裁判をテーマにしたミステリーは面白い作品が多いですね。
 
 バリー・ニューマンが主演した1970年代のTVシリーズ「弁護士ペトロチェリー」とかも、TV放映時の吹替え音声付きで、どこかのメーカーさんソフト化してくれないですかねぇ~??
 状況的には、絶対に犯人に違いない依頼人を弁護して、いつの間にか真犯人を見つけ出しちゃう傑作TVシリーズでした。 75点

 


リンカーン弁護士 [DVD]
マシュー・マコノヒー,ライアン・フィリップ,マリサ・トメイ,ウィリアム・H・メイシー
Happinet(SB)(D)
リンカーン弁護士 [Blu-ray]
マシュー・マコノヒー,ライアン・フィリップ,マリサ・トメイ,ウィリアム・H・メイシー
Happinet(SB)(D)
リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社
リンカーン弁護士(下) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社
真鍮の評決 リンカーン弁護士 (上) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社
真鍮の評決 リンカーン弁護士 (下) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社




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『ゴースト・オブ・チャイルド』謎解き?ホラー?

2013-02-09 11:33:33 | ホラー

ゴースト・オブ・チャイルド
NO-DO(2009年スペイン)
 監督          エリオ・キロガ
 脚本          エリオ・キロガ
 出演          アナ・トレント
              フランシスコ・ボイラ
              ヘクター・コロム
              アルフォンサ・ロッサ
              ルシオ・ムニョス

 ■ストーリー■
 出産を機に育児に専念するため、女医のフランチェスカは仕事を辞め、夫のペドロと郊外の家に引っ越してくるのだった。しかし、フランチェスカには、不思議な物音が聞こえたり、亡霊が見え出すのだった。

 ■感想■ 
 ホラー映画雑誌“fangoria誌”が主催した“Fangoria FRIGHTFEST”で同誌がセレクトした上映8作品にのうちの1本に選ばれた作品です。
 また、【ジェラルメール国際ファンタスティック映画祭2010】、【ロサンゼルス国際ホラー&Sci-Fi映画祭2009】に正式招待された作品です! 

 ホラー映画と言っても、「怖い」という要素より「謎とき」、「歴史的な悲劇」の要素の方が強い作品になっています!
 
 「う~ん、オカルトミステリー??」

 最初から、過度な期待はしていなかったのもあって、楽しく観れました!
 いや、ホラー映画でこれだけの謎解き作品を制作されちゃうと、ミステリー映画は困っちゃいます!今作を観たあとに、日本の2時間ドラマを観たら、日本のドラマのあまりの知能指数の低さにオカシクなっちゃいますよね!
 
 ついスペイン映画だから、観ちゃうんですけど、観て正解でした!

 でも、今作を観るときは、最初からしっかり画面を観ておきましょう!しっかり観ておかないと、観客を置き去りにしてストーリーが進んでいっちゃいますからね!
 ちなみに今作の原題になっているNO-DOとは、1940年代に作られたスペインのニュース映画とドキュメンタリーを作る映画会社のことです。それを知っていると、今作をより一層楽しく観れるはず!
 フランコ政権下で行われた悲劇を題材にしたコトが原題からも分かるようになっています!

 今作のヒロインは、見えないモノが見えるという特殊な能力を持っているコトもストーリーにうまく絡んでいて、「さすが、スペイン映画!」って思っちゃいます!

 ホラー映画ファンにも、エンターテインメント映画ファンにも、いやいや、一般的な映画ファンにもオススメの1本です!こういう作品が、TVの地上波で普通に放映されると、もっと映画ファンが増えると思うんですけどね。

 ただし、妊娠中の方や、小さなお子さんのいる女性の方は観ない方がいいですね。
 暗い出来事や、後味の余り良くない作品ですからね。 70点

ゴースト・オブ・チャイルド [DVD]
アナ・トレント,フランシスコ・ボイラ,ヘクター・コロム,アルフォンサ・ロッサ
角川書店

 

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