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『ダウト 偽りの代償』密殺検事

2010-11-27 19:23:12 | サスペンス

ダウト 偽りの代償
BEYOND A REASONABLE DOUBT(2009年アメリカ)
 監督     ピーター・ハイアムズ 
 脚本     ピーター・ハイアムズ 
 オリジナル脚本     ダグラス・モロー 
 撮影     ピーター・ハイアムズ
 出演     マイケル・ダグラス        
         アンバー・タンブリン
         ジェシー・メカトーフ        
         ジョエル・デヴィッド・ムーア
         ローレンス・P・ベロン
         セウェル・ホイットニー
         デヴィッド・ジェンセン
         

 ■ストーリー■
 連戦連勝で17もの連続勝訴を勝ち取っている元刑事の検事のハンターは、今や知事候補だった。TVリポーターのC.J.は、勝訴している事件の捜査をマーチャント警部補がしていることから、証拠を捏造しているのでは無いかと疑うのだった。ハンターとマーチャントは昔、相棒だったのだ。この意見は、取調べが現場写真を撮った3日後だったため、上司はこの意見を無視するのだった。なんとしてでもハンターがニセの証拠を作っていることを証明しようとして、C.J.は、本物の殺人事件が起きたときに、状況証拠を揃えてC.J.が犯人であるようにさし示し、事件に興味を持ったハンターが、事件後に証拠を捏造したことを証明しようというのだった。                                                                                                                                                                      
 
 
 ■感想■
 マイケル・ダグラス主演のサスペンス。
 監督はエンターテイメント派の職人監督ピーター・ハイアムズ!
 今作は、RKO映画の『条理ある疑いの彼方に』(1956年)のリメイクです!ピーター・ハイアムズ監督は、同じくRKO映画の『その女を殺せ』(1952年)も『カナディアン・エクスプレス』(1990年)としてリメイクしていました!
 多分、こういったクラシック映画が好きなんでしょうね!
 本国アメリカではそうでは無いんでしょうけど、海外では余り観る事の出来ない、こういうクラシック映画のリメイクを2作も撮るなんて、やっぱりエンターテイメント映画が好きなんでしょうねぇ!

 『カナディアン・エクスプレス』のリメイク元であるリチャード・フライシャー監督の『その女を殺せ』は、傑作っていう話なんで、観てみたいんですけど、観れていないんですよね!日本語吹替えつきでどこかのメーカーさんがDVD化してくれないですかね??
 ランニングタイムが70分なんで、85分枠の映画枠でもほとんどノーカットで観れるんで、どこかの放送局で放映してくれないですかね??観ている知能指数を低下させるようなバラエティ番組の再放送を土日の昼間に放映している時間枠があるんなら、こういう映画を放映して欲しいもんですね!

 ところで、今作『ダウト偽りの代償』ですけど、エンターテイメント作品としては、カーチェイスシーンとかがあるのは正しいですけど、ストーリー的には、かなり疑問符がついちゃいます!真昼間に、カーチェイスしたりするのは目立ちすぎでしょ!しかも覆面パトカーで!!
 しかも、漏れたガソリンに向かって、タバコを投げるなんてありえない!!
 目撃者が絶対にいるはず!
 マイケル・ダグラスがどうのこうのよりも、まず、マーチャント警部補が、すぐに逮捕されちゃうでしょ!!あの一連のシーンは、どう考えても納得できないです! 
 でも、ピーター・ハイアムズ監督のエンターテイメント作品だから、許しちゃいます!
 ピーター・ハイアムズ監督は、自分の最も好きな映画監督の1人なんですよね!
 監督した作品は、好きな作品!好きでもない作品!色々ありますけど、どれもこれもエンターテイメントで、観てる映画ファンを楽しませようとする姿勢が作品から感じられる監督です!
 誰もが引き受けたくないような『2010年』(1984年)を監督して、無事、普通のSF映画とて成功させたり、マーカス・ニスペル監督が降板したあと、引き受けた『エンド・オブ・デイズ』(1999年)を、エンターテイメント作品として作りあげたり、会社が倒産したため製作続行できなくなった『サウンド・オブ・サンダー』(2004年)を何とか完成させたり、とにかく普通のエンターテイメント監督だったら出来ないようなコトを普通にやってのけるから、好きなんですよね!

 ストーリー的には、マーチャント警部補が暴走しすぎちゃたり、説明的なシーンのようにCJが賞を獲ったビデオのシーンが何回も出てくるので、ラストのオチが想像できちゃったり、ちょっと疑問に思うようなところがありますけど、エンターテイメント作品としては、1970年代のアメリカの良質なTVムービーなみに楽しめる作品になっています!
 サスペンス映画ファン必見!! 75点

ダウト~偽りの代償~ [DVD]
マイケル・ダグラス,アンバー・タンブリン,ジェシー・メトカーフ
Happinet(SB)(D)
カナディアン・エクスプレス [DVD]
ジーン・ハックマン,アン・アーチャー,ジェームズ・シッキング
パイオニアLDC
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『マニトウ』日本語吹替え音源確保!

2010-11-26 00:28:31 | ホントの日記

 “allcinema SELECTION”として、数多くの傑作をDVD化している㈱スティングレイさんが、2011年発売予定の『マニトウ』のDVDにつける日本語吹替え音源を募集していましたが、吹替え音源を確保できたようです!
 「良かったです!」
 これで、DVDには、日本語音声がつきますね!

 今から発売が楽しみです!

 http://www.allcinema.net/dvd/index.html

 

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『パーフェクト・ゲッタウェイ』他人を盗む症候群

2010-11-24 22:43:33 | ミステリー

パーフェクト・ゲッタウェイ
A PERFECT GETAWAY(2009年アメリカ)
 監督     デヴィッド・トゥーヒー 
 脚本     デヴィッド・トゥーヒー 
 出演     ミラ・ジョヴォヴィッチ
         スティーヴ・ザーン        
         ティモシー・オリファント
         キエレ・サンチェス        
         マーリー・シェルトン
         クリス・ヘムズワース
         

 ■ストーリー■
 クリフとシドニーの新婚カップルは、新婚旅行でハワイのトレッキングコースにやってくる。一方、ハワイでは、カップルが2人の殺人者に殺されるという事件が起きていた。クリフとシドニーは怪しげなカップル、ケイルとクレオに出会い危険を感じるがケイルとクレオは別行動で別れていくのだった。トレッキングコースを進むクリフとシドニーは、また、別のカップル、ニックとジーナと出会い、不安を感じながらも行動を共にすることになるのだった。                                                                                                                                                                      
 
 
 ■感想■
 デヴィッド・トゥーヒー監督の描くミステリー系スリラー。
 デヴィッド・トゥーヒーのフィルモグラフィーの主だった作品をあげると
 『ウォーターワールド』(1995年) 脚本
 『アライバル 侵略者』(1996年) 監督、脚本
 『G.I.ジェーン』(1997年) 脚本
 『クローン』(2001年) 脚本
 『ビロウ』(2002年) 監督、脚本
 『リディック』(2004年) 脚本
 です!
 このフィルモグラフィーから見て、SF系、ホラー系、アクション映画系の作品が得意なんだと、勝手に思ってましたけど、いやいや、今作を観る限り、ミステリーの方が10000万倍良いですね!
 こんな、面白いミステリー映画が撮れるなら、もっと早くから、こういうミステリー系の作品をバンバン撮って欲しかったです!!
 “心地良いだまされ方しちゃいました!”
 “最高です!デヴィッド・トゥーヒー”
 映画を観て、こんなに感動したのは、数ヶ月ぶり!!
 ハッキリ言って、すごく面白かったです!

  金田一耕介も、ビックリのミステリー!
 “こんな作品の脚本が書けるのに、なんで、今までミステリーの脚本を書かなかったの??”
 サスペンス映画??
 ホラー映画??
 スリラー映画??
 と、思わせておいて、実は、しっかりとしたミステリー映画になっています!!
 
 今作は、本当に面白いミステリー映画になっています!!
 今作を観て、「フェアじゃない!」とか思う映画ファンもいるかとは思いますけど、そんなコト言ったら、リチャード・ニーリィのミステリーなんて1冊も読めないです!!
 リチャード・ニーリィといえば、原作が映画化されたミステリー映画『プラスティック・ナイトメア 仮面の情事』(1991年)は、それなりにフェアでしたけど、それだけに全然驚けなかった記憶があります!親切すぎな演出でした!そういえば、『プラスティック・ナイトメア 仮面の情事』のDVDも日本語吹替え音声がついていないんですよね!VHS版は、日本語版があったはずなんで、日本語吹替え音声つきでDVDを再発して欲しいですね!
 

 今作を観て、フェアじゃないとか言ったら、ミステリー映画を楽しむ喜びを自ら捨てているような気がしちゃいます!
 そんなコト言ったら、アン・バクスターが謎の男に追いつめられる『生きていた男』(1958年)とかもフェアじゃないとか言われちゃいそうですね!なぜか、名作なのに『』も未DVD化のままです!どこかのメーカーさん、DVD化よろしくお願いします!
 あと、「刑事コロンボ」のクリエイター、リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンクが脚本を書いた『謎の完全殺人』(1978年)も、あのオチは、フェアじゃないとか言われちゃいそうですね。『謎の完全殺人』もNHKで放送されたときの日本語吹替え音声付きでDVD化お願いします!同じく、リチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンクが脚本を書いた『殺しのリハーサル』(1982年)も、日本語吹替え音声付きでのDVD再発してくれないですかね??

 クライマックスは、なぜか、ハリウッド得意のアクション映画になってしまいますけど、今作『パーフェクト・ゲッタウェイ』はミステリー映画ファンにこそ観て欲しい1本です!
 今作のDVDは、劇場公開したランニングタイム97分版と、アンレイテッド・ディレクターズカット版の108分版がついています!超お買い得です!! 90点
 

パーフェクト・ゲッタウェイ [DVD]
ミラ・ジョヴォヴィッチ,ティモシー・オリファント,キエレ・サンチェス,スティーヴ・ザーン,マーリー・シェルトン
東宝
パーフェクト・ゲッタウェイ
ミラ・ジョヴォヴィッチ,ティモシー・オリファント,キエレ・サンチェス,スティーヴ・ザーン,マーリー・シェルトン
東宝
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『ザ・ホード 死霊の大群』ダッシュ!フレンチゾンビ!ダッシュ!

2010-11-22 22:45:28 | ホラー

ザ・ホード 死霊の大群
LA HORDE(2009年フランス)
 監督    ヤニック・ダアン
        バンジャマン・ロシェ
 脚本    ヤニック・ダアン
        バンジャマン・ロシェ
        アルノー・ボルダ
        ステファーヌ・モイサキ
        ニコラ・ブフェーイ
 出演    クロード・ベロン、ジャン=ピエール・マルタンス
        エリック・エブアニー、オーレリアン・ルコワン
        ドゥードゥー・マスタ、アントワーヌ・オッペンハイム
        ジョー・プレスティア

 ■ストーリー■
 ギャングに仲間の警官が殺されたウィセムたち4人の警官は、ギャングが本部にしている古いビルに完全武装し襲撃をかけるのだった。しかし、ギャングの反撃にあい、囚われてしまうのだった。そんなとき、ギャングの部屋では、少し前に殺した男がゾンビとなり甦って、ギャングを襲い始めるのだった。


 ■感想■
 新人監督、ヤニック・ダアンとバンジャマン・ロシェのコンビが放つフレンチゾンビ映画。
 各国の映画祭で、高く評価され賞を、受賞&ノミネートされています!
 
 【ポルト国際映画祭】
   ・最優秀脚本賞
   ・最優秀撮影賞  受賞
 【ジェラルメル国際映画祭】
   ・Sci-Fi審査員賞 受賞
 【シッチェスカタロニア国際映画祭】
   ・作品賞       ノミネート

 いや~、それにしても、高く評価されましたね!
 ジェラルメル国際映画祭とシッチェスカタロニア国際映画祭と、世界3大映画祭の2つで評価されたんですからね!アカデミー賞獲ってもなんとも思いませんけど、【ジェラルメル国際映画祭】、【シッチェスカタロニア国際映画祭】、【ポルト国際映画祭】とかで賞を獲ったっていったら、スゴク評価が高い作品なんだな!って思いますもんね。
 自分にとって、映画祭といえば、上記3つ以外だったら【香港金像奨】【トリエステSF国際映画祭】くらいです!
 まぁ、【トリエステSF国際映画祭】の作品は、ほとんど日本では公開されないので残念なんですけどね。
 映画祭で高い評価を受けた作品ですけど、面白さは、ごく普通な感じです!
 でも、今までのゾンビ映画には無かったような、死んだ警官がヒロインと不倫関係にあったとかいった主人公の刑事たちのドラマや、ナイジェリア人のギャングのボスの兄弟の関係とか、本当にゾンビ映画に必要なの??って思うような設定を盛り込んで、90分強の長さに収めていて、それなりに楽しく観れる作品にはなっています!

 今作のゾンビは、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)や『28日後...』(2002年)系のダッシュするゾンビです。このダッシュするゾンビは、もう手の打ちようがないというか、追いかけられたら、どう考えても逃げられない感じがしちゃって、絶望感★★★★★です!
 それに今作のゾンビは強すぎ!拳銃で蜂の巣にされているのに、普通に襲ってきますからね。
 今作のゾンビは、なぜ発生したのか、説明らしきものもなく、とにかく突然、発生します!まぁ、ゾンビ映画に、そんな理由は特に必要も無いですけどね。
 ところで、反目しあう警官とギャングが手を組んでゾンビと戦う設定って、低予算のアメリカ映画『シティ・オブ・ザ・デッド』(2006年)と同じような設定ですね。主人公が武装した警官とギャングだったら、ゾンビを殺すのも簡単に出来ますもんね!一般人だったら、逃げるのが精一杯でしょうけどね。
 一般人といえば、今作では、ギャングの本部になっているビルに住む戦争帰りの老人とか、やたら武器を隠していた管理人とか、その他の登場人物も、ちょっとオカシイ人ばっかり出てくるんですけどね!

 珍しいフランス製のゾンビ映画としては、十分面白く観れますけど、ゾンビ映画としては、これといった特長もなく、ただ普通にゾンビ映画って感じです!ブルーノ・マッティ監督のゾンビ映画よりは、格調高く完成度も高いですけどね! 65点

ザ・ホード 死霊の大群 [DVD]
クロード・ペロン,ジャン=ピエール・マルタンス,エリック・エブアニー,オーレリアン・レコン
Happinet(SB)(D)
スマイルBEST シティ・オブ・ザ・デッド [DVD]
ノエル・G,ハワード,エンリケ・アルメイダ
Happinet(SB)(D)

 

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『インフェルノ』DVD再発!日本語吹替え音声付き!

2010-11-22 01:25:38 | DVD新譜の記事

 ダリオ・アルジェント監督の魔女物ホラー3部作の2作目『インフェルノ』(1980年)のDVDが、2011年2月9日にキングレコードさんから、再発されます!

 なんと、今回の再発で『インフェルノ』にTV東京の「木曜洋画劇場」でのTV放映時の日本語吹替え付きで再発です!!以前、発売された『』をお持ちの方も、吹替え映画ファンだったら、購入でしょうかね??
 自分は、もちろん購入です!またまた、同じ映画のDVDが増えちゃいます!!
 始めから、日本語吹替え音声つきで発売して欲しかったです!発売元が違うから、しょうが無いですけど。とにかく、「キングレコードさん、ありがとうございます!」

 同じ日に発売される『サスペリア』のDVDにも、1986年に「木曜洋画劇場」で放送された版の日本語吹替え音声が付くことに!!以前の吹替えとは違うバージョンっていうことですよね??

 ちなみに2010年12月8日発売のBlu-rayにも、同じく日本語音声が付くようなので、Blu-rayレコーダー&プレイヤーをお持ちの方は、12月8日発売のBOXの検討をしてみて下さい。
 

 

インフェルノ [DVD]
リー・マクロスキー,アイリーン・ミラクル,ダリア・ニコロディ,サッシャ・ピトエフ
キングレコード
インフェルノ [Blu-ray]
リー・マクロスキー,アイリーン・ミラクル,エレオノラ・ジョルジ,アリダ・ヴァリ,ダリア・ニコロディ
キングレコード

 

ダリオ・アルジェント魔女3部作DVD BOX(初回限定版)
ジェシカ・ハーパー,リー・マクロスキー,アーシア・アルジェント
キングレコード
ダリオ・アルジェント魔女3部作ブルーレイBOX(初回限定生産) [Blu-ray]
ジェシカ・ハーパー,リー・マクロスキー,アーシア・アルジェント,ダリア・ニコロディ,ウド・キア
キングレコード
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『運命のボタン』欲望のボタンゲーム

2010-11-21 20:09:48 | SF

運命のボタン
THE BOX(2009年アメリカ)
 監督     リチャード・ケリー  
 脚本     リチャード・ケリー 
 原作     リチャード・マシスン 
 脚本     マイケル・クーニー 
 出演     キャメロン・ディアス 
 出演     ジェームス・マースデン
         フランク・ランジェラ
         ジェームス・レブホーン 
         ジリアン・ジェイコブス
         
 ■ストーリー■
 1976年12月16日の早朝、NASAに務めるアーサーとノーマのルイス夫婦の家に、ある箱が届けられるのだった。その箱の中には大きな赤いボタンがついたシンプルな木の箱が入っているのだった。メッセージカードが同封され、夕方5時にスチュワードという男が訪ねることが書かれたいた。夕方5時にアーサーの家にやってきたスチュワードは、マーサにあるコトを伝えるのだった。その箱の赤いボタンを押せば、2つのことが起きる。1つ目は100万ドルが夫婦のものになる。そして、2つ目は、どこかで誰かが死ぬというものだった。但し、その期限は24時間だった。 

                                                                        
 ■感想■
 リチャード・マシスン原作の短編小説「死を招くボタン・ゲーム」の映画化作品。
 監督は『ドニー・ダーコ』(2001年)のリチャード・ケリー。
 出演はキャメロン・ディアスと『X-メン』(2000年)、『魔法にかけられて』(2007年)のジェームズ・マースデン。
 
  イギリスやアメリカのエンターテイメントの映画は短編を原作にして、長編映画を作り、日本では、大長編の良いトコどりで、ダイジェストみたいな長編映画を作る傾向があるみたいな意見を聞くことがありますけど、今作も、短編小説に色々な路エピソードを付け加えて、ラストどころか、中盤からは、まるっきり違う作品になっています。
 実は、今作の原作の短編「死を招くボタンゲーム」は、1980年代のアンソロジーのTVシリーズ「新・トワイライトゾーン」の1エピソード「欲望のボタン」として映像化されているんですよね。
 監督はピーター・メダック。この「欲望のボタン」も原作とは違うストーリー(ラスト?)になっています。どのラストが良いかは好みの分かれるところでしょうかね??
 今作『運命のボタン・ゲーム』ですけど、原作とはまるっきり違う作品になっていますけど、「地球最後の男」を『地球最後の男オメガマン』(1971年)や『アイ・アム・レジェンド』(2007年)とまるっきり違う映画にしても全然怒らないリチャード・マシスンだから、こういう改編も全然OKなんでしょうね。
 ハッキリ言って、「原作と映画化作品はまるっきり違うもの!」と割り切っているんでしょうね! 
 そんなリチャード・マシスンが大好きです!!


 「100万ドルをもらうためなら、自分の知らない人間ならば死んでも良いのか??」というテーマは、序盤あたりで、あっさりと流れて、次から次へと違う方向にストーリーが進んでいきます。

 実際に、あなただったらどうします??

 100万ドルですからね!
 100万ドル!
 100万ドル!
 
 それも、2010年の今じゃなくて、1970年代中盤の100万ドルですからね!当時の100万ドルっていうと、今の貨幣価値なら1000万ドルくらいになるんでしょうかね??ほとんどの人がボタンを押しちゃうと思いますけど、逆に、金額が高すぎて、怪しい感じが!!ボタンを押すだけで100万ドルなんて、いかにも怪しすぎ!! 
 こんな選択を迫るエイリアンも、ちょっと卑怯な気もしちゃいますけどね…。 
 

 でも、こういう感じでリチャード・マシスン原作の短編とかが長編劇場作品として映画化されるのは、原作が書籍化される良いきっかけにもなるので、良いことですね!
 本国、アメリカでもあまり大ヒットまで行かなかったみたいですけど、『アイ・アム・レジェンド』よりは10000000倍は面白く映画化されています!どうせなら、『アイ・アム・レジェンド』も原作から離れて、“28週後...』(2008年)+『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)”みたいな映画にしちゃえば良かったのにね!!一時は、リドリー・スコット監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のアクション巨編ていう企画もあったんですからね! 70点

 

運命のボタン [DVD]
キャメロン・ディアス,フランク・ランジェラ,サム・オズ・ストーン,ホームズ・オズボーン,ジェームズ・マースデン
ジェネオン・ユニバーサル
運命のボタン [Blu-ray]
ジェームズ・レブホーン,サム・オズ・ストーン,ジェームズ・マースデン,ホームズ・オズボーン,キャメロン・ディアス
ジェネオン・ユニバーサル
運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)
尾之上浩司,伊藤典夫・尾之上浩司
早川書房
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『シェルター』多重人格のデヴィッド・バーンバーグ

2010-11-20 22:00:44 | スリラー

シェルター
(2009年アメリカ)
 監督     モンス・モーリンド 
         ビョルン・スタイン 
 脚本     マイケル・クーニー 
 出演     ジュリアン・ムーア
         ジョナサン・リス・マイヤース        
         ジェフリー・デマン、フランセス・コンロイ
         ネイト・コードリー、ブルックリン・ブルー

 ■ストーリー■
 多重人格症を否定する精神分析医カーラは、同じく精神科医をしている父親ハーディング博士から、ある患者デヴィッドを紹介されるのだった。その患者デヴィッドは、違う人格を持っている症状が現れていた。始めは軽い気持ちでデヴィッドを診察していたカーラだったが、デヴィッドに関して、説明出来ない出来事が起こり始めるのだった…。 

□■□ネタバレあり!□■□                                                                                
 
 
 ■感想■
 スウェーデンのモンス・モーリンド、ビョルン・スタインの放つスリラー映画。
 モンス・モーリンド、ビョルン。スタインのコンビの作品は、日本でも
 『ジェネシス』(2005年)
 『ロード・オブ・ウォリアーズ』(2006年)の2作品がDVD化されています。『ジェネシス』は、なんか意味不明の作品っていう印象しか残っていないです。『ロード・オブ・ウォリアーズ』の方は未見なので、観次第、記事にしていきます。この監督のコンビは、本国、スウェーデンではTVドラマや、ミニシリーズを撮っているようですね。
 大抜擢なのか、本格スリラー映画の監督でアメリカ映画デヴューしました。


 “ミステリー映画??”
 “サスペンス映画??”
 と軽い気持ちで観ていたら、思わぬ方向に、ストーリーが進んでいきます!
 それこそ、アガサ・クリスティーも、横溝正史も驚きの展開!『怪奇!戦慄の怪人』(1973年)、『影なき恐怖』(別題:『殺人ドッグ 姿なき連続襲撃の謎』)(1974年)、『恐怖と戦慄の美女』の監督ダン・カーティスだったら、こんな展開でも全然驚かないでしょうけどね。 
 

 今作のヒロインを演じているジュリアン・ムーアですけど、演技派なのに、本当に色んなエンターテイメント作品に出演しています。主なエンターテイメント作品をいくつかあげると、
 『暗殺者』(1995年)、『エボリューション』(2001年)、『ハンニバル』(2001年)、『フォーガットン』(2004年)、『フリーダムランド』(2006年)、『トゥモロー・ワールド』(2006年)、『NEXTネクスト』(2007年)、『ブラインドネス』(2008年)等々!SFやホラー、スリラーのジャンルが好きなんでしょうかね??日本未公開作品でも、スリラー映画“CHLOE”(2009年)に出演しています。ハッキリ言って、ヘタなB級スターよりもこういうジャンルの映画に出演しまくり状態です。自分的には、最近、好きになった女優さんの1人です!
 ジョディ・フォスターが演じたクラリス役を『ハン二バル』で演じたときは、何とも感じませんでしたけど、自分が観る作品に出演していることが多いことに気がつきました!本来、こういうジャンルが好きとしか思えないフィルモグラフィーです!
 これからも、SFやスリラー、ホラー映画に出演しまくって欲しいです。

 今作も、観る前に何の事前情報も得ないで観たので、ビックリ度★★★でした!正統派ミステリー系の作品と、勝手に思って観たので、本当に驚きました!ミステリーどころか、オカルト映画だったのね…。今作を観る人の何割の人が、オカルト映画だと思って観るんでしょうねぇ??
 でも、うまい設定です!オープニングからして、多重人格症を否定するヒロインを描いて、“まさにミステリ??”って始まり方ですもんね!こういうヒネリは大好きです!!

 オカルト映画として観ても、十分面白いのに、この驚きのせいで、プラス10点です!! 75点

 <声の出演>
 ジュリアン・ムーア(カーラ・ハーディング)   勝生 真沙子
 ジョナサン・リス・マイヤース(デヴィッド)   藤原  啓治
 ジェフリー・デマン(ハーディング博士)     巻島 康一
 フランセス・コンロイ(バーンバーグ夫人)   久保田 民絵
 ネイト・コードリー(スティーブン・ハーディング) 遠藤 純平
 ブルックリン・ブルー(サミー)            安武 みゆき

シェルター [DVD]
ジュリアン・ムーア,ジョナサン・リス・マイヤーズ,ジェフリー・デマン,フランセス・コンロイ
ポニーキャニオン

 

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『ストロベリーナイト』フジTVナイト

2010-11-14 23:37:09 | 日本映画

ストロベリーナイト
(2010年日本)
 演出     佐藤 祐市 
 脚本     龍居 由佳里 
 原作     誉田 哲也 
 出演     竹内 結子、西島 英俊
         武田 鉄矢、生瀬 勝久        
         高嶋 政広、渡辺 いっけい
         国中仲 涼子、遠藤 憲一

 ■ストーリー■
 公園の植え込みでブルーシートに包まれた猟奇的な方法で殺された死体が発見される事件が発生する。捜査一課の主任、姫川玲子警部補は、ブルーシートに包まれた死体は、誰か運搬係りに運ばせるために放置されたものでは無いかと推論するのだった。公園のそばの池に死体を隠そうとしていたが、何らかの理由で運ばれなかったのでは無いかと主張するのだった。公安出身の捜査一課の刑事“ガンテツ”こと勝俣は、姫川の意見を聞かず彼女を否定するのだった。                                                                                                                                                                                      
 池で発見された寄生性の珍しいアメーバによって死んだ保護観察中の男、深沢がその運び屋ではないかとの推理により、池を捜査したところ、同じような猟奇的ば手口で殺された被害者が発見されるのだった。被害者を捜査した姫川の部下、大塚により“ストロベリーナイト”というwebサイトが事件に関連しているであろうことが判明するのだった。
 
 ■感想■
 誉田哲也原作のミステリーのドラマ化作品。
 2010年11月13日フジTVで、21:00~23:10の「土曜プレミアム」の枠で放映されました。
 せっかくの130分の枠なんで、日本のドラマのTVムービーでなく、洋画を吹替えで放映して欲しいんですけどね。でも、変な感動作みたいなゴミみたいな作品や難病物、恋愛物でなく、ミステリー系なだけマシでしょうかね??

 130分の枠ということで、本編は100分くらいなんでしょうけど、いかにもTVドラマって感じの作品でした!100分といえば、エンターテイメントな劇場作品だったら、かなり内容の濃い作品を作れるはずなのに、今作は、大事なシーンや肝心なシーンはすべて登場人物たちがセリフでしゃべって説明しちゃってます!!
 竹内結子がしゃべる!
 武田鉄矢がしゃべる!
 生瀬勝久がしゃべる!
 「自主制作っぽいアメリカの低予算のホラー映画??」って勘違いしちゃうほど!!とにかく、登場人物たちが、警察も、容疑者も、被害者の家族も、しゃべる!しゃべる!
 日本のドラマって、こんなに、みんな大事なコトをセリフで話して、ストーリーを進めちゃうんでしたっけ??
 日本のドラマの脚本家や演出家は、もう少し真剣に、ミステリー、サスペンスドラマを作って欲しいです!
 

 TVドラマとはいえ、アメリカのエンターテイメント作品や、イギリスのTVドラマとかを観て、もう少し勉強してから製作して欲しいですねぇ。
 でも、今作は原作もあるし、何の期待もしないで観るんだったら、それなりに楽しめる作品にはなっています!!定番の2時間サスペンスよりは、数ランク上のデキにはなっています!もちろん、比較の対象は、ここ10年の2時間サスペンスですけどね!
 日本の2時間サスペンスだって、1980年代は、フィルム撮りだったし、みんな真剣にドラマを作っていましたよね!バリ・ウッドの超能力スリラー「殺したくないのに」を「火曜サスペンス劇場」で映像化したこともありますもんね。
 大原麗子、中村敦夫主演の「殺したくないのに 私の中には危険な殺人者がひそんでいた!!」も再放送は厳しいでしょうから、DVD化してくれないですかね??1980年代のドラマだったら、DVD化しても大丈夫な作品が、けっこうありそうですもんね!
 

 フジTVで、放送前に、けっこう宣伝していたんで、それなりに力が入っていたんでしょうけど、ごく普通のデキでした!脚本を練りこんで劇場作品を作るくらいの意気込みで作ったら良かったのに…。 40点

ストロベリーナイト (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社
ソウルケイジ (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社
シンメトリー
誉田 哲也
光文社
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『ドッグ・ソルジャー』『ローリング・サンダー』DVD発売!吹替え無し!

2010-11-08 00:43:35 | DVD新譜の記事
 2010年11月27日に紀伊国屋書店さんから、ベトナム戦争帰還兵物の傑作2作品がDVD化されて発売になります!
 その2作品とは、
 カレル・ライス監督の『ドッグ・ソルジャー』(1978年)と、
 ジョン・フリン監督の『ローリング・サンダー』(1977年)です!

 映画ファンが待ち望んでいたDVD化です。 
 なのに、なのに、日本語吹替え音声は付かずに発売のようです!
 「残念!」
 
 ニック・ノルティ主演のアクション『ドッグ・ソルジャー』は、テレビの映画劇場で放映されたのは、「月曜ロードショー」で1980年代初頭だったので、音源が無かったのかもしれませんけど、『ローリング・サンダー』は、TV東京の「午後のロードショー」でも、数年前に放映されているから音源はどこかに残っているはず!!

 定価で、5000円以上もするDVDなのに、日本語吹替えもつけないっていうのは、どういうことなんでしょうねぇ??
 紀伊国屋書店さんは、けっこう良いラインナップでDVD化してくれているだけに、日本語吹替え音声にこだわっていないのが、とても残念です。

 自分は、この2作品は、日本語吹替え音声無しでも買っちゃうんですけど、どうせ買うなら、日本語音声付きで観たかったです。

ドッグ・ソルジャー HDニューマスター [DVD]
リチャード・H・クライン,ロバート・ストーン,ロバート・ストーン,ローレンス・ローゼンタール,ハーブ・ジャッフェ,ガブリエル・カツカ
紀伊國屋書店
ローリング・サンダー HDニューマスター [DVD]
ジョーダン・クローネンウェス,ローレンス・ゴードン,バリー・デ・ヴォーゾン,ノーマン・T・ハーマン,ポール・シュレイダー,ヘイウッド・グールド
紀伊國屋書店
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『ミッドナイト・ランニング』広東語、日本語、英語…

2010-11-07 11:33:58 | 香港映画
ミッドナイト・ランニング
反斗狂奔 MIDNIGHT RUNNING(2009年香港、日本)
 監督     ウォン・チュン・レイン 
 脚本     サム・レオン 
 出演     ティミー・ハン、デレク・ツァン
         真家 瑠美子、カルヴィン・チョイ
         サミュエル・パン、ウィン・チョン
         カール・ン

 ■ストーリー■
 クリスマス・イブの日、スリの常習犯マリは、黒社会の組織東興組の名簿の入ったカバンを盗んでしまうのだった。NO.2の幹部ODは部下がカバンを盗まれたため、今の地位が危うくなるのだった。ODはカバンを盗んだのが日本人の女性だったため、組の経営しているバーで働く日本語が話せるバーテンダーのピーターもマリ探しに参加させるのだった。
 一方、捜査を失敗して左遷させられた刑事ポールは、対策課への復帰を望んでいた。そのため、手柄を立てたいと思っていたが、偶然、街のバーでマリと出会うのだった。

 ■感想■
 香港映画お得意のノワール系のアクションコメディ調のドラマ。
 でも、ノリは異常に軽くて、コメディすれすれ状態!
 ここまで軽いドラマにするなら、完全なコメディ映画にしちゃえば良かったのに…。

 監督やキャストは、コメディのつもりで作ったのかな??
 出演は、サモ・ハンの息子、ティミー・ハン。『カンフー・シェフ』(2008年)では、親子で共演してました。アクションスターとしては、まだまだな雰囲気ですけど、今作の役には、ピッタリ“はまっている感じ”です!
 ところで、今作のヒロイン、真屋瑠美子さんは、日本語と英語で会話!
 その他の登場人物は、広東語と英語で会話!
 真家瑠美子さんは、いくら日本人の役とはいえ、広東語の勉強とかしなかったんですかね??
 『バレット・オブ・ラブ』(2001年)では、瀬戸朝香さんとか、広東語ペラペラで会話してたのに!!
 どうなんでしょうかね??

 クリスマス・イブの日が舞台になっているので、最後はすべてハッピーエンディングになっていきます。主人公の刑事も彼女も!ヒロインもバーテンも!すべてハッピーに!
 どうせなら香港映画の、旧正月映画のように、もっとはじけたようなコメディ映画にしちゃえば良かったのに・・・。
 
 アクション映画度 ★★
 コメディ度      ★
 ハッピーエンド度 ★★★★★

 って感じです!香港映画を観なれている映画ファンだったら、最後の方の展開は、想像できちゃうようなベタな作品です。ベタでも、それが、香港映画の良いところの1つですもんね!想像も出来ないようなハリウッド映画が考えもつかないような作品もあれば、いつものベタな作品もある!香港映画、大好きです!
 どんな作品でも良いですから、香港映画をリリースして下さい!! 60点

ミッドナイト・ランニング [DVD]
ティミー・ハン
アートポート
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『殺人犯』トリッキー殺人犯

2010-11-06 01:05:33 | 香港映画
殺人犯
MURDERER 殺人犯(2009年香港)
 監督    ロイ・チョウ
 脚本    トー・チーロン
 出演    アーロン・クォック、チャン・チュンニン
        チョン・シウファイ、チェン・カンタイ
        ジェシー・ホー

 ■ストーリー■
 東部のペニンシュラアパートで、ベテラン刑事タイが電気ドリルで血を抜かれたあと突き落とされる事件が発生する。一方、7階の廊下では、警部レンが意識不明の状態だが、無傷の状態で発見されるのだった。
 香港では、ここ2ヶ月の間に2名の被害者が電気ドリルで身体に穴をあけられ、血を抜かれて失血死する猟奇的な事件が連続して起きていたのだ。
 レンは、その後、病院で意識を取り戻すが、一時的な記憶障害が起きていて、ここ数日間の記憶が失われていた。捜査から外されたレンは、独自に捜査を始めるのだが、捜査の中でいつしか自分が犯人ではないかと思い始めるのだった。

 ■感想■
 香港製の傑作スリラー映画。
 「自分が殺人犯では??」
 と疑い始めた主人公に、衝撃の事実が!
 
 すごい!
 すごい!
 すごすぎ!

 こんな犯人を、考えつくなんて!アガサ・クリスティーファンも、驚く(かもしれない)驚愕の犯人!
 実は、犯人っぽい登場人物は、主人公レン、レンの妻、レンの相棒クァイ、アメリカから帰ってきたレンの妹くらいしかいないんですけどね。本当は、良く考えれば、犯人は分かるはずなんですけど、ちょっと思いつかなかったです!
 このトリックは、ミステリー映画ファンにこそ、驚いて欲しいです!今作を観ながら、
 「犯人は、○△●×かも(←真犯人)??」って思ったんですけど、すぐに「そんなバカな!」と思って否定しちゃったんですよね。
 「やられました…!」
 こういう驚きがあるから、香港映画はやめられないんですよね!香港映画、最高です!

 『シャッターアイランド』(2009年)のキャストと、オープニングを観ただけで、トリックが分かってしまったような映画ファンにこそ、オススメです!
 香港映画ということで、アクション映画ファンや香港映画ファンにしかアピールしないかもしれないですけど、本格的なミステリー映画ファンにこそ観て欲しいです。

 犯人が分かってからは、ミステリーとしては定番の展開になってしまうのが、惜しいかんじですけど、しょうが無いですかね??実際の実行犯を、殺したあとは、少し冷静になって警察に連絡した方が良かったのに…。真犯人をどうにかするチャンスは、いずれやってくるんでしょうからね!
 スラッシャー映画で、犯人にダメージを与えながら、トドメを刺さずに逃げ出すヒロインなみの、考え無しの行動!!

 監督は、長編が今作でデヴューのロイ・チョウ!【第29回香港電影金像賞】で、主演男優賞ノミネートとともに、新人監督賞ノミネートされています!さすが、エンターテイメント作品を正当に評価する香港映画界です!

 最近、DVDスルーをはじめ、公開が少ない香港映画ですけど、こういう映画を観ると、香港映画を、もっともっとたくさん観たくなっちゃいます!韓流が好きな女性も、香港映画が好きになって欲しいですねえ…。  70点

殺人犯 [DVD]
アーロン・クォック,チャン・チュンニン,チョン・シウファイ,チン・カーロッ,チェン・クアンタイ
アミューズソフトエンタテインメント
 
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『72時間』デンマークサスペンス劇場

2010-11-05 00:00:45 | サスペンス
72時間
KANDIDATEN(2008年デンマーク)
 監督    カスパー・バーフォード
 脚本    ステファン・ジャウォースキー
 出演    ニコライ・リー・コス、ウルフ・ピルガード
        ラウラ・エリザベット・クリステンセン
        ツヴァ・ノヴォトニー

 ■ストーリー■
 父親の弁護士が何者かに殺されたヨナスは、酔った勢いでクラブで知り合った女性とホテルで過ごすが、翌朝、目覚めるとその女性の死体がころがっているのだった。家に帰ると、ホテルの部屋に入るヨナスの姿が映ったビデオが送られているのだった。ビデオの最後に500万クローネの金額と受け渡しの場所が指示されていたのだった。

 ■感想■
 デンマークのサスペンス映画。 
 デンマーク製ということを抜きにしたら、何の特徴も無い普通のサスペンス映画です。
 可も無く不可も無く、まるで、脚本も監督も一生懸命作った「ちゃんとしたTVの2時間サスペンス」っていうレベルの内容です。

 エンターテイメント作品としては、ちょうど良いランニングタイム92分なのに、ダラダラした展開で長く感じちゃいます!
 長すぎ!長すぎ!
 あと、20分くらいは刈り込んでくれないと…。
 主人公のヨナスが、敵の罠に落ちて、ホテルの部屋で目覚めて、女性の死体を見つけるまでに21分!
 そこまでも、ダラダラ…。ダラダラ…。
 映画の冒頭、林の中でランニングする主人公のシーンとか、意味の無いシーンが多すぎ!
 
 ヨーロッパ映画の雰囲気を味わえればOKみたいな映画ファンには、良いでしょうけど、ストーリーの大したこと無いし、今一、今二、今三な感じです。こういう映画を観慣れている映画ファンなら、犯人はすぐに分かっちゃいます。登場人物が少なすぎ!

 ところで、犯人側に刑事がいるんですけど、どういうコトなんでしょうか??
 いくらなんでも、刑事が悪人の側についているのはおかしいでしょ!悪徳警官ってことなんでしょうかね??
 説明不足すぎ!!
 
 ハリウッド製のバカなサスペンス映画が、まともに思えてくるような作品です。

 でも、デンマーク製のこんな地味な内容のサスペンス映画が観れるのは、幸せと思わなきゃいけないですよね。でも、でも、でも、イタリアやフランスやヨーロッパのエンターテイメント映画の方を先にソフト化して欲しいです!!
 
 ちょっと、思いつくだけでも、
 ・『ミラノ・コネクション』(2007年)の前編“Palermo Milano solo andata”(1995年)
 ・A・J・クイネル「燃える男」のイタリア、フランスでの映画化“Man on Fire”(1987年)
 ・フランス製の犯罪ドラマ“Le choix des armes”(1981年)
 ・アンソニー・クイン・フランコ・ネロ出演の犯罪ドラマ“THE SALAMANDER”(1981年)
 ・アラン・コルノー監督のスリラー“Crime d’amour”(2010年)
 ・フランコ・ネロ出演のドイツ製のスリラー映画“Die 8. Todsunde Das Toskana-Karussell”(2002年)
 ・スウェーデン製のアクション映画で『ゼロ・トレランス』(1999年)、『エグゼクティブ・プロテクション』(2001年)のユーアン・ファルクが主人公のシリーズ3作目“DEN TREDJE VAGEN”(2003年)
 ・同じく4作目“Johan Falk GSI-Gruppen for sarskilda insatser”(2009年)
 
 等々、メジャーな作品から海外でもあまり評判の良くない作品もありますけど、どこかのメーカーさんから発売してくれないでしょうかね??
 
 こういうC級系な内容のサスペンス映画より、早くソフト化して欲しい作品がいくつもあるのに…。 30点

72時間 [DVD]
ニコライ・リー・カース
ビデオメーカー
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『悪魔の墓場』『恐怖のいけにえ』『エロスの恐慌 影なき絞殺魔 女子学生戦慄の体験』吹替え音源募集中!

2010-11-04 22:15:39 | ホントの日記
 フィールドワークスさんが、ホラー映画の吹替え音源を募集しています!
 
 3作品とは
『悪魔の墓場』(1974年)
『恐怖のいけにえ』(1980年)
『エロスの恐慌 影なき絞殺魔 女子学生戦慄の体験』(劇場題:『影なき淫獣』(1973年)
 です!

 すごい作品のラインナップです!
 リビングデッド物の傑作ホラー『悪魔の墓場』
 1980年代のB級ホラー『恐怖のいけにえ』
 イタリア映画のスリラー『影なき淫獣』
 この3作品が日本語吹替えつきでDVD化されたら、すごすぎです!
 
 吹替え音源お持ちの方で、音源を提供しても良いという方は、
 フィールドワークスさんのサイトで、詳しくみて下さい。
 
http://www.fieldworks.ne.jp/results4.html 
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