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『デジャヴ』タイム…

2007-08-28 00:11:40 | SF

デジャヴ
DEJAVU(2006年アメリカ)
 監督          トニー・スコット
 脚本          テリー・ロッシオ
              ビル・マーシリイ
 出演          デンゼル・ワシントン
              ポーラ・パットン
              ジム・カヴィーセル
              ヴァル・キルマー

 ■ストーリー■
 2006年2月28日、ニューオーリーンズでカーフェリーが大爆発を起こし500人以上もの犠牲者を出す事件が起きるのだった。捜査にあたったATF捜査官ダグ・カーリンは現場での証拠からこの事件がテロであることを突き止めるのだった。そんなとき、ダグにFBIから捜査協力が求められるのだった。ダグがFBIの捜査本部で見たものは、4日と6時間前を見ることができる極秘装置だった。ダグは、この事件のカギとなるであろう遺体で発見された女性クレアをその装置で追い続けるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 デンゼル・ワシントン主演、ジェリー・ブラッカイマー製作、トニー・スコット監督のサスペンスアクション。
 誰もが経験したことがある「デジャヴ」をテーマにしたサスペンス映画です。
 タイトルからして、もっともっと心理的なサスペンス映画なのかな??と思ってたら、なんと正統派タイムトラベルSF映画でした!
 
 「えーッ!そんなっ!」

 完全に“タイトル”勝ちです!このタイトルつけたセンスにプラス10点です!

 「本当にタイトルのつけ方がうまい!」
 
 『デジャヴ』なんて絶対に観たくなるタイトルですもんね!
 これが『デジャヴ』というタイトルじゃなくてTVムービーみたいな「SFタイムトラベル フェリー爆破事件を追え!」とかいうタイトルだったら、観る観客の数は1000分の1になっちゃいますもんね!

 自分はもちろん後者の方が100倍好きなタイトルですけどね!!
 ちなみに、さっきのタイトルの元ネタはアーウィン・アレン原案、製作のTVムービー『SFタイムトラベル シカゴ大火に遭った男たち』(1976年)です。

 今作も大作ですけど、ストーリー的には、良くわかったような、わからないようなタイムトラベル物です。だけど、というか、「だから」なのか、なんか、もう1度観たくなるような作品であることは確かです。
 ストーリーというか設定が良く分からない!!
 なぜ、秘密裏に開発したタイムトラベル装置をATF捜査官に使わせてしまうのか??
 なぜ、タイムトラベル出来る装置を開発を事件の捜査に使うのか??

 
 今作も最近のハリウッドの大作だけあって、ランニングタイムがかなり長いです。1970年代のTVムービーだったら70分強で解決できそうな事件を、2時間超え!!
 ランニングタイムが127分で、軽く2時間超えですからね!いくら面白くても127分は少し長すぎ!あと30分くらい短くても良かったかも。
 
 中盤から、ジム・カヴィーセルに似てる俳優が出演してるなぁ。とか思ったら、本人でした。長すぎとかいうくせに、自分はクレジットもしっかり観てなかったのね!すごく似てるなぁ!とか思ってました。

 今作も、トニー・スコット監督じゃなくて、もう少しB級な監督が監督したら、もっと面白くなったような気がして残念!
 アンドリュー・デイビス監督とか(あ、アンドリュー・デイビス監督も、十分A級な監督ですね)、ルイス・モルノー監督とかエリック・レッド監督とかでもっとオーソドックスに作った方が良かったような気がしますけどね。
 もちろん、制作費も10分の1くらいで良いです!!
 ルイス・モルノー監督や、エリック・レッド監督なら、製作費は、今作の50分の1で大丈夫ですか??

 主演の俳優も2ランクくらい下(ギャラ的にね)の俳優とかだったら、「大傑作」になったのに!
 なんでもかんでも、大作なら良い!ってわけじゃないですからね!でも、大作としても、退屈しない程度には面白いのは確かです! 50点
 

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 デジャブといえば、こっちも有名!

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『忍者』う~、ニンジャ!

2007-08-26 02:26:37 | 香港映画

忍者
LEATHAL NINJA 終極忍者(2004年香港、日本)
 監督          ハーマン・ヤオ
 脚本          ハーマン・ヤオ
 出演          ホアン・シェンイー
              白田 久子
              ダヨ・ウォン
              魔娑斗
              エディ・コー

 ■ストーリー■
 菊池博士が画期的なワクチンを開発するが、輸送途中で襲われ博士は殺されワクチンが箱ごと盗まれた。博士を襲ったのは、ブライアンに使われた甲賀流の中忍「虎大介」率いる忍者集団だった。菊池博士が開発したワクチンは超合金の箱に入っており、開け方は、コピーという男だけが知っていたのだった。そのことを知った虎大介はコピーを狙うのだった。一方、元伊賀流の忍者の「芭蕉」は、コピーを助けるように動きだすのだった。しかし、菊池博士は伊賀の忍者であり、もしものときを考え、自分に何かあったときのため、伊賀の忍者「響」にコピーの殺害を命令してあったのだ。芭蕉先生、虎大介、響が、コピーをめぐり戦いがはじまるのだった。

 ■感想■
 ハーマン・ヤオ監督の描く、現代に生きる忍者の活躍を描く香港映画。
 ハーマン・ヤオ監督といえば『新愛と復讐の挽歌殺しの掟』(1993年)、『八仙飯店之人肉饅頭』(1993年)、『幽霊刑事』(2001年)、『恋のQピッド』(2001年)、『私の中に誰かがいる』(2005年)と、ホントに色んなジャンルの作品を撮ってます。
 まぁ、香港映画だから、色んな作品撮るのが普通なんでしょうけど…。

 日本では、『八仙飯店之人肉饅頭』で有名になっちゃったんで、ちょっと引く人もいそうですけど、普通のエンターテイメントな監督です。

 でも、それにしても「なぜ、いまごろ忍者映画なの??」
 1980年代にフランコ・ネロ主演の『燃えよニンジャ』(1981年)で一大ニンジャ映画ブームが起きましたけど、それも20年以上の話ですもんね。
 1985年には、リー・ヴァン・クリーフ、ティモシー・バン・パッタン主演でTVシリーズ「忍者ジョン&マックス」なんてのまで作られました!

 これが、ウエスタンとか、クンフー映画とか、日本の時代劇だったら何とも思わないんでうすけど、現代にニンジャがいるっていう設定がそんなに魅力的だとも思わないですけどね。

 でも、さすが香港映画!

 アクションにつぐアクションで、かなり面白く観れました。
 
 観る前に「中身が無い映画なんだろうなぁ」とか思って観たら、まさにそのとおりの作品でした。もちろん、ホメ言葉です!!

 まぁ、香港映画なんだし、どんな設定でも、アクションシーンを盛り上げるための設定ってことでOKです。
 日本からは女優、白田久子と格闘家の魔娑斗が出演してます。
 白田久子は相変わらずな感じですけどね。(ファンの方、すいません)

 2004年に、何のブームでも無いのに、「ニンジャ映画」を作ったことにプラス10点って感じです。  

 映画的には、いつもの香港映画って感じです。
 でも、このラストは甘すぎ!って感じ!!
 なんてたって『幽霊刑事』のハーマン・ヤオ監督なんだから、あの6ヵ月後のシーンはいらなかったんじゃなかったんでは?? 60点

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 ハーマン・ヤオ監督といえば、自分的には『幽霊刑事』!

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『殺戮スコープ 凄絶!!眼球貫通男』ゴリラ!

2007-08-21 22:41:32 | イタリア映画
殺戮スコープ 凄絶!!眼球貫通男
VAI GORILLA(1976年イタリア)
 監督 トニーノ・ヴァレリ
 脚本 マッシモ・デ・リータ、アルデゥイーノ・メウリ
 出演 ファビオ・テスティ、レンゾ・パルマ、クラウディア・マルサーニ、サルベリオ・マルコニ

 ■ストーリー■
 建設会社を営む実業家のサンチピーニは、何者かに脅迫されていた。そんなとき、暴漢に襲われるが、偶然通りかかったマルコに助けられるのだった。サンピオーニはマルコを護衛として雇うのだった。そんなとき、サンピーニの娘ベラが帰国してくるのだった。実はマルコは、仲間のシロとグルでサンピオーニを脅迫し、護衛として雇われるために芝居をしていたのだった。ベラと関係を持ったマルコは、彼女に真実を話すのだった。しかし、その脅迫とは別に、本当にサンピオーニを脅迫している者がいたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 トニーノ・ヴァレリ監督、ファビオ・テスティ主演のアクション映画。
 日本では、なぜか、原題“HIRED GUN”、エリオット・ラッキー監督、フランク・テスティ主演の1981年の作品ということでリリースされました。販売元はHRSフナイ株式会社です。こんな作品までリリースされてました。
 
 ファビオ・テスティの顔がわからなかったら、まったく調べようが無かったです!
 いや、ホントは、ビデオパッケージに『家族の肖像』(74年)のサンドラ・ローリー共演ってあったから、調べようはあったんですけどね!でも、出演してるのはサンドラ・ローリーじゃなくて、クラウディオ・マルサーニです!ビデオのパッケージに“『家族の肖像』のサンドラ・ローリー”とまで書いてあって、あえて、サンドラ・ローリーのまま載せておくなんて!!
 クイズのつもり??だったら、難しすぎです!かつてのフジTV系のクイズ番組「カルトQ」じゃないんだから!

 ちなみに、名前以外に、ランニングタイムも違います!ビデオパッケージでは93分ですけど、実際は97分です。(ちなみに今作のオリジナルのランニングタイムは100分です。エンドクレジットが無いので、その分なのかな??)
 
 「アクション映画ファンを混乱させるためにやってるの??」
 
 原題が違う(映画そのものに出てくるクレジットも“HIRED GUN”なんですけどね)!監督名が違う!主演者の名前が違う!ランニングタイムが違う!細かいことですけど、脅される建設会社社長の名前が、言語(英語ですけど)では「サンピオーニ」って言ってるのに、字幕では「サンチオーニ」になってます!(まぁ、それくらい良いですけど)
 
 イタリアの映画監督は、色んな変名を使うことが多いから、別にビックリはしませんけど、今作ほどわからない作品って、今では珍しいでしょ!
 でも、まぁ、ビデオのパッケージに、イタリア映画って書いてあったんで、まだ親切ですけどね!

 ところで、ボディガードのことを“ゴリラ”って言ってるんですけど、70年代中盤は、ボディガードのことを“ゴリラ”って、一般的に言ってたんですかね??日本のTVシリーズでもコメディ調のボディガード物「ザ・ゴリラ7」っていう作品がありましたね!どうやら、フランスの大統領警備の名前から転じて、ボディガードのことを「ゴリラ」っていったみたいなんですけどね。

 ところで、70年代のイタリアンアクション映画だけあって、アクションシーンに抜かり無し!犯人側も、主人公も、好き勝手やり放題!暴力!銃撃!特にクライマックスの列車とパトカーでの銃撃戦を交えてのカーチェイスシーン!すごすぎ!
 列車に人が乗ってるのに、パトカーに乗ってる主人公がマシンガンを撃ちまくり!ライフルでの狙撃でなく、マシンガンです!マシンガン!犯人側もマシンガン撃ちまくりの大銃撃戦!
 
 これだから、70~80年代のイタリア映画は止められないです!香港映画でも、もう少しリアリティを考えてクライマックスを持ってくるのに、西部劇や戦争映画でも無いのに、白昼堂々、一般の乗客の乗った列車と、それを追うパトカーでの銃撃戦!途中、無関係の通過駅にいる一般人にマシンガン撃ちまくり!何人か死んでるでしょ!
 シュワルツェネッガーの映画も真っ青の力技!パトカーから、暴走する列車に飛び乗る主人公もスゴスギ!最後も、主人公とライフル男との一騎打ち!現代を舞台にしてますけど、時代設定を変えれば、完全にマカロニウエスタンです!もはや現実的なリアリティ無視のような、盛り上げるためにあるようなクライマックス!
 
 もう、アクション映画好きなら、必見!(っていっても、レンタルビデオ屋にあんまり無いかも)78点
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映画好き!

2007-08-19 00:01:36 | ホントの日記
 世の中には2種類の人間がいる。
 「扉から入るやつと窓から入るやつ」
 
 いや、いや、映画を観ることができる人と、映画を観ることが出来ない人です。好きなだけ映画を観れる人と、映画を観る時間も無い人。相変わらず忙しいです!労働者はツライ!
 
 映画が好きなのに、忙しくて映画も観れないなんて、ほとんど地獄チックです!入る会社、間違えた~!(今さらですけど)
 転勤して1ヶ月、観た映画が4本!これって、映画があんまり好きでない人と同じ本数じゃないの!

 観たい!時間も無ければ、扱ってる店も無い!生まれてから最大のピンチ!レンタルビデオでも観たい作品が出てるんだろうなぁ。
 あまりにも忙しくて、今日の(正確には昨日ですけど)フジTV系列の『ラスト・サムライ』も見逃しちゃいました!残念!
 そんなに好きな作品じゃないですけど、DVDと違って吹替え放映だったのに!日曜洋画劇場で放映したときもエアチェックできなかったのに!

 だって、セルジオ・コルブッチ監督で、舞台をメキシコにでも移して作ったら傑作になりそうな作品ですもんね!
ガンマン大連合

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豹/ジャガー

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 そうそうSPOさんから日本語吹替えつきで、今月の24日に『荒野の1ドル銀貨』(65年)のDVDもスペシャル・エディションで発売するんですよね。
 ちょっと買う元気も無いんですけど、買わないとあとで絶対に後悔しちゃうから、とりあえず買っちゃいます。
 ジュリアーノ・ジェンマのウエスタンってあまり好きじゃないんですけど、今作は別です!だって、ジュリアーノ・ジェンマって、雰囲気が笑ってるんですもんね。さわやかすぎです。
 でも、今作は別!タイトルにもなってる「1ドル銀貨」や銃身を短くしたコルト。マカロニウエスタンの小技が、うまくストーリーに生きてる作品ですもんね。本当は、スペシャル・エディションのDVDの同時発売は『続・荒野の1ドル銀貨』(65年)じゃなくて、トニーノ・ヴァレリ監督の『怒りの用心棒』(69年)にして欲しかったのに!
 『続・荒野の1ドル銀貨』って、あんまり面白かったってイメージがないんですけどね。今回のマカロニ・ウエスタンのDVDがバカ売れして、他の作品も日本語吹替えつきで再発して欲しいです!
荒野の1ドル銀貨 スペシャル・エディション

エスピーオー

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『ブレイキング・コップス』カナダ製刑事アクション

2007-08-15 00:43:36 | アクション
ブレイキング・コップス
BON COP BAD COP(2006年カナダ)
 監督 エリック・カニュエル
 脚本 レイラ・バセン、アレックス・エプスタイン、パトリック・ユアール
 出演 コルム・フィオール、パトリック・ユアール

 ■ストーリー■
 カナダ、オンタリオ州とケベック州の州境で死体が発見される。英語圏の刑事マルタンとフランス語圏のデヴィットは、合同捜査としてチームを組むことになるのだった。マジメなマルタンと、はみだし系のデヴィットは最初対立していたが、捜査中に、第2の死体を発見する。2人は被害者に彫られていたタトゥーから、今回の事件が、カナダの国民的スポーツのアイスホッケーに関系していることをつきとめるのだった。


 ■感想■
 カナダで歴代トップの興行収入を記録し、カナダのアカデミー賞「ジェニー賞」で10部門にノミネート、最優秀作品賞ほか3部門を受賞した刑事アクション。
 っていうことで期待して観ちゃいました。あんまりカナダ映画って観ないですからね。どんなデキなんだろう??って思って観たら、日本の80年代の刑事ドラマの映画版って感じでした。
 
 それって、「面白い!」って意味じゃなくて、刑事アクションとして「普通」って意味ですけど。同じく、日本の刑事ドラマみたいな(もちろん70~80年代の)劇場映画『ゼロ・トレランス』(99年)はすごく好きな作品なんですけどね!これって、(悪い意味で)アメリカナイズされてるカナダ映画より、東欧のスウェーデン映画のエンターテイメント作品の方が好きってコトなのかな??
 
 ところで、今作って、性格の違う2人の刑事がコンビを組まされて、反目しあいながらも、お互いの影響を受けて最後は事件を解決するって、もうバディアクションムービーの刑事物の定番中の定番のストーリーです。同じ国で、フランス語圏と英語圏を抱えるカナダが舞台っていうことだけが特徴かも。
 
 バディ物の刑事物といえば、2人とも、はみだし刑事な『フリービーとビーン大乱戦』(74年)とか『リーサル・ウェポン』(87年)とか、最近では『ラッシュアワー』(89年)とかありましたね!『リーサル・ウェポン』も『ラッシュアワー』もシリーズ化されてるし、刑事物以外のバディムービーもあるから、なんか見飽きた設定な気がするんですよね。
 なのに、この作品オリジナルの部分が、上記にも書いたフランス語圏と英語圏を抱えたカナダが舞台っていうことと、本作のテーマである「アイスホッケー」が事件に関わってるくらいの要素なんで、どうも面白く楽しめないです。「アイスホッケー」も、本場カナダでは人気あるスポーツなんでしょうけど、あんまりわからないんで。
 マジメな(比べてみて“どちらかと言えば”って意味ですけど)刑事と、ダーティハリーなはみだし刑事(こっちも“ダーティハリー”まで行かないですけど)のコンビも、『リーサル・ウェポン』の方が、際立ってるしね。
 
 でも、今作も長いです。ランニングタイムが116分はいかにも長すぎ!あと10分くらいカットしても全然良かったのに。本当は20分くらいカットしても良いかもって思うくらいなんですけどね。
 劇場映画として、大した陰謀もないし、犯人もサイコ系なだけで、本当に普通の刑事ドラマ的です(もちろん、70年代、80年代のって意味ですけど)。でもこういうこじんまり事件と、2人の刑事のやりとりがメインなこんな作品もたまにはOKかも。

 それでも、こういうアクション映画をマジメに製作しようってところは、カナダ映画界もすごく良いですよね。日本も、TVシリーズの映画化や、アイドル系映画みたいな作品ばかりでなく、こういうアクション映画も作って欲しいなぁ!60点
ゼロ・トレランス

カルチュア・パブリッシャーズ

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『墨攻』コミック映画化

2007-08-10 23:48:49 | アクション
墨攻
A BATTLE OF WITS(2006年中国、香港、日本、韓国)
 監督 ジェイコブ・チャン
 脚本 ジェイコブ・チャン
 出演 アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン

 ■ストーリー■
 紀元前370年、中国は戦国時代、趙は戦のための要所として梁の国を攻め込もうとしていた。趙は将軍、巷淹中率いる10万の大軍に対し、梁城の民はわずか4000人だった。梁王は、戦略家の墨家に援軍を求めた。梁王が降伏しようとしていたときに、墨家からやってきたのは、1人の男、革離だけだった。革離は、大きな戦の前に、梁城が1ヶ月の間持ちこたえれば趙の軍は退散すると説得するのだった。

 ■感想■
 森秀樹、酒見賢一原作の同名コミック「墨攻」の映画化作品。
 中国、香港、日本、韓国と4カ国合作の大作です。ランニングタイムも132分と、長いです。でも、中国映画のマジメさも、韓国映画のお涙頂戴も、日本映画のアイドル映画っぽさ(もちろん、誰も出演してないけど)もなく、面白く観れます!
 香港映画として観ると、やはり「この132分は少し長すぎ!!」とか思いそうですけど、全然退屈しないので、時間があったら観て損は無いです!でも、この面白さは、絶対に香港映画の良いところが出てるはず。

 原作のコミックは知らないんですけど、原作はかなりの長編なんで、この132分でも、ストーリーをハショッテるか改変してるんでしょうね。戦国時代を舞台にしてますけど、武侠映画じゃ無いんで、主人公たちは空飛んだり、矢や刀を身体で跳ね返したりしないです。
 主人公たちが、空を飛ばなくても、十分面白いですよ!なんか雰囲気的には、ワイヤーアクションの無いマジメな『セブンソード』(05年)って雰囲気の作品になってます。
 でも、自分は、ワイヤーアクションで、主人公たちが空を飛ぶ武侠映画の方が好きなんですけどね!まぁ、主人公たちが、空を飛ばないですけど、『空飛ぶ十字剣』(77年)や『邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝』(80年)が最も好きな武侠映画なんですけど。空を飛ばなくても、物理法則は無視の状態ですけどね。あれ、また違う映画の話題になっちゃいました。
 
 話を『墨攻』に戻すと、当初、被害者側だと思っていた梁の国ですけど、ストーリーが進むに連れて、だんだんと正体が出てきます。結局、こういう展開になっちゃうんですね。こういうところが香港映画っぽくなくて、中国映画的です。なんてたって中国との合作ですからね。あ、でも原作は日本のコミックか!原作も同じような展開なんですかね??
 香港映画の多くは、もう少し、勧善懲悪な感じの作品が多いですもんね。でも、主人公たちが死にまくるような作品も多いですけどね。

 今度、機会があったら、原作のコミックも読んでみたいですけどね。でも長いんですよね。最近は『DEATH NOTE』、『どろろ』とコミックの映画化も、かなりありますけど、こういう映画化も良いですね。『どろろ』なんて見る気が起きないです。ホントは少し観たいんですけど、自分的には“忙しい合間を縫ってどうしても観るぞ!”って感じじゃ無いですもんね!
 『どろろ』も監督が北村龍平監督で、百鬼丸が北村一輝とかだったら面白そうですけどね!
 日本のコミックも、国際的に、今作のように映画化されるとかなり面白くなるような気がするんですけど。68点
コメント (2)
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『大いなる決闘』DVD発売!

2007-08-08 23:22:38 | DVD新譜の記事
 相変わらず映画を観れない日々が続いてるので、今日も、欲しいDVDの記事です。
 2007年9月7日に20世紀フォックス・エンターテイメント・ジャパンさんから『大いなる決闘』のDVDが発売になります。どうやら日本語吹替えつきでの発売のようで、超ウレシイです!
 TVの吹替え音源なんで、若干字幕に切り替わるみたいです。吹替え音源無い部分は、追加収録して欲しかったですけど、それはワガママ言い過ぎかな??それくらいして欲しかったくらい大好きな西部劇です。
 
 『大いなる決闘』は、1976年のアメリカの西部劇で、監督は、西部劇が得意なアンドリュー・V・マクラグレン。
 原作は、『狼よさらば』(74年)(原作)、『リレントレス若妻誘拐』(77年)(原作)のブライアン・ガーフィールド。
 脚本は『恐怖のSF戦争』(70年)、『キラー・ビー』(76年)をはじめTVムービーの脚本を多く手がけたガードン・トゥルーブラッド。出演は、チャールトン・ヘストン、ジェームズ・コバーン、バーバラ・ハーシー、クリストファー・ミッチャム。
 
 しばらく前までは、TVの映画劇場でも、数年に1回は、放映してくれてたんですけど、ここ数年は放映されてなかったです。だから、なおさらウレシイです。 
 
 ブライアン・ガーフィールドの原作のおかげか、実際には残酷シーンは少なめなのに、印象的には、緊張感のあるバイオレンス度はかなり高い作品って印象の作品になってます!
 1976年の作品ということもあり、アメリカの西部劇っていうより、マカロニウエスタン的です!自分的には、最も好きなアメリカ製西部劇の1本です!もうチャールトン・ヘストンとかジェームズ・コバーンみたいな有名な俳優が出てなかったらマカロニウエスタンっていっても通るくらいの面白さ!
 自分の中では、西部劇といえば、まずイタリアのマカロニウエスタンで、次に本場のアメリカ製の西部劇って評価なんですよね。だから、「マカロニウエスタンなみの面白さ!」っていうのは、かなりのホメ言葉です。
  
大いなる決闘 [スタジオ・クラシック・シリーズ]

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 しばらく待ってれば、廉価版が出そうですけど、迷わず今回の価格で買います!


 あと、『大いなる決闘』以外で大好きなアメリカ製の西部劇と言えば、ジョン・ウェイン、アン=マーグレット、ロッド・テイラー、クリストファー・ジョージ等豪華な出演者の『大列車強盗』(72年)です。でも、今作のDVDって日本語吹き替えがついてないんですよね。ランニングタイム92分の作品なんで、2時間枠のTVの映画劇場の吹き替え音源で、ほとんどノーカットのはずなのにね。なんで、日本語吹替えつきで発売してくれないんだろう??スペシャル・エディションとかいって日本語吹替えつきで再発して欲しいです。
 ノホホンとしたコミカルな作品ですけど、メチャクチャ人が死にまくりの西部劇です。ジョン・ウェインが出てるからって油断しそうな作品ですけど、かなりマカロニチックです!
ジョン・ウェイン 大列車強盗

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980円でなくて良いから、日本語吹替えつけて再発して!
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『シークレット・ミッション』アーマンド・アサンテ主演アクション!

2007-08-05 01:07:45 | アクション
シークレット・ミッション
LAST RUN(2001年イギリス、ハンガリー)
 監督 アンソニー・ヒコックス
 脚本 ロバート・シド・ホプキンス、アンソニー・ヒコックス
 出演 アーマンド・アサンテ、オルネラ・ムーティ、コーリィ・ジョンソン、マーティン・マクドゥガル、ユルゲン・プロフノウ

 ■ストーリー■
 冷戦最後の日、ウクライナのキエフで、CIAのフランク・バナーのチームはユーリを保護する命令を受けるが、それはKGBのカーロフがフランクのチームを始末するために仕掛けた罠だった。フランクは仲間で妻のティナを失うのだった。
 壁は崩れ去り、冷戦時代の戦いのあとも姿を消した。政治家は民衆にすべてを忘れるように。そして、これまで戦ってきた相手を許し、笑っててこう言えと言う「仕事だった」と。「愛する仲間を殺されたことも忘れるように」と!「忘れられるものか!」
 そして、現在、ウィーンにティナの墓参りにやってきたフランクは、昔の仲間のライリーと出会うのだった。ライリーは、フランクにある依頼をするのだった。元KGBの防諜局のトップのアンドラス・ブカリをミュンヘンまで亡命させるというものだった。しかし、依頼を断ったフランクだが、その場でライリーが狙撃され、事件に巻き込まれていくのだった。

 ■感想■
 アンソニー・ヒコックス監督、アーマンド・アサンテ主演のアクション映画。
 アーマンド・アサンテ主演のアクション映画っていうだけで、「もう観なきゃ!」って感じです。なんてたって、アーマンド・アサンテといえば、自分が最も好きなアクション映画『探偵マイクハマー俺が掟だ!』(82年)の主演俳優ですからね!

 といっても、そんなにカッコ良い役にも恵まれてないんですけどね。自分的には、最も好きな映画の主演俳優ってコトですけど、他の人にはあんまり関係ないですよね。
 アーマンド・アサンテといえば、『探偵マイクハマー俺が掟だ!』以外だと、TVのミニシリーズ「燃える世界の男」(78年)、『ブラインド・ジャスティス』(94年)くらいしかカッコ良い役しか思いつかないんですけど、自分はもう『探偵マイクハマー俺が掟だ!』だけで十分です!

 最近は、ドルフ・ラングレンや、スティーブン・セガール主演で映画を作っていたアンソニー・ヒコックスですけど、アーマンド・アサンテ主演でこんな作品を撮っていたんですネ!セガール主演でアクション映画を撮るなら、アーマンド・アサンテ主演で撮って欲しいです!
 アーマンド・アサンテ主演だったら、主人公に変な色も、キャラクター設定も要らないから、かなり主人公の設定を自由にできるから良いと思うんですけど。
 でも、アーマンド・アサンテも49年生まれだから、もう57歳なんですね。(今作は2001年の作品だから、52歳だったんでしょうけど!)

 日本未公開の今作ですけど、プレタイトルのアクションシーンからして、かなりハデで、飽きさせません。未公開作品だけあって、クライマックスはちょっと地味ですけど、ラストの地味さのノリがちょっとだけ“70年代チック”でけっこう良いです。
 アーマンド・アサンテが、KGBの幹部に復讐するのが目的なのかな??と思わせといて、あの展開ですからね。でも、ハリウッド製じゃないのもあって、この展開なんでしょうね。いかにもスパイ映画、スパイ小説大好きなイギリス製の作品ぽくて、良いです。この地味なラスト!
 大体、今作の原題の“LAST RUN”も良いです!LAST RUNなんていうから、もっと車を使ったカーチェイス映画なのかな??と思っちゃいました。
 ちなみに、全然関係ないですけど、まさに70年代アクションの佳作のリチャード・フライシャー監督、ジョージ・C・スコット主演の『ラスト・ラン殺しの一匹狼』(71年)の原題は“THE LAST RUN”でしたね。

 なんか、ハリウッド製のアクション映画には、飽き飽きなんて人には、かなり面白く観れるかも!アクションシーンは、それでもかなりハデですよ!70点
シークレット・ミッション

video maker(VC/DAS)(D)

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