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映画感想のブログ!!
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来年もよろしくお願いします。

2007-12-28 08:12:53 | ホントの日記
 2007年も残すところあと数日ですね。今年は転勤とかあって、引越ししたり仕事の内容が変わったりで、映画を観る環境が変わって7月以降は映画をあんまり観れていないので更新もあんまり出来てなかったかな??

 来年も状況が変わらない限り、あんまり映画は観れないかも。

「2007年10大ニュース」とか「2007年観た映画マイベスト10」とかの記事は来年書きます。
 
 今年の更新は今日で終わりますので、来年もよろしくお願いします!
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『ラッキーナンバー7』7はスレヴン不吉のナンバー??

2007-12-26 23:34:31 | サスペンス
ラッキーナンバー7
LUCKY NUMBER SLEVIN(2006年アメリカ)
 監督 ポール・マクギガン
 脚本 ジェイソン・スマイロビック
 出演 ジョッシュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュー、モーガン・フリーマン、ベン・キングスレー、ダニー・アイエロ

 ■ストーリー■
 青年スレヴンは、友人ニックに会うためにニューヨークへやって来る。不運続きのスレブンはニューヨークでも強盗にあい免許証を盗まれてしまう。しかし、ニックは不在で、彼の部屋にいたところ、スレヴンをニックと思った組織の部下が借金を返させるためにボスの元へ連れて行くのだった。

 ■感想■
 ジョッシュ・ハートネット主演のサスペンス映画。
 友人と間違われたために、ギャング同士の争いごとのトラブルに巻き込まれていく主人公を描いています。
 ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ベン・キングズレー、ルーシー・リューとやたら出演者が豪華です。
 
 何の予備知識も無く観たんで、この展開にビックリ!こういう作品だったんですね!まさか二転三転するような、ドンデン返し系の作品だとは知りませんでした。
「友人に間違われた主人公がなんだかんだ言ってトラブルに巻き込まれながらも、最後はうまく事件を解決して終わる映画なのかなぁ」とか勝手に思っていました!

 友人に間違われて、ギャング間の争いに巻き込まれているのに、主人公のジョッシュ・ハートネットやたら落ち着いてるので「何落ち着いてるの??」って感じです。普通だったらビビリまくりなのに!
 映画本編を観れば、なんでそんな風なのか分かるんですけど、観ている間は
「いくら映画でも、ジョッシュ・ハートネット落ち着きすぎ!!」
 とか思って、観ているこっちがドキドキしちゃいました。

 ブルース・ウィリスも、ルーシー・リューも良い役です!おいしい役ですよね。ブルース・ウィリスはカッコ良いし!ルーシー・リューは可愛らしいです!

 「いや~、面白かったです!」

 何の事前情報も無く映画を観るって良いですね。観ながらストーリーを想像していたんですけど、全然違う展開になっていきました!
 何か書いても<ネタバレ!>になっちゃうのであまり書けませんけど、すごく楽しめる作品なのは確かです!

 ところで、ネットで見てたら今作のこと、「途中でネタがわかっちゃた」って映画ファンが多いんですけど、それってすごすぎ!自分は、全然わかりませんでした!
 っていうより、こういう風な作品だとは思ってもいなかったんですけどね。とにかく今作を観ようと思っている人はなるべく事前に作品の情報を得ないで観た方が楽しめますよ!70点
ラッキーナンバー7 DTSコレクターズ・エディション(2枚組)

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『ザ・シューター極大射程』スティーヴン・ハンター傑作小説映画化!

2007-12-25 02:10:42 | アクション
ザ・シューター極大射程
SHOOTER(2007年アメリカ)
 監督 アントワーン・フークワ
 脚本 ジョナサン・レムキン
 原作 スティーヴン・ハンター
 出演 マーク・ウォルバーグ、マイケル・ベーニャ、ダニー・グローバー、ケイト・マーラ、イライアス・コティーズ、ネッド・ビーティ

 ■ストーリー■
 海兵隊の狙撃手ボブ・リー・スワガーは、アフリカでの任務中、誤った情報のため敵の反撃に遭い、スポッターのドニーを死亡させてしまうのだった。そして3年後、海兵隊を辞めたボブ・リー・スワガーは田舎の山奥で暮らしていた。しかし、そんなある日、彼の元に大統領の暗殺を企てる犯人を捕らえるため協力して欲しいと軍の大佐ジョンソンがやってくるのだった。

 ■感想■
 スティーヴン・ハンターのアクションスリラー小説「極大射程」(新潮文庫)の映画化作品です。
 主演は主人公ボブ・リー・スワガーにマーク・ウォルバーグ。原作の「極大射程」が出版されたときから映画化の話が出ていて、一時はボブ・リー・スワガー役にキアヌ・リーブスなんて話もありました。
 「キアヌ・リーブスがボブ・リー・スワガー??」
 って感じだったんで、本当にマーク・ウォルバーグで良かったです。自分は、キアヌ・リーブスがボブ・リー・スワガー役じゃ、線が細い気がするんですよね!ボブ・リー・スワガーってベトナム戦争で活躍したスナイパーの役ですからね。タフガイで頭も良くて、まさにスーパーヒーローな感じだったんで、キアヌ・リーブスじゃ似合わないんじゃないの??って思ってたんですよね。
 でも、まぁ年齢的な問題でマーク・ウォルバーグが主人公を演じた今作でも、キャラクター設定は、元ベトナム戦争のベテラン役でなく、海兵隊のスナイパー役に設定は変えてるんですけどね。

 ランニングタイム126分の普通の長さの今作ですけど、上下巻2冊の長編の原作をまとめるには、ちょっと短すぎかも!普段はテンポの悪いつまらない作品に「長い!長い!」と言っている@KOBAですけど、今作に限っては逆です!短い!短い!短い!短すぎ!
 
 126分なんて言わずに、あと20~25分くらい長くても良かったのに!全体的には、うまく2時間強の長さにまとめてますけど、ちょっとまとまりすぎって印象も受けちゃいます。
 まるで1970年代か1980年代のエンターテイメント作品みたいに凝縮された126分です!でも最近は意味も無く長い映画が多いんだから、もっと長くしても良かったのにっ!

 原作では、ハデに描かれるクライマックスの銃撃戦のシーンも少し内容を変えて描いてますけど、映画的にはちょっと物足りないです!
 原作を読んでる人もそれなりに満足できる映画化作品になってるとは思いますけど、かなり物足りないです。ヴァイオレンス度もかなり抑えられてますしね。
 まぁ、原作の小説は小説!映画は映画!って思える人には満足できるギリギリのところだとは思いますけど、自分的にはもっとアクションシーンがあっても良かったかも。
 自分も基本的には「小説は小説、映画版は映画版!」ってわりきっているつもりなんで、これくらい内容変えてても全然OKですけど、出来上がりの印象はかなり原作に近いかも。
 でも、これが、原作とまるっきり違う印象の作品にしちゃうと、自分も少し疑問に思っちゃいますけど、これくらいの内容を変更したデキなら大満足です。
 A・J・クイネルの「燃える男」を映画化した『マイ・ボディガード』とかリチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」を映画化した『アイ・アム・レジェンド』(07年)はヒドかったですからね!原作ファンはあの映画化は絶対に良く思ってないはず!


 原作の小説では、細かい描写が丁寧に描かれていた気がするんですよね。こういう映画を観る人は、細かい描写が好きなんで、例えば、前半のケガを治療する場面とか、点滴を作るシーンとかそういう細かい描写のシーンとか、手作りのペットボトルのサイレンサーを作るシーンとか、後半、手作りでナパームや催涙ガスを作るシーンとかをもっと丁寧に描いて欲しかったかも。そういうシーンが丁寧に描かれるだけで、他のシーンを含めて、作品全体がすごく引き締まるのに!
 
 あと、今作では変な男女の恋愛シーンが出てこないのも良いです。アフリカの任務で死んだドニーの未亡人のサラとそういう関係にならないのも良いです。映画的には、出発前の部屋のシーンでラブシーンを始めたいんでしょうけど、ただでさえ時間が無いんで余計なシーンは入れないでね!
 
 なんかハリウッドも大して内容が無い作品でも平気で140分、150分の作品にしちゃうのに、なんで今作が126分なのか疑問です。すごく面白い原作があるんだから、もっともっと原作を活かして見す!ディレクターズカット版とかでもう少し長いヴァージョンがDVDで発売されないかなぁ??85点
ザ・シューター/極大射程 スペシャル・コレクターズ・エディション

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原作の小説は映画を観ているかのように映像が思い浮かんできます!
最高に面白いです!
極大射程〈上巻〉 (新潮文庫)
スティーヴン ハンター,Stephen Hunter,佐藤 和彦
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『ナショナル・トレジャー』ニコラス・ケイジ知性派ヒーロー!

2007-12-24 00:20:30 | アクション
ナショナル・トレジャー
NATIONAL TREASURE(2004年アメリカ)
 監督 ジョン・タートルトープ
 脚本 コーマック・ウィバーリー、マリアンウ・ウィバーリー、ジム・カウフ
 出演 ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ヴォイト、ショーン・ビーン、クリストファー・プラマー

 ■ストーリー■
 1832年チャールズ・キャロルはアメリカ独立宣言に署名したメンバーの1人だったが、古代から受け継がれる宝物のありかを伝えるためアンドリュー・ジャクソン大統領の元に向かうが、大統領は不在で会うことができなかった。そこで、そばにいた人間、トーマス・ゲイツにその宝物の秘密を託すのだった。その宝物を求めて数多くの人間たちが古代より争ってきたのだった。古代より行方不明になってしまった宝物だが、第1次十字軍がソロモンの神殿で見つけたのだった。この莫大な宝物が個人のものになってはいけないと騎士団は宝物をヨーロッパに持ち帰り、騎士団はテンプル騎士団と名乗るのだった。騎士団はフリーメーソンという秘密結社を作るのだった。フリーメーソンはアメリカ建国にも力を貸したフリーメーソンは宝物のありかを数多くの謎とともに隠すのだった。
 その後、「秘密はシャーロットと眠る」という謎の言葉のみがゲイツ家に伝わるのだった。歴史学者でありなおつ冒険家、ベン・ゲイツはその伝説の宝物を探し求めていた。ベンは、パートナーのライリーとその宝物を求めてシャーロット号にたどりつくのだった。
  
 ■感想■
 ニコラス・ケイジ主演のアクション映画。
 「いつか観よう」と思っているうちに、続編の『』が公開され、なおかつ、本日の(正確には昨日です)日曜洋画劇場で放映されちゃいました。今回の日曜洋画劇場は30分の時間枠延長での特別枠での放送でした。
 21:00~23:24の144分枠なんで、実質本編は120分くらいの放送でしょうね!オリジナルが131分なんで、エンドクレジットが長々と流れることを考えるとおよそ5分くらいのカット版なんでしょうね。
 
 いや~、想像以上にドンドンストーリーが進んでいくんでビックリ!いくらハリウッドでももう少し、考える時間のある作品かと思いきや、観ている間に、主人公のニコラス・ケイジが謎を解いちゃってサクサク物語が進んでいきます。
 「え~っ、早すぎ!」
 謎が早く解けても、同じく謎が一瞬で解けちゃう『ダ・ヴィンチ・コード』(06年)よりは1000倍面白いです!『ダ・ヴィンチ・コード』は観客をバカにしたような作品でしたけど、今作はまだちゃんとエンターテイメント作品になってますからね。
 『ダ・ヴィンチ・コード』って謎が何にもなくて、ストーリーがまるで中学生向けのジュヴナイル用に作ってるの??っていうくらい内容の無い作品でしたからね!
 
 ところで今作では、敵役でショーン・ビーンが出てきますけど、そんなに悪い奴に見えないです。まぁでも、今作がブエナビスタの作品だからしょうがないのかな??まぁ、家族みんなで見れる映画だと思えばこんなもんでしょう!

 ただ、実は実際に見るまでは、ニコラス・ケイジが、「“インディ・ジョーンズ”みたいな肉体派なヒーローを演じてるんだろうな」って思ってたんですけど、今作でニコラス・ケイジが演じている主人公はどちらかと言うと、肉体派というより、知性派の主人公でした。軍隊にいたって設定だったから、てっきり「ハリウッドの良くあるアクション映画のヒーローなんでしょ」って思っちゃいました。
 
 でも知性派といっても、そこはハリウッドのエンターテイメント作品!何も考えずにポップコーンでも食べながら見るのには最高の1本です!見たあと何も残らないかもしれないですけど、本当にこういうエンターテイメント作品があっても良いでしょ!現実はつらいコトばかりなんだから、映画の中くらいハッピーエンドなこういう肩の凝らない映画があっても良いでしょ!

 自ら進んで今作のDVDを買おうとは思わないですけど、誰かからプレゼントでもらったらウレシイかも!(でも、内心はどうせ買ってくれるなら、買う前に相談して!とか思っちゃいそうですけどね)
 なんか、ハリソン・フォードの「インディ・ジョーンズ」シリーズを想像してましたけど、実際はアンジェリーナ・ジョリーの「トゥームレイダー」シリーズみたいな雰囲気な作品でした!65点
ナショナル・トレジャー 特別版

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DVD化して欲しい!

2007-12-23 01:38:51 | なんでDVD化されないんだ!
 前回、イタリア映画(オリジナルビデオですけど)の『忌み嫌われる家』(03年)の感想の記事を書きましたけど、そのときにこんな作品をDVD化して!って書きました。スウェーデン映画のアクション映画(多分)“THE THIRD WAVE”や、A・J・クイネルの「燃える男」の映画化“MAN ON FIRE”とかでした!

 でも良く考えたら、他にもDVD化して欲しい作品がいくつもありました。

 イタリア映画のSF映画で何本かDVD化して欲しい作品を紹介すると、

■『ニューヨーク2019』(ビデオ題『サイボーグハンター ニューヨーク2019年』)
2019 AFTER THE FALL OF NEW YORK(1984年イタリア、フランス)
 監督 マーティン・ドルマン(セルジオ・マルティーノ)
 出演 マイケル・ソプキー、ジョージ・イーストマン

 子ども生まれなくなった未来、サイボーグとミュータントが地上にあふれている世界で子どもを生むことが出来る女性を救出するためニューヨークに、サイボーグハンターが行くというSFです。もちろんジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』のマカロニ版ですけど、オリジナルに負けないくらい面白い大傑作です!
 SF映画の大傑作です!アクション系の作品が好きな映画ファンだったら絶対に満足するはずです!
 アメリカの西部劇が、イタリアでマカロニウエスタンになったように、今作もオリジナルに負けないようにイロイロと見せ場を用意してます!はっきり言ってSF映画ファン必見!TV東京で何回か放映されてるんで日本語吹き替えつきでDVD化して欲しいです!
 日本語吹き替えにいつも真剣に取り組んでいる株式会社スティングレイさんからDVD化して欲しいです!

■『ブロンクスウォリアーズ 1990年の戦士
 1990 THE BRONX WARRIORS(1982年イタリア)
 監督 エンツォ・G・カステラッリ
 出演 マーク・グレゴリー、ヴィック・モロー、クリストファー・コネリー、フレッド・ウィリアムソン
■『ブロンクスからの脱出
 ESCAPE FROM THE BRONX(1983年イタリア)
 監督 エンツォ・G・カステラッリ
 出演 マーク・グレゴリー、ヘンリー・シルヴァ

 エンツォ・G・カステラッリ監督、マーク・グレゴリー主演のSF2部作!『ブロンクスからの脱出』の方は自信が無いですけど『ブロンクスウォリアーズ 1990年の戦士』はTVの映画劇場で放映してます!これも日本語吹き替え付きでDVD化して欲しいです。
 ストーリー的には、「ニューヨーク1997」系のデストピア系の近未来SF+ウォルター・ヒル監督の『ウォリアーズ』なんですけど、やはりオリジナルの『ウォリアーズ』より100倍以上面白いです!


■『カー・バイオレンス』(ビデオ題『マッド・ファイター』)
THE NEW BARBARIANS(1983年イタリア)
 監督 エンツォ・G・カステラッリ
 出演 ティモシー・ブレント、フレッド・ウィリアムソン、ジョージ・イーストマン

 『マッドマックス2』のマカロニ版です!世界が荒廃した近未来を舞台にした「マッドマックス2」もどきの作品の中でも、特に面白い作品が今作!最後の方で、主人公のスコーピオンが『荒野の用心棒』系みたいな小道具を使うシーンには思わず拍手しちゃいました!(ついニタニタした!って表現の方が正しいかな??)
 今作もTV東京で何回か(2回かな??)放映されているので日本語吹き替えつきでDVD化して欲しいです!

 こういう4作品でDVD-BOXとかどうでしょうね!全作日本語吹き替えつきで!マカロニウエスタンも良いですけど、マカロニなSF映画も良いでしょ!
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『忌み嫌われる家』ビデオ撮り作品

2007-12-22 09:08:12 | ホラー
忌み嫌われる家
THE SHUNNED HOUSE(2003年イタリア)
 監督 イヴァン・ズッコン
 脚本 エンリコ・サレッティ、イヴァン・ズッコン
 出演 ジョゼッペ・ロルッソ、フェデリカ・クアリエーリ

 ■ストーリー■
 過去、何回も火災を起こし、また悪魔祓いをした死人を何人もだしている屋敷に記事にするためアレックスとリタのカップルがやってくる。しかし、調査をはじめたその日から不思議なことが起こりはじめるのだった。

 ■感想■
 H・P・ラヴクラフト原作のホラー映画。
 イタリア映画だって言うんでついレンタルしちゃいましたけど、映画でなくビデオ撮りのオリジナルビデオでした。
 イタリア映画だって言うんで少し期待しちゃった自分が悪いんですけど、これはダメでした。いまどき、こんなストーリーでなんなの??って感じです。いや、ストーリーより何より、ビデオ撮りっていうだけでもう観る気が失せちゃいました。イヤイヤ観てるもんだから、観ている間、ずっと苦痛状態でした。これじゃ「忌み嫌われる家」じゃなくて「忌み嫌われるホラー作品」になっちゃいますよ!

 H・P・ラヴクラフトの作品って読んだこと無いんで偉そうなコトは何にも言えないんですけど、映画化(映像化)するんなら、よっぽど演出力がある監督がキッチリ作るか、内容を現代風に変えるとかしないと面白くならないのかも。
 原作知らないんで、「もし、今作が原作通りの映画化作品だとしたら」ってことですけど。 
 
 ランニングタイム87分なのに、観るのがつらかったです!「だから何??」って感じの印象しかないです。ホラー映画嫌いを増やそうって気なの??それくらいきつかったです!あと10分とか15分短くしたら面白くなるってレベルの作品でも無いです!今作は、あと30分短くても、ダメかも。

 B級映画(C級かな??Z級って話も)で、ゾンビ映画やSF映画を監督した、イタリアの監督、故ブルーノ・マッティ(ヴィンセント・ドーン)が巨匠にみえてきちゃいます。ブルーノ・マッティ監督は、少なくとも観ている間、文句を言ってもそれなりに楽しめる作品を作ってましたもんね。
 本当に2003年のオリジナルビデオまでソフト化されてますけど、なぜ今作なんでしょう??
 
 「@KOBAのムービー!ムービー!」では何回も言ってますけど、しつこく書いちゃいますけど他にもソフト化して欲しい未公開作品がいくらでもあるのに!
 『ゼロトレランス』(99年)、『エクゼクティブプロテクション』(01年)の続編のスウェーデン映画“THE THIRD WAVE”(03年)とかも観てみたいです!
 また、A・J・クイネルの「燃える男」の映画化“MAN ON FIRE”(87年)、主人公クリーシーにスコット・グレン。競演はジョナサン・プライス、ブルック・アダムス、ダニー・アイエロと超豪華なアクション映画!イタリア、フランス合作の映画ですけど、リメイクの『マイ・ボディガード』(04年)より面白そう!(『マイ・ボディガード』もひどかったです!特にラストへの展開が!)
 ダン・カーティス監督の『血の唇』(70年)の続編“NIGHT OF DARK SHADOWS”(71年)とかも観てみたいですよね!
 あと数多く作られている香港のアクション映画!最近はメジャーな作品はかなり観れますけど、まだまだ観れない作品ばかりですもんね。いくらでもソフト化する作品はあるでしょうにね!

 ところで、今作に話題を戻すと、ホラー映画どころか、イタリア映画を嫌いにさせる気??DVDのパッケージもしっかり観ずに借りてきた自分が悪いんですけどね。DVDを借りるとき(特に未公開作品です)ほとんど内容を見ずに借りてきちゃうんですよね!映画は事前情報が無ければ無いほど、観たときに感動が大きいですからね!
 
 そうはいっても「映画秘宝」やら「DVDでーた」とかで最小限の情報は得てるんですけどね。イタリア映画でも今回は点数厳しくつけちゃいます。0点
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『新死霊伝説』スティーブン・キング続編

2007-12-21 23:55:32 | ラリー・コーエン
新死霊伝説
A RETURN TO SALEM'S LOT(1987年アメリカ)
 監督 ラリー・コーエン
 脚本 ラリー・コーエン、ジェームス・ディクスン
 原案 ラリー・コーエン
 出演 マイケル・モリアーティ、サミュエル・フラー、リッキー・アディソン・リード、アンドリュウ・ダガン

 ■ストーリー■
 人類学者のジョーは、精神をわずらった息子ジェレミーを連れて、静養のために、おばからもらった家のあるセーラムズロットにやって来る。昼間は寂しい田舎町だったが、夜になると通りに人があふれ出す変った町だった。そのころ、町を通りがかった若者が襲われ生き残った女性がジョーの家に逃げ込んでくるのだった。
 
 ■感想■
 スティーブン・キングも吸血鬼小説「呪われた町」の映画化作品『』(79年)の続編です。
 監督、脚本、原案、製作総指揮はラリー・コーエン!TVシリーズ「刑事コロンボ」や傑作アクション『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』(82年)の脚本を書いたり、最近では『フォーンブース』(02年)の脚本を書いたり『セルラー』(04年)の原案もやってます。
 監督としては『悪魔の赤ちゃん』シリーズが1番有名なのかな??今まで、ラリー・コーエンの作品は、記事で取り上げてきませんでしたが、これからは少しづつとりあげていきます!お楽しみに!(って、言ったものの、あれ、誰も楽しみにしてないかな??
 
 原題が“A RETURN TO SALEM'S LOT”だし、てっきり続編??って感じですけど、続編というよりも、吸血鬼の町っていうテーマと町の名前「セーラムズロット」の名前だけ使ったリメイクといった作品です!
 ラリー・コーエンの作品だから、喜んで観れますけど、他の監督が同じ作品を撮ったら怒ってます!鏡に映ったり、にんにくが大丈夫だったりずいぶんと設定がオカシいです。まぁ、にんにくが大丈夫なくらいは良いですけどね。

 吸血鬼ハンターも登場せず、偶然通りかかったナチハンター役のサミュエル・フラーが吸血鬼ハンター役になってます。人類学者に吸血鬼の聖典を書かせようっていう設定も、なんか盛り上がらないです。鏡に映ったり、にんにくが大丈夫だっていうコトを正しく残そうっていうって。なぜ??
 
 “人類最古の種族”って説明されて、すぐに「バンアイア」って、マイケル・モリアーティおかしいでしょ!それって、吸血鬼の存在を認めてるでしょ!
 すぐ逃げ出せば良いのに、今作の主人公マイケル・モリアーティは、なんだかんだ言って町に残って、吸血鬼とHしてます。ハッキリ言って全然怖くないホラー映画です。

 ところで、ちょっと盛り上がらない作品ですけど、音楽がやたらと重厚です。音楽はマイケル・マイナード。重厚なホラー映画みたいなサウンドトラックです!ちょっと作品から浮いてるかも!

 なんで、ラリー・コーエンも、今作を作ったんでしょう??そこに興味があったりして!「お金のため」とか言われちゃうかな??
 同じ1987年には、傑作スリラー『殺しのベストセラー』の脚本を書いてるんですよね!ラリー・コーエンって、今作のような吸血鬼をテーマにした正統派ホラーより、サスペンス映画の方があってるのかな??ラリー・コーエンだからプラス15点で65点
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『ゴースト・ストーリー』ピーター・ストラウブ幽霊談

2007-12-20 23:51:04 | ラリー・コーエン

ゴースト・ストーリー
GHOST STORY(1981年アメリカ)
 監督         ジョン・アービン
 脚本         ローレンス・D・コーエン(ラリー・コーエン)
 原作         ピーター・ストラウブ
 撮影         ジャック・カーディフ
 出演         フレッド・アステア
             メルビン・ダグラス
             ジョン・ハウスマン
             クレイグ・ワッソン
             ダグラス・フェアバンクス・jr
             パトリシア・ニール

 ■ストーリー■
 ドン・ワンダリーは、都会にいる兄がビルから落っこちて死んだことを知り、故郷ニューイングランドのミルバーンの町へ帰ってくる。しかし、その矢先、父親のエドワードも橋から落っこちて死んでしまうのだった。父親の死に疑問を持ったドンは調査を始める。調査の中で、父親たち4名の老人たちのチャウダー会という集まりに何かがあるのではと疑うのだった。

 ■感想■
 ピーター・ストラウブ原作「ゴースト・ストーリー」(ハヤカワ文庫)の映画化作品のホラー。
 監督は『戦争の犬たち』(1980年)、『ゴリラ』(1986年)、『フォース・エンジェル』(2001年)のジョン・アービン。
 脚本はラリー・コーエン。今作では、『キャリー』(1976年)、『IT』(1990年)のときと同じく、ローレンス・D・コーエンの名前でのクレジットになってます。

 西洋では、(って言っても最近では日本でもですけど、)幽霊談がメジャーでないからなのか、ストーリーは、ホントに単純な幽霊物でも、ちゃんとしたホラーになっちゃうんですね。
 でも、ラリー・コーエンのぐいぐいと引き込まれるような脚本と、ジョン・アービンの手堅い演出と、ディック・スミスの特殊メイクのおかげで、すごく楽しめる作品になってます。

 単純なストーリーの映画なのに、こんな面白いホラー映画になるなんて!
 
 今作は、ピーター・ストラウブの原作ってハヤカワ文庫で上下巻ですごいヴォリュームなんですけど、未読なんで良くわからないですけど、かなりコンパクトにまとまってますね!才人ラリー・コーエンが脚本書いてるから、すごくうまく脚色してるんでしょうね。
   
 原作を読んでないので、良くわからないですけど、なぜ50年も経ってから、エバって出てきたんでしょうか??
 老人たちの力が人間として弱くなってきたからなんですか??
 それに、主人公のドンのお兄さんなんて、何にも知らなくて死んでるんですもんね!復讐になってますか??周りの人間に恐怖は与えてますけどね。でも、幽霊の考えることは分からないですからね!

 あと、ストーリー的にいって、主人公のクレイグ・ワッソンって、勘が良すぎ!事件が起きたらすぐに「幽霊の仕業だ!」なんて!いくらなんでも、おかしい!
 これって、なんでもかんでも、モンスターや吸血鬼や狼男のせいにしちゃう(←実際、モンスターのせいなんだけど)「事件記者コルチャック」か!って感じ。

 こういう単純なストーリーにこそ、脚本家の実力の差が出るかも。ホントにラリー・コーエンって、脚本がうまいですよね。ラリー・コーエンにプラス5点で 75点

ゴースト・ストーリー (上)ピーター・ストラウブ,若島 正早川書房このアイテムの詳細を見る
ゴースト・ストーリー (下)ピーター・ストラウブ,若島 正早川書房このアイテムの詳細を見る
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『DOAデッド・オア・アライブ.』女性、水着、戦い!

2007-12-19 22:10:07 | アクション

DOAデッド・オア・アライブ
DOA DEAD OR ALIVE(2007年アメリカ、ドイツ、イギリス)
 監督          コーリー・ユン
 脚本          J・F・ロートン
              アダム・グロス
              セス・グロス
 出演          デヴォン・青木
              ジェイミー・プレスリー
              ホリー・ヴァランス
              サラ・カーター
              エリック・ロバーツ

 ■ストーリー■
 ビクター・ドノヴァンが主催する格闘トーナメント「デッド・オア・アライブ」にそれぞれのジャンルのトップアスリートたちが集められた。その中には、前回のデッド・オア・アライブで兄が行方不明になり、兄の行方を捜しに抜け忍となった忍者かすみがいたのだった。
 
 ■感想■
 コーリー・ユン監督、J・F・ロートン脚本のビデオゲームの映画化作品。
 
 原作になった格闘ゲームは、良く知らないんですけど、普通に楽しめました!
 映画のストーリーが、若い女性が活躍するストーリー!
 監督が香港時代にアクション監督を多く手がけたコーリー・ユン!
 ゲームの映画化!
  ランニングタイムが86分!

 「多分、軽い気持ちで観れるんだろうなぁ!」って思って観たんですけど、想像以上の「軽さ」でした。
 この軽さは、もはや芸術的!文化的で、眠くなるような映画しか認めないような映画ファンには、どう見えるかわからないですけど、普通のエンターテイメント映画ファンなら絶対に楽しめるはず!

 みんなが観る前に想像しているシーンが次から次へと展開していきます!
 脚本が、トンデモ映画『ハンテッド』(1995年)のJ・F・ロートンなんで、想像どおりのにぶっ飛んでます。
 ドリュー・バリモア、キャメロン・ディアス、ルーシー・リューの『チャーリーズ・エンジェル』(2000年)が超マジメな映画に思えるくらいの軽さです!
 自分的には今作のような軽さより、『チャーリーズ・エンジェル』の方が断然好きですけどね!

 今作の場合、最初から最後まで大した内容もなく、水着みたいな服を着た女性たちが戦っているだけで、ちょっと飽きちゃいました。もう少しストーリーがあったら良かったのに!せめて、チャーリーズ・エンジェルの半分くらいの。
 
 でもビデオゲームの映画化作品としては、まぁ及第点って感じですかね??「バイオ・ハザード」シリーズみたいな成功例もありますけど、ビデオゲームの映画化なんてこれくらいのデキなら十分ですかね。
 ヒマつぶしに観るには最適の作品ですけど、DVDを買ったりして何回も観るような作品なの??って聞かれると、少し返答に困っちゃうような作品です。  65点  

DOA デッド・オア・アライブ デラックス版 [DVD]
デヴォン青木 ホリー・ヴァランス ジェイミー・プレスリー ケイン・コスギ サラ・カーター ナターシャ・マルテ
ジェネオン エンタテインメント
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『エキスパート』ストーリー関係なしのアクション

2007-12-18 21:43:51 | ラリー・コーエン

エキスパート
THE EXPERT(1994年アメリカ)
 監督         リック・エイヴリー
 脚本         マックス・アラン・コリンズ
             ラリー・コーエン(ノンクレジット)
 出演         ジェフ・スピークスマン
             ジェームズ・ブローリン
             マイケル・シェイナー
             アレックス・ダッチャー

 ■ストーリー■
 特殊部隊に護身術と白兵戦を教えている派遣教官ジョン・ロマックスの妹変質者によって殺された。犯人のマーティン・ケイガンは死刑の判決が出るが、収監された刑務所では、マスコミへの対応に失敗した所長の退陣があった。新らしい所長は人権擁護派であり、ケイガンを治療センターへの移送を考えていた。そのことを知ったロマックスは刑務所に侵入、個人的に復讐をしようとしていた!

 ■感想■
 数々の映画でスタントコーディネーターをやっているリック・エイヴリーが監督したアクション映画。
 脚本に、ノンクレジットでラリー・コーエンが関わってます!クレジットされているマックス・アラン・コリンズは超ダメダメ映画になってしまった『ロード・オブ・パーディション』(2002年)の原作を書いてます。

 監督のリック・エイヴリーが、数々の作品でスタントコーディネーターをやっているだけあって、無意味にアクションシーンがスゴスギです。

 ストーリー本編とあんまり関係ない殺人鬼ヘイズンの家族が、捕らえられた3男のボビーを取り返しに審問会に来るシーンとか無意味にハデです。
 主人公のジェフ・スピークスマンとハデな乱闘シーンが繰り広げられますけど、そこまで必要なの??って感じです!
 また、酒場から出てきた男たちとの乱闘シーンも大迫力!
 でも、このシーンも本編と全然関係ないです!本編と関係ないアクションシーンがいくつも用意されてます!でも、これって、なんかアクション映画としては、破綻してる気が!
 
 ラリー・コーエンが脚本で、どう関わったのかわからないですけど、とにかくアクション映画の快作です。無関係なアクションシーンがいくつもあるのもラリー・コーエが脚本だから??って疑っちゃいます!
 本当は、すごく才能があるのに、なぜかどんな作品でもB級作品にしちゃうラリー・コーエンだけに、そういうコトもあり得ますよね!
 
 ラリー・コーエンと言えば、原作の時代設定を現代にして、アクション映画の大傑作にした『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』(1982年)や、ちょっと不思議な設定のハードボイルド『殺しのベストセラー』(1987年)の脚本を書いています!
 また、アイスクリームの恐怖を描いた『ザ・スタッフ ゾンビのデザート』(1985年)や、連続殺人鬼を描いた作品と思わせて怪獣映画になる『空の大怪獣Q』(1982年)を書いてる超エンターテイメント脚本家ですもんね。
 
 ありえない設定を堂々と書く脚本家ですから、何が起きても驚きません!
 最近もTVシリーズのホラーアンソロジー「マスターズ・オブ・ホラー」の第1シーズンの1エピソード「ハンティング」でも、シリアルキラーが3組も出てくる作品の脚本を書いています!
 「そんな、バカな!」
 でも、そこがラリー・コーエンの作品の良いところ!

 ところで、刑務所長って、そんなに偉いんですか??知事に交渉までできるんですか??今まで観てきたサスペンス映画だと、そんなイメージ無いんですけど、ラリー・コーエンの作品なんで、OKです。

 今作って、良く考えると、主人公のジェフ・スピークスマンって、勝手に刑務所に潜入して、死刑囚や、恨みを持つ犯人を殺しちゃってるんですけど、それってアリなんですか??
 まぁ、死刑囚だし、妹を殺した犯人は刑務所長や刑務所の看守たちを殺しちゃってるから正当防衛になるんですかね??
 アメリカの警察も、その地域、地域でずいぶ法律が違いそうだから、ジェフ・スピークスマンも無罪放免なんでしょうね!
 
 だって、地元の警察の特殊部隊の教官ですもんね!いくら荒唐無稽なアクション映画とはいえ、そういうところは気になっちゃいます!
 でも、やっぱりラリー・コーエンのファンなら必見の作品です!TV東京の映画枠で放映した日本語吹き替え音源つきで、ぜひDVD化して欲しいです! 70点

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『アイ・アム・レジェンド』ヒー・イズ・レジェンド??

2007-12-16 21:39:39 | SF

アイ・アム・レジェンド
I AM LEGEND(2007年アメリカ)
 監督          フランシス・ローレンス
 脚本          マーク・プロトセヴィッチ
              アキヴァ・ゴールズマン
 原作          リチャード・マシスン
 出演          ウィル・スミス
              アリシー・ブラガ
              ダッシュ・ミホク
        サリー・リチャードソン

 ■ストーリー■
 ガンを治療する新薬が開発されるが、治療した者たちが狂犬病のような症状を見せ始める。この病気はニューヨークを中心に広がっていくのだった。3年後、90%の人類は死滅したが、残りの人々の一部は感染者となり凶暴な生物となっていた。免疫を持っていたため生き残った軍の科学者ロバート・ネビルは、ニューヨークで病気の治療の研究を行っていた。

 □■□ネタバレあり!□■□

 ■感想■
 リチャード・マシスン原作「アイ・アム・レジェンド」(ハヤカワ文庫)の映画化作品です。
 
 リチャード・マシスンの「アイ・アム・レジェンド」も度々タイトルが変わりますね!
 最初が「吸血鬼」、その後「地球最後の男」に改題されて、今回は「アイ・アム・レジェンド」と味も素っ気もないカタカナタイトルになっちゃいました。
 それに、今回は新訳での発売だったんでビックリ!ハヤカワ文庫の「地球最後の男」の版持ってるんですけど、今回の「アイ・アム・レジェンド」版も買っちゃおうかな??って。けっこう題材的には今風の感じの作品なんで、「新訳」って、こういうのって珍しくないですか??ただ、タイトルの「アイ・アム・レジェンド」はいかにも映画の宣伝みたいで好きじゃないですけどね!

 このリチャード・マシスン原作の映画化なんですすけど、みなさんご存知だと思いますけど3度目の映画化です。まず、1964年にヴィンセント・プライス主演で映画化されてます。最近、DVD化されたので観た人も多いはず。実は自分もDVDを購入したんですけど、まだ観てないです。
 
 そして2度目の映画化がチャールトン・ヘストン主演で1971年に映画化されてます。原作とはまるっきり違うアクションSFになってますけど1970年代ってこともあってか、なかなか面白い作品になってると思うんですけどね。
 ただ、原作者のリチャード・マシスンは
 「自分の小説とまるっきり関係ないような作品なのに原作料もらえた」と言ったって噂もあるくらいの作品です。これって、すごいイヤミなのか皮肉なのか??

 で、今回3度目の映画化の『アイ・アム・レジェンド』なんですけど、主演がウィル・スミスっていう段階でかなり観る気が萎えたんですけど、
 
 「もしかしたら面白いかも」

 と思って観にいきました。
 
 やっぱり前回の映画化と同じくアクションSFになっている気が…。
 同じアクション風なデキならチャールトン・ヘストン版の方が100倍面白いです!
 
 もう、一言で言えば、“なぜリメイクしたの??
 
 今作はかつてリドリー・スコット監督、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化の動きがあったんですけど、結局、その企画はお流れになったことがあったんですけど、今回の映画化を観る限り、リドリー・スコット版も観てみたかった気がします。ウィル・スミス主演でも、アーノルド・シュワルツェネッガー主演でもアクション風な感じなら、絶対にアーノルド・シュワルツェネッガー版の方が面白そう!
 今回の映画化で、良かったのはランニングタイム100分と最近の映画では短いところだけです。
 
 ウィル・スミスは軍人や警官には見えても、どうも科学者には見えないです!
 ルームランナーや筋トレしてるシーンは、やたらマッチしてましたけど、ウィル・スミスが科学者役、なんで??って感じです。
 
 あと、水、電気、ガスはどうしてるの??トイレは??まぁ、トイレは公園でしてるのかもしれないですけど、そういう描写や説明は必要でしょ。だって、ウィル・スミスが住んでる家ってすごく快適そう。パソコン使ってたり、ご飯作ってたり、シャワー浴びたりして。水、電気、ガスの供給源の説明の描写は絶対に“必要”です!
 
 あと、あの凶暴な感染者がいるのに、あの家の装備は薄すぎ!もうちょっと要塞化しておかないと。紫外線灯や爆弾を仕掛けるんだったら、もっと重装備にしておかないと!『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968年)みたいに偶然逃げ込んだ一軒屋じゃないんだから!あれだけ警備にかけられるんだったら、もっともっと重装備にしないと!

 まぁ、そんなことは良いんですけど、どこが“レジェンド”なのか??ってことです!そんな終わり方あり??って感じの終わり方です!あのラストだけでマイナス50点!! 

 まぁ、今作の主人公は、ゾンビみたいな感染者たちが相手だし、主人公が感染者たちを次から次へと、木の杭で殺しまくってるわけでもないから、レジェンドにならないのかもしれないですけど。
 あの逆転の発想の素晴らしい原作をどうやったら、こういう映画に作り上げようって気持ちになるんですかなね??このラストなら1970年代の雰囲気たっぷりの『SF地球最後の男オメガマン』の方が断然上です!

 脚本も、もう1ヒネリ2ヒネリして欲しかったです。いや、いっそのコト、最初から書き直して欲しいです!!
 ラストは原作通りにしちゃいけないんですか??
 原作では、誰が「吸血鬼」だったのか、恐れられる存在なのか、まさに逆転した発想の秀逸な作品なのに、映画版の今作は血清を発明して主人公が“伝説”になったって、単なる良くありがちなヒロイックなSFに成り下がってるじゃないですか!
 
 「アイ・アム・レジェンド」でなく「ヒー・イズ・レジェンド」にしてどうするの??
 
 あまりの結末に、映画館で愕然としましたよ!
 このラストはヒドすぎ!!

 大体、感染者が凶暴なゾンビみたいな感じで社会性を持ってない設定なのも、原作の魅力をまるっきり引き出してないです!原作は原作!映画は映画ですけど、だったらリチャード・マシスン原作の「アイ・アム・レジェンド」の映画化でなく、オリジナルな終末SFとして映画化すれば良いのに!!

 あと、ウィル・スミスが地球最後の男どころか、女性が生き残っていたりして!!彼女は新しい感染した生き残りの人類なのかな??とも思ったんですけど、全然、そんなコトもなく普通の生き残りでした。
 

 あのラストの村の描写もすごすぎ!今作って『世界が燃えつきる日』(1977年)なの??って印象です。
 ニューヨークで1人で孤独を味わっていた描写が台無しなラストに、もうマイナス30点!
 
 どうせなら『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)のザック・スナイダー監督、ジェームズ・ガン脚本のコンビにでもリメイクして欲しかったかも! マイナス20点

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組) [DVD]
ウィル・スミス,アリーシー・ブラガ,ダッシュ・ミホック
ワーナー・ホーム・ビデオ
アイ・アム・レジェンド [Blu-ray]
ウィル・スミス,アリーシー・ブラガ,ダッシュ・ミホック
ワーナー・ホーム・ビデオ
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫NV)
尾之上浩司
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地球最後の男 [DVD]
ヴィンセント・プライス,エマ・ダニエリ,ジャコモ・ロッシ=スチュアート,クリスティ・コートランド,フランカ・ベットーヤ
有限会社フォワード
地球最後の男 オメガマン 特別版 [DVD]
チャールトン・ヘストン,アンソニー・ザーブ,ポール・コスロ
ワーナー・ホーム・ビデオ
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「空とぶモンティ・パイソン」DVD化!日本語吹き替えつき!

2007-12-12 22:32:54 | DVD新譜の記事
 最近、映画を何本か観たので記事にしましたけど、以前のように本数を観ていないせいか、作品の感想の記事の数が少ないですけど、今回は、またまたDVDの発売の記事です!
 
 もう、これだけは記事にしないと!!なんと東京12ch(現TV東京)で放映された「空とぶモンティ・パイソン」が2008年2月20日にソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントさんからDVDで発売になります!
 すでに何回か色んな形で劇場版やらTVシリーズがDVD化になているので、「何をいまさら??」って感じに思われる方も大勢いらっしゃるかもしれませんけど、「なんと、なんと、なんと、今回は伝説のTV放映時のTV音源による日本語吹き替え版なんです!」
 劇場版の『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(75年)と『モンティ・パイソン・アンド・ナウ』(75年)は最初から日本語吹き替えつきでしたけどね。
 
 でも、TVシリーズの「モンティ・パイソン」が
 なんと
 
 日本語吹き替えつき!
 日本語吹き替えつき!
 日本語吹き替えつき!

 なんです!
 
 広川太一郎さん、納谷悟朗さん、青野武さん、山田康雄さん、飯塚昭三さん、古川登志夫さん、安原義人さんの声で観れるんですよ~!TV東京(東京12ch)で観てた人もそうでない人も必見!必見!
 もう絶対に観れないんだろうなぁ!と思っていたんでこの話を知ったときは、うれしさのあまり飛び上がりましたよ!なんでもこの音源なんですけど、TV放映版の音声を持っていたファンがいたらしいです!
 「いや~、ファンってありがたいですね!」
 良く吹き替え版のビデオ版があるにも関わらずDVDに日本語吹き替えをつけないようなDVDもありますけど、少し見習って欲しいです!

 それにこの企画を通したソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントさんにも感謝です!
 Amazonなら予約で安くなるのでこの機会に予約しちゃいます!しばらく昼ごはん節約します!
MONTY PYTHON'S FLYING CIRCUS

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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こちらは最初から日本語吹き替えつき!
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル

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モンティ・パイソンのメンバーは劇場版と認めていない「アンド・ナウ」
モンティ・パイソン・アンド・ナウ

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『フリーダムランド』ベストセラー映画化!

2007-12-11 01:23:38 | サスペンス
フリーダムランド
FREEDOMLAND(2006年アメリカ)
 監督    ジョー・ロス
 脚本    リチャード・プライス
 原作    リチャード・プライス
 出演    サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアン・ムーア
        ウィリアム・フォーサイス

 ■ストーリー■
 子どもを後部座席に乗せた車がカージャックされた。襲われたドライバーの白人女性ブレンダは、アフリカ系アメリカ人が犯人だと言う。病院にやって来たブレンダから事情を聞いたロレンゾ刑事は捜査を始めるのだった。アフリカ系アメリカ人の低所得者が大勢住むアームストロング団地地区のため、デンプシー警察は町を封鎖するのだった。白人の子どもが1人誘拐されただけで町を封鎖したことで、町の住民と警察との対立の緊張感は高まっていくのだった。

 ■感想■
 リチャード・プライス原作のミステリー小説の映画化。
 
 自分は映画を観る前に事前になるべく情報を得ないようにしてるんで、今作のことをトンデモ映画だと勝手に思ってました。
 ジュリアン・ムーア主演で子どもがいなくなるっていうんで、勝手に、てっきり「『フォーガットン』(2004年)みたいな作品に違いない!」って思い込んじゃいました!

 なぜ、突然、『フォーガットン』なの??って思うでしょうけど、そう思い込んじゃったんです!
 
 スタッフを見れば脚本が原作者のリチャード・プライスなんだからそんなに逸脱するわけないんですよね!原作も未読なんでえらそうなことは何も言えないんですけど、一応ベストセラーのミステリー小説なんだから、トンデモ作品のわけないですよね!
 ウィリアム・カッツ原作の映画化作品じゃないんだから!(←ホメ言葉ですよ)
 
 だから、そんな何にも事前情報無しに観てビックリ!
 超マジメな警察物でした!サスペンスっていうより、小説で言ったら「警察小説」みたいな感じです!
 それもすごく面白い警察小説のような作品です!いまどきこんな面白い警察物の映画が観れるなんて!
 人種間の問題なども含めて、問題がどんどん大きくなっていくのもサスペンスを盛り上げていきます。勝手にトンデモ作品と思っていた自分が恥ずかしいです!最近は(昔から?)小説はあまり読まないとはいえ、少しは原作がある場合は、事前に情報を得ないと!

 ジュリアン・ムーア主演って書きましたけど、本当の主演はアフリカ系アメリカ人の刑事のサミュエル・L・ジャクソンです。
 細身のアフリカ系アメリカ人にカージャックされたはずの、ジュリアン・ムーアが、その犯人より大男の自分に握手したことを不思議に思うあたり、かなりの経験を積んでる刑事って設定です!
 ここで怪しいと思うあたり「刑事コロンボ」みたい。

 あと、サミュエル・L・ジャクソン演じる刑事のキャラクター設定なんですけど、自分の息子が強盗をやって逮捕されて刑務所にいる設定です。アメリカ合衆国の警察って身内に犯罪者がいても刑事を続けられるんですね!
 良いですねアメリカ!日本の警察だったら即、退職させられるんでしょうね。自分は自分!家族は関係ないってことなんでしょうね。自分的には、その考えの方が正しいと思うんですけどね!

 それにしても、アメリカ合衆国ってやっぱり所得の格差や、生活レベルの格差が激しいんでしょうね。こういう地域で起きたからこんな大騒動になるんでしょうから。
 アームストロング団地の住民が「白人の子どもが1人行方不明になったらすぐに大騒ぎだ」みたいなことを言うシーンがありますけど、実際にそうなんでしょうね。
 
 ミステリー物が好きな映画ファンは必見の作品です!犯人当てとかでないですけど、警察物が好きなミステリー映画ファンは必見です!65点
フリーダムランド [DVD]
サミュエル・L・ジャクソン,ジュリアン・ムーア,ウィリアム・フォーサイス
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
フリーダムランド〈下〉 (文春文庫)
Richard Price,白石 朗
文藝春秋
フリーダムランド〈上〉 (文春文庫)
Richard Price,白石 朗
文藝春秋

ジュリアン・ムーアの子どもが行方不明と言えば『フォーガットン
フォーガットン [DVD]
ジュリアン・ムーア,ドミニク・ウェスト,ゲイリー・シニーズ,アンソニー・エドワーズ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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『善き人のためのソナタ』マジメ映画

2007-12-10 00:39:18 | ドラマ
善き人のためのソナタ
DAS LEBEN DER ANDEREN(2006年ドイツ)
 監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 脚本 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
 出演 ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ   

 ■ストーリー■
 1984年、東ドイツは国家保安省シュタージによって国民は監視されていた。シュタージのヴィースラー大尉は尋問に長けた局員だった。ヴィースラーは、劇作家ドライマンを疑い監視を始めるのだった。ドライマンの部屋に盗聴器をしかけ24時間体制で監視が始まるのだった。しかし、監視中にドライマンが楽しむ音楽や文学に触れヴィースラーの心の中に変化が起こり始めるのだった。

 ■感想■
 東西ドイツが分裂していた1984年を舞台にしたドラマ。
 秘密警察が個人の生活を監視していた時代を舞台にした感動的なドラマです。
 “ゾンビ”もヴァンパイア”も出てこないですし、首チョンパシーンも無くもちろん、銃撃戦シーンも無いマジメな、マジメな、マジメな映画です!!
 
 でも、こういうマジメなドラマが苦手な映画ファンが観ても、十分楽しめる作品になっています!!
 
 
 普段だったら、こういうマジメなドラマは観ないんですけど、誰か有名人が今作を面白いって評していたんですよね。
 
 たしか、東京のラジオ局の文化放送のお昼のラジオ番組「吉田照美のやる気MAN MAN」だったと思うんですけど、司会の吉田照美がゲストに最近感動した本、映画とかを聞くコーナーがあったんですけど、そのとき、あるゲストが『善き人のためのソナタ』が良かったって言ったような気がするんですよね。(←記憶違いだったらすいません)
 たまたま番組にゲストに来た方が「面白い」って言ってただけなんですけど、頭の片隅に記憶に残っていたんですよね。

 ちなみに今作は2006年のアカデミー外国映画賞を受賞してます。
 自分的にはアカデミー賞受賞よりも、「やる気MAN MAN」で薦められた方が、「この映画、観てみようかな??」って思っちゃいますよね!!
 自分には、アカデミー賞って、そんなに意味が無いんですよね!そんな自分にとって影響力の強い番組も今年の3月に終わっちゃいました。残念!再開して欲しいなぁ!自分が関東に戻ってからで良いですけど。

 ところで、今作ですけどランニングタイム138分と少し長めですけど、作品のテーマを考えるとこの長さもしょうがないですかね。
 138分、全然退屈させないのは、さすがです!ゾンビもヴァンパイアも出てこないで“首チョンパ”もなくて、銃撃線もない作品で、香港映画でもなくて、138分退屈させないなんて、それなりに良く出来た作品ってコトですよね。それもどちらかといえば自分が苦手なマジメなテーマの作品なのにっ!
 
 音楽や文学が人の気持ちや考えを変えるコトを描いた素晴らしい内容の映画です!
 ちょっと理想的な感じですけど、映画だから、こういうのも良いでしょ!たまにはこういうマジメな作品も良いですね!60点
善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD]
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク,ガブリエル・ヤレド
アルバトロス
善き人のためのソナタ グランド・エディション【初回限定生産】 [DVD]
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク,ガブリエル・ヤレド
アルバトロス
善き人のためのソナタ [Blu-ray]
セバスチャン・コッホ,マルティナ・ゲデック,ウルリッヒ・トゥクール,ウルリッヒ・ミューエ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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『サンシャイン2057』THE B級SF

2007-12-09 10:37:29 | SF
サンシャイン2057
SUNSHINE(2007年イギリス、アメリカ)
 監督    ダニー・ボイル
 脚本    アレックス・ガーランド
 出演    キリアン・マーフィ、真田 広之、ミッシェル・ヨー
             クリス・エヴァンス、クリフ・カーティス

 ■ストーリー■
 太陽が活動を弱めた未来、人類は太陽を活性化させるために太陽に核爆弾を投下させるために宇宙船イカロス2号を発進させた。地球にある核物質をすべて積み込んだイカロス2号が太陽に接近すると、7年前に行方不明になったイカロス1号からの救難信号を拾うのだった。8人のクルーたちは、どう行動するか話し合うが、爆弾は2発あった方が良いという物理学の権威キャパの意見に従いイカロス1号の元へ向かうのだった。

□■□ネタバレあり!!□■□

 ■感想■
 『28日後...』(2002年)のダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本のSFサスペンス。
 主演は『28日後...』と同じくキリアン・マーフィ。
 日本からは真田広之、香港からはミッシェル・ヨーが出演してます!
 
 『28日後...』のダニー・ボイル監督だったんで、すごくすごく期待しちゃったんですけど、なんか1970年代後半のごくごく平均的なSF映画みたいな感じの作品でした。

 本当に『スターウォーズ』(1977年)以降に、大流行した1970年代後半の宇宙SFの1作品みたいです。デキもごくごく普通で記憶に残らないくらいのデキ!しかも、ディズニー映画『ブラックホール』(1979年)とか、イタリア映画『ヒィーマノイド宇宙帝国の陰謀』(1979年)とか、超B級なストーリーに愕然!
 
 退屈なノロノロとした出だしから、イカロス1号からの救難信号をキャッチするまでのシーンが長すぎ!今作でランニングタイム108分は長すぎ!この内容なら、あと15分はカットして!90分強で作れる内容です!
 
 良く考えると『28日後...』も、ゾンビ映画としてみればいかにもなB級系な内容でした!
 これは自分がゾンビ映画は好き!
 宇宙SFはあんまり好きじゃないってコトなのかも??
 「スターウォーズ」シリーズやTVシリーズ「宇宙大作戦」は好きなんですけどね!

 今作の内容って、ある作品を思い起こさせてくれました!

 その作品とは、宇宙SFの『イベントホライズン』(1997年)です。ポール・W・S・アンダーソン監督のバリバリの宇宙船を舞台にしたSFホラーです。宇宙船の幽霊船を舞台にしたホラー度★★★のSF映画です!
 ご覧になった方は、観比べてみて下さい!似てますよね!そう思いませんでしたか??

 大体、数年前に消息を絶った宇宙船の元に行こうなんて、考えが甘すぎ!ロクなことが起きるはずがないでしょ!
 それに、その宇宙船が動くと思う方がおかしいでしょ!
 大体、イカロス1号の元に行かなければ、今回の任務で何の問題も無かったのにっ!!
 それも行くのを決定したのが主人公だなんて!
 迷惑な主人公!大事な任務中だっていうことが分からないんでしょうか??
 
 それにしても、イカロス1号の船長が出てくるあたりから、まさに『イベントホライズン』状態!
 船長は、全身やけどを負ってもピンピンしてるし、ちょっとオカシイでしょ。あんた『イベントホライズン』のサム・ニールか??みたいな感じです!
 
 ホントにB級SFのノリです。なんか大作と思った自分が悪いんですけど、最初からB級SFと分かっていたらもう少し楽しめたのにッ!!こういう作品は、宣伝の仕方を考えて欲しいです。今作も劇場未公開で、あと15分くらい短かったら大傑作だったのに!
 でもまぁ、宣伝と言っても、今やそういうジャンルの映画を専門に宣伝する雑誌も無いですからね!「スターログ」も「ファンゴリア」も「宇宙船」もなくなちゃったですしね!

 ゾンビ映画ノリの『28日後...』はすごく楽しめたのは、やはり自分が「ゾンビ映画」が好きだからですね!『28日後...』の方が、今作よりオリジナル度は低いのに、すごくすごく面白く観れましたから!
 ダニー・ボイル監督と脚本家のアレックス・ガーランドって、こういうB級系のノリの作品が大好きなんでしょうね!『28日後...』と言い、今作と言い主人公が、ラストにこうなるのはいかにも1970年代風なSF&ホラー映画な感じですしね。
 ダニー・ボイル監督にはどんどんB級作品を撮り続けて欲しいです!60点


サンシャイン2057 (特別編) [DVD]
キリアン・マーフィ,真田広之,クリス・エヴァンス,ミシェル・ヨー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
サンシャイン2057 [Blu-ray]
キリアン・マーフィ,真田広之,クリス・エヴァンス,ミシェル・ヨー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
28日後...(特別編) [DVD]
キリアン・マーフィ,ナオミ・ハリス,クリストファー・エクルストン,ミーガン・バーンズ,ブレンダン・グリーソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
28日後… [Blu-ray]
キリアン・マーフィ,ナオミ・ハリス,クリストファー・エクルストン,ミーガン・バーンズ,ブレンダン・グリーソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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