『邪神バスターズ』
THE LAST LOVECRAFT RELIC OF CTHULHU(2010年アメリカ)
監督:ヘンリー・セイン
脚本:デヴィン・マッギン
出演:カイル・デイヴィス
デヴィン・マッギス
バラク・ハードリー
エドムンド・ルビンスキー
■ストーリー■
クトゥルフ教団が、海の底に閉じ込められた邪神クトゥルフを開放する2つの鍵レリックの1つをエジプトで手に入れた。クトゥルフ教団を監視していた協議会は、残るもう1つのレリックをH・P・ラヴクラフトの子孫に預け、人類の未来を託そうとするのだった。
しかし、ラヴクラフトの唯一の子孫ジェフはさえないサラリーマンだった。同居する友人チャーリーと会社から帰ってくると、レリックを守ってくれという教授がいるのだった。教授の話を信用しないジェフだったが、その場にレリックを求め、クトゥルフの使いスタースポーンと半漁人たちが現れるのだった。
■感想■
H・P・ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」を題材にしたユルユル系ホラーコメディ映画。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)や『ビッグ・バグス・パニック』(2009年)みたいな感じでしょうか??
自分はH・P・ラヴクラフトの小説を読んだことがないような映画ファンなので、すごーーく楽しく観れました!!
B級っぽさが全体を覆っていて、上記2作のような万人受けするような作品にならなかったのは残念な感じですけど、ホラー映画ファンだったら必見の作品では??
コメディということもあって、クトゥルフの使いのスタースポーンや半漁人の造詣がチープですが、全然気にならなかったです!!こういうときコメディ映画は徳ですね!!
日本版のタイトルの“邪神バスターズ”は当然「ゴーストバスターズ」シリーズから取ったんでしょうね??
そういう何も考えてなさそうな日本版タイトルも、分かりやすくてすごく好印象な感じです!!
ランニングタイムが78分とすごく短めなのも幸いして、テンポ良すぎなくらいです!!78分って90分枠のTVの映画劇場でもほとんどカットしないで観れる長さです!!
潔い短さ!!
でも、自分的には、あと20分くらい長くて良かったです!!いくらなんでも78分は短すぎ!!
あと、いくつかエピソード入れて100分くらいの作品にして欲しかったです!
H・P・ラヴクラフトの「クトゥルフ神話」をあまり詳しくないのが良かったのか、すごーーく楽しく観るコトができました!!
映画の中でも、序盤の方で主人公の友人チャーリーがサラっと説明してくれるので助かりました!!
今作は2009年の【ポートランド・H・P・ラヴクラフト映画祭】で観客賞を受賞しました!!い
今作の制作費は50,000ドルの超低予算作品です!!
50,000ドルって、、、『エル・マリアッチ』(1993年)の製作費7,000ドルには低予算度で負けちゃいますが、かなりの超低予算!!
1993年と2010年で物価も変わっているとは思いますが、、。
2010年ころに作られた作品だと、、
ジョージ・A・ロメロ監督の『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(2009年)の製作費が400万ドル!
ロバート・ロドリゲス、イーサン・マニキス監督の『マチェーテ』(2010年)の製作費が1,050万ドル!
どの作品も豪華なシーンや出演者が豪華だったりしましたからね、、。
自分は低予算の作品ってけっこう好きなんで今作は大満足です!!
TVシリーズ「マスターズ・オブ・ホラー」や「13サーティーン」のエピソードよりも安い製作費!!
クトゥルフ神話をあまり知らない自分みたいな映画ファンが観ても十分楽しく観れたんで、コメディ系のホラー映画好きな映画ファンは必見かも??
お約束といえば、お約束のラストの展開ですけど、このまま終わらせてしまうのには、余りにももったいないので、続編でも作って欲しい感じです!!
続編が観たい度 ★★★★★
低予算気にならない度 ★★★
笑える度 ★★
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