『スモーク・スクリーン 疑惑の炎』
SMOKE SCREEN(2010年アメリカ)
監督 ゲイリー・イエーツ
脚本 カレン・スティルマン
原作 サンドラ・ブラウン
出演 ジェイミー・プレスリー
カリー・グレアム
ガーウィン・サンフォード
ラリッサ・ラスキン
■ストーリー■
チャールストンで人気のTVリポーター、ブリット・シェリーは遊び人の警官で、かつて警察署の火災で活躍したジェイから相談を受けるのだった。その後、夜をともにし、翌朝、目覚めたブリットはジェイがベッドで死んでいるのを見つけるのだった。不審な死に方をしていたため薬物使用の疑いを晴らすため、ブリットは尿検査を受け、世間に発表し、容疑を一時的に晴らすのだった。
しかし、この事件は、ベッドで目覚めると隣にいた女性が死んでいたというブリットが報道した事件と酷似していたのだった。その事件の容疑者ギャノンからの接触を受け姿を隠し、事件の捜査を続けるのだった。
■感想■
サンドラ・ブラウン原作「火焔」(集英社文庫)を映像化したTVムービー。
サンドラ・ブラウンって苦手なんですよね。
ミステリーとかサスペンス小説っていうより、なんかロマンスの度合いが高いような気がしちゃって・・・。
今作も、ヒロインは美人、事件の捜査を一緒にする男は以前、ヒロインが報道した事件で社会的に抹殺された男なのに、良い仲になっちゃいます!
まぁ、TVムービーで観るなら、楽しく観れるのでちょうど良い感じですけど。劇場で観るのはツライ感じがしちゃいますけど、TVムービーで観るには十分です!
わざわざ観るのでなく、放映していたら観るみたいな感じの作品です!
ストーリー的には、ミステリーの王道のような安心して観られる展開!
これが1970~1980年代のTVムービーだったら、劇場映画にも負けないようなTVムービーが多かったので比べようもない感じですけど、2000年代以降の作品だし、全然OKです。
サンドラ・ブラウンの原作ファンは今作を観て、どう思うんでしょうね??
自分は原作を未読なので、それなりに楽しめました!
少なくとも観ている間に、余りの内容に眠ってしまうような日本の2時間サスペンスとは比べるまでも無いですね!
でも、アメリカのミステリーのTVムービーというとどうしても、ウィリアム・リンク・リチャード・レヴィンソンが関わった作品とかを期待しちゃうんですよね!
『殺しのリハーサル』(DVD題:『刑事マッカロイ殺しのリハーサル』)(1982年)
『殺しの演出者』(ビデオ題:『謎の完全殺人』)(1978年)
また、2人が関わっていない作品ですが、ロベール・トーマの舞台劇を基にした『ハネムーン・クライシス 新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向こう側 私の家に見知らぬもう1人の妻がいる』)(1975年)や、オリジナル作品としては、大傑作のミステリーになった『解剖室殺人事件』(ビデオ題:『キルジョイ』)(1981年)とか、本当に素晴らしいミステリーがありますからね!
TV放映時の吹替え音声付きで『殺しのリハーサル』『殺しの演出者』『ハネムーン・クライシス 新妻蒸発』『解剖室殺人事件』とかDVD化してくれないですかねぇ?? 40点
火焔 (集英社文庫) | |
林 啓恵 | |
集英社 |