A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【私のポストパンク禁断症状#7】いのち短し、ポストパンクせよ乙女~デルタ・ファイヴ『モダニズム~情熱への回帰』とザ・モデッツ『ストーリー・ソー・ファー』

2020年04月23日 02時32分33秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


70年代後半のパンク/ニューウェイヴ・ムーヴメントに於いて重要なことは、女性のロック界への進出だった。それまでも女性ロックミュージシャンは少なくなかったが、ロックシーンのヒエラルキーはあくまで男尊女卑で、ガールズロッカーに求められたのは音楽性や才能よりも華やかさやセックスアピールだったと思われる。もちろんそれは音楽界に限らず、社会全体の風潮であり、女性の社会進出は先進国の多くでも大きな課題であった。「やりたいことは自分でやっちまえ!(Do It Yourself)」と叫んだパンクムーヴメントが女性の社会進出を後押ししたことは確かであろう。そしてそれは決して平たんな道でなかったことはザ・スリッツの伝記映画でも描かれた。
【私のポストパンク禁断症状#5】映画『ザ・スリッツ:ヒア・トゥ・ビー・ハード』〜時代に切れ目を入れる系女子の自分自身宣言。

ザ・スリッツと同じようにロック界に進出したガールズパンクロッカーをこよなく愛したい。リディア・ランチ、スージー・スー、ペネトレーション、Xレイ・スペックス、ザ・レインコーツ、ドリー・ミクスチャー・・・。そして今回取り上げる2つのバンド、デルタ・ファイヴとザ・モデッツも重要なポストパンク女子だった。両者に共通するのは、インディーで数枚のシングル、メジャーで1枚のアルバムを残し、3年弱の活動で散っていったことである。総じて女子アーティストの活動期間は男子より短い。筆者が2000年代半ば熱心に追いかけたガールズガレージバンドのほとんどは現在活動していないし、今の推しの地下アイドルシーン然りである。大正時代の流行歌に倣って”いのち短し パンクせよ乙女、ロック魂 失せぬ間に”と洒落てみたい。

●デルタ・ファイヴ Delta 5 『モダニズム~情熱への回帰 See The Whirl'..』


ジュルツ・セール Julz Sale : vo,g 
ロス・アレン Ros Allen : b
ベサン・ピーターズ Bethan Peters : b
ケルヴィン・ナイト Kelvin Knight : ds
アラン・リッグス Alan Riggs : g

1979年にイギリスのリーズにて、地元のロックバンド、Gang Of FourやThe Mekonに影響されたジュルツ、ロス、ベサンの3人の女子の”気まぐれで”結成された。オーディションでケルヴィンとアラン・リッグス(g)が加わり、リーズのポストパンク・シーンで本格的に活動を始める。79年にRough Tradeから1stシングル「Mind Your Own Business」をリリース。Gang Of Fourと共に「ロック・アゲインスト・レイシズム」ムーヴメントの中心バンドとして活動。80年、2ndシングル「You」のリリース後、全米ツアーを成功させ、Rough Tradeを離れカリスマ・レコード傘下のPreレーベルと契約し、81年デビューアルバム『モダニズム~情熱への回帰 See The Whirl'..』をリリースしたが、プレスから酷評され、商業的にも失敗し、同年解散した。

81年にジャパン・レコード(のちの徳間ジャパン)がRough Tradeレーベルを日本で紹介し始めた。第1弾としてザ・ポップ・グループの2ndアルバム『フォー・ハウ・マッチ・ロンガー~』と共に、7インチ・シングルが12枚同時にリリースされた。カタログNo.でいうとキャバレー・ヴォルテール「Nag Nag Nag」(RT-1)、ザ・ポップ・グループ「We are All Prostitutes」(RT-2)の次のRT-3がデルタ・ファイヴの「Mind Your Own Business」だった。邦題は「勝手にしやがれ」でセックス・ピストルズのアルバム・タイトルと同じ。B面の「Now That You've Gone」の邦題は「もう、おれへんで」。なぜか関西弁である。今思えばINUの『メシ喰うな!』が81年3月にジャパン・レコードからリリースされているので、町田町蔵の大阪弁の影響だと思われる。それにしても、Rough Tradeの他のシングルの邦題は「In The Beginning There Was Rhythm=はじめにリズムありき(ザ・スリッツ)」「Where There's A Will..=意志あるところ(ザ・ポップ・グループ)」「At Last I Am Free=生きる歓び(ロバート・ワイアット)」「I Know Where Syd Barrett Lives=シド・バレットはどこ?(T.V.パーソナリティーズ)」と真面目なのに、デルタ・ファイヴだけフザケ半分に思えることは、このバンドの微妙な立ち位置を象徴しているように思われる。イギリスではフェミニズムや反レイシズムといった政治的なメッセージを歌う硬派なバンドとして評価され、それゆえにインディーのRough Tradeからメジャーに移籍したことで総スカンを喰う運命を辿った。日本ではザ・ポップ・グループやキャブスをメインとするRough Tradeのオルタネイティヴなイメージの陰に隠れてメディアに紹介されることもほとんどなかった。アルバムの邦題『モダニズム~情熱への回帰』も情緒を排して機能美を追求する”モダニズム”と真逆の”情熱=エモーショナリズム(情緒主義)”を並べる大矛盾。オーヴァー・プロデュースを批判されるが、今聴くとPigbagやA Certain Ratioやファンカラティーナなどのニューウェイヴ・ファンクと同期する斬新さがあり、決して悪くはない。2006年にCDリリースされた初期シングル+セッション編集盤『Singles & Sessions 1979 - 81』が昨年再発され、再評価されているが、不遇のオリジナル・アルバムにも陽の目を見せてやりたい。

Delta 5 on Something Else 1981 "Make Up" & "Anticipation" (live)



●ザ・モデッツ The Mo-dettes 『ストーリー・ソー・ファー The Story So Far』


ケイト・コッリス Kate Korris : g 
ジェーン・クロックフォード Jane Crockford : b
ジューン・マイルズ=キングストン June Miles-Kingston : ds
ラモーナ・カーリアー Ramona Carlier : vo

1979年、The Slits/The Raincoatsのオリジナル・メンバーだったケイト・コッリスと、元Bank of Dersdenのジェーン・クロックフォードを中心にロンドンにて結成された。1979年自主レーベルMode(配給Rough Trade)から、1stシングル「White Mouse」をリリース、インディーヒットとなる。80年にBBCのJohn Peel Sessionに何度も出演し注目を浴びる。デッカ・レコード傘下のデラムと契約し、1980年11月にアルバム『ストーリー・ソー・ファー The Story So Far』をリリース、ローリング・ストーンズのカヴァー「黒くぬれ Paint It Black」がマイナーヒットした。その後シングルを1枚リリースするもパッとせず、デッカ・レコードからのプレッシャーでメンバーを増員するが、82年2月ヴォーカルのラモーナが脱退、別のヴォ―カルを試すも同年11月に解散。

ザ・モデッツはデルタ・ファイヴとは異なり、日本の音楽誌で良く取り上げられた。それはやはり全員女性のバンドであり、なおかつルックスやファッションがオシャレだったためだろう。当時音楽ばかりでなく風俗・ファッションのキーワードだった「モッズ Mods」を連想させるネーミング、60年代レトロファッションのキュートさは格好のグラビアネタだった。また、デビュー曲「White Mouse」はイギリスのメディアで男女差別の歌と解釈され、”フェミニスト(男嫌い)の女性バンド”として下世話な関心を持たれたという。メンバーはそうした扱いに反感を持っており、当時のインタビューでは「最初の半年は、女がバンドをやるのはどんな感じかって、いつも聞かれる」「フェミニストじゃなかったら、フザケ半分の可愛子ちゃんだろう、とカテゴリー分けされるのが大嫌い」といった発言が多い。さらに自主レーベルの配給をしていたRough Tradeとの軋轢もあった。スペインのプロモーターがザ・モデッツを呼びたいと問合せしたところ、Rough Tradeの担当者が「モデッツなんてとんでもない、ザ・スリッツにしろ」と応えたという。そうしたインディーの圧力に反発してメジャーのデッカ・レコードと契約するが、今度は大手企業の「売るものを作れ」というプレッシャーに直面し、耐え切れず崩壊の道を辿った。ルックスやファッションよりも音楽性を追求したかったに違いないが、時代や環境がそれを許さなかったのだろう。ちなみにドラムのジューンはモデッツ解散後、 Fun Boy Three、Thompson Twins、Everything But the Girl、Communardsなど人気バンドのセッション・ドラマーとして成功を収めることになる。

Madness / The Mo-dettes - Live At Rockstage 1980 FULL CONCERT


解散から30年近く経ってから再評価されたとしても、それはいわば「敗者復活戦」「欠席裁判」「死後評価」に過ぎない。当事者にとっては既に結果は出ているのだから、もう遅すぎる。現役の時に褒められ報われたかったに違いない。それでも彼女たちの残した作品を語り続けることで、産み落とされた「音楽」の魂を本来あるべき場所へ送り届ける助けになることを願ってやまない。

遅すぎた
追悼の辞を
妄想す



他にも短命に終わったポストパンク乙女を思い出した。筆者が80年代前半に学生バンドでカヴァーしていたガールズ・アット・アワ・ベスト Girls At Our Bestについてフィロソフィーのダンスのプロデューサー加茂啓太郎氏が書いている。
音楽にこんがらがって「ガールズ・アット・アワ・ベストが好き」
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【失われた女子バンドを求めて】第2回:エッグプラント eggplant~"なすび"という名の90's英国インディポップバンドの謎

2020年04月18日 02時38分23秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


1995年秋のある日、60年代サイケの中古盤探しで訪れた吉祥寺の輸入レコード店の新譜コーナーに面出しされていたシングル盤に目が留まった。元々ガールズバンドが好きだったが、このころはどっぷりサイケに漬かっていて、ガレージ系やモッズ系女子アーティストばかり聴いていた。"eggplant(なすび)"と赤いスタンプが押された『girl wants a dinosaur(女の子は恐竜が欲しい)』(Bus Stop / 94)という7インチ。ブライトン風の浜辺に立つボーダー女子は60’sガールグループやサーフポップ風にも見えたが、それだけではないハンドメイドのDIY精神を感じた。大好きだった80'sガールズパンクバンド、ドリー・ミクスチャー Dolly Mixtureを思わせるキュートな1分前後のギターロックが突っ走っるサウンドに一耳惚れした。

Eggplant ‎– Girl Wants A Dinosaur 7"


エッグプラント eggplant は、ジュリー Julie (g/vo)、タミー Tammy (b)、グラハム Graham (ds)の女子二人・男子一人の三人組。
このシングルは、ロンドン、ハックニーのRedchurch Studioで93年10月23日にレコーディングされ、イギリスのインディレーベルfluffからリリース予定だったが何らかの問題があって(”奴は完全に狂ってた”と書いてある)決裂し、アメリカ・アイオワシティのBus Stopレーベルからリリースされた。

とても気に入ったが、当時はネットが発達しておらず、雑誌やラジオで紹介されない海外のインディバンドの情報を得る術はなかった(いや、おそらく一部のクラブや輸入盤店に出入りしていれば情報通と知り合えたのだろうが、そこまでの社交性はなかった)。そうして数か月後、別の輸入盤店のフリーペーパーでeggplantのCD発売の情報を見つけた。『anorak twat(アノラックの愚痴)』というタイトルで、ジャケットにバイキンマンが描かれていることがちょっとした話題になった。全14曲入りですべて1~2分のジャングリーポップ。「このCDの前にBus Stop、Pop Narcotic、Elefantから出ているシングル盤を買うこと」と注意書きがあるように、93~94年にレコーディングされリリースされたシングル4枚のコンピレーションである。

Eggplant - Anorak Twat (Compilation Album)


それ以来都内・国内はもちろん、海外出張先でのレコード店巡りのときは必ずシングル盤の「E」のコーナーを掘るようになり、そのおかげでシングル盤3枚『Because Some Things Are Meant To Be Throwaway(捨てられるものもあるのだから)』(Pop Narcotic / 94‎)、『Crushed By Ale(エールに押しつぶされて)』(Elefant / 95)、『I Believe In The Loch Ness Monster(あたしはネス湖の怪獣を信じてる)』(Candy Floss / 96)と唯一のオリジナル・アルバム(Elefant / 96)を入手することが出来た。1stシングル『Sweet Anarchy(甘いアナーキー)』(Bus Stop / 93)だけ見つけられていないが、音は『anorak twat』で聴ける。アルバムはLPが『Catboy(キャットボーイ)』、CDが『Catgirl(キャットガール)』とタイトルが異なり、ジャケットも違うが内容は同じ。1曲を除き、すべて1~2分だが、アコースティックナンバーも含め音楽的な成長を感じる。5分を超えるラストナンバー「We Only Wanted To Be Loved」はジュリーのヴォーカルじゃないように聞こえる。アルバムにクレジットされているもう一人のKeriというヴォーカリストが歌っているのかもしれない。”私たちは愛されたかっただけ”というタイトルが意味深。

Eggplant - Can't Get Better Than This


バンドのことをもっと知りたくてレコードに載っていた住所に手紙で問い合わせた。写真やバイオやニュースレターが欲しいと返信用クーポンを同封したのだが、半年以上経った97年秋に届いたのはジュリーからのタイプ打ちの手紙1枚だけだった。「2年間楽しく活動してきたがバンドは終わりました。2,3か月中にElefantレーベルで新しいアルバムを録音するかもしれませんが、グラハムは大学に進学し、タミーは赤ちゃんが生まれ、私は世界の果てのスコットランドに引っ越すので多分無理だと思います」と書かれていた。その手紙通り、新たな作品がリリースされることはなかった。また、調べた限りでは、それ以降ジュリー、タミー、グラハムが音楽シーンに再び登場した記録は存在しない。

ジュリーがワット・タイラー Wat Tylerというパンクバンドのメンバーでもあったことを最近知った。ワット・タイラーは86年に結成され、政治や風俗をネタにしたお下劣なパロディソングを得意とするコメディ風パンクバンドだった。ジュリーがクレジットされている95年の『Tummy』という43曲入りコンピレーションアルバムをYouTubeで聴いてみたところ、8曲がジュリーのヴォーカルで、そのうち7曲がエッグプラントの『anorak twat』収録曲だった。タイトルは違うが聴き比べると全く同じバージョンであることが分かる。つまりエッグプラントはワット・タイラーの覆面バンドだったのか?ヴォーカルはジュリーで間違いないが、グラハムとタミーは架空の存在だったのだろうか?確かにYouTubeにエッグプラントのライヴ動画はないし、ネット検索してもアーティスト写真やライヴの記録は見つからない。しかしそうなるとジュリーからの手紙にふたりのことが書かれているのはなぜ?それも嘘っぱちだったのだろうか・・・・?

Wat Tyler - Tummy CD - 24 - 100% Top Quality(Girl Wants A Dinosaur 7" tr-1 Candy Floss Conspiracyと同じ曲)


Wat Tyler - Justify Your Book(この曲はエッグプラントとしてはリリースされていない。)


謎の答えは見つからないが、エッグプラントとしてリリースされた曲に漲る直向きな純真さは、ワット・タイラーの捻くれたユーモアとは全く異なるティーンエイジャーのDIY精神の証明であり、ジュリー、タミー、グラハムの三人がバンドと音楽にかけた我武者羅な情熱の証に違いない。たった2年間の活動に凝縮された輝きは、永遠に消えることはないだろう。それこそ不滅のロックンロールマジックに他ならない。

青春を
ギターポップに
捧げました



<参考 Reference>
Wat Tyler - Tummy / eggplant - anorak twat
2. Poems On The Underground / 4. Still We Fall (Into The Same Trap)
10. How Doesn Ed Cope? / 14. How Does Ed Cope?
14. Not Supersticious / 2. All I Can Do (cover of Letherface's song)
24. 100% Top Quality / 8. Candy Floss Conspiracy
35. Played For And Got / 11. Played For And Got
36. Big Girls Blouse / 12. Exactly The Same
40. Fuck Pump / 13. It'll Make You Wanna Throw Up

<参考リンク Link>
第1回:失われた女子バンドを求めて~RAP/Bárbara/OXZ 

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【えいたそモダニズム】Episode 32『救いのインターネット』~でんぱ組/アーバンギャルド/かもめ合唱団/SABOTEN/ハバナイ/笹口/ダフ・マッケイガン/水玉オンラインetc.

2020年04月12日 01時13分54秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


新型コロナウィルスが猛威を振るい世界は滅茶苦茶になってしまった。接触感染を防ぐためには人と触れ合ってはいけない、外出、特に三密(密閉・密集・密接)を避け外出しないことが感染防止及び疫病鎮静化のための第一の方法だといわれ、日本政府の緊急事態宣言が出る前からテレワーク在宅勤務をしている。特にこの一週間は話をするのは家族のみ、時折仕事関係の電話がある程度で、レコード棚が窓を塞いで”密閉”され、レコード・CD・本・雑誌が”密集”し、オーディオ・PC・楽器の配線コードが”密接”に絡み合った自宅で、完全に没交渉の引きこもり状態である。ドルヲタにとっては会社の同僚や知人よりも、推しメンと会えないのが何よりも辛い。ライヴはもちろんだが特典会という名の「濃厚接触」こそがヲタクの生き甲斐なのだから。そのフラストレーションを解消すべくアイドル側から「ネット配信ライヴ」や「インターネットサイン会」といったサービスが提供され、ヲタクの救いとなっている。

●爆裂女子-BURST GIRL-


爆裂女子は3月27日の定期公演が当日に中止になり、急遽無観客で配信ライヴを実施、インターネットを通していつも以上の爆裂パフォーマンスをみせてくれた。その後もメンバー個々にゲリラ的に行うツイキャスやネット飲みを通して素顔のトークを届けてくれる。配信が深夜に亘ることも多く、寝落ちしそうになりながら聴く推しの声は天国のように甘い子守歌。

●柿崎李咲・今泉怜・みしぇる


コロナ禍がまさに始まらんとしていた3月16日に突然のメンバー3人の脱退が発表されたネクロ魔ことNECRONOMIDOLの元メンバー柿崎李咲・今泉怜・みしぇるの3人は、4月7日に生配信版「to the future」トークイベントとインターネットサイン会を実施。脱退の理由は語られなかったが、今後もそれぞれ活動を続けていくことを表明し、タイトル通り未来の希望が感じられる幸せな時間だった。

●でんぱ組.inc


これまでも折に触れネット配信トークやイベントを行ってきたでんぱ組.incは、ニューアルバム『愛が地球救うんさ! だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』発売に向けて3月上旬から続けてLIVE配信やインターネットサイン会を実施。アイドルになる前は引きこもりだったメンバーもいるでんぱ組ならではのインターネットを通して伝わるファンへの真心は、暗いニュースばかりで落ち込んだ気分をハッピー状態に転化してくれる、まさに救いの太陽神である。



【えいたそモダニズム】Episode 32 『救いのインターネット』
その一方でSNSに跋扈するデマや偽情報に踊らされたり、ネット詐欺や犯罪に巻き込まれたり、依存し過ぎて正常な社会生活に戻れなくなったりといった、インターネットの暗黒面にも警戒しなければならない。果たしてインターネットは救いの神か悪徳の罠か、えいたそ☆成瀬瑛美さんのご神託に従って分析してみることにしよう。

●でんぱ組.inc 『もしもし、インターネット』


「愛」「ファミリー」をテーマとした、現体制初のオリジナルアルバムが完成! 6thアルバム『愛が地球救うんさ! だってでんぱ組.incはファミリーでしょ』は、「愛」「ファミリー」がテーマ。夢眠ねむが卒業した2019年以降の活動の総括となる今作は、キャリアを重ねつつも常に止まる事なく新しい音楽性へと進化を遂げ、ビジュアル面でもギャルメイクや、90S'原宿ストリートスナップ風アー写がSNSで話題となり、アイドル界においてエポックメイキングな活動を積極的に行ってきた活動の集大成となる。

緊急事態宣言真っただ中の4月15日に発売と発売となるでんぱ組の新作は、ステイホーム(ファミリーワールド)、外出自粛(星降る引きこもりの夜)、花見禁止(桜が咲く頃に)、イベント延期(秋の葉の原っぱで)、生存率(いのちのよろこび)など時事問題を取り上げ、現代最高の社会派アーティストであることを証明した。ネット社会を告発するメッセージソング「もしもし、インターネット」のレトロ感は、活字⇒ラジオ⇒テレビ⇒ビデオ⇒インターネットとメディアは進化/変化しても、決して変わることのない人間同士のコミュニ―ケーションの普遍性を賛美し、対COVID-19(新型コロナウイルス感染症)戦争の勝利を誓う革命歌でもある。

でんぱ組.inc「もしもし、インターネット」Music Video



●アーバンギャルド『インターネット葬』


2018年にCDデビュー10周年を迎えたアーバンギャルドの記念アルバムにして、2年4ヶ月振り8枚目のオリジナルアルバム『少女フィクション』 (2018/4/4)に収録。

筆者がでんぱ組に出会い、地下アイドルヲタク道に足を踏み入れるきっかけになったアーバンギャルドは、インターネットに生まれインターネットで育ちインターネットに死ぬ現代の少女たちの歓喜と悲哀を軽妙なトラウマテクノポップで歌い上げる。デビュー以来、少女・性・死・病をテーマに心の闇と社会問題を取り上げ、東日本大震災や原発事故を歌にしてきた松永天馬が今回の「コロナ禍」をどんな曲に仕上げるか楽しみである。

【手書きPV】インターネット葬/アーバンギャルド

アーバンギャルド vs でんぱ組.inc@渋谷 O-Crest 2012.7.11 (wed)


●かもめ児童合唱団 『インターネットブルース』


三浦半島最南端の太陽の子供たち“かもめ児童合唱団”によるセカンド・アルバム。約40年(2016年時)の活動歴のある老舗の合唱団が、大きな声で伸び伸びと歌う独特の合唱スタイルで注目を集めている。メジャー第1弾となる今作は、日本テレビ系ドラマ『泣くな、はらちゃん』劇中歌「私の世界」「初恋は片思い」、坂本慎太郎とのコラボ曲「あなたもロボットになれる」のほか、カヴァー曲やオリジナル曲などバラエティに富んだ楽しい内容。 (2016/1/20)

インターネットの悲哀を描いたこの曲は当然ながら大人が作った曲だが、純粋な心の子供たちが歌うと愛唱歌や童謡のような日常風景を描いた普遍性をもつ。インターネットは日常だから。

かもめ児童合唱団 - インターネットブルース



●SABOTEN 『インターネットヒーロー』


今までの固定観念を吹き飛ばす新生SABOTENがここに誕生!平和(PEACE)を願い、様々な形であなたの背中を押す、この作品にかける明確で強靭な意志が宿った最高傑作! 10thアルバム『MASTER PIECE』(2015/11/4)

メロコア版インターネットソングはネットの中でしか生きられないヒーローへの鎮魂歌。気が付くと同じようにトレンドを追っている自分がいる。テレビとスマホをOFFにして、レコードに針を落とすことが必要だ。

SABOTEN "インターネットヒーロー" MUSIC VIDEO



●Have a Nice Day!『Kill All Internet』


Have a Nice Day! 通称"ハバナイ!"は東京を中心に活動するニューウェーブ。ジャンルを超えた踊れる楽曲と、そこに乗せられるロマンティックな歌詞で魅せる。シンガロングを生み出す熱狂的なライブが特徴。多数のタイアップソングを含む最新アルバム『DYSTOPIA ROMANCE 4.0』が満を持してavexより発売! (2019/11/6)

映画『モッシュピット』でアイドルグループおやすみホログラムと共演したハバナイ!は”すべてのYouTuberとインターネットを殺せ!”と歌うが、裏を返せばネットなしでは生きられない現代ロックバンドの存在の耐えられない軽さを弾劾する逆説的実存主義の歌である。

2020.02.16『Kill All Internet』/Have a Nice Day!(ハバナイ) at 渋谷O-nest



●笹口騒音ハーモニカ『インターネットストーキングガールフレンド』


ついに笹口騒音、通算10枚目のアルバム『三億年生きた笹口』大完成! 笹口聖誕3億周年にちなみなんと約30曲、約80分収録予定! 笹口史上最も遊び心と下心(エロ)にまみれた宇宙的大名盤の大予感! (2014/9/24)

ロックバンドうみのてのリーダーにして今はYAOAY名義で活動する笹口騒音ハーモニカは、空虚なファルセットヴォイスで、誰でもなれるネットストーカーの独白を歌う。志賀直哉の白樺派の流れをくむ私小説である。

インターネットストーキングガールフレンド



●ジ・インターネット The Internet


ジ・インターネット (The Internet) とは、アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ロサンゼルスにて結成されたトリップ・ホップバンドである。代表曲は、"Love Song - 1"。現在は、タイラー・ザ・クリエイターが結成したヒップホップコレクティブ"Odd Future"に所属している。

その名もずばりのバンドがアメリカにいる。ソウル・R&Bは筆者の苦手なジャンルであるが、紅一点ヴォーカルのシド・ザ・キッドの健全なエロティシズムに心が惹かれる。それにしてもギタリストの名前がスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)とは、フリージャズファンにとっては気になる存在である。サウンド的には特にネットや電脳世界の香りはないが、歌詞は人間同士のコミュニケーションに関するものが多いようだ。

The Internet - Come Over (Official Video)



●ダフ・マッケイガン『キル・ジ・インターネット』


元ガンズ・アンド・ローゼズのベーシスト、ダフ・マッケイガンが2015年にデジタル・リリースしたEP『How To Be A Man』に収録。元ガンズのいジー・ストラドリン(g)、アリス・イン・チェインズのジェリー・カントレル(g,vo)などが参加。(2015/5/12)

ダフ・マッケイガンは若い頃、パンクロックへの忠誠心を表すためにシド・ヴィシャスの南京錠ネックレスをつけていたが、あるときそれは彼自身ではなく他人のアイデンティティだと気がついた。同様にインターネットは他人の視点や意見を押し付け、自分自身の意見を持つことを阻害する。つまり首を絞める南京錠に他ならない。スマートフォンを叩き壊し、インターネットの呪縛から自由になれ。Kill The Internet!

Kill The Internet - Duff McKagan ft. Stradlin, Cantrell and Mayorga



●The Limousines『Internet Killed The Video Star』


2007年サンフランシスコで結成されたエレクトロポップ・デュオ、ザ・リムジンズのデビュー・アルバム『Get Sharp』(2011)に収録。

曲名からバグルスの1979年のヒット曲「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」のパクリかと思ったら、全く別の曲だった。"インターネットがビデオ・スターを殺した"というのはレンタルDVD店の凋落をみれば事実であるが、ゾンビ軍団と子供戦士のバトル映画のMVと歌の関係が意味不明。キモいアルバム・ジャケットを見れば彼らの歪んだセンスが分かるけど。

The Limousines - Internet Killed The Video Star (Official Music Video)


インターネット
なければ死ぬか?
生き返るか?

●水玉おんらいん


現実社会ではちょっと根暗なヒキヲタゲーマー乙女、未鈴とえいたそ。しかしそんな二人は、知る人ぞ知る伝説のクソゲー「水玉おんらいん」のトッププレイヤーアイドルだったのだー(゜∀゜*)!!!!w 「「あなたのはーとにログインしたいの☆」」一緒にラブラブな冒険しよう!!!!水玉おんらいんヽ(*´∀`)ノヽ(´∀`*)ノ!!

でんぱ組incの古川未鈴と成瀬瑛美(当時はえいたそ)により2009年に秋葉原ディアステージで結成されたアイドルデュオ。でんぱ組のメジャー・デビュー以降はレギュラー活動していないが、今でもイベント等にサプライズ出演することがある。2009年11月2日に今は亡き六本木スーパーデラックス(スーデラ)に出演していたことを知った。当時筆者はスーデラに足しげく通っていたからニアミスしていた新事実! 実際に11月14日にキノコホテルをスーデラで観ている。えいたそと筆者の運命の赤い糸はその時結ばれたのかもしれない。

Mizutama online 091102

Mizutama online (from Dear Stage Akihabara) perform at Super Deluxe's 7th Anniversary party, November 2nd 2009
サンヘドリン@高円寺HIGH 2009.11.4 (wed)
キノコホテル@六本木Super Deluxe 2009.11.14 (sat)
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【えいたそモダニズム】Episode Extra(番外編)『引きこもり時代に効果あり!元気が出るえいたそ配信スクショ集』~成瀬瑛美/でんぱ組.inc

2020年04月10日 01時58分18秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界



配信で
世界を照らす
えいたそ伝説

でんぱ組.inc「愛が地球救うんさ!だってでんぱ組.incはファミリーでしょ」Music Video
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【セットリスト&ミックス音源公開】魔ヲタ×爆団DJイベント『爆裂ネクロ盤魔殿 Disque Daemonium d'NECRONOMIDOL et BURST GIRL』〜地下アイドル界の戦友の絆

2020年03月18日 02時52分21秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


盤魔殿番外編
爆裂ネクロ盤魔殿
Disque Daemonium d'NECRONOMIDOL et BURST GIRL
2020年3月15日(Sun) 渋谷 DJ Bar EdgeEnd


前日3月14日ホワイトデーは季節外れの雪が降る寒い一日だったが、一夜明けて15日は気温は低いが青天の霹靂。繁華街は新型コロナウィルス感染を恐れて人出が少ないが、アイドルヲタクはめげる事はない。手洗い・うがいにマスク持参で渋谷のDJ Barに集まった。暗黒系アイドルユニットNECRONOMIDOL(ネクロ魔)と暴れまくりパンクロックアイドル・爆裂女子という地下アイドル界の戦友同士のヲタクが一堂に会する初の共同イベントは、イベント自粛が相次ぐご時世に多数の来場者で盛況。殆どが初のDJだった爆団は、持ち前のロックセンスを発揮してアゲアゲのプレイを繰り広げ、音楽性もジャンルもバラバラの魔ヲタはバラエティ豊かな個性派揃い。両者の音楽志向の違いが面白い。ライヴ現場とは勝手が違うオフ会的な初顔合わせで最初は戸惑いもあったが、後半はそれぞれのグループの曲がかかると推しに関係なく一緒に盛り上がり、楽しい5時間半を過ごした。とは言っても交流はまだ序の口。もっと仲良くなれるように、今後も両グループの共同イベントが開催できる事を心の底から願うばかりである。



●DJ Minoloux!


1. We Hate You (Little Girls) / throbbing gristle
2. 堕天使ロック / ジャックス
3. 黒い鳥 / 水橋春夫グループ(Vo.松村雄策)
4. つめたい部屋のブルース / かまやつひろし
5. Sands Of Time / Vodka Collins
6. 真夜中のエンジェル・ベイビー / キノコホテル
7. 真夜中のエンジェル・ベイビー / 近田春夫&ハルヲフォン
8. 真夜中のエンジェル・ベイビー / 平山 三紀
9. phantasmagoria cosmos / NECRONOMIDOL
10. あいつが一番 / 浅川マキ




●DJ Gacha


1. 金色グラフティー / ROTTENGRAFFTY
2. KILLING ME / SiM
3. 偶神 / 偶想Drop
4. ロック御礼参り / マキシマムザホルモン
5. 衝動 / 爆裂女子
6. ヤバみ / ヤバイTシャツ屋さん
7. purple haze / ヒステリックパニック
8. まごパワー / 打首獄門同好会



●DJ META-cheeee


1. Wings Of Desire/Reasterisk/Demigod
2. Daybreak ~13月の色彩~/exist†trace/VIRGIN
3. Stand In The World/HEAD PHONES PRESIDENT/STAND IN THE WORLD
4. Stand In The World(Yow-Row Remix)/HEAD PHONES PRESIDENT/alteration
5. CELL OUT remix/細胞彼女/-
6. 悪夢の輪舞曲/BABYMETAL/BABYMETAL
7. Do・Do・N・Pa!!/Broken By The Scream/AN ALIEN'S PORTRAIT
8. Zero/Galmet/Unlimited World
9. No.18/偶想Drop/夢四
10 Dream: Paralysis/Season Of Ghosts/The Human Paradox
11. 月ガ水面二落チル夜ハ:Moonfall/MALIKLIA/誄:condolence
12. 渡良瀬橋/森高千里/- 柿崎李咲(カラオケ)




●DJ TKD


1. Complication / Nine Inch Nails
2. More & Faster [12" Mix] / KMFDM
3. Headhunter [Version 1.0] / Front 242
4. Lightning Man / Nitzer Ebb
5. 4.7L / NECRONOMIDOL




●DJくそがきごろう


1. Seventeens Map:尾崎 豊
2. B・BLUE:BOOWY
3. FRIENDS:REBECCA
4. 全部このままで:JUN SKY WALKER(S)
5. 今すぐKISS ME:LINDBERG
6. May be Blue:ユニコーン
7. ルシアンヒルの上で:RED WARRIORS
8. なんだったんだ!?7DAYS:BARBEEBOYS
(まさかのCD壊れてた(涙))
9. J UST ONE MORE KISS:BUCK-TICK
10. 慟哭;工藤静香
11. デイドリームビリーバー:タイマーズ
12. The Galaxy Express999:ゴダイゴ




●DJ 闇鍋


1. No distance / Mannequin Neurose
2. Everybody ‘s happy nowadays / Buzzcocks
3. Holiday in Cambodia / Dead Kennedys
4. クラインの心臓 / Uplift spice
5. 情熱の砂漠 / 近田春夫&ハルヲフォン
6. サイハテソング / D’yer Mak’er?
7. Nepenthe / Necronomidol
8. 壊れちゃう 崩れちゃう / Dorothy Little Happy



●DJ Necronomicon


1. Sarnath (intro) / NECRONOMIDOL
2. 恋は水色 / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
3. Sarnath (intro) / NECRONOMIDOL
4. 涙のトッカータ / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
5. Sarnath (intro) / NECRONOMIDOL
6. マミー・ブルー / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
7. エーゲ海の真珠 / ポール・モーリア・グランド・オーケストラ
8. Burst Girl (intro repeat) / 爆裂女子
9. スペース・イズ・ザ・プレイス / サン・ラ・アーケストラ
10. Burst Girl (reprise) / 爆裂女子
11. オリーブの首飾り / 中シゲヲ



●DJ せまし


1)「いいかげん」恒松正敏
2)「Search And Destroy」Iggy & The Stooges
3)「A面で恋をして」ナイアガラ・トライアングル
4)「You Looked So Pretty When」Willie Alexander And The Boom Boom Band
5)「Regret (Sabres Slow ‘n’ Lo mix)」New Order (remixed by Andrew Weatherall)
6)「Swampman」MALIKLIYA
7)「True To Life」Roxy Music



●DJもりけんぴこ
<無念の欠席>


●DJ myzk


1. Siege Refrain / The Sabres Of Paradise
2. CC / Sega Bodega, Shygirl
3. Stamina / Coucou Chloe
4. Living Legend / KOHH
5. 50SACINMYSOCIDGAF / Bladee, Yung Lean
6. Pixel Affection / yeule
7. Just Like Honey / The Jesus and Mary Chain
8. Asthma – Nil Version / NILKLY



●DJ いち子
 

1. 火曜サスペンス劇場のテーマ
2. LOVEPHANTOM ~B’z~
3. 熱くなれ ~大黒摩季~
4. Heaven’s Drive~L'Arc~en~Ciel~
5. 甘いKiss Kiss ~REV~
6. グロリアス ~GLAY~
7. GLORIA ~ZIGGY~
8. Silent Jealousy ~X~
9. My Sweet Bach ~Aphrodite~
10. ITHAQUA ~NECRONOMIDOL~
11. My Revolution ~渡辺美里~
12. 超革命 ~爆裂女子~
13. じれったい愛 ~T-BOLAN~
14. いい湯だな ~ザ・ドリフターズ~



●DJ なまず


1. I Like It / DeBarge
2. Sweet Sticky Thing / Ohio Players
3. Almond Eyes feat. 鎮座DOPENESS / KIRINJI
4. Gabby feat. Janelle Monáe / THE INTERNET
5. que sera sera (whatever will be will be) / Sly and the Family Stone
6. BITTER / 西恵利香
7. Doing What I Can / Raphael Saadiq



●DJ 憑琉陀ケ


1. Roho ulio toweka - KUUNATIC
2. Palace of Deep Water - Kakushin Nishihara
3. Ground's Afire - Proscriptor
4. Velho, Velho - Sangre Cavallum
5. Kairi - Senketsu No Night Club, Contagious Orgasm
6. 母の海 -Kusakaiga- - 彩階段
7. 思想のトランジット - NOISECONCRETE x 3CHI5
8. Shoestring - Prurient
9. Camera Documentable Parable Of Nudity - Sigillum S
10. What A Day - Throbbing Gristle
11. Symbols Of The Sun - Occidental Martyrkyusai - SARI「kyusai」
12. GREAT FXXKING MY WORLD - 爆裂女子
13. Skulls In The Stars - NECRONOMIDOL



【ミックス音源公開】
ダウンロード期限 2020年5月16日(土)

●PART 1: DJ Minoloux!〜DJ Gacha〜 DJ META-cheeee〜DJ TKD〜DJくそがきごろう〜 DJ 闇鍋〜DJ Necronomicon〜 DJ せまし

GigaFileI Link 1

●PART 2:DJ myzk〜DJ いち子〜DJ なまず〜DJ 憑琉陀ケ

GigaFile Link 2

音楽が
繋いでくれる
心と心

▼本当に楽しい時間をどうもありがとう!必ずまた会いましょう。
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【最新海外女子ロック事情】スターベンダーズ/ドール・スキン/ハンズ・オフ・グレーテル/ザ・ソープガールズ/アズ・ディセンバー・フォールズ/デストロイ・ボーイズ/スタンド・アトランティック/ハイマーツ

2020年02月08日 00時14分08秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


1年前の2019年2月9日にYouTubeやSpotifyをググって海外の新しい女子ロックバンド事情をブログに書いた。その中には来日公演を行ったバンドもいる。しかしながら当の筆者は女子地下アイドルに加えスタークラブや亜無亜危異、ラフィン・ノーズなど80年代日本のパンクに夢中になり海外女子まで手が回らなかった。そんなことを思い出しつつタイムラインを眺めていると、ポロリ有りのえちえち海外女子ロッカーを発見。その名も泡女子(SoapGirls)という狙い定めたエロカワイさ、地下アイドルには無い大人の色香に惑わされ1年ぶりに洋ピンならぬ洋楽女子ロックを検索しまくる2日間の末、ここにブログとして公開する準備が完了した次第。前回は米国に絞ったが、グローバル化が一段と進む令和2年に相応しく英米豪痾の4カ国のカラフルな取り合わせとなった。特にポップパンクが多いのは、西暦2020年・令和2年とニコ×3のスマイルイヤーに相応しい。
【当世米国女子ロック事情】チャーリー・ブリス/スタークローラー/スケーティング・ポリー/グリム・ストリーカー/デュード・ヨーク/ヤッキー・ダスター/ナックルチワワ

●スターベンダーズ Starbenders


Kimi Shelter - lead vox/guitars
Aaron Lecesne - bass
Emily Moon - drums
Kriss Tokaji- guitars/vox.

アメリカ、ジョージア州アトランタ出身。2014年6月14日にキミ(vo,g)が以前のバンドメイトのアーロン(b)に新バンド結成を持ちかけ、ギターのクリス、ドラムのエミリーが参加し、元レディ・ガガの音楽ディレクターでギタリストのニコ・コンスタンティンのレーベルInstitution Recordsと契約し、3枚のEP、1枚のアルバム、1枚の7インチと6枚のシングルをリリースしている。イギー・ポップとケイティ・ペリーの融合と呼ばれるグラマラスでキュートなロックンロールで話題となる。日本では新鋭アパレルブランド【KOBINAI】のモデルの起用されるなど、ファッション業界からも注目の的。3月14日NEWアルバム『LOVE PTIONS』リリース予定。

Starbenders - While I Was Sleeping 監視社会 (Official Japanese Version)



●ドール・スキン Doll Skin


Sydney Dolezal - vocals, rhythm guitar
Nichole Rich - bass
Alex Snowden - lead guitar
Meghan Herring - drums

アリゾナ州フェニックス出身。音楽学校School Of Rock Scottsdaleで出会った。2013年に地元のバンドコンテストRock Revolutionで優勝、翌年アリス・クーパーの"Proof Is In The Pudding"コンテストでファイナリストとなり、マライア・キャリーの"All I Want for Christmas Is You"のカヴァーがアルバム『Alice Cooper's Taste of Christmas Pudding 2015』で収録された。2015年10月デビューEPをリリース。2017年Hopeless Recordsを契約。これまで2枚のEPと2枚のアルバムをリリースしている。パンク、メタル、オルタナ、ポップを融合したサウンドはThe Donnas, The Go-Go's, The Runawaysと比較されている。

Doll Skin - Outta My Mind (Official Music Video)



●ハンズ・オフ・グレーテル Hands Off Gretel


Lauren Tate (guitar, vox),
Sean Bon (guitar)
Sam Hobbins (drums)
Becky Baldwin (bass).

2015年イギリス、ヨークシャーのBarnsleyにて結成。UKパンク・シーンで活躍するオルタナ/グランジバンドである。精力的なライヴ活動で知られ、Wight, Camden Rocks Festival, Y Not and Kendal Callingなどのフェスティバルに出演。各音楽誌で「今みるべきバンド」と評価されている。女性の身体イメージ、メンタルヘルス、セレブ、子供時代、孤独といったテーマを激しく歌い、シュガー・コーティングされたグランジパンクの完璧なサウンドトラックと呼ばれる。DIY精神を活動方針としており、バンドのビジュアル、アートワーク、ビデオ、マーチャンダイズはすべてヴォーカルのローレン・テイトが手掛けている。

​Hands Off Gretel - Milk (Official Music Video)



●ザ・ソープガールズ The SoapGirls


Noemie Debray (guitar, vocals)
Camille Debray (guitar, vocals)

フランス生まれで南アフリカ・ケープタウン育ちのミリーとミーのダービー姉妹は南アで7,8歳の頃からストリートパフォーマンスをして12,13歳でアイドルとしてデビュー、2011年のデビューアルバム『Xperience』は南アでNO.1ヒットとなる。しかし2015年にパンクロックに転向し、トップレスにボディーペインティングの大胆なスタイルでライヴパフォーマンスし、UK/ヨーロッパでもセンセーションを巻き起こした。2015年2nd『Calls to Rebellion』、2017年『Society's Rejects』、2019年『Elephant in the Room』とアルバムをリリース。日本では2020年1月に3rdアルバムが『悩殺のジョニー・ロットン』の邦題でリリースされた。

Chains - The SoapGirls



●アズ・ディセンバー・フォールズ As December Falls


Bethany Curtis (vocals),
Ande Hunter (lead guitar/backing vocals)
Timmy Francis (bass)
Lukas James (drums)

2015年イギリス、ノッティンガムにて結成。Tonight Alive, Pvris, The 1975, Fall Out Boyにインスパイアされたポップパンクが評価されScuzz TVのベスト・アンサインド・バンドに選出された。同年12月にリリースしたデビューシングルが即座にBBCラジオで紹介され、翌年Comden Rockフェスに出演。2ndシングルリリースに続き2019年2月にデビューアルバム『As December Falls』をリリース。2020年2月UKツアーは軒並みSOld Out。

As December Falls - More To You



●デストロイ・ボーイズ Destroy Boys

Alexia Roditis - lead vox + rhythm gtr
Vi Mayugba - lead guitar + vox
Falyn Walsh - bass + vox(現在は脱退?)
Narsai Malik - drums

2015年10月にカリフォルニア州サクラメントにて結成。最初はアレクシアがドラム、ヴァィオレットが歌とギターのアコースティック・デュオだった。2017年に25th Sacramento Area Music Awardsにて3部門にノミネート。2018年Do The Bayコンテストで最大の票を集めNoise Pop Festivalで演奏した。グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングが大ファンである。往々にしてRiot Grrrlsの継承者と呼ばれるが、メンバーは「女性メインだからといってそう呼ばれるのは我慢できない」と語っている。

DESTROY BOYS - American River (Official Video)



●スタンド・アトランティック Stand Atlantic


Bonnie Fraser - vocals/guitar
David Potter - guitar
Jonno Panichi - drums
Miki Rich – bass

2014年オーストラリア、シドニーで結成。2015年にリリースしたデモEPが話題になりイタリアのRude Recordsと契約、2枚のシングルをリリースしたあと2018年にアメリカのHopeless Recordsと契約しデビューアルバム『Skinny Dipping』をリリース。2019年8月にUK/EUツアー。Blink 182, The Story So Far, Justin Bieber, Silverchair, The 1975, Moose Bloodから影響を受けている。

Stand Atlantic - Hate Me (Sometimes) [Official Music Video]


洋楽の
女子パンクスは
えちえちだ

それに比べて日本女子ロックは色気よりも可愛さたっぷり。キュートなお顔で残虐ファズを鳴らすガールズガレージGSがサイコーPSYCHO!

●ザ・ハイマーツ The Highmarts


Suzu(Gt&Vo)
Haruna(Ba)
Karin(Dr)

2013年結成。2015年、ファーストアルバム「EARLY RECORDINGS」を発表。東京ガレージシーンを中心に活動を続け、2019年、サリー久保田氏プロデュースのもと「あなたが欲しいの(I Want You Bad)」7inchをリリース。立て続けに「Hey Boy/ Tallahassee Lassie」の7inchを発表、USはサンフランシスコでBurger Boogaloo Pre Partyにも出演。10月より新ベーシストにHarunaを迎え、精力的に活動中。

The Highmarts - Hey Boy MV



The Highmarts - Hey Boy MV
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【えいたそモダニズム】Episode 31『レコード・ジャンボリー』〜ハイロウズ/三上寛/エアロ/フジファブリック/安藤裕子/TH eROKERS/森尾由美/マジカルパワーマコetc.

2019年12月07日 13時23分13秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


でんぱ組.inc LIVE Blu-ray/DVD 「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 SPECIAL」リリース記念イベント
2019年11月4日(月・祝)ヴィレッジヴァンガード渋谷本店
19:00〜 参加メンバー/成瀬瑛美・根本凪





ニューDVD/BDリリースに先立つこと1ヶ月前に推しメン・えいたそこと成瀬瑛美さんと接触する機会を得た。これまで何度か単独チェキ会が開催されたが、今回はメンバー二人でサイン会という趣向。ヲタクとして本音を言えばチェキに勝るご褒美はないが、ひとことしか話せないチェキに比べてサインの方が長めに話せるかもしれない。ステージ登場したえいたそとねもちゃんこと根本凪は前日リリースされたばかりの7インチ・シングル盤3種を手にして「かわいいね〜♡」と喜んでいる。他のアイドルに比べてでんぱ組はアナログ・リリースが多い。メンバーだけでなくスタッフもヲタクが多いので、アナログ・レコードヲタクもいるに違いない。同じレコヲタとして嬉しい限り。



チェキ撮影がないので並んだヲタクの身なりも普通が多く、全身推し色やコスプレ姿は殆どいない。しかしえいたそはいつも以上にハイテンションで、ねもちゃんがいるにもかかわらず聞こえるのは瑛美の奇声ばかり。てかそれは筆者の耳が推ししか聞こえないが故であろうか?それはともかく写真を撮られる緊張感はなかった。にもかかわらずサイン中に何を話したかトンと思い出せない。ロックの話をした気がするのだがはて?去り際にお題を求めたら「レコード。いっぱいあるよね?」と言われ「得意分野だよ、バッチグー!」と応えたことは鮮明に覚えている。初接触のねもちゃんに「ブログのお題下さい」と言ったら「えーとえーと」と考えて「好きなコンビニスイーツ!」と大喜利のようなお題をいただいた。ねもちゃん、僕が好きなのは「ブリンモンブラン」です。





●でんぱ組.inc『UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 SPECIAL』


でんぱ組.incの全国ホールツアー「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019」の番外公演として9月18日に開催したZepp DiverCity TOKYO公演を映像化。「いのちのよろこび」「プレシャスサマー!」「バリ3共和国」ほか、全19曲を収録。8月28日のNHK大阪ホール公演やメイキング、フォトブックレットなどの特典が満載。

秋葉原ディアステージの従業員「ディアガール」により前身ユニット「でんぱ組」を踏まえ2009年6月に結成されてから10周年になる「でんぱ組.inc」の最新ライヴ映像。9月18・19日のZepp DiverCity2デイズの初日のライヴステージが収録されている。ご存知の読者も多いだろうが、この日のアンコールで古川未鈴が「結婚」をサプライズ報告して話題になった公演である。現場に居た筆者の印象では、未鈴ちゃんがひとりステージに登場して「大事なお知らせがあります」と言ったとき、殆どのヲタクが「卒業・引退」を覚悟して会場に極度の緊張が走った。しかし誰もが予想だにしなかった「結婚」という言葉に一瞬の戸惑いがあった後、安堵の気持ちが大歓声となって会場を包み、さらに祝福の拍手に変わった。追い討ちをかける「アイドル活動を続けます」という宣言に溢れ出す感謝の嵐は、近年稀に見る最高のカタストロフだったと言っても過言ではない。こんなハプニング的ドラマを産む<でんぱ組.inc>と言う魔法をいつまでも推し続けていこうと心を決めた生涯何度目かの瞬間であった。

でんぱ組.inc、LIVE Blu-ray/DVD「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 SPECIAL」Trailer Movie



【えいたそモダニズム】Episode 31『レコード・ジャンボリー』
5年以上前の2014年6月1日に『えいたそ文化論』を上梓して以来、えいたそ妄想論を書き続けている筆者が無類の音楽ヲタクであることを瑛美は十分知っている筈だ。彼女に直接お題をもらうコンセプトの第五章『えいたそモダニズム』をスタートしたのは2016年11月6日。だからこのサイン会の日はほぼ丸3年目だと今になって気がついた。それを知ってか知らずか、オレにとって最も核心的な言葉「レコード」をお題として口にしたのは、瑛美とオレが7年掛けて培って来た以心伝心の絆の証に違いない。瑛美はもちろんでんぱ組とファンにとって世紀の一大イベントである『幕張ジャンボリーコンサート』前夜にブログを認(したた)めているが、胸熱の涙で目がかすみ画面が見えなくなり、何度も執筆を中断せざるを得ない状況である(寝落ちとも言う)。そんな試練にもオレのえいたそ愛は負けることはない。しっかりえいたそ妄想を広げてから、胸熱の幕張へばびゅっと飛び立つことにしよう。



●ザ・ハイロウズ『十四才』


「十四才/フルコート」は、日本のロックバンド、THE HIGH-LOWSの16枚目のシングル。2001年8月8日発売。発売元はキティ

タイトルにレコードとは謳っていないが、最愛のレコードソングライターは甲本ヒロトと真島昌利(ブルーハーツ/ハイロウズ/クロマニヨンズ)のふたりにとどめを刺す。インタビューでは常にレコード愛を語り、アナログ・レコード用の音作りを貫き通すふたりは、実はそれなりのオーディオマニアであることを知った。30年以上前に初ボーナスで買ったオーディオを未だに使っているオレも「真空管アンプが欲しい」とサンタクロースにお願いした。レコードプレイヤーにスイッチを入れればいつでも十四才になれる、それは真実だ。カラオケの十八番だが、最後の歌詞で必ず涙が零れる。

ハイロウズ 十四才



●マジカル・パワー・マコ『SUPER RECORD』


70年代初めに現代音楽家・武満徹に認められ十代でデビューした天才少年音楽家マジカル・パワー・マコの74年の2ndアルバム。

十四才のときにオープンリール・テープレコーダーで自作曲の録音をはじめたマコ。やはり彼もレコードが好きで好きでしょうがなかったのだろう。灰野敬二が参加した1stアルバム『マジカル・パワー』をドイツのファウストと同じポリドールからリリースした翌年のアルバムを『スーパー・レコード』と名付けた理由は、前衛やプログレを超越した全天球音楽を作り上げた自負の象徴だと思われる。しかしながらジャケット裏の醜悪な毛穴はグルグル『ヒンテン』への回答かもしれない。やはり天性のレコード好きだ。

Magical Power Mako - Pink Bitch (La La La)



●三上寛『このレコードを盗め』


青森出身のフォークシンガー三上寛の初のベスト・アルバム。1982年リリース。

フォーク、ブルースからジャズ、ロック、アヴァンギャルドまで境界のない音楽を48年歌い続ける三上寛は、決して異端ではなく「真実の」シンガーソングライターと呼ばれるべきだ。山下洋輔らフリージャズが参加した74年のアルバム『BANG!』に「このレコードを私に下さい」という曲があるが、このベスト盤には収録されていない。彼にとってレコード(魂)が内に籠るものから、他人に与えるものに変化したからなのだろうか。

三上寛BANG!



●エアロスミス『ビッグ10インチ・レコード』


エアロスミスが1975年に発表した通算3枚目にして、世界的な成功を収めることとなった初期の代表作『闇夜のヘヴィ・ロック(Toys In The Attic)』に収録。

76年十四才の時に聴いたキッスやエアロスミスがオレのロック初体験だった。父親に買ってもらったのは4thアルバム『ロックス』だったが、漫画みたいなキッスに比べて、エアロの猥雑な不良の世界に危ない魅力を感じた。ライナーに前作のこの曲が「10インチのナニ」と書かれていたのででかいチ○ポの歌だと思い込んでいたが、実際には5・60年代に流行った10インチ(25cm)レコードの古いジャズやブルースの歌だった。筆者は10インチレコードがサイズ的に好きで、安く売ってたらジャンルに関係なく買ってしまう病気がある。チン○のサイズはその半分もないが。スティーヴン・タイラーもそうかもと想像するとホッコリする。

AEROSMITH -Big Ten Inch Record Live1977



●ビッグ・スター『#1レコード』


アレックス・チルトン率いるメンフィス出身のロック・バンド、ビッグ・スターの1972年に発表されたファースト・アルバム。高揚感溢れるハーモニー、耳について離れないサビ、ギター・リフが魅力の作品。

ミュージシャンなら誰でも自分のレコードがNo.1になる夢を見るに違いない。パワーポップの元祖と呼ばれるビッグ・スターを率いたアレックス・チルトンがデビューアルバムに#1と付けたのは、もちろん1stだからだろうが、「俺たちがNo.1」という自信の表れだったことも想像に難くない。実際8〜90年代半ばに英米から登場したパワーポップ/オルタナ系のミュージシャンの間でのビッグ・スター/アレックス・チルトンへの支持の高さはナンバーワンと言っても過言ではなかった。今聴いても染みるメロディセンスが最高。

The Ballad Of El Goodo



●ザ・ロッカーズ『ロックンロールレコード』


現在俳優、タレントとして活躍している陣内孝則が在籍している福岡出身のロックバンド、ザ・ロッカーズ(TH eROCKERS)の2ndアルバム『COME ON』(81)に収録。

ロックンロールは理屈なんて要らない、カッコいいレコードが流れたら踊って歌って腰振ってカワイイあの娘を射止めよう。残念ながら筆者のレコード人生の中で女の子と出会うことは殆どなかった。ある年齢からはレコード蒐集と恋愛を完全に分けて考えるようになった。しかし今でもときどきレコ屋のバイトの女の子を意識しながらレコを掘るむっつりスケベは直らない。アイドルならば堂々と会いに行けるのだが、レコ屋やオフィスのあの娘の前だと緊張して上手く話せない。夢に出て来てくれたら幸せなんだけど。

ロックンロールレコード / ザ・ロッカーズ



●森尾由美『ショコラとレコード』


「レモンチックな17歳」のキャッチコピーで1983年にデビューしたアイドル歌手・森尾由美の4thアルバム『エンドレスLOVE』(84)に収録。作詞:安井かずみ/作曲:加藤和彦。

ひとり部屋でショコラを飲んでレコードを聴きながら恋の気分を味わう。レコード女子の日常を描いたボッサタッチの甘い歌声は、ハイテンションA-POPガールえいたその元気な歌声と結びつかないかもしれないが、彼女の別の一面「ニュイたそ」を知るオレにとっては、「レコード」というお題をオレに託した瑛美の乙女チックな気持ちが自分のことのように分かる。高校時代『りぼん』を愛読して陸奥A子・太刀掛秀子・田渕由美子・一条ゆかり・小椋冬美に心酔したオレとえいみの絆に胸熱。

森尾由美 ショコラとレコード



●安藤裕子『ドラマチックレコード』


デビュー作『サリー』で非凡な才能を開花させたシンガー・ソング・ライターのセカンド・ミニ・アルバム『and do, record.』(2004)に収録。

スーパースターの歌声が封じ込まれたレコードを聴くだけで僕等は夢と明日にステップを踏む。出会いと別れが繰り返される世の中で変わらないドラマがレコードに刻まれている。オレと瑛美の思い出もレコードにしてあの世に持っていければいいのに。

安藤裕子 / ドラマチックレコード


●フジファブリック『サボテンコレード』


切なさと情感を描くギターロックの新星、フジファブリックのファースト・アルバム『フジファブリック』(2004)に収録。叙情的な世界観を展開!

筆者の無人島レコードはFaustとDoctors of MadnessとSex PistolsとRezillosと灰野敬二と答えてきたが、問題はレコードプレイヤーも電気もない無人島でどうやってレコードを再生するかということである。その解決策としてこの若者たちはサボテンを使うことを思いついた。サボテンの針は無数に生えているで聴きすぎて針が摩耗しても取り替えられるナイスアイデア。どうせならサボテン・ドラッグでトリップしながらレコードを楽しみたいが、幻覚サボテン「ペヨーテ」は針がないので役に立たないのが残念。

フジファブリック 「サボテンコレード」 Live at Hibiya Yaon



●空気公団『夜と明日のレコード』


1997年結成、ヴォーカル山崎ゆかりの中心とするポップバンド・空気公団のアルバム7thアルバム『夜はそのまなざしの先に流れる』(2012)に収録。“穴”をコンセプトに、日本橋公会堂でのホール・ライヴで披露された新曲をその場の空気感と共に収録し、その上にゲスト音楽家を迎えて新たに演奏を重ねて完成させた1枚。

レコード(Record)とは「記録」だから基本過去の出来事の集積である。レコードを聴きながら過ぎ去った思い出に浸るのも悪くない。しかしレコードを聴くことは過去の再生だけではない。聴き手の想像力次第で未来を聴くことも可能である。レコードが聴かせてくれる未来の予感に支えられて生き延びて来た筆者にとっては、レコードは宗教といっても過言ではない。レコードの神様に帰依せよ。

夜と明日のレコード (밤과 내일의 레코드)



●ザ・チャレンジ『東京レコード』


2017年12月で活動休止したザ・チャレンジが、2016年から2017年の間にライブ会場限定で販売していたCDに収録されていた楽曲を集めたベストアルバム『SUPER HITS』に収録。

変わり続ける東京の風景を廻るレコードに譬えたこの歌は、CDはともかくストリーミング時代には理解されなくなるのだろう。「歌は世につれ世は歌につれ」という言葉も新旧すべてが同列に並ぶデジタルワールドには通用しなくなるかもしれない。それでも生き残るレコードを廻しながらオレの人生も廻っていく。廻るレコードに苔は生さない(Rolling Records Gather No Moss)。

ザ・チャレンジ 「東京レコード」MV


いざゆかん
でんぱ幕張
ジャンボリー


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【地下アイドルへの招待】地下アイドルに負けるな!女子バンド応援宣言〜東京初期衝動/経血/花冷え。/ザ・ハイマーツ

2019年11月21日 01時22分34秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


地下アイドルへの招待
第23回:地下アイドルに負けるな!女子バンド応援宣言
東京初期衝動/経血/花冷え。/ザ・ハイマーツ

DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


地下アイドルにハマる前は女子バンドに夢中だった。そもそも1977年にパンクにハマって以来、女性ヴォーカルのバンドやガールズバンドを愛聴してきた女子好きである。カワイイロック女子とお付き合いしたいと夢みた思春期は遠い昔、人生の3分の1を過ぎ第何回目かの思秋期を迎えた筆者は会いに行けるうら若き女子=地下アイドルとの疑似恋愛に生き甲斐を見出して残りの人生を全うするつもりである。それはともかく、アイドルとバンドの違いは何だろう。曲を書かない/楽器を持たない/全員歌と踊りができる/接触できるのがアイドルなら、その逆なのがバンドだろうか。いや女子は女子、コミュ力の違いや愛想の善し悪しはあれど、自分を表現したい気持ちは同じに違いない。とすると問題は聴き手の心の蕩け方次第、バンド女子に心を持ってかれるのも時間の問題である。そんな地下アイドルヲタクに最も近い位置にある女子バンドを紹介しましょう。

●東京初期衝動


椎名ちゃん(Vo・Gt)、希(まれ)(Gt)、かほ(Ba)、なお(Dr)からなる4人組ガールズバンド。2018年4月12日に結成。2019年4月29日に1st EDシングル「ヴァージン・スーサイズ」、11月6日に1stアルバム『SWEET 17MONSATERS』を自主レーベルのチェリーヴァージン・レコードからリリース。筆者が観たのは去年12月の1回だけだが、ぶっ壊れたロッケンローを歌いながら会場の壁を登ろうとするはっちゃけたライヴパフォーマンスが壮快だった。プリクラJK世代の成れの果て的な傍若無人味が魅力。

東京初期衝動 - ロックン・ロール(MV)



●経血


まり(Vo)、TASAKI(G)、SHIGEKI(B)、2TOM(Dr)の女子x1,男子x3の茨城出身のハードコアバンド。80年代日本のハードコアをリスペクトするサウンドとまりのハイトーンで捲し立てる歌い方はCOMESのチトセやMelt-BananaのYasukoを彷彿させる。赤い拡声器を振り回し客席乱入も辞さない過激なパフォーマンスは艶かしさも溢れ、爆裂女子のヲタクにもハマるもの続出。パンクスだけの慰みものにしておくのは勿体ない。また観る日を楽しみにして生き続けることにしよう。

【Official MV】経血(KEI-KETSU) / disりたい



●花冷え。

花冷え。( HANABIE ​)

2015年6月結成4ピース(ほぼ)ガールズバンド。『スクールズアウト'17』準優勝、『ROJACK for COUNTDOWNJAPAN 18/19』入賞など確かな実績を残している。現在のメンバーはムーンウォーク ex-ヘッツ(B, Cho)、ユキナ(Vo)、マツリ(G, Vo)の3人(ドラムはトラ)。ルックスはアイドル並みにかわいいがステージに上がると堂々としたロックスター。シャウトと笑顔のギャップに萌える人多数。

花冷え。「Envy」 MV(Official Music Video)



●ザ・ハイマーツ


2013年JKバンドとして結成されたガレージガールズバンド。現在のメンバーはSuzu(Gt&Vo), Haruna(Ba), Karin(Dr)。 東高円寺UFO CLUBなどで活動し、2015年にサザナミレーベルから『Early Recordings』リリース。その後2枚のEPをリリース。ライヴはまだ観たことが無いが、ファントム・ギフト「ハートにOK」や、筆者が一番好きなUSガレージバンドThe Gesturesで有名な「ラン・ラン・ラン」の日本語カバーを聴くだけで目眩がするほど惚れ込んでしまった。

ザ・ハイマーツ - あなたが欲しいの(The Highmarts - I Want You Bad)


女子バンド
チェキ会あったら
うれしいね

▼といいつつ今夜はパンクロックアイドルの新作に溺れて夜更かしするしか。
●爆裂女子


アイドル界に革命を起こす!最強で最狂のパンクロックアイドル爆裂女子、5人体制初のシングル。パワーアップした爆裂女子を見逃すな!都子ちゃん作詞の「超革命」はヘルメットと拡声器で武装した可愛い革命戦士のアンセム。カップリングの「DISTORTION」は新メンバーによるニューヴァージョン。ヘヴィロックがキュートに変身。新体制の魅力たっぷりに迫ります。タワーレコード3店舗限定リリース:梅田NU茶屋町店、名古屋近鉄パッセ店、新宿店。それぞれリリースイベント有り。

爆裂女子-BURST GIRL-/超革命【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
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【地下アイドルへの招待】アンシャン・レジーム(旧体制)打倒の革命の旗〜爆裂女子/ネクロ魔/キスエク/でんぱ組/ナックルチワワ

2019年10月11日 02時10分18秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界

photo by domon@jjdmn
地下アイドルへの招待
第22回:アンシャン・レジーム(旧体制)打倒の革命の旗
爆裂女子/ネクロ魔/キスエク/でんぱ組/ナックルチワワ

DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


18世紀末のフランス革命はアンシャン・レジーム(旧体制)と呼ばれる絶対王政・封建主義を打ち倒し、自由平等な資本主義社会を実現する市民革命であった。フランス革命の狼煙を上げた1789年のバスティーユ襲撃から230年後、アイドル戦国時代と呼ばれる群雄割拠のカオスも沈静化し、安定的低空飛行を続ける地下アイドル界にも大小さまざまな変化が訪れ、勇猛に革命の旗を掲げる推しの姿に熱狂するヲタクの雄叫びが新木場STUDIOCOASTの青空へと昇天する奇跡が光臨した。ひとつひとつの変化は微々たるものに過ぎないが、あとから振り返ってみると、人生のみならず世界の中心軸を数インチだけズラすレボルーションであったことに気付くに違いない。

●爆裂女子


元偶想Dropのメンバー4人で結成された暴れまくりのパンクロックアイドル、爆裂女子から名付け親でパンクの象徴のしばくぞ零ちゃんが卒業し、新メンバー2名を加えた新体制で爆裂解放スタート。新編成に相応しく各自が拡声器を持ち二本の赤い旗を振って檄を飛ばすパフォーマンスは、パンクか否かに関係なく、人生と世界を革命するパワーの正しい活用の仕方である。物怖じせずに客席へ突っ込む新メン杏來と路亜が頼もしい。

爆裂女子-BURST GIRL-/超革命【OFFICIAL MUSIC VIDEO】



●XOXO EXTREME


プログレッシブアイドル、キスエクからはリーダーの楠芽留が卒業。ややこしい音楽性に関わらず超正統派アイドルのキュートなオーラを放っていためるたんの脱退は、丁度アナログLPと新録アルバムをリリースした直後のタイミングだけに衝撃は小さくないが、研修生の浅水るりを加えた3人体制で日々のライヴを続行中。来日したゴングのメンバーと笑顔で写真に収まるメンバーの笑顔は革命戦士の憩いの姿。

【ダイジェスト】XOXO EXTREME 2nd ワンマンライブ ~UNION~ 2019.7.25 渋谷WWW



●でんぱ組.inc


ウッハヤー!ツアーで各地を回り大好評のでんぱ組のZepp DIverCity公演2デイズ。初日に古川未鈴がいきなり重大発表。まさか引退または卒業か?と緊張が会場中を走ったが、未鈴ちゃんの口から出た言葉は「結婚します」。一瞬呆気に取られた間があって歓声が沸き上がった。未鈴推しにはショックだったろうが、結婚してもアイドルとしてでんぱ組を続ける決意に革命戦士の心意気を感じた。

でんぱ組.inc「秋の葉の原っぱで」Live Movie(2019.8.28 at NHK大阪ホール)



●NECRONOMIDOL


今年1月13日に登場した新体制5人組でヨーロッパツアーを大盛況のうちに完了し前途洋々に思えたネクロ魔から突如剣菱くのぎの脱退宣言、魔ヲタの間に衝撃が走った。しかも生誕ライヴを間近に控えたタイミングでの発表。新体制と言えど数ヶ月でアンシャン・レジームと化す地下アイドルの変幻のスピードに驚くと共に、常に革命を繰り返すことで時代を切り開く眞の革命戦士の真髄を見た。

ギュウ農フェス2019秋のSP NECRONOMIDOL@新木場STUDIOCOAST2019-10-05



●ナックルチワワ


爆裂女子から卒業した零ちゃんはファンシーアニマルパンクバンド、ナックルチワワのヴォーカルとして音楽活動を続行。10月6日に爆裂女子と対バン。午前中から暑すぎるハードコアパンクでアースダムを燃やした。2日間で100枚を売り切ったデビューCD『お手』は激しいだけじゃなく愛と涙に溢れた歌詞でシンガロング出来る曲が満載。零ちゃんのヴォーカルはアイドル時代よりも自然体のオンナノコの魅力を発揮。そのまま革命戦士の獣道を突っ走れ。

【MV】ナックルチワワ「PET CAT」


革命の
旗振り役は
ヲタクかな

▼革命戦士のヘルメット

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【爆裂超革命】音楽革命戦士の歌〜爆裂女子/ビートルズ/J.エアプレイン/頭脳警察/T.レックス/ピストルズ/クラッシュ/アーバンギャルド/キスエクetc.

2019年09月25日 08時27分40秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


爆裂女子『爆裂超革命』
2019.9.22 sun 新宿MARZ

2018年1月7日にデビューした「最強で最狂!暴れまくりのパンクロックアイドル」爆裂女子-Burst Girl-は、筆者がデビュー時から推し続けてきて、いわゆる「古参」を自称できる唯一のアイドルグループである。9/16に中心メンバーのしばくぞ零ちゃんが卒業し、デビュー20ヶ月にして初のメンバーチェンジを経験した彼女たちが、オーディションで選んだ新メンバーを加えての新体制披露ワンマンライヴが朝の新宿血かライヴハウスで開催された。



パンクを体現した看板メンバーの脱退で果たして新体制がどうなるのか不安もあったが、パープルカラーの新衣装に身を包んで拡声器と爆裂旗を手に登場した5人のメンバーの爆裂パフォーマンスにそんな不安は一気に消え去った。ステージも客席も一緒になって激しくぶつかり合うライヴ空間は、この日が初ライヴとは信じられない熱量と一体感に貫かれ、新生爆裂女子の存在感を知らしめる歴史的な瞬間であった。

爆裂女子-BURST GIRL-/超革命【OFFICIAL MUSIC VIDEO】


11/20ニューシングル『超革命』リリース、2020年1/7にワンマンライヴ『爆裂大解放』開催決定。由良、凛、都子、杏來、路亜の5人体制の爆裂女子にアイドルシーンに革命を起こしてほしい。その願いを実現するための手引きとして、音楽界の革命の歌をオレ目線で集めてみた。

●ザ・ビートルズ


ポップス/ロックだけでなく世界中のカルチャーやアートに大きな影響を与えたビートルズこそ革命的なバンドだった。1968年のシングル「Hey Jude」のB面に収録された「Revolution」には「暴力革命の仲間に入れるなよ」という歌詞がある。その後にリリースした10作目のアルバム『The Beatles(通称ホワイト・アルバム)』にはスローバージョンの「Revolution1」と前衛的な「Recolution 9」が収録されている。

The Beatles - Revolution



●ジェファーソン・エアプレイン


ビートルズにも影響を与えたドラッグ・カルチャーが花開いた60年代後半のサンフランシスコ中心にサイケデリック革命が起こった。その代表的バンド、ジェファーソン・エアプレインの5枚目のアルバム『Volunteers』は反戦思想の濃い政治的な歌を多数収録。69年の「ウッドストック・フェスティバル」での演奏は60年代へのララバイのように聴こえる。

Jefferson Airplane - Revolution (Live, Woodstock 1969)



●カントリー・ジョー&ザ・フィッシュ


サイケデリックロックのもう一方の雄、カントリー・ジョー率いるフィッシュは学生運動/反戦運動のメッセージ色の濃いアシッドロックを聴かせる。特に67年「モンタレーポップフェスティバル」でのヘルメットを冠った勇姿はラヴ&ピースの象徴である。

Country Joe and the Fish Section 43



●山下洋輔トリオ 


同じ頃日本では学生運動の嵐が吹き荒れており、学生の反戦デモや過激派の闘争が盛んだった。学生運動の拠点の早稲田大学の講堂にピアノを持ち込んでフリージャズをプレイしたのは山下洋輔率いるピアノトリオ。学生運動家の乱入や占拠が起きると予想されたが、それに反して活動家たちも聞き惚れていたという。音楽が平和のための武器足り得る証拠である。

バリケードの中のジャズ 山下洋輔トリオ.flv



●頭脳警察


その一方で新左翼・全共闘・全学連などによる政治運動が激化した時期の最後、1972年にレコードデビューした頭脳警察は、タブーに挑戦する政治的に過激な歌詞と、ラディカルなライブパフォーマンスによって、発禁や放送禁止、コンサート会場への出入り禁止などセンセーションを巻き起こした。中でも革命三部作と呼ばれる「世界革命戦争宣言」「赤軍兵士の詩」「銃をとれ」は動乱の時代へのエピローグであった。

頭脳警察-世界革命戦争宣言~銃を取れ!



●T. レックス


マーク・ボラン率いるT.レックスは派手なメイクと衣装のグラムロックで音楽シーンのみならずファッション界にも革命を起こした。70年代後半グラムロック・ブームの衰退と共にマーク・ボランは失意のうちに不慮の事故で死亡するが、ロックのヤバさを象徴する音楽性と生き様は現在でも語り継がれている。

Marc Bolan & T. Rex - Children Of The Revolution (1972)




●セックス・ピストルズ


グラムロックと入れ替わるように登場したパンクロックこそ商業化するロックシーンの草の根革命だった。「アナーキー・イン・ザ・UK」「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」と歌ったピストルズの存在自体がセンセーションだった。

Sex Pistols - Revolution In The Classroom (2013 Remaster)



●ザ・クラッシュ 


セックス・ピストルズと並ぶロンドンパンクの雄ザ・クラッシュは音楽性を広げ、レゲエやダブ、ゴスペル、フォーク、R&B、ロカビリーなど様々な音楽要素を取り入れ世界を代表するロックバンドに変貌して行った。3rdアルバム『ロンドン・コーリング』のエンディングを飾るこの革命ソングは、ジャマイカのシンガー、ダニー・レイ作曲のレゲエソング。

The Clash - Revolution Rock (Official Audio)



●ザ・タイマーズ


1988年にRCサクセションの忌野清志郎を中心に結成された覆面バンド。ライブイベントや学園祭にゲリラ的に出没し、メジャーデビューしたあとも歌番組出演で放送事故すれすれの際どいパフォーマンスを行うなど話題になった。ヘルメットを冠ったパフォーマンスは6,70年代革命の時代へのオマージュである。

タイマーズ 生放送事故



●アーバンギャルド


時代は変わって21世紀の日本で結成されたトラウマテクノポップバンド、アーバンギャルドは、「少女」「性」「死」「病」といったネガティブなモチーフをテーマに病める少女たちの人気を博す。松永天馬の描く世界には日本のサブカルチャーの歴史が形を変えて登場する。地下アイドルシーンにも多大な影響を及ぼしていることは間違いない。

アーバンギャルドTV出演/スカート革命 2011



●xoxo(Kiss&Hug) EXTREME


2016年にデビューしたプログレッシヴ・アイドルユニット、通称キスエク。今年9月16日、爆裂女子のしばくぞ零ちゃん卒業と同じ日にめるたんこと楠芽瑠が卒業した。キスエクの革命ソングは3部構成のシフォニックな組曲。爆裂女子とともにアイドル界に革命を起こしてほしい。

〜組曲「革命」より〜「革命」/ xoxo(Kiss&Hug) EXTREME 2018.2.4.目黒鹿鳴館 ファーストワンマンライブー革命ー


革命は
アイドルだけじゃ
終わらない

コメント (2)
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