A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二 x 藤掛正隆@関内Stormy Monday

2007年06月11日 22時28分48秒 | 灰野敬二さんのこと
前回は灰野さんの体調不良で、ピンチヒッターに太田恵資さん(vln)を迎えた藤掛さんとのデュオがやっと実現しました。今年は初めてで、待ち遠しかったです。
Stormy Mondayに入ると、灰野さんの位置に椅子が、ステージ後方にはカンテレや見慣れぬ民俗楽器が置いてあります。今日のライヴでは灰野さんは椅子に座って演奏しました。
最初はモロッコのギュンバリという名前の長方形の胴に木の枝のようなネックをつけ、太い弦を3本張った楽器でスタート(写真参照。ぼけてるけど、、、汗)。ボ~ンボ~ンとベースの元祖のような低い音がします。藤掛さんはリズムマシーンにディレイをかけてスペーシーなサウンドを鳴らします。灰野さんの歌(今回は「裏切り」が全体のテーマだったみたい)が入り、藤掛さんもエスニックなリズムのドラミング。ギュンバリのドローン的な音が幻想的な空間を作り出します。ギュンバリを置くとSGを手に、激しいインプロが30分に亘って繰り広げられます。藤掛さんのドラムは余りおかずを入れないストレートな8ビートが多く、それゆえに灰野さんは思い切り暴れまくることができるようです。椅子に座っていても仰け反ったり屈んだり、髪を振り乱した轟音の演奏。
第2部は小さなシンバルからスタート。フルートに持ち替えひとしきりスピリチュアルな演奏を聴かせ、またギターに。ループも使って灰野さんらしいアブストラクトなリフを導き出します。オクターバーも効果的に作動していました。ヴォーカルに「暗号」のフレーズが出てきました。続いて「ここ」。美しいコード進行の曲で灰野さんの人気曲のひとつです。最後は以前も演奏した丸いボディの謎の民俗楽器をビヨンビヨンと弾きながら裏切りの最終章を歌います。
このデュオはソロの次に好きな形態で、この日も満足して帰途に付きました。それにしても横浜は遠い。日曜の夜は翌日から仕事なので辛さはなおさらです。でもそれを吹き飛ばす幸せな時間を過ごしました。

コメント
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