A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

封印された30年の重み~映画ルー・リード「ベルリン」

2008年07月02日 23時56分15秒 | ロッケンロール万歳!
ルー・リードが1973年にリリースした3rdソロ・アルバム「ベルリン」はプレスからは高い評価を得たが商業的には失敗し、ライヴで演奏される機会もなく封印されたままだった。それから33年の年月を経た2006年冬ニューヨークでその伝説が遂に再現された。そのライヴの模様を「バスキア」の監督ジュリアン・シュナーベルが収録したロック・ドキュメンタリー映画の試写会へ行ってきた。
1942年生まれだから当時60歳半ばだったルーの顔には深い年輪が刻まれている。ギターは盟友のスティーヴ・ハンター。愛の暗い側面、嫉妬、怒り、喪失感をテーマにした、あまり起伏のないアルバムだから、ライヴも淡々と進む。ところどころにアルバムの主人公キャロラインを模した映像が挿まれるが音楽とうまくシンクロしていて心地よい。心地よすぎて一瞬眠ってしまったくらいだ。
どうしてもヴェルヴェット・アンダーグラウンドの影を未だにルーに追い求めてしまうのだが、その佇まいはあの時代のニューヨークを生き抜いてきた風格に溢れており、イメージを裏切らない映画だった。一般公開は9月下旬とのこと。

ルー・リード
スターリング・モリソン
ジョン・ケイル

モーリン・タッカーも忘れてはいけない。


コメント
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