A Challenge To Fate

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「オペラ横尾忠則を歌う」を手に入れたよ

2005年02月09日 23時24分51秒 | 素晴らしき変態音楽
やっとCDになった現代音楽家一柳彗作曲の「オペラ横尾忠則を歌う」を買いました。69年昭和元禄の時代にピクチャーディスク2枚組で自主制作でリリースされた幻のレコードです。
69年といえば大阪万博前年、GSは廃れニューロックの時代に入り、ジャズの世界でも山下洋輔トリオの「DANCING古事記」や富樫雅彦カルテットの「WE NOW CREATE」など、音楽シーンも激動の時代。
そんな時代に世に出た一柳さんのこのアルバムは豪華な装丁や、内田裕也率いるTHE FLOWERSのサイケな演奏が30分に渡り収録されている、女風呂で横尾忠則がうたを歌っている、など断片的な情報が耳に入ってきましたが、今回の再発でついに全貌が見えました。
要は「なんでもあり」のコラージュ作品。軍歌、演歌、サイケ、童謡、ラジオドラマ、CMソング、クラシックなどがアマルガム状にぶち込まれ、世界の何処にもない日本的な芸術作品といえるでしょう。ちなみに私はまだ全部聴いていませんが、冒頭に入っている青森のバスガールによる子守唄が気に入っています。
20枚の横尾忠則のポストカード、64ページに渡る解説書も嬉しい再発です。

軍歌や戦時中のラジオ放送の収録は80年代からノイズシーンに君臨するWhitehouseのCom Org.のコンセプトにも繋がるところがあると思います。実際Come org.のコンピ「Fur Ilse Koch」には日本の軍歌やナチスの演説が収録されています。作品の意味合いは全く違うはずですが、私にとってはこの符号が面白かったです。
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お求めになられたのですね (t-cat)
2005-02-10 08:21:14
こんにちは。

先日は当方のblogへのトラックバック、

ありがとうございました。



「オペラ横尾忠則を歌う」をお求めになったのですね。



万博会場跡地の近辺に住んでいたこともありまして、

万博公園は大変身近な存在でした。

子どもの頃に美術館で見た展示品の数々が

長じて見直してみたら著名なアーティストの作品だった、

ということもしょっちゅうでして、

横尾氏の作品に触れた最初の機会は

かのせんい館だったことを思うにつけ、

しみじみとしたものを感じております。



私は他の品物と同時配送をしてもらう関係で

未着なのですが、レビューを拝読し、

ますます現物を手にしたくなりました。

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