ロリータ18号、少年ナイフ、住所不定無職etc@渋谷 duo MUSIC EXCHANGE 2012.3.3 (sat)

雛祭りガールズ・ロック・イベント、Rock the DROP ! ［Hina-Matsuri］。
会場に入るとなんと椅子が並んでいる。ロッケンロールのライヴで椅子って変な感じ、と思いつつ最前列ど真ん中の席を確保。メインが少年ナイフとロリータ18号というベテラン・バンドだから客層は年齢高めの往年のファンが多いので椅子があって正解かもしれない。

オープニング・アクトはCREAという結成1年目のフレッシュなバンド。女の子っぽいひらひらした衣装でポップなロックンロールを演奏。ベースっ子好きな私は彼女の生足が気になってしょうがない。ステージの前面に出てくると丁度私と目が合う。短い時間だったけど元気いっぱいのステージは初々しかった。終演後スタッフがアンケートを配り、それに応えたら翌日にメンバーからお礼のメールが届いた。しっかりしているので頑張って人気バンドに育って欲しい。



本編の1番手は住所不定無職。昨年も少年ナイフの対バンをしたしナイフのお気に入りのバンドなのだろう。弾けたポップン・ポールが炸裂。ザ・ゾンビーズ子さんが実は男性であることを先日まで知らなかったのだが、ユリナ嬢とヨーコ嬢のキャピキャピした魅力はピカイチ。現在メンバー募集中とのことなのでキラキラのポップン・ポールをやりたい女の子は申し込んでみてはいかがだろうか。詳しくはHPを参照のこと。



2番手はナツキ嬢。事前にググってみたのだが何の情報もない。現場に行ってTHE HiPPYというバンドのヴォーカリストであることが判明。北海道出身の彼女、フォークギター一本でシンガーソングライターとしても活動している。スタンディングはキツかったので椅子があってよかった。出演者全員イケイケよりも彼女のようなクールダウン出来るアクトがいたほうがメリハリがあっていい。一生懸命歌う姿に共感を覚えた。



セッティングの時にフライングVが準備されたのでてっきりロリータ18号だと思ったら、3番手は少年ナイフだった。なおこさんがフライングVをプレイ。彼女たちのデビュー10インチ「Burning Farm」が1983年リリースだから来年デビュー30周年である。世界的人気バンドになってもデビュー当時の初々しさを保っているのは驚異的。ラモーンズのカヴァー・アルバム「大阪ラモーンズ」以外最近の作品は聴いていないがどの曲もポップでノリのいいロッケンロールなので問題なく楽しめる。雛祭りにちなんで「Girl's Rock」や先日亡くなったデイヴィ・ジョーンズに捧げるモンキーズ「Daydream Believer」のカヴァーも披露。至近距離で見るとなおこさんもいい歳だな、と思ったが、ロッケンロールに年齢は関係ない。いつも通りの楽しいステージだった。



トリがロリータ18号。ライヴを観るのは15年ぶり。結成して23年、その間休まずパンク・ロックを追求してきた石坂マサヨ嬢率いる彼女たちの凄さはもっと評価されていい。のっけから激しいハードコア・ビート。最近80'sハードコアの再発盤に凝っているので滅茶苦茶気分がアガる。オール・スタンディングだったらモッシュに巻き込まれて最前列で観ることは適わなかっただろうが、椅子があるおかげで後ろからドツかれることも無く思いっきりはしゃげた。途中のMCが面白い。顔面に向けて口から水を吹きかけられてしまった。今年40歳になるマサヨ嬢は声は昔のままのだしジャンプしたり客席へ飛び込んだりパフォーマンスも全盛時とちっとも変わっていない。ここまでハードなパンクに浸れるとは思ってもいなかった。アンコールではラモーンズの「Rockaway Beach」で観客をノックアウト。余りに楽しかったので物販でマサヨ嬢がステージで着用していたTシャツを購入。ギターのKick嬢とベースのたこち嬢と一緒に記念撮影をしてもらった。来週は新宿ロフトでTHE STAR CLUB / 横道坊主 / ニューロティカ / ゲタカルビと対バンするとのこと。行きたくなってきたな～。



ロリータの
デビューのきっかけ
少年ナイフ

ガールズ・ロックの楽しさを満喫したイベントだった。