素晴らし祭り Live Under The Bridge Tamagawa 2023 Summer
2023年8月27日(日)
12時~18時頃まで
入場料 FREE (※柵がないのでとりようがありません! お気持ちカンパで!)
@多摩川立日橋下(日野側にて)
最寄駅:多摩川都市モノレール柴崎体育館駅 徒歩10分(モノレールの通る立日橋をそのまま南に渡り土手を降りると会場)
国立市公民館地下ホールで開催されている地下音楽イベント『公民館運動』を主宰するちゃんやま、火炎瓶テツ、佐伯武昇が企画した野外イベント。夏フェスは数多いが、地下に蠢く即興音楽家が一堂に会する夏フェスはおそらくここだけであろう。会場の立日橋下は生い茂る雑草を掻き分け、凸凹した石だらけのけもの道を進むこと数分でたどり着ける、地下音楽愛好家の秘密の園であった。
⇒【ライブレポート】第十五回公民館運動~MOGRE MOGRU 2/3+2+1/巨人獣/火炎瓶テツ/ちゃんやま&国立ダンサーズ@国立公民館 2023.3.19sun
●火炎瓶テツ(voice)+よくばりchameleon.(gt.vo)
幕開けはアジテーションヴォイスパフォーマー・火炎瓶テツのラップとライヴペインティングもこなす才女・よくばりChameleonのギターのデュオ。橋の欄干に木霊するテツのアジテーションが祭りのはじまりを宣言した。
●コーラ(voice)+ムラカミロキ(voice)+YOSHIO(quena)
フリースタイルのヴォイス・パフォーマー二人コーラとムラカミロキに、ケーナ奏者のYOSHIOが加わったトリオ。ケーナも人の息で奏でる楽器なので、呼吸で音を奏でる三人組という布陣である。拡声器を持ったロキが河原を彷徨う一方で、コーラとYOSHIOがバトルを繰り広げる溌溂としたパフォーマンスであった。
●巨人獣:島田透(dr)+佐伯武昇(Tb)+熊切ひろし(Asax)+小林祐司(Tsax.bc)+ちゃんやま(Tp)
暴れパーカッショニスト・佐伯武昇を中心にドラムと管楽器が三つ巴で爆裂するインプロバンド。開放感あふれる野外で聴くと、パフォーマンスの激しさよりも音の重なりの美しさが印象に残った。音楽性の高さを評価すべきユニットであろう。
●園田游(舞踏)+Kenjiii(音)+剛田武(音)
素晴らし祭り出演の話が来た時、即座に筆者の頭に浮かんだのが舞踏家の園田游だった。そして春に阿佐ヶ谷ヴィオロンで園田と共演した演奏家のKenjiiiにも声をかけ、初共演のトリオで出演することになった。事前の打ち合わせは一切なし。無為自然のままただそこにある河原の小石のように音を奏でた。あとで考えるとつげ義春の『無能の人』にインスパイアされたのかもしれない。
●芸能佐伯組:山濹輝人(Tsax.fl)+佐伯武昇(perc)+スピロ平太(dance)+廣瀬寬(sousaphone)+Cixa (perc)+さかたまさよ(perc)+島田透 (dr)+松村裕太(dr)+火炎瓶テツ(voice)+小林祐司(Tsax)
大人数のフリーインプログループ・芸能佐伯組。室内だろうと野外だろうとハチャメチャぶりは変わらない。青空の下で繰り広げられるアングラ・パフォーマンスは、どこかの国の無礼講の奇祭を思わせる健全な祝祭性に溢れていた。
●くにたちダンサーズ
余地不可能な舞踏?ダンス?パフォーマンス?を繰り広げるくにたちダンサーズ。あらゆる場所で様々なパフォーマンスが同時多発的に始まるカオスの中に、不思議ななつかしさを感じさせるメランコリーが流れている。すべてはつながっている、という悟りに似た感慨を抱いた。
●山澤輝人(Tsax)+松村裕太(dr)
フリー・セッションに先立って硬派フリーインプロ・デュオ。60年代フリージャズを彷彿させるハードコアな演奏は、参加するよりも観ている方が楽しい。
●~free session〜
自由参加のフリー・セッション。参加者が増えるにつれてダンス音楽色を強めていく演奏に、古来から祭りのメインは阿波踊りや盆踊りにある理由がわかるような気がした。全員集合の記念撮影が終わってからも誰かが音を出すと誰かが応える交感が続いていた。
夏フェスの
真打やっぱり
素晴らし祭り
▼野外は最高!!!!おつかれさまでした。
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