A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

大里俊晴に捧ぐ@六本木Super Deluxe 2010.4.1(thu)

2010年04月03日 02時31分35秒 | 灰野敬二さんのこと
昨年11月17日に癌で逝去した、元ガセネタ、タコのメンバーで、横浜国立大学教授だった大里俊晴さんの追悼イベント。
内容は第1部が長門洋平氏のドブロ・ギター演奏、トートロゴスII(大里さんの昔のバンド名で、大里さんと弟の真宏さんds、渡邊未帆さんpf、大里さんのギター演奏テープに合わせてプレイ)、大里さんの「間章に捧げる即興演奏」のフィルム。
第2部がsuicidal 10cc、竹田賢一さん、灰野敬二さんによる演奏。

大里さんは音楽評論家でもあったが決してメジャーな人ではなかったが、Super Deluxeは立ち見も出る盛況ぶり。アヴァンギャルドのライヴにも最近は人が入るようになってきた。

suicidal 10ccは中原氏がいつものように大量のエフェクターを机の上に並べ、ジム・オルークはEMSシンセサイザー1台という対比をみせる。最近はIndustrial Noise RecordsやKenji Siratoriのような暴力的なノイズばかり聴いていたので、suicidal 10ccのアナログな電子音が耳に心地よい。30分余りの演奏。

竹田賢一さんは大正琴の弾き語りで、大里さんと共演した時にやった曲(演歌っぽい歌詞)から怒濤の大正琴インプロヴィゼーションに突入する。ディレイやコーラスなどのエフェクターをかけたプレイは飽きることは無かった。20分の演奏。

灰野さんは最初にリュートで静かな即興演奏。珍しく長髪を結んだポニーテールで登場だ(後に外したが)。リュートで7分程演奏した後にSGに持ち替えるといつもの轟音ギターが空気を振動させる。ヴォーカルもかなり聴かせたがリバーヴの掛かり過ぎで歌詞は全く聴き取れない。これもいつものこと。天国の大里さんに届けとばかりの気迫の籠った演奏に身体が痺れた。60分強の演奏。

アングラの
神が宿った
大里さん

あの世で間章さんと音楽談義を交していることだろう。



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2 コメント

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追悼 (HK)
2010-04-03 09:06:21
大里氏のギターを聴いて、やっぱり、大里俊晴はミュージシャンだった、という今更ながらの感慨につくづく浸ってしまいました。
評論家による誌上の追悼だけではなく、こうして音楽によって送られた大里氏の魂は、たぶん幸福だったと思います。

それにしても、灰野さん凄かったですね!
追悼ライブが続いたせいか、何かシャーマニズム的なものすら感じてしまいました。

とにかく、良いイベントでした。
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シャーマニズム (miro)
2010-04-03 10:34:13
まさに灰野さんの演奏はシャーマニズムなものでしたね。「魂の司祭」と呼ばれる所以を改めて実感した夜でした。
大里さんの演奏、PSFあたりでCD化されませんかね。
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