A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二/ニコラ・ラッティ/SUGAI KEN/Koichi Kimbara@幡ヶ谷Forestlimt 2019.5.7 tue

2019年05月13日 01時53分00秒 | 灰野敬二さんのこと
 
57日(火)東京 幡ヶ谷Forestlimit
Konrad SprengerPAN+ Nicola RattiRoom40 Japan tour 東京 DAY3
 
Open 18:00 / Start 18:30
Adv. 2000yen | Door. 2500yen | U23 1500yen
 
Live:
Nicola Ratti (ROOM40 / WHERE TO NOW?)
Keiji Haino / 灰野敬二
SUGAI KEN (RVNG Intl.)
Koichi Kimbara (star dub)
Arnica (Harp on mouth sextet)
 
DJ:
Yoshitaka Shirakura (Konvektion / Conflux)
GIEK (Output)
 
10連休のゴールデンウィーク終盤にドイツのKonrad Sprenger (PAN)とイタリアのNicola Ratti(Room40) のふたりの電子音楽家の初来日公演が開催された。Nicola Rattiのみ出演の東京公演3日目に灰野敬二が参加。4日前に渋谷WWWで不失者ワンマン公演を行ったばかりであるが、エレクトロニクスのソロ演奏は、バンドライヴとは全く異なる雰囲気があって聴き手だけでなく演者にとっても新鮮だろう。若いオーディエンスも多く、最新のエレクトロニクスミュージックスタイルへの興味が溢れてくる
 
●Kimbara Koichi
 
モジュラーシンセとPCを使ったアブストラクトなダブ。プリセットされた音源をシンセとミックスし、抑揚を押さたクールなサウンドが会場を沈静化する。目を瞑って聴いていると宇宙塵となり星間を漂っているような穏やかな気分になる。
 
●Nicola Ratti
 
モジュラーシンセを使ったサウンドスカルプチャー。ジャンルではないミニマル音響であり。少ない音数で起伏に富んだサウンドウェーヴを産み出す様は、音の魔術師のようだ。最新の電子音楽にあまり造詣が深くない筆者はPANSONICAutecreに近い感触だが、彼らよりずっとストイックで学究的な指向性が伝わってくる
 
●SUGAI KEN
 
和楽器のサウンドを取り入れたサウンドクリエーションで海外でも知られるSUGAI KEN。フィールドレコーディングを使って会場から地下鉄駅へ消え去り、覆面をしたクローンが代わりにパフォーマンスするという仮想ストーリーは忍者の葉隠れの術のようだ。言葉のループを多用したコンセプチュアルな電子音響が時間の感覚を麻痺させ、無限に続くタイムループに陥る気分になる。聴覚と視覚を襲う幻術に放浪され、別世界に迷い込むサイケデリックな合法トリップ。休み惚けがアシッドジャーニーに変わった。
 
灰野敬二
 
ヴォイス、ドラムマシーン、エアシンセによるエレクトロニクスセット。邪教的な叫びや呟きやハミングをループさせ二重三重に重ねるヴォイスパフォーマンスは久々かもしれない。人間の声とモジュラーシンセのハーモニーは決して水と油ではないが、異種の音たちを肉体と精神で濾過して吐き出すような、水も油も炎すら仲間にしてしまうパワーはまさに灰野マジックと言うしかない。エアシンセを操る魔術師のような動きが、エレクトロ二クスの洪水に溺れた頭脳を幻惑させ、轟音に頭から突っ込んだ。
 
不失者で発火したロックの極致への導火線が、エレクトロニクスの幻惑作用で鈍化し、地下でくすぶる火の種を若芽が包み込む新緑の季節の訪れを感じた電子音楽の夜であった。
 
連休の
果てに聴こえる
電子音
 
KEIJI HAINO CANADA TOUR May 2019
 
517日(金)Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
PETER BRÖTZMANN / HEATHER LEIGH / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Peter Brötzmann : saxophone ténor, tarogato, clarinette
Heather Leigh : guitare pedal steel
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
519日(日) Festival International de Musique Actuelle de Victoriaville (FIMAV), Victoriaville, Quebec, Canada
SENYAWA / KEIJI HAINO
 
10 PM - $40
Shabara : voix
Wukir Suryadi : bambuwukir
Keiji Haino : guitare électrique, électroniques, polygonola, percussion
 
 
521日(火) Red Gate Revue Stage, Vancouver, British Columbia
Keiji Haino & SUMAC
 
19:00-23:00
$35
Ticket
Botfly & Holzkopf
Keiji Haino (Tokyo) & SUMAC
The Nausea & JS Aurelius
 
523日(木)Summerhill Pyramid Winery, Kelowna, British Columbia
Skin And Bones Music Series Keiji Haino in The Pyramid
 
7:30 PM – 9:00 PM PDT
$20 – $25
Keiji Haino Solo
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする