インドの外科医術

かつては、町立の登米病院が町村合併で市立病院になり、その登米病院を診療所にして中心的な町に中核病院を一つ作って、ほかの町の病院は廃院か分院化するというのですが、その中核病院に行く足は、２０分の車でしかなく、バスだと一日がかりなります。車の運転できない人は、重病では、かえって悪化します。
そもそもが、援助金を餌に町村合併を促進して、合併後は、一極集中方式をとらせ、中核病院を作る費用はまた借金させて、官僚機構の言うなりにさせるというやり方です。官僚機構は見かけの改革をするだけで、権限を残し、末端の医師と患者に負担を押し付けるやり方です。
市立病院はなくしても、登米市は健康保険税というのを取り立てます。病院のないところで、健康保険など不要です。あるいは、そのうち、米国のように民間保険で、充分になるかもしれません。なにしろ、戦後の全ての機構は、米国を真似して作られて来たのですから。というより、米国に押し付けられて来たと言ったほうが良いでしょう。薬など、必要のないものや、有毒なものも米国から買わされ、食品も、有毒であろうがなかろうが、米国のものを買わされて、日本の農業を破壊し続けて来たのです。国民は、そのつけを払わされ続けるのです。血液製剤しかり、狂牛病牛肉然り、タミフル然りです。
米国製競争社会を取り入れて、一部の金持ち以外は、多くの若者を貧乏にし、安い毒餃子を食べざるをえなくするのです。
このような構造を作り、税収も減る自縄自縛の政治をして、国民につけをまわすのだから、既に、わたしの友人で、小牧邦男氏は、健康保険税を避けて、歯医者は、タイに行って係っています。
田舎で国家の失政のつけを払うより、医療技術の進んでいる近隣国で病院に係ったほうが健康保険などなくても、往復の旅費も含めてずっと安くすんでいます。インドも医学が進んでいるから、保険料の高い日本で手術するより、インドで手術したほうが、１０分の１ですみます。日本はそんな世の中になったのです。それが、中央から地方までの日本の政治の結果です。
紫藤さんたち精神科医にとっては、さいわい、精神医療は日本語でしかできないのだから、外国にいっても治療は出来ないので、日本人の患者は、日本の精神病院に係るでしょう。
臓器移植などの外科治療は、これからは、インドなどでうけることになるでしょう。