確かに米国は、武力において世界一である。その米国とかつて我が国は戦争をして、徹底的に破られた。私の子供の頃の映画と言えば、米国がいかに優れいているかと言うのを見せつける天然色の洋画であった。日本の時代劇映画がそれに追いついて天然色にその後なったが、米国はすべて進んでいるという意識を植え付けられたのが、映画だ。今も、映像を使っての宣伝に多くの国民は乗せられて、今のような妙な社会が現出させられた。米国は征服したアフガーニスターン、イラークでも米国製の映画を上映させて、米国が優秀な国でそれにに臣従するのが最大の国民的幸福であるかのようにイスラーム圏で宣伝している。しかし、敗戦直後の日本では、通用したが、文字を知らなくても自分の考えをしっかり持ったもっと批判的な人間が多いイスラーム圏では、うまくいっていない。先ず、米国のイラーク、アフガーニスターンからの撤退が行われなければ、石油などの異常な高騰は収まらないであろう。米国の善き友と言うか、サンシタと言うか、日本は立場上忠告をすることが出来るのである。それが、他のイスラーム圏の諸国からも日本が尊敬を得られる道である。数十年前になるが、パーキスターンの国連代表だったか外務大臣だったかが、日本の国連代表に向かって、「日本は、エコノミック・アニマルである」と皮肉を言ったことがある。イスラーム圏の人々の日本観はそんなものだった。今は、もっと悪くなっている。何しろ、イラークやアフガーシスターンを空爆する米国のために米国が値上げした油をせっせとインド洋で米国の船に補給してあげていて、近いうちには、米国の爆撃機にもイラークやアフガーニスターンの空中で補給しようとしているのだ。これでは、イスラームの同胞を殺される人達が日本を尊敬などするはずがない。日本は、米国支配に組み込まれた体制から先ず脱却しないと、独立した世界観も持てない。基本は、日本の米国からの独立した世界観を持つことだ。その上で、米国との友好関係を築くのが望ましい。先先代の首相と金融相の時から、米国従属を一層強めてしまったから、今しなければならないのは、まず、その関係からの脱却だ。東京の銀座を歩くと分かるのは、カリフォルニアのユダヤ人街ビバリーヒルズを歩いているような錯覚に陥らせれらるほどに、ブランドショップだらけになっていることだ。そのうちに、仙台もそうなるであろう。外人資本がすべて悪いとは言わないが、日本の富みをどんどん米国の商人に差し上げているのだ。その結果が、日本の若者の失業である。そういうユダヤ人の企業で働いている日本人の若者を見ていると、次々と辞めて行って、定着していない。使い捨てである。今のキャノンのトップで、経団連の会長も人間の使い捨て思想だ。これは、それを選んだ政府の思想が同じだからである。