芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

本の売れない時代

2008年03月22日 | Weblog
東京のいくつかの書店での『登米物語』の扱いが分かった。三省堂書店神保町店では、宮城県の棚の前にある新刊や話題書を置く棚に5冊とも折角平積みにおいていただいているのに、まだ1冊も売れていない。書店グランデ神保町では、民俗学の棚に売れゆきがいいから平積みで置いているという。なかなか、置いてくれない慎重派の三省堂は、売れないのはどうしたことか分からない。頼んですぐ置いてくれた書泉グランデは置いた翌日から売れ始めたと言う。
八重洲ブックセンターは置いてもらう申込書を送ってもなかなか返事が来ないので、問い合わせたら、その担当者宛に送った書類を見てもいなくて、今、棚卸しで忙しいから、来月四月までは手を付けられないとのことだ。定価500円の本を売るために大手の書店で営業活動をしているが、皆さん忙しくて、宮城の田舎の本など、問題外だ。『登米?何それ』である。登米を知っているのは、その出身者くらいだから、やむを得ないと言えばそれまでだ。伊達宗弘氏の『伊達八百年歴史絵巻』の担当者に、4月19日14:00から登米市の佐沼で開く伊達宗弘氏の『伊達八百年歴史絵巻』の出版記念パーティーには出ていただけますか?と聞いたところ、出られないと思うという返事である。版元の担当者が積極的でなく、出版パーティーはご勝手にという態度だ。携帯電話に市場を奪われつつある、出版・書店にとって、相当売れる本でなければ、歯牙にもかけられないらしい。