ボクは、本を読むときは線を引いたり書き込みをしたりするし、書かれていたことを何らかの形で利用するので、ほとんどは購入する。しかし、すでに絶版になっている本や品切れの本は、図書館から借りる。
借りようとするとき、浜松市図書館にない場合がある。県内の図書館にあるかどうかを調べると、静岡県立図書館にはほとんどある。市町村図書館でも、静岡市立図書館にある場合が多い。
現在、図書館業務を指定管理者制度をつかって民間業者に委託する自治体が多い。浜松市も委託している。しかし、静岡市は指定管理制度を使わずに、市が運営している。だからだろう、選書状態をみると、図書館業務が市の職員によって、図書館とはどうあるべきかを考えて真面目に、誠実に運営されていることがわかる。
何年か前から、浜松市も「図書館流通センター」に業務委託しているが、そこで働いている人の賃金は、おそろしく低い。最低賃金そのままだ。若い女性がほとんどである。「ありがとうございます」とか低姿勢であるが、何か杓子定規だ。市の職員が担当していた頃と比べると、借りる市民との関係は、ただ貸借する事務的な対応になっていると感じる。市の職員が担当していたときには、いろいろな会話があった。
さて、TSUTAYAを運営しているカルチャア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に業務委託した海老名市のことが、一時期話題になった。自治体が、集客力だけを重視して、図書館をエンターテインメント施設にしようとしたのだろう。図書館の機能は無視して、スターバックスでコーヒーを飲みながら雑誌などを読むというスタイルが「是」とされたのだろう。
図書館が「知」に関わる施設であることを放擲した海老名市の、市民をさらに知的劣化に追い込もうという行政の意図を感じる。
とにかく海老名市の選書がひどい。TSUTAYAの売れ残り本がずらりと並ぶ。
海老名市では、昨年9月の議会で、購入予定8343冊のリストを基に,複数の市議が問題点を指摘し批判したそうだ。その内容。
「4126冊が料理の本」「10年前15年前の古い本を定価で買っていいのか」 「在庫処分だ」「メガネクロスやおろし金のような書籍でないものもある」
「ほとんどが料理法(グルメ紹介)、旅行本、おしゃれの本ばかり」「若い女性向けのタトゥデザイン書」などもある。
それに対して、海老名市の教育長が答弁し、「私が1冊1冊、手にとって、市民に説明できるような形で配架したい」、「購入する本はすべて新刊本で、CCCに関わる業者からの購入は絶対に許さない」と答弁したそうだが、しかしこの答弁自体、図書館の選書の自由を侵す大問題である。そしてオープンした。教育長が「選書」した本の中に。「タイバンコク夜遊び地図 初心者でも安心 ! 男の海外旅行ガイド」、「大人のバンコク極楽ガイド」などがあったそうだ。海老名市の教育長は、バンコクでの夜遊びが好きのようだ。
いずれにしても配架された本は、ふるい本ばかり。売れ残り本で、7161冊の9割以上が,調理・ファッション・園芸・旅行などの趣味の本だったという。
こうして海老名市は、図書館を潰した。
他の市町村は、こうした事態にならないように、警戒したい。自治体は政府と足並みを揃えて、愚民化政策にいそしんでいるのである。
借りようとするとき、浜松市図書館にない場合がある。県内の図書館にあるかどうかを調べると、静岡県立図書館にはほとんどある。市町村図書館でも、静岡市立図書館にある場合が多い。
現在、図書館業務を指定管理者制度をつかって民間業者に委託する自治体が多い。浜松市も委託している。しかし、静岡市は指定管理制度を使わずに、市が運営している。だからだろう、選書状態をみると、図書館業務が市の職員によって、図書館とはどうあるべきかを考えて真面目に、誠実に運営されていることがわかる。
何年か前から、浜松市も「図書館流通センター」に業務委託しているが、そこで働いている人の賃金は、おそろしく低い。最低賃金そのままだ。若い女性がほとんどである。「ありがとうございます」とか低姿勢であるが、何か杓子定規だ。市の職員が担当していた頃と比べると、借りる市民との関係は、ただ貸借する事務的な対応になっていると感じる。市の職員が担当していたときには、いろいろな会話があった。
さて、TSUTAYAを運営しているカルチャア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に業務委託した海老名市のことが、一時期話題になった。自治体が、集客力だけを重視して、図書館をエンターテインメント施設にしようとしたのだろう。図書館の機能は無視して、スターバックスでコーヒーを飲みながら雑誌などを読むというスタイルが「是」とされたのだろう。
図書館が「知」に関わる施設であることを放擲した海老名市の、市民をさらに知的劣化に追い込もうという行政の意図を感じる。
とにかく海老名市の選書がひどい。TSUTAYAの売れ残り本がずらりと並ぶ。
海老名市では、昨年9月の議会で、購入予定8343冊のリストを基に,複数の市議が問題点を指摘し批判したそうだ。その内容。
「4126冊が料理の本」「10年前15年前の古い本を定価で買っていいのか」 「在庫処分だ」「メガネクロスやおろし金のような書籍でないものもある」
「ほとんどが料理法(グルメ紹介)、旅行本、おしゃれの本ばかり」「若い女性向けのタトゥデザイン書」などもある。
それに対して、海老名市の教育長が答弁し、「私が1冊1冊、手にとって、市民に説明できるような形で配架したい」、「購入する本はすべて新刊本で、CCCに関わる業者からの購入は絶対に許さない」と答弁したそうだが、しかしこの答弁自体、図書館の選書の自由を侵す大問題である。そしてオープンした。教育長が「選書」した本の中に。「タイバンコク夜遊び地図 初心者でも安心 ! 男の海外旅行ガイド」、「大人のバンコク極楽ガイド」などがあったそうだ。海老名市の教育長は、バンコクでの夜遊びが好きのようだ。
いずれにしても配架された本は、ふるい本ばかり。売れ残り本で、7161冊の9割以上が,調理・ファッション・園芸・旅行などの趣味の本だったという。
こうして海老名市は、図書館を潰した。
他の市町村は、こうした事態にならないように、警戒したい。自治体は政府と足並みを揃えて、愚民化政策にいそしんでいるのである。