浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

全野党共闘?

2021-09-06 21:15:13 | 政治

 次の総選挙は自民党・公明党政権がなくなる?

 私はそうはならないと思う。小選挙区制という選挙制度は、そんなに簡単に政権政党が変わるシステムではない。創価学会=公明党が一定の集票能力を持って自民党を支えるという構図があるなら、小選挙区制では自民党・公明党は強い。

 もし政権交代を可能とするためには、ある種の政権交代のブームを生み出さなければならない。

 しかし今、そのブームはあるか。ない。

 立憲民主党という政党の支持率は何%だろうか?10%にはるかに届かない数値である。この低い支持率を補うためにこそブームは必要だ。

 立憲民主党がこんどこそ政権をとるのだという強い決意が報じられているか。否、である。立憲民主党だけでは政権はとれるものではない。もし多くの議席を得たければ共産党の協力を得る必要がある。しかし、立憲民主党は、共産党に対してかなり失礼な態度を取り続けているし、組織率が低い労働組合の連合に色目を使い、共産党との協力関係をそのために渋り続けている。最大野党としてのリーダーシップに欠けているというしかない。

 立憲民主党が共産党を含め(それは共産党を政権に入れるというものではない)、新たな政権をつくるというある種のテーゼを示すことが出来なければ、国民には変化を夢想することさえできない。

 私は、自民党・公明党にはもう権力を持ってもらいたくはない、と思いながら、それとは別の選択肢が可能になるとは全く思えないことが情けない。

 コロナパンデミックの中、多くの国民が政府によって見捨てられ、自民党・公明党政権に対する不信任をつきつけているこの絶好の機会を、立憲民主党は正確に認識できていない。もし私が立憲民主党の議員であったなら、ほかの野党とともに、児玉龍彦さんや上昌広さんなどのコロナ対策を積極的に提案している人々から意見を聞き、無為無策・愚策の政府に対して、こういうことをやれば台湾やニュージーランドのようにすることができる、という案を出す。国民は、そういう提案を待っているはずだ。

 私自身も、コロナで自由な行動を抑制せざるを得ず、もっと自由に動けるようなコロナ禍以前の社会を夢みるほどだ。

 ところがどの野党も、そういう動きを見せていない。あまり報じられないところで、官僚からヒアリングをするだけだ。あるいは国会の委員会で質疑をするだけだ。

 政権を握ったら、コロナ対策はこうするのだ、こうすることによって苦しんでいる国民を救出する・・・という提案はできないものか。それが出来たら、政権は変わることができる。

 だが立憲民主党にはその気がない。コロナが始まって一年半以上が経過する。立憲民主党は動かない。

 自民党総裁選挙の報道がテレビを席捲して、野党の存在は影が薄くなる。そして総選挙。自民党・公明党政権がまた成立する。

 立憲民主党はこのままでは分裂していくことだろう。

 

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野々村真さんの感想

2021-09-06 21:15:13 | 政治

野々村真、菅首相をバッサリ「もっと早く辞めてほしかった」…小泉環境相に「泣きたいのは、亡くなった人とご家族」

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行政がすべきこと

2021-09-06 21:00:52 | コロナ

 自分自身が感染してもそれがわからないまま亡くなっていく人、保健所から「軽症」だから「自宅療養」でお願いしますと言われて亡くなった人。

 行政がすべきことは、こういう死亡をどうしたら少なくすることができるのかを真剣に考え実行することだ。

 今まで、政府や自治体はそういう取り組みをしてこなかった。私たちは見捨てられているのだ。税金を払っているし、健康保険料を私たちは払っている。なぜ?なぜ?

上司が訪ねると既に死亡…自宅療養中の30代新型コロナ患者が死亡 8/29陽性判明し3日から連絡取れず

追突事故で男性死亡“コロナ重症の自覚なく運転”か

 

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立憲民主党

2021-09-06 08:48:08 | 政治

 立憲民主党は政権を握った民主党政権の系統にある。鳩山、菅、野田と続いた民主党政権、成立当初は期待したけれども、徐々にそれは傾いていった。官僚の敵対と不作為。自民党・公明党政権と慣れ親しんだ官僚たちは、民主党政権への非協力を貫いた。しかしそれが、自民党・公明党政権が復活してからの腐敗に直結している。官僚たちにとっておいしい水を吸えるのは自民党・公明党政権なのだ。それが日本をダメにした。

 今回のアベ、スカによる自民党・公明党政権がいかに危機管理能力がないかはっきりと示した。危機においても、税金の使途はお友だちや利害関係者、政策を決めるのも財界とか利害関係者の意見を聴き実行する。

 となると、もし2011年の3・11のとき、危機管理能力のない自民党・公明党政権であったなら、原発事故の被害は現在とは比較にならないくらいひどくなっていたのではないだろうか。東北、関東は人が住めない地域へと変貌していたのではないだろうか。すくなくとも、時の首相菅直人は原子力に対する知識をきちんと持っていたし、もちろん漢字を読むことが出来る人だ。

 麻生以降の自民党・公明党政権のように、漢字を読めなくても、理解ができなくても、利権政治を推進するにはどんな人でも首相や大臣になれるのである。もし彼らが原発事故に対して采配を振るっていたらどうなっていたか。恐怖しかない。

 さて原発事故の時の官房長官は枝野であった。彼は菅直人政権のスポークスマンとして、「原子力村」の声を代弁していたような気がする。

 立憲民主党に人気がないのは、党中央に魅力的な有能な人物が見当たらないからだ。枝野にしても、福山にしても、彼らは自民党であってもおかしくはないし、党内にはそういう輩がたくさんいる。

 危機管理能力がない自民党・公明党政権に対するその姿を際立たせる能力を持った者が立憲民主党のセンターに立たないと、次の選挙で彼らは勝てないだろう。

 私は地元で日本共産党と摩擦を生じさせながらいくつかの市民運動に関わってきたが、現在の、国民を見殺しにする自民党・公明党政権に鉄槌を加えるためには、日本共産党の力が必要であると思ってきている。立憲民主党ではまったく信頼できない。

 その点では、ビートたけしと見解を同じくする

 

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